JP2021156451A - 小根太付き床暖房マット、床暖房パネル及び小根太付き床暖房マットの製造方法 - Google Patents

小根太付き床暖房マット、床暖房パネル及び小根太付き床暖房マットの製造方法 Download PDF

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嘉弥 東尾
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Abstract

【課題】床仕上げ材と床暖房マットとの固定を強化可能な小根太付き床暖房マットを提供することを目的とする。【解決手段】小根太付き床暖房マット10は、高温源が埋設されている複数のパネル基材11と、隣接するパネル基材11の間に配置されている小根太15と、複数のパネル基材11の上面及び小根太15の上面を覆う状態で配置されているシート状の金属箔17と、を備え、金属箔17は、小根太15の上面を覆っている領域において、小根太15の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する少なくとも1つの開口部17aを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、小根太付き床暖房マット、床暖房パネル及び小根太付き床暖房マットの製造方法に関する。
特許文献1には、暖房対象空間を暖房するための床暖房パネルが開示されている。特許文献1の床暖房パネルは、床暖房マットと、その上部の床仕上げ材とから形成されている。床暖房マットは、支持基材としてのパネル基材と、パネル基材に埋め込まれた温水パイプと、隣接するパネル基材の間に配置された小根太と、アルミ箔とを有している。アルミ箔は、その裏面に接着剤が付けられており、組み合わされたパネル基材及び小根太等の表面を覆うように接着されている。そして、パネル基材、小根太及びアルミ箔が一体化された上面に床仕上げ材が配置され、小根太及びアルミ箔に床仕上げ材が釘打ちされることで床暖房パネルが形成されている。
前述の通り、特許文献1では床仕上げ材は小根太及びアルミ箔に釘打ちのみにより固定されているが、これとは異なり、床仕上げ材が、パネル基材、小根太及びアルミ箔の上に接着剤で接着されるとともに、小根太及びアルミ箔に釘打ちで固定されているものも存在する。
特開2016−217555号公報
ここで、床仕上げ材は、床暖房マットの温水パイプを流れる熱媒等によって温められて伸長し、一方で、熱媒の温度の低下等によって収縮する。このような床仕上げ材の伸縮によって、床仕上げ材が撓んで浮き上がったり、隣接する床仕上げ材間に隙間が生じたりする。
そのため、床仕上げ材をしっかりと床暖房マットに固定したいという要望がある。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、床仕上げ材と床暖房マットとの固定を強化可能な小根太付き床暖房マット、床暖房パネル及び小根太付き床暖房マットの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る小根太付き床暖房マットの特徴構成は、
高温源が埋設されている複数のパネル基材と、
隣接するパネル基材の間に配置されている小根太と、
前記複数のパネル基材の上面及び前記小根太の上面を覆う状態で配置されているシート状の金属箔と、を備え、
前記金属箔は、前記小根太の上面を覆っている領域において、前記小根太の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する少なくとも1つの開口部を有している点にある。
小根太付き床暖房マットでは、パネル基材の上面及び小根太の上面にシート状の金属箔が配置されており、金属箔の上面には床仕上げ材が接着される。上記特徴構成によれば、小根太の上面を覆っている領域の金属箔は、小根太の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する少なくとも1つの開口部を有している。よって、金属箔の開口部では、小根太の表面が露出しており、小根太と床仕上げ材とを接着剤を介して直接に接着することができる。つまり、小根太の表面が露出している領域では、小根太と床仕上げ材とを金属箔を介することなく直接に接着することができ、小根太と床仕上げ材との固定力を向上できる。ひいては、小根太付き床暖房マットと床仕上げ材との固定力を強化できる。
