JPH07189070A - 織機の開口装置 - Google Patents
織機の開口装置Info
- Publication number
- JPH07189070A JPH07189070A JP33541893A JP33541893A JPH07189070A JP H07189070 A JPH07189070 A JP H07189070A JP 33541893 A JP33541893 A JP 33541893A JP 33541893 A JP33541893 A JP 33541893A JP H07189070 A JPH07189070 A JP H07189070A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- treadle
- loom
- connecting portion
- connecting rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クロスタイミングや開口量の調整が織機の一
側でできる、構造の簡単な織機の開口装置を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 駆動デイスク（１）の偏心位置に枢着された
コンロッド（２）と、機台Ｆに固着された支持軸（３）
に回動自在に支持され、その一端の連結部（５）にはコ
ンロッドが、その他端の連結部（６ａ，６ｂ）にはクラ
ンクアーム（７ａ，７ｂ）の一端が連結されたスイング
レバー（４）と、クランクアームの他端に回動自在に連
結されたトレッドルレバー（８ａ，８ｂ）と、第１およ
び第２トレッドルシャフト（１０），（１１）とからな
る織機の開口装置において、駆動デイスクとコンロッド
をそれぞれ１個とし、スイングレバー４を共通部（４
ｃ）、第１レバー部（４ａ）および第２レバー部（４
ｂ）とからなる三つ又状に形成したものである。
側でできる、構造の簡単な織機の開口装置を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 駆動デイスク（１）の偏心位置に枢着された
コンロッド（２）と、機台Ｆに固着された支持軸（３）
に回動自在に支持され、その一端の連結部（５）にはコ
ンロッドが、その他端の連結部（６ａ，６ｂ）にはクラ
ンクアーム（７ａ，７ｂ）の一端が連結されたスイング
レバー（４）と、クランクアームの他端に回動自在に連
結されたトレッドルレバー（８ａ，８ｂ）と、第１およ
び第２トレッドルシャフト（１０），（１１）とからな
る織機の開口装置において、駆動デイスクとコンロッド
をそれぞれ１個とし、スイングレバー４を共通部（４
ｃ）、第１レバー部（４ａ）および第２レバー部（４
ｂ）とからなる三つ又状に形成したものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、織機の開口装置に関
し、特に、駆動デイスクの偏心位置に枢着されたコンロ
ッドと、機台に固着された支持軸に回動自在に支持さ
れ、その一端の連結部には前記コンロッドが回動可能に
連結され、その他端の連結部にはクランクアームの一端
が回動可能に連結されたスイングレバーと、前記クラン
クアームの他端が回動可能に連結されているトレッドル
レバーと、このトレッドルレバーによって回動され、そ
れに固定されている枠用レバーを揺動するトレッドルシ
ャフトとからなる織機の開口装置に関するものである。
し、特に、駆動デイスクの偏心位置に枢着されたコンロ
ッドと、機台に固着された支持軸に回動自在に支持さ
れ、その一端の連結部には前記コンロッドが回動可能に
連結され、その他端の連結部にはクランクアームの一端
が回動可能に連結されたスイングレバーと、前記クラン
クアームの他端が回動可能に連結されているトレッドル
レバーと、このトレッドルレバーによって回動され、そ
れに固定されている枠用レバーを揺動するトレッドルシ
ャフトとからなる織機の開口装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、織機の開口装置には、織布の組織
