JP2020183254A - 記録メディア陳列ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、記録メディア又はこれを収納する記録メディアケース等を、多様な形態で内部に保持することができる陳列ケースを提供する。【解決手段】本発明に係る記録メディア陳列ケースは、正面板と背面板、蓋側面板と本体側面板の2つの側面板、及び底面板と開口を設けた上端に画された外部表面と内部表面を有し、記録メディア又はこれを収納した記録メディアケース等の収容物を該開口から内部へ挿入することが出来る陳列ケースにおいて、内部表面に、前記開口から挿入した収容物を保持する1又は複数の収容物保持手段からなる収容物保持機構を有し、該収容物保持機構は、前記開口から挿入した収容物を、その上縁部を前記開口から外部へ突出させた展示状態、又は、その上端部を開口より下に納める収納状態で、内部に保持することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、DVD、CD、ゲームソフト記録媒体等の記録メディア又は記録メディアを入れた記録メディアケースを収容する記録メディア陳列ケース(以下、「陳列ケース」ともいう)に関する。
デジタルデータを記録した記録メディア(あるいは「記録媒体」ともいう)には多くの種類があり、大きさも大小様々である。代表的な記録メディアとしてディスク型のCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などがあるが、比較的最近ではカード型のゲームソフト記録媒体も多く出回っている。これらの記録メディアは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等であり、円盤型やカード型などの形態をとる。
このような記録メディアを保管、販売する際は、これを保護するプラスチック製函体や薄型の袋状ケースなどの記録メディアケースに収納して取り扱う。更に、レンタルショップなどで記録メディアを展示・陳列する際は、記録メディアケースの上縁部に貼付したタイトル等が消費者に見えるように、記録メディアケースの上縁部を記録メディア陳列ケースの上部開口から突出させて収容する場合が多い。
例えば記録メディアを展示・陳列する際は、図21のように、DVD等のディスクを記録メディアケース(ロ)に入れて陳列ケース(イ)に収容して陳列等を行う。そして、この陳列ケース(イ)はレンタルショップ等の店頭の陳列棚に配列され、客は上縁部が突出した記録メディアケース(ロ)を抜き取って借りることが出来る。このような陳列ケースには低コスト化と薄型化が求められ、ケース自身の厚さと構成部材の厚さの極薄化が進んでいる。
また、記録メディアを保管したり販売したりする際は、上記のようにプラスチック製函体や薄型の袋状ケースなどの記録メディアケースに収納して取り扱うが、プラスチック製函体は体積が大きく場所を取るため、保管には薄型の袋状ケースを使用する方が効率的である。袋状ケースを引出しに入れて保管したり、その綴じ部を束ねて台帳のようにして保管したりする。
このように記録メディアケースや記録メディア陳列ケースの薄型化が進んでいるが、紙媒体を含めた記録メディアは年々新作が大量に生産されるため、更に効率よく記録メディアを収納できる記録メディアケースおよび記録メディア陳列ケースが求められている。
特許第4951333号公報 特許第5248850号公報
このような問題に鑑み、本発明は、記録メディア又はこれを収納する記録メディアケース等を、多様な形態で内部に保持することができる陳列ケースを提供する。
1.収容物保持機構
(記録メディア陳列ケース)
本発明に係る記録メディア陳列ケースは、正面板と背面板、蓋側面板と本体側面板の2つの側面板、及び底面板と開口を設けた上端に画された外部表面と内部表面を有し、記録メディア又はこれを収納した記録メディアケース等の収容物を該開口から内部へ挿入することが出来る陳列ケースにおいて、内部表面に、前記開口から挿入した収容物を保持する1又は複数の収容物保持手段(以下、「保持手段」ともいう)からなる収容物保持機構を有し、該収容物保持機構は、前記開口から挿入した収容物を、その上縁部を前記開口から外部へ突出させた展示状態、及び/又は、その上端部を前記開口より下に納める収納状態で、内部に保持することができる。
ここで、記録メディアケース等の収容物の「端部」とは、例えば直方体の記録メディアケースの正面図又は背面図における4辺及びこれを含む端面をいい、「縁部」とは、この正面図又は背面図における4辺を含む周辺部分をいう。また、上記のように、以下本明細書において「展示状態」とは、前記開口から挿入した収容物の上縁部を前記開口から外部へ突出させた状態をいい、「収納状態」とは、収容物の上端部を前記開口又は前記上端より下に沈め、あるいは前記開口等より下に納めて(沈めて)蓋をした状態をいう。
(開閉型陳列ケース)
上記本発明に係る記録メディア陳列ケースは、その上端は開口のみでもよく、前記蓋側面板に前記正面板及び前記底面板を起立させた蓋ケースと、前記本体側面板に、本体正面板及び本体底面板を起立させた本体ケースとが、継手部を介して前記背面板と開閉自在に連結され、該本体ケースの本体底面板と本体正面板とを、それぞれ該蓋ケースの底面板と正面板とが覆った閉状態で構成されてもよい。
このような本発明の記録メディア陳列ケースに収容する収容物は、主にデジタルデータを電磁気的に固定可能な記録メディア(記録媒体)又はこれを収納した記録メディアケースであるが、特にこれらに限定されるわけではなく、コミック、雑誌、冊子等の本類や紙製カード、用紙などの紙媒体に情報を固定する記録メディアも含み、その他開口から挿入可能なあらゆるものを収容物に含み得る。
このうちデジタルデータを電磁気的に固定可能な記録メディアとは、情報を電磁気的に記録可能な記録媒体であり、上述のように半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等があり、円盤型や方形盤型、カード型などの形態をとる。このうち、ディスク型のCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などは「メディアディスク」とも呼ばれ、指を挿入したり専用ケースに固定したりするための穴が中央に穿設されたものをいう。なお、以下本明細書においては、簡単のため、「メディアディスク」を「ディスク」と、記録メディアを収納するケースを「記録メディアケース」と、「記録メディア陳列ケース」を単に「陳列ケース」とも呼ぶこともある。

2.フリップを用いた保持手段
2−1.フリップを用いた保持手段の基本構成
(フリップ)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、前記内部表面に形成され、該内部表面方向に起立可能であると共に起立時に復元力を有するフリップと、前記内部表面に形成され、起立させた該フリップの復元を阻止する復元阻止手段と、から構成され、
前記フリップは、一方の外端部と他方の外端部とを有し、前記内部表面に穿設された薄肉溝と、内表面と外表面を外側縁部で画された板状のフリップ片とからなり、該フリップ片は、前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により前記内部表面と画されて前記外側縁部が形成され、該薄肉溝を軸として該内部表面方向に起立可能であると共に起立姿勢において復元力を有しており、起立させた前記フリップ片を前記復元阻止手段に係止又は支持させて、該フリップの起立姿勢を維持可能であり、起立姿勢の前記フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部を支持し、又は収容物の上端部の前記開口からの突出を制止し得る。
(フリップ;指掛け孔)
本発明に係る記録メディア陳列ケースは、前記2つの側面板のうちの一方の側面板を貫通させて、該一方の側面板に形成された前記フリップ片の前記外側切断線と、該フリップ片と面一の該一方の側面板との間に指掛け孔を設けるのが好適である。

