JP2021155940A - 床仕上げ材及び床暖房パネル - Google Patents

床仕上げ材及び床暖房パネル Download PDF

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JP2021155940A JP2020054795A JP2020054795A JP2021155940A JP 2021155940 A JP2021155940 A JP 2021155940A JP 2020054795 A JP2020054795 A JP 2020054795A JP 2020054795 A JP2020054795 A JP 2020054795A JP 2021155940 A JP2021155940 A JP 2021155940A
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嘉弥 東尾
Yoshiya Higashio
嘉弥 東尾
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Abstract

【課題】新たな形状の継ぎ目部分を有する床仕上げ材を提供することを目的とする。【解決手段】床仕上げ材20において、一の床仕上げ材20の端部には、床仕上げ材20の板状面に沿って延びる上部突出部21aU及び下部突出部21aBが、板状面と直交する断面視において横向きに開口するU字状を成している雌実21aが形成されており、一の床仕上げ材20と組み合わされる他の床仕上げ材20の端部には、雌実21aに嵌め込まれる雄実が形成されており、雌実21aの下部突出部21aBの延出方向の少なくとも一部に溝部22aが形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、床仕上げ材及び床暖房パネルに関する。
特許文献1には、暖房対象空間を暖房するための床暖房パネルが開示されている。特許文献1の床暖房パネルは、床暖房マットと、その上部の床仕上げ材とから形成されている。床暖房マットは、支持基材としてのパネル基材と、パネル基材に埋め込まれた温水パイプと、隣接するパネル基材の間に配置された小根太と、アルミ箔とを有している。アルミ箔は、その裏面に接着剤が付けられており、組み合わされたパネル基材及び小根太等の表面を覆うように接着されている。そして、パネル基材、小根太及びアルミ箔が一体化された上面に床仕上げ材が配置され、小根太及びアルミ箔に床仕上げ材が釘打ちされることで床暖房パネルが形成されている。
床仕上げ材は、複数に分割されている。各床仕上げ材は、互いに隣接する床仕上げ材の一方の端部に形成された雌実と他方の端部に形成された雄実とを結合することで、組み合わされている。そして、隣接する床仕上げ材の結合をより強固にするために、継ぎ目部分である雌実及び雄実の少なくとも一方に接着剤が塗布される場合がある。
特開2016−217555号公報
雌実及び雄実等に接着剤を塗布した状態で床仕上げ材を組み合わせると、接着剤が継ぎ目から上面等にはみ出してしまう場合がある。そのため、床仕上げ材の継ぎ目部分を改良したいという要望がある。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、新たな形状の継ぎ目部分を有する床仕上げ材及び床暖房パネルを提供することを目的とする。
本発明に係る床仕上げ材の特徴構成は、
一の床仕上げ材の端部には、前記床仕上げ材の板状面に沿って延びる上部突出部及び下部突出部が、前記板状面と直交する断面視において横向きに開口するU字状を成している雌実が形成されており、
前記一の床仕上げ材と組み合わされる他の床仕上げ材の端部には、前記雌実に嵌め込まれる雄実が形成されており、
前記雌実の前記下部突出部の延出方向の少なくとも一部に溝部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、一の床仕上げ材の雌実の下部突出部には溝部が形成されている。よって、一の床仕上げ材の雌実と他の床仕上げ材の雄実とを接着剤を介して組み合わせた場合でも、接着剤を溝部に逃がすことができる。これにより、一の床仕上げ材と他の床仕上げ材との継ぎ目から接着剤が上面にはみ出してしまうのを抑制できる。
また、接着剤を溝部に逃すことができるため、雌実と雄実との結合の際にも接着剤の存在による抵抗を抑制でき、一の床仕上げ材と他の床仕上げ材とをスムーズに結合できる。