に応じてクランク式、カム式（タペット式）、ドビー式
およびジャカード式などの開口装置が使用され、クラン
ク式の場合には、複雑な組織には対応できないが、構造
が簡単で、運動が連続的かつ滑らかで、高速運動に適し
ているので、このようなクランク式開口装置を備えた織
機は、専ら平織専用機として使用されている（例えば、
特開昭５６−２０６３５号公報参照。）。
に応じてクランク式、カム式（タペット式）、ドビー式
およびジャカード式などの開口装置が使用され、クラン
ク式の場合には、複雑な組織には対応できないが、構造
が簡単で、運動が連続的かつ滑らかで、高速運動に適し
ているので、このようなクランク式開口装置を備えた織
機は、専ら平織専用機として使用されている（例えば、
特開昭５６−２０６３５号公報参照。）。
【０００３】従来のクランク式開口装置は、図８に示さ
れるように、織機の左、右側に駆動デイスク１ａ、１ｂ
を備え、これらの駆動デイスク１ａ，１ｂの偏心位置に
枢着されているコンロッド２ａ，２ｂが、機台Ｆに固着
された支持軸３ａ，３ｂに回動自在に支持されたスイン
グレバー４ａ，４ｂの一端の連結部５ａ，５ｂに回動自
在に連結され、スイングレバーの他端の連結部６ａ，６
ｂには、クランクアーム７ａ，７ｂの一端が回動自在に
連結され、その他端はトレッドルレバー８ａ，８ｂの先
端の連結部９ａ，９ｂに回動自在に連結されている。そ
して、トレッドルレバー８ａ，８ｂの後端はそれぞれ第
１トレッドルシャフト１０および第２トレッドルシャフ
ト１１に固定されており、これらのトレッドルシャフト
１０および１１には枠用レバー１２ａ，１２ｂが固着さ
れている。
れるように、織機の左、右側に駆動デイスク１ａ、１ｂ
を備え、これらの駆動デイスク１ａ，１ｂの偏心位置に
枢着されているコンロッド２ａ，２ｂが、機台Ｆに固着
された支持軸３ａ，３ｂに回動自在に支持されたスイン
グレバー４ａ，４ｂの一端の連結部５ａ，５ｂに回動自
在に連結され、スイングレバーの他端の連結部６ａ，６
ｂには、クランクアーム７ａ，７ｂの一端が回動自在に
連結され、その他端はトレッドルレバー８ａ，８ｂの先
端の連結部９ａ，９ｂに回動自在に連結されている。そ
して、トレッドルレバー８ａ，８ｂの後端はそれぞれ第
１トレッドルシャフト１０および第２トレッドルシャフ
ト１１に固定されており、これらのトレッドルシャフト
１０および１１には枠用レバー１２ａ，１２ｂが固着さ
れている。
【０００４】したがって、駆動デイスク１ａ，１ｂが図
示の矢印の方向に、織機の回転速度の１／２の回転速度
で駆動されると、スイングレバー４ａ，４ｂがそれぞれ
の支持軸３ａ，３ｂを中心として回動し、スイングレバ
ー４ａ，４ｂの他端が上下運動する。この上下運動動が
トレッドルレバー８ａ，８ｂに伝達され、それぞれのト
レッドルシャフト１０，１１を介して、枠用レバー１２
ａ，１２ｂを揺動し、図示しない綜絖枠を上下運動させ
るものである。
示の矢印の方向に、織機の回転速度の１／２の回転速度
で駆動されると、スイングレバー４ａ，４ｂがそれぞれ
の支持軸３ａ，３ｂを中心として回動し、スイングレバ
ー４ａ，４ｂの他端が上下運動する。この上下運動動が
トレッドルレバー８ａ，８ｂに伝達され、それぞれのト
レッドルシャフト１０，１１を介して、枠用レバー１２
ａ，１２ｂを揺動し、図示しない綜絖枠を上下運動させ
るものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来のクランク式開口
装置は、２本のトレッドルシャフトを駆動するために、
それぞれ織機の左、右側に駆動デイスクとクランク機構
とを備えているので、経糸のクロスタイミングの調整が
極めて困難であった。すなわち、駆動ディスクの回転数
が織機の回転数の１／２であるために、１ピック目と２
ピック目とのクロスタイミングも微妙に相違し、織機の
左、右側で微調整を繰り返えす必要があった。
装置は、２本のトレッドルシャフトを駆動するために、
それぞれ織機の左、右側に駆動デイスクとクランク機構
とを備えているので、経糸のクロスタイミングの調整が
極めて困難であった。すなわち、駆動ディスクの回転数
が織機の回転数の１／２であるために、１ピック目と２