2−2.側面版上の底面板と平行なフリップを用いた保持手段
(底面板と平行なフリップを用いた保持手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、前記内部表面に突設され、起立させた前記フリップの復元を阻止する復元阻止手段と、前記一方の側面板において、前記薄肉溝が前記復元阻止手段の直上に前記底面板と平行に穿設されて、前記フリップ片が該薄肉溝の前記底面板側に形成された上記フリップと、から構成され、前記薄肉溝を軸にして起立した前記フリップ片が、前記復元阻止手段に係止又は支持され、起立状態の該フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップと凸部を用いた保持手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記復元阻止手段は、前記正面板及び/又は前記背面板に突設された凸部又は傾斜状凸部であり、前記薄肉溝は、前記凸部又は傾斜状凸部の直上に、前記底面板と平行に穿設され、前記フリップ片の該正面板及び/又は該背面板に近接した外側縁部が、前記凸部又は傾斜状凸部を乗り越えて起立し、該凸部又は傾斜状凸部が該外側縁部を係止して起立状態のフリップ片の復元を阻止し、該起立状態の該フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップと凸部を用いた保持手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記復元阻止手段は、前記一方の側面板の、前記正面板及び/又は前記背面板の近傍に突設された凸部又は前記傾斜状凸部であり、前記薄肉溝は、前記凸部又は傾斜状凸部の直上に、前記底面板と平行に穿設され、前記フリップ片の該正面板及び/又は該背面板に近接した外側縁部に設けた切欠きが、前記凸部又は前記傾斜状凸部を乗り越えて起立し、該凸部又は傾斜状凸部が該切欠きを係止して起立状態のフリップ片の復元を阻止し、該起立状態の該フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップとスペーサーを用いた保持手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、前記一方の側面板の、前記正面板及び/又は前記背面板の近傍に突設されたスペーサーと、前記一方の側面板において、前記薄肉溝が前記スペーサーの直上に前記底面板と平行に穿設されて、前記フリップ片が該薄肉溝の前記開口側に形成された上記フリップと、から構成され、前記開口から挿入された収容物を受けて前記底面板方向に起立した前記フリップ片は、該正面板及び/又は該背面板に近接した外側縁部が、前記スペーサーに支持されて該収容物を展示状態又は収納状態で保持することができる。

2−3.フリップホルダを用いた保持手段
(フリップホルダ;凸部型復元阻止手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、上記フリップにおいて、前記薄肉溝の中央に立設された凸部が前記復元阻止手段として機能するフリップホルダであって、
該フリップホルダは、前記一方の外端部と他方の外端部を内分する前記薄肉溝上の一方の内端部と他方の内端部間に凸部が立設され、前記フリップ片が、前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により外側縁部が前記一方の側面板と画されると共に、前記凸部との間に空隙を設けて前記一方の内端部と他方の内端部とを結ぶ内側切断線により内側縁部が該一方の側面板と画され、前記薄肉溝を軸として前記外側縁部を内部表面方向に持ち上げた前記フリップ片の前記内側縁部が、前記凸部を乗り越えて前記側面板の内部表面方向に起立可能であると共に、起立させた前記フリップ片を前記凸部に係止させて、該フリップの起立姿勢を維持可能であり、起立姿勢の前記フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部を支持し、又は収容物の上端部の前記開口からの突出を制止し得る。
(フリップホルダ;凸部型復元阻止手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は上記フリップホルダであり、前記薄肉溝が前記一方の内端部と他方の内端部間で分断されて、一方の外端部、一方の内端部を有する一方の薄肉溝、及び、他方の内端部、他方の外端部を有する他方の薄肉溝の2つの薄肉溝、から構成され、該2つの薄肉溝に挟まれた位置に凸部が立設されており、前記フリップ片が、前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により外側縁部が前記一方の側面板と画されると共に、前記凸部との間に空隙を設けて前記一方の内端部と他方の内端部とを結ぶ内側切断線により内側縁部が該一方の側面板と画され、前記一方の薄肉溝と前記他方の薄肉溝を軸として前記外側縁部を内部表面方向に持ち上げた前記フリップ片の前記内側縁部が、前記凸部を乗り越えて前記側面板の内部表面方向に起立可能であり、起立させた前記フリップ片の復元を前記凸部が阻止することができる。
(フリップホルダ;凹部型復元阻止手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は上記フリップホルダであり、前記一方の内端部と他方の内端部間に、先端凸部を前記内部表面から突出させるように穿設された凹部が前記復元阻止手段として機能し、前記フリップ片が、前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により外側縁部が前記一方の側面板と画されると共に、前記先端凸部との間に空隙を設けて前記一方の内端部と他方の内端部とを結ぶ内側切断線により内側縁部が該一方の側面板と画され、前記一方の薄肉溝と前記他方の薄肉溝を軸として前記外側縁部を内部表面方向に持ち上げたフリップ片の前記内側縁部が、前記凹部の先端凸部を乗り越えて前記側面板の内部表面方向に起立可能であり、起立させた前記フリップ片の復元を前記先端凸部が阻止することができる。

2−4.フリップホルダを用いた保持手段の実施例
(フリップホルダを用いた保持手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、前記薄肉溝が、前記正面板及び前記背面板と平行に、前記一方の側面板に穿設され、前記フリップ片は、前記開口側の縁部に相当する上縁部が、前記底面板と平行な平坦部を有する上記フリップホルダであり、起立状態の該フリップ片上縁部の該平坦部が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップ−フリップホルダ組合せ型保持手段)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、前記薄肉溝が前記一方の側面板に前記底面板と平行に穿設された前記フリップと、該一方の側面板と対向する他方の側面板に、前記底面板と略直角方向に薄肉溝が穿設された前記フリップホルダと、から構成され、1又は複数の該フリップホルダが前記復元阻止手段として1又は複数の該フリップを支持するフリップ−フリップホルダ組合せ型の保持手段であって、
前記一方の側面板の内部表面側に起立した1又は複数の前記フリップを、前記他方の側面板の内部表面側に起立した1又は複数の前記フリップホルダが支持して、前記一方の側面板に起立した1又は複数の前記フリップのフリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。

3.その他の保持手段
(受け部)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、前記一方の側面板に、逆L字状に立設された受け部を含み、逆L字状の前記受け部は、前記底面板と平行な底部と、該底部の先端に、前記一方の側面板と平行に設けられた抑え部と、からなり、前記底部が、該開口から挿入した収容物の下端部を支持すると共に、前記抑え部が、前記底部により下端部を支持された該収容物の揺動を抑止して、これを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(袋状記録メディアケースを収容可能な記録メディア陳列ケース)
本発明に係る記録メディア陳列ケースは、メディアディスクの中央に設けられた穴部に、中央に設けた穴部を一致させて該メディアディスクを挿入した袋状記録メディアケースを収容可能な上記記録メディア陳列ケースであって、
前記保持手段は、前記蓋側面板及び/又は前記本体側面板に突設させた嵌合部を含み、前記嵌合部を、前記袋状記録メディアケース及び/又はメディアディスクの穴部に嵌合させてこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップホルダ型蓋部)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記保持手段は、前記薄肉溝が前記底面板と平行に前記一方の側面板に穿設された、前記上端近傍に設けられたフリップホルダであり、前記一方の側面板に起立した前記フリップホルダのフリップ片が、前記開口から挿入された収容物の上端部に当接してこれを収納状態で保持し得る。

