JPH07187191A - 収納ケースならびにその製造方法 - Google Patents

収納ケースならびにその製造方法

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JPH07187191A
JPH07187191A JP5330625A JP33062593A JPH07187191A JP H07187191 A JPH07187191 A JP H07187191A JP 5330625 A JP5330625 A JP 5330625A JP 33062593 A JP33062593 A JP 33062593A JP H07187191 A JPH07187191 A JP H07187191A
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JP
Japan
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side wall
narrow
storage case
wide
surface side
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JP5330625A
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English (en)
Inventor
Yoshito Tanaka
義人 田中
Tadahiro Kuwa
忠弘 桑
Yota Matsuki
陽太 松木
Shigeru Kumagai
滋 熊谷
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース内での収納物の保持状態が確実で、収
納物の外形寸法や収納ケースの内形寸法に多少のばらつ
きがあっても収納物の挿入、排出が容易な収納ケースを
提供する。 【構成】 一側面が開口3されて外形が直方体で、広い
面積をもって対向した一対の広面側壁4a,4bと、狭
い面積をもって対向した一対の狭面側壁5a,5bと、
前記開口面と対向した一つの奥壁6とを有した収納ケー
スにおいて、前記一対の狭面側壁5a,5bのうち少な
くとも一方の狭面側壁に、ケース1の内側に突出して、
その収納ケース1に収納すべき収納物2の側面に弾接す
る弾性突部8を少なくとも一つ設けたことを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディスクカート
リッジ、テープカートリッジ、日用品雑貨、化粧品など
の各種収納物、特に相対向する二側面を有するハードシ
ェルを備えた直方体を収納する収納ケースに係り、特に
偏平型収納物の収納ケースならびにその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の例えばディスクカートリッジ又は
ビデオテープの如き直方形ハードシェルを収納する合成
樹脂製の収納ケースは直方体をしており、対向する二対
の側壁はともに平坦面となっている。そのため収納ケー
スの内形寸法に対してディスクカートリッジの外形寸法
が合っておれば挿入、排出が容易であるが、両者の寸法
のバラツキによって僅かな寸法の違いがでると、収納ケ
ースへの挿入がスムースに行なわれなかったり、反対に
ディスクカートリッジが収納ケースから不意に抜け落ち
てディスクカートリッジに損傷を与えるなどの問題があ
る。
【0003】このような欠点を解消するため、例えば実
開昭59−142954号公報に記載されているような
ビデオカセット収納ケースが提案されている。この収納
ケース100は図14に示されているように、収納され
るビデオカセット103の外形に対応して直方体をして
おり、広い面積をもって対向した一対の広面側壁101
のほぼ中央に収納ケース100の内側に向いて僅かに突
出する隆起部102が形成されている。
【0004】一方、ビデオカセット103の広面側面1
04に前記隆起部102が係合するための凹部105が
設けられている。この収納ケース100にビデオカセッ
ト103を挿入すると隆起部102がビデオカセット1
03の前記凹部105に嵌合されて、ビデオカセット1
03が収納ケース100内に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの提案の収
納ケース100では、隆起部102が広面側壁101に