ピック目とのクロスタイミングも微妙に相違し、織機の
左、右側で微調整を繰り返えす必要があった。
【０００６】したがって、この発明は、このような欠点
を解消するためになされたもので、クロスタイミングや
開口量の調整が織機の一側でできる、構造の簡単な織機
の開口装置を提供することを目的としている。
を解消するためになされたもので、クロスタイミングや
開口量の調整が織機の一側でできる、構造の簡単な織機
の開口装置を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、駆動デイスクの偏心位置に枢着された
コンロッドと、機台に固着された支持軸に回動自在に支
持され、その一端の連結部には前記コンロッドが回動可
能に連結され、その他端の連結部にはクランクアームの
一端が回動可能に連結されたスイングレバーと、前記ク
ランクアームの他端が回動可能に連結されているトレッ
ドルレバーと、このトレッドルレバーによって回動さ
れ、それに固定されている枠用レバーを揺動するトレッ
ドルシャフトとからなる織機の開口装置において、上記
駆動デイスクとコンロッドをそれぞれ１個とし、上記ス
イングレバーを、その一端の連結部に前記コンロッドが
連結される共通部と、第１クランクアームの一端が連結
される第１連結部を有する第１レバー部と、そして第２
クランクアームの一端が連結される第２連結部を有する
第２レバー部とからなり、スイングレバー回動の際に、
前記第１連結部と第１トレッドルシャフトの間の距離の
大きさと前記第２連結部と第２トレッドルシャフトの間
の距離の大きさが逆比例するように、三つ又状に形成し
たものである。
に、この発明は、駆動デイスクの偏心位置に枢着された
コンロッドと、機台に固着された支持軸に回動自在に支
持され、その一端の連結部には前記コンロッドが回動可
能に連結され、その他端の連結部にはクランクアームの
一端が回動可能に連結されたスイングレバーと、前記ク
ランクアームの他端が回動可能に連結されているトレッ
ドルレバーと、このトレッドルレバーによって回動さ
れ、それに固定されている枠用レバーを揺動するトレッ
ドルシャフトとからなる織機の開口装置において、上記
駆動デイスクとコンロッドをそれぞれ１個とし、上記ス
イングレバーを、その一端の連結部に前記コンロッドが
連結される共通部と、第１クランクアームの一端が連結
される第１連結部を有する第１レバー部と、そして第２
クランクアームの一端が連結される第２連結部を有する
第２レバー部とからなり、スイングレバー回動の際に、
前記第１連結部と第１トレッドルシャフトの間の距離の
大きさと前記第２連結部と第２トレッドルシャフトの間
の距離の大きさが逆比例するように、三つ又状に形成し
たものである。
【０００８】また、スイングレバーとコンロッドまたは
クランクアームとの連結部の位置をスイングレバーの長
さ方向に調節可能とする場合には、スイングレバーの回
動角、つまり、経糸の開口量を調節することができる。
クランクアームとの連結部の位置をスイングレバーの長
さ方向に調節可能とする場合には、スイングレバーの回
動角、つまり、経糸の開口量を調節することができる。
【０００９】
【作用】駆動デイスクとコンロッドをそれぞれ１個と
し、スイングレバーを、その一端の連結部にコンロッド
が連結される共通部と、第１クランクアームの一端が連
結される第１連結部を有する第１レバー部と、そして第
２クランクアームの一端が連結される第２連結部を有す
る第２レバー部とからなり、スイングレバー回動の際
に、第１連結部と第１トレッドルシャフトの間の距離の
大きさと第２連結部と第２トレッドルシャフトの間の距
離の大きさとが逆比例するように、三つ又状に形成した
ので、各トレッドルシャフトを回動し、各枠用レバーを
揺動する相対的なタイミングは常に一定であり、織機に
対するクロスタイミングを１個の駆動デイスク１の軸
１’への取付角度を調節することにより行うことができ
る。また、スイングレバーとコンロッドまたはクランク
アームとの連結部の位置をスイングレバーの長さ方向に
調節して、スイングレバーの回動角、つまり、経糸の開
口量を調節することができる。
