JP2562269Y2 - 過負荷防止用軸継手 - Google Patents

過負荷防止用軸継手

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JP2562269Y2 JP1990092525U JP9252590U JP2562269Y2 JP 2562269 Y2 JP2562269 Y2 JP 2562269Y2 JP 1990092525 U JP1990092525 U JP 1990092525U JP 9252590 U JP9252590 U JP 9252590U JP 2562269 Y2 JP2562269 Y2 JP 2562269Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] <産業上の利用分野> 本考案は、過負荷防止用軸継手に関し、特に、過大ト
ルクの伝達を防止しつつ入力及び出力部材間に回転力を
伝達するのに適する過負荷防止用軸継手に関する。
<従来の技術> 従来、入力及び出力部材間のトルク伝達を行わせるた
めの軸継手が種々用いられている。例えば、互いに同軸
的に対向して設けられた入力部材と出力部材との両対向
端面のいずれか一方にフェルトやコルク等からなる円板
状摩擦部材を貼り付け、摩擦部材と他方の対向端面とを
弾発的に当接させた過負荷防止用軸継手がある。
上記構造の軸継手では、摩擦部材と対向端面との間に
生じる摩擦抵抗により両部材間にトルクを伝達し得る。
上記摩擦抵抗による最大伝達トルク以上に出力部材側の
負荷が増大した場合には、摩擦部材との間で滑りが生じ
るため、出力部材を過大トルクで回してしまうことを防
止できると共に、両部材間に滑りが生じた時でもトルク
伝達が可能である。しかしながら、摩擦部材が擦り減る
ため耐久性に問題があるばかりでなく、滑りが生じた場
合には、伝達トルクの変動が大きくなり易いため出力部
材の回転速度が大きく変動するという問題がある。ま
た、対向して設けられた両部材が片持ち支持構造の場合
にも、両部材間の芯出し精度が低いと回転時に芯ずれが
起き易く、伝達トルクの変動が大きくなる。さらに両部
材を弾発付勢するためのばね装置を設ける必要があるな
ど、構造が複雑化しがちである。
<考案が解決しようとする課題> このような従来技術の問題点に鑑み、本考案の主な目
的は、出力部材への過大なトルクの伝達を防止しかつ伝
達トルクの変動を小さくし得ると共に、構造を簡略化し
得る過負荷防止用軸継手を提供することにある。
[考案の構成] <課題を解決するための手段> このような目的は、本考案によれば、固定軸に相対回
転自在にかつ同軸的に嵌装された入力及び出力部材と、
前記両部材の一方に同心的にかつ他方に向けて設けられ
た環状凹設部と、前記環状凹設部内に受容されるように
前記環状凹設部の内周壁部の外周面に嵌装されかつ前記
他方の部材に同軸的に結合された円板体と、前記凹設部
と前記円板体との間の隙間に充填された粘性流体と、前
記粘性流体を前記凹設部内に密封するための封止手段と
を有することを特徴とする過負荷防止用軸継手を提供す
ることにより達成される。
<作用> このようにすれば、入力及び出力部材のいずれか一方
に一体化された円板体と他方の部材との間に相対回転差
を生じさせることにより、通常は、粘性流体の剪断抵抗
をもって出力部材を回すことができる。何等かの原因に
より出力部材の負荷が大きくなった場合には、流体を介
してトルク伝達されていることから滑りが生じて、出力
部材に過大トルクが伝達されることがない。また、固定
軸に同軸的に入力及び出力部材を嵌装して、一方の部材
と円板体とを結合し、その円板体を他方の部材の凹設部
により受容し、凹設部内に粘性流体を充填して封止する
のみで軸継手を構成しており、構造を簡略化し得ると共
に、回転時に両部材間に芯ずれが生じることを防止し得
