JP4045012B2 - 温水式床暖房パネル及びその施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水式床暖房パネル、特に表面仕上げ材が一体化された床暖房パネル及びその施工方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、温水式床暖房パネルとして、表面仕上げ材と分離されているものが一般に知られており、根太間設置タイプや捨て貼り上面設置タイプのものが主流として用いられている。上記根太間設置タイプのものでは、例えば図14に示すように、隣接する根太42,42の間に床暖房パネルP′を固定し、その上に捨て貼り材44を敷設してから表面仕上げ材50,50,…を敷設する。一方、捨て貼り上面設置タイプのものでは、図15に示すように、予め捨て貼り材44を敷設した床面の上に床暖房パネルP′,P′,…を固定し、その周囲に同パネルP′と同じ厚みの捨て貼り材44′,44′,…を敷設して高さを揃えてから表面仕上げ材50,50,…を敷設する。各図中、13は温水パイプ、43は断熱材である。
【0003】
ところで、図14に示す根太間設置タイプの温水式床暖房パネルでは、そのパネルP′と床上面との間が捨て貼り材44及び表面仕上げ材50で二重に隔てられているため、床上面に熱が伝わり難いという問題がある。さらに、捨て貼り材44とパネルP′との間に間隙ができ易く、熱効率が落ちるという問題もある。
【0004】
一方、図15のような捨て貼り上面設置タイプの温水式床暖房パネルでは、パネルP′上面に直接表面仕上げ材50が敷設されるので、根太間設置タイプのものよりは床上面に熱が伝わり易く、また、表面仕上げ材50との間に間隙ができ難いので、熱効率も良好である。
【0005】
しかし、その反面、パネルP′と同じ厚みになるよう捨て貼り材44′を張るのに手間がかかるという問題がある。また、表面仕上げ材50をパネルP′上に固着する際に釘打ち位置に気を付けないと、パネルP′の温水パイプ13が傷付いて漏水を起こす虞れもある。
【0006】
また、いずれのタイプの温水式床暖房パネルでも、そのパネルの材質や形状が通常の床材と異なることやパイプの接続作業が必要なことから、パネルの施工は、床の施工業者ではなく専門の床暖房施工業者が行う必要がある。すなわち、根太間設置タイプの場合は、パネルの施工及びパイプの接続作業が終了した後で床の施工が行われるが、捨て貼り上面設置タイプの場合は、床下地材の施工と表面仕上げ材の施工との間にパネルの施工及びパイプの接続作業が入る。従って、床の施工業者と床暖房の施工業者との間で段取り合わせが必要で、双方の都合によっては施工日程が長引くという問題がある。
【0007】
そこで、従来、特開平8―144490号や特開平9―196394号の各公報に示されているような表面仕上げ材が一体化された床暖房パネルも提案されている。このタイプのパネルは、温水パイプが床上面に近い位置にくるので、捨て貼り上面タイプよりも床上面に熱が伝わり易く、熱効率もよい。また、施工時にパイプを傷付ける虞れがなく、厚みを他の表面仕上げ材とそろえておけば、捨て貼り材の高さ調整の手間がかからない。
【0008】
また、施工の段取り合わせもし易くされており、前者(特開平8―144490号公報)のものでは、床パネルにおける配管引回し部分に引回し部フローリングを取外し可能に設け、この引き回し部フローリングを取り外して配管工事を行った後に、元に戻すことにより、床暖房のためのフローリング工事と配管工事とを同時に行う必要をなくすようにしている。
【0009】
一方、後者(特開平9―196394号公報)のものでは、根太上に施工できる構成になっており、先に根太間に設置したボイラー連結用配管にパイプを接続してから、パネルを固着するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、いずれも以下に説明する問題があった。すなわち、根太間設置タイプのパネルや捨て貼り上面設置タイプのパネルでは、温水パイプの接続部分だけに破損や緩みが生じても、それを補修するためには表面仕上げ材を剥がさねばならない。
【0011】
表面仕上げ材一体化タイプのパネルでも、パイプ接続部分の補修のためにはパネルを剥がさねばならない。特開平8―144490号公報に示されるパネルは、配管引き回し部分が取外し可能であるので、パネル自体を剥がさずに済むが、それでも引き回し部分の上に置かれたものを移動させる手間がかかる。
