JPH07188564A - 瀝青系注入材 - Google Patents

瀝青系注入材

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JPH07188564A
JPH07188564A JP32947693A JP32947693A JPH07188564A JP H07188564 A JPH07188564 A JP H07188564A JP 32947693 A JP32947693 A JP 32947693A JP 32947693 A JP32947693 A JP 32947693A JP H07188564 A JPH07188564 A JP H07188564A
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injection
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cement
test
asphalt emulsion
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JP32947693A
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Shozo Naemura
正三 苗村
Yasumitsu Ichimura
靖光 市村
Yukihiro Tsukada
幸広 塚田
Kenichi Shimotsubo
賢一 下坪
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Minister for Public Works for State of New South Wales
National Research and Development Agency Public Works Research Institute
Original Assignee
Minister for Public Works for State of New South Wales
Public Works Research Institute Ministry of Construction
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は下水道の管きょ等の外周地盤に発生
した空洞の補修に適した施工性にすぐれかつ耐久性にす
ぐれた瀝青系注入材を提供することを目的とする。 【構成】 アスファルト乳剤と水硬性無機材料と水溶性
反応型樹脂及び水とを混合したA液と、アスファルト乳
剤と水硬性無機材料と重合触媒及び水とを混合したB液
とからなる瀝青系注入材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は瀝青系注入材に関する。
さらに詳しくは、下水道の管きょ等の外周地盤に発生し
た空洞の補修に適した注入工法に使用する注入材とし
て、施工性にすぐれ、且つ、耐久性にすぐれた瀝青系注
入材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水道の管路施設は、下水を集めて処理
場、または放流先まで流下させることを目的とするもの
であり、管きょ、マンホール、雨水吐、吐き口、取付管
等で構成されているが、その大半は管きょである。そし
て、これらの施設は、下水道の根幹をなすものなので、
常時施設の機能が十分発揮できるよう維持管理を行って
いる。
【0003】しかし、しばしば、管きょの接合箇所、取
付箇所、取付管等の接合箇所からの浸入水の流入や、管
きょの破損等による地盤の陥没、交通事故等の発生、あ
るいは、破損等によって、地下水を汚濁する等の問題が
発生している。
【0004】特に、最近では、管きょの外周における地
盤の空洞化が問題になっており、これに起因する道路の
陥没事故等は、社会問題にまで発展している。したがっ
て、空洞探査器等を駆使して、空洞化現象を初期の段階
で発見し、その都度、補修をしている。これらの補修
は、主として、その空洞に注入材を注入する注入工法に
より実施されている。
【0005】注入工法は、管きょの外周における地盤の
空隙に注入材を充填することによって、土の密度を上
げ、水みちを塞ぎ、空洞化現象の進行を防止したり、管
きょの接合部等の間隙に注入材を充填することによっ
て、止水するものであり、その工種には、パッカー方
式、加圧循環方式、Y字管方式、止水枠方式等がある。
一般的には、パッカー方式が多く用いられている。
【0006】パッカー方式は、小中径管(φ700mm以