なお、溝部は、雌実の下部突出部を厚み方向に貫通するように形成されていてもよいし、あるいは、雌実の下部突出部を厚み方向に貫通しておらず厚み方向に段差を有するように形成されていてもよい。
本発明に係る床仕上げ材の更なる特徴構成は、前記雌実の溝部から連続して、前記雌実以外の前記床仕上げ材の下面に連続溝部が形成されている点にある。
本特徴構成によれば、雌実の溝部から連続して、実部以外の床仕上げ材の下面に連続溝部が形成されている。これにより、雌実の溝部に逃げた接着剤をさらに、床仕上げ材の下面の連続溝部にも逃がすことができる。接着剤の量が多く雌実の溝部のみで接着剤を逃がすことができない場合でも、床仕上げ材の下面の連続溝部にも接着剤を逃し、一の床仕上げ材と他の床仕上げ材との継ぎ目から接着剤が上面にはみ出してしまうのをさらに抑制できる。また、接着剤の存在による抵抗を抑制でき、一の床仕上げ材と他の床仕上げ材とをスムーズに結合できる。
本発明に係る床仕上げ材の更なる特徴構成は、前記雌実及び前記雄実の少なくとも一方には、変性シリコーン樹脂系接着剤が塗布されている点にある。
変性シリコーン樹脂系接着剤は粘性が比較的大きい場合があり、雌実と雄実とを組み合わせる際に比較的大きな力を要する。上記のように雌実に溝部が形成されていることで、粘性が比較的に大きい変性シリコーン樹脂系接着剤を溝部に逃がして、雌実と雄実とを組み合わせる際の力を小さくして、床仕上げ材の組み立てを容易にすることができる。
本発明に係る床暖房パネルの特徴構成は、
高温源が埋設されている複数のパネル基材と、
隣接するパネル基材の間に配置されている小根太と、
前記複数のパネル基材と前記小根太を覆うように配置されている金属箔と、
前記金属箔に覆われたパネル基材及び小根太の上面を覆うように配置されている複数の上記の床仕上げ材とを備え、
前記雌実の溝部は、前記雌実の前記下部突出部の厚さ方向に貫通しており、
上面視において、前記雌実の溝部の形成位置は前記小根太に対応している点にある。
パネル基材に対応する部分に雌実の下部突出部の厚さ方向に貫通する溝部を形成すると、床仕上げ材を組み合わせる際に用いた接着剤が溝部を介してパネル基材側にはみ出る場合がある。この場合、金属箔に覆われたパネル基材と床仕上げ材とがはみ出した接着剤を介して接着される。パネル基材の上部の金属箔が床仕上げ材に接着されているため、床仕上げ材が伸縮することによって金属箔がパネル基材から剥がれてしまう。これにより、金属箔によるパネル基材の熱の伝熱が阻害されてしまう。
本特徴構成によれば、雌実の下部突出部の厚さ方向に貫通する溝部は小根太に対応して形成されているため、接着剤は溝部からはみ出て小根太に付着する。よって、はみ出した接着剤によって小根太の上部の金属箔が床仕上げ材と接着するものの、パネル基材上部の金属箔が床仕上げ材と接着するのが抑制される。そのため、床仕上げ材と接着した金属箔がパネル基材から剥がれてしまうのを抑制できる。これにより、パネル基材に金属箔を接着させた状態とできるため、パネル基材からの熱の伝達の阻害を抑制できる。
本発明に係る床暖房パネルの更なる特徴構成は、上面視において、前記雌実の溝部の幅は前記小根太の幅よりも小さい点にある。
本特徴構成によれば、雌実の下部突出部の厚さ方向に貫通する溝部を小根太の幅よりも小さく形成することで、溝部にはみ出した接着剤が小根太の幅の範囲内ではみ出すようにできる。つまり、溝部にはみ出した接着剤がパネル基材にはみ出てしまうのを抑制できる。これにより、床仕上げ材に金属箔が接着され、床仕上げ材の伸縮に伴って金属箔がパネル基材から剥がれてしまうのを抑制できる。
床暖房パネルの構成図である。 互いに対向する床仕上げ材の雌実及び雄実の側面図である。 雌実の溝部を示す斜視図である。 雌実の溝部を示す底面図である。 床暖房パネルの断面図である。 溝部の形状を示す底面図である。 溝部の形状を示す底面図である。 溝部の形状を示す底面図である。 床暖房の構成を示す説明図である。 開口部を有する金属箔が用いられた床暖房パネルの構成図である。
以下に本実施形態に係る床暖房パネルについて説明する。
〔実施形態〕
(1)床暖房パネルの全体構成
図1に示すように、床暖房パネル1は、下地層30の上に配置された、小根太付き床暖房マット10と、小根太付き床暖房マット10の上部を覆う床仕上げ材20とを含んで構成されている。
下地層30としては、例えば、木材、木質材からなる下地を用いることができる。
小根太付き床暖房マット10は、パネル基材11と、隣接するパネル基材11間の小根太15と、パネル基材11及び小根太15を覆う金属箔17とを含む。