【0012】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、温水式床暖房パネルの構造を改良することにより、温水式床暖房パネルの熱効率を高めて床上面に熱が伝わり易くし、施工時には、床下地材の高さ調整が不要で温水パイプを傷付ける虞れがなく、通常の表面仕上げ材と同様に施工できるとともに、床の施工が全て終了した後に温水パイプの接続作業を行うことができ、さらに、パネルを剥がさずに温水パイプの接続部分の補修を行うことができるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、温水式床暖房パネルを表面仕上げ材が一体化されたものとし、その基板裏面に温水パイプが収容される凹溝を形成し、この基板裏面に、凹溝内の温水パイプを所定の位置で引出し可能とする孔や切欠き等の開口部が予め設けられている裏面材を接着する構成とした。
【0014】
具体的には、請求項1の発明では、表面仕上げ材が一体化された温水式床暖房パネルとして、均熱板を間に挟んで接着された上下2層の木質材からなる基板と、この基板の上層の上面に接着された表面化粧材と、基板の下層下面に形成された凹溝と、上記凹溝内に収容された温水パイプと、上記基板の下層の下面に接着され、予め所定位置に上記温水パイプを引出し可能な開口部が設けられた木質材からなる裏面材とを備え、上記凹溝は、パネル長辺に略平行に形成された複数の長辺方向溝と、パネル短辺に略平行にかつ上記長辺方向溝と交差するように形成された複数の短辺方向溝とからなるものとし、上記温水パイプが、上記長辺方向溝及び短辺方向溝の所定部位の選択によりパネルにおいて複数種類の配置態様に収容可能とされている。さらに、上記裏面材の下面に、上記開口部をカバーする切除可能なシート材が接着されていることを特徴としている。
【0015】
上記の構成により、本発明の温水式床暖房パネルでは、温水パイプが床上面に近くなり、床上面に熱が伝わり易くて熱効率も良くなる。しかも、床下地材の高さ調整が不要で、温水パイプを傷付ける虞れもなく、通常の表面仕上げ材と同様に施工できる。
【0016】
また、基板の下層の下面に木質材からなる裏面材が接着され、この裏面材には予め開口部が設けられていて、この開口部により基板の凹溝内の温水パイプを引出し可能であるので、温水パイプの接続、或いは温水パイプの接続部分だけに生じた破損や緩みを補修する際には、上記裏面材の開口部から床下に引き出された温水パイプを用いればよく、床の施工が全て終了した後に温水パイプの接続作業を行うことができるとともに、パネルを剥がさずに温水パイプの接続部分を補修することができる。
【0017】
また、例えば温水パイプが全体に配置されているパネルだけで施工した場合、必要とする床暖房範囲以外の余分な部分にも温水パイプが通ることがあるのに対し、この発明によれば、パネルの凹溝における長辺方向溝及び短辺方向溝の所定部位に任意に温水パイプを収容できるので、温水パイプが部分的に配置されたパネルも作ることができ、所定の床暖房範囲だけに部分的に温水パイプを通すことが容易にできる。
【0018】
さらに、裏面材の下面に、その開口部をカバーする切除可能なシート材が接着されているので、施工前に、開口部の位置にある温水パイプが凹溝外に飛び出したり傷付いたりするのを防ぐことができる。
【0019】
請求項2の発明では、パネルは、上面に表面化粧材が接着されかつ下面に凹溝が形成された複数の基板同士が各々端部で突き合わされて接合一体化され、それら複数の基板間に亘る凹溝内に温水パイプが収容され、かつ複数の基板間に亘り裏面材が接着されているものとする。すなわち、床暖房範囲が広くてパネル枚数が多い場合、それに伴って温水パイプの接続箇所も多くなるが、この発明によると、パイプの端部の数を減少できるので、接続箇所が少なくて済み、パイプ接続にかかる手間を減らすことができる。
【0020】
尚、上記基板における凹溝の開口側に、温水パイプを凹溝の奥部に保持する耐熱性クッション材を充填してもよい。これにより、パネル全体の厚さが厚かったり、温水パイプの径が凹溝に対し小さかったりしても、温水パイプと床上面との距離を近づけて熱効率を高めることができる。しかも、温水パイプが熱膨張して動いても、その動きをクッション材で吸収して、温水パイプにストレスがかかるのを防止することができる。
【0021】
請求項3の発明は、上記温水式床暖房パネルの施工方法の発明である。この発明では、断熱材の上側に木質材を捨て貼りして床下地材を構成する一方、予め、床暖房パネルにおける温水パイプの端部を引き出す位置で裏面材に設けられている開口部から、該開口部をカバーするシート材を切除して上記温水パイプの端部をパネル下面に引き出しておく。
【0022】
