JP3096743U - 記録媒体収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に収納されるディスク状の記録媒体であ
るＣＤ−ＲＯＭ等が、内部でぐらついたり、外れたりし
て損傷することのない記録媒体収納ケースを提供する。 【解決手段】 第１収納部１０に収納されたＣＤ−ＲＯ
Ｍ等の表面を、２つの収納箇所７２、７３を設けるため
に、第２収納部２０に設けた分割枠７０の頂部で押え、
ＣＤ−ＲＯＭ等が内部でぐらついたり、外れたりするこ
とがないようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、内部にＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、ＣＤ等のディスク状の記録媒体（以 下、ＣＤ−ＲＯＭ等と言う。）とそれに関連する他の資料等を収納する記録媒体 収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、内部にＣＤ−ＲＯＭ等を収納する収納ケースは、ＣＤ−ＲＯＭ等の中心 孔の内周に圧接する保持機構でＣＤ−ＲＯＭ等を収納ケース内に保持していた。

【０００３】

【特許文献１】 特開２００１−５８６８９公報

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような収納ケースは、ＣＤ−ＲＯＭ等が内部でぐらついた り、外れたりして損傷する可能性があった。 そこで、本考案は前記課題を解決することを目的とし、ＣＤ−ＲＯＭ等が内部 でぐらついたり、外れたりすることのない記録媒体収納ケースを提供することに ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段、及び考案の効果】

以下、前記課題を解決するためになされた本考案の特徴について詳述する。 前記請求項１の考案は、回動自在なヒンジ部を介して、両側に対向する２つの 箱状の収納部を設け、 該収納部は、ディスク状の記録媒体を収納可能な第１収納部と、 複数の収納箇所に分ける仕切り状の分割枠を有する第２収納部とから成るフォ ルダー状の収納ケースであって、 前記分割枠は、前記第１収納部と前記第２収納部を係合させた時、 内部に収納されたディスク状の記録媒体の表面をその頂部で押さえることがで きる高さを有することを特徴とする。

【０００６】 請求項１の記録媒体収納ケースによれば、第１収納部に収納されたディスク状 の記録媒体であるＣＤ−ＲＯＭ等は、第２収納部の分割枠の頂部で表面が押さえ られるので、収納ケース内でぐらついたり、外れたりすることがない。 次に、請求項２に記載の考案は、前記第１収納部又は前記第２収納部内に、さ らにケース状の収納箇所を設けたことを特徴とする。

【０００７】 請求項２の記録媒体収納ケースによれば、ケース内で移動してしまうような小 さなものや、重要な記録メディアを傷つけたり、無くしたりすることなく厳重に 保護して収納が可能である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施形態について一例を挙げて説明する。 図１乃至図３は、本考案の記録媒体収納ケースを示す図であり、図１は、ケー スを開いた状態の斜視図、図２はその平面図、図３はその底面図を示す。

【０００９】 記録媒体収納ケース１は、第１収納部１０と、第２収納部２０とに夫々収納物 を収納可能に構成され、第１収納部１０と、第２収納部２０とは、ヒンジ部２５ によって連結されている。 これら第１収納部１０、第２収納部２０、ヒンジ部２５は、例えば合成樹脂材 料を用いて一体成形によって作成される。

【００１０】 第１収納部１０の底板３０の周縁には３辺が立設した側壁３２a、３２b、３２ cが設けられ、収納物が外部に出ないような箱状となっており、側壁３２bの一部 には、ケースを開ける際に、指を掛ける窪み３３が設けられている。 一方、第２収納部２０の蓋板４０の周縁も３辺が立設した側壁４２a、４２b、 ４２cが設けられた箱状となっており、側壁４２bの一部にも窪み４３が設けられ ている。

【００１１】 ヒンジ部２５は、中央が板状で、その両端にヒンジが設けられたもので、両端 のヒンジが回動することによって、対向する第１収納部１０と第２収納部２０を 係合させることができる。 第１収納部１０の底板３０の中央には、ディスク状の記録媒体であるＣＤ−Ｒ ＯＭ等を収納する円形のＣＤ−ＲＯＭ等収納部５０が設けられている。

【００１２】 このＣＤ−ＲＯＭ等収納部５０は、ＣＤ−ＲＯＭ等の外周が内接し、一部に指 を掛ける窪み部５１a、５１b、５１c、５１dを有する円状の外周枠５２と、ＣＤ −ＲＯＭ等の中心孔の内周に圧接してＣＤ−ＲＯＭ等を保持する内周枠５５と、 一部がＣＤ−ＲＯＭ等の中心孔の内周に圧接して、下方に押し下げることによっ て、圧接が解除される押し下げ部６０とで構成される。

【００１３】 尚、この外周枠５２、内周枠５５、押し下げ部６０は、この種ＣＤ−ＲＯＭ等 の収納、保持に用いられる公知のものを使用してもよい。 第２収納部２０には、略中央に、蓋板４０から立設した仕切り状の分割枠７０ が設けられ、第２収納部２０を２つの収納箇所７２、７３に分割している。