4.保持手段を組み合わせた記録メディア陳列ケースの実施例
(n段の保持手段からなる収容物保持機構)
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、前記収容物保持機構は、n個の保持手段(nは2以上の整数)から構成され、該n個の保持手段が、前記底面板からの距離がd(d>dk−1;k=2、・・・、n)となるように、該底面板と平行に前記内部表面に形成された記録メディア陳列ケースであって、
前記開口から挿入する収容物によって、該底面板からの距離dkの前記保持手段を選択可能であり、選択された保持手段により、前記開口から挿入した収容物を展示状態又は収納状態で保持可能である。
(記録メディア陳列ケース)
このような本発明に係る記録メディア陳列ケースは、例えば、正面板と背面板、蓋側面板と本体側面板の2つの側面板、及び底面板と開口を設けた上端に画された外部表面と内部表面を有し、記録メディア又はこれを収納した記録メディアケース等の収容物を該開口から内部へ挿入することが出来る陳列ケースにおいて、
内部表面に、前記開口から挿入した収容を保持する複数の保持手段からなる収容物保持機構を有し、該収容物保持機構が、前記開口から挿入した収容物を、その上縁部を前記開口から外部へ突出させた展示状態、及び、その上端部を開口より下に納める収納状態で、内部に保持することができる陳列ケースであって、
少なくとも1つの前記保持手段は、前記内部表面に形成され、該内部表面方向に起立可能であると共に起立時に復元力を有するフリップと、前記内部表面に形成され、起立させた該フリップの復元を阻止する復元阻止手段と、から構成され、
前記フリップは、一方の外端部と他方の外端部とを有し、前記内部表面に穿設された薄肉溝と、内表面と外表面を外側縁部で画された板状のフリップ片とからなり、該フリップ片は、前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ切断線により前記内部表面と画されて前記外側縁部が形成され、該薄肉溝を軸として該内部表面方向に起立可能であると共に起立姿勢において復元力を有しており、起立させた前記フリップ片を前記復元阻止手段に係止又は支持させて、該フリップの起立姿勢を維持可能である。
本発明に係る記録メディア陳列ケースは、紙媒体を含めた記録メディア及び/又はこれを収納する記録メディアケースを収容することができ、例えばレンタルショップや図書館等の書棚などで陳列可能なケースである。その大きさ、形状は、収容する多くの種類の記録メディア(記録媒体)に対応させることができ、様々な態様に形成することができる。
本発明の記録メディア陳列ケースは、内部表面に1又は複数の収容物保持手段からなる収容物保持機構を有するので、収容物保持手段がケースの開口から挿入した収容物を支持ないし保持して、この挿入した収容物をケース内部に保持することができる。すなわち、記録メディア陳列ケースにおいて、ケースの底面板からの距離がdとなるように設けられた収容物保持手段は、開口から挿入する収容物の種類及び距離dに従って、当該収容物を、その上縁部をケースの開口から外部へ突出させた展示状態、又は、その上端部を開口より下に沈めた収納状態で、内部に保持することができる。
このような本発明に係る記録メディア陳列ケースの収容物保持機構は、種々の収容物保持手段から構成することができ、あるいは、これらの種々の収容物保持手段を組み合わせて構成することができる。本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、収容物保持機構を構成する保持手段には、以下のような形態がある。
(A)陳列ケースの底面板と平行なフリップを用いた保持手段
フリップを用いた保持手段は、記録メディア陳列ケースの側面板に設けたフリップとこのフリップの復元を阻止する復元阻止手段とから構成される保持手段であり、以下のような形態がある。
(1)フリップと凸部を用いた保持手段
復元阻止手段として、記録メディア陳列ケースの正面板及び/又は背面板あるいは側面板に凸部を突設させ、これにフリップを係止させて収容物を保持することができる。
(2)フリップとスペーサーを用いた保持手段
側面板の、正面板及び/又は背面板の近傍に、復元阻止手段としてスペーサーを突設させ、開口から挿入された収容物を受けて底面板方向に起立したフリップをスペーサーが支持して収容物を保持することができる。
(B)フリップホルダを用いた保持手段
フリップホルダを用いた保持手段は、フリップと復元阻止手段とが一体化されたフリップホルダを用いた保持手段であり、フリップを用いた保持手段の一種といえ、以下のような形態がある。
(3)凸部型復元阻止手段を有するフリップホルダ
薄肉溝中央に凸部型復元阻止手段を設けたフリップホルダが、ホルダ片を凸部型復元阻止手段に係止させて陳列ケースの内部表面方向に起立姿勢を維持し、収容物を保持することができる。
(4)凹部型復元阻止手段を有するフリップホルダ
薄肉溝中央に凹部型復元阻止手段を設けたフリップホルダが、ホルダ片を凹部型復元阻止手段の先端凸部に係止させて陳列ケースの内部表面方向に起立姿勢を維持し、収容物を保持することができる。
(5)フリップ−フリップホルダ組合せ型保持手段
起立したフリップホルダが復元阻止手段として機能し、陳列ケースの底面板と平行に起立したフリップを支持して、収容物を保持することができる。
(6)蓋部
陳列ケースの上端近傍に設けられたフリップホルダが蓋として機能し(フリップホルダ型蓋部)、開口から挿入された収容物の上端部に当接してこれを収納状態で保持することができる。
(C)その他の保持手段
フリップを用いないその他の保持手段として、
(7)逆L字状の受け部
陳列ケースの側面板に設けられた逆L字状の受け部の底部が、開口から挿入した収容物の下端部を支持すると共に、その抑え部が収容物の揺動を抑止して、収容物を保持することができる。
(8)嵌合部
陳列ケースの側面板に突設させた嵌合部が、メディアディスク又はこれを収納した袋状記録メディアケースの中央に設けられた穴部に嵌合して、当該収容物を保持することができる。
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおいて、収容物保持機構が複数のn個の保持手段(nは2以上の整数)から構成される場合は、このn個の保持手段を、記録メディア陳列ケースの底面板からの距離がd(d>dk−1;k=2、・・・、n)となるように、ケースの底面板と平行にケース内部表面に形成することができる。このn個の保持手段としては、上記(1)〜(8)の保持手段を任意に選んで組み合わせることができる。そして、開口から挿入する収容物の種類によって、底面板からの距離dの保持手段を選択可能することができ、選択された保持手段が、ケースの開口から挿入した収容物を展示状態又は収納状態でケース内部に保持することができる。
したがって、例えば、DVDを収納した記録メディアケースを収容物とすると、適当な距離dの保持手段を選択可能することにより、タイトルなどが表示されたDVDの記録メディアケースの上縁部を開口から頭出しした展示状態で、本発明の記録メディア陳列ケースに当該DVD記録メディアケースを収容することができる。また、例えば、dk−1<dである距離dk−1の保持手段を選択すると、DVDの記録メディアケースの上端部を開口より下に沈めた収納状態で、本発明の記録メディア陳列ケースに当該DVD記録メディアケースを収容することができる。さらに、この収納状態で、開口された上端近傍に設けられたフリップホルダを起立させれば、DVDの記録メディアケースの開口からの突出を制止することができ、蓋をした記録メディア陳列ケース内に保持することができる。
記録メディア陳列ケースに収容する収容物は例えば記録メディアであり、記録メディアには上記のようにCDやDVD、ゲームソフト記録媒体等多くの種類があり、大きさも大小様々で、形状も円盤型やカード型などの形態があるが、本発明の記録メディア陳列ケースは、何れの記録メディア及びこれを収納する記録メディアにも対応可能である。すなわち、本発明の記録メディア陳列ケースの大きさは任意であり、また、陳列ケースの開口から挿入可能であれば、保持手段を選択することにより、異なる大きさの収容物に対応することができる。さらに、同一の収容物に対しても、保持手段を選択することにより、展示状態でも収納状態でも、その内部に保持することができる。
本発明に係る記録メディア陳列ケースにおける蓋側面板又は本体側面板の内部表面正面図。 本発明に係る記録メディア陳列ケースの他の実施形態の内部表面正面図。 本発明に係る記録メディア陳列ケースの他の実施形態の内部表面正面図。 (a)(b)指掛け孔が異なる2つのタイプの本発明に係る凸部型復元阻止手段を備えるフリップホルダの正面拡大図。 本発明に係る凸部型復元阻止手段を備えるフリップホルダを起立させる工程の前工程(上段)と、これを起立させる工程(中段)、及びこれを凸部に係止する工程(下段)のそれぞれ斜視図。 本発明に係る凸部型復元阻止手段を備えるフリップホルダを起立させる工程の前工程(上段)と、これを起立させる工程(中段)、及びこれを凸部に係止する工程(中段)のそれぞれ断面拡大図。 (a)(b)指掛け孔が異なる2つのタイプの本発明に係る凹部型復元阻止手段を備えるフリップホルダの正面拡大図。 本発明に係る凹部型復元阻止手段を備えるフリップホルダを起立させる工程の前工程(上段)と、これを起立させる工程(中段)、及びこれを先端凸部に係止する工程(下段)のそれぞれ斜視図。 本発明に係る凹部型復元阻止手段を備えるフリップホルダを起立させる工程の前工程(上段)と、これを起立させる工程(中段)、及びこれを凸部に係止する工程(中段)のそれぞれ断面拡大図。 (a)(b)指掛け孔が異なる2つのタイプの本発明に係るフリップホルダの正面拡大図。 本発明に係るフリップホルダを用いた保持手段の正面図(左図)及び断面図(右図)であって、(a)本体側面板又は蓋側面板に突設された凸部と両端に切欠きを形成したフリップホルダからなる保持手段の正面図(左図)とそのA−A断面図(右図)、(b)背面板及び正面板に突設された凸部とフリップホルダからなる保持手段の正面図(左図)とB−B断面から見た凸部とフリップホルダの側面図(右図)、(c)本体側面板又は蓋側面板に突設されたスペーサーとフリップホルダからなる保持手段の正面図(左図)とそのC−C断面図(右図)。 側面版の背面板近傍に突設させた傾斜状凸部(凹部型復元阻止手段)を乗り超えて切欠き付きフリップホルダを起立させる工程の前工程(上段)と、これを起立させる工程(中段)、及びこれを傾斜状凸部に係止する工程(下段)のそれぞれ斜視図。 背面板近傍に突設させた傾斜状凸部(凹部型復元阻止手段)を乗り超えてフリップホルダを起立させる工程の前工程(上段)と、これを起立させる工程(中段)、及びこれを傾斜状凸部に係止する工程(下段)のそれぞれ斜視図。 保持手段がn段に設けられた本発明に係る記録メディア陳列ケースにおける蓋側面板又は本体側面板の内部表面正面図。 蓋部を設けた記録メディア陳列ケースにおける、(a)当該陳列ケースの内部表面正面図、(b)フリップホルダとフリップホルダ型蓋部を起立させた当該陳列ケースの内部表面正面図。 嵌合部を設けた記録メディア陳列ケースにおける、(a)当該陳列ケースの内部表面正面図、(b)フリップホルダを起立させた当該陳列ケースの内部表面正面図。 蓋部を設けた記録メディア陳列ケースにおける、(a)当該陳列ケースの内部表面斜視図、(b)挿入した記録メディアケースをフリップホルダが支持する当該陳列ケースの内部表面斜視図、(c)挿入した記録メディアケースを記録メディアケース受け部が支持すると共にフリップホルダ型蓋部を起立させた当該陳列ケースの内部表面斜視図。 嵌合部を設けた記録メディア陳列ケースにおける、(a)当該陳列ケースの内部表面斜視図、(b)挿入した記録メディアケースをフリップホルダが支持する当該陳列ケースの内部表面斜視図、(c)挿入した記録メディアケースの穴部を嵌合部に嵌合させた当該陳列ケースの内部表面斜視図。 蓋部と嵌合部を設けた記録メディア陳列ケースにおける、(a)当該陳列ケースの内部表面斜視図、(b)挿入した記録メディアケースをフリップホルダが支持する当該陳列ケースの内部表面斜視図、(c)挿入した記録メディアケースの穴部を嵌合部に嵌合させると共にフリップホルダ型蓋部を起立させた当該陳列ケースの内部表面斜視図。 本発明に係る記録メディア陳列ケースの外部表面斜視図。 従来の記録メディア陳列ケースの外部表面斜視図。 (a)(b)異なる2つのタイプの袋状メディア記録メディアケースの正面図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る記録メディア陳列ケースの実施形態、実施例について説明する。なお、以下本明細書において、本発明に係る「記録メディア陳列ケース」を、「記録メディア陳列ケース」又は「陳列ケース」ともいい、各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。