また、床仕上げ材は、高温源によって暖められて伸長する一方で、高温源の温度が低下することによって収縮する。小根太と床仕上げ材との固定力が向上することで、床仕上げ材の伸縮を、小根太によって抑制することができる。これにより、床仕上げ材が撓んで浮き上がったり、隣接する床仕上げ材の間に隙間が生じるのを抑制できる。
また、小根太と床仕上げ材との固定力が向上して床仕上げ材の撓み等を抑制できることで、金属箔が小根太及び/又はパネル基材から浮き上がるのを抑制できる。これにより、浮き上がった金属箔と小根太及び/又はパネル基材とが粘着及び離反を繰り返すことにより生じる音(ここではタック音という)を抑制できる。
また、上記特徴構成によれば、開口部は小根太の短手方向の幅よりも内側に形成されているため、金属箔はパネル基材を覆うとともに、連続してパネル基材と小根太との境界領域も覆う。よって、パネル基材と小根太との境界領域において熱の伝達が途切れるのを抑制でき、パネル基材間の概ね均一な伝熱を確保できる。例えば、パネル基材と小根太とが異なる材質である場合であっても、パネル基材から小根太にかけて連続的に金属箔が配置されているため、小根太を介したパネル基材間の概ね均一な伝熱を確保できる。
本発明に係る小根太付き床暖房マットの更なる特徴構成は、前記開口部は、前記小根太の長手方向に沿って複数形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、金属箔が小根太を覆っている領域において小根太が延びる長手方向に沿って複数の開口部が形成されている。よって、小根太の上面と床仕上げ材とを小根太の延びる長手方向に沿って複数個所に亘って接着剤を介して直接に接着できる。また、小根太が延びる方向に沿って隣接する開口部と開口部との間の金属箔を介して、隣接するパネル基材間に熱を伝達することができる。
本発明に係る小根太付き床暖房マットの更なる特徴構成は、前記金属箔は、複数のパネル基材の配列方向の全幅に亘り、且つ、前記小根太の長手方向の全幅に亘る状態で、一体形成されている点にある。
金属箔は、複数のパネル基材の配列方向の全幅と、パネル基材間の小根太の長手方向の全幅との両方に亘って一体に形成されている。このような金属箔により、パネル基材間において概ね均一な伝熱を確保できる。
本発明に係る床暖房パネルの特徴構成は、上記の小根太付き床暖房マットと、前記小根太付き床暖房マットの上に配置されている床仕上げ材と、を備える点にある。
上記の小根太付き床暖房マットと床仕上げ材とを接着することで、小根太と床仕上げ材との固定力を向上でき、金属箔が小根太及び/又はパネル基材と粘着及び離反を繰り返すことによるタック音を抑制できる。また、小根太と床仕上げ材との固定力が向上することで、床仕上げ材が撓んで浮き上がったり、隣接する床仕上げ材の間に隙間が生じるのを抑制できる。また、開口部は小根太の短手方向の幅よりも内側に形成されているため、金属箔はパネル基材を覆うとともに、連続してパネル基材と小根太との境界領域も覆うため、パネル基材間の概ね均一な伝熱を確保できる。
本発明に係る小根太付き床暖房マットの製造方法の特徴構成は、
高温源が埋設されている複数のパネル基材と、隣接するパネル基材の間に配置されている小根太と、前記複数のパネル基材の上面及び前記小根太の上面を覆う状態で配置されているシート状の金属箔と、を備える小根太付き床暖房マットの製造方法であって、
少なくとも前記小根太の長手方向の全面に亘って前記金属箔を連続的に配置する金属箔配置ステップと、
前記小根太の上面を覆っている領域において、前記小根太の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する少なくとも1つの開口部を前記金属箔に形成する開口部形成ステップと、
を備える点にある。
床暖房パネルの構成図である。 開口部以外における金属箔と床仕上げ材との間の接着を示す説明図である。 開口部における金属箔と床仕上げ材との間の接着を示す説明図である。 小根太と床仕上げ材とが、金属箔及び接着剤Bを介して接着されている様子を示す断面図である。 小根太と床仕上げ材とが、接着剤Bを介して接着されている様子を示す断面図である。 開口部の形状の一例を示す説明図である。 開口部の形状の一例を示す説明図である。 開口部の形成方法の一例を示す説明図である。 開口部の形成方法の一例を示す説明図である。 開口部の形成方法の一例を示す説明図である。
以下に本実施形態に係る小根太付き床暖房マットを備える床暖房パネルについて説明する。
〔実施形態〕
(1)床暖房パネルの全体構成