設けられている。この側壁101は広い面積(幅)を有
するため、収納ケース100を製作するときあるいは製
作後に高温下で放置しておくと中脹らみ状に変形するこ
とが多々ある。そのようになると隆起部102の位置が
相対的に変化し、そのためビデオカセット103に設け
た凹部105との係合寸法が少なくなり、あるいは甚だ
しいときには係合しなくなり、収納ケース100内での
ビデオカセット103の保持が不確実で、ビデオカセッ
ト103が不意に収納ケース100から抜け落ちること
がある。
【0006】このようなことが生じないようにするため
には隆起部102を深く絞っての突出長さを長くすれば
良いが、深絞りすると隆起部102の周辺に亀裂が生
じ、そこからの塵埃類の侵入があるとともに、隆起部1
02の機械的強度が弱くなりその機能が十分に発揮され
ない。
【0007】本発明の第1の目的は、このような従来技
術の欠点を解消し、ケース内での収納物の保持状態が確
実で、しかも収納物の外形寸法あるいは(ならびに)収
納ケースの内形寸法に多少のばらつきがあっても収納物
の挿入、排出が容易かつ確実な収納ケースを提供するこ
とにある。
【0008】本発明の第2の目的は、生産効率が良くて
安価な収納ケースの製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の第3の目的は、生産効率が良くて
安価で、しかも外観を損ねることのない収納ケースの製
造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、第1の本発明は、一側面が開口されて外形が直
方体で、広い面積をもって対向した一対の広面側壁と、
狭い面積をもって対向した一対の狭面側壁と、前記開口
面と対向した一つの奥壁とを有した例えば合成樹脂製の
収納ケースを対象とするものである。
【0011】そして前記一対の狭面側壁のうち少なくと
も一方の狭面側壁に、ケースの内側に突出して、その収
納ケースに収納すべき収納物の側面に弾接する例えば切
り起こし片などからなる弾性突部を少なくとも一つ設け
たことを特徴とするものである。
【0012】前記目的を達成するため、第2の本発明
は、長方形をした奥壁と、その奥壁の一方の長辺側に連
結された広い面積をもつ第1の広面側壁と、前記奥壁の
他方の長辺側に連結された広い面積をもつ第2の広面側
壁と、前記第1の広面側壁の両側にそれぞれ連結された
狭い面積をもつ第1の狭面側壁と、前記第2の広面側壁
の両側にそれぞれ連結された狭い面積をもつ第2の狭面
側壁とを有する1枚のシート材の前記第1の狭面側壁の
所定位置に弾性突部を形成する工程と、前記奥壁と広面
側壁の境界ならびに前記広面側壁と狭面側壁の境界を折
り曲げて前記第1の広面側壁と第2の広面側壁と対向せ
しめるとともに、前記弾性突部がケースの内側に向くよ
うに前記第1の狭面側壁の上に第2の狭面側壁を重合し
て、前記奥壁と対向する面が開口した直方体のケースを
組み立てる工程と、前記狭面側壁どうしの前記弾性突部
を除いた部分を、例えば超音波融着や接着などによって
接合する工程とを有していることを特徴とするものであ
る。
【0013】前記目的を達成するため、第3の本発明
は、長方形をした奥壁と、その奥壁の一方の長辺側に連
結された広い面積をもつ第1の広面側壁と、前記奥壁の
他方の長辺側に連結された広い面積をもつ第2の広面側
壁と、前記第1の広面側壁の両側に連結された狭い面積
をもつ第1の狭面側壁と、前記第2の広面側壁の両側に
連結された狭い面積をもつ第2の狭面側壁とを有する1
枚のシート材の前記第1の狭面側壁の所定位置に弾性突
部を形成する工程と、少なくとも前記第2の狭面側壁の
面に弾性突部を覆うための、例えば意匠や商標などの印
刷層を形成する工程と、前記奥壁と広面側壁の境界なら
びに前記広面側壁と狭面側壁の境界を折り曲げて前記第
1の広面側壁と第2の広面側壁と対向せしめるととも
に、前記弾性突部がケースの内側に向くように前記第1
の狭面側壁の上に第2の狭面側壁を重合して、前記奥壁
と対向する面が開口した直方体のケースを組み立てる工
程と、前記狭面側壁どうしの前記弾性突部を除いた部分
を、例えば超音波融着や接着などによって接合する工程
とを有していることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】前記第1の本発明は前述したように、狭面側壁
に弾性突部を設けた。この狭面側壁は広面側壁に比較し
て面積(幅)が狭いから、従来提案されたもののように
