JP4558241B2 - 温水式床暖房フロア用の床仕上材及び温水パイプユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、温水式床暖房フロアを施工する際に使用する床仕上材及び温水パイプユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
床下地の上に配設された温水パイプに温水を通すことによって暖房を行う温水式の床暖房フロアとしては、例えば、図10(a)、(b)に示すように、温水パイプ52を予め内蔵した床仕上材51を床下地53の上に順次敷設していくものや、図11(a)に示すように、裏面に温水パイプを収容するためのパイプ収容溝62が形成された床仕上材61を、同図(b)に示すように、床下地63の上に敷設した後、同図(c)に示すように、床仕上材61の端面側からパイプ収容溝62に温水パイプ64を挿入するようにしたものがある。
【0003】
ところで、図10に示す床暖房フロアは、温水パイプ52が床仕上材51に予め内蔵されているので、床下地53の上に床仕上材51を敷設していけばよく、床仕上材51を床下地53に釘止めする場合にも、指定された位置を釘止めすれば、床仕上材51に内蔵された温水パイプ52が損傷を受けることがないという利点はあるが、温水パイプ52が床仕上材51毎に分断されているので、床仕上材51を床下地53の上に敷設する際、隣接する床仕上材51に内蔵された温水パイプ52同士をコネクタ等を介して順次接続していかなければならず、床仕上材51の敷設作業性が悪いといった問題がある。
【0004】
また、図11に示す床暖房フロアは、床仕上材毎に温水パイプを接続する必要はないが、既に敷設された床仕上材61のパイプ収容溝62に長尺の温水パイプ64をUターンさせながら通管するのは手間のかかる作業であり、やはり、効率よく床暖房フロアを施工することができない。
【0005】
こういった従来の温水式床暖房フロアにおける問題を解消するため、本件発明者は、特願2001−135814号において、施工性に優れた温水式床暖房フロアを提案している。この温水式床暖房フロアは、図12(a)、(b)に示すように、床下地76の上に敷設される温水パイプユニット71と、床下地76の上に載置された温水パイプユニット71を覆うように床下地76の上に敷設される床仕上材74とから構成されており、温水パイプユニット71は、同図(b)に示すように、所定のパイプパターンに整形された温水パイプ72が基材シート73の上面に固着されていると共に、床仕上材74には、その裏面に温水パイプユニット71の温水パイプ72を収容するためのパイプ収容溝75が形成されている。
【0006】
以上のように構成された温水式床暖房フロア70は、床暖房エリアを覆うように、温水パイプユニット71を床下地76の上に載置した状態で、その温水パイプユニット71の温水パイプ72をパイプ収容溝75に収容しながら、床仕上材74を順次敷設していけばよいので、図10及び図11に示す温水式床暖房フロアに比べて効率よく施工することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような温水式床暖房フロア70に使用される床仕上材74は、図13に示すように、温水パイプユニット71における温水パイプ72の一方のUターン部分72aを覆う貼始側床仕上材74aと、温水パイプ72の直線部分72bを覆う中間床仕上材74bと、温水パイプ72の他方のUターン部分72cを覆う貼終側床仕上材74cとから構成されており、こういった貼始側床仕上材74a、中間床仕上材74b及び貼終側床仕上材74cにそれぞれ形成されたパイプ収容溝75a、75b、75cは、温水パイプ72を収容しやすくするために、温水パイプ72の外径及び温度変化に伴う温水パイプ72の伸縮量等を考慮して、一定の余裕分を見込んで溝幅が設定されている。
【0008】
従って、例えば、温水パイプ72が最も伸長している真夏に温水式床暖房フロア70を施工する場合には、図13に実線で示すように、貼始側床仕上材74aにおけるパイプ収容溝75aのUターン部分において、温水パイプ72の一方のUターン部分72aがパイプ収容溝75aの外縁側に収容されるように貼始側床仕上材74aを敷設しておくと、貼終側床仕上材74cにおけるパイプ収容溝75cのUターン部分においても、温水パイプ72の他方のUターン部分72cがパイプ収容溝75cの外縁側に収容された状態で、貼終側床仕上材74cを敷設することができる。
【0009】