図1に示すように、床暖房パネル1は、下地層30の上に配置された、小根太付き床暖房マット10と、小根太付き床暖房マット10の上部を覆う床仕上げ材20とを含んで構成されている。
下地層30としては、例えば、木材、木質材からなる下地を用いることができる。
小根太付き床暖房マット10は、パネル基材11と、隣接するパネル基材11間の小根太15と、パネル基材11及び小根太15を覆う金属箔17とを含む。
パネル基材11には、熱媒が通流する配管(高温源の一例)13が埋め込まれている。配管13は、例えば小根太付き床暖房マット10の上面視において複数回に亘って蛇行してパネル基材11の概ね全面を通過している。
パネル基材11としては、例えばポリスチレン等の発泡樹脂を好適に用いることができる。ただし樹脂に限定されず、パネル基材11として木材や木質材等を用いることができる。
配管13としては、熱媒を通流可能に内部が空洞に形成された管を用いることができる。このような管としては、架橋ポリエチレン管等が好適に用いることができるが、他の樹脂管を用いることができる。そして、配管13内を通流させる熱媒としては、水などの流体を用いることができる。
小根太15は、パネル基材11とパネル基材11との間に設けられており、パネル基材11の表面と小根太15の表面とが概ね面一となるように配置されている。より具体的には、パネル基材11は平面視において概ね長方形状の板状に形成されている。小根太15は平面視において長手方向に延びる長方形状の板状に形成されている。パネル基材11の板状面と小根太15の板状面とが概ね面一となるように、パネル基材11と小根太15とが交互に配置されている。小根太15は、床仕上げ材20を小根太付き床暖房マット10に釘及び接着剤等で固定するために用いられる。小根太15としては、例えば木材、木材の合板等を用いることができる。また、小根太15の短手方向の長さLbは、パネル基材11の当該短手方向の長さLaよりも小さい。
金属箔17は、パネル基材11及び小根太15を覆うシート状の被覆材であり、配管13内を通流する熱媒からの熱を伝熱する。また、金属箔17は、パネル基材11からの熱を保持することもできる。金属箔17としては、例えば熱伝導率の高いアルミ箔を好適に用いることができる。なお、金属箔17のうち小根太15に対応する領域17Rbには、例えば緑色など、パネル基材11を覆っている領域17Raの金属箔17とは異なる色に着色されている。
本実施形態の金属箔17は、小根太15を覆っている領域17Rbにおいて、金属箔17が部分的に取り除かれた複数の開口部17aを有している。より具体的には、金属箔17は、小根太15を覆っている領域17Rbにおいて、小根太15の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する複数の開口部17aを有している。開口部17aでは、金属箔17の下部の小根太15の表面が露出している。後述するが、表面が露出した小根太15と、その上部に配置される床仕上げ材20とが、接着剤(後述の接着剤B)を介して直接に接着される。
なお、開口部17aの個数は少なくとも1つあればよく、複数に限定されない。ただし、複数の開口部17aが設けられている場合には、複数の開口部17aにおいて小根太15の表面が露出されているため、小根太15と床仕上げ材20とを接着剤を介して複数個所で直接に接着でき好ましい。
床仕上げ材20は、平面視長方形状の複数の板材に分割されており、小根太付き床暖房マット10の上部を覆うように配置される。本実施形態では、床仕上げ材20は、床仕上げ材20の長手方向が、小根太15が延びる長手方向と概ね直交するように配置される。そして、各床仕上げ材20は、隣接する床仕上げ材20の間の短手方向の継ぎ目21が小根太15の上部に位置するように配置される。前述の通り、金属箔17のうち小根太15に対応する領域は着色されており、小根太15に対応する領域に床仕上げ材20の短手方向の継ぎ目21を容易に位置づけることができるようになっている。
なお、短手方向の継ぎ目21では、後述の図3、図4に示すように、隣接する一方の床仕上げ材20の雌実21aに、他方の床仕上げ材20の雄実21bが嵌まり込むことで、隣接する床仕上げ材20がしっかりと組み合わされている。隣接する床仕上げ材20の間の長手方向の継ぎ目においても同様に雌実と雄実とが組み合わされる。
また、床仕上げ材20の長手方向の長さLdは、短手方向の長さLcよりも十分に長く、各床仕上げ材20は長尺の板材から形成されている。そして、床仕上げ材20の短手方向の継ぎ目21がいずれかの小根太15に対応するように床仕上げ材20及び小根太15の寸法が設計されている。
