JP3069751U

JP3069751U - ディスク収納ケ―スカバ―

Info

Publication number: JP3069751U
Application number: JP1999009575U
Authority: JP
Inventors: 英明入澤
Original assignee: 三力工業株式会社
Priority date: 1999-12-17
Filing date: 1999-12-17
Publication date: 2000-06-30
Anticipated expiration: 2005-12-17

Abstract

(57)【要約】【課題】ディスク収納ケースを飾り付けて、装着され
ているジャケットの写真、絵、図形等を鑑賞することは
できなかった。【解決手段】内部にディスクケースを収納可能な中空
の直方体形状であって、正面はディスクを出し入れする
ために開口しており、上面及び下面はそれぞれ側面と平
行に形成されたスリットと、背面との間に形成されたス
リットによって分割されていることを特徴とする。前記
ケースカバーはバネ作用を有する材質により形成し、側
面の一方に窓を形成することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、記録媒体ディスク収納ケースのカバーに係り、より詳しくはＣＤ（コンパクトディスク）、ＭＤ（ミニディスク）、ＤＶＤ（ディジタルビデオディスク）等の収納ケースを収納した状態で立てかけ、あるいは吊り下げて陳列、展示ができるディスク収納ケースカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ＣＤ、ＭＤ、ＤＶＤ等の各種ディスクを販売、保管するケースとしては、一般に合成樹脂によって形成された本体と蓋とが回動自在に連結され、本体の内側にディスク収納用トレーがはめ込まれた構造のディスク収納ケースが使用されている。図１２は、従来のディスク収納ケースの一例を示す。収納ケース１は、本体３と、前記本体３にヒンジ機構によって回動自在に連結された蓋５と、前記本体３にはめ込まれるディスク収納用トレー７とからなる。前記本体３は、支持板９の端縁に側板１０を立設することによって形成され、前記側板のうち対向する側板は前記蓋５の内側に嵌合するように支持板９の端縁１１よりも内側に立設されており、略中央部には収納したディスクの外周端縁の一部を挿入する切欠１３が設けられている。

【０００３】前記蓋５は、蓋板１５の端縁に平行な側板１７を立設することによって形成されている。前記本体３と蓋５とは、前記側板１７の端部において内側に突出させた突起１９を前記本体３の側板１０に設けた透孔に嵌入することによって開閉可能に連結してなる。また、蓋５の本体３側の端縁には折返し片２０が設けられ、側板１７の内面にはタブ２１が突設されている。前記折返し片２０とタブ２１によってタイトル、解説等を写真、絵や図形等とともに表示したジャケットが保持される。

【０００４】また、前記ディスク収納用トレー７は、ディスク収納用凹部２３の中心部にディスク保持部２５が突設されている。前記ディスク収納用凹部２３は、上板２６をディスクの大きさに合わせて凹ませることによって一部が切り欠かれた状態で形成され、従って、凹部２３の周辺部には逆に下向きの凹部２７が形成されることになる。ディスク収納用トレー７を本体３にはめ込むと、前記凹部２７の部分には支持板９との間に空隙が形成されることになる。収納されるディスクは、前記ディスク収納用凹部２３に挿入するとともに、ディスクの透孔をディスク保持部２５に嵌合させ、ディスクの記録面が浮き上がった状態で非接触に保持される。前記構成のディスク収納用トレー７が本体３内にはめ込まれて一体に組み立てられる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように、従来のディスク収納ケースにおいては、装着されたジャケットが見えるように、少なくとも蓋５は透明な合成樹脂で形成されている。そして、前記ジャケットの写真、絵、図形等は、芸術性が高く、写真としても、絵としてもそれだけを飾っておく価値があり、常にインテリアの一部として楽しむことができるものである。しかしながら、収納ケース自体を飾り付けるには壁などに寄り掛けなければならないが、これでは、任意の場所に飾り付けられないばかりでなく、鑑賞するには不向きである。

