JP3803975B2 - 折り畳み式データディスクホルダー - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は、対向したシェル状のクロージャ部材が一体ヒンジで接合されていて、ディスクの出し入れのために片手で開けられるデータ記憶ディスク又はＣＤ用折り畳み式ホルダー又はケースに関する。
背 景
通常「コンパクトディスク」又は「ＣＤ」と呼ばれている電子データ記憶ディスクは、例えば、コンピュータプログラム、コンピュータ作成データ、音声及び映像記録を記憶する媒体として広く普及している。電子データディスクの普及により、ディスクの堅固な保護保管具が得られるよう開閉が楽であり、しかもそれ自体は安価且つ軽量であって、しかも場所を取らない改良型包装保管具又は「ホルダー」が強く要望されている。
従来型データディスク又はＣＤホルダーは、２部品の組合せとしての全体として矩形の箱と蓋を互いにヒンジ留めしてディスクを販売時点において展示する展示手段としてだけでなく、保管手段となったいわゆる宝石箱タイプのものとしての特色がある。また、従来型宝石箱タイプのデータディスク又はＣＤホルダーでは、ホルダー内での保管中にディスクの望ましくない動きを防止するようディスクを実際に支持する別個のインサートをホルダー内に設ける必要がある。従来型ディスクホルダー又はケースは又、開閉操作が若干難しく、取扱いが幾分面倒であり、所望程度以上に場所を取り、比較的構造が複雑であって、しかも製造費が比較的高くつく。したがって、データディスクホルダー又は保管ケースの改良が要望されており、本発明は、データディスクホルダー又は保管ケースと関連した上述の欠点及び他の問題の解決手段に関する。
発明の概要
本発明は、改良型データディスク又は「ＣＤ」ホルダー、或いは保管ケースを提供する。
本発明の重要な一特徴によれば、対向する幾分シェル状のカバー又はクロージャ部材を一体ヒンジで相互連結し、クロージャ部材により構成されるディスク保持スペースを開閉するよう互いに対して動かすことができる成形プラスチックの単一品であるデータディスクホルダーが提供される。特に、データディスクホルダーは、一体ヒンジを構成するホルダーのベース部分を除けば、全体として円形の形状を備えるのが良い。ホルダーは、ディスクそれ自体の直径よりも僅かに直径が大きいだけである。ホルダーは又、ユーザーがディスクをホルダーに出し入れする際、ホルダーが実質的に丸く又は円形なので気持ち良く感じられる。さらに、ホルダーの上記形状により、ディスクを適正に取り扱いやすくなり、即ち、例えば、データピット又はバンプが設けられているディスクの部分ではなく、ディスクの縁又は中央部分そのものだけに触れることによって取扱い可能である。
本発明の別の特徴によれば、実質的に片手で容易に開閉操作できるデータディスクホルダーが提供される。データディスクホルダーは、各シェル状クロージャ部材に設けられていて、データディスクそれ自体に設けられた中央孔を通って突出した状態でこれを位置決めする対向中央ハブ部分を備えたクロージャラッチを有している。ハブのうち一方は、全体として円筒形ボスとして形成されている他方のハブと締り嵌め関係をなす表面が設けられた孔を有し、かくして、対向したクロージャ部材を互いに固定でき、しかもホルダーを開けるよう容易に引離し操作を行うことができる。また、ホルダーの周囲には、クロージャ部材を操作してこれを分離してホルダー開き位置に動かすことができるようにするための複雑ではないが効果的な表面が設けられている。