側壁が中脹らみ状に変形することがない。そのため弾性
突部の位置の変動がほとんどなく、収納物の側面との係
合が常に安定しており、収納物の保持が確実である。
【0015】また、収納物の外形寸法あるいは(ならび
に)収納ケースの内形寸法が多少ばらついても、前記弾
性突部によってそのばらつきを吸収することができるた
め、収納ケースに対する収納物の挿入、排出が容易であ
る。
【0016】前記第2の本発明は前述したような工程を
有しているから、1枚のシート材から内側に弾性突部を
有する収納ケースを効率良く安価に製造することができ
る。
【0017】前記第3の本発明は前述したような工程を
有しているから、1枚のシート材から内側に弾性突部を
有し、その弾性突部を隠蔽した収納ケースを効率良く安
価に製造することができる。また、前記印刷層によって
弾性突部が覆われて、ケースの外側から弾性突部が全く
見えないかあるいはほとんど見えないため、外観を損ね
ることがない。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図とともに説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係る収納ケースの展開
図、図2は図1A−A線上の拡大断面図、図3は収納ケ
ースの縦断面図、図4は図3B−B線上の断面図、図5
はその収納ケースの要部拡大平面図、図6はその収納ケ
ースに光ディスクカートリッジを挿入する状態を示す斜
視図である。
【0019】収納ケース1は図6に示すように、収納物
である光ディスクカートリッジ2の外形とほぼ同じよう
に偏平形の直方体をしており、一側面に細長い長方形の
開口3が形成され、広い面積をもって対向した一対の広
面側壁4a、4bと、狭い面積をもって対向した一対の
狭面側壁5a、5bと、前記開口3と対向した一つの奥
壁6とを有する。本発明の実施例の場合、広面側壁4
a、4bに対する狭面側壁5a、5bの面積の比率は約
1対0.1で、狭面側壁5a、5bの方が極めて狭い。
【0020】本実施例の場合収納ケース1は例えばポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド
などの厚手の合成樹脂製で比較的弾性のある厚さが例え
ば0.4mm以上の剛性シート材から構成され、図1に
示すように収納ケース1を展開した状態では長方形の奥
壁6を間にしてその前後に第1の広面側壁4aと第2の
広面側壁4bが設けられ、第1の広面側壁4aの両側に
内側狭面側壁(第1の狭面側壁)5a1,5b1がそれ
ぞれ設けられ、第2の広2面側壁4bの両側に外側狭面
側壁(第2の狭面側壁)5a2,5b2がそれぞれ設け
られ、両広面側壁4a、4bの端縁中央に指掛け用の切
欠部7が形成されている。
【0021】また内側狭面側壁(第1の狭面側壁)5a
1,5b1には四角形をした4つの切起片8が設けられ
ており、本実施例の場合この切起片8は図3に示すよう
に内側狭面側壁5a1,5b1の開口3側と奥壁6側の
中間位置9を境にして開口3側に一対対向するように、
また奥壁6側に一対対向するように、それの自由端8a
側が前記奥壁6側に向くように傾斜してそれぞれ形成さ
れている。なお、図6に示すように収納物(ディスクカ
ートリッジ2)の側面17に凹欠部15がある場合、完
全収納位置状態でその凹欠部15と対向しないように切
起片8の位置が設定される。
【0022】この切起片8は図4ならびに図5に示すよ
うに狭面側壁5a1,5b1の端縁に凹部10が形成さ
れ、その内側にL字形切欠き8c及び切り起こし溝13
とにより切起片8が設けられている。このように凹部1
0を形成することにより、切起片8の側端縁8bが広面
側壁4bの内面から若干離れ(距離L5 図4および図
5参照)、広面側壁4bの内面に接触して切起片8の変
形が阻害されることを防止している。
【0023】切起片8の横幅L1はディスクカートリッ
ジ2の側面17の横幅L2(図6参照)の1/2以上
(L1≧L2/2)で、狭面側壁5a1,5b1の横幅
L4以下で、かつ切起片8の縦幅L3は前記横幅L2の
2倍以下(L3≦2L2)に設計されており、本実施例
ではL1は4〜6mm、L2は10.5〜11.5m
m、L3は10〜12mm、L4は12mmに設計され
ており、切起片8の隣に切起片8の前後を連結する連結
部18が設けられている。このようにL1≧L2/2に
することにより、切起片8が正確かつ安定してディスク