下)、取付管、副管等を対象にした方式で、管きょを構
成する管内から、その補修箇所に注入用パッカーをテレ
ビカメラを用いて誘導設置し、注入材を注入機器で補修
箇所に充填し、注入材のホモゲルにて固結させる工法で
ある。
【0007】従来から注入工法に使用されてきた注入材
は、一般の注入材と異なり、下水管専用に開発されてい
る。下水管専用の注入材は、大別して、懸濁液型と溶液
型とがある。
【0008】懸濁液型の注入材は、主剤としてセメント
ミルクを硬化剤によって短時間に固結させるもので、市
販品として、セメント−セメント系、セメント−シリカ
系、セメント系等がある。
【0009】また、溶液型の注入材は、水と反応するウ
レタン系のものと硬化剤を用いるものとがあり、市販品
としては、ウレタン系、ポリエチレングリコール系、メ
チロールプロペン系等がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、懸濁液
型の注入材は、主剤であるセメントには、浸透性にすぐ
れた微粒子状のものを使用しているが、硬化剤は、それ
ぞれのメーカーによって特徴があり、硬化特性が異なる
ため選定が難しく、その固結体は、強固ではあるが、弾
力性に劣るという欠点がある。一方では、乾燥状態でク
ラックが発生し、自己崩壊の危険にさらされているもの
もある。
【0011】また、溶液型の注入材は、主剤であるポリ
マーの種類によって固結体(ゲル体)の性状が異なると
共に、弾力性にはすぐれているが、強度が小さいという
欠点がある。特に、ウレタン系の注入材は、耐アルカリ
性が悪く、コンクリートヒューム管との接着が悪いた
め、一旦注入したものが逆戻りしてくるものもある等の
欠点がある。
【0012】さらに、パッカー工法による下水管路の補
修に当たっては、市販されている注入材により、かなり
固結性状の異なるものがあるので、現場の状況によって
は不適当な注入材もあり、注入材の選定を誤ると、重大
な結果を招く恐れがある。
【0013】そこで、大概の現場状況に対応できて、施
工性が良く、安定した固結性状が得られ、その固結体は
弾力性にすぐれ、且つ、強度があって耐久性にすぐれた
注入材の出現が望まれている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、このよ
うな要望に応えるものであって、懸濁液型の注入材と溶
液型の注入材とを併用することにより、その相乗効果を
造出して、前記問題点を解消するものである。即ち、ア
スファルト乳剤にセメント系と有機ポリマー系を併用す
ることによって、施工性が良く、その固結体は耐アルカ
リ性にすぐれ、乾燥収縮がなく強固なもので、且つ、弾
力性にすぐれた瀝青系注入材を提供するものである。
【0015】そして、本発明は、アスファルト乳剤と水
硬性無機材料と水溶性反応型樹脂と水とを混合して得ら
れるA液と、アスファルト乳剤と水硬性無機材料と重合
触媒と水とを混合して得られるB液とからなることを特
徴とする瀝青系注入材を要旨とするものである。
【0016】以下、本発明について詳細に説明する。
【0017】アスファルト乳剤は、乳化剤として使用す
る界面活性剤の種類により、カチオン系、アニオン系、
ノニオン系等に分類されるが、本発明で使用するアスフ
ァルト乳剤は、カチオン系とノニオン系に限定される。
また、本発明で使用されるアスファルト乳剤には、改質
アスファルト乳剤も含まれる。
【0018】本発明で使用するカチオン系およびノニオ
ン系のアスファルト乳剤としては、天然アスファルト、
ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、セミ
ブローンアスファルト、溶剤脱瀝アスファルト(たとえ
ば、プロパン脱瀝アスファルト)等の石油アスファルト
の1種または2種以上を、乳化剤、分散剤、安定剤等を
使用して水中に乳化分散させた水中油滴型のアスファル
ト乳剤がある。
【0019】また、本発明で使用することのできるカチ
オン系およびノニオン系の改質アスファルト乳剤として
は、天然アスファルト、ストレートアスファルト、ブロ
ーンアスファルト、セミブローンアスファルト、溶剤脱
瀝アスファルト(たとえば、プロパン脱瀝アスファル
ト)等の石油アスファルトの1種または2種以上に、ゴ
ムおよび熱可塑性高分子重合物から選ばれた1種または
2種以上を混合するプレミックスタイプによる方式で改
質した改質アスファルトを、乳化剤、分散剤、安定剤等
を使用して水中に乳化分散させた水中油滴型の改質アス
ファルト乳剤であって、水硬性無機材料との混合が良好
な改質アスファルト乳剤を使用する。また、ゴムおよび