本発明は、経済的に製造でき、軽量であり、しかもディスクに又はクロージャ部材の片方又は両方の上に設けることができる印刷インサートに形成された目印を容易に見ることができるように透明又は半透明な成形プラスチック材料で作ることができるデータディスクホルダーを提供する。さらに、対向したクロージャ部材は好ましくは、クロージャ部材をホルダー開き位置に動かしたときにディスクがホルダーから脱落しにくいようにディスクをホルダー内に支持する浅い円形凹面を備える。
当業者であれば、本発明のデータディスクホルダーの上述の利点及び特徴を理解し、添付の図面と関連して行われる以下の説明を読むと本発明の他の重要な特徴を理解しよう。
【図面の簡単な説明】
図１は、本発明のデータディスクホルダーの斜視図であり、対向するクロージャ部材の凹状支持面を示す図である。
図２は、図１に示すホルダーの反対側の斜視図である。
図３は、図１及び図２に示すホルダーを閉じ位置で示す平面図である。
図４は、図３の４−４線矢視断面図である。
図５は、図４と同一の線における拡大矢視断面図である。
図６は、図４の６−６線矢視断面図である。
図７は、折り畳み式データディスクホルダーの第１の変形実施形態を開き位置で示す斜視図であり、対向クロージャ部材の凹状支持面を示す図である。
図８は、データディスクホルダーの第２の実施形態を開き位置で示す斜視図であり、対向クロージャ部材のディスク支持面及び他の構造的特徴を示す図である。
好ましい実施形態の説明
以下の説明において、明細書及び図面を通じて同一の部分には同一の参照符号が付けられている。図は、必ずしも同一縮尺にはなっておらず、ある部分は、分かりやすくするために幾分大まかな又は概略的な形態で示されている場合がある。
図１を参照すると、本発明による折り畳み式データディスクホルダーが示されており、その全体は符号２０で指示されている。ディスクホルダー２０は、図１に想像線で示し、全体を符号２２で指示した従来型電子データ記憶ディスクの保管及び展示ケースとなるよう設計されている。ディスク２２は、約１２０mmの外径、約１５mmの中央孔２４及び約2.0〜3.0mmの厚さを有するいわゆる標準コンパクトディスク設計のものであるのがよい。ディスクホルダー２０は、ヒンジ軸線又は折り畳み軸線３１を有する一体ヒンジを形成するよう比較的薄いウェブ部分３０のところで互いに接合された半径方向に延びる全体として矩形のベース部分２７，２９を除き、実質的に形状が円形のものである対向するシェル状クロージャ部材２６，２８を有することを特徴としている。クロージャ要素２６には、凹部３２が形成され、この凹部３２はクロージャ用部材２６の形状の全体的な外径を有すると共に周囲リム３４を画定している。リム３４のところのクロージャ部材の厚さは好ましくは、約3.0mmであり、凹部３２の深さはクロージャ部材の全厚の約半分である。
クロージャ部材２６はさらに、クロージャ部材の凹み支持面３５から突出した円筒形ハブ部分３６をさらに有し、この支持面３５は凹部３２を構成している。ハブ３６は、クロージャ部材２６の円形周囲及び凹部３２と同軸である。ハブ３６は、中央孔３８を備え、ハブ３６は本質的には、中央軸線３９を有する円形フランジ又はカラーである。これについては図４及び図５も参照されたい。軸線３９はまた、円形凹部３２及びクロージャ部材２６の周囲の中心軸線でもある。
クロージャ部材２８は、円形凹部４０がリム４２によって画定され、凹部４０はクロージャ部材２８の輪郭によって画定されている意味において、クロージャ部材２６の実質的に鏡像である。図１に示すように、凹部３２，４０の全体として横方向の直線状壁部分３２ａ，４０ａは、データディスク２２の一部を受け入れてこれを支持するための浅い弧状部分３２ｂ，４０ｂを有している。さらに、クロージャ部材のうち少なくとも一方、例えばクロージャ部材４０は、互いに間隔を置いて反対側に位置した突出部４１を有し、これら突出部は、データディスク２２を凹部３２，４０によって形成されるクロージャスペース内に置いてフランジ又はリム３４，４２が互いに接するようにクロージャ部材２６，２８を互いに固定する際にデータディスク２２を位置決めしてこれを支持するのに役立つ。