JPH07188945A - 貴金属メッキ装身具 - Google Patents
貴金属メッキ装身具Info
- Publication number
- JPH07188945A JPH07188945A JP33542293A JP33542293A JPH07188945A JP H07188945 A JPH07188945 A JP H07188945A JP 33542293 A JP33542293 A JP 33542293A JP 33542293 A JP33542293 A JP 33542293A JP H07188945 A JPH07188945 A JP H07188945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- nickel
- gold
- plated
- tin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下地メッキとしてスズを３０〜５０％含む銅
／スズ合金メッキを０．５μ以上施し、白色仕上げメッ
キとしてニッケルを含まないパラジウムメッキを０．１
〜５μ施し、必要に応じてパラジウムメッキの上にニッ
ケルを含まない金メッキを０．１〜５μ施す。 【効果】 貴金属メッキを薄くすることができ、コスト
低減ができ、金属アレルギーの起こりにくい貴金属メッ
キ装身具が得られる。
／スズ合金メッキを０．５μ以上施し、白色仕上げメッ
キとしてニッケルを含まないパラジウムメッキを０．１
〜５μ施し、必要に応じてパラジウムメッキの上にニッ
ケルを含まない金メッキを０．１〜５μ施す。 【効果】 貴金属メッキを薄くすることができ、コスト
低減ができ、金属アレルギーの起こりにくい貴金属メッ
キ装身具が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属アレルギーの起こ
りにくい、光沢、耐食性、のある貴金属メッキ処理され
た装身具に関する。
りにくい、光沢、耐食性、のある貴金属メッキ処理され
た装身具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来公知の貴金属メッキされた装身具
は、貴金属メッキの下地メッキとして耐食性、光沢性の
優れた特性を持つニッケルメッキが多用された。
は、貴金属メッキの下地メッキとして耐食性、光沢性の
優れた特性を持つニッケルメッキが多用された。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ニッケルは、金属アレ
ルギーを起こしやすい金属でもあり、仕上げ層のパラジ
ウム、金メッキ等が消失したり、仕上げメッキ層のピン
ホール等を通して溶出したニッケルによりアレルギーを
起こすことがあり、ニッケルメッキに変わる金属アレル
ギーの起こりにくい下地メッキの開発が望まれていた。
ルギーを起こしやすい金属でもあり、仕上げ層のパラジ
ウム、金メッキ等が消失したり、仕上げメッキ層のピン
ホール等を通して溶出したニッケルによりアレルギーを
起こすことがあり、ニッケルメッキに変わる金属アレル
ギーの起こりにくい下地メッキの開発が望まれていた。
【０００４】時計、眼鏡、ネックレス等の装身具に貴金
属メッキを施す場合にその素材として黄銅、洋白などが
主として用いられ、そのメッキの種類としては下地メッ
キにニッケルメッキを施し、白色メッキの場合は仕上げ
メッキとしてパラジウム、パラジウム−ニッケル合金メ
ッキ、パラジウム−ニッケル白色メッキにロジウムフラ
ッシュメッキが、金色メッキには金、金合金メッキ用い
られている。
属メッキを施す場合にその素材として黄銅、洋白などが
主として用いられ、そのメッキの種類としては下地メッ
キにニッケルメッキを施し、白色メッキの場合は仕上げ
メッキとしてパラジウム、パラジウム−ニッケル合金メ
ッキ、パラジウム−ニッケル白色メッキにロジウムフラ
ッシュメッキが、金色メッキには金、金合金メッキ用い
られている。
【０００５】ニッケルを下地メッキ、仕上げメッキ層か
ら削除し、金属アレルギーの起こりにくい貴金属メッキ
装身具を得るためには下地ニッケルメッキを削除し、直
接ニッケルを含まい貴金属メッキをつける方法が採用さ
れているが耐食性を従来の処理品と同等以上にするため
には貴金属メッキのメッキ厚さを下地ニッケルメッキに
相当する厚さを増加させてメッキ処理しなければなら
ず、高価なメッキとなりコストが高くなるということが
問題となっていた。
ら削除し、金属アレルギーの起こりにくい貴金属メッキ
装身具を得るためには下地ニッケルメッキを削除し、直
接ニッケルを含まい貴金属メッキをつける方法が採用さ
れているが耐食性を従来の処理品と同等以上にするため
には貴金属メッキのメッキ厚さを下地ニッケルメッキに
相当する厚さを増加させてメッキ処理しなければなら