1.収容物保持機構
(収容物保持機構)
本発明に係る記録メディア陳列ケース10は、例えば図20に示すように、正面板14Cと背面板13、蓋側面板11Cと本体側面板11Bの2つの側面板11C、11B、及び底面板15Cと開口17を設けた上端16に画された外部表面と内部表面を有し、記録メディア又はこれを収納した記録メディアケース等の収容物を該開口17から内部へ挿入することが出来るケース10である。上端16は開口17のみであってもよい。
本発明の記録メディア陳列ケース10は、例えば図1、図15、図16に示すように、内部表面に開口17から挿入した収容物を保持する1又は複数の保持手段(収容物保持手段)2からなる収容物保持機構1を有し、収容物保持機構1は、開口17から挿入した収容物を、その上縁部を開口17から外部へ突出させた展示状態、及び/又は、その上端部を開口17より下に納める収納状態で、内部に保持することができる(図17〜図19参照)。ここで、収容物は、上記のように、主としてDVD、CD、ゲームソフト記録媒体あるいは紙媒体等の記録メディア又はこのような記録メディアを入れた記録メディアケースであるが、これらと同程度の大きさ、厚さを有する物も収容物として含み、特に限定されない。
(開閉型陳列ケース)
本発明の記録メディア陳列ケース10は、例えば、蓋側面板11Cに、正面板14C及び底面板15Cを起立させた蓋ケース10Cと、本体側面板11Bに、本体正面板14B及び本体底面板15Bを起立させた本体ケース10Bとが、継手部12を介して背面板13と開閉自在に連結されていてもよい(図20参照)。そして、本体ケース10Bの本体底面板15Bと本体正面板14Bとを、それぞれ蓋ケース10Cの底面板15Cと正面板14Cとが覆った閉状態でケース10を構成されてもよい。そして上述のように、内部表面に、開口17から挿入した収容物の下端部に当接してこれを保持する収容物保持機構1を有している。

2.フリップを用いた保持手段
2−1.フリップを用いた保持手段の基本構成
(フリップ)
本実施形態の記録メディア陳列ケース10において、保持手段2は、図10〜図13に示すように、内部表面に形成されて当該内部表面方向に起立可能であると共に起立時に復元力を有するフリップ3(図10参照)と、内部表面に形成され、起立させた該フリップ3の復元を阻止する復元阻止手段4(図12、図13参照)と、から構成される。
図10(a)、(b)に示すように、フリップ3は、一方の外端部31aと他方の外端部31aとを有し、内部表面に穿設された薄肉溝31と、内表面と外表面を外側縁部32で画された板状のフリップ片30とからなる。フリップ片30は、一方の外端部31aと他方の外端部31aとを結ぶ切断線32により内部表面と画されて外側縁部32が形成され、薄肉溝31を軸として内部表面方向に起立可能であると共に起立姿勢において復元力を有している。そして、保持手段2は、起立させたフリップ片30(又は50)を下記する復元阻止手段4に係止又は支持させて、フリップ3(又はフリップホルダ5)の起立姿勢を維持可能である(図12、図13、図5、図8参照)。
(指掛け孔)
なお、フリップ片30を起立させる際に指に掛けやすくするため、図10(a)、(b)のように、一方の側面板を貫通させて、その一方の側面板に形成されたフリップ片30の外側切断線32と、これと面一の当該一方の側面板との間に指掛け孔33を設けてもよい。
本実施形態の記録メディア陳列ケース10は、起立姿勢のフリップ片30が、開口17から挿入した収容物の下端部を支持し、又はその上端部の開口17への突出を制止して、上記展示状態又は収納状態で、収容物を内部に保持することができる。以下に、フリップ3を用いた保持手段2について、具体的に説明する。