凹部４０は又、クロージャ部材２８の全体として平らな支持面４３によって画定されている。クロージャ部材２８の厚さも又、約3.0mmであるのがよく、リム４２から測った凹部４０の深さは、クロージャ部材２８の全厚の約半分であるのがよい。かくして、ホルダー２０が閉じ位置にあるときにクロージャ部材２６，２８相互間にスペースが形成され、これはデータディスクを受け入れるために厚さ寸法が少なくとも約3.0mmであり、またホルダーによって収容されたディスクに関する適当な目印又は情報を与えるテーパインサートを受け入れるための僅かな追加のスペースが設けられている。
さらに図１及び図２を参照すると、クロージャ部材２８は、クロージャ部材２６，２８をヒンジ３０の回りに折り畳んだときに互いに隣接して位置すると、ハブ３６の孔３８内にぴったりと嵌まるような直径の中央同軸状ハブ部分４４を更に有している。ハブ４４は好ましくは、表面４３の平面に対して直角に突出した中空円筒形ボスである。ボス４４は好ましくは、ホルダー２０が折り畳み又は閉じ位置にあるときにクロージャ部材２６の外面３５ａの上に延びる横方向端壁４４ａを有している。これについては、図４及び図５を参照されたい。
次に、図２を参照すると、ヒンジ３０は、ベース部分２７，２９の肉厚を図示のように互いに対向した傾斜縁部５０，５２をそれぞれのベース部分に設けることにより一体ヒンジ３０の適当な厚さに減少させることによって形成されている。ホルダー２０は有利には、中心軸線３９の回りに好ましくは９０°間隔でクロージャ部材２８に形成された複数の逃げ又は傾斜表面５４，５６，５８を更に有しており、一つの表面は、クロージャ部材２８の円形部分のいわゆる頂部にヒンジ３０と対向して位置している。同様に、クロージャ部材２６は、リム３４の周りに形成されていて、クロージャ部材２６，２８がホルダー２０の折り畳み又は閉じ位置で互いに隣接しているときに表面５４，５６，５８と一線をなすよう動作できる互いに協働する逃げ又は傾斜表面５５，５７，５９を有している。
図３〜図６をさらに参照すると、ホルダー２０の折り畳み又は閉じ位置において、クロージャ部材２６，２８は、ディスク２２を保持するための密閉空間又はスペース６０（図５）を形成するよう周囲リム３４，４２に沿って互いに隣接して位置決めされる。ディスク２２は代表的には、ハブ３６並びにリム３４，４２及び位置決めピン又はボス４１によって空間６０内に心出しされる。いずれの場合においても、ディスク２２が空間６０内に配置されると、ディスクは実質的に、軸線３９に対して半径方向の移動が防止されるが、ディスクの一表面とクロージャ部材のうちの一方の内側支持面３５又は４３との間には僅かな隙間が生じて空間６０内に紙インサート等を置くための空間が得られている。
ホルダー２０を閉じ位置にすると、ボス４４は孔３８を通って突き出て、対向した円周方向に間隔を置いて位置した非円筒形表面６２に強く係合し（図６では４つ）、これら表面６２は、これらのうち相互に対向した表面が、ボス４４の直径よりも僅かな小さな距離互いに離隔するような仕方で互いに間隔を置いて位置している。このように、ボス４４は孔３８に締り嵌め状態となってクロージャ部材２６，２８を図３〜図６に示すホルダー閉じ位置において互いに固定する。しかしながら、ボス４４の横方向端壁４４ａはクロージャ部材２６の外面３５ａを越えて突出しているので、ボスを指で容易に押してハプ３６から外すことができ、それによりホルダーを開くことができる。