ず、高価なメッキとなりコストが高くなるということが
問題となっていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の従来技
術の欠点を解決するためになされたものであり、金属ア
レルギーの原因となるニッケルを全く使用せず、さらに
仕上げ貴金属メッキとの相性が優れた、光沢、耐食性、
厚メッキ性の良い下地メッキとを採用し、メッキコスト
の低減した装身具を提供すべく種々検討した結果なされ
たもので、下地メッキとして３０〜６０％含む銅−スズ
合金メッキを０．５μｍ（以下μという）以上施し、白
色仕上げメッキとしてニッケルを含まいパラジウムメッ
キ０．１〜５μ施し、さらに必要ならニッケルを含まな
い金メッキを０．１〜５μ施し、金色仕上げメッキには
ニッケルを含まない金メッキを０．１〜５μ施すことを
特徴とする。
術の欠点を解決するためになされたものであり、金属ア
レルギーの原因となるニッケルを全く使用せず、さらに
仕上げ貴金属メッキとの相性が優れた、光沢、耐食性、
厚メッキ性の良い下地メッキとを採用し、メッキコスト
の低減した装身具を提供すべく種々検討した結果なされ
たもので、下地メッキとして３０〜６０％含む銅−スズ
合金メッキを０．５μｍ（以下μという）以上施し、白
色仕上げメッキとしてニッケルを含まいパラジウムメッ
キ０．１〜５μ施し、さらに必要ならニッケルを含まな
い金メッキを０．１〜５μ施し、金色仕上げメッキには
ニッケルを含まない金メッキを０．１〜５μ施すことを
特徴とする。
【０００７】
【作用】ここでいうスズ３０〜６０％含む銅−スズ合金
メッキは、青化銅−スズ酸アルカリ塩系、青化銅−ピロ
リン酸スズ系、ピロリン酸銅−ピロリン酸スズ系など各
種銅−スズ合金メッキ浴より得られる。
メッキは、青化銅−スズ酸アルカリ塩系、青化銅−ピロ
リン酸スズ系、ピロリン酸銅−ピロリン酸スズ系など各
種銅−スズ合金メッキ浴より得られる。
【０００８】本発明者らは、このメッキを種々検討した
ところ、仕上げメッキとの組み合わせにより、下地ニッ
ケルメッキよりも耐食性、外観特性の優れたことを見い
だし本発明に至ったものである。
ところ、仕上げメッキとの組み合わせにより、下地ニッ
ケルメッキよりも耐食性、外観特性の優れたことを見い
だし本発明に至ったものである。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を時計ケースを例えて説明す
る。図１のように黄銅材よりなる時計ケース１にスズ３
０〜６０％を含む銅−スズ合金メッキ５を下記メッキ液
（下地メッキ液）、メッキ条件にて厚さ３μ施し、さら
にニッケルを含まない白色仕上げメッキ液（白色仕上げ
メッキ液）、メッキ条件にてパラジウムメッキ３を３μ
施した。
る。図１のように黄銅材よりなる時計ケース１にスズ３
０〜６０％を含む銅−スズ合金メッキ５を下記メッキ液
（下地メッキ液）、メッキ条件にて厚さ３μ施し、さら
にニッケルを含まない白色仕上げメッキ液（白色仕上げ
メッキ液）、メッキ条件にてパラジウムメッキ３を３μ
施した。
【００１０】 （下地メッキ液およびメッキ条件） シアン化銅（金属銅として） １２ｇ／Ｌ 遊離シアン（遊離シアンとして） ５０ｇ／Ｌ スズ酸ナトリウム（金属スズとして） ２０ｇ／Ｌ シアン化亜鉛（金属亜鉛として） １．０ｇ／Ｌ 硫酸鉛（金属鉛として） ０．０５ｇ／Ｌ ロッシェル塩 ２０ｇ／Ｌ 界面活性剤 ０．１ｍ／Ｌ アンモニア ２ｇ／Ｌ ＰＨ １２ 陽極 カーボン 液温度 ６０°Ｃ 電流密度 ２Ａ／ｄｍ2 メッキ時間 ４分 （白色仕上げメッキ液およびメッキ条件） 亜硫酸パラジウムアンモン（金属Ｐｄとして） １５ｇ／Ｌ 硝酸アンモニウム １００ｇ／Ｌ 亜硫酸アンモニウム １０ｇ／Ｌ 光沢剤 １０ｇ／Ｌ ＰＨ ７．２ 界面活性剤 ０．１ｍ／Ｌ 陽極 パラジウム 液温度 ５０°Ｃ 電流密度 １Ａ／ｄｍ2 メッキ時間 １４分 以上のようにして得られた白色貴金属処理を施した時計
ケースと、下地メッキ処理を施さず、直接ニッケルを含
まない上記仕上げメッキ液で６μノパラジウムメッキを
施したものと比較したところ、外観特性、耐食性とも貴
金属メッキが薄くても本発明の下地メッキを施したもの
が優れていることが確認された。
ケースと、下地メッキ処理を施さず、直接ニッケルを含
まない上記仕上げメッキ液で６μノパラジウムメッキを
施したものと比較したところ、外観特性、耐食性とも貴
金属メッキが薄くても本発明の下地メッキを施したもの
が優れていることが確認された。
【００１１】図２のように黄銅材よりなる時計ケース１
にスズ３０〜６０％を含む銅−スズ合金メッキ５を下記
メッキ液（下地メッキ液）、メッキ条件にて厚さ３μ施
し、さらにニッケルを含まない金色金合金仕上げメッキ
液（金色仕上げメッキ液）、メッキ条件にて金メッキ６
を２μ行った。
にスズ３０〜６０％を含む銅−スズ合金メッキ５を下記