そして、上記床暖房パネルを上記床下地材上に施工する際に、床下地材において上記パネル下面から引き出された温水パイプの端部の位置に相当する箇所に床下まで貫通する孔部を設け、上記パネルの下面に引き出された温水パイプの端部を上記孔部を通して床下側に引き出した後、上記パネルを床下地材に固着する。
【0023】
また、全てのパネルの床下地材への固着後に、上記床下に引き出した温水パイプの端部を接続する。
【0024】
この施工方法によれば、温水式床暖房パネルを、その温水パイプの端部を床下に引き出してから床下地材に固着する場合に、床の施工が全て終了した後、温水パイプの接続作業を行うことができ、パネルを剥がさずに温水パイプの接続部分の補修を行うことができる。
【0025】
尚、上記の施工方法において、床下に引き出した温水パイプの端部ないし接続部分を断熱材で被覆しておくとよい。これにより、床下に引き出された温水パイプの熱が床下に逃げたり、床下の湿気が温水パイプに触れて結露したりするのを防ぐことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1〜図4は本発明の実施形態1に係る温水式床暖房パネルPを示し、この床暖房パネルPは表面仕上げ材が一体化されたものである。すなわち、床暖房パネルPは、合板、MDF等の木質材料からなる基板1を有し、この基板1は、例えば厚さ1.5〜3.0mmの上層2及び厚さ7.5〜9.5mmの下層3の上下2層に分割され、これら上層2及び下層3同士は、両層2,3の間に厚さ15〜100μのアルミニウム箔等からなる均熱板5を介在させた状態で一体に接合されている。
【0027】
また、上記基板1の上層2の上面には突板、WPC、化粧紙等からなる厚さ0.1〜0.5mmの表面化粧材7が接着されている。尚、上記均熱板5として、複数の孔を設けたものを用いてもよく、その場合、基板1の上下層2,3の密着性が向上する。
【0028】
一方、基板1の下層3の下面には凹溝9が形成されている。この凹溝9は、開口側半部が断面正方形状でかつ奥側半部が断面半円形状のもので、その深さ及び幅はいずれも7.0〜9.0mmとされ、凹溝9の奥底面の最深部と基板1の下層3上面(均熱板5)との間の寸法は0.5〜1.5mmとされている。
【0029】
上記凹溝9は後述の温水パイプ13を収容するためのもので、図4、図7及び図8に示すように、パネルPの対向する両短辺の端部間に亘りパネル長辺に略平行に形成された第1〜第4の4本(複数)の長辺方向溝10a〜10dと、それら4本の長辺方向溝10a〜10dのうち外側にある第1及び第4の2本の長辺方向溝10a,10dを、図で左側の短辺端部近傍で両長辺方向溝10a,10dと交差して接続するように形成された第1の短辺方向溝11aと、内側にある第2及び第3の2本の長辺方向溝10b,10cを、図で左側の短辺端部近傍(第1の短辺方向溝11aよりも内側)で両長辺方向溝10b,10cと交差して接続するように形成された第2の短辺方向溝11bと、上記第3及び第4の2本の長辺方向溝10c,10dを、図で右側の短辺端部近傍で両長辺方向溝10c,10dと交差して接続するように形成された第3の短辺方向溝11cと、同様の第3及び第4の2本の長辺方向溝10c,10dを、図で右側の短辺端部から所定寸法離れた位置、つまり図7に示す全長12尺のパネルPにあっては右側の短辺端部からパネル全長の略1/3の寸法離れた位置の近傍で、また図8に示す全長6尺のパネルPでは右側の短辺端部からパネル全長の略1/2の寸法離れた中央位置の近傍でそれぞれ両長辺方向溝10c,10dと交差して接続するように形成された第4の短辺方向溝11dとからなる。そして、上記各短辺方向溝11a〜11dはいずれも、温水パイプ13の折曲がり形状を滑らかにするために長辺方向溝10a〜10dとの交差部でパネル中央側を中心とする円弧形状に接続されている。
【0030】
そして、上記凹溝9内には、外径6.5〜8.5mmの架橋ポリエチレン等からなり内部を所定温度の温水が流れる連続する1本の温水パイプ13が収容されている。具体的には、図4、図7(a)及び図8(a)に示す如く、温水パイプ13は、その一端部が上記第1の長辺方向溝10aの図で右側の短辺端部に位置し、この右側の短辺端部から第1の長辺方向溝10aを左側の短辺端部近傍に延びた後、第1の短辺方向溝11aを経て第4の長辺方向溝10dの左側の短辺端部に移り、その第4の長辺方向溝10dを右側の短辺端部近傍まで延びた後、第3の短辺方向溝11cを経て第3の長辺方向溝10cの右側の短辺端部に移り、さらに、この第3の長辺方向溝10cを左側の短辺端部近くまで延びた後、第2の短辺方向溝11bを経て第2の長辺方向溝10bの左側の短辺端部に移り、この第2の長辺方向溝10bを右側の短辺端部まで延びた後、他端部に至るように納められている。
