JPH07190083A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JPH07190083A
JPH07190083A JP33542593A JP33542593A JPH07190083A JP H07190083 A JPH07190083 A JP H07190083A JP 33542593 A JP33542593 A JP 33542593A JP 33542593 A JP33542593 A JP 33542593A JP H07190083 A JPH07190083 A JP H07190083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
sleeve
sliding
shaft
way
Prior art date
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Pending
Application number
JP33542593A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kawada
直樹 川和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
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Publication of JPH07190083A publication Critical patent/JPH07190083A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転方向によってスリップトルクの異なるト
ルクリミッタを提供する。 【構成】 回転軸21に固定スリーブ34が止着され,
そのフランジ部を覆うような凹部を設けた一方向スリー
ブ32を摺動板33を介して同軸上に取り付ける。該一
方向スリーブ32は軸21に対してワンウェイクラッチ
37を介して取り付けてある。固定スリーブ34,摺動
板33,一方向スリーブ32にスラスト方向の荷重を与
えこられを密着させ,摺動部において適当なスリップト
ルクが発生するようにバネ35,調整リング36を取り
付ける。一方向スリーブ32の外周には駆動ギアプレー
ト30,プレッシャープレート27,押圧バネ26,調
整リング25が摺動板29,31を介して取り付けられ
ている。駆動ギアプレート30を矢印方向に回転すると
摺動板29,31でのスリップトルクが,また,反対方
向に回転すると摺動板33でのスリップトルクが軸21
に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動力伝達機構の中の過
負荷防止機構、あるいは紙やフィルムなどの搬送用ロー
ラーによる張力制御機構などに用いられるトルクリミッ
タの構成に関するものであり、特に正逆の回転方向でス
リップトルクの異なるトルクリミッタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のトルクリミッタの構造の一例を図
面を基に説明する。図2はその断面図であるが、符号1
は軸であり、この軸1に段差付きの円筒状のコア部材2
がスプリングピン11によって固定されており軸1とコ
ア部材2が一体となって回転するようになっている。こ
のコア部材2には、周囲に歯車などを形成した駆動リン
グ3が挿入してあり、これらのコア部材2と駆動リング
3との間でスリップトルクを発生させるために、摺動部
材4、5を挟み込み、押圧リング6とバネ7によって所
定の押圧力を加える。符号8は押圧力を調整するための
調整リングである。また符号9は前記調整リング8がス
ラスト方向にはずれるのを防止するためのストッパーで
ある。
【0003】次に動作を簡単に説明すると、例えば図示
しない駆動源からの動力を歯車輪列または駆動ベルトな
どによって該駆動リング3に入力し、軸1から出力を取
り出す場合を考えると、駆動リング3に入力されたトル
クが、駆動リング3と摺動部材4、5から構成される摺
動部での摩擦によるトルクよりも小さい場合には、駆動
リング3と摺動部材4、5との間には滑りが発生せず、
駆動リング3とコア部材2とは一体で回転するが、入力
されたトルクが摺動部での摩擦によるトルクよりも大き
い場合には、駆動リング3とコア部材2との間に相対的
な速度差が生じ、軸1には摺動部の動摩擦に相当するト
ルクがその回転数の大小に関わらずに伝達される。
【0004】したがって動力伝達機構の一部にこのよう
なトルクリミッタを挿入しておけば過大な負荷がかかっ
た場合にはトルクリミッタで滑りが生じ、装置の破損を
未然に防げることになる。また、紙送りなどに用いるロ
ーラーへの駆動力伝達機構として用いると、ローラーへ
は回転数に関わらず一定のトルクが伝達されるため、紙
の搬送スピードには関わらずに常に一定の張力を印加で
きることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成のトルクリミッタでは、その回転方向がどちら
でも同じスリップトルクになっており、回転方向によっ
てそのスリップトルクを変えることができなかった。
【0006】そこで本発明は上記のような点に鑑み、他
からのエネルギの供給を受けず、また特殊なアクチュエ
ータなどを用いずに、単に回転方向を変えるだけで自動
的にそのスリップトルクが切り替わるトルクリミッタを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、軸と一体となって回転する第一
の部材と、前記軸にワンウェイクラッチを介して取り付
けられた第二の部材と、前記第二の部材に同軸的に挿入
される第三の部材を設け、さらに前記第一の部材と第二
の部材との間、及び、前記第二の部材と第三の部材との
間に摺動部材を挿入し、前記第一の部材と第二の部材、
及び前記第二の部材と第三の部材とを押圧する手段を独
立して設けた。
【0008】
【作用】上記のような構成にすれば、前記ワンウェイク
ラッチが解除される方向に動力が伝達される場合には、
第一の部材と第二の部材との間でのスリップトルクが、
また、前記ワンウェイクラッチが連結される方向に動力
が伝達される場合には、第二の部材と第三の部材との間