カートリッジ2の側面17に当接し、さらにL3≦2L
2にすることにより切起片8の弾性力を十分に発揮する
ことができる。
【0024】図1に示すように奥壁6の両側には耳片1
1、11が形成されており、またこのシート材の収納ケ
ース1の内面となる表面には挿入方向に対して傾斜した
小リブ4が全体にわたって設けられている。この小リブ
4は収納ケース1にディスクカートリッジ2(収納物)
を挿入する際に両者の間に微細な隙間を形成する部材と
して機能し、その隙間から収納ケース1内にある空気を
スムースに排除することができ、ディスクカートリッジ
2(収納物)の挿入を容易にしている。またディスクカ
ートリッジ2(収納物)を収納ケース1から取り出すと
きには前記隙間から空気が入り込んで取り出しを容易に
している。
【0025】広いシート材から図1に示すような収納ケ
ース1の形状に打ち抜く際、L字形切欠き8cも同時に
打抜いて切起片8を形成する。またこのとき同図に示す
ように広面側壁4a,4bと狭面側壁5a,5bとの境
界、広面側壁4a,4bと奥壁6との境界ならびに切起
片8の根元部には、折り曲げを容易にするための浅い溝
13が形成される。図2に示すようにこの溝13は前記
小リブ4を設けた面とは反対の面(収納ケースの外面
側)に形成されているが、小リブ4を設けた面(収納ケ
ースの内面側)に形成することも、あるいは両方の面に
形成することも可能である。
【0026】収納ケース1が透明あるいは半透明である
場合、所定の形状に沿って打ち抜いた後、図1に示すよ
うに奥壁6と外側狭面側壁5a2,5b2の外表面に有
色(例えば模様などの意匠や商標など)の印刷層14が
設けられ、これによって図6に示すように切起片8が外
側から見えないように隠蔽して、外観が損なわれないよ
うにしている。但し、印刷層14の形成面は内側表面で
も可能である。
【0027】前記切起片8の折り曲げはシート材から所
定の形状に打ち抜く際に同時に、あるいは打ち抜いた後
に行い、溝13に沿って収納ケース1の内側に傾斜する
ように所定の角度(本実施例の場合約10〜30度程
度)をもって屈曲させ、必要に応じてその屈曲力を持つ
ために加熱屈曲させてもよい。しかる後図6に示すよう
な直方体に折り曲げる。
【0028】このように折り曲げることにより図3に示
すように、内側狭面側壁5a1,5b1ならびに耳片1
1の上に外側狭面側壁5a2,5b2が重合し、その重
合部が超音波融着点16によって一体に接合される。所
謂、腰の強い切起片8を得るため図4ならびに図5に示
すように切起片8を囲むようにその前後と連結部18に
それぞれ複数の超音波融着点16が接近して施される。
内側狭面側壁5a1,5b1ならびに耳片11の上に外
側狭面側壁5a2,5b2を一体に接合することによ
り、機械的強度の強い二重構造の狭面側壁5が得られる
とともに、内側狭面側壁5a1,5b1と耳片11の間
の隙間ならびに切起片8によって形成される穴23(図
3、図4参照)が外側狭面側壁5a2,5b2によって
覆われ、塵埃類の侵入が阻止される。
【0029】このようにして形成された収納ケース1の
内容積は、収納すべきディスクカートリッジ2の外形よ
り若干大きめに設計されており、ディスクカートリッジ
2を挿入したとき前記複数の切起片8がそれぞれ押圧変
形されてディスクカートリッジ2の側面17に弾接し、
ディスクカートリッジ2の外形寸法のばらつきを吸収す
るとともに、ディスクカートリッジ2を収納ケース1内
で弾性的に保持する。
【0030】図7は本発明の第2実施例を示す図で、前
記第1実施例の図3と相違する点は、一方の狭面側壁5
aの内側狭面側壁5a1における中心位置9の前後にそ
れぞれ切起片8が設けられ、他方の狭面側壁5bの内側
狭面側壁5b1にはその中心位置9上に1つ切起片8が
設けられている点である。このように切起片8は必ずし
も対向して設ける必要はなく、本実施例のように位置的
にずらせて切起片8を設けることもできる。
【0031】図8(a),(b)は本発明の第3実施例
を示す図で、この実施例の場合切起片8の先端部付近に
内側に向けて突出した山形の凸部19が形成されてい
る。
【0032】図9(a),(b)は本発明の第4実施例
を示す図で、この実施例の場合切起片8の先端部付近に
内側に向けて突出したリブ形の凸部19が形成されてい
る。
【0033】この実施例ではリブ形の凸部19が切起片
8の横幅方向に沿って形成されているが、切起片8の縦