このように配置された床仕上げ材20は、短手方向の継ぎ目21の領域において、接着剤(後述の粘着剤A及び接着剤Bの少なくともいずれか)を介して金属箔17又は小根太15と接着される。具体的には、金属箔17によって覆われた小根太15、つまり開口部17a以外の領域の金属箔17によって覆われた小根太15は、図2、図4に示すように、接着剤(粘着剤A及び接着剤B)及び金属箔17を介して床仕上げ材20と接着される。一方、開口部17aでは金属箔17が除去されており表面が露出した小根太15は、図3、図5に示すように、接着剤(主に接着剤B)を介して床仕上げ材20と直接に接着される。さらに、床仕上げ材20は、少なくとも小根太15を貫通するように釘41によって小根太付き床暖房マット10及び下地層30に固定される。
床仕上げ材20としては、天然銘木の突板及び挽板、オレフィンシート等の化粧シートを貼った複合フローリング材や、ムク板の単板などの木質床表面材を用いることができる。
(2)床暖房の構成
次に、床暖房の構成について説明する。
上記のように構成された床暖房は、積層される各部材が所定の接着剤、粘着剤及び専用のビス43を用いて固定される。図2は、開口部17a以外における小根太付き床暖房マット10と床仕上げ材20との間の接着を示す説明図であり、図3は、開口部17aにおける小根太付き床暖房マット10と床仕上げ材20との間の接着の様子を示す説明図である。
図4、図5に示すように、下地層30と小根太15とは、専用のビス43を用いて固定されている。
また、図2、図3に示すように、パネル基材11及び小根太15と金属箔17とは、粘着剤Aを用いて粘着されている。粘着剤Aとしては、アクリル系粘着剤等を用いることができる。
また、開口部17aに対応する小根太15と床仕上げ材20との間(図3)、さらに、開口部17a以外において小根太15を覆う金属箔17と床仕上げ材20との間(図2)は、接着剤Bを用いて接着されている。接着剤Bとしては、例えばウレタン樹脂系接着剤及び変性シリコーン樹脂系接着剤等を用いることができる。ウレタン樹脂系接着剤としては、例えば一液ウレタン樹脂系接着剤等を好適に用いることができ、変性シリコーン樹脂系接着剤としては、例えば一液変性シリコーン樹脂系接着剤等を好適に用いることができる。
なお、一般的に、接着剤Bを介した金属箔17と床仕上げ材20との接着力は、粘着剤Aを介した小根太15と金属箔17との粘着力よりも大きい。
(3)床仕上げ材20と小根太付き床暖房マット10との固定
次に、本実施形態の特徴である床仕上げ材20と小根太付き床暖房マット10との固定についてさらに説明する。
前述の通り、本実施形態の金属箔17は、小根太15を覆っている領域17Rbにおいて金属箔17が部分的に取り除かれることで、小根太15の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する複数の開口部17aを有している。
よって、開口部17aによって金属箔17が取り除かれていない領域においては、図2に示す接着及び粘着工程を経て、図4に示すように、小根太15と床仕上げ材20とは、金属箔17及び接着剤Bを介して接着されている。つまり、小根太15と床仕上げ材20との間には金属箔17が介在しており、接着剤Bにより直接に接着されていない。
一方、開口部17aによって金属箔17が取り除かれている領域においては、図3に示す接着及び粘着工程を経て、図5に示すように、小根太15と床仕上げ材20とは、金属箔17を介することなく接着剤Bを介して直接に接着されている。よって、小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上できる。ひいては、小根太付き床暖房マット10及び床仕上げ材20との固定力を強化できる。
ここで、床仕上げ材20は、熱い熱媒が配管13を通流すること等によって暖められて伸長する一方で、熱媒の温度が低下すること等によって収縮する。そして、前述の通り、接着剤Bを介した金属箔17と床仕上げ材20との接着力は、粘着剤Aを介した小根太15と金属箔17との粘着力よりも大きい。そうすると、床仕上げ材20が伸縮してパネル基材11及び/又は小根太15に対して浮き上がったり、逆にパネル基材11及び/又は小根太15側に沈み込んだりすると、金属箔17がパネル基材11及び/又は小根太15から剥がれて床仕上げ材20側に持っていかれる場合がある。しかし、本実施形態では、金属箔17に開口部17aを設けることで、開口部17aの領域において、小根太15と床仕上げ材20とを直接に接着して小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上できるため、金属箔17が小根太15及び/又はパネル基材11から浮き上がるのを抑制できる。これにより、浮き上がった金属箔17と小根太15及び/又はパネル基材11とが粘着及び離反を繰り返すことにより生じる音(ここではタック音という)を抑制できる。