し、スイングレバーを、その一端の連結部にコンロッド
が連結される共通部と、第１クランクアームの一端が連
結される第１連結部を有する第１レバー部と、そして第
２クランクアームの一端が連結される第２連結部を有す
る第２レバー部とからなり、スイングレバー回動の際
に、第１連結部と第１トレッドルシャフトの間の距離の
大きさと第２連結部と第２トレッドルシャフトの間の距
離の大きさとが逆比例するように、三つ又状に形成した
ので、各トレッドルシャフトを回動し、各枠用レバーを
揺動する相対的なタイミングは常に一定であり、織機に
対するクロスタイミングを１個の駆動デイスク１の軸
１’への取付角度を調節することにより行うことができ
る。また、スイングレバーとコンロッドまたはクランク
アームとの連結部の位置をスイングレバーの長さ方向に
調節して、スイングレバーの回動角、つまり、経糸の開
口量を調節することができる。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に示された織機
の開口装置について説明する。なお、図中、同一および
相当部分には同一符号が付されている。
の開口装置について説明する。なお、図中、同一および
相当部分には同一符号が付されている。
【００１１】図１および図２に示されるように、織機の
駆動側のみに１個の駆動デイスク１が設けられ、この駆
動デイスク１の偏心位置にコンロッド２の一端が枢着さ
れている。このコンロッド２の他端は、機台Ｆに固着さ
れた支持軸３に回動自在に支持されたスイングレバー４
の共通部４ｃの端部の連結部５に連結されている。この
スイングレバー４は、共通部４ｃ、第１レバー部４ａお
よび第２レバー部４ｂの３部分からなる三つ又状に形成
されている。
駆動側のみに１個の駆動デイスク１が設けられ、この駆
動デイスク１の偏心位置にコンロッド２の一端が枢着さ
れている。このコンロッド２の他端は、機台Ｆに固着さ
れた支持軸３に回動自在に支持されたスイングレバー４
の共通部４ｃの端部の連結部５に連結されている。この
スイングレバー４は、共通部４ｃ、第１レバー部４ａお
よび第２レバー部４ｂの３部分からなる三つ又状に形成
されている。
【００１２】共通部４ｃと第２レバー部４ｂとの関係は
ほぼ直線状であるが、第２レバー部４ｂと第１レバー部
４ａとの関係は、スイングレバー４回動の際に、第２レ
バー部４ｂの端の第２連結部６ｂと、その駆動すべき第
２トレッドルシャフト１１との距離Ｌ2が最も小さい時
に、第１レバー部４ａの端の第１連結部６ａと、その駆
動すべき第１トレッドルシャフト１０との距離Ｌ1が最
も大きく（図１参照）、逆に、第２連結部６ｂと第２ト
レッドルシャフト１１との間の距離Ｌ2が最も大きい時
に、第１連結部６ａと第１トレッドルシヤフト１０との
間の距離Ｌ1が最も小さいように（図２参照）、両者が
逆比例の関係にあるように設計されている。
ほぼ直線状であるが、第２レバー部４ｂと第１レバー部
４ａとの関係は、スイングレバー４回動の際に、第２レ
バー部４ｂの端の第２連結部６ｂと、その駆動すべき第
２トレッドルシャフト１１との距離Ｌ2が最も小さい時
に、第１レバー部４ａの端の第１連結部６ａと、その駆
動すべき第１トレッドルシャフト１０との距離Ｌ1が最
も大きく（図１参照）、逆に、第２連結部６ｂと第２ト
レッドルシャフト１１との間の距離Ｌ2が最も大きい時
に、第１連結部６ａと第１トレッドルシヤフト１０との
間の距離Ｌ1が最も小さいように（図２参照）、両者が
逆比例の関係にあるように設計されている。
【００１３】第２レバー部４ｂの端の第２連結部６ｂで
は、クランクアーム７ｂの一端が回動自在に連結され、
第１レバー部４ａの端の第１連結部６ａでは、クランク
アーム７ａの一端が回動自在に連結されている。これら
のクランクアーム７ａおよび７ｂの他端は、第１トレッ
ドルシャフト１０および第２トレッドシャフト１１にそ
れぞれキー１３によって固定されたトレッドルレバー８
ａおよび８ｂの先端の連結部９ａおよび９ｂにおいて、
回動自在に連結されている。そして、第１および第２ト
レッドルシャフト１０および１１には、それぞれ枠用レ