2−2.側面版上の底面板と平行なフリップを用いた保持手段
(底面板と平行なフリップを用いた保持手段)
本実施形態では、底面板15Cと平行なフリップ3を用いた保持手段2を有する記録メディア陳列ケース10について説明する。
本実施形態の記録メディア陳列ケース10において、保持手段2は、内部表面に突設され、起立させたフリップ3の復元を阻止する復元阻止手段4と、蓋側面板11C又は本体側面板11Bの一方の側面板において、薄肉溝31が復元阻止手段4の直上に底面板15Cと平行に穿設されて、フリップ片30が該薄肉溝31の底面板15C側に形成されたフリップ3と、から構成される。このような記録メディア陳列ケース10においては、薄肉溝31を軸にして起立したフリップ片30が、復元阻止手段4に係止又は支持され、起立状態の該フリップ片30の内表面が、開口17から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップと凸部を用いた保持手段1)
具体的には、復元阻止手段4は、例えば図11(b)に示すような、正面板14B又は14C(以下、「正面板14B等」とも記載する)及び/又は背面板13に突設された傾斜状凸部44である。あるいは復元阻止手段4は、図示しないが、正面板14B等及び/又は背面板13に突設された凸部42であってもよい。
図11(b)に示すように、薄肉溝31は、傾斜状凸部44(又は凸部42)の直上に、底面板15Cと平行に穿設される。そして、図13に示すように、フリップ片30の正面板14B等及び/又は背面板13に近接した側縁部が、傾斜状凸部44(又は凸部42)を乗り越えて起立し、傾斜状凸部44(又は凸部42)がその側縁部を係止して起立状態のフリップ片30の復元を阻止することができる。このようにして、本実施例の記録メディア陳列ケース10が備える保持手段2は、起立状態のフリップ片30が、開口17から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップと凸部を用いた保持手段2)
本実施例2において、復元阻止手段4は、図11(a)に示すような、蓋側面板11C又は本体側面板11Bの一方の側面板の、正面板14B等及び/又は背面板13の近傍に突設された凸部42又は傾斜状凸部44である。
図11(a)に示すように、実施例1と同様、薄肉溝31は、傾斜状凸部44(又は凸部42)の直上に、底面板15Cと平行に穿設される。そして、図12に示すように、フリップ片30の正面板14B等及び/又は背面板13に近接した側縁部に設けた切欠き34が、傾斜状凸部44(又は凸部42)を乗り越えて起立し、傾斜状凸部44(又は凸部42)が切欠き34を係止して起立状態のフリップ片30の復元を阻止することができる。このようにして、本実施例の記録メディア陳列ケース10が備える保持手段2は、起立状態のフリップ片30が、開口17から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップとスペーサーを用いた保持手段)
本実施例3において、保持手段2は、図11(c)に示すように、スペーサー46(復元阻止手段4)とフリップ3とから構成される。スペーサー46は、蓋側面板11C又は本体側面板11Bの一方の側面板の、正面板14B等及び/又は背面板13の近傍に突設される。また、フリップ3は、蓋側面板11C又は本体側面板11Bの一方の側面板において、薄肉溝31がスペーサー46の直上に底面板15Cと平行に穿設されて、フリップ片30が薄肉溝31の開口17側に形成される。
本実施例の記録メディア陳列ケース10が備える保持手段2は、開口17から挿入された収容物を受けて底面板15C方向にフリップ片30が起立し、正面板14B等及び/又は背面板13に近接したフリップ片30の側縁部が、スペーサー46に支持されて当該収容物を展示状態又は収納状態で保持することができる。

2−3.フリップホルダを用いた保持手段
本実施形態における保持手段2は、フリップ3における薄肉溝31の中央に立設された凸部が復元阻止手段4として機能するフリップホルダ5である(図4〜図9参照)。フリップホルダ5は、フリップ3に復元阻止手段4の機能を付加したフリップ3の一態様である。
図4又は図7を参照して、フリップホルダ5は、フリップ3の薄肉溝31と同様の薄肉溝51上で、一方の外端部51aと他方の外端部51aを内分する一方の内端部51bと他方の内端部51b間に凸部61(又は先端凸部62t)が立設される。フリップ片50は、一方の外端部51aと他方の外端部51aとを結ぶ外側切断線52aにより外側縁部52aが一方の側面板11B又は11Cと画されると共に、凸部61(又は先端凸部62t)との間に空隙63を設けて一方の内端部51bと他方の内端部51bとを結ぶ内側切断線52bにより内側縁部52bが当該一方の側面板11B又は11Cと画される。
このようなフリップホルダ5は、薄肉溝51を軸として外側縁部52aを内部表面方向に持ち上げたフリップ片50の内側縁部52bが、凸部61(又は先端凸部62t)を乗り越えて側面板11B又は11Cの内部表面方向に起立可能であると共に、起立させたフリップ片50を凸部61(又は先端凸部62t)に係止させ、フリップ5の起立姿勢を維持可能である。そして、起立姿勢のフリップ片50が、開口17から挿入した収容物の下端部を支持し、又は収容物の上端部が開口17から突出するのを制止することができる(図5、図8参照)。以下、凸部型復元阻止手段を備えるフリップホルダ5と凹部型復元阻止手段を備えるフリップホルダ5との2種類のフリップホルダ5の構成について説明する。
(フリップホルダ;凸部型復元阻止手段)
凸部型復元阻止手段を備えるフリップホルダ5は、図4(a)、(b)に示すように、フリップ3と復元阻止手段4とが一体化されて、蓋側面板11C又は本体側面板11Bの一方の側面板に形成された凸部型復元阻止手段を有するフリップホルダ5である。
本実施形態の凸部型復元阻止手段を備えるフリップホルダ5は、フリップ3の薄肉溝51が、一方の外端部51a、一方の内端部51bを有する薄肉溝511、及び、他方の内端部51b、他方の外端部51aを有する薄肉溝512の2つの薄肉溝511、512から構成される。そして、この2つの薄肉溝511、薄肉溝512の一方の内端部51bと他方の内端部51b間に立設された凸部61が復元阻止手段4として機能する。
また、フリップ片50は、一方の外端部51aと他方の外端部51aとを結ぶ外側切断線52aにより外側縁部52aが一方の側面板11B又は11Cと画されると共に、凸部61との間に空隙63を設けて内端部51b、51bとを結ぶ内側切断線52bにより内側縁部52bが当該一方の側面板11B又は11Cと画される。図4(a)、(b)のように、一方の側面板11B又は11Cを貫通させて、この一方の側面板11B又は11Cに形成されたフリップ片50の外側切断線52aと、これと面一の一方の側面板11B又は11Cとの間に指掛け孔53を設けるのが好ましい。例えば指掛け孔53に指を差し込んで、外側縁部52a(切断線52a)を内部表面方向に持ち上げることにより、フリップ片50を一方の側面板から起立させることができる。
このような本実施形態の記録メディア陳列ケース10において、薄肉溝511と薄肉溝512を軸として外側縁部52a(外側切断線52a)を持ち上げたフリップ片50は、その内側縁部52b(内側切断線52b)が凸部61を乗り越えて側面板の内部表面方向に起立することができ、この起立させたフリップ片50の復元を凸部61が係止して阻止することができる(図5、図6参照)。
(フリップホルダ;凹部型復元阻止手段)
本実施形態におけるもう一つのフリップホルダ5は、図7(a)、(b)に示すように、フリップ3と復元阻止手段4とが一体化されて、蓋側面板11C又は本体側面板11Bの一方の側面板に形成された凹部型復元阻止手段を有するフリップホルダ5である。
この凹部型復元阻止手段備えるフリップホルダ5は、一方の内端部51bと他方の内端部51b間に、先端凸部62tを内部表面から突出させるように穿設された凹部62が復元阻止手段4として機能する。また、フリップ片50は、一方の外端部51aと他方の外端部51aとを結ぶ外側切断線52aにより外側縁部52aが一方の側面板11C又は11Bと画されると共に、先端凸部62tとの間に空隙63を設けて一方の内端部51bと他方の内端部51bとを結ぶ内側切断線52bにより内側縁部52bが当該一方の側面板11C又は11Bと画されている。図7(a)、(b)のように、上述した指掛け孔53を設けて、例えばこの指掛け孔53に指を差し込んで外側縁部52a(切断線52a)を内部表面方向に持ち上げて、フリップ片50を一方の側面板から起立させることができる。
このような本実施形態の記録メディア陳列ケース10において、薄肉溝511と薄肉溝512を軸として外側縁部52a(外側切断線52a)を内部表面方向に持ち上げたフリップ片50は、その内側縁部52b(内側切断線52b)が、凹部62の先端凸部62tを乗り越えて側面板11C又は11Bの内部表面方向に起立可能である。そして、起立したフリップ片50の復元を、先端凸部62tが係止して阻止することができる(図8、図9参照)。