熱可塑性高分子重合物から選ばれた1種または2種以上
を、直接水中油滴型のアスファルト乳剤に混和するポス
トミックスタイプによる方法で改質した改質アスファル
ト乳剤も使用できる。
【0020】改質アスファルト乳剤に使用されるゴムお
よび熱可塑性高分子重合物としては、たとえば、天然ゴ
ム、ガタバーチャ、環化ゴム、スチレン、ブタジエン、
スチレン・イソプレンゴム、イソプレンゴム、ポリイソ
プレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチ
ルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、塩素化ポリエチレン、
クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴ
ム、EPTゴム、アルフィンゴム、スチレン・ブタジエ
ンブロック重合ゴム、スチレン・イソプレンブロック重
合ゴム等のゴム、およびエチレン・酢酸ビニール共重合
物、エチレン・アクリレート共重合物、ポリエチレン、
酢酸ビニール・アクリレート共重合物等の熱化塑性高分
子重合物であり、これらの1種または2種以上が使用さ
れる。
【0021】また、ゴムおよび熱化塑性高分子重合物
は、種々の形状、形態のものが使用される。たとえば、
粉末状のもの、粒状のもの、ラテックス状のもの、エマ
ルジョン状のもの、水性状のもの等である。これらのう
ち、ラテックス状のもの、エマルジョン状のもの、水性
状のものは、ポストミックスタイプの方法による改質ア
スファルト乳剤に使用される。勿論、これらは、プレミ
ックスタイプの方法による改質アスファルト乳剤にも使
用される。
【0022】上記のゴム、熱可塑性高分子重合物ととも
に、接着性、相溶性を改善するために、粘着付与剤とし
て、熱可塑性固形樹脂や固形状ゴム、液状樹脂、軟化
剤、可塑剤等を添加することも行われる。たとえば、ロ
ジンとその誘導体、テルペン樹脂や石油樹脂とその誘導
体、アルキッド樹脂、アルキルフェノール樹脂、テルペ
ンフェノール樹脂、クマロンインデン樹脂、合成テルペ
ン樹脂、アルキレン樹脂、ポリイソブチレン、ポリブタ
ジエン、ポリブデン、イソブチレンとブタジエンの共重
合物、鉱油、プロセスオイル、パイン油、アンスラセン
油、松根油、可塑剤、動植物油、重合油等が使用され
る。
【0023】また、老化防止剤、酸化防止剤、硫黄等も
添加することもできる。さらにまた、改質アスファルト
乳剤の粘度調整を目的に、MC,CMC,HEC,PV
A、ゼラチン等の水溶性高分子保護コロイドを添加する
ことができる。
【0024】改質アスファルト乳剤中の、アスファルト
とゴムおよび熱可塑性高分子混合物の配合割合は、アス
ファルト100重量%に対して、2〜20重量%程度、より
好ましくは、5〜10重量%程度である。また、改質アス
ファルト乳剤中のアスファルトとしては、分解・硬化し
た後の特性を考慮して、針入度(25℃)が40〜300程度
のものを使用することが好ましい。
【0025】アスファルト乳剤、または改質アスファル
ト乳剤の蒸発残留分(固形物)濃度は、通常30〜70重量
%程度であるが、本発明では40〜50重量%のものを使用
するのが好ましい。
【0026】アスファルト乳剤、または改質アスファル
ト乳剤の使用量は、A液とB液を混合した注入材に対し
て、4〜60重量%程度、より好ましくは、5〜50重量%
程度である。このアスファルト乳剤の使用量が4重量%
未満の場合は、その硬化体の乾燥収縮の度合いが大き
く、注入材としてのすぐれた機能が発揮されず、耐久性
が劣る。これに対して、このアスファルト乳剤の使用量
が60重量%を超える場合は、注入材の粘性が高くなり、
ゲル化がきわめて速くなるので、施工性が悪くなる。
【0027】本発明で使用する水硬性無機材料として
は、セメント、無水石膏、羊水石膏、粉末状高炉スラグ
等である。セメントとしては、普通ポルトランドセメン
ト、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセ
メント、中庸熱ポルトランドセメント、白色ポルトラン
ドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライア
ッシュセメント、アルミナセメント、膨張セメント、耐
硫酸塩セメント、ジェットセメント、高炉コロイドセメ
ント、コロイドセメント、超速硬セメント、グラウト用
の超微粒子セメント等がある。
【0028】水硬性無機材料の使用量は、A液とB液を
混合してなる注入材に対して、通常6〜60重量%程度で
あり、より好ましくは、18〜42重量%程度である。この