一方、温水パイプ72が最も収縮している真冬に温水式床暖房フロア70を施工する場合には、同図に二点鎖線で示すように、逆に、貼始側床仕上材74aにおけるパイプ収容溝75aのUターン部分において、温水パイプ72の一方のUターン部分72aがパイプ収容溝75aの内縁側に収容されるように貼始側床仕上材74aを敷設しておくと、貼終側床仕上材74cにおけるパイプ収容溝75cのUターン部分においても、温水パイプ72の他方のUターン部分72cがパイプ収容溝75cの内縁側に収容された状態で、貼終側床仕上材74cを敷設することができる。
【0010】
しかしながら、貼始側床仕上材74aのパイプ収容溝75a及び貼終側床仕上材74cのパイプ収容溝75cの双方に対して、一定の余裕分を見込んでそれぞれの溝幅を一律に設定しておくと、真夏に温水式床暖房フロア70を施工する場合に、図14に実線で示すように、貼始側床仕上材74aにおけるパイプ収容溝75aのUターン部分の内縁側に、温水パイプ72の一方のUターン部分72aが収容されるように貼始側床仕上材74aが敷設されたり、真冬に温水式床暖房フロア70を施工する場合に、同図に二点鎖線で示すように、貼始側床仕上材74aにおけるパイプ収容溝75aのUターン部分の外縁側に、温水パイプ72の一方のUターン部分72aが収容されるように貼始側床仕上材74aが敷設されたりすると、貼終側床仕上材74cにおけるパイプ収容溝75cのUターン部分に温水パイプ72の他方のUターン部分72cを収容することができなくなる。
【0011】
従って、温水式床暖房フロア70の施工作業者は、温水パイプ72の伸縮状態を考慮して、貼始側床仕上材74aを慎重に敷設しなければならず、貼始側床仕上材74aを効率よく短時間で敷設することができないといった問題がある。
【0012】
また、床仕上材74を敷設した状態では、パイプ収容溝75に対する温水パイプ72の収容状態を確認することができないので、温水パイプ72の伸縮状態を考慮して適正に貼始側床仕上材74aを敷設したつもりでも、そのように敷設されているとは限らず、貼始側床仕上材74aが適正に敷設されていなかった場合は、一旦敷設した床仕上材74を剥がして、再度、敷設し直すといった面倒な作業を行わなければならないといった問題がある。
【0013】
そこで、この発明の課題は、温度変化に伴う温水パイプの伸縮を考慮することなく、効率よく確実に敷設していくことのできる温水式床暖房フロア用の床仕上材及び温水パイプユニットを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、床下地の上に載置された温水パイプユニットを覆うように敷設される、前記温水パイプユニットの温水パイプを収容するパイプ収容溝が裏面に形成された温水式床暖房フロア用の床仕上材であって、前記温水パイプユニットにおける前記温水パイプの一方のUターン部分を覆う貼始側床仕上材と、前記温水パイプの他方のUターン部分を覆う貼終側床仕上材とを備え、前記貼始側床仕上材については、収容される前記温水パイプのUターン部分に対して設定される前記パイプ収容溝における溝幅の余裕分を最小限に抑え、これに伴って、前記貼終側床仕上材については、収容される前記温水パイプのUターン部分に対して設定される前記パイプ収容溝における溝幅の余裕分を大きくしたことを特徴とする温水式床暖房フロア用の床仕上材を提供するものである。
【0015】
以上のように、貼始側床仕上材については、収容される前記温水パイプのUターン部分に対して設定される前記パイプ収容溝における溝幅の余裕分が最小限に抑えられていると共に、貼終側床仕上材については、収容される前記温水パイプのUターン部分に対して設定される前記パイプ収容溝における溝幅の余裕分が大きくなっているので、貼始側床仕上材におけるパイプ収容溝に対する温水パイプの収容状態がほとんど変動することがなく、貼始側床仕上材を敷設した状態では、温水パイプの一方のUターン部分が、貼始側床仕上材に対して常に所定位置に位置決めされ、温度変化に伴う温水パイプの伸縮については、温水パイプの他方のUターン部分を収容する、溝幅の余裕分が大きくなっている貼終側床仕上材のパイプ収容溝において確実に吸収することができる。
【0016】
従って、温水式床暖房フロアの施工作業者は、貼始側床仕上材のパイプ収容溝及び貼終側床仕上材のパイプ収容溝の双方に対して、一定の余裕分を見込んでそれぞれの溝幅を一律に設定している場合のように、温水パイプの伸縮を考慮して貼始側床仕上材を慎重に敷設する必要がなく、温水パイプをパイプ収容溝に収容しながら貼始側床仕上材及び貼終側床仕上材等の床仕上材を、効率よく確実に敷設していくことができる。
【0017】
