JP2002367320A - ディスクケース - Google Patents

ディスクケース

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JP2002367320A
JP2002367320A JP2001176776A JP2001176776A JP2002367320A JP 2002367320 A JP2002367320 A JP 2002367320A JP 2001176776 A JP2001176776 A JP 2001176776A JP 2001176776 A JP2001176776 A JP 2001176776A JP 2002367320 A JP2002367320 A JP 2002367320A
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憲治 荻路
Kyuichiro Nagai
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Hikari Mizutani
光 水谷
Toshiharu Furukawa
俊治 古川
Minoru Fujita
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    • G11B33/02Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
    • G11B33/04Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon modified to store record carriers
    • G11B33/0405Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon modified to store record carriers for storing discs
    • G11B33/0411Single disc boxes
    • G11B33/0422Single disc boxes for discs without cartridge
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0313Container cases
    • G11B23/0316Constructional details, e.g. shape

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 現行8cmディスクカートリッジ同様にディ
スクの取扱い性を保ちつつ、小型化を可能にし、簡易ア
ダプター等を使用することによって、現行12cm対応
ドライブに装着することができるディスクケースを提供
する。 【解決手段】 8cmディスクを包含するディスクケー
ス2,3の形状を四角ではなく略円形とする。また、前
記ディスクケース2,3の開口部2b,3bの幅を39
mm以上とする。ディスクケース開口部側にディスク取
り出し用のアーム4,を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、光磁
気ディスク等のディスク状媒体、とりわけ情報の記録が
可能なディスクを交換可能に収納することができるディ
スクケースに関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、ディスク状記録媒体として
は、例えば追記或いは書き換え可能な光ディスクが用い
られている。この種のディスクはベアディスク(ディス
ク単体)状態においては、記録及びまたは再生装置(以
下、ドライブと記す)に装脱される際に手指がディスク
に触れ、ディスクに指紋等が付着して信号記録面を汚す
懸念があった。また、それらを防止するために、開口部
を開閉するシャッタを有したカートリッジ本体内にディ
スクを収納して使用される場合もある。カートリッジ方
式は、ドライブに装着されている時以外では、通常シャ
ッタが閉じているので、ディスクは外界と遮断されてい
る。このため、ディスク表面を塵芥や指紋による汚れか
ら守るという点では優れた方式である。
【0003】近年では、これまでの磁気テープに代わ
り、アクセス性に優れたディスクを記録媒体として採用
したカメラも登場しはじめている。カメラとしては磁気
テープを用いたカメラ同様、その取扱い性・操作性か
ら、より小型・軽量化が望まれている。また、カメラの
