JPH0450521A - ワンウェイクラッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ワンウェイクラッチ、すなわち、一方向の
回転動力は伝達するが、反対方向の回転動力は伝達しな
いワンウェイクラッチに関するものである。

［従来の技術］ 従来のワンウェイクラッチの一例を示すと第２図、第３
図のとおりである。

図において、符号（１）は入力軸である外輪、（２）は
外輪（１）に嵌装されている出力軸である軸部材で、外
輪（１）の内径側には、軸心方向に複数個の溝（３）が
設けられている。このｆｆｉ　（３）には半径方向Ｒ−
Ｈに対して傾斜しているくさび面（３ａ）を有１−１こ
のくさび面（３ａ）より外輪（１）の駆動回転方向Ｐ側
には、軸部材（２）の外径との間のすきまが大きい逃げ
部（３ｂ）が形成されている。また、（４）は外輪（１
）の溝部（３）と軸部材（２）との間に介在するローラ
又はボールである。

従来のワンウェイクラッチは、上記のように構成されて
いるので、駆動回転方向Ｐへ外輪（１）が回転すると、
ローラ（４）はばね（５）に押されてくさび面（３ａ）
に入り込み、これによって外輪（１）と軸部材（２）と
を一体化し、外輪（１）の回転を軸部材（２）に伝達す
る。

しかし、第３図に示すように、外輪（１）が反駆動回転
方向Ｑへ回転すると、ローラ（４）は相対的に逃げ部（
３ｂ）に入り込み、従って、ローラ（４）は外輪（１）
と軸部材（２）との拘束を解き、その結果、外輪（１）
の反駆動回転方向Ｑの回転は軸部材（２）には伝達され
ない。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のワンウェイクラッチは、上記のように構成されて
いるので、所要部品数も多く、各部品特に外輪の溝の加
工は精度を要するので高価となり、更に、外輪からの正
転、逆転の回転トルクを変えて軸部材に伝達するために
は、ワンウェイクラッチの外に摩擦伝達機構の付加が必
要である等の問題点を有していた。

この発明は、上記の問題点を解決することを課題とする
もので、部品点数も少なく、加工に高精度を要さず、か
つ、トルクの異なる正逆転を摩擦伝達機構を付加するこ
となく可能にするワンウェイクラッチを得ることを目的
とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るワンウェイクラッチは、同一軸心上に端
面を対向して設けられかつそれぞれ独自に回転可能に支
持されている入力側軸部材及び出力側軸部材と、両軸部
材の外径面上に連続しか、つ所定の締め代を有して嵌装
されていると共に巻き方向が動力伝達回転方向と反対方
向に形成されているコイルばねとを備えているものであ
る。

［作　用］ この発明のワンウェイクラッチは、上記のように構成さ
れているので、動力伝達方向へ入力側軸部材が回転する
と、コイルばねは締まり勝手となって軸部材とコイルば
ねとが一体化し、入力側軸部材の動力を出力側軸部材へ
伝達する。

反対に、反動力伝達方向へ入力側軸部材が回転すると、
コイルばねは緩み勝手となり、従って、コイルばねは入
力側軸部材の軸表面上を滑り、その結果、この回転力は
伝達されない。

ただし、コイルばねの両軸部材への締め代を強くするこ
とにより、反動力伝達方向への入力側軸部材の回転にお
いても、締め代を残在させて、入力側軸部、材の回転ト
ルクを、コイルばねと両軸部材との間に残る締め代に基
づく摩擦力に応じて、出力側軸部材へ伝達することもで
きる。

［実施例］ 以下、この発明をその一実施例を示す図に基づいて説明
する。

第１図において、符号＜１１）（１２）は同一軸線上に
端面を対向させて設けられ、かつ、それぞれが独自に回
転可能に支持されている２本の軸部材、例えば、（１１
）が入力側軸部材、（１２）が出力側軸部材である。ま
た、（１３）は上記両軸部材（１１）（１２）の外径面
上に連続して嵌装されているコイルばねであって、この
コイルばね（１３）は両軸部材（１１）（１２）の外径
面に対して所定の締め代を有しており、また、その巻き
方向は、動力伝達回転方向例えばＲ方向に対して反対方
向に巻かれている。