特に、請求項1に記載の床仕上材によって覆われる温水式床暖房フロア用の温水パイプユニットであって、所定のパイプパターンに整形された温水パイプと、この温水パイプが固着される基材シートとを備え、前記基材シートまたは前記温水パイプには、前記貼始側床仕上材の敷設位置を示す目印が施されている、請求項2に係る発明の温水パイプユニットを使用すると、目印に合わせて貼始側床仕上材を敷設することで、溝幅の余裕分が最小限に抑えられている貼始側床仕上材のパイプ収容溝に、温水パイプユニットの温水パイプを円滑かつ確実に収容することができ、床仕上材の敷設作業性をさらに向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、この温水式床暖房フロア1は、捨貼合板等からなる床下地10と、この床下地10の上に載置される温水パイプユニット20と、床下地10の上に載置された温水パイプユニット20を覆うように床下地10の上に敷設される床仕上材30とから構成されている。
【0019】
前記温水パイプユニット20は、図2及び図3に示すように、両端部で交互にUターンさせながら平面略長方形状に整形した、口径が5Aの長尺の温水パイプ21と、この温水パイプ21が固着された基材シート22とから構成されており、前記温水パイプ21は架橋ポリエチレンによって形成されている。
【0020】
前記基材シート22は、図4に示すように、厚さ50μmのアルミニウム箔24が、厚さ30μmのポリエチレンフィルム23と目付が23g/mの紙間強化紙25とによってラミネートされた3層ラミネートシートによって形成されており、所定のパイプパターンに整形された温水パイプ21を完全に覆うことができる大きさを有している。
【0021】
この基材シート22には、その上面、即ち、ポリエチレンフィルム23の表面に、温水パイプ21が熱融着されており、熱融着された温水パイプ21部分を避けるように、口径38mm程度の透孔22aが多数形成されていると共に、温水パイプ20における床仕上材30の貼始側のUターン部分覆うように敷設される、後述する貼始側Uターンパネル30c(図6(b)参照)の敷設位置を示すライン状の目印26が表示されている。
【0022】
前記床仕上材30は、図2及び図5に示すように、5プライ合板や3プライ合板等の木質板によって形成されたパネル基材31と、このパネル基材31の表面に貼着された突板等の表面化粧材32とから構成されており、床仕上材30の表面には、長手方向に伸びる3本の擬似溝32aと各擬似溝32a間において短手方向に伸びる複数の擬似溝32bとが形成されている。
【0023】
また、床仕上材30は、図6に示すように、温水パイプユニット20が載置されていない部屋の周辺部分に敷設される周辺パネル30aと、部屋の中央部分に載置された温水パイプユニット20における温水パイプ21の直線部分を覆うように敷設される本体パネル30bと、温水パイプユニット20における温水パイプ21の床仕上材30の貼始側のUターン部分を覆うように敷設される貼始側Uターンパネル30cと、温水パイプユニット20における温水パイプ21の床仕上材30の貼終側のUターン部分を覆うように敷設される貼終側Uターンパネル30dとに分類されており、前記周辺パネル30aは、本体パネル30bと同一構成のパネルを使用している。
【0024】
前記本体パネル30bは、図6(a)に示すように、パネル基材31の裏面に、上述した温水パイプユニット20における温水パイプ21の直線部分を収容するための複数のパイプ収容溝31aが一定間隔で形成されており、貼始側Uターンパネル30c及び貼終側Uターンパネル30dは、同図(b)、(c)に示すように、パネル基材31の裏面に、本体パネル30bと同様の直線状のパイプ収容溝31aが形成されていると共に、パイプ収容溝31a間に温水パイプ21のUターン部分を収容するための円弧状のパイプ収容溝31bが形成されている。
【0025】
前記貼始側Uターンパネル30cのパイプ収容溝31bは、図7(a)に示すように、温水パイプ21の外径(約7.3mm)より1mm程度大きい溝幅L1を有しているが、貼終側Uターンパネル30dのパイプ収容溝31bは、同図(b)に示すように、温水パイプ21の外径より5mm程度大きい溝幅L2を有している。
【0026】
以上のように構成された温水式床暖房フロアの施工方法について、以下に説明する。まず、図8(a)に示すように、床暖房フロアを施工しようとする部屋の一辺側から床下地10の上に周辺パネル30aを敷設した後、同図(b)に示すように、温水パイプユニット20を床下地10の所定位置に載置する。この場合、2組の温水パイプユニット20が使用されている。
【0027】
次に、同図(c)に示すように、パイプ収容溝31a、31bに温水パイプユニット20の温水パイプ21を嵌め込むようにして貼始側Uターンパネル30cを敷設すると、床下地10の上に載置された温水パイプユニット20が概ね位置決めされることになるので、各温水パイプユニット20における温水パイプ21の両端部をそれぞれ床下地10の下方側に引き落とし、床下でメインパイプに接続する。