2−4.フリップホルダを用いた保持手段の実施例
以上に説明したフリップホルダ5を用いた保持手段2の実施例として、以下、上端が平坦なフリップホルダを用いた保持手段(実施例4)、フリップーフリップホルダ組合せ型保持手段2(実施例5)とフリップホルダ型蓋部(実施例6)について説明する。
(フリップ片の上端が平坦な保持手段)
本実施例に係るフリップホルダ5を用いた保持手段2は、図1や図17(a)のように、薄肉溝51が、正面板14B等及び背面板13と平行に、一方の側面板に穿設される。上述のようにフリップ片50は、薄肉溝51を軸にして起立可能であり、開口17側の縁部に相当する上縁部が、底面板15Cと平行な平坦部を有している。本実施例4の保持手段2において、復元阻止手段4は、フリップホルダ5に設けられた凸部61又は凹部62である。
このようなフリップホルダ5を用いた保持手段2により、本実施例4に係る記録メディア陳列ケース10は、図17(b)のように、起立状態のフリップ片50上縁部の平坦部が、開口17から挿入した収容物の下端部に当接して、収容物を展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップ−フリップホルダ組合せ型保持手段)
本実施例5に係る保持手段2は、図2、図3のように、薄肉溝31が一方の側面板11C上に、底面板15Cと平行に穿設された1又は複数のフリップ3と、および、一方の側面板11Cと対向する他方の側面板11Bに、底面板15Cと略直角方向に薄肉溝51が穿設された、1又は複数のフリップホルダ5と、から構成される。本実施例に係る保持手段2は、フリップホルダ5が復元阻止手段4としてフリップ3を支持するフリップホルダ組合せ型の保持手段2である。
このようなフリップ−フリップホルダ組合せ型保持手段2により、本実施例5に係る記録メディア陳列ケース10は、一方の側面板底面板11Cの内部表面側に起立したフリップ3を、他方の側面板11Bの内部表面側に起立したフリップホルダ5が支持して、一方の側面板11Cに起立したフリップ3のフリップ片30が、開口17から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(フリップホルダ型蓋部)
本実施形態の保持手段2は、図15、図17に示すように、薄肉溝51が底面板15Cと平行に一方の側面板に穿設されて、フリップホルダ5が上端16(又は開口7)近傍に設けられている。このような記録メディア陳列ケース10は、一方の側面板に起立したフリップホルダ5のフリップ片50が、開口17から挿入したメディアディスクの上端部に当接してメディアディスクの突出を制止することができ、これを収納状態で保持することができる。


3.その他の保持手段
本発明に係る記録メディア陳列ケース10が備える収容物保持機構1の要素(収容物保持手段2)は、上述したフリップ3と復元阻止手段4とのコンビネーション(フリップホルダ5を含む)の他に、記録メディアケース受け部や嵌合溝を設けた収容物保持機構1があり得る。あるいは、フリップホルダ5(又はフリップ3)を利用した蓋部24も保持手段2であり得る。
(記録メディアケース受け部)
本実施形態の保持手段2は、図15、図17に示すように、蓋側面板11C又は本体側面板11Bのいずれか一方に逆L字状に立設された受け部20である。この逆L字状の受け部20は、底面板15Cと平行な底部と、底部の先端に、蓋側面板11C又は本体側面板11Bと平行に接続された抑え部とからなる。そしてこの底部が、開口17から挿入した収容物200の下端部を支持すると共に、抑え部が、底部により下端部を支持された収容物の揺動を抑止して、これを展示状態又は収納状態で保持することができる。
(袋状記録メディアケースを収容可能な記録メディア陳列ケース)
本実施形態の保持手段2は、図18、図19に示すように、蓋側面板11C及び/又は前記本体側面板11Bに突設させた嵌合部22を含む。このような嵌合部22を備える記録メディア陳列ケース10は、図22(a)、(b)に示すような、メディアディスクの中央に設けられた穴部102に、中央に設けた穴部212を一致させて当該メディアディスクを挿入した袋状記録メディアケース210を収容可能である(図18、図19参照)。あるいは、メディアディスクの穴部102に嵌合部22を嵌合させて、裸のメディアディスクをそのまま収容することもできる。
このような保持手段2を具備する本実施形態の記録メディア陳列ケース10は、嵌合部22を、袋状記録メディアケース210及び/又はメディアディスクの穴部102に嵌合させて、これを展示状態又は収納状態で保持することができる。