る。
<実施例> 以下に添付の図面を参照して本考案を特定の実施例に
ついて詳細に説明する。
第1図は、本考案が適用された印字装置の動力伝達機
構の概略を示す要部斜視図である。第1図に於て、駆動
源としてのモータ1の出力軸に固着された駆動ギヤ2
に、第1及び第2のアイドルギヤ3a、3bを介して本考案
に基づく継手4の入力部材としての平歯車状の入力ギヤ
5が噛合している。入力ギヤ5には、第3及び第4のア
イドルギヤ3c、3dを介してプラテン6の被駆動ギヤ6aが
噛合している。
本実施例の印字装置は、図示されない給紙部からプラ
テン6に送られてきた用紙7に対して、インクフィルム
8を発熱ヘッドにより押付けて熱転写により印字するも
のである。インクフィルム8は、インクフィルム8を巻
いた供給ロール8aから送り出され、プラテン6上の用紙
7と発熱ヘッド9との間を通過して巻取りロール10によ
り巻取られるようになっている。巻取りロール10のロー
ル軸端に固着された被駆動ギヤ10aには、前記した継手
4の出力部材としての平歯車状の出力ギヤ11が噛合して
いる。
継手4は、第2図に示されるように、本実施例の印字
装置の固定軸12に回転自在に嵌装されるスリーブ13を有
している。このスリーブ13の図の左端部には、前記した
出力ギヤ11の中央部に同軸的に形成された環状のボス部
11aが回転自在に軸支されていると共に、スリーブ13の
中央部にはロータ14の円筒部14aが回転自在に軸支され
ている。また、ロータ14の出力ギヤ11側端部がボス部11
aの外周面に回転自在に嵌装されており、そのロータ14
の端部には円板体14bが一体的に形成されている。出力
ギヤ11には、ボス部11aを内周壁部とする環状凹設部11b
が入力ギヤ5に向けて凹設されており、円板体14bが環
状凹設部11b内に受容されている。
ロータ14の円筒部14aの外周面と出力ギヤ11の外周壁
の内周面との間が、環状凹設部11bの軸線方向開放端面
の封止手段としての環状のキャップ15により閉塞されて
いる。キャップ15はギヤ11に圧入により組付けられてお
り、キャップ15の内周面とロータ14の円筒部14aの外周
面とが相対的に回転自在にされている。キャップ15によ
り密閉された環状凹設部11b内には、その中に受容され
た円板体14bとの間の隙間を埋めるように、粘性流体と
しての例えばシリコンオイルが充填されている。尚、上
記各部材間の接触部からシリコンオイルが漏れ出ないよ
うに、各要所にOリングが取付けられている。
ロータ14の円筒部14aの突出遊端部には前記した入力
ギヤ5が同心的に固設されており、ロータ14と入力ギヤ
5とが一体回転し得る。尚、両部材は、両者間に設けら
れた凹凸係合部により弾発的に係合している。スリーブ
13の図の左端部には、外向フランジ部13aが形成されて
おり、スリーブ13の図の右端部に嵌め合わされたEリン
グ16と外向フランジ部13aとの間に上記各部材が組付け
られて抜け止めされている。
このようにして入力ギヤ5及び出力ギヤ11を固定軸12
に相対回転自在にかつ同軸的に嵌装された継手4が構成
されており、第1図に示されるようにモータ1を駆動し
て各ギヤが回されると、プラテン6の回転により図の矢
印の向きに用紙7が送られると共に、用紙7の上面にイ
ンクフィルム8のインクが発熱ヘッド9により熱転写さ
れて印字されるが、そのインクフィルム8を、継手4を
介して駆動される巻取りロール10により巻き取ってい
る。本印字装置では、インクフィルム8を常に張った状
態で巻き取る必要があり、プラテン6の回転に伴なって
用紙と同期して送り出されるインクフィルム8を、その
送り速度よりも早い速度になり得るように巻取りロール
10を回転させることになる。
ところで、巻取りロール10の外周面にインクフィルム
8が巻き取られていくことから、その巻取り半径が増大
するように変化するため、プラテン6の回転速度に対し