幅方向に沿って形成することも可能であり、その場合に
はリブ形の凸部19が切起片8の補強リブとしても機能
する。
【0034】図10は本発明の第5実施例を示す図で、
この実施例の場合自由端8a側に向けて幅広になった平
面形状が台形の切起片8が設けられており、その切起片
8の中央部にリブ形の凸部19が形成されている。
【0035】図11(a),(b)は本発明の第6実施
例を示す図で、この実施例の場合は切起片8として、内
側狭面側壁5a1,5b1の長手方向に沿ってスリット
20が形成され、そのスリット20の隣に両端が内側狭
面側壁5aに連結するとともに収納ケース1の内側に向
けて「く」の字状に折れ曲がった屈曲部21が比較的浅
い絞り加工によって形成されている。
【0036】この実施例ではスリット20を形成して幅
を持った屈曲部21を形成したが、複数の山形の屈曲部
を形成することもできるし、スリット20を複数個にし
てもよい。
【0037】図12、図13は本発明の第7実施例を示
す図で、図12は収納ケース1の展開図、図13は収納
ケース1の一部断面図である。この実施例の場合図12
に示すように内側狭面側壁5a1,5b1の開口側端縁
に切込み22、22を設けることにより、舌片23、2
3を形成する。そしてこの舌片23、23を図13に示
す如く収納ケース1の内側に向けて折り返して屈曲部2
1とし、前記切起片8と同じようにディスクカートリッ
ジ2の側面17を弾性的に保持する。
【0038】前記実施例のように弾性突部を両方の狭面
側壁にそれぞれ設ければ、弾性突部による寸法のばらつ
きの吸収幅が大きくなる。
【0039】前記実施例のように弾性突部が狭面側壁の
一部を切り起こして形成した切起片であると、弾性突部
の形成が容易であるとともに、弾性突部の大きさや形状
でその弾性力の調整が簡便である。
【0040】前記実施例のように切起片の自由端側が奥
壁側に向くように傾斜していると、収納物の挿入、取り
出しがスムースである。
【0041】前記実施例のように弾性突部の横幅L1が
収納物の側面の横幅L2の1/2以上(L1≧L2/
2)あるいは(ならびに)その縦幅L3が収納物の側面
の横幅L2の2倍以下(L3≦2L2)であると、収納
物に対して安定な状態で当接するとともに、比較的強い
弾性力が得られる。
【0042】前記実施例のように狭面側壁が二重になっ
て、その内側の狭面側壁に弾性突部が形成され、その弾
性突部が外側の狭面側壁で覆われていると、狭面側壁自
体の機械的強度が高められるとともに、例えば切起片な
どのように弾性突部を設けることにより付随的に穴など
が形成されても、その穴が外側の狭面側壁で覆われるか
ら、塵埃類などの侵入の心配がない。
【0043】前記実施例のように外側の狭面側壁面に弾
性突部を覆う印刷層が形成されておれば弾性突部が隠蔽
でき、外観を損ねることはない。
【0044】前記実施例のように内側の狭面側壁と外側
の狭面側壁とを接合する超音波融着部などの接合部が弾
性突部の付近に設けられておれば、所謂、腰の強い弾性
突部となる。
【0045】前記実施例のように弾性突部の少なくとも
1つを狭面側壁の中間位置よりも開口側に設けると、収
納物を収納ケースの途中まで挿入すれば収納物を保持す
ることができ、途中の状態で収納物が収納ケースから不
意に脱落することがない。
【0046】前記実施例のように例えば弾性突部の隣に
凹部を形成して弾性突部が広面側壁の内面と接触しない
ように構成すれば、弾性突部の弾性変形がスムースで、
その機能を十分に発揮することができる。
【0047】前記実施例ではディスクカートリッジを収
納する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、他の偏平形をした収納物の収納ケー
スに適用可能である。
【0048】
【発明の効果】前記第1の本発明は前述したように、狭
面側壁に弾性突部を設けた。この狭面側壁は広面側壁に
比較して面積(幅)が狭いから、従来提案されたものの
ように側壁が中脹らみ状に変形することがない。そのた
め弾性突部の位置の変動がほとんどなく、収納物の側面
との係合が常に安定しており、収納物の保持が確実であ
る。
【0049】また、収納物の外形寸法あるいは(ならび
に)収納ケースの内形寸法が多少ばらついても、前記弾
性突部によってそのばらつきを吸収することができるた
め、収納ケースに対する収納物の挿入、排出が容易であ
る。
【0050】前記第2の本発明は前述したような工程を