バー１２ａ，１２ｂが固着され、図示しない連結部材を
用いて各綜絖枠と連結されている。図３に示されるよう
に、枠用レバー１２ａには、，およびの奇数番目
の綜絖枠が連結され、枠用レバー１２ｂには、，お
よびの偶数番目の綜絖枠が連結される。
は、クランクアーム７ｂの一端が回動自在に連結され、
第１レバー部４ａの端の第１連結部６ａでは、クランク
アーム７ａの一端が回動自在に連結されている。これら
のクランクアーム７ａおよび７ｂの他端は、第１トレッ
ドルシャフト１０および第２トレッドシャフト１１にそ
れぞれキー１３によって固定されたトレッドルレバー８
ａおよび８ｂの先端の連結部９ａおよび９ｂにおいて、
回動自在に連結されている。そして、第１および第２ト
レッドルシャフト１０および１１には、それぞれ枠用レ
バー１２ａ，１２ｂが固着され、図示しない連結部材を
用いて各綜絖枠と連結されている。図３に示されるよう
に、枠用レバー１２ａには、，およびの奇数番目
の綜絖枠が連結され、枠用レバー１２ｂには、，お
よびの偶数番目の綜絖枠が連結される。
【００１４】図１の状態では、第１トレッドルシャフト
１０が枠用レバー１２ａを上方に上げるように、第２ト
レッドルシャフト１１が枠用レバー１２ｂを下方に下げ
るようにそれぞれ回動し、図３に示されるように、奇数
枠の経糸が上糸となり、偶数枠の経糸が下糸となって開
口状態にある。逆に、図２の状態では、第１トレッドル
シャフト１０が枠用レバー１２ａを下方に下げるよう
に、第２トレッドルシャフト１１が枠用レバー１２ｂを
上方に上げるように回動し、奇数枠の経糸が下糸とな
り、偶数枠の経糸が上糸となって開口状態にある。
１０が枠用レバー１２ａを上方に上げるように、第２ト
レッドルシャフト１１が枠用レバー１２ｂを下方に下げ
るようにそれぞれ回動し、図３に示されるように、奇数
枠の経糸が上糸となり、偶数枠の経糸が下糸となって開
口状態にある。逆に、図２の状態では、第１トレッドル
シャフト１０が枠用レバー１２ａを下方に下げるよう
に、第２トレッドルシャフト１１が枠用レバー１２ｂを
上方に上げるように回動し、奇数枠の経糸が下糸とな
り、偶数枠の経糸が上糸となって開口状態にある。
【００１５】クロスタイミングの調整は、１個の駆動デ
イスク１の駆動軸１’への取付角の調整のみにより行う
ことができる。また、綜絖枠の開口高さの調整は、連結
部材の枠用レバー１２ａ，１２ｂへの取付位置の調節に
よって行うことができるばかりでなく、スイングレバー
４の各先端のコンロッド２やクランクアーム７ａ，７ｂ
の連結部において、その連結位置をスイングレバーの長
さ方向に調節することにより、スイングレバー４の回動
角を変化させて行うこともできる。
イスク１の駆動軸１’への取付角の調整のみにより行う
ことができる。また、綜絖枠の開口高さの調整は、連結
部材の枠用レバー１２ａ，１２ｂへの取付位置の調節に
よって行うことができるばかりでなく、スイングレバー
４の各先端のコンロッド２やクランクアーム７ａ，７ｂ
の連結部において、その連結位置をスイングレバーの長
さ方向に調節することにより、スイングレバー４の回動
角を変化させて行うこともできる。
【００１６】連結部５の構造は、図４、図５および図６
に示されるように、先ず、コンロッド２の他端には、そ
の軸方向に直角な貫通孔１４が形成され、この貫通孔１
４に軸ピン１５が挿入されている。なお、軸ピン１５は
貫通孔１４に挿入される部分が円柱状で、貫通孔１４か
ら突出する部分は平らな段部１５ａとなっている。ま
た、この軸ピン１５の端面には、固定用のねじ１８のた
めのねじ穴１５ｃが形成されている。
に示されるように、先ず、コンロッド２の他端には、そ
の軸方向に直角な貫通孔１４が形成され、この貫通孔１
４に軸ピン１５が挿入されている。なお、軸ピン１５は
貫通孔１４に挿入される部分が円柱状で、貫通孔１４か
ら突出する部分は平らな段部１５ａとなっている。ま
た、この軸ピン１５の端面には、固定用のねじ１８のた
めのねじ穴１５ｃが形成されている。
【００１７】一方、スイングレバー４の共通部４ｃの端
は、先端が四つ又状に分岐され、その分岐部１９，１
９，１９，１９の間に、縦方向スロット２０と、横方向