パネル基材11には、熱媒が通流する配管(高温源の一例)13が埋め込まれている。配管13は、例えば小根太付き床暖房マット10の上面視において複数回に亘って蛇行してパネル基材11の概ね全面を通過している。
パネル基材11としては、例えばポリスチレン等の発泡樹脂を好適に用いることができる。ただし樹脂に限定されず、パネル基材11として木材や木質材等を用いることができる。
配管13としては、熱媒を通流可能に内部が空洞に形成された管を用いることができる。このような管としては、架橋ポリエチレン管等が好適に用いることができるが、他の樹脂管を用いることができる。そして、配管13内を通流させる熱媒としては、水などの流体を用いることができる。
小根太15は、パネル基材11とパネル基材11との間に設けられており、パネル基材11の表面と小根太15の表面とが概ね面一となるように配置されている。より具体的には、パネル基材11は平面視において概ね長方形状の板状に形成されている。小根太15は平面視において長手方向に延びる長方形状の板状に形成されている。パネル基材11の板状面と小根太15の板状面とが概ね面一となるように、パネル基材11と小根太15とが交互に配置されている。小根太15は、床仕上げ材20を小根太付き床暖房マット10に釘及び接着剤等で固定するために用いられる。小根太15としては、例えば木材、木材の合板等を用いることができる。また、小根太15の短手方向の長さLbは、パネル基材11の当該短手方向の長さLaよりも小さい。
金属箔17は、パネル基材11及び小根太15を覆うシート状の被覆材であり、配管13内を通流する熱媒からの熱を伝熱する。また、金属箔17は、パネル基材11からの熱を保持することもできる。金属箔17としては、例えば熱伝導率の高いアルミ箔を好適に用いることができる。なお、金属箔17のうち小根太15に対応する領域17Rbには、例えば緑色などパネル基材11を覆っている領域17Raの金属箔17とは異なる色に着色されている。
床仕上げ材20は、平面視長方形状の複数の板材に分割されており、小根太付き床暖房マット10の上部を覆うように配置される。本実施形態では、床仕上げ材20の長手方向が、小根太15が延びる長手方向と概ね直交するように配置される。そして、各床仕上げ材20は、隣接する床仕上げ材20の間の短手方向の継ぎ目21が組み合わされ、また隣接する床仕上げ材20の間の長手方向の継ぎ目21が組み合わされる。短手方向の継ぎ目21は、図1に示すように小根太15の上部に位置するように配置される。前述の通り、金属箔17のうち小根太15に対応する領域は着色されており、小根太15に対応する領域に床仕上げ材20の短手方向の継ぎ目21を容易に位置づけることができるようになっている。
また、床仕上げ材20の長手方向の長さLdは、短手方向の長さLcよりも十分に長く、各床仕上げ材20は長尺の板材から形成されている。そして、床仕上げ材20の短手方向の継ぎ目21がいずれかの小根太15に対応するように床仕上げ材20及び小根太15の寸法が設計されている。
そして、図2に示すように一の床仕上げ材20の端部には、一の床仕上げ材20が延びる短手方向(又は長手方向)に沿って延び、断面視において横向きに開口するU字状の雌実21aが形成されている。横向きに開口するU字状の雌実21aは、U字状の凹部21aPを挟んで、上側において床仕上げ材20の板状面に沿って延びる上部突出部21aUと、下側において前記板状面に沿って延びる下部突出部21aBとを有している。一方、一の床仕上げ材20に対向する他の床仕上げ材20の端部には、断面視において当該端部の概ね中央部から突出する雄実21bが形成されている。よって、一の床仕上げ材20の雌実21aに他の床仕上げ材20の雄実21bを嵌め込むことで、一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20とが組み合わされる。このとき、継ぎ目21の上面は概ね面一となる。
なお、図1に示すように、一の床仕上げ材20の対向する長手方向の端部の一方には雌実21aが形成されており、対向する長手方向の端部の他方には雄実21bが形成されている。そして、一の床仕上げ材20の長手方向の雌実21aに対応するように、対向する他の床仕上げ材20の長手方向の端部には雄実21bが形成されている。同様に、一の床仕上げ材20の長手方向の雄実21bに対応するように、対向する他の床仕上げ材20の長手方向の端部には雌実21aが形成されている。