て、巻取りロール10、即ち出力ギヤ11の回転速度が遅く
なる。本継手4によれば、入力ギヤ5の回転と共に一体
的に回転するロータ14の円板体14bにより、シリコンオ
イルに生じる剪断抵抗をもってトルク伝達して出力ギヤ
11を回転させており、入力ギヤ5の一定回転に対して出
力ギヤ11が可変に回転可能である。従って、インクフィ
ルム8の巻始めから巻終りまでの間にて、入力ギヤ5が
出力ギヤ11よりも常に進み勝手になるように各ギヤ比を
定めておくことにより、巻取りロール10の回転速度の変
化に対して何等不都合を生じることなく巻取りロール10
を回転させることができ、常にインクフィルム8を張っ
た状態で巻き取ることができる。
本実施例によれば、入力ギヤ5に対する出力ギヤ11の
ギヤ比が1.5に設定されて、インクフィルム8の巻始め
では入力ギヤ5と出力ギヤ11とが概ね同一回転するよう
にされている。インクフィルム8を巻き取るにつれて、
巻き太りにより出力ギヤ11の回転速度が遅くなって負荷
が増大するが、シリコンオイルを介してトルク伝達され
ているため所定以上の過大な伝達トルクに対して滑りが
生じる。このようにして、過大な伝達トルクを好適に逃
がすことができるため、インクフィルム8を必要以上に
張り過ぎてしまうことがなく、破断を防止できる。ま
た、固定軸12に入力ギヤ5及び出力ギヤ11を同軸的に嵌
装したことから、両ギヤが回転する際に芯ずれが生じる
ことを防止できる。尚、本実施例では、円板体14bを入
力ギヤ5に一体的に結合すると共に円板体14bを受容す
る環状凹設部11bを出力ギヤ11に設けたが、逆であって
も良い。
[考案の効果] このように本考案によれば、粘性流体を介してトルク
ト伝達を行うことから、摩擦板を介したトルク伝達構造
のものに対してトルク変動を小さくでき、かつ流体の粘
度や入出力部材間の回転差の設定により伝達トルクの設
定範囲を任意に変更し得ると共に、固定軸に同軸的にか
つ相対回転自在に入力及び出力部材を嵌装するという部
品の簡単な組合せにより、両部材間の芯ずれを極力防止
し得る継手を構成できるため部品コストを低廉化でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案が適用された印字装置の駆動機構の概
略を示す要部斜視図である。 第2図は、本考案に基づく継手を軸線に沿って破断して
示す断面図である。 1…モータ、2…駆動ギヤ、3a〜3dアイドルギヤ、4…
継手、5…入力ギヤ、6…プラテン、6a…被駆動ギヤ、
7…用紙、8インクフィルム、8a…供給側ロール部、9
…発熱ヘッド、10…巻取りロール、10a…被駆動ギヤ、1
1…出力ギヤ、11a…ボス部、11b…環状凹設部、12…固
定軸、13…スリーブ、13a…外向フランジ部、14…ロー
タ、14a…円筒部、14b…円板体、15…キャップ、16…E
リング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定軸に相対回転自在にかつ同軸的に嵌装
    された入力及び出力部材と、前記両部材の一方に同心的
    にかつ他方に向けて設けられた環状凹設部と、前記環状
    凹設部内に受容されるように前記環状凹設部の内周壁部
    の外周面に嵌装されかつ前記他方の部材に同軸的に結合
    された円板体と、前記凹設部と前記円板体との間の隙間
    に充填された粘性流体と、前記粘性流体を前記凹設部内
    に密封するための封止手段とを有することを特徴とする
    過負荷防止用軸継手。
JP1990092525U 1990-09-03 1990-09-03 過負荷防止用軸継手 Expired - Fee Related JP2562269Y2 (ja)

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