水硬性無機材料の使用量が6重量%未満の場合は、注入
材の固結体の強度が低下するのに対し、この水硬性無機
材料の使用量が60重量%を超える場合は、注入材の粘度
が高くなり、注入困難なものになる。
【0029】なお、水硬性無機材料とともに、必要に応
じて、公知のセメント用混合材、たとえば収縮補償材、
硬化促進材、硬化遅延材、分散剤、空気連行剤、増粘
剤、減水剤、充填剤等を併用することができる。
【0030】本発明に使用する水溶性反応型樹脂として
は、ポリエチレングリコール、メタアクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタアクリレート、N-メチロー
ルプロペン、メチレンビスプロペン等がある。これらの
1種または2種以上が使用される。
【0031】水溶性反応型樹脂の使用量は、A液に対し
て、通常4〜15重量%程度、より好ましくは、6〜9重
量%程度である。この水溶性反応型樹脂の使用量が4重
量%未満の場合は、注入材のゲル化時間の調整が不可能
になるに対し、この水溶性反応型樹脂の使用量が15重量
%を超える場合は、体積膨張が大きくなり、注入材とし
てすぐれた機能が発揮されない。
【0032】本発明に使用する重合触媒は、水溶性であ
ることが望ましい。重合触媒としては、カリウム、ナト
リウム、アンモニウムの過硫酸塩、ペルオキソ二硫酸、
ペルオキソ一硫酸、リン酸、硫酸、HCl等がある。
【0033】重合触媒の使用量は、B液に対して、通常
1〜6重量%程度、より好ましくは、2〜3重量%程度
である。この重合触媒の使用量が1.0重量%未満の場合
は、ゲル化時間の調整が不可能になるに対し、この重合
触媒の使用量が6重量%を超える場合は、ゲル化が速く
なり、良好な注入材が得られない。
【0034】水の配合割合は、注入材を注入するのに適
切な粘度範囲に入るように、通常A液、B液それぞれに
対して、4〜40重量%程度である。
【0035】次に、本発明の瀝青系注入材により注入工
法(パッカー工法)の1例について説明する。
【0036】まず、補修に先立って、下水道管内部およ
び周辺地盤の状況を把握するために、テレビカメラを管
きょ内に挿入し、地上に設置したモニターテレビに管き
ょの内面を写し出すことによって、破損状況を確認し、
そのテレビカメラにより確認した破損部分について、パ
ッカーにより水圧試験を行い、漏水箇所がどの程度のも
のかを検査する。水圧が上がらなければ、周辺地盤に空
洞があることが分かる。
【0037】次に、補修箇所の状況が判明したら、注入
条件を決定する。即ち、注入圧力、および、A液、B液
の注入速度を決める。そして、事前の準備が完了した
ら、地上にセットした二液自動圧力管理プラントの各混
合槽に、それぞれ所要材料を投入し、撹拌混合して、A
液、B液を調製する。調製されたA液、B液は、それぞ
れ定量ポンプにより、先に決めた注入速度によって、パ
ッカーに送る。パッカーに送り込まれたA液とB液は、
混合されて注入材を形成し、その注入材はポンプ圧力に
よって押されて管きょの破損部分の間隙を通って周辺地
盤の空洞等を充填する。注入材の注入は圧力管理で行
い、設定圧力に達した時点で、注入を一時停止し、圧力
の低下を持って注入を再開する。この工程を繰り返し、
圧力の低下がなくなった時点で、注入材の注入は完了と
する。なお、圧力変化が見られず、注入量だけが増加す
る場合は一時注入を停止し、注入材の固結を待って注入
を再開するようにする。注入材の注入が完了後は、ジェ
ット水で管内を清掃して、補修は完了となる。
【0038】本発明による瀝青系注入材は、施工管理が
しやすいように、A液とB液のそれぞれの標準組成配合
が、A液とB液とがほぼ1:1の割合によって得られる
ような配合になっているのが特徴のひとつになってい
る。
【0039】
【実験例及び実施例】以下、本発明の注入材を選定する
ための実験例、および、本発明の実施例について説明す
る。
【0040】(1) 本発明の注入材の選定に当たって
は、パッカー工法を対象に実験を行った。現在パッカー
工法による注入条件の基準はないが、過去に実施してき
た施工結果、および、各種の実験結果から総合的に判断
して、本発明の注入材を選定するための目標値を、表1
のように設定した。
【0041】
【表1】
【0042】(2) 本発明の注入材を選定する実験をす
るための事前の予備試験の結果に基づき、代表的な材料
として、表2に示す材料を使用した。
【0043】
【表2】
【0044】(3) 本発明の注入材を選定するための実
験に関する試験項目、および、試験方法を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】