使用環境に鑑みると、屋外で使用されることも多いた
め、ディスクもできる限りベアディスクとしてではな
く、塵芥や指紋が付き難いカートリッジ方式に近い形態
にすることが望ましい。
【0004】次に、カートリッジのドライブへの誤挿入
防止について説明する。ここでは一例として8cmDV
D−RAMカートリッジを用いた場合について図9、図
10を用いて説明する。図9は従来のディスクカートリ
ッジをローダーに正しく挿入する場合の平面図であり、
図10は従来のディスクカートリッジを正しくない方向
からローダーに挿入する場合の平面図である。誤挿入防
止とは、ドライブにカートリッジを装着する際、カート
リッジの所定方向からしか装着不可能とし、カートリッ
ジ開口部において確実にディスク上の信号のやり取りを
行なうために必要な工夫である。図9および図10にお
いて、1はディスク(点線で示す)、22はカートリッ
ジ、22cはカートリッジ本体を示す。カートリッジ本
体22cには開口部22aが設けられる。25はシャッ
タである。22iはカートリッジ本体22cの側面のス
トレート部である。シャッタ25はカートリッジ本体2
2cにスライド式に取り付けられている。30はドライ
ブ側にあるカートリッジのローダーである。
【0005】ここで、ディスク1の中心Oからカートリ
ッジ開口幅中心を結んだ軸をY軸、ディスク1の中心O
を通り、Y軸に垂直な軸をX軸とする。またカートリッ
ジのY軸方向の長さをL0、X軸方向の長さ、即ち幅を
W0、ローダー30の幅をDとすると、L0>W0とな
るように規格で定められており、さらに、L0>D>W
0となるようローダー30の幅を設計する。図9はカー
トリッジ22がローダー30に対して正しい方向つまり
Y軸方向(図9中、矢印E方向)に装着される様子を示
している。この場合、カートリッジ22はカートリッジ
本体22cのストレート部22iがローダー30に案内
されるかたちで移動する。カートリッジ22はローダー
30内に所定距離移動すると、シャッタ25が図示しな
い開閉装置によりスライドして開けられ、開口部22a
を通してドライブ側(図示せず)とディスク1で確実に
信号のやり取りを行なうことが可能となる。これに対
し、図10はローダー30に対して使用者が誤った向き
でカートリッジ22を装着しようとしている場合を示し
ている。前述のように、カートリッジの長さL0、幅W
0、ローダー30の幅DはL0>D>W0なる関係にあ
るので、本図10に示すようにカートリッジ22をロー
ダー30に対しX軸方向(図10中、矢印E方向)に装
着しようとしても、カートリッジ22はローダー30に
入らないため、カートリッジの誤挿入によるドライブの
誤動作を予め防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のカートリッジは
シャッタ、ドライブとの位置決め穴、或いはディスク情
報の誤消去防止等のセンサ穴等の配置のため、ディスク
を内包した形状は略四角形となり、ベアディスクに対し
て、そのディスク面の投影面積が最小でも127%(デ
ィスクに外接する正方形)以上大きくなり、ドライブの
小型化設計を阻む原因の一つとなっていた。
【0007】ディスクを記録媒体に用いたカメラの特徴
としては、撮影したディスク情報(カメラで撮影したデ
ータ)をダイレクトにパーソナルコンピュータ(以下、
パソコンと記す)の外部記憶装置であるDVD−ROM
ドライブ、DVD−RAMドライブ等で読み取り乃至書
き込み処理が行なえるという点が挙げられる。ディスク
を用いたカメラの記憶媒体の一例としては、例えば8c
mDVD−RAMディスクを挙げることができる。この
8cmDVD−RAMディスク用カートリッジは、DV
DSpecifications for Rewri
table Disc規格により仕様決めがなされてい
る。この規格書によればディスクはカートリッジから取
り出し可能であり、カートリッジの開口幅は26mm±
0.2mmと設定されている。一方12cmDVD−R
AMカートリッジではその開口幅は39.0mm〜3
9.4mmと規格により決められている。
【0008】このため通常12cmディスクを扱うドラ
イブでは開口幅39mm以上のカートリッジ、あるいは
ベアディスクの使用を想定してドライブのメカニズムを
設計するために、現行8cmDVD−RAMディスク用
カートリッジに例えば直接または間接的にアダプターを
介してドライブに装着したとしてもカートリッジの開口
幅が狭いがために、カートリッジに挿入した状態ではこ
の8cmDVD−RANディスクを使用することができ