また、コイルばね（１３）の両軸部材（１１）（１２）
の外径面への締め代は、次に示す式によってきまる。

Ｄま ただし、 締め方向のトルク（Ｒ方向へ回転した ときのトルク） Ｔ２＝緩み方向のトルク（反Ｒ方向へ回転したときのト
ルク） Ｅ　＝縦断性係数 ■　＝断面二次モーメント △Ｄ＝コイルばねの締り代 Ｄ　＝組み込まれているコイルばねの平均径Ｃｏ＝μの
関数 Ｎ　＝軸部材上のコイルばねの巻数 μ　＝コイルばねと軸部材外径面との間の摩擦係数 この発明は、上記のように構成されるので、入力側軸部
材（１１）が正転すなわちＲ方向に回転すると、コイル
ばね（１３）は締り方向に引っ張られて両軸部材（１１
）（１，２＞の外径面を一層強く締め付けて、式（１）
に示すトルクＴ、を、出力側軸部材（１２）に伝達する
。

また、入力軸部材（１１）が逆転すなわち反Ｒ方向に回
転すると、コイルばね（１３）は緩み方向に引っ張られ
て両軸部材（１１）（１２）の外径面を締め付けている
力は低減して滑り、式（２）に示すトルクＴ２を出力側
軸部（１２）に伝達する。この場合、コイルばね（１３
）の両軸部材（１１）＜１２＞の外径面への締め付は量
が、低減してもなお残るように△Ｄを設定する場合には
、正逆転に応じて異なるトルクを出力側軸部材（１２）
に伝達し、また、締め付は量が低減して零になるように
△Ｄを設定する場合には、逆転時の回転は全く出力側軸
部材（１２）には伝達されず、従って、ワンウェイクラ
ッチとなる。

なお、上記軸部材は、中実軸に限らず、いかなる形状の
ものでもよく、また、コイルばねも、その線材の形状は
、角ばね、台形ばね等いかなる断面を有するものでもよ
い。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、同一軸心上に端面を
対向して設けられかつそれぞれ独自に回転可能に支持さ
れている入力側軸部材及び出力側軸部材と、両軸部材の
外径面上に連続しかつ所定の締め代を有して嵌装されて
いると共に巻き方向が動力伝達回転方向に対して反対方
向に形成しているコイルばねとを備えているので、動力
伝達回転方向のトルク伝達を可能とし、また、コイルば
ねの両軸部材の外径面への締め代の量によって反動力伝
達回転方向のトルクを遮断したり、若しくは　減少して
伝達することができ、従って、部品点数も極めて少なく
、また、軸部材及びコイルはねも特殊の高精度加工を必
要とせず、更に摩擦伝達Ｆｌ横を設けることなくトルク
の異なる正逆転を可能としたワンウェイクラッチか得ら
れる効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の一部破断叫面図、第２図
は従来のワンウェイクラッチの動力伝達状態の断面部分
図、第３図は第２図の動力非伝達状態へ移行途中の状態
を示す断面部分図である。 り１１）・・軸部材（入力側軸部材）、（Ｉ２）Ｉｉｉ
１部材（出力側軸部材）　、　＜１３）・・コイルばね
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 同一軸心上に端面を対向して設けられかつそれぞれ独自
   に回転可能に支持されている入力側軸部材及び出力側軸
   部材と、両軸部材の外径面上に連続しかつ所定の締め代
   を有して嵌装されていると共に巻き方向が動力伝達回転
   方向と反対方向に形成されているコイルばねとを備えて
   いることを特徴とするワンウェイクラッチ。