メッキ液（下地メッキ液）、メッキ条件にて厚さ３μ施
し、さらにニッケルを含まない金色金合金仕上げメッキ
液（金色仕上げメッキ液）、メッキ条件にて金メッキ６
を２μ行った。
【００１２】 （金色仕上げメッキ液およびメッキ条件） 亜硫酸金ナトリウム（金属Ａｕとして） ５ｇ／Ｌ 亜硫酸パラジウムアンモン（金属Ｐｄとして） ２ｇ／Ｌ 亜硫酸ナトリウム ３０ｇ／Ｌ ＥＤＴＡ．２Ｎａ １０ｇ／Ｌ ＥＤＴＡＣｕ（金属Ｃｕとして） １０ｐｐｍ 光沢剤 １ｇ／Ｌ ＰＨ ７．５ 陽極 Ｔｉ／Ｐｔ 液温度 ５５°Ｃ 電流密度 ０．５Ａ／ｄｍ2 メッキ時間 １２分 以上のようにして得られた金色貴金属処理を施した時計
ケースと下地メッキ処理を施さず、直接ニッケルを含ま
ない上記仕上げメッキ液で５μの金合金メッキを施した
ものと比較したところ、外観特性、耐食性とも貴金属メ
ッキが薄くても本発明の下地メッキを施したものが優れ
ていることが確認された。
ケースと下地メッキ処理を施さず、直接ニッケルを含ま
ない上記仕上げメッキ液で５μの金合金メッキを施した
ものと比較したところ、外観特性、耐食性とも貴金属メ
ッキが薄くても本発明の下地メッキを施したものが優れ
ていることが確認された。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように本発明の下地メッキ
としてスズ３０％〜６０％を含む銅−スズ合金メッキを
０．５μ以上施し、仕上げメッキとして金属アレルギー
の原因であるニッケルを含まない貴金属メッキを０．１
〜５μ施すことにより、貴金属メッキを薄くすることが
可能になり、コスト低減が可能となり、金属アレルギー
の起こりにくい、貴金属メッキを施した貴金属メッキ装
身具を容易に得ることができ、貴金属アレルギーに敏感
な人にも扱える効果を有する。
としてスズ３０％〜６０％を含む銅−スズ合金メッキを
０．５μ以上施し、仕上げメッキとして金属アレルギー
の原因であるニッケルを含まない貴金属メッキを０．１
〜５μ施すことにより、貴金属メッキを薄くすることが
可能になり、コスト低減が可能となり、金属アレルギー
の起こりにくい、貴金属メッキを施した貴金属メッキ装
身具を容易に得ることができ、貴金属アレルギーに敏感
な人にも扱える効果を有する。
【００１４】なお、実施例において時計ケースについて
述べたが他の装身具にも適用でき、素材についても黄銅
だけでなく他の材質も用いることができ、また、実施例
に述べた以外にも適宣組み合わせて使用できることは言
うまでもない。
述べたが他の装身具にも適用でき、素材についても黄銅
だけでなく他の材質も用いることができ、また、実施例
に述べた以外にも適宣組み合わせて使用できることは言
うまでもない。
【図１】本発明の時計ケースの一部断面図である。
【図２】本発明の他の実施例の一部断面図である。
【図３】従来の時計ケースの一部断面図である。
１ 時計ケース ２ ニッケルメッキ ３ パラジウムメッキ ４ 金メッキ（ニッケルを含む） ５ 銅−スズ合金メッキ ６ 金メッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ２５Ｄ 3/56 Ｚ
Claims (3)
- 【請求項１】 下地メッキとしてスズ３０％〜６０％を
含む銅−スズ合金メッキを０．５μｍ以上施し、仕上げ
メッキとしてニッケルを含まないパラジウムメッキを
０．１〜５μｍ施したことを特徴とする白色貴金属メッ
キ装身具。 - 【請求項２】 パラジウムメッキの上にはニッケルを含
まない金メッキを０．１〜５μｍ施したことを特徴とす
る金色金色メッキ装身具。 - 【請求項３】 下地メッキとしてスズ３０％〜６０％を
含む銅−スズ合金メッキを０．５μｍ以上施し、仕上げ
メッキとしてニッケルを含まない金メッキを０．１〜５
μ施したことを特徴とする白色貴金属メッキ装身具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33542293A JPH07188945A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 貴金属メッキ装身具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33542293A JPH07188945A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 貴金属メッキ装身具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07188945A true JPH07188945A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18288387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33542293A