また、小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上することで、前述のような床仕上げ材20の伸縮を、床仕上げ材20が固定された小根太15によって抑制することができる。これにより、床仕上げ材20が撓んで浮き上がったり、隣接する床仕上げ材20の間に隙間が生じるのを抑制できる。
また、開口部17aは小根太15の短手方向の幅よりも内側に形成されているため、金属箔17はパネル基材11を覆うとともに、連続してパネル基材11と小根太15との境界領域も覆う。よって、パネル基材11と小根太15との境界領域において熱の伝達が途切れるのを抑制でき、パネル基材11間の概ね均一な伝熱を確保できる。例えば、パネル基材11と小根太15とが異なる材質である場合であっても、パネル基材11から小根太15にかけて連続的に金属箔17が配置されているため、小根太15を介したパネル基材11間の概ね均一な伝熱を確保できる。
また、開口部17aは小根太15の短手方向の幅よりも内側に形成されているため、開口部17aにおいてはパネル基材11は露出しておらず小根太15の表面のみが露出している。よって、露出している小根太15の表面のみと床仕上げ材20とを、金属箔17を介することなく接着剤Bを介して直接に接着することができる。よって、小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上できる。
(4)開口部の態様
上記では、小根太15に対応する領域17Rbにおいて、金属箔17が部分的に取り除かれて開口部17aが形成されている点を説明したが、この開口部17aの形状及び配置等の態様についてさらに説明する。
複数の開口部17aは、図1に示すように、小根太15に対応する領域17Rb、つまり金属箔17が小根太15を覆っている領域17Rbにおいて小根太15が延びる長手方向に沿って形成されていてもよい。これにより、小根太15の上面と床仕上げ材20とを小根太15の延びる長手方向に沿って複数個所に亘って接着剤Bを介して直接に接着できる。また、小根太15が延びる長手方向に沿って隣接する開口部17aと開口部17aとの間の金属箔17を介して隣接するパネル基材11間に熱を伝達することができる。
また、図1では、開口部17aは概ね円形状又は楕円形状に形成されている。しかし、小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上できればよく、開口部17aの形状はこれに限定されない。例えば、図6、図7に示すように矩形状であってもよい。
図6では、小根太15の長手方向と、長方形状の開口部17aの一対の対向する辺の延びる方向とが一致するように、開口部17aが形成され配置されている。
図7では、図6とは異なり、小根太15の長手方向と、ひし形状の開口部17aの一対の対向する辺の延びる方向とが傾斜を有して交差するように、開口部17aが形成され配置されている。図7の場合、金属箔17のうちパネル基材11に対応する領域17Raと、金属箔17のうち小根太15に対応する領域17Rbとの境界近傍に、開口部17aの頂点が近接している。そして、領域17Rbにおいて当該境界近傍から離れた中央部に向かうほど開口部17aが大きくなるように形成されている。つまり、境界領域においては開口部17aにより金属箔17が取り除かれている領域が小さい。よって、パネル基材11から小根太15にかけて金属箔17により連続的に熱を伝達し易く、金属箔17を介した隣接するパネル基材11間の熱の伝達が途切れるのをより抑制できる。
(5)開口部の形成方法
次に、本実施形態に係る開口部17aの形成方法の一例について説明する。ただし、開口部17aを小根太15に対応する領域17Rbにおいて形成できればよく、以下に説明する形成方法に限定されない。
図8に示すように、まず、パネル基材11とパネル基材11との間に小根太15を配置する。そして、小根太15の上面に、金属箔17をカットするための治具60を配置する。ここでは、複数の治具60を小根太15の長手方向に沿って差し込んで配置する。治具60は、小根太15に治具60を差し込んで固定するための穿刺部63と、穿刺部63の上部の円形の刃部61とを有している。穿刺部63は、先端が狭まるように形成されている。刃部61は、開口部17aの形状に沿って形成されている。