4.保持手段を組み合わせた記録メディア陳列ケースの実施例
(n段の保持手段からなる収容物保持機構)
本発明に係る記録メディア陳列ケース10の収容物保持機構1は、上述したフリップ3を用いた保持手段2、即ちフリップ3と復元阻止手段4とのコンビネーション(フリップホルダ5を含む)からなる保持手段2や、記録メディアケース受け部20や嵌合部22などの他の保持手段2、あるいは蓋部24等の要素を組み合わせて構成することもできる。
すなわち、このような複数の保持手段2の要素を組み合わせた本発明の記録メディア陳列ケース10は、収容物保持機構1が、図14のようにn個の保持手段(nは2以上の整数)から構成され、このn個の保持手段2は、底面板15Cからの距離がd(d>dk−1;k=2、・・・、n)となるように、底面板15Cと平行に内部表面に形成される。そして、開口17から挿入した収容物の大きさや種類によって、底面板15Cからの距離dkの保持手段2を選択可能することができ、選択する保持手段2を変えることで、当該収容物を展示状態および収納状態の何れの状態でも保持することが可能である。
例えば図15(a)に示す記録メディア陳列ケース10は、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2と、受け部20、蓋部24の保持手段2とのコンビネーションを備えている。開口17から挿入する収容物の種類によって、図15(b)のように、例えば2つのフリップホルダ5を起立させて収容物を記録メディア陳列ケース10内に展示状態又は収納状態で保持することができる。
あるいは、図16(a)に示すように、記録メディア陳列ケース10は、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2と、嵌合部22の保持手段2とのコンビネーションを備えてもよい。このような記録メディア陳列ケース10も、開口17から挿入する収容物の種類によって、例えば図16(b)のように2つのフリップホルダ5を起立させて収容物を展示状態又は収納状態で保持することができる。
実施例7に係る記録メディア陳列ケース10において、保持手段2は、図17(a)に示すように、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2と、受け部20、蓋部24とのコンビネーションである。
本実施例の記録メディア陳列ケース10は、記録メディアケース200を、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2により、図17(b)のように展示状態で保持することができる。あるいは図17(c)のように、記録メディアケース200の下端部を受け部20で支持して収納状態で保持し、更に蓋部24により蓋をして記録メディアケース200が開口17から突出するのを防ぐことができる。
実施例8に係る記録メディア陳列ケース10において、保持手段2は、図18(a)に示すように、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2と、嵌合部22とのコンビネーションである。嵌合部22は、保持手段2として、記録メディア又はこれを収納した袋状記録メディアケース210を保持することができる。
本実施例の記録メディア陳列ケース10は、袋状記録メディアケース210を、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2により、図18(b)のように展示状態で保持することができる。あるいは、図18(c)のように2つのフリップホルダ5を閉じて、袋状記録メディアケース210を嵌合部22に嵌合させ、これを収納状態で保持することができる。
実施例9に係る記録メディア陳列ケース10は、上記実施例7の記録メディア陳列ケース10に、保持手段2として、蓋部24を追加したものである。すなわち、保持手段2は、図19(a)に示すように、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2と、嵌合部22と蓋部24とのコンビネーションである。
本実施例の記録メディア陳列ケース10は、袋状記録メディアケース210を、2つのフリップホルダ5からなる保持手段2により、図18(b)のように展示状態で保持することができる。あるいは、図18(c)のように2つのフリップホルダ5を閉じて、袋状記録メディアケース210を嵌合部22に嵌合させて、これを収納状態で保持することができるほか、更に蓋部24により蓋をして袋状記録メディアケース210が開口17から突出するのを防ぐことができる。
以上、本発明に係る記録メディア陳列ケースについて説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本明細書等において、蓋ケースを右側に、本体ケースを左側としたが、左右逆転してもよい。また、凸部などの復元阻止手段の形状も限定されず、スペーサー及びフリップ、フリップホルダの形状も特に限定されない。さらに、本発明に係る記録メディア陳列ケースの材質や厚さ、大きさ、方形の形状の縦横比等も特に限定されず、これに収容する収容物も記録メディア、記録メディアケースに特に限定されず、任意である。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明に係る記録メディア陳列ケースは、ディスク型のCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、カード型のゲームソフト記録媒体など、円盤型やカード型などの半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスクを収容できるほか、雑誌、コミック、名刺、用紙などの紙媒体に情報を固定する記録メディアも収容することができ、例えばレンタルショップや図書館、会社、書斎等の陳列棚、書架、書棚などで陳列、保存等するのに利用することができる。
1:収容物保持機構
2:収容物保持手段(保持手段)
3:フリップ
4:復元阻止手段
5:フリップホルダ
10:(メディア)記録メディア陳列ケース
10C:蓋ケース
10B:本体ケース
11C:蓋側面板
11B:本体側面板
12:継手部
13:背面板
14C:正面板
14B:本体正面板
15C:底面板
15B:本体底面板
16:上端
17:開口
20:受け部(記録メディアケース受け部)
22:嵌合部
24:蓋部
30:フリップ片
31:薄肉溝
31a:外端部
32:外側縁部(外側切断線)
33:指掛け孔
34:切欠き
42:凸部
44:傾斜状凸部
46:スペーサー
50:フリップ片
51:薄肉溝
51a:外端部
51b:内端部
511:第1薄肉溝
512:第2薄肉溝
52:切断線
52a:外側縁部(外側切断線)
52b:内側縁部(内側切断線)
53:指掛け孔
61:凸部
62:凹部
63:空隙
62t:先端凸部
102:穴部
200:記録メディアケース(収容物)
210:袋状記録メディアケース(収容物)
212:穴部(袋状メディア記録メディアケースの穴部)

Claims (17)