また、一の床仕上げ材20の対向する短手方向の端部の一方には雌実21aが形成されており、対向する短手方向の端部の他方には雄実21bが形成されている。そして、一の床仕上げ材20の短手方向の雌実21aに対応するように、対向する他の床仕上げ材20の短手方向の端部には雄実21bが形成されている。同様に、一の床仕上げ材20の短手方向の雄実21bに対応するように、対向する他の床仕上げ材20の短手方向の端部には雌実21aが形成されている。
本実施形態では、図2に示すように、凹部21aPに面した、雌実21aの下部突出部21aBの上面に接着剤Eが塗布された状態で、一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20とが組み合わされる。接着剤Eの塗布により、一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20とが強固に接着される。接着剤Eとしては、これに限定されないが、例えば変性シリコーン樹脂系接着剤を用いることができる。
なお、ここでは、雌実21aの下部突出部21aBの上面に接着剤Eが塗布されたが、雄実21bの下面に接着剤Eを塗布してもよい。
本実施形態では、雌実21aの下部突出部21aBの延出方向には、少なくとも一部に溝部22a(図3等)が形成されている。本実施形態では、溝部22aは下部突出部21aBを厚み方向に貫通して形成されている。よって、雌実21a及び雄実21bの少なくとも一方に接着剤Eが塗布されて一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20とが組み合わされても、接着剤Eを溝部22aに逃がすことができる。溝部22a等の構成については後述する。このように組み合わされた床仕上げ材20は、さらに、少なくとも小根太15を貫通するように釘41によって小根太付き床暖房マット10及び下地層30に固定される。
床仕上げ材20としては、天然銘木の突板及び挽板、オレフィンシート等の化粧シートを貼った複合フローリング材や、ムク板の単板などの木質床表面材を用いることができる。
(2)溝部
次に、雌実21aの溝部22について説明する。雌実21aの溝部22は、床仕上げ材20の長手方向及び短手方向のいずれにも形成されているが、ここでは長手方向における雌実21aの溝部22について説明する。ただし、短手方向における雌実21aの溝部22も同様の構成である。
図3は、床仕上げ材20の長手方向における溝部22aを示している。図3の溝部22aは、雌実21aの下部突出部21aBが厚み方向に貫通するように形成された部分である。なお、後述の連続溝部22b(図7、図8)は、雌実21aの溝部22aから連続して床仕上げ材20の下面が凹むように凹部を成して形成された部分である。以下では、単に溝部22という場合は、雌実21aの溝部22a及び床仕上げ材20の下面の連続溝部22bの総称をいうものとする。
図3、図4に示すように、床仕上げ材20の長手方向の端部に設けられた雌実21aにおいて、下部突出部21aBが長手方向に延びており、下部突出部21aBの長手方向に沿って複数の溝部22aが形成されている。溝部22aの短手方向の突出長さは、図2〜図4の場合、下部突出部21aBの短手方向の突出部分に相当する長さと同様である。つまり、溝部22aの部分においては、下部突出部21aBは取り除かれている。
そして、床仕上げ材20の長手方向の端部においては、複数の溝部22aそれぞれは、パネル基材11とパネル基材11との間の小根太15に対応する位置に形成されている。より具体的には、床仕上げ材20の長手方向に並んで形成されている複数の溝部22aそれぞれは、床仕上げ材20の長手方向と直交する長手方向を有する複数の小根太15に対応する位置に形成されている。なお、複数の溝部22aは、全ての小根太15に対応して形成されていてもよいが、複数の小根太15のうち少なくとも一の小根太15に対応するように形成されていてもよい。
図3は、床仕上げ材20の長手方向の端部に設けられた雌実21aの斜視図であるが、一の床仕上げ材20の雌実21aの下部突出部21aBの凹部21aPに面する上面に接着剤Eが塗布されている。この状態で、他の床仕上げ材20の雄実21bを雌実21aに嵌め込むと、図5に示すように接着剤Eが雌実21a及び雄実21bが篏合している凹部21aPに広がる。このとき、雄実21bの雌実21aへの押し込みにより凹部21aPからはみ出した接着剤Eは、図3、図5に示すように溝部22aに押し出される。つまり、一の床仕上げ材20の雌実20aと他の床仕上げ材20の雄実20bとを接着剤Eを介して組み合わせた場合でも、接着剤Eを溝部22aに逃がすことができる。これにより、一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20との継ぎ目21から接着剤Eが上面にはみ出してしまうのを抑制できる。