さらに、対向した傾斜表面５４，５５又は５６，５７又は５８，５９に指の先を引っ掛けることができるのでクロージャ部材２６，２８を互いに分離してヒンジ３０の回りに、ディスクを空間６０内に出入れできる開き位置に動かしやすくなる。しかしながら、通常、ホルダー２０を開けようとして親指等でボス４４ａを押すと、クロージャ部材２８はボスを孔の表面６２から離脱させるのに十分撓み、クロージャ部材２６をクロージャ２８から外してホルダー２０を開き位置に移動させることができるようになる。データディスクホルダー２０は好ましくは、実質的に透明な射出成形プラスチック材料等、例えばポリプロピレンで作られる。図３に示すように、データディスク上の適当な目印又はこの中に入れられた紙インサートは、ディスクが何であるかをクロージャ部材２６又は２８越しに容易に示すことができる。ディスクホルダー２０及び以下に説明するホルダーの他の実施形態を製造するために他の材料を用いてもよい。
次に、図７を参照すると、本発明のデータディスクホルダーの第１の変形実施形態が示されており、その全体は符号１２０で指示されている。ディスクホルダー１２０は、ホルダー２０のヒンジ３０と実質的に同様に構成された一体ヒンジ１３０によって互いに一体的に接合されていて、全体として矩形形状の対向したクロージャ部材１２６，１２８を有している。クロージャ部材１２６，１２８は、それぞれ円形凹部１３２，１４０を有し、これら凹部は、上述のデータディスク２２よりも僅かに大きく、それぞれ平らな支持面１３３，１３１によって画定されている。ディスクホルダー１２０は、フランジ３６及び孔３８と類似して構成された円筒形フランジ１３６によって形成される孔１３８を有している。同様に、クロージャ部材１２８は、横方向端壁１４４ａを備えた凹部１４０から突出する円筒形ボス１４４を有している。ボス１４４は、クロージャ部材１２６，１２８を互いに固定するよう孔１３８に適当な締り嵌め状態で係合でき、それにより、クロージャ部材１２６，１２８が互いに隣接するようにホルダーを折り畳むとデータディスク２２をホルダー内に保持する。指の掛かる適当な逃げ又は傾斜面１５６，１５７が図示のように横方向端面１２８ａ，１２６ａに設けられており、対応の表面１５４，１５８，１５５，１５９がそれぞれのクロージャ部材１２８，１２６の側縁部に形成されていて、ホルダー２０の対をなす逃げ面５４，５５又は５６，５７又は５８，５９と同一の目的を達成する。事実、ホルダー１２０は、従来型宝石箱又は宝石ケースディスクホルダーと同一の寸法形状を有するのがよい外径を除き、ホルダー２０に対し殆どの点において類似している。
次に、図８を参照すると、本発明のディスクホルダーの別の実施形態が示されており、これは全体が符号２２０で指示されている。ディスクホルダー２２０は好ましくは、従来型宝石ケース又は宝石箱タイプのディスクホルダーの厚さを実質的に有するよう構成されており、このディスクホルダーは全体として円形の形状をしているが、幾分矩形のベース部分２２７，２２９を有する対向したクロージャ部材２２６，２２８を有することを特色とし、これらベース部分２２７，２２９は、ホルダー２２０の横方向端壁を形成する全体として平らなウェブ部分２３１によって互いに連結された二重一体ヒンジ２３０ａ，２３０ｂによって一体接合されている。クロージャ部材２２６は、ディスク支持面を形成する全体として平らな壁部分２３５を有し、この壁部分２３５は、ウェブ２３１の高さ又は幅とほぼ等しい高さを有する対向した周囲弧状壁部分２３７，２３９によって画定されている。壁部分２３７，２３９の直線状延長部が、ベース部分２２７の側部に沿って延びていて、それぞれ符号２３７ａ，２３９ａで指示されている。円形孔２３８が壁２３５に形成されており、この孔はまた、壁２３５と一体の円形フランジ又はカラー２３６によって画定されている。円形セグメント壁部分２４１，２４３が、壁部分２３７，２３９と実質的に隣接していて、それにより１又は２以上のデータディスク２２を保持するための円筒形凹部２３５ａを構成している。壁２３５から測った壁部分２４１，２４３の高さは、壁２３７，２３９の高さの約半分である。また図８に示すように、壁２３７，２３９には、クロージャ部材２２６を把持してこれをクロージャ部材２２８から分離するのを助ける全体として平らな奥まった表面部分２３７ｂ又は２３９ｂが形成されている。