ない。従って、このディスクを使用するには、一度カー
トリッジからディスクを取り出してベアディスク状態に
してからドライブに装着する必要がある。この場合、前
述したようにディスクは表面に塵芥や指紋が着くと信号
の読み取り不良や書き込み不良を起こし易い。そのため
カートリッジからディスクを取り出す際にはその取扱い
を慎重に行なわなくてはならず、使い勝手の点からも不
便を伴う可能性がある。
【0009】また、カートリッジを小型化し、形状を変
化させてもカートリッジの誤挿入を防止する必要があ
る。
【0010】本発明の目的は小型のディスクケースを提
供することにある。
【0011】本発明の他の目的は8cmディスクカート
リッジ同様にディスクの取扱い性を保ちつつ、現行12
cm対応ディスクドライブにディスクを取り出すことな
く容易に対応することのできるディスクケースを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、第1の発明では、ディスクケースは、ディスク
状の記録媒体と、該記録媒体に対して記録再生を行なう
ための第1の開口部を有する第1のケース本体と、該記
録媒体に対して記録再生を行なうための第2の開口部を
有する第2のケース本体と、該第1の開口部と該第2の
開口部の位置を略合致させるように対向して配置された
該第1のケース本体と該第2のケース本体の該第1及び
該第2の開口部側に形成された該記録媒体の挿脱口と、
該第1及び該第2のケース本体に回転可能に保持され、
該挿脱口を開閉するたアーム部とを備え、該記録媒体
は、該第1のケース本体と該第2のケース本体の間に内
包される。
【0013】第2の発明では、ディスクケースは、ディ
スク状の記録媒体を内包し、該記録媒体上の記録面に対
して信号の記録及びまたは再生を行なうための開口部を
有し、該開口部が形成される平面と直交する開口部側側
面に該ディスク状記録媒体の挿脱口を形成してなるケー
ス本体と、ケース本体の該挿脱口の一端部或いは両端部
に設けられた回動軸によって該ケース本体に回動可能に
支持され、該挿脱口を開閉するアーム部とを備える。
【0014】第1又は第2の発明において、該ディスク
状記録媒体を内包する該ケース本体の平面外形は、スト
レート部を有した略円形、若しくは略長楕円形とする。
また、該アーム部は該ディスクケースの外形形状の一部
を形成する。また、該ディスク状の記録媒体と略平行な
面における該ディスクケースの外形投影面積は、使用す
る該ディスク状記録媒体の面積の100%以上、120
%以下である。また、該ディスクケースの開口部は該ケ
ース本体を形成する平面上で該ディスク状記録媒体を挿
脱する方向と垂直方向に少なくとも39mm以上の開口
幅を持つ。
【0015】第1又は第2の発明において、該ディスク
状記憶媒体の回転中心を通る開口部方向に伸延した最大
長さをLとし、それと垂直方向の最大部分の幅Wとする
と、L>Wとなるように構成する。また、該ケース本体
には、ディスクの記録及びまたは再生装置に対する位置
決めを行なうための位置決め穴を設ける。また、該ディ
スク状記録媒体が内包されたディスクケースの最大厚さ
が5.6mm以下である。また、該アーム部の該開口部
に係合する領域の厚さが2.8mm以下である。また、
該ケース本体には、該ディスクに関する情報を書き込む
部材を保持するための領域を有する。また、該部材を保
持するための領域は、深さが0.1mm以上の凹部とな
るように構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例を用い、図を参照して説明する。以下に、本
発明の第1の実施例について図1〜図6を用いて説明す
る。図1は本発明によるディスクケースの第1の実施を
示す分解斜視図である。図において、1はディスク本
体、1aは直径略15mmのディスク中心穴である。こ
こではディスク状の記録媒体として8cmDVD−RA
Mディスクを用いた例について説明する。本ディスク1
はその両面に信号面を持つタイプである。2は上ケース
本体(以下、上ケースと記す)、3は下ケース本体(以
下、下ケースと記す)であり、これらによりディスクを
1内包することによりディスクケースとして機能する。
上ケース2、下ケース3には図示しないドライブとディ
スク1上の信号の記録、再生が可能なように夫々開口部
2b、3bが設けられている。上ケース2、下ケース3
上の穴2c、3cは夫々図示しないドライブとの相対位
置を決めるための穴であり、円形をしている。一方穴2
d、3dも図示しないドライブとの相対位置を決定する