【実験例1】実験は、アスファルト乳剤量(水の添加
量含む)を変化させた場合、セメント量を変化させた
場合、樹脂量(水溶性反応型樹脂および重合触媒)お
よび水の添加量を変化させた場合の3条件について行っ
た。具体的には、それぞれの場合について、事前に実施
した種々の予備試験の結果を参考にして、それぞれ表
4、表5、および、表6に示す配合割合の試験試料を選
定し、実験を行った。
【0047】試験試料の作製は、先ず、水、水溶性反応
型樹脂、アスファルト乳剤、セメントの順に、ビーカー
に所要量の各材量を計量し、新東科学(株)製スリーワン
モータ(890rpm)で2分間撹拌を行い、A液を調製し
た。一方、水、重合触媒、アスファルト乳剤、セメント
の順に、ビーカーに所要量の各材料を計量し、同じく2
分間撹拌してB液を調製した。調製したA液、B液は、
直ちに粘度測定、密度試験を行い、さらに、A液とB液
を10秒間撹拌混合して試験試料を作製し、粘度、ゲルタ
イムの測定、および、その他の試験に供した。
【0048】その試験結果を、それぞれ表4、表5、お
よび、表6に示す。なお、表6の配合において、水溶性
反応型樹脂(主剤)に対する重合触媒(硬化剤)の配合
比率は、一定とし、主剤:硬化剤=2.9:1とした。
【0049】また、実験結果の評価は、表1に示した目
標値を参考にして、○×方式により表7に示した。
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】この実験の結果をまとめてみると、密度
(g/cc)については、すべての試験試料が、目標値を
満足している。また、アスファルト乳剤量の検討におい
ては、すべての試験試料が、一軸圧縮強度試験(28日、
kgf/cm2)の目標値を、セメント量の検討においては、
すべての試験試料が、ゲルタイム(秒)の目標値を、樹
脂量の検討においては、すべての試験試料が、粘度試験
(cps)の目標値を、それぞれ満足している。
【0055】また、表7において、評価をXとした試験
試料につき考案すれば、次の通りである。 1) 試験試料No.1は、各目標値を満足しているが、予
備試験の結果(結果省略)から、アスファルト乳剤が入
らないと乾燥収縮が大きく、止水効果が劣ることが判明
している。 2) 試験試料No.9は、B液の粘性が高く、したがっ
て、混合液の粘性も高く、また、固まりが速いので、施
工性が悪い。またNo.8は施工性が劣るきらいがある。 3) 試験試料No.10は、A,Bの混合液が固結しないた
め、型枠から外すことができず、一軸圧縮試験ができな
かった。また、試験試料No.11、およびNo.12は強度が小
さすぎて、耐久性が劣るきらいがある。。 4) 試験試料No.17は、粘性が大きすぎて、施工性が悪
いきらいがある。 5) 試験試料No.18は、ゲル化が弱く、固まらなかっ
た。また、No.19はゲル化が弱く固結性が劣るきらいが
ある。 6) 試験試料No.23,No.24およびNo.25は、固まりが速
すぎて施工性が悪く、また、樹脂量が多すぎると体積膨
張が大きくなり、ひびわれが発生し、耐久性が劣る傾向
が見られる。
【0056】本発明の実施例は試料No.2,3,4,
5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17,19,2
0,21,22,23,24,25で示される注入材である。そこ
で、これらの実験結果から、本発明における瀝青系注入
材の好ましい配合量を考案すれば、次の通りである。
【0057】まず、アスファルト乳剤の好ましい配合量
の範囲は、表4に示す実験結果より、A液+B液におけ
るアスファルト乳剤量の変化とそれに伴うゲル化時間の
変化との関係をグラフとして図1に示すと共に、A液、
B液そしてA液+B液におけるアスファルト乳剤量の変
化と、それぞれに伴う粘度の変化との関係をグラフとし
て図2に示し、これらに表1に示したゲル化時間、或は
粘度の目標値を入れて見た結果、その範囲はA液+B液
の5〜50重量%となる。
【0058】次に、セメント量の好ましい配合量の範囲
は、表5に示す実験結果より、A液、B液そしてA液+
B液におけるセメント量の変化と、それぞれに伴う粘度
の変化との関係をグラフとして図3に示すと共に、A液
+B液におけるセメント量の変化とそれに伴う材令28日
における強度の変化との関係をグラフとして図4に示
し、これらに表1に示した粘度、或は強度の目標値を入
れて見た結果、その範囲はA液+B液の18〜42重量%と
なる。
【0059】また、樹脂量(主剤+硬化剤)の好ましい
配合量の範囲は、表6に示す実験結果よりA液+B液に