【0031】
さらに、図4にも示す如く、上記基板1の下層3の下面には合板、MDF等の木質材からなる厚さ1〜3mmの裏面材15が接着され、この裏面材15によって凹溝9及び温水パイプ13は隠蔽されている。そして、上記裏面材15には予め所定の位置(例えば凹溝9に対応する箇所)に孔や切欠き等からなる少なくとも1つの開口部16が設けられており、この開口部16から凹溝9内の温水パイプ13を引出し可能に構成されている。例えば図4は、裏面材15において上記温水パイプ13の両端部、つまり凹溝9における第1の長辺方向溝10a及び第2の長辺方向溝10bの各々の右側の短辺端部に対応する位置に切欠きとしての2つの開口部16,16を形成した場合を例示している。
【0032】
以上によって、床暖房パネルP全体の厚さは例えば10〜15mmに設定されている。この厚さは、同時に施工する他の表面仕上げ材(床パネルP1)に合わせておく。
【0033】
尚、上記開口部16の位置にある温水パイプ13が施工前に凹溝9外に飛び出したり傷付いたりするのを防ぐために、裏面材15の下面にクラフト紙や樹脂含浸紙等の厚さ0.1〜0.5mmの切除可能なシート材を接着して上記開口部16をカバーするようにしてもよい。その場合、施工時には上記シート材を切除して温水パイプ13を引き出せばよい。
【0034】
また、床暖房パネルPにおける基板1の下層3の周縁部(両長辺及び両短辺)には、断面矩形状の凹条からなる雌実3aがパネルP外周の全体に亘って形成されており、図6に示す如く、隣接する床暖房パネルP,P同士を接合するときには、それらの対応する雌実3a,3a間に1つの雇い実17を嵌合することで床暖房パネルP,P同士を接合し、また、床暖房パネルPを他の床パネルP1に接合するときには、その床パネルP1の長辺方向の一側部に突設した雄実部18を床暖房パネルPの雌実3aに嵌合するか、又は床パネルPの長辺方向の他側部に凹設した雌実部19と床暖房パネルPの雌実3aとの間に雇い実17を嵌合することで両パネルP,P1同士を接合するようにしている。
【0035】
次に、上記実施形態の床暖房パネルPの施工方法について説明する。
【0036】
予め、施工前に、図2及び図3に示すように、床暖房パネルPにおける温水パイプ13の両端部を引き出す位置でそれぞれ裏面材15に設けられている開口部16(孔や切欠き等)から温水パイプ13の各端部をパネルP下面に引き出しておく。
【0037】
一方、施工を行う床側については、図6に示す如く、隣接する根太42,42間に断熱材43を根太42,42上面と面一になるように架設した後、その根太42,42ないし断熱材43の上に木質材からなる捨て貼り材44を捨て貼りすることで、床下地材40を構成しておく。
【0038】
次いで、上記床下地材40の上に床暖房範囲について複数枚の床暖房パネルP,P,…を並べて施工するのであるが、その際、まず、図5に示すように、床下地材40において上記各パネルP下面から引き出された温水パイプ13の端部の位置に相当する箇所に床下まで貫通する孔部41を設ける。そして、この孔部41に、上記パネルPの下面から引き出された温水パイプ13の端部を通して床下側に引き出しておき、その後に、各パネルP,P1を床下地材40上に固着する。具体的には、図6に示す如く、床暖房範囲周囲の一側(図6右側)において、温水パイプ13のない通常の床パネルP1をその側部の雌実部19にて床下地材40の捨て貼り材44に釘打ちした後、床暖房パネルPを並べ、上記床パネルP1の雌実部19と床暖房パネルPの雌実3aとの間に雇い実17を嵌合して両パネルP,P1同士を接合する。次いで、床暖房パネルPをその他側部の雌実3aにて床下地材40の捨て貼り材44に釘打ちした後、次の床暖房パネルPを並べ、床暖房パネルP,Pの雌実3a,3a間に雇い実17を嵌合して両床暖房パネルP,P同士を接合する。このようにして全ての床暖房パネルP,P,…の固着が終わり、最後の床暖房パネルPに床暖房範囲周囲の他側の通常の床パネルP1を接合するときには、その床暖房パネルPを雌実3aにて捨て貼り材44に釘打ち固着した後、同床暖房パネルPの雌実3aに床パネルP1の雄実部18を嵌合して接合する。
【0039】
そして、全てのパネルP,P,…,P1,P1,…が床下地材40へ固着されてパネルの施工が終了した後、図5に示す如く、上記床下に引き出されている温水パイプ13の端部を、隣接する床暖房パネルPの同様の温水パイプ13の端部と接続具21を介して接続するか、又は、床暖房範囲周縁に位置する床暖房パネルPにあっては、温水を供給するボイラーに繋がるボイラー連結用配管(いずれも図示せず)の接続部に同様の接続具21を介して接続する。