スロット２１が形成され、この縦方向スロット２０には
コンロッド２の端が入り、横方向スロット２１には軸ピ
ン１５の段部１５ａが挿入される。したがって、コンロ
ッド２ば軸ピン１５を支軸として、スイングレバー４と
相対的な回動をすることができる。
は、先端が四つ又状に分岐され、その分岐部１９，１
９，１９，１９の間に、縦方向スロット２０と、横方向
スロット２１が形成され、この縦方向スロット２０には
コンロッド２の端が入り、横方向スロット２１には軸ピ
ン１５の段部１５ａが挿入される。したがって、コンロ
ッド２ば軸ピン１５を支軸として、スイングレバー４と
相対的な回動をすることができる。
【００１８】分岐部１９，１９の間の横方向スロット２
１に軸ピン１５の段部１５ａを挿入してから、この軸ピ
ン１５は固定部材１６およびワッシャ１７を介して固定
用ねじ１８により、分岐部１９の側面の所定位置に固定
される。したがって、この固定用ねじ１８を緩め、軸ピ
ンの締付位置を変更することによって、コンロッド２と
スイングレバー５の連結部５の位置をスイングレバーの
長さ方向に沿って変更することができる。なお、分岐部
１９、１９の先端にはねじ穴２２が形成され、横方向ス
ロット２１に軸ピン１５の段部１５ａを挿入して、その
位置を固定した後、その横方向スロット２１の先端の空
間に押さえ部材２３を挿入し、そのねじ穴２３ａに分岐
部１９の先端のねじ穴２２を通したねじ２４を通すこと
によって、軸ピン１５の横方向スロット２１からの抜け
出しを防止することができる。なお、他の連結部６ａお
よび６ｂもまた同様の構造である。
１に軸ピン１５の段部１５ａを挿入してから、この軸ピ
ン１５は固定部材１６およびワッシャ１７を介して固定
用ねじ１８により、分岐部１９の側面の所定位置に固定
される。したがって、この固定用ねじ１８を緩め、軸ピ
ンの締付位置を変更することによって、コンロッド２と
スイングレバー５の連結部５の位置をスイングレバーの
長さ方向に沿って変更することができる。なお、分岐部
１９、１９の先端にはねじ穴２２が形成され、横方向ス
ロット２１に軸ピン１５の段部１５ａを挿入して、その
位置を固定した後、その横方向スロット２１の先端の空
間に押さえ部材２３を挿入し、そのねじ穴２３ａに分岐
部１９の先端のねじ穴２２を通したねじ２４を通すこと
によって、軸ピン１５の横方向スロット２１からの抜け
出しを防止することができる。なお、他の連結部６ａお
よび６ｂもまた同様の構造である。
【００１９】図７は、トレッドルレバー８ａが下方に下
がった時に、スイングレバー４ａとクランクアーム７ａ
とのなす角度αと、トレッドレバー８ａが上方に上がっ
た時に、スイングレバー４ａとクランクアーム７ａとの
なす角度βとを示すもので、この角度αが１８０度に近
く、また角度βを９０度に近く設計すると、下開口時に
ドエルがついたような動きとなる。
がった時に、スイングレバー４ａとクランクアーム７ａ
とのなす角度αと、トレッドレバー８ａが上方に上がっ
た時に、スイングレバー４ａとクランクアーム７ａとの
なす角度βとを示すもので、この角度αが１８０度に近
く、また角度βを９０度に近く設計すると、下開口時に
ドエルがついたような動きとなる。
【００２０】この実施例によれば、クロスタイミングの
調整が容易である上に、部品点数を減らすことができる
ばかりでなく、片側駆動のため給油などのメインテナン
スも非常に容易である。
調整が容易である上に、部品点数を減らすことができる
ばかりでなく、片側駆動のため給油などのメインテナン
スも非常に容易である。
【００２１】
【発明の効果】この発明によれば、駆動デイスクとコン
ロッドをそれぞれ１個とし、スイングレバーを三つ又状
として、織機の片側から駆動できるようにしたので、駆
動デイスク間の相対的な調整を行う必要がなく、クロス
タイミングの調整が容易であるばかりでなく、部品点数
が少なく、製造、組立が容易でかつ維持管理が容易であ
る。
ロッドをそれぞれ１個とし、スイングレバーを三つ又状
として、織機の片側から駆動できるようにしたので、駆
動デイスク間の相対的な調整を行う必要がなく、クロス
タイミングの調整が容易であるばかりでなく、部品点数