おける樹脂量の変化とそれに伴うゲル化時間の変化との
関係をグラフとして図5に示すと共に、A液+B液にお
ける樹脂量の変化とそれに伴う材令28日における強度の
変化との関係をグラフとして図6に示し、これらを表1
に示したゲル化時間、あるいは強度の目標値を入れて見
た結果、その範囲はA液+B液の9〜12重量%となる。
【0060】勿論、上記配合量の好ましい範囲は、ひと
つの指針を与えるものであって、使用材料の種類や、設
定する目標値によって、当然に変わってくる。
【0061】
【実験例2】実験例1で選定した適正配合について、さ
らに供用性の有無を確認するために、アスファルト乳剤
として改質アスファルト乳剤を使用した標準配合を選定
して、市販品との比較試験を行った。
【0062】試験材料および試験配合 1) 試験材料 試験材料の主な性状を表8、表9、表10、表11および表
12に示す。
【0063】
【表8】
【0064】
【表9】
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】
【表12】
【0068】2) 試験配合 各試験材料を用いて、次の表13、表14、表15、表16、表
17に示す配合で材料を調製して、それぞれの試験に用い
た。
【0069】
【表13】
【0070】
【表14】
【0071】
【表15】
【0072】
【表16】
【0073】
【表17】
【0074】試験項目及び試験方法 試験項目および試験方法は、次の通りである。 1) 乾湿繰り返し試験 φ5×h10cmのサンドゲル供試体(砂:注入材=2:
1)を作製し、空中養生(乾燥)と水中養生(湿潤)を
24時間ごとに繰り返し、材令24時間ごとの供試体の重量
と体積の変化について測定を行い、また形状変化につい
て観察を行った。さらに、材令20日で一軸圧縮試験を行
った。 2) 透水性試験 φ101.6×h52mmのコンクリートを作製し、その中央に
設けた幅3mmの隙間に材料を注入したものを供試体とし
た。試験は材令28日にて行い、試験条件は温度20℃、水
圧1kgf/cm2とした。 3) 衝撃強さ試験 35×30×5cmのサンドゲル供試体(砂:注入材=2:
1)を作製し、試験温度20℃にて試験を行った。試験
は、重量既知の鋼球を1mの高さから自然落下させ、供
試体が破壊するまでの回数を測定した。衝撃強さは、以
下に示す式により算出した。 衝撃強さ(J)=m×g×h×回数 m:鋼球の重量(g) g:重力加速度(m/sec2) h:高さ(h) 4) 圧縮せん断試験 試験は7×7×2cmのセメントコンクリート片2枚を2
mm間隔として互に10mmずらしてたて、材料を流し込んで
供試体を作製した。試験は材令28日、試験温度20℃、載
荷速度1mm/分で行った。
【数1】
【0075】試験結果 1) 乾湿繰り返し試験 乾湿繰り返し試験の結果による体積の変化を表18に、重
量の変化を表19に、一軸圧縮強度を表20に示す。
【0076】
【表18】
【0077】
【表19】
【0078】
【表20】
【0079】体積の変化は、ウレタン系が最も大きく、
1サイクル乾燥後で約20%の収縮を示し、その後は、乾
燥による収縮、湿潤による膨張を繰り返しながら徐々に
収縮していく傾向を示した。ポリエチレングリコール系
は、6サイクル乾燥後から徐々に収縮すると共に、供試
体の表面損失によって体積が小さくなる傾向を示し始
め、10サイクル終了後には、約10%収縮する体積変化を
示した。セメント−セメント系およびセメント−アスフ
ァルト乳剤系は、体積の変化はほとんど見られなかっ
た。セメント−シリカ系は、10サイクル終了後、供試体
の表面損失によって約2%収縮する体積変化を示した。
重量の変化は、すべての材料が、乾燥によって軽く、湿
潤によって重くなる傾向が見られた。しかし、セメント
−アスファルト乳剤系は、この上下の幅がおよそ2%程
度と、他の材料がおよそ5%以上であるのに比較して小
さく、吸水の少ない材料であると考えられた。また、10
サイクル終了後における重量変化は、セメント−セメン
ト系がおよそ0%と少なく、他の材料は10%前後であっ
た。一軸圧縮強度は、水中養生20日と比較すると、セメ
ント−セメント系以外は、乾燥繰り返し後の方が値が大
きくなった。また、セメント−セメント系においても、
強度の低下はそれほど大きなものではなかった。 2) 透水性試験結果 透水性試験の結果を、表21に示す。透水が観察されたの
は、ポリエチレングリコール系とウレタン系であった。
ポリエチレングリコール系の供試体については、試験後
に間隙の内部で材料が破壊しているのが観察された。ウ
レタン系については、間隙の内部で材料がとけているの