でのスリップトルクが伝達され、これら二つのスリップ
トルクを変えておけば、回転方向によって伝達するスリ
ップトルクを変えることができることとなる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において符号21は回転軸であり、この回
転軸21にスプリングピン23によって第一の部材であ
る固定スリーブ34が止着されている。そして該固定ス
リーブ34のフランジ部を覆うような凹部を設けた第二
の部材である一方向スリーブ32を摺動板33を介して
同軸上に挿入する。このとき、該一方向スリーブ32は
軸21に対してある一方向には軸21と一体となって回
転し、他の方向には軸21に回転力を伝達しないように
ワンウェイクラッチ37挿設してある。今回は図示矢印
方向に該スリーブ32を回転するとその回転トルクが軸
21に伝達され、逆方向に回転させると空転するように
ワンウェイクラッチ37が設定されている。さらに前記
固定スリーブ34、摺動板33、一方向スリーブ32に
スラスト方向の荷重を与えこられを密着させ、摺動部に
おいて適当なスリップトルクが発生するようにバネ3
5、調整リング36を取り付ける。この調整リング36
は摺動部での摩擦力を調整するためのものである。
【0010】また、前記一方向スリーブ32の外周には
第三の部材である駆動ギアプレート30、プレッシャー
プレート27、押圧バネ26、調整リング25が摺動板
29、31を介して取り付けられている。ここで、摺動
板33にて発生するスリップトルクを0.5kgf・c
m、摺動板29、31にて発生する総スリップトルクを
1kgf・cmに設定してあるものと仮定して動作を説
明する。
【0011】まず、駆動ギアプレート30に図示矢印方
向のトルクが加わった場合、ワンウェイクラッチ37が
連結する方向なので一方向スリーブ32は軸21と一体
となるため、固定スリーブ34と該一方向スリーブ32
との間には相対的な速度差はなく、摺動板33でのスリ
ップトルクの発生はない。したがって、駆動ギアプレー
ト30に印加されるトルクが1kgf・cmより小さい
場合には摺動板29、31での滑りはなく印加されたト
ルクがそのまま軸21に伝達されることとなる。また、
駆動ギアプレート30に印加されるトルクが1kgf・
cmを越える場合には摺動板29、31で滑りが生じ、
一方向スリーブ32、軸21にはスリップトルクである
1kgf・cmという一定のトルクが伝達されることに
なる。
【0012】つぎに駆動ギアプレート30に図示矢印と
逆方向のトルクが加わった場合には、一方向スリーブ3
2に内蔵されたワンウェイクラッチ37が解除される方
向なので、該駆動ギアプレート30と該一方向スリーブ
32とは一体となって回転するので、この場合には駆動
力が一方向スリーブ32に直接印加されたことと同じこ
とになる。したがって、駆動ギアプレート30に印加さ
れるトルクが0.5kgf・cmより小さい場合には摺
動板33での滑りはなく印加されたトルクがそのまま軸
21に伝達され、駆動ギアプレート30に印加されるト
ルクが0.5kgf・cmを越える場合には摺動板2
9、31で滑りが生じ、軸21にはスリップトルクであ
る0.5kgf・cmという一定のトルクが伝達される
ことになる。
【0013】以上述べたように駆動ギアプレート30に
印加するトルクの回転方向が矢印の方向の場合には駆動
軸21には1kgf・cm以下のトルクが伝達され、逆
方向に回転させる場合にはに0.5kgf・cm以下の
トルクが伝達される。よって、入力の回転方向によって
出力側には異なるスリップトルクが得られることにな
る。
【0014】なお、本実施例では、駆動ギアプレートを
入力、軸を出力としたが、この逆の場合でも同じように
駆動ギアプレートから取り出されるトルクは、その回転
方向によって自動的に切り換えられることとなる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、専用
のアクチュエータを追加したり、外部からエネルギーを
印加しなくとも、回転方向によって自動的にそのスリッ
プトルクを切り換えることができる。さらに全ての部材
が同軸上にあるためコンパクトにまとめることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるトルクリミッタの一実施例を
示す断面図である。
【図2】従来のトルクリミッタの構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
21 軸 23 スプリングピン 25 調整リング 26 押圧バネ 27 プレッシャープレート 29 摺動板 30 駆動ギアプレート 31 摺動板 32 一方向スリーブ 33 摺動板 34 固定スリーブ 35 バネ 36 調整リング 37 ワンウェイクラッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸と一体となって回転する第一の部材と、 前記軸にワンウェイクラッチを介して取り付けられた第
    二の部材と、 前記第二の部材に同軸的に挿入される第三の部材を設
    け、 さらに前記第一の部材と第二の部材との間、及び、前記
    第二の部材と第三の部材との間に摺動部材を挿入し、前
    記第一の部材と第二の部材、及び前記第二の部材と第三
    の部材とを押圧する手段を独立して設けたことを特徴と
    するトルクリミッタ。
JP33542593A 1993-12-28 1993-12-28 トルクリミッタ Pending JPH07190083A (ja)

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JP33542593A JPH07190083A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 トルクリミッタ

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JP33542593A JPH07190083A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 トルクリミッタ

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