Pending JPH07188945A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 貴金属メッキ装身具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07188945A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001262390A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-09-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | パラジウムめっき液 |
| JP2002161393A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Bikutoria:Kk | 耐食性を有する貴金属めっき方法および貴金属めっき装身具。 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33542293A patent/JPH07188945A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001262390A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-09-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | パラジウムめっき液 |
| JP4570213B2 (ja) * | 2000-01-12 | 2010-10-27 | 古河電気工業株式会社 | パラジウムめっき液 |
| JP2002161393A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Bikutoria:Kk | 耐食性を有する貴金属めっき方法および貴金属めっき装身具。 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100494820B1 (ko) | 백색 피막을 갖는 장식품 및 그 제조 방법 | |
| US4917967A (en) | Multiple-layered article and method of making same | |
| US6413653B1 (en) | Personal ornament covered with colored coating and process for producing the same | |
| EP1396559A1 (en) | Palladium plating solution | |
| JPH07188945A (ja) | 貴金属メッキ装身具 | |
| JPS6353267A (ja) | メツキ方法 | |
| JPH06340983A (ja) | パラジウムー銅メッキ被覆を有する装身具 | |
| GB1383850A (en) | Rhodium-platinum electro-plating bath | |
| JP3029948B2 (ja) | Ｓｎ−Ｃｕ−Ｐｄ合金めっき部材、その製造に用いるめっき浴 | |
| US5792565A (en) | Multiple layered article having a bright copper layer | |
| JP2003013282A (ja) | 装飾品およびその製造方法 | |
| JP2990917B2 (ja) | 時計用外装部品 | |
| KR960007776B1 (ko) | 초벌도금에 내식동합금 도금을 한 귀금속 도금장신구 | |
| JP3621874B2 (ja) | 時計用外装部品 | |
| JP3281896B2 (ja) | 装飾部材 | |
| JP2952541B2 (ja) | 白色または金色めっき製品 | |
| JP2977503B2 (ja) | 銅−パラジウム系合金メッキ液及びメッキ基材 | |
| JPS5864396A (ja) | 白色時計用外装部品 | |
| JP2002161393A (ja) | 耐食性を有する貴金属めっき方法および貴金属めっき装身具。 | |
| JP2000355793A (ja) | 白色めっき製品およびその製造方法 | |
| JP2001262393A (ja) | 時計用外装部品 | |
| JPS5861268A (ja) | 時計用ケ−ス | |
| JP2595168B2 (ja) | 時計の外装部品およびその製造方法 | |
| JPH11193493A (ja) | ニッケルレスメッキ製品 | |
| JPS6056089A (ja) | 時計バンド |