【０００６】また、鑑賞するために飾り付けるには、収納ケースからジャケットを取り出して写真立てに入れるか、額縁に入れるか、あるいは収納ケース自体を別のスタンドに載置して飾って置くしかなかった。しかしながら、収納ケースからジャケットを取り出して飾り付けるのでは、収納ケースと別々になってしまう。また、別途スタンドを使用する場合にも、安定感や一体感に欠けるおそれがある。また、収納ケース自体薄い材質であり、運搬中や携帯中に衝撃によって破損するおそれがあり、破片でディスクを傷つけるおそれがあった。

【０００７】

【考案の目的】

この考案はかかる現況に鑑みてなされたもので、ディスク収納ケースをそのまま挿入してジャケットに印刷された写真や絵を鑑賞することができ、また、ＣＤを聞きたいときにはケースから自由に取り出して聞くことができるとともに、衝撃による破損を防止するディスク収納ケースカバーを提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため、この考案に係るディスク収納ケースカバーは、内部にディスクケースを収納可能な中空の直方体形状であって、正面はディスクを出し入れするために開口しており、上面及び下面はそれぞれ側面と平行に形成されたスリットと、背面との間に形成されたスリットによって分割されていることを特徴とする。前記ケースカバーはバネ作用を有する材質により形成することが好ましく、また、透明又は半透明体とすることができる。

【０００９】また、この考案に係るディスク収納ケースカバーは、側面の一方に窓を形成してもよく、また、ケースカバーの上面に折返し片を設け、あるいは、側面に支持脚を設けることができる。また、前記折返し片や、支持脚に代え、又は、前記折返し片や、支持脚とともに、側面に透孔を設けてもよい。前記透孔は側面の一部を外方に突出させた突出部に形成し、または側面の内面に設けた凹部に形成することができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、この考案に係るディスク収納ケースカバーを図面に基づいて具体的に説明する。図１は、この考案に係るディスク収納ケースカバーの基本的形状を示す斜視図、図２は断面図である。ケースカバー３０は、内部にディスクケースを収納可能な中空の直方体形状をなしており、一枚の板状体を曲げ加工によって一体的に形成されている。正面３１は、ディスクを出し入れするために開口しており、上面３３及び下面３５にはそれぞれスリット３７、３９が形成されている。さらに、背面４０と上面３３及び下面３５との間にはスリット４１、４３が形成されている。

【００１１】前記構成において、ケースカバー３０の全体を透明又は半透明な材質で形成するか、少なくとも側面４５，４７の一方を透明又は半透明な材質で形成することにより、開口している正面３１から挿入したディスクケースを透視することができる。また、ケースカバー３０はバネ作用を有する材質により形成することが好ましい。ディスクケースをケースカバー３０に収納することにより、衝撃による破損から保護することができる。さらに、ケースカバー３０は、左側面４５と右側面４７とは背面４０を中心にして扇状に開くことになるとともに、バネ作用を有する材質により形成した場合には、背面４０のバネ作用により正面３１側を押し広げても力を解除すると元の状態に自動的に復元する。

【００１２】前記バネ作用によって、ケースカバー３０の厚さ、即ち、上面３３と下面３５の幅寸法を収納するディスク収納ケースの厚さと同じか、僅かに小さく形成しておくことにより、収納したディスクを挟持して脱落するのを防止することができるばかりでなく、ディスクケースの多少の厚さのバラツキにも対応することができる。

【００１３】尚、ケースカバー３０を単に保護カバーとして用いる場合には、透明な材質に限定されるものではない。従って、バネ作用を有するものであれば、合成樹脂、アルミ、紙等任意の材質により形成することができる。

【００１４】図３以下に示す実施形態は、ディスク収納ケースを挿入した状態で飾り付けてインテリアの一部として楽しみ、あるいはジャケットの写真や絵を鑑賞することができるようにしたケースカバーである。図３以下の実施形態では、必ずしも透明な材質を使用することに限定されるものではない。図３に示す実施形態のケースカバー３０ａは、左側面に窓４９を設け、右側面４７に連設してなる上面３３の一部を折返し片５０となして、吊り下げ可能にしたケースカバーである。折返し片５０は、前記スリット３７に連通するスリット５１，５１を設ける取るとともに、先端部に透孔５３を穿設してなる。