が観察された。これは、耐アルカリ性の悪いためであ
る。
【0080】
【表21】
【0081】3) 衝撃強さ試験 衝撃強さ試験の結果を、表22に示す。衝撃強さは、各材
料とも、ホモゲルよりもサンドゲルの方が大きくなっ
た。また、衝撃強さ試験は、弾性の有無を判定するため
の試験で、数値の大きい方が弾性にすぐれていることを
表している。したがって、試験の結果から本発明品(セ
メント−アスファルト乳剤系)が一番大きな値を示して
おり、本発明品は、弾性にすぐれ、追従性がすぐれてい
ることが分かる。
【0082】
【表22】
【0083】4) 圧縮せん断試験 圧縮せん断試験の結果を、表23に示す。
【0084】
【表23】
【0085】セメント−アスファルト乳剤系の接着強度
は、材令にしたがって大きくなる傾向が見られ、材令28
日で6.15kgf/cm2であった。ひずみも、材令にしたがっ
て大きくなる傾向が見られ、材令28日で0.76%であっ
た。セメント−セメント系の接着強度は、材令にしたが
って大きくなる傾向が見られ、材令28日で4.33kgf/cm2
であった。ひずみも、材令にしたがって大きくなる傾向
が見られ、材令28日で0.55%であった。セメント−シリ
カ系は、材令7日までは強度不足により測定ができず、
材令28日で0.18kgf/cm2であった。ひずみは材令28日で
0.10%であった。ウレタン系の接着強度は、材令にした
がって小さくなる傾向が見られ、材令28日で0.04kgf/cm
2であった。ひずみは、材令28日で3.40%であった。ポ
リエチレングリコール系の接着強度も、材令にしたがっ
て小さくなる傾向が見られ、材令28日で測定不可能とな
った。
【0086】以上の結果から、本発明品(セメント−ア
スファルト乳剤)は、供用に際して体積の変化がなく、
重量の変化も他の市販品に対して小さく、吸水の小さい
材料であることが分かった。
【0087】また、耐アルカリ性、弾性、コンクリート
ヒューム管との接着性および止水効果が、他の市販品に
比較してすぐれ、耐久性にすぐれていることが判明し
た。したがって、本発明品は、パッカー工法およびその
他の注入工法の新規な注入材として、十分に対応きるこ
とが分かった。
【0088】
【施工例1】実験例1および実験例2から選定した本発
明の瀝青系注入材について、実際の現場においてパッカ
ー工法による下水道管補修の試験施工を行い、その適用
性について検討を行った。試験施工は、先ず補修箇所の
事前調査として、テレビカメラ調査および水圧試験を実
施し、それからパッカー施工を行い、最後に補修効果の
確認としてテレビカメラ調査、水圧試験および開削調査
を実施した。施工箇所は、コンクリートヒューム管φ25
0mmの箇所で、平均土被り2m程度であった。
【0089】(1) 事前調査 テレビカメラを管きょ内に挿入し、地上に設置したモニ
ターテレビに管の破損、クラック、浸入水、継手、取付
管部等の状態を写し、ビデオテープに連続的に収録する
とともに、問題の箇所は、写真撮影した。そして、テレ
ビカメラにて確認した破損部分について、さらに漏水箇
所の程度を調べるためパッカーを用いて水圧試験を行っ
た。設定圧力は0.7kgf/cm2とし、注水速度は1.5l/分で
行った。
【0090】(2) パッカー施工 事前調査で調べた問題の箇所について。パッカー施工を
行った。問題の箇所における管のクラック幅は5mm以上
あった。施工は、テレビカメラで見ながらパッカーを補
修対象箇所にセットし、二液注入プラント車を使用し、
材料を混合、圧送して注入した。注入条件は、設定圧力
1.5kgf/cm2、設計注入量90lおよび注入速度A液2l/
分、B液2l/分で行い、材料の注入は、圧力を管理し
ながら行った。注入は、設定圧力に達した時点で一時停
止し、圧力の低下を待って注入を再開した。この工程を
繰り返し、注入圧力が低下しなくなった時点で注入完了
としたが、今回の施工箇所は、クラック幅が広いことも
あり、圧力0.7kgf/cm2程度で順調に注入できた。しか
し、90l分の材料では不足する可能性があったため、33
l注入した時点で一旦注入を停止した。この時、圧力は
0kgf/cm2まで低下した。約3分後、材料がある程度ゲ
ル化したところで注入を再開し、注入量約50lになった
時点で再度注入を停止した。この時、圧力は約0.3kgf/c
m2まで低下した。その後、5分間で注入を再開し、注入
量60lになったところで注入を停止し、6分後、圧力が
0.6kgf/cm2まで低下したところで注入を再開した。注入
量が約65lとなった時点で圧力が1.5kgf/cm2で一定とな
ったため注入完了とした。パッカー施工時における瀝青