【0028】
なお、貼始側Uターンパネル30cのパイプ収容溝31bは、収容される温水パイプ21の外径に対する溝幅の余裕分が1mm程度しかないので、図9(a)に示すように、パイプ収容溝31b内における温水パイプ21の貼始側のUターン部分21aの収容状態がほとんど変動することがなく、貼始側Uターンパネル30cを敷設した状態では、温水パイプ21の貼始側のUターン部分21aが、貼始側Uターンパネル30cに対して常に所定位置に位置決めされる。
【0029】
また、貼始側Uターンパネル30cを敷設する際は、温水パイプユニット20の基材シート22に表示された目印26に貼始側Uターンパネル30cの長辺側の端縁を一致させることによって、温水パイプ21の外径に対する溝幅の余裕分がほとんどないパイプ収容溝31bに、温水パイプ21の貼始側のUターン部分21aを確実に収容することができる。
【0030】
続いて、図8(d)に示すように、パイプ収容溝31aに温水パイプ21を嵌め込みながら本体パネル30bを敷設していく。そして、同図(e)に示すように、温水パイプユニット20における温水パイプ21の反対側のUターン部分を覆うように、貼終側Uターンパネル30dを敷設した後、同図(f)に示すように周辺パネル30aを敷設すると、図1に示すような温水式床暖房フロア1が完成する。
【0031】
なお、周辺パネル30a、貼始側Uターンパネル30c、本体パネル30b及び貼終側Uターンパネル30dを敷設する際は、パイプ収容溝31a、31b部分を除いて各パネルの裏面にそれぞれ接着剤が塗布されているので、この接着剤によって、貼始側Uターンパネル30c、本体パネル30b及び貼終側Uターンパネル30dと温水パイプユニット20の基材シート22とが相互に接着固定されると共に、基材シート22の透孔22a部分で、貼始側Uターンパネル30c、本体パネル30b及び貼終側Uターンパネル30dと床下地10とが同時に接着固定される。
【0032】
また、温水パイプユニット20の温水パイプ21は、気温変化に伴って伸縮するが、上述したように、温水パイプ21における床仕上材30の貼始側のUターン部分21aは、敷設された貼始側Uターンパネル30cに対して所定位置に位置決めされており、しかも、貼終側Uターンパネル30dに形成されたパイプ収容溝31bは、温水パイプ21の外径に対してある程度の余裕分(5mm程度)を見込んで、その溝幅が設定されているので、例えば、温水パイプ21が最も伸長している真夏に温水式床暖房フロア1を施工する場合には、図9(b)に実線で示すように、貼終側Uターンパネル30dにおけるパイプ収容溝31bのUターン部分において、温水パイプ21の他方のUターン部分21bがパイプ収容溝31bの外縁側に収容され、温水パイプ21が最も収縮している真冬に温水式床暖房フロア1を施工する場合には、同図に二点鎖線で示すように、逆に、温水パイプ21の他方のUターン部分21bがパイプ収容溝31bの内縁側に収容されることになる。
【0033】
以上のように、この温水式床暖房フロア1では、貼始側Uターンパネル30cのパイプ収容溝31bの溝幅を最小限に抑えると共に、貼終側Uターンパネル30dのパイプ収容溝31bの溝幅を大きくする構成を採用したため、温水パイプのUターン部分を収容するパイプ収容溝の溝幅を同一に設定した貼始側Uターンパネルや貼終側Uターンパネルを使用する場合のように、温水パイプ21の伸縮を考慮して貼始側Uターンパネル30cを慎重に敷設する必要がなく、パイプ収容溝31a、31bに温水パイプ21を確実に収容しながら、貼始側Uターンパネル30c、本体パネル30b及び貼終側Uターンパネル30dを効率よく敷設していくことができる。
【0034】
また、貼始側Uターンパネル30cのパイプ収容溝31bの溝幅を最小限に抑えることによって、温水パイプ21をパイプ収容溝31bに収容しにくくなるが、この温水式床暖房フロア1では、貼始側Uターンパネル30cの敷設位置を示すライン状の目印26が基材シート22に表示された温水パイプユニット20を使用しているので、貼始側Uターンパネル30cを目印26に合わせることによって、貼始側Uターンパネル30cを円滑に敷設することができる。
【0035】
なお、上述した実施形態では、貼始側Uターンパネル30cのパイプ収容溝31bの溝幅を、温水パイプ21の外径より1mm程度大きく設定しているが、これに限定されるものではなく、温水パイプ21の収容作業性を考慮してできるだけ小さくなるように溝幅を設定すればよい。
【0036】