【００１５】前記折返し片５０は、通常は上面３３と同一面とされており、使用するときに根元から上方に折り曲げて透孔５３にフックやピンに直接係止させて吊り下げるか、折返し片５０，５０の間にひもを掛けて吊り下げればよい。側面４５には、窓４９が形成されているから、ジャケットを装着したディスクケースを挿入した場合には、ジャケットの周縁を縁取り、恰も額縁のようにしてジャケットの写真や絵を鑑賞することができる。

【００１６】図４に示す実施形態のケースカバー３０ｂは、右側面４７に支持脚５５を設けたケースカバーを示している。支持脚５５は、右側面４７に略台形状の切込５７を設け、連設部分の根元を折り曲げ可能としている。尚、切込５７の形状については前記実施形態のように略台形状に限定されるものではなく、任意の形状に設けることができることは勿論、支持脚５５を２以上設けることもできる。さらに、前記実施形態では、切込５７を下向きに形成して支持脚５５の上部において連設するように形成したが、反対に、切込５７を上向きに形成して支持脚５５の下部において連設するように形成してもよい。この場合には、支持脚５５を下方に倒すことによってケースカバーを立てることができる。

【００１７】図５〜図７は、上記支持脚５５の他の実施形態を示す。ケースカバー３０ｂでは、支持脚５５は三方に切込を設け、一辺を折り曲げ部としたのに対して、ケースカバー３０ｃでは、支持脚５５ａは、連続する切込５７ａによって切り取られた窓に嵌合している。支持脚５５ａは、両端面に突設したピン５９を窓の対向する側面に形成したピン穴６０に嵌合することによって回動自在に取り付けられている。この実施形態では、支持脚５５ａの材質を右側面の材質と異ならしめることができる。

【００１８】図４〜図７に示す実施形態では、図８に示すように、支持脚５５，５５ａを引き出して開いて写真立てのように立てればよい。

【００１９】図９〜図１１は、上面３３近傍の右側面４７に透孔６１を設けたケースカバー３０ｄを示している。透孔６１は、単に右側面４７に穿設することによって形成されているが、図１０に示す透孔６１ａは、右側面４７の一部を外方に突出させた突出部６３に設けられており、図１１に示す透孔６１ｂは、右側面４７の内面に形成した凹部６５に設けられている。前記透孔６１〜６１ｂを設けた実施形態では、画鋲やピンによって壁面等に取り付けることができる。この場合、図１０及び図１１の透孔６１ａ、６１ｂにあっては、固定用の画鋲やピンの頭部を埋没させることができる。

【００２０】前記透孔６１〜６１ｂは、右側面の任意の箇所に設けることができる。また、ケースカバーを壁面等に取り付けるには、まず、ディスク収納ケースをケースカバーから取り出し、窓４９側から前記透孔に画鋲またはピン等を押し込んで固定した後、再度正面の開口からディスク収納ケースを収納すればよい。従って、ディスク収納ケースを壁面等に固定した状態で展示することができる。

【００２１】尚、上記図３以下の実施形態では、左側面に窓４９を設けたが、窓の形状は方形状に限らず、ハート型やダイヤ型等任意の形状に形成することができ、また複数の窓を形成することもできる。窓を複数形成した場合には、それぞれ任意の形状として組み合わせてもよい。また、必ずしも窓を形成する必要はなく、図１に示すケースカバー３０に図３に示す折返し片５０を設けたり、図４に示す支持脚５５を設けたり、あるいは図５に示す支持脚５５ａを設けることができる。

【００２２】また、上記実施形態は、それぞれ単独で、あるいは２以上の実施形態を適宜組み合わせて使用することができる。そして、上記実施形態においてはいずれも、ディスク収納ケースを飾り付けてジャケット上の写真、絵、図形等を楽しむことができるのみならず、収納ケースを衝撃から保護し破損を防止することができる。