ための穴であるが、その一方向に遊びを持たせるために
略長円形(長穴)の形状をしている。
【0017】図1では、上ケース2側をA面、同下ケー
ス3側をB面としている。また、2i、3iは夫々上ケ
ース2、下ケース3のストレート部である。4はディス
クケースからディスク1を取り出すためのアームであ
り、その一端には回動軸4aを有している。この回動軸
4aは上ケース2及びまたは下ケース3に設けられた穴
2a、または穴3aと回動可能に係合されており、従っ
てアーム4は回動軸4a周りに回動できる構成となって
いる。また、アーム4には開口部2b、3bに位置する
(又は開口部2b、3bに係合する)領域4rを持って
おり、この領域4rは、アーム4を回動軸4a周りに、
矢印J方に回動させ、ディスクケース内に入り込ませた
時、ディスクケースの開口部2b、3b部分に位置す
る。この領域4rの部分はディスクの面に垂直な方向に
凹部を持った構造となっている。即ち、アーム4の他の
部分より厚さが薄くなっている。また、本実施例では、
アーム4はディスクケースの開口部2b、3b部分にお
いて、ディスクケース外形の一部を形成している。ま
た、本実施例及び本発明において、ディスクケースとは
上ケース2、下ケース3及びアーム4を所定通りに組合
せた際の総称である。
【0018】ここで、アーム4の配置される位置につい
て説明する。ディスクケースを図示しないドライブに装
着あるいはドライブから着脱する際は、使用者が開口部
と反対側を持って取扱うのが一般的である。アームはそ
の構造上、開口部と反対側に配置することも可能である
が、そのような構造とした場合、特にディスクケースを
ドライブから着脱する際にケースから不用意にアームの
みが引き出されてしまう可能性がある。このような問題
が生じないよう、本実施例では敢えてアーム4を開口部
2b、3b側に配置する構成とした。
【0019】図2は図1に示すディスクケースの平面図
である。図において、図1と同じものに対しては同一の
符号を付し、その説明を省略する。図において、開口部
2bの幅B、即ち、開口部2bの長手方向の軸であるY
軸に対して直交する方向の幅Bは39mm以上とする。
これは、現在12cmDVD−RAMカートリッジ規格
の開口幅と同じ寸法である。ディスクケースの開口幅2
b、3bをこのように39mm以上とすることによっ
て、現行のDVD−RAM対応ドライブにおいてもディ
スクを取り出すことなく、簡易アダプター等を使用すれ
ば、ディスクケースのままでドライブに装着してディス
クの記録及びまたは再生を行なうことができる。よっ
て、本実施例のディスクケースを使用することによっ
て、ベアディスク化する必要もないし、ベアディスク化
する際の指紋等の付着を気にする必要もない。
【0020】また、上ケース2において2e、2f、2
g、2hに示すハッチング部分はディスクケースの高さ
基準面であり、このディスクケースをドライブ(図示せ
ず)のメカシャーシに載置する場合、この部分とメカシ
ャーシが接触し、平面を構成し、所定の高さ決めを行な
う。また、このディスクケースは前述の通り、ディスク
両面対応であるため、上ケース2の裏面側に下ケース3
があり、上ケース2と同様な形状をしている。また、こ
こで、本ディスクケースの長手方向の寸法をL、幅をW
と定義し、L>Wとなるように寸法を決定することによ
り、前述従来技術の誤挿入防止のところで説明したよう
に、ディスクケースを図示しないドライブに装着する
際、その取り付け方向を間違えることなく装着すること
が可能となる。また、図2に示すように、アーム4を含
んだディスクケースの外形は略円形となっているため、
ディスクケースの面積はディスク1の外形投影面積に対
し100%以上120%以下の面積に設定することがで
きる。即ち、本実施例において、ディスクケースを図
1、2に示すような形状とすることにより先に説明した
図9、図10に示す従来カートリッジに比べて、上面か
らの投影面積を小さくできるため、このディスクケース
を搭載するドライブ(図示せず)の小型化を実現するこ
とが可能となる。
【0021】図3は図1に示すディスクケースの正面図
である。本図において、ディスク1は点線で示されてい
る。上ケース2、下ケース3、ディスクケースからディ
スク1を取り出すためのアーム4、アーム4において
上、下ケース2、3の開口部分2b、3bに位置する領
域4rは図1、2に示すものと同じものである。アーム
4の領域4rの厚さHrは、本実施例では2.8mm以
下と設定した。これは前述の8cmDVD−RAMカー
トリッジ規格のリセス部と同じ寸法とするためである。