また、上述した実施形態では、貼終側Uターンパネル30dのパイプ収容溝31bの溝幅を、温水パイプ21の外径より5mm程度大きく設定しているが、これに限定されるものではなく、問題が発生しない範囲でできるだけ大きく設定しておくことが望ましい。
【0037】
また、上述した実施形態では、温水パイプユニット20の基材シート22に、貼始側Uターンパネル30cの敷設位置を示すライン状の目印26を表示しているが、これに限定されるものではなく、ライン状の目印を温水パイプ21の表面に表示する等、種々の表示方法を採用することができる。
【0038】
また、上述した実施形態では、基材シート22に接着剤を透過させるための透孔22aを形成しているが、これに限定されるものではなく、基材シート22を形成している素材自体が接着剤の透過性能を有していれば、特に、基材シート22に透孔を形成しておく必要はない。さらに、温水パイプユニット20を接着剤によって別途床下地10に接着するのであれば、特に、基材シート22に透孔22aを形成しておく必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる床仕上材及び温水パイプユニットを使用した温水式床暖房フロアを示す断面図である。
【図2】同上の温水式床暖房フロアを示す分解断面図である。
【図3】同上の温水パイプユニットを示す平面図である。
【図4】同上の温水パイプユニットに使用されている基材シートを示す断面図である。
【図5】同上の床仕上材を示す平面図である。
【図6】(a)は同上の床仕上材(本体パネル)を示す裏面図、(b)は同上の床仕上材(貼始側Uターンパネル)を示す裏面図、(c)は同上の床仕上材(貼終側Uターンパネル)を示す裏面図である。
【図7】(a)は同上の貼始側Uターンパネルを示す部分拡大裏面図、(b)は同上の貼終側Uターンパネルを示す部分拡大裏面図である。
【図8】(a)〜(f)は同上の温水式床暖房フロアの施工方法を示す工程図である。
【図9】(a)は同上の貼始側Uターンパネルのパイプ収容溝に温水パイプを収容した状態を示す部分拡大裏面図、(b)は同上の貼終側Uターンパネルのパイプ収容溝に温水パイプを収容した状態を示す部分拡大裏面図である。
【図10】(a)は従来の床仕上材一体型の温水式床暖房フロアに使用される床仕上材を示す断面図、(b)は同上の温水式床暖房フロアの施工方法を示す工程図である。
【図11】(a)は従来の他の温水式床暖房フロアに使用される床仕上材を示す断面図、(b)、(c)は同上の温水式床暖房フロアの施工方法を示す工程図である。
【図12】(a)は背景技術としての温水式床暖房フロアを示す断面図、(b)は同上の温水式床暖房フロアを示す分解断面図である。
【図13】同上の温水式床暖房フロアに使用される床仕上材のパイプ収容溝に温水パイプを収容した状態を示す部分拡大裏面図である。
【図14】同上の床仕上材が有する問題点を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 温水式床暖房フロア
10 床下地
20 温水パイプユニット
21 温水パイプ
21a、21b Uターン部分
22 基材シート
26 目印
30 床仕上材
30a 周辺パネル
30b 本体パネル
30c 貼始側Uターンパネル
30d 貼終側Uターンパネル
31 パネル基材
31a、31b パイプ収容溝
32 表面化粧材

Claims (2)

  1. 床下地の上に載置された温水パイプユニットを覆うように敷設される、前記温水パイプユニットの温水パイプを収容するパイプ収容溝が裏面に形成された温水式床暖房フロア用の床仕上材であって、
    前記温水パイプユニットにおける前記温水パイプの一方のUターン部分を覆う貼始側床仕上材と、前記温水パイプの他方のUターン部分を覆う貼終側床仕上材とを備え、
    前記貼始側床仕上材については、収容される前記温水パイプのUターン部分に対して設定される前記パイプ収容溝における溝幅の余裕分を最小限に抑え、
    これに伴って、前記貼終側床仕上材については、収容される前記温水パイプのUターン部分に対して設定される前記パイプ収容溝における溝幅の余裕分を大きくしたことを特徴とする温水式床暖房フロア用の床仕上材。
  2. 請求項1に記載の床仕上材によって覆われる温水式床暖房フロア用の温水パイプユニットであって、
    所定のパイプパターンに整形された温水パイプと、この温水パイプが固着される基材シートとを備え、
    前記基材シートまたは前記温水パイプには、前記貼始側床仕上材の敷設位置を示す目印が施されていることを特徴とする温水式床暖房フロア用の温水パイプユニット。
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