【００２３】さらに、この考案に係るケースカバーは、音楽や映画の貸し出しを業務とするレンタル店において、展示用のケースカバーとしても応用することができる。即ち、ケースカバー全体を透明又は半透明の材質で形成した場合には、ケースカバーの背面側から両側面に亘るとともに、挿入したディスクケースの一部が透視できる大きさに形成したディスクのタイトル紙を正面の開口から挿入し、その後、ディスク収納ケースを収納する。このようにして、タイトル紙を挿入した他のケースカバーとともに、陳列棚の所定に位置に陳列する。

【００２４】利用者は、ケースカバーを透視してタイトル紙に表記された文字を読みとることができる。また、ディスクケースが収納されているかどうか、即ちディスクがレンタル中かどうかも確認することができる。収納されている場合には、そのディスクケースカバーを棚から抜き出し、さらにケースカバーからディスクケースを抜き出してケースカバーを棚に戻し、ディスクケースを貸し出しカウンターに持参すればよい。その後は通常の貸し出し手続きに従って貸し出しが行われる。

【００２５】また、ケースカバーが透明又は半透明の材質で形成されていない場合には、ディスクが収納されているかどうか確認する窓を背面に形成しておけばよい。

【００２６】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案に係るディスク収納ケースカバーによれば、ＣＤ、ＭＤ、ＤＶＤ等の各種ディスク収納ケースを収納して、装着されているジャケット上の写真、絵等を楽しむことができる。また、ディスクを使用するときは、収納ケースをケースカバーから容易に取り出すことができる。また、ケースカバーごと携帯することにより、衝撃を受けても緩衝材として保護するから、ディスク収納ケースが破損することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】基本的形態を示す斜視図である。

【図２】同じく縦断面図である。

【図３】他の実施形態を示す斜視図である。

【図４】さらに、他の実施形態を示す一部を切り欠いた
斜視図である。

【図５】さらに、他の実施形態を示す一部を切り欠いた
斜視図である。

【図６】説明用要部断面図である。

【図７】説明用要部斜視図である。

【図８】使用状態の一例を示す側面図である。

【図９】さらに、他の実施形態を示す一部を切り欠いた
斜視図である。

【図１０】さらに、他の実施形態を示す要部断面図であ
る。

【図１１】さらに、他の実施形態を示す要部断面図であ
る。

【図１２】従来のディスク収納ケースを示す分解斜視図
である。

【図１３】ディスク収納ケースに嵌合されるディスク収
納用トレーの断面図である。

【符号の説明】

３０：ケースカバー３１：正面３３：上面３５：下面３７、３９：スリット４０：背面４１，４３：スリット４５：左側面４７：右側面４９：窓５０：折返し片５１：スリット５３：透孔５５：支持脚５７：切込５９：ピン６０：ピン穴６１、６１ａ、６１ｂ：透孔

【手続補正書】

【提出日】平成１１年１２月２２日（１９９９．１２．
２２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

【図１３】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内部にディスクケースを収納可能な中空
の直方体形状であって、正面はディスクを出し入れする
ために開口しており、上面及び下面はそれぞれ側面と平
行に形成されたスリットと、背面との間に形成されたス
リットによって分割されていることを特徴とするディス
ク収納ケースカバー。
【請求項２】前記ケースカバーはバネ作用を有する材
質により形成されていることを特徴とする請求項１に記
載のディスク収納ケースカバー。
【請求項３】前記ケースカバーは透明又は半透明体で
あることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のデ
ィスク収納ケースカバー。
【請求項４】側面の一方に窓が形成されていることを
特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載のディス
ク収納ケースカバー。
【請求項５】上面に折返し片を設けたことを特徴とす
る請求項１〜４のいずれか１項に記載のディスク収納ケ
ースカバー。
【請求項６】側面に支持脚を設けたことを特徴とする
請求項１〜４のいずれか１項に記載のディスク収納ケー
スカバー。
【請求項７】側面に透孔を設けたことを特徴とする請
求項１〜４のいずれか１項に記載のディスク収納ケース
カバー。
【請求項８】前記透孔は側面の一部を外方に突出させ
た突出部に形成したことを特徴とする請求項７記載のデ
ィスク収納ケースカバー。
【請求項９】前記透孔は側面の内面に設けた凹部に形
成したことを特徴とする請求項７記載のディスク収納ケ
ースカバー。