が少なく、製造、組立が容易でかつ維持管理が容易であ
る。
【図１】図１はこの発明の実施例を示す織機の開口装置
の要部説明図である。
の要部説明図である。
【図２】図１の装置が作動した際の状態を示す、要部説
明図である。
明図である。
【図３】図１の装置の一部拡大説明図である。
【図４】図１の装置の要部を一部断面とした正面図であ
る。
る。
【図５】図４の装置のコンロッドの要部の分解図であ
る。
る。
【図６】図４の装置の連結部の要部の分解図である。
【図７】Ａ図およびＢ図は図１の装置のスイングレバー
とクランクアームの作動状態を示す正面図である。
とクランクアームの作動状態を示す正面図である。
【図８】図８は従来の織機の開口装置を示す説明図であ
る。
る。
１，１ａ，１ｂ 駆動ディスク ２，２ａ，２ｂ コンロッド ３ 支持軸 ４，４ａ，４ｂ スイングレバー ４ｃ 共通部 ５，５ａ，５ｂ 連結部 ６ａ，６ｂ 連結部 ７ａ，７ｂ クランクアーム ８ａ，８ｂ トレッドルレバー ９ａ，９ｂ 連結部 １０，１１ トレッドルシャフト １２ａ，１２ｂ 枠用トレッドル
Claims (2)
- 【請求項１】 駆動デイスクの偏心位置に枢着されたコ
ンロッドと、機台に固着された支持軸に回動自在に支持
され、その一端の連結部には前記コンロッドが回動可能
に連結され、その他端の連結部にはクランクアームの一
端が回動可能に連結されたスイングレバーと、前記クラ
ンクアームの他端が回動可能に連結されているトレッド
ルレバーと、このトレッドルレバーによって回動され、
それに固定されている枠用レバーを揺動するトレッドル
シャフトとからなる織機の開口装置において、上記駆動
デイスクとコンロッドをそれぞれ１個とし、上記スイン
グレバーを、その一端の連結部に前記コンロッドが連結
される共通部と、第１クランクアームの一端が連結され
る第１連結部を有する第１レバー部と、そして第２クラ
ンクアームの一端が連結される第２連結部を有する第２
レバー部とからなり、スイングレバー回動の際に、前記
第１連結部と第１トレッドルシャフトの間の距離の大き
さと前記第２連結部と第２トレッドルシャフトの間の距
離の大きさが逆比例するように、三つ又状に形成したこ
とを特徴とする織機の開口装置。 - 【請求項２】上記各連結部の位置がスイングレバーの長
さ方向に調節可能であることを特徴とする請求項１記載
の織機の開口装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33541893A JPH07189070A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 織機の開口装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33541893A JPH07189070A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 織機の開口装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07189070A true JPH07189070A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18288337
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33541893A Pending JPH07189070A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 織機の開口装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07189070A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105040226A (zh) * | 2015-09-14 | 2015-11-11 | 吴江万工机电设备有限公司 | 一种双曲柄可调开口高度的提花机开口机构 |