【0040】
尚、上記床下に引き出されている温水パイプ13の端部ないし接続部分を全体に亘り断熱材22で被覆しておくとよい。
【0041】
したがって、この実施形態においては、温水式床暖房パネルPは、温水パイプ13の位置が床上面に近くなり、床上面に熱が伝わり易くて熱効率が向上する。しかも、床下地材40の高さ調整も不要で、温水パイプ13を傷付ける虞れがなく、通常の表面仕上げ材と同様に施工して施工性を向上させることができる。
【0042】
また、基板1の下層3の下面に裏面材15が接着され、この裏面材15には、予め孔や切欠き等の開口部16が設けられていて、その開口部16から基板1の凹溝9内の温水パイプ13を引出し可能であるので、床暖房の施工時に床暖房パネルP,P,…を床下地材40に固着する場合、上記した手順の如き施工を行うことで、床の施工が全て終了した後、温水パイプ13の接続作業を行って、床暖房パネルPの固着作業と温水パイプ13の接続作業とを別々に行うことができ、床の施工業者と床暖房の施工業者との間で段取り合わせが不要となり、施工日程の短縮化を図ることができる。
【0043】
また、同様の理由により、施工後に温水パイプ13の接続部分だけに生じた破損や緩みを補修する場合においても、裏面材15の開口部16から床下に引き出された温水パイプ13を用いればよく、床暖房パネルPを剥がすことなく温水パイプ13の接続部分を補修することができる。
【0044】
また、上記床暖房パネルPの基板1裏面における凹溝9は、パネル長辺に略平行に形成された4本の長辺方向溝10a〜10dと、パネル短辺に略平行にかつ上記長辺方向溝10a〜10dと交差するように形成された4本の短辺方向溝11a〜11dとからなり、それら長辺方向溝10a〜10d及び短辺方向溝11a〜11dの所定部位に温水パイプ13を収容配置できるので、その凹溝9における長辺方向溝10a〜10d及び短辺方向溝11a〜11dの選択により温水パイプ13を複数種類の配置態様に収容して、温水パイプ13が部分的に配置されたパネルPを作ることができ、所定の床暖房範囲だけに部分的に温水パイプ13を通すことが容易にできる。
【0045】
具体例を説明すれば、上記の例では、図4、図7(a)及び図8(a)に示すように、床暖房パネルPの凹溝9の全体に温水パイプ13を配置しているが、これに対し、その温水パイプ13の配置を必要に応じて変更すればよい。例えば、図7(c)は全長12尺の床暖房パネルPの長さ方向の略3/4の範囲に、また図8(c)は全長6尺の床暖房パネルPの略1/2の範囲にそれぞれ温水パイプ13を配置した場合を示しており、温水パイプ13は、その一端部が第1の長辺方向溝10aにおいて第4の短辺方向溝11dの近傍に位置し、この位置から第1の長辺方向溝10aを左側の短辺端部に延びた後、第1の短辺方向溝11aを経て第4の長辺方向溝10dの左側の短辺端部に移り、その第4の長辺方向溝10dを上記第4の短辺方向溝11dとの交差部近傍まで延びた後、その第4の短辺方向溝11dを経て第3の長辺方向溝10cに移り、さらに、この第3の長辺方向溝10cを左側の短辺端部まで延びた後、第2の短辺方向溝11bを経て第2の長辺方向溝10bの左側の短辺端部に移り、この第2の長辺方向溝10bを第4の短辺方向溝11dの近傍まで延びた後、他端部に至るように納められている。
【0046】
また、上記のような温水パイプ13の配置に対し、裏面材15の開口部16が温水パイプ13の両端部に対応する位置に合わせて形成されている。例えば、図7(a)に示す床暖房パネルPにあっては図7(b)に、また図8(a)に示すパネルPにあっては図8(b)にそれぞれ示すように、温水パイプ13の両端部に対応する位置(第1の長辺方向溝10a及び第2の長辺方向溝10bの各々の右側の短辺端部)に切欠きからなる開口部16,16が形成されている。一方、図7(c)の床暖房パネルPにあっては図7(d)に、また図8(c)の床暖房パネルPにあっては図8(d)にそれぞれ示すように、温水パイプ13両端部に対応する位置(第1の長辺方向溝10aにおける第4の短辺方向溝11d近傍、及び第2の長辺方向溝10bにおける第4の短辺方向溝11d近傍)に孔からなる開口部16,16が形成されている。
【0047】
そして、このようにすれば、図9に示す如く、例えば温水パイプ13が全体に配置されている床暖房パネルP(図7(a)又は図8(a)参照)だけを用いて施工すると、必要とする床暖房範囲(図9に斜線にて示す範囲)以外の余分な部分にも、床暖房パネルPの一部が突出配置されて該床暖房パネルPにおける温水パイプ13が通ることがあるのに対し、図7(c)又は図8(c)に示す温水パイプ13のいわゆる半入り状態の床暖房パネルPを用いると、上記床暖房範囲から外れる部分がなくなり、床暖房範囲の設定や調整を容易に行うことができる。