複数の治具60が配置された小根太15及びパネル基材11を覆うように金属箔17を載置する。金属箔17は、複数のパネル基材11の配列方向の全幅と、パネル基材11間の小根太15の長手方向の全幅との両方に亘って一体に形成されていると好ましい。このような金属箔17により、パネル基材11間において概ね均一な伝熱を確保できる。
その後、図9に示すように、治具60の上の金属箔17に対して、治具60を取り除きつつ金属箔17をくり抜くための型抜装置70を、小根太15に配置された治具60の上部に配置する。型抜装置70には、治具60の形状に応じた円形の筒状の治具嵌込部71が形成されている。治具嵌込部71を治具60の配置位置に対応させた状態で、型抜装置70をパネル基材11側に押し付けると、治具60及び金属箔17が治具嵌込部71に嵌め込まれる。これにより、図10に示すように金属箔17の開口部17aに対応する部分がくり抜かれる。その後、型抜装置70を持ち上げることで、治具60を除去することができる。
最後に、図10に示すように、小根太15に対応した領域17Rbに緑色などの着色を行う。これにより、パネル基材11及び小根太15の上部に、金属箔17が部分的に取り除かれた開口部17aを形成することができる。
なお、ここでは、小根太15の上に複数の治具60を配置してから金属箔17を載置している。しかし、小根太15及びパネル基材11の上に金属箔17を載置した後、金属箔を切り抜くための刃部を有する治具を小根太15上の金属箔17に押し当ててもよい。治具を取り除くことで、上記と同様に金属箔17に開口部17aが形成される。
〔他の実施形態〕
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
(1)上記実施形態では、床暖房パネル1は、小根太付き床暖房マット10と、床仕上げ材20とを含んで構成されている。しかし、床暖房パネル1には、騒音の抑制及び断熱等を考慮して別途の緩衝層及び断熱層等をさらに含んでいてもよい。
(2)床仕上げ材20は複数に分割されているが、各床仕上げ材20の全てが開口部17aを介して接着剤により直接に小根太15に接着されている必要は無く、いずれかの床仕上げ材20が接着剤により直接に小根太15に接着されていてもよい。
1 :床暖房パネル
10 :小根太付き床暖房マット
11 :パネル基材
13 :配管
15 :小根太
17 :金属箔
17a :開口部
20 :床仕上げ材

Claims (5)

  1. 高温源が埋設されている複数のパネル基材と、
    隣接するパネル基材の間に配置されている小根太と、
    前記複数のパネル基材の上面及び前記小根太の上面を覆う状態で配置されているシート状の金属箔と、を備え、
    前記金属箔は、前記小根太の上面を覆っている領域において、前記小根太の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する少なくとも1つの開口部を有している、小根太付き床暖房マット。
  2. 前記開口部は、前記小根太の長手方向に沿って複数形成されている、請求項1に記載の小根太付き床暖房マット。
  3. 前記金属箔は、複数のパネル基材の配列方向の全幅に亘り、且つ、前記小根太の長手方向の全幅に亘る状態で、一体形成されている、請求項1又は2に記載の小根太付き床暖房マット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の小根太付き床暖房マットと、
    前記小根太付き床暖房マットの上に配置されている床仕上げ材と、を備える、床暖房パネル。
  5. 高温源が埋設されている複数のパネル基材と、隣接するパネル基材の間に配置されている小根太と、前記複数のパネル基材の上面及び前記小根太の上面を覆う状態で配置されているシート状の金属箔と、を備える小根太付き床暖房マットの製造方法であって、
    少なくとも前記小根太の長手方向の全面に亘って前記金属箔を連続的に配置する金属箔配置ステップと、
    前記小根太の上面を覆っている領域において、前記小根太の短手方向の幅よりも内側に厚み方向に貫通する少なくとも1つの開口部を前記金属箔に形成する開口部形成ステップと、
    を備える小根太付き床暖房マットの製造方法。
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