【００１４】 分割枠７０は、蓋板４０と一体成形してもよいし、第２収納部２０に収納され る物の大きさ、数に応じて適宜、接着や嵌め込み等の方法で設けてもよい。 この分割枠７０は、その頂部で第１収納部に収納されたＣＤ−ＲＯＭ等の表面 を押さえるため、記録媒体収納ケース１が閉じられた際、ＣＤ−ＲＯＭ等の表面 から、蓋板４０の底面との空間を無くす高さに設けられている。

【００１５】 また、その頂部の広さは、ＣＤ−ＲＯＭ等の表面を傷付けることがないように 、頂部が平面や曲面にできる広さであることが望ましい。 尚、分割枠７０は、ＣＤ−ＲＯＭ等を傷つけない柔軟な材質のものを用いたり 、頂部に柔軟な性質のものを貼り付けたりしてもよい。

【００１６】 分割枠７０の位置は、複数の収納箇所を設けるため、適宜変更してもよいが、 第１収納部１０に収納されたＣＤ−ＲＯＭ等の表面を押さえられる位置である必 要がある。 この分割枠７０は、実施例では４つの壁で構成したが、複数の収納箇所に分割 できるような構成であればよく、例えば直線状に複数の柱状のものであったり、 １本の長い帯状のものであってもよい。

【００１７】 このように、分割枠７０で分割された２つの収納箇所７２、７３には、例えば 第１収納部１０に収納されるＣＤ−ＲＯＭ等の内容によって写真等が収納される 。 即ち、第１収納部１０にデジタルカメラで撮影された記録媒体であるＣＤ− ＲＯＭを収納し、第２収納部２０には、プリントされた写真を２つの収納箇所７ ２、７３に収納することができる。

【００１８】 その際、２つの収納箇所７２、７３に収納された写真の表面は、クリップ７５ 、７６によって押さえられ、第２収納部２０内でずれたり、外れたりすることが ない。 ８０は、ケース状の収納箇所であり、ケースヒンジ８２を介して、ケース本体 ８５とケース蓋体８６が設けられ、ケース本体８５は２つに分割されている。

【００１９】 このケース状の収納箇所８０には、例えばメモリスティック等の記録メディア が収納され、ケース内で移動したり、外に落ちて無くしたりすることなく、厳重 に保護することが可能である。 このように、ＣＤ−ＲＯＭ等、写真、記録メディアが収納された記録媒体収納 ケース１は、第２収納部２０の側壁４２bに設けられた係合突起９０a、９０bが 第１収納部１０の側壁３２bの内側に設けられた係合壁９５a、９５bとの間の係 合凹部１００a、１００bに係合することによって、ケースがフォルダー状に閉じ られる。

【００２０】 その際、ＣＤ−ＲＯＭ等の表面には、分割枠７０の頂部が当たり、その表面を 押さえることでＣＤ−ＲＯＭ等のぐらつきや外れることを防止することができる 。 １２０は、ケースの外側に設けられた透明カバーであり、ケースの外側と透明 カバーとの間に、ケース内の収納物の内容に応じた印刷物等を挿入でき、内容に 応じて適宜代えることも可能である。

【００２１】 また、インデックスプリントを挿入して、内部の収納物を一目で確認するよう にしてもよい。 このように、記録媒体収納ケース１に、ＣＤ−ＲＯＭ等、写真、記録メディア 等を収納すれば、ケース１つで、プリント袋、メディアケース、サービスアルバ ムの代行ができる。

【００２２】 また、ケースに受付伝票を添付すれば、現像店で顧客の受付用として使用可能 であり、顧客も異なった収納物を１つのケースとして収納可能で、整理棚等に並 べておくだけでよく、整理上からも便利である。 尚、本考案は、その要旨を逸脱しない限り種々なる改良は自由であり、例えば ケースを透明又は半透明にして内部の収納物を確認できるようにしたり、ケース に帯電防止効果を持たせて、記録メディアの保護をより効果的としたり、マニュ アル、アプリケーションＣＤ、ＵＳＢケーブル等を同時に収納したデジタルカメ ラのマニュアルの保管用等の用途に使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の記録媒体収納ケースを開いた状態の
斜視図である。

【図２】 本考案の記録媒体収納ケースを開いた状態の
平面図である。

【図３】 本考案の記録媒体収納ケースを開いた状態の
底面図である。

【符号の説明】

１…記録媒体収納ケース、１０…第１収納部、２０…第
２収納部、２５…ヒンジ部、７０…分割枠、８０…ケー
ス状の収納箇所

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回動自在なヒンジ部を介して、両側に対
   向する２つの箱状の収納部を設け、 該収納部は、ディスク状の記録媒体を収納可能な第１収
   納部と、 複数の収納箇所に分ける仕切り状の分割枠を有する第２
   収納部とから成るフォルダー状の収納ケースであって、 前記分割枠は、前記第１収納部と前記第２収納部を係合
   させた時、 内部に収納されたディスク状の記録媒体の表面をその頂
   部で押さえることができる高さを有することを特徴とす
   る記録媒体収納ケース。
2. 【請求項２】 前記第１収納部又は前記第２収納部内
   に、さらにケース状の収納箇所を設けたことを特徴とす
   る請求項１記載の記録媒体収納ケース。