【0048】
尚、上記床暖房パネルPの施工時に、床下に引き出した温水パイプ13の端部ないし接続部分を断熱材22で被覆しておけば、床下に引き出された温水パイプ13の熱が床下に逃げたり、床下の湿気が温水パイプ13に触れて結露したりするのを防ぐことができる。
【0049】
また、図1に仮想線にて示すように、基板1における凹溝9の開口側に、温水パイプ13を凹溝9の奥部に保持するための布、ゴム、軟質発泡材(発泡ウレタンや発泡ポリエチレン等)からなる耐熱性クッション材24を充填してもよい。このことで、パネルPの厚さが例えば15mmと厚かったり、温水パイプ13の径が例えば6.5mmと凹溝9の幅に比べ小さかったりしても、温水パイプ13を床上面に近づけて保持して、パネルPの熱効率を高めることができる。しかも、温水パイプ13が内部を流れる温水により熱膨張して動いても、その動きをクッション材24で吸収して、温水パイプ13にストレスがかかるのを防止することができる。
【0050】
さらに、凹溝9の開口側の幅寸法を奥側のパイプ収容部分よりも相対的に小さくすることもできる。例えば、その開口側の幅を温水パイプ13の外径よりも0.2〜0.6mm程度狭くするのである。こうすると、温水パイプ13の剛性等により凹溝9から飛び出すのを防ぐための仮固定を別部材を要することなく行うことができ、床暖房パネルPの生産性を高めることができる。
【0051】
さらにまた、上記凹溝9の奥部にあるパイプ収容部分の周囲を、例えばウレタン系樹脂等に金属粉(アルミニウムや銀等)を混入した塗料を塗布してもよい。こうすれば、凹溝9の内部が木質材料によって毛羽立っていても、その毛羽立ちを塗料によってコーティングして温水パイプ13の損傷を防止できるとともに、塗料中の金属粉の伝熱性により温水パイプ13の床上面への熱伝導性を高めることができる。
【0052】
(実施形態2)
図10〜図13は本発明の実施形態2を示し(尚、図1〜図8と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、複数枚の基板1a,1b,…を接合一体化して床暖房パネルPの大きさを拡大するようにしたものである。
【0053】
すなわち、この実施形態では、図10に示すように、パネルPは、上面に表面化粧材7が接着されかつ下面に上記実施形態1における図8と同じ配置形状(第4の短辺方向溝11dがパネル長さ方向の中央部に形成されている)の凹溝9が形成された第1及び第2の2枚の基板1a,1b同士が、予め、各々の短辺端部で突き合わされかつ基板1a,1bの裏面側に打ち込まれた複数の楔材26,26,…により接合一体化されている(尚、この各楔材26は基板1a,1bにおいて凹溝9のない部分に打ち込まれている)。
【0054】
そして、これら接合一体化された2枚の基板1a,1bの凹溝9は、各々の第1〜第4の長辺方向溝10a〜10dが互いに一致して連続しており、これら基板1a,1b間に亘る凹溝9内に1本の温水パイプ13が連続して収容されている。すなわち、図13は、この床暖房パネルPの温水パイプ13の配置を例示しており、この配置は2種類設定されている。一方の種類では、図13で上側から1番目及び3番目のもので示すように、温水パイプ13は、その一端部が第1の基板1aにおける第1の長辺方向溝10aの図で右側の短辺端部に位置し、この右側の短辺端部から第1の長辺方向溝10a及び第2の基板1bの第1の長辺方向溝10aを該第2の基板1bの左側の短辺端部に延びた後、第1の短辺方向溝11aを経て第4の長辺方向溝10dの左側の短辺端部に移り、その第4の長辺方向溝10dを元の第1の基板1aの右側の短辺端部まで延びた後、第3の短辺方向溝11cを経て第3の長辺方向溝10cの右側の短辺端部に移り、さらに、この第3の長辺方向溝10cを第2の基板1bの左側の短辺端部まで延びた後、第2の短辺方向溝11bを経て第2の長辺方向溝10bの左側の短辺端部に移り、この第2の長辺方向溝10bを第1の基板1aの右側の短辺端部まで延びた後、他端部に至るように納められている。
【0055】