また、接着剤Eを溝部22aに逃すことができるため、雌実20aと雄実20bとの結合の際にも接着剤Eの存在による抵抗を抑制でき、一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20とをスムーズに結合できる。
前述の図3、図5に示す通り、床仕上げ材20の長手方向の端部に設けられた雌実21aに設けられた溝部22aは、床仕上げ材20の長手方向に直交して延びる小根太15に対応して形成されている。ここで、パネル基材11に対応する部分に雌実21aの溝部22aを形成すると、床仕上げ材20を組み合わせる際に用いた接着剤Eが溝部22aを介してパネル基材11側にはみ出る場合がある。この場合、金属箔17に覆われたパネル基材11と床仕上げ材20とがはみ出した接着剤Eを介して接着される。パネル基材11の上部の金属箔17が床仕上げ材20に接着されているため、床仕上げ材20が伸縮することによって金属箔17がパネル基材11から剥がれてしまう。これにより、金属箔17によるパネル基材11の熱の伝熱が阻害されてしまう。
上記の通り、図3、図5に示す通り、床仕上げ材20の長手方向の端部に設けられた雌実21aの溝部22aは小根太15に対応して形成されているため、接着剤Eは溝部22aからはみ出て小根太15に付着する。よって、溝部22aからはみ出した接着剤Eによって小根太15の上部の金属箔17が床仕上げ材20と接着するものの、パネル基材11上部の金属箔17が床仕上げ材20と接着するのが抑制される。そのため、床仕上げ材20と接着した金属箔17がパネル基材11から剥がれてしまうのを抑制できる。これにより、パネル基材11に金属箔17を接着させた状態とできるため、パネル基材11からの熱の伝達の阻害を抑制できる。
同様に、図1に示すように、床仕上げ材20の短手方向の端部に設けられた雌実21aは小根太15に対応して形成されていることから、雌実21aの溝部22aもまた小根太15に対応して形成されている。これにより、床仕上げ材20の短手方向に設けられた溝部22aからはみ出した接着剤Eによって小根太15の上部の金属箔17が床仕上げ材20と接着するものの、パネル基材11上部の金属箔17が床仕上げ材20と接着するのが抑制される。
図6に示すように、溝部22aは小根太15の幅Wよりも狭い幅で形成することもできる。よって、溝部22aにはみ出した接着剤Eが、小根太15の幅Wの範囲内ではみ出すようにできる。つまり、溝部22aにはみ出した接着剤Eがパネル基材11にはみ出てしまうのを抑制できる。これにより、床仕上げ材20に金属箔17が接着され、床仕上げ材20の伸縮に伴って金属箔17がパネル基材11から剥がれてしまうのを抑制できる。
図7に示すように、雌実21aには小根太15に対応して溝部22aが形成されており、雌実21a以外の床仕上げ材20の下面には、小根太15の長手方向に沿って連続溝部22bが形成されている。そして、雌実21aの溝部22aと床仕上げ材20の下面の連続溝部22bとは連続している。
これにより、雌実21aの溝部22aに逃げた接着剤Eをさらに、床仕上げ材20の下面の連続溝部22bにも逃がすことができる。接着剤Eの量が多く雌実21aの溝部22aのみで接着剤Eを逃がすことができない場合でも、床仕上げ材20の下面の連続溝部22bにも接着剤を逃し、一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20との継ぎ目21から接着剤Eが上面にはみ出してしまうのをさらに抑制できる。また、接着剤Eの存在による抵抗を抑制でき、一の床仕上げ材20と他の床仕上げ材20とをスムーズに結合できる。また、溝部22a及び連続溝部22bは小根太15に対応しているため、溝部22a及び連続溝部22bにはみ出した接着剤Eによって小根太15の上部の金属箔17が床仕上げ材20と接着する。このとき、及び連続溝部22bにはみ出した接着剤Eがパネル基材11にはみ出てしまうのが抑制される。
図7では、溝部22a及び連続溝部22bは、小根太15の長手方向に沿って形成されるとともに、小根太15の幅Wよりも狭い幅で形成されている。しかし、溝部22a及び連続溝部22bは小根太15の幅Wと同程度であってもよい。
また、図7では、溝部22a及び連続溝部22bの幅は同一の幅であるが、図8に示すように、雌実21aの溝部22aの幅を、床仕上げ材20の下面の連続溝部22bの幅よりも大きく形成することもできる。これにより、雌実21aの溝部22aにおいてはみ出た接着剤Eを十分に受け止めつつ、さらにはみ出た接着剤Eを連続溝部22bから逃すことができる。