| CN105350136A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-02-24 | 浙江奇汇电子提花机有限公司 | 低速电子提花装置 |
| CN110424084A (zh) * | 2019-08-27 | 2019-11-08 | 青岛天一红旗纺机集团有限公司 | 一种曲柄开口织机综框连接装置 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33541893A patent/JPH07189070A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105040226A (zh) * | 2015-09-14 | 2015-11-11 | 吴江万工机电设备有限公司 | 一种双曲柄可调开口高度的提花机开口机构 |
| CN105350136A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-02-24 | 浙江奇汇电子提花机有限公司 | 低速电子提花装置 |
| CN110424084A (zh) * | 2019-08-27 | 2019-11-08 | 青岛天一红旗纺机集团有限公司 | 一种曲柄开口织机综框连接装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3255452B2 (ja) | 織機内に杼道を形成するための装置 | |
| JPS5830428B2 (ja) | 織機の開口装置 | |
| JPH07189070A (ja) | 織機の開口装置 | |
| JP3470276B2 (ja) | テリー織機におけるリードおさ打ち位置用選択指令伝達機構 | |
| US5411064A (en) | Narrow fabric loom operating mechanism | |
| JP2904978B2 (ja) | 開口形成装置のフレームの往復運動の制御装置 | |
| JPH0135102B2 (ja) | ||
| EP0546965B1 (fr) | Mécanisme Jacquard pour la réalisation de motifs sur les lisières des tissus en cours de tissage | |
| US4108213A (en) | Method and apparatus for a weaving machine for forming a fabric selvedge | |
| EP0462035B1 (fr) | Ratière à foule fermée pour métier à tisser | |
| JPH0223613B2 (ja) | ||
| JPH03185148A (ja) | 織布側縁部のからみ織り装置 | |
| JPH08291436A (ja) | クランク開口装置 | |
| JP3272097B2 (ja) | 織機の開口形成装置の把持フレームの往復運動の制御機構 | |
| JPS6111336B2 (ja) | ||
| CN2246157Y (zh) | 无梭织机独立传动式四经纱罗绞边装置 | |
| JPH0220738B2 (ja) | ||
| FR2467897A1 (fr) | Dispositif de tirage entre une ratiere et les cadres d'un metier a tisser | |
| EP1710333A2 (en) | Driving device for terry motion members in cloth-shifting type pile loom | |
| JPS58132135A (ja) | 織機の開口装置 | |
| JPH059834A (ja) | ジヤカード機構 | |
| JPS6118051Y2 (ja) | ||
| JPH0726374Y2 (ja) | 織機の開口装置 | |
| CN111218756A (zh) | 一种不同毛高可调的筘动起毛剑杆织机 | |
| JPH0116780Y2 (ja) |