これに対し、他方の配置では、図13で上側から2番目及び4番目に示すように、温水パイプ13は、その一端部が第1の基板1aの第1の長辺方向溝10adにおいて第4の短辺方向溝11dの近傍に位置し、この位置から第1の長辺方向溝10a及び第2の基板1bの第1の長辺方向溝10aを左側の短辺端部に延びた後、第1の短辺方向溝11aを経て第4の長辺方向溝10dの左側の短辺端部に移り、その第4の長辺方向溝10dを上記第1の基板1aの第4の短辺方向溝11dとの交差部近傍まで延びた後、その第4の短辺方向溝11dを経て第3の長辺方向溝10cに移り、さらに、この第3の長辺方向溝10cを第2の基板1bの左側の短辺端部まで延びた後、第2の短辺方向溝11bを経て第2の長辺方向溝10bの左側の短辺端部に移り、この第2の長辺方向溝10bを第1の基板1aの第4の短辺方向溝11dの近傍まで延びた後、他端部に至るように納められている。
【0056】
また、2枚の基板1a,1b間の双方に亘り1枚の裏面材15が接着されている。
【0057】
したがって、この実施形態においても、上記実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
【0058】
また、2枚の基板1a,1b同士が、各々の端部で突き合わされて接合一体化され、それら基板1a,1b間に亘る凹溝9,9内に温水パイプ13が収容され、かつ両基板1a,1b間に亘り裏面材15が接着されているので、床暖房範囲が広くてパネル枚数が多くなり、それに伴って温水パイプ13の接続箇所も多くなる場合であっても、床暖房パネルPにおける温水パイプ13の端部の数を半減して、その接続箇所を少なくすることができ、パイプ接続にかかる手間を減らすことができる。
【0059】
すなわち、上記実施形態1の如く、接合されていない単独の床暖房パネルPを用いる場合、隣接する床暖房パネルP,P間での温水パイプ13の端部の接続部は7か所となり、床暖房パネルPとボイラー連結用配管との接続部も6か所になるのに対し、この実施形態2の床暖房パネルPを用いて同様の配置構造の施工を行えば、図13に示すように、その床暖房パネルP,P間で温水パイプ13の端部を接続する接続部J1は4か所に減少し、床暖房パネルPとボイラー連結用配管との接続部J2も4か所に減る。よって、パイプ接続作業の手間を低減することができる。
【0060】
尚、上記実施形態2では、第1及び第2の2枚の基板1a,1b同士が、各々の短辺端部で突き合わされて楔材26,26,…により接合一体化されているが、図12に示すように、両基板1a,1b同士を、各々の長辺端部で突き合わして楔材26,26,…により接合一体化するようにしてもよい。また、楔材としては、両基板1a,1bの端部同士をカバーする形状のものを用いてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、温水式床暖房パネルとして、均熱板を間に挟んで接着された上下2層の木質基板の上面に表面化粧材を接着し、基板の下層下面に凹溝を形成して、その凹溝内に温水パイプを収容し、上記基板の下層下面に、予め温水パイプを引出し可能な孔や切欠き等からなる開口部が設けられている木質材からなる裏面材を接着するとともに、パネル長辺に略平行に形成された複数の長辺方向溝と、パネル短 辺に略平行にかつ上記長辺方向溝と交差するように形成された複数の短辺方向溝とで凹溝を構成し、この長辺方向溝及び短辺方向溝の所定部位の選択によりパネルで温水パイプを複数種類の配置態様に収容可能とし、さらに裏面材の下面に開口部をカバーする切除可能なシート材を接着したことにより、温水式床暖房パネルの温水パイプを床上面近くに配置し、床上面に熱を伝わり易くして熱効率を向上できるとともに、床下地材の高さ調整が不要で、温水パイプを傷付ける虞れがなく、通常の表面仕上げ材と同様の施工を行うことができる。また、温水パイプの接続や、温水パイプの接続部分だけに生じた破損や緩みの補修時には、裏面材の開口部から床下に引き出した温水パイプを用いるので、床の施工が全て終了した後に温水パイプの接続作業を行うことができ、パネルを剥がさずに温水パイプの接続部分の補修を行うことができる。また、パネルの凹溝における長辺方向溝及び短辺方向溝に任意に温水パイプを収容して、温水パイプが部分的に配置されたパネルを作ることができ、所定の床暖房範囲だけの温水パイプの部分配置を容易に実現することができる。さらに、裏面材の下面に開口部をカバーするように接着された切除可能なシート材によって、開口部の位置にある温水パイプが施工前に凹溝外に飛び出したり傷付いたりするのを防ぐことができる。
【0062】
請求項2の発明によると、上面に表面化粧材が接着されかつ下面に凹溝が形成された複数の基板同士を、予め端部で突き合わして接合一体化し、それら複数の基板間に亘る凹溝内に温水パイプを収容し、かつ複数の基板間に亘り裏面材を接着するようにしたことにより、床暖房範囲が広くてパネル枚数が多い場合でも、温水パイプの端部の数を減少してその接続箇所を少なくでき、パイプ接続にかかる手間の低減を図ることができる。