対向したクロージャ部材２２８は又、対向関係にある全体として平らな壁部分２４５，２４７を有するベース部分２２９を除き、形状が全体として円形である。壁２４５，２４７はベース部分２２９の側縁部から奥まっていて、それぞれ壁２４７，２４５とそれぞれオーバーラップする壁２３７ａ，２３９ａを構成している。
クロージャ部材２２８は又、ディスク支持面を形成する全体として平らな壁部分２４９及びクロージャ部材２２６，２２８の弧状輪郭に対して同軸の中央円筒形ボス２４４を有している。部分円周方向円筒形壁部分２５１が、表面２４９から突出しており、この壁部分２５１は、クロージャ部材２２６をクロージャ部材２２８から遠ざかるよう回動させて図８に示すようにホルダー２２０を開く際、クロージャ部材２２８を保持するよう親指又は他の指を掛けることができる適当な全体として平らな凹部２５１ｂを備えている。クロージャ部材２２８は、壁２４５の縁部２４５ａと壁２５１の縁部２５１ｃとの間に構成された第１の弧状切欠き２５６を備えている。これと同様な切欠き２５７が壁２４７の縁部２４７ａと壁２５１の縁部２５１ｄとの間に設けられている。さらに、一部が壁２４９及び壁２５１によって画定された凹部がさらに、縁部２４５ａ，２５７ａを互いに連結する弧状壁２５９によって構成されており、この弧状壁２５９は、クロージャ部材２２６をクロージャ部材２２８上に又はこの逆の位置関係で折り畳むよう一体ヒンジ２３０ａ，２３０ｂを働かせてクロージャ部材２２６，２２８を互いに隣接した位置にする際、壁２４３に係合できる。ホルダー２２０の閉じ位置では、ボス２４４は、ボス４４がホルダー２０の孔３８を通って突き出るのと類似した方法で孔２３８内へ入り込み、これを貫通して突き出る。さらに、壁２３７，２３９は、それぞれ切欠き又は隙間２５７，２５６を閉じている。壁２５９，２４３が互いに隣接しており、壁２４１は壁２５１の内側弧状表面と隣接して嵌まり、それにより壁２５１の頂縁２５１ｅは、壁２３７，２３９の横方向縁部２３７ｃ，２３９ｃ相互間で壁２４１の周囲にぐるりと延びる平らな表面２４１ａと位置が一致する。したがって、ディスクはホルダー２２０の閉じ位置において、壁２４３，２４１相互間及び壁２５１，２５９相互間で支持される。さらに、ディスクはまた、ディスクがホルダー２０内に保持される方法と類似した方法でボス２２４及びフランジ２３６によって支持される。
ホルダー２２０は、ホルダー２０，１２０の操作と実質的に同一の方法で操作できる。ディスク、例えばディスク２２をクロージャ部材壁２３５又は２４９によって支持された関係でクロージャ部材２２６，２２８のうちのいずれか一方の上に置くと、横方向弧状壁２４１，２４３及び円形フランジ２３６によってほぼ心出しされる。変形例として、ディスクを表面２４９上において弧状壁２５１，２５９だけでなくボス２４４によっても保持してもよい。