(3)床暖房の構成
次に、床暖房の構成の一例について図9を用いて説明する。
床暖房は、積層される各部材が所定の接着剤、粘着剤及び専用のビスを用いて固定される。
図9に示すように、パネル基材11及び小根太15の上面を覆うように金属箔17を配置し、粘着剤Aを用いて粘着し、小根太付き床暖房マット10を準備する。粘着剤Aとしては、アクリル系粘着剤等を用いることができる。
次に、下地層30の上面を覆うように小根太付き床暖房マット10を配置し、専用のビスを用いて固定される。
最後に、小根太付き床暖房マット10の上面を覆うように床仕上げ材20を配置し、接着剤B及び釘41を用いて接着及び固定する。接着剤Bとしては、例えばウレタン樹脂系接着剤及び変性シリコーン樹脂系接着剤等を用いることができる。ウレタン樹脂系接着剤としては、例えば一液ウレタン樹脂系接着剤等を好適に用いることができ、変性シリコーン樹脂系接着剤としては、例えば一液変性シリコーン樹脂系接着剤等を好適に用いることができる。
また、隣接する床仕上げ材20の雌実21a及び雄実21bとは、上述した変性シリコーン樹脂系接着剤等の接着剤Eを用いて接着することができる。変性シリコーン樹脂系接着剤は粘性が比較的大きい場合があり、雌実21aと雄実21bとを組み合わせる際に比較的大きな力を要する。上記のように溝部22が形成されていることで、粘性が比較的に大きい変性シリコーン樹脂系接着剤を溝部22に逃がして、雌実21aと雄実21bとを組み合わせる際の力を小さくして、床仕上げ材20の組み立てを容易にすることができる。
〔他の実施形態〕
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
(1)上記実施形態では、雌実21aの溝部22aは、下部突出部21aBを厚み方向に貫通するように形成されている。しかし、雌実21aの溝部22aは、下部突出部21aBを厚み方向に貫通しておらず、厚み方向に段差を有するように形成されていてもよい。そして、一の床仕上げ材20の雌実21aと他の床仕上げ材20の雄実21bとを接着剤を介して組み合わせた場合、接着剤を段差による溝部22aに逃がすことができる。
(2)上記実施形態では、小根太15に対応する領域17Rbにおいて、金属箔17は小根太15全面を覆うように接着されている。しかし、これとは異なり、図10に示すように、領域17Rbにおいて、金属箔17は、金属箔17が部分的に取り除かれ、厚み方向に貫通する複数の開口部17aを有していてもよい。開口部17aでは、金属箔17の下部の小根太15の表面が露出している。これにより、表面が露出した小根太15と、その上部に配置される床仕上げ材20とが接着剤を介して直接に接着される。
そして、上記実施形態に示すように、小根太15に対応して溝部22が形成されている。よって、一の床仕上げ材20の雌実20aと他の床仕上げ材20の雄実20bとを接着剤Eを介して組み合わせた場合に、接着剤Eが溝部22aにはみ出すと、開口部17aにより表面が露出した小根太15に付着する。この場合、はみ出した接着剤Eによって、表面が露出した小根太15と床仕上げ材20とを金属箔17を介さずに直接に接着することができる。よって、小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上できる。なお、当該接着においては、床仕上げ材20と金属箔17との接着に用いる接着剤B、小根太15上に残留している粘着剤Aも関与し得る。
ここで、床仕上げ材20は、熱い熱媒が配管13を通流すること等によって暖められて伸長する一方で、熱媒の温度が低下すること等によって収縮する。そして、接着剤Bを介した小根太15及び金属箔17と床仕上げ材20との接着力は、粘着剤Aを介したパネル基材11及び小根太15と金属箔17との粘着力よりも大きい。そうすると、床仕上げ材20が伸縮してパネル基材11及び/又は小根太15に対して浮き上がったり、逆にパネル基材11及び/又は小根太15側に沈み込んだりすると、金属箔17がパネル基材11及び/又は小根太15から剥がれて床仕上げ材20側に持っていかれる場合がある。しかし、本実施形態では、金属箔17に開口部17aを設けることで、開口部17aの領域において、小根太15と床仕上げ材20とを直接に接着して小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上できるため、金属箔17が小根太15及び/又はパネル基材11から浮き上がるのを抑制できる。これにより、浮き上がった金属箔17と小根太15及び/又はパネル基材11とが接着及び離反を繰り返すことにより生じる音(ここではタック音という)を抑制できる。