また同カートリッジ規格ではそのカートリッジ厚さは
5.3mm〜5.6mmと規定されているため、従来の
カートリッジとの互換性を考慮して、本実施例によるデ
ィスクケースにおいても、その厚さHは5.6mm以下
と設定している。本実施例のディスクケースを開口部2
b、3bを覆うアーム4の方向からドライブに挿入した
場合、アーム4の領域4rの厚さHrは2.8mm以下
に設定されているため、ディスクケースはドライブに対
して正しく装着されるが、ディスクケースをアーム4と
は逆の方向からドライブに挿入した場合、領域4rに対
応する部分の厚さが領域4rより厚いため、これ以上ド
ライブには挿入されないため、ドライブへの誤挿入が防
止される。また、図において、4cはアーム4の回動軸
4a側端に設けられた空間部であり、アーム4を開いた
とき、又はディスク1をケースから取り出す際、あるい
はケースにディスクを入れる際に、アーム4の回動軸4
a近傍の端部がディスクと干渉することを防ぐために設
けられた逃げである。
【0022】図4はディスクケースからディスクを取り
出す場合の実施例を示す上面図である。ディスクケース
のアーム4は、アーム4を回動軸4aと共に回動させる
ことによって、ディスクケースに対して開閉する構造と
なっている。よって、ディスクケースからディスク1を
取り出す場合には、アーム4を回動させて、開口部2
b、3bを開放する。このようにすると、ディスク1を
ディスクケースから取り出す際にアーム4と干渉しない
ように設けた空間部4cを通して外に取り出すことがで
きる。ディスクケースをこのような構造とすることによ
り、ディスクケースからディスクの出し入れが可能とな
り、ベアディスク対応のドライブにも対応することがで
きる。また、本実施例では、ディスク取り出し用のアー
ム4はケースの開口部2b、3bの外周側に配置される
構造となっているため、使用者がディスクケースからデ
ィスク1を取り出す場合には、例えば使用者がアーム4
を図4の状態において、回同軸4aの周りに時計方向に
回すように開け、ディスク中心穴1aに指を入れ引き出
すことで、容易にディスクケースからディスク1を取り
出すことが可能である。また、ディスク1をディスクケ
ースに入れる際は、この逆の手順を踏めば良い。
【0023】図5は本発明によるディスクケースの第1
の実施例を示す一部断面側面図であり、一点鎖線及び二
点鎖線は図4の状態を示す側面図である。ディスク1、
上ケース2、下ケース3、アーム4(凹部4rは省略)
は図1〜図4と同じである。また、図において、二点鎖
線で示す50は上ケース2、下ケース3が置かれるドラ
イブのシャーシを示している。3cおよび3dは下ケー
ス3に空けられたシャーシ50との相対位置を決定する
ための穴であり、穴3cは略円形、穴3dは略長円形
(長穴)の形状を有するものとする。50aはシャーシ
50上にあって下ケース3の高さ基準面3e及びまたは
同高さ基準面3fとの載置面、50bは同じく下ケース
3の高さ基準面3g及びまたは同基準面3hとの載置
面、50iはシャーシ50の載置面50bに植立された
ディスクケースの位置決めピンである。本図5に示すよ
うに下ケース3の穴3c及びまたは穴3dにシャーシ5
0の下ケース3の載置面50bに植立されたピン50i
が係合することにより、シャーシ50とディスクケース
の相対位置が決定される。また、図5において、一点鎖
線1′はディスクケースから取り出されるディスクを示
し、二点鎖線4′はアーム4を回動させた場合のアーム
を示し、この場合開口部2b、3b(図4参照)は開放
されている。二点鎖線で示すアーム4′では凹部をなす
領域4rは省略されている。更に、ディスクケースの厚
さHは前述の通り5.6mm以下に設定されている。
【0024】以上述べたように、第1の実施例で説明し
た形状のディスクケースを用いることにより、現状の8
cmDVD−RAMカートリッジより小型で、更に12
cmカートリッジ同様の広い開口部2b、3bを持ち、
ディスクケースからディスク1を取り出すことなく、簡
易アダプター等を用いて容易に12cmディスク対応ド
ライブに装着させることができる。従って、ベアディス
ク化によるディスクへの指紋等の付着を心配する必要が
ない。更にディスク1をディスクケースから出し入れす
るためのアーム4をディスクケースの開口部2b、3b
側に配置したこによって、ディスク1の出し入れを容易
にできる等、取扱い性をも向上させることができる。ま
た、本実施例において、これまでディスク1は8cmD
VD−RAMディスクを使用した場合について説明して