クロージャ部材２２６，２２８を互いに近付けてホルダー２２０を閉じることができ、閉じ位置では、壁２３７ａ，２３９ａは壁２４７，２４５に隣接した状態で重なり合い、壁２４１は壁２５１の内側Ｒ部内に嵌まり込む。クロージャ部材２２６，２２８を、ボス２２４を孔２３８内に僅かに締り嵌めすることにより互いに掛け止めされる。ホルダー２２０を開けることが望ましい場合、ボス２４４に係合して孔２３８を通して押し、その間ボスに係合するのに用いられた一又は二以上の指もまた、表面２３７ｂ，２３９ｂと２５１ｂの両方又はいずれか一方に係合してクロージャ部材を互いに分離してこれらを図８に示す開き位置にスイングさせやすくし、その後、ディスクをホルダーから取り出すことができる。ホルダー２２０を、ホルダー２０，１２０と類似した方法で、即ち、ホルダー２２０を射出形成プラスチック、例えばポリプロピレン又は他の適当な材料で形成することによって製造することができる。
改良型データディスクホルダーの好ましい実施形態を詳細に説明したが、当業者であれば、種々の置換例及び設計変更例を想到できよう。

Claims (8)

1. 全体として円形の電子データディスクのホルダーであって、
   データディスクを少なくとも一方の上に支持する手段を含む対向したクロージャ部材と、
   データディスクをホルダーに対して出し入れする開き位置と、データディスクを前記クロージャ部材相互間に保持する閉じ位置との間で動かすことができるように前記クロージャ部材を相互に連結する一体ヒンジと、
   ホルダーの前記閉じ位置で前記クロージャ部材を互いに係合させた状態に保持する手段とより成り、
   前記保持手段は前記クロージャ部材のうちの一方を貫通する全体として円筒形の孔と、他方のクロージャ部材に設けられた全体として円筒形のボスとより成り、ホルダーの閉じ位置で前記ボスが前記孔内へ挿入されると互いに強く係合して、前記クロージャ部材を互いに係合させた状態に保持し、
   前記孔及び前記ボスのうちの一方は、ホルダーの前記閉じ位置で他方に強く係合するために少なくとも一つの非円筒形表面を有し、
   前記ボスは前記クロージャ部材がホルダーの閉じ位置にあるとき前記一方のクロージャ部材から突出する横方向端壁を有し、前記端壁を押して前記他方のクロージャ部材を前記一方のクロージャ部材から離脱させるとホルダーを開くことができる、全体として円形の電子データデータディスクのホルダー。
2. 前記孔は、前記ボスに強く係合するために前記孔の有効直径を減少させる少なくとも一つの非円筒形表面を有することを特徴とする請求項１のホルダー。
3. 前記孔は、前記一方のクロージャ部材に形成された円形フランジに設けられ、前記フランジは、データディスクを前記一方のクロージャ部材上に置いたときこれを支持するためにデータディスクに設けられた中央円形孔よりも僅かに小さな直径を有していることを特徴とする請求項１のホルダー。
4. 前記クロージャ部材にはそれぞれ全体として円形の凹部が設けられ、該凹部は、前記クロージャ部材がホルダーの閉じ位置にあるときデータディスクを受け入れる空間を形成することを特徴とする請求項１のホルダー。
5. 前記クロージャ部材は、ホルダーの閉じ位置ではデータディスクを前記空間内に保持するよう互いに係合可能な周囲リム部分を有することを特徴とする請求項４のホルダー。
6. 前記リム部分に設けられていて、ホルダーを開くよう前記クロージャ部材に指を使って係合する互いに協働する逃げ面を有していることを特徴とする請求項５のホルダー。
7. 前記クロージャ部材のうち少なくとも一方に設けられていて、データディスクを前記一方のクロージャ部材上の所定位置に支持する互いに間隔を置いたディスク位置決めボスを有していることを特徴とする請求項４のホルダー。
8. 前記クロージャ部材の大部分は、全体として円形の外面を有し、前記クロージャ部材はそれぞれ他方のクロージャ部材のベース部分に隣接して設けられたベース部分を有し、前記ベース部分は前記一体ヒンジで接合されていることを特徴とする請求項１のホルダー。

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