【0063】
請求項3の発明の温水式床暖房パネルの施工方法によると、床暖房パネルおける温水パイプの端部を引き出す位置で裏面材に設けられている開口部からシート材を切除して温水パイプの端部をパネル下面に引き出しておき、床暖房パネルを施工する際に、パネル下面に引き出された温水パイプの端部を、床下地材においてパイプ端部の位置に相当する箇所に床下まで貫通形成した孔部を通して床下側に引き出した後、全てのパネルを床下地材へ固着し、その後、床下に引き出した温水パイプの端部を接続することにより、温水式床暖房パネルを床下地材に固着する場合に、床の施工が全て終了した後、温水パイプの接続作業を行うことができ、パネルを剥がさずに温水パイプの接続部分の補修を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図4のI−I線拡大断面図である。
【図2】 図4のII−II拡大断面図である。
【図3】 図4のIII−III拡大断面図である。
【図4】 実施形態1の床暖房パネルを裏面側から見た状態で示す平面図である。
【図5】 温水パイプの接続状態を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態1のパネルの施工構造を示す断面図である。
【図7】 製品サイズやパイプ配置のバリエーションの一例を示す平面図である。
【図8】 製品サイズやパイプ配置のバリエーションの他の例を示す図7相当図である。
【図9】 部分的な配管により余分な配管をなくすことができる施工例を示す説明図である。
【図10】 本発明の実施形態2を示す平面図である。
【図11】 基板同士の接合部の拡大断面図である。
【図12】 実施形態2の他の例を概略的に示す図10相当図である。
【図13】 実施形態2においてパイプ配置状態を示す平面図である。
【図14】 従来の温水式床暖房パネルの施工構成の一例を示す断面図である。
【図15】 従来の温水式床暖房パネルの施工構成の別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
P 温水式床暖房パネル
1,1a,1b 基板
2 上層
3 下層
5 均熱板
7 表面化粧材
9 凹溝
10a〜10d 長辺方向溝
11a〜11d 短辺方向溝
13 温水パイプ
15 裏面材
16 開口部
21 接続具
22 断熱材
24 クッション材
40 床下地材
41 孔部
42 根太
43 断熱材
44 捨て貼り材
Claims (3)
- 表面仕上げ材が一体化された温水式床暖房パネルであって、
均熱板を間に挟んで接着された上下2層の木質材からなる基板と、
上記基板の上層の上面に接着された表面化粧材と、
基板の下層の下面に形成された凹溝と、
上記凹溝内に収容された温水パイプと、
上記基板の下層下面に接着され、予め所定位置に上記温水パイプを引出し可能な開口部が設けられた木質材からなる裏面材とを備え、
上記凹溝は、パネル長辺に略平行に形成された複数の長辺方向溝と、パネル短辺に略平行にかつ上記長辺方向溝と交差するように形成された複数の短辺方向溝とからなり、
上記温水パイプが、上記長辺方向溝及び短辺方向溝の所定部位の選択によりパネルにおいて複数種類の配置態様に収容可能とされ、
上記裏面材の下面に、上記開口部をカバーする切除可能なシート材が接着されていることを特徴とする温水式床暖房パネル。 - 請求項1の温水式床暖房パネルにおいて、
上面に表面化粧材が接着されかつ下面に凹溝が形成された複数の基板同士が各々の端部で突き合わされて接合一体化されており、
上記複数の基板間に亘る凹溝内に温水パイプが収容され、かつ複数の基板間に亘り裏面材が接着されていることを特徴とする温水式床暖房パネル。 - 請求項1又は2の温水式床暖房パネルの施工方法であって、
断熱材の上側に木質材を捨て貼りして床下地材を構成する一方、
予め、床暖房パネルにおける温水パイプの端部を引き出す位置で裏面材に設けられている開口部から、該開口部をカバーするシート材を切除して上記温水パイプの端部をパネル下面に引き出しておき、
上記床暖房パネルを上記床下地材上に施工する際に、床下地材において上記パネル下面から引き出された温水パイプの端部の位置に相当する箇所に床下まで貫通する孔部を設け、
上記パネルの下面に引き出された温水パイプの端部を上記孔部を通して床下側に引き出した後、上記パネルを床下地材に固着し、
全てのパネルの床下地材への固着後に、上記床下に引き出した温水パイプの端部を接続することを特徴とする温水式床暖房パネルの施工方法。
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