きたが、本発明においてディスクケースに保持されるデ
ィスクは、これに限定されることなく、例えば、8cm
DVD−Rディスク、8cmCD−Rディスク等も適用
することができる。
【0025】また、第1の実施例では、アーム4を回動
軸4aの周りに回転させ、開口部2b、3bを開放させ
ることによって、ディスクをケースから挿脱させている
が、アーム4の両端に回動軸を設け、この軸をそれぞれ
上ケース及び下ケースに設けた穴に挿入し、アーム4を
円形部分のいずれかで切断するか、その厚さ方向で分割
した構成としても良い。
【0026】以下、本発明によるディスクケースの第2
の実施例について図6を用いて説明する。本実施例で
は、前述の第1の実施例で説明したディスクケースにお
ける誤挿入防止を更に確実に行なうための構成が示され
る。図6は本発明によるディスクケースの第2の実施例
を示す平面図であり、ディスクケースをドライブに対し
て誤った方向から装着しようとしている場合を示してい
る。図において、1はディスク、14はアーム、14a
はアーム14の回動軸、14bはアーム14の一部で図
中Y軸正方向に伸びた凸部、14cは前記凸部側面の垂
直面である。また2は上ケース、2aはアーム14と係
合する穴、2bは開口部である。また、31はドライブ
のローダー部分であり、簡略化して示している。31a
はディスクケースが挿入される方向側のローダー端部を
示している。2iは上ケース2の側面におけるストレー
ト部分であり、ディスクケースをドライブに対して正し
い方向に装着する際、ローダー部分31に案内される。
また、図6において、Wは本発明によるディスクケース
の幅、L1′は本ディスクケースにおいて開口部とは反
対方向の先端からアーム14部の凸部14bの立ち上が
り部分までの長さ、L2′はディスクケースの開口部と
は反対方向の先端からアーム14部の凸部14bの先端
までの長さを示している。また、D′は前述ローダー3
1の幅を示している。ここでL2′>D′>L1′>W
なる関係を満たすように設定することで、ローダー端部
31aのいずれか一方は確実にアーム14の凸部垂直面
14cに当たるため、誤挿入を防止することが可能とな
る。また、アーム14の開口部2bに位置する領域14
rのディスク1面の垂直な方向に対応する厚さは、第1
の実施例同様、2.8mm以下と設定した。
【0027】以下、第3の実施例について図7、図8を
用いて説明する。図7は本発明によるディスクケースの
第3の実施例を示す平面図であり、図8は図7のA1−
A2断面図である。図において、1はディスク、4はア
ーム、4aはアーム4の回動軸である。また12は上ケ
ース、12aはアーム4の回動軸4aと係合する穴、1
2bは開口部、12iは上ケース12側面のストレート
部分、12mは後述するラベル領域である。15は使用
者がディスクの内容を記載しディスクケースに貼り付け
ることが可能なラベルである。
【0028】図8において、12は上ケース、12mは
上ケースの凹部分でラベル領域を表している。また13
は下ケース、13mは下ケースの凹部でラベル領域を表
している。ここで、hAはこのラベル領域である凹部の
深さ、hLはラベルの厚さをそれぞれ示している。通
常、ラベルの厚みhLは0.1mm程度であるので、凹
部深さhAを0.1mm以上とすることで、上ケース1
2と下ケース13を合わせた厚さHが増えることはな
い。従って、この場合も、ディスクケースの高さHは、
前述第1の実施例と同様、5.6mm以下とすることが
できる。
【0029】以上述べたように、本発明による第1乃至
第3の実施例によれば、これらディスクケースは現行の
8cmDVD−RAMカートリッジより小型で、開口部
幅を12cmDVD−RAMカートリッジの開口幅に対
応させた構造となっているため、ドライブの小型化を図
ることも可能である。更に、12cm対応ドライブに装
着する場合においても、ディスクをディスクケースから
取り出すことなく、簡易アダプター等を介することで容
易に装着することができる。更に、ディスクをディスク
ケースから出し入れするためのアームをディスクケース
の開口部側に配置したので、ディスクの出し入れを容易
にできる等、取扱い性を向上させることができる。ま
た、本発明による第1乃至第3の実施例において、記録
媒体としては主に8cmDVD−RAMディスクを用い
る場合について説明をしたが、本ディスクケースの適用
範囲はこれに限定されるものではなく、ディスクの直径
が8cmの場合であれば、例えば、DVD−Rディス
ク、CD−Rディスク、DVD−ROMディスク、CD
−ROMディスク、音楽用