また、小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上することで、床仕上げ材20の伸縮を、床仕上げ材20が固定された小根太15によって抑制することができる。これにより、床仕上げ材20が撓んで浮き上がったり、隣接する床仕上げ材20の間に隙間が生じるのを抑制できる。
また、小根太15に対応する金属箔17のうち、つまり小根太15上の金属箔17のうち全部ではなく部分的に取り除くことで、金属箔17によるパネル基材11間の伝熱を阻害することなく、概ね均一な伝熱を確保できる。
また、開口部17aは小根太15の短手方向の幅よりも内側に形成されていると好ましい。この場合、金属箔17はパネル基材11を覆うとともに、連続してパネル基材11と小根太15との境界領域も覆う。よって、パネル基材11と小根太15との境界領域において熱の伝達が途切れるのを抑制でき、パネル基材11間の概ね均一な伝熱を確保できる。例えば、パネル基材11と小根太15とが異なる材質である場合であっても、パネル基材11から小根太15にかけて連続的に金属箔17が配置されているため、小根太15を介したパネル基材11間の概ね均一な伝熱を確保できる。
複数の開口部17aは、図10に示すように、小根太15に対応する領域17Rbにおいて小根太15が延びる方向に沿って形成されていてもよい。
また、図10に示すように、開口部17aは、小根太15に対応する領域17Rbよりも内側に形成されていてもよい。この場合、開口部17aにおいてはパネル基材11は露出しておらず小根太15の表面のみが露出されている。よって、露出している小根太15の表面のみと床仕上げ材20とを、金属箔17を介することなく接着剤Bを介して直接に接着することができる。よって、小根太15と床仕上げ材20との固定力を向上できる。
なお、開口部17aの個数は少なくとも1つあればよく、複数に限定されない。ただし、複数の開口部17aが設けられている場合には、複数の開口部17aにおいて小根太15の表面が露出されているため、小根太15と床仕上げ材20とを接着剤を介して複数個所で直接に接着でき好ましい。
(3)上記実施形態では、床暖房パネル1は、小根太付き床暖房マット10と、床仕上げ材20とを含んで構成されている。しかし、床暖房パネル1には、騒音の抑制及び断熱等を考慮して別途の緩衝層及び断熱層等をさらに含んでいてもよい。
1 :床暖房パネル
10 :小根太付き床暖房マット
11 :パネル基材
15 :小根太
17 :金属箔
20 :床仕上げ材
20a :雌実
20b :雄実
21a :雌実
21aB :下部突出部
21aP :凹部
21aU :上部突出部
21b :雄実
22 :溝部
22a :溝部
22b :連続溝部

Claims (5)

  1. 一の床仕上げ材の端部には、前記床仕上げ材の板状面に沿って延びる上部突出部及び下部突出部が、前記板状面と直交する断面視において横向きに開口するU字状を成している雌実が形成されており、
    前記一の床仕上げ材と組み合わされる他の床仕上げ材の端部には、前記雌実に嵌め込まれる雄実が形成されており、
    前記雌実の前記下部突出部の延出方向の少なくとも一部に溝部が形成されている、床仕上げ材。
  2. 前記雌実の溝部から連続して、前記雌実以外の前記床仕上げ材の下面に連続溝部が形成されている、請求項1に記載の床仕上げ材。
  3. 前記雌実及び前記雄実の少なくとも一方には、変性シリコーン樹脂系接着剤が塗布されている、請求項1又は2に記載の床仕上げ材。
  4. 高温源が埋設されている複数のパネル基材と、
    隣接するパネル基材の間に配置されている小根太と、
    前記複数のパネル基材と前記小根太を覆うように配置されている金属箔と、
    前記金属箔に覆われたパネル基材及び小根太の上面を覆うように配置されている複数の請求項1〜3のいずれか1項に記載の床仕上げ材とを備え、
    前記雌実の溝部は、前記雌実の前記下部突出部の厚さ方向に貫通しており、
    上面視において、前記雌実の溝部の形成位置は前記小根太に対応している、床暖房パネル。
  5. 上面視において、前記雌実の溝部の幅は前記小根太の幅よりも小さい、請求項4に記載の床暖房パネル。
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