有しているから、1枚のシート材から内側に弾性突部を
有する収納ケースを効率良く安価に製造することができ
る。
【0051】前記第3の本発明は前述したような工程を
有しているから、1枚のシート材から内側に弾性突部を
有し、その弾性突部を隠蔽した収納ケースを効率良く安
価に製造することができる。また、前記印刷層によって
弾性突部が覆われて、ケースの外側から弾性突部が全く
見えないかあるいはほとんど見えないため、外観を損ね
ることがないなどの特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る収納ケースの展開図
である。
【図2】図1A−A線上の拡大断面図である。
【図3】収納ケースの縦断面図である。
【図4】図3B−B線上の断面図である。
【図5】その収納ケースの要部拡大平面図である。
【図6】その収納ケースに光ディスクカートリッジを挿
入する状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る収納ケースの縦断面
図である。
【図8】(a),(b)は本発明の第3実施例に係る収
納ケースの一部断面図ならびに一部斜視図である。
【図9】(a),(b)は本発明の第4実施例に係る収
納ケースの一部断面図ならびに一部斜視図である。
【図10】本発明の第5実施例に係る収納ケースの一部
平面図である。
【図11】(a),(b)は本発明の第6実施例に係る
収納ケースの一部断面図ならびに一部斜視図である。
【図12】本発明の第7実施例に係る収納ケースの展開
である。
【図13】その収納ケースの一部断面図である。
【図14】従来提案された収納ケースの平面図である。
【符号の説明】
1 収納ケース 2 光ディスクカートリッジ 3 開口 4a,4b 広面側壁 5a1,5b1 内側狭面側壁 5a2,5b2 外側狭面側壁 6 奥壁 8 切起片 8a 自由端 9 中間位置 10 凹部 13 溝 16 超音波融着点 17 側面 18 連結部 21 屈曲部 23 穴 24 舌片 L1 切起片の横幅 L2 ディスクカートリッジの側面の横幅 L3 切起片の縦幅
フロントページの続き (72)発明者 熊谷 滋 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側面が開口されて外形が直方体で、広
    い面積をもって対向した一対の広面側壁と、狭い面積を
    もって対向した一対の狭面側壁と、前記開口面と対向し
    た一つの奥壁とを有した収納ケースにおいて、 前記一対の狭面側壁のうち少なくとも一方の狭面側壁
    に、ケースの内側に突出して、その収納ケースに収納す
    べき収納物の側面に弾接する弾性突部を少なくとも一つ
    設けたことを特徴とする収納ケース。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記弾性突部が
    両方の狭面側壁に設けられていることを特徴とする収納
    ケース。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記弾性突部が
    前記狭面側壁の一部を切り起こして形成した切起片であ
    ることを特徴とする収納ケース。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、前記切起片の自
    由端側が前記奥壁側に向くように傾斜していることを特
    徴とする収納ケース。
  5. 【請求項5】 請求項1記載において、前記弾性突部の
    横幅L1が、前記収納物の側面の横幅L2の1/2以上
    (L1≧L2/2)であることを特徴とする収納ケー
    ス。
  6. 【請求項6】 請求項3記載において、前記切起片の縦
    幅L3が、前記収納物の側面の横幅L2の2倍以下(L
    3≦2L2)であることを特徴とする収納ケース。
  7. 【請求項7】 請求項1記載において、前記狭面側壁が
    二重になっており、その内側の狭面側壁に前記弾性突部
    が形成され、その弾性突部が外側の狭面側壁で覆われて
    いることを特徴とする収納ケース。
  8. 【請求項8】 請求項7記載において、前記外側の狭面
    側壁面に前記弾性突部を覆う印刷層が形成されているこ
    とを特徴とする収納ケース。
  9. 【請求項9】 請求項7記載において、前記内側の狭面
    側壁と外側の狭面側壁とを接合する接合部が前記弾性突
    部の付近に設けられていることを特徴とする収納ケー
    ス。
  10. 【請求項10】 請求項7記載において、前記収納ケー
    スが熱可塑性合成樹脂からなり、前記内側の狭面側壁と
    外側の狭面側壁とが超音波溶着によって一体に接合され
    ていることを特徴とする収納ケース。
  11. 【請求項11】 請求項1記載において、前記弾性突部
    の少なくとも1つが前記狭面側壁の中間位置よりも前記
    開口側に設けられていることを特徴とする収納ケース。
  12. 【請求項12】 請求項1記載において、前記弾性突部
    が前記広面側壁の内面と接触しないように構成されてい
    ることを特徴とする収納ケース。
  13. 【請求項13】 長方形をした奥壁と、その奥壁の一方
    の長辺側に連結された広い面積をもつ第1の広面側壁
    と、前記奥壁の他方の長辺側に連結された広い面積をも
    つ第2の広面側壁と、前記第1の広面側壁の両側にそれ
    ぞれ連結された狭い面積をもつ第1の狭面側壁と、前記
    第2の広面側壁の両側にそれぞれ連結された狭い面積を
    もつ第2の狭面側壁とを有するシート材の前記第1の狭
    面側壁の所定位置に弾性突部を形成する工程と、 前記奥壁と広面側壁の境界ならびに前記広面側壁と狭面
    側壁の境界を折り曲げて前記第1の広面側壁と第2の広
    面側壁とを対向せしめ、前記弾性突部がケースの内側に
    向くように前記第1の狭面側壁の上に第2の狭面側壁を
    重合して、夫々二重の狭面側壁を一対対向せしめるとと
    もに、前記奥壁と対向する面が開口した直方体のケース
    を組み立てる工程と、 前記狭面側壁どうしの前記弾性突部を除いた部分を接合
    する工程とを有していることを特徴とする収納ケースの
    製造方法。
  14. 【請求項14】 長方形をした奥壁と、その奥壁の一方
    の長辺側に連結された広い面積をもつ第1の広面側壁
    と、前記奥壁の他方の長辺側に連結された広い面積をも
    つ第2の広面側壁と、前記第1の広面側壁の両側にそれ
    ぞれ連結された狭い面積をもつ第1の狭面側壁と、前記
    第2の広面側壁の両側にそれぞれ連結された狭い面積を
    もつ第2の狭面側壁とを有するシート材の前記第1の狭
    面側壁の所定位置に弾性突部を形成する工程と、 少なくとも前記第2の狭面側壁の内側、外側いずれかの
    面に弾性突部を覆うための印刷層を形成する工程と、 前記奥壁と広面側壁の境界ならびに前記広面側壁と狭面
    側壁の境界を折り曲げて前記第1の広面側壁と第2の広
    面側壁とを対向せしめ、前記弾性突部がケースの内側に
    向くように前記第1の狭面側壁の上に第2の狭面側壁を
    重合して、夫々二重の狭面側壁を一対対向せしめるとと
    もに、前記印刷層によって弾性突部を覆い、前記奥壁と
    対向する面が開口した直方体のケースを組み立てる工程
    と、 前記狭面側壁どうしの前記弾性突部を除いた部分を接合
    する工程とを有していることを特徴とする収納ケースの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13または請求項14記載にお
    いて、前記弾性突部が前記第1の狭面側壁の一部を切り
    起こして形成した切起片であることを特徴とする収納ケ
    ースの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項13または請求項14記載にお
    いて、前記収納ケースが熱可塑性合成樹脂からなり、前
    記狭面側壁どうしが超音波融着によって一体に接合され
    ていることを特徴とする収納ケースの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997022539A1 (fr) * 1995-12-15 1997-06-26 Sony Corporation Boitier pour cartouche de disque
JP2020183254A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 株式会社ジャストコーポレーション 記録メディア陳列ケース

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