  1. 正面板と背面板、蓋側面板と本体側面板の2つの側面板、及び底面板と開口を設けた上端に画された外部表面と内部表面を有し、記録メディア又はこれを収納した記録メディアケース等の収容物を該開口から内部へ挿入することが出来る陳列ケースにおいて、
    内部表面に、前記開口から挿入した収容物を保持する1又は複数の収容物保持手段(以下、「保持手段」ともいう)からなる収容物保持機構を有し、
    該収容物保持機構は、前記開口から挿入した収容物を、その上縁部を前記開口から外部へ突出させた展示状態、及び/又は、その上端部を開口より下に納める収納状態で、内部に保持することができる記録メディア陳列ケース。
  2. 前記記録メディア陳列ケースは、
    前記蓋側面板に、前記正面板及び前記底面板を起立させた蓋ケースと、
    前記本体側面板に、本体正面板及び本体底面板を起立させた本体ケースとが、
    継手部を介して前記背面板と開閉自在に連結され、
    該本体ケースの本体底面板と本体正面板とを、それぞれ該蓋ケースの底面板と正面板とが覆った閉状態で構成される、開閉可能な請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  3. 前記保持手段は、
    前記内部表面に形成され、該内部表面方向に起立可能であると共に起立時に復元力を有するフリップと、
    前記内部表面に形成され、起立させた該フリップの復元を阻止する復元阻止手段と、から構成され、
    前記フリップは、
    一方の外端部と他方の外端部とを有し、前記内部表面に穿設された薄肉溝と、内表面と外表面を外側縁部で画された板状のフリップ片とからなり、
    該フリップ片は、前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により前記内部表面と画されて前記外側縁部が形成され、該薄肉溝を軸として該内部表面方向に起立可能であると共に起立姿勢において復元力を有しており、
    起立させた前記フリップ片を前記復元阻止手段に係止又は支持させて、該フリップの起立姿勢を維持可能であり、
    起立姿勢の前記フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部を支持し、又は収容物の上端部の前記開口からの突出を制止し得る、
    請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  4. 前記2つの側面板のうちの一方の側面板を貫通させて、該一方の側面板に形成された前記フリップ片の前記外側切断線と、該フリップ片と面一の該一方の側面板との間に指掛け孔を設けた、請求項3に記載の記録メディア陳列ケース。
  5. 前記保持手段は、
    前記内部表面に突設され、起立させた前記フリップの復元を阻止する復元阻止手段と、前記一方の側面板において、前記薄肉溝が前記復元阻止手段の直上に前記底面板と平行に穿設されて、前記フリップ片が該薄肉溝の前記底面板側に形成された前記フリップと、から構成され、
    前記薄肉溝を軸にして起立した前記フリップ片が、前記復元阻止手段に係止又は支持され、起立状態の該フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持する、請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  6. 前記復元阻止手段は、前記正面板及び/又は前記背面板に突設された凸部又は傾斜状凸部であり、前記薄肉溝は、前記凸部又は傾斜状凸部の直上に、前記底面板と平行に穿設され、前記フリップ片の該正面板及び/又は該背面板に近接した外側縁部が、前記凸部又は傾斜状凸部を乗り越えて起立し、該凸部又は傾斜状凸部が該外側縁部を係止して起立状態のフリップ片の復元を阻止し、
    該起立状態の該フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持する、請求項5に記載の記録メディア陳列ケース。
  7. 前記復元阻止手段は、前記一方の側面板の、前記正面板及び/又は前記背面板の近傍に突設された凸部又は前記傾斜状凸部であり、
    前記薄肉溝は、前記凸部又は傾斜状凸部の直上に、前記底面板と平行に穿設され、
    前記フリップ片の該正面板及び/又は該背面板に近接した外側縁部に設けた切欠きが、前記凸部又は前記傾斜状凸部を乗り越えて起立し、該凸部又は傾斜状凸部が該切欠きを係止して起立状態のフリップ片の復元を阻止し、
    該起立状態の該フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持する、請求項5に記載の記録メディア陳列ケース。
  8. 前記保持手段は、
    前記一方の側面板の、前記正面板及び/又は前記背面板の近傍に突設されたスペーサーと、
    前記一方の側面板において、前記薄肉溝が前記スペーサーの直上に前記底面板と平行に穿設されて、前記フリップ片が該薄肉溝の前記開口側に形成された前記フリップと、
    から構成され、
    前記開口から挿入された収容物を受けて前記底面板方向に起立した前記フリップ片は、該正面板及び/又は該背面板に近接した外側縁部が、前記スペーサーに支持されて該収容物を展示状態又は収納状態で保持する、請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  9. 前記保持手段は、前記フリップにおいて、前記薄肉溝の中央に立設された凸部が前記復元阻止手段として機能するフリップホルダであって、
    該フリップホルダは、
    前記一方の外端部と他方の外端部とを内分する前記薄肉溝上の一方の内端部と他方の内端部との間の位置に凸部が立設され、
    前記フリップ片が、
    前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により外側縁部が前記一方の側面板と画されると共に、前記凸部との間に空隙を設けて前記一方の内端部と他方の内端部とを結ぶ内側切断線により内側縁部が該一方の側面板と画され、
    前記薄肉溝を軸として前記外側縁部を内部表面方向に持ち上げた前記フリップ片の前記内側縁部が、前記凸部を乗り越えて前記側面板の内部表面方向に起立可能であると共に、起立させた前記フリップ片を前記凸部に係止させて、該フリップの起立姿勢を維持可能であり、
    起立姿勢の前記フリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部を支持し、又は収容物の上端部の前記開口からの突出を制止し得る、請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  10. 前記保持手段は、請求項9に記載のフリップホルダであり、
    前記薄肉溝が前記一方の内端部と他方の内端部間で分断されて、
    一方の外端部、一方の内端部を有する一方の薄肉溝、及び、他方の内端部、他方の外端部を有する他方の薄肉溝の2つの薄肉溝、から構成され、
    該2つの薄肉溝に挟まれた位置に凸部が立設されており、
    前記フリップ片が、
    前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により外側縁部が前記一方の側面板と画されると共に、前記凸部との間に空隙を設けて前記一方の内端部と他方の内端部とを結ぶ内側切断線により内側縁部が該一方の側面板と画され、
    前記一方の薄肉溝と前記他方の薄肉溝を軸として前記外側縁部を内部表面方向に持ち上げた前記フリップ片の前記内側縁部が、前記凸部を乗り越えて前記側面板の内部表面方向に起立可能であり、
    起立させた前記フリップ片の復元を前記凸部が阻止することができる、記録メディア陳列ケース。
  11. 前記保持手段は、請求項9に記載のフリップホルダであり、
    前記一方の内端部と他方の内端部との間の位置に、先端凸部を前記内部表面から突出させるように穿設された凹部が前記復元阻止手段として機能し、
    前記フリップ片が、
    前記一方の外端部と他方の外端部とを結ぶ外側切断線により外側縁部が前記一方の側面板と画されると共に、前記先端凸部との間に空隙を設けて前記一方の内端部と他方の内端部とを結ぶ内側切断線により内側縁部が該一方の側面板と画され、
    前記一方の薄肉溝と前記他方の薄肉溝を軸として前記外側縁部を内部表面方向に持ち上げたフリップ片の前記内側縁部が、前記凹部の先端凸部を乗り越えて前記側面板の内部表面方向に起立可能であり、
    起立させた前記フリップ片の復元を前記先端凸部が阻止することができる、記録メディア陳列ケース。
  12. 前記保持手段は、
    前記薄肉溝が、前記正面板及び前記背面板と平行に、前記一方の側面板に穿設され、
    前記フリップ片は、前記開口側の縁部に相当する上縁部が、前記底面板と平行な平坦部を有する請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載のフリップホルダであり、
    起立状態の該フリップ片上縁部の該平坦部が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持する、記録メディア陳列ケース。
  13. 前記保持手段は、
    前記薄肉溝が前記一方の側面板に前記底面板と平行に穿設された前記フリップと、
    該一方の側面板と対向する他方の側面板に、前記底面板と略直角方向に薄肉溝が穿設された前記フリップホルダと、から構成され、
    1又は複数の該フリップホルダが前記復元阻止手段として1又は複数の該フリップを支持するフリップ−フリップホルダ組合せ型の保持手段であって、
    前記一方の側面板の内部表面側に起立した1又は複数の前記フリップを、前記他方の側面板の内部表面側に起立した1又は複数の前記フリップホルダが支持して、
    前記一方の側面板に起立した1又は複数の前記フリップのフリップ片が、前記開口から挿入した収容物の下端部に当接してこれを展示状態又は収納状態で保持する、請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  14. 前記保持手段は、
    前記一方の側面板に、逆L字状に立設された受け部を含み、
    逆L字状の前記受け部は、前記底面板と平行な底部と、該底部の先端に、前記一方の側面板と平行に設けられた抑え部と、からなり、
    前記底部が、該開口から挿入した収容物の下端部を支持すると共に、前記抑え部が、前記底部により下端部を支持された該収容物の揺動を抑止して、これを展示状態又は収納状態で保持する、請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  15. メディアディスクの中央に設けられた穴部に、中央に設けた穴部を一致させて該メディアディスクを挿入した袋状記録メディアケースを収容可能な請求項1に記載の記録メディア陳列ケースであって、
    前記保持手段は、前記蓋側面板及び/又は前記本体側面板に突設させた嵌合部を含み、
    前記嵌合部を、前記袋状記録メディアケース及び/又はメディアディスクの穴部に嵌合させてこれを展示状態又は収納状態で保持する、記録メディア陳列ケース。
  16. 前記保持手段は、前記薄肉溝が前記底面板と平行に前記一方の側面板に穿設された、前記上端近傍に設けられたフリップホルダであり、
    前記一方の側面板に起立した前記フリップホルダのフリップ片が、前記開口から挿入された収容物の上端部に当接してこれを収納状態で保持し得る、請求項1に記載の記録メディア陳列ケース。
  17. 前記収容物保持機構は、n個の保持手段(nは2以上の整数)から構成され、
    該n個の保持手段が、前記底面板からの距離がd(d>dk−1;k=2、・・・、n)となるように、該底面板と平行に前記内部表面に形成された請求項1に記載の記録メディア陳列ケースであって、
    前記開口から挿入する収容物によって、該底面板からの距離dkの前記保持手段を選択可能であり、
    選択された保持手段により、前記開口から挿入した収容物を展示状態又は収納状態で保持可能な記録メディア陳列ケース。
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