系注入材の品質管理試験結果を表24に示す。
【0091】
【表24】
【0092】(3) 補修効果の確認 テレビカメラで調査の結果では、管のクラックへの充填
性は良好であり、水圧試験の結果、水圧の低下は認めら
れなかった。また、材料注入から約1ケ月後に、開削に
よる調査を行った。現場付近の地盤は粘土質で、瀝青系
注入材は土の境目に沿って注入されており、地盤への浸
透は見られなかった。なお、今回の現場には、空洞は認
められなかった。
【0093】以上の結果から、本発明の瀝青系注入材
は、施工性、止水性の面から見て、十分に実際の現場に
適用可能であることが分かった。また、粘性土を対象と
した施工の場合、周辺地盤への脈状の注入形態となり、
管の外周部には材料が充填されないが、管の損傷部へ充
填されていれば、止水性は十分に確保できることが分か
った。
【0094】
【発明の効果】次に、本発明における瀝青系注入材の特
徴と作用効果を、要約して説明する。
【0095】(1) 本発明の暦青系注入材は、瀝青系と
してアスファルト乳剤を使用しているので、その固結体
は、供用に際して体積の変化および重量の変化が小さく
安定で、いわゆる乾燥、収縮が少なく、止水性が非常に
すぐれている。
【0096】(2) 本発明の瀝青系注入材は、セメント
系と有機ポリマー系を併用する仕組みとなっていること
により、従来品にはない強度と弾性の双方のすぐれた性
質を兼ね備えているので、空洞等に充填された固結対は
追従性にすぐれ、さらに、硬化までに若干の膨張性を示
すので、注入された周辺地盤とのなじみが非常に良く、
且つ、耐久性にすぐれている。
【0097】(3) 本発明の瀝青系注入材は、耐アルカ
リ性にすぐれているので、コンクリートヒューム管との
接触により溶出することなく、コンクリートヒューム管
との接着性にすぐれている。
【0098】(4) 本発明の瀝青系注入材は、A液とB
液の混合がほぼ1:1になるような配合になっているの
で、施工管理がしやすく、且つ、浸透性、施工性にすぐ
れている。
【0099】本発明の瀝青系注入材は、上述の如く硬性
されており、すぐれた作用効果を有する。したがって、
本発明の瀝青系注入材は、下水道の管きょ等の外周地盤
に発生した空洞の注入材だけでなく、トンネル等の裏込
材として、さらには、道路の補修用にも広く用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験結果に基づく、A液+B液におけるアスフ
ァルト乳剤量の変化と、これに伴うゲル化時間の変化と
の関係を示すグラフである。
【図2】実験結果に基づく、A液、B液そしてA液+B
液におけるアスファルト乳剤量の変化と、それぞれに伴
う粘度の変化との関係を示すグラフである。
【図3】実験結果に基づく、A液、B液そしてA液+B
液におけるセメント量の変化と、それぞれに伴う粘度の
変化との関係を示すグラフである。
【図4】実験結果に基づく、A液+B液におけるセメン
ト量の変化と、それに伴う材令28日における強度の変化
との関係を示すグラフである。
【図5】実験結果に基づく、A液+B液における樹脂量
の変化と、それに伴うゲル化時間の変化との関係を示す
グラフである。
【図6】実験結果に基づく、A液+B液における樹脂量
の変化と、それに伴う材令28日における強度の変化との
関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下坪 賢一 千葉県松戸市竹ヶ花86番地 建設省関東地 方建設局首都国道工事事務所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト乳剤と水硬性無機材料と水
    溶性反応型樹脂と水とを混合して得られるA液と、アス
    ファルト乳剤と水硬性無機材料と重合触媒と水とを混合
    して得られるB液とからなることを特徴とする瀝青系注
    入材。
  2. 【請求項2】 アスファルト乳剤2〜30重量%と水硬性
    無機材料3〜30重量%と水溶性反応型樹脂4〜15重量%
    と水4〜40重量%とを混合して得られるA液と、アスフ
    ァルト乳剤2〜30重量%と水硬性無機材料3〜30重量%
    と重合触媒1〜6重量%と水4〜40重量%とを混合して
    得られるB液とからなることを特徴とする請求項1に記
    載の瀝青系注入材。
JP32947693A 1993-12-27 1993-12-27 瀝青系注入材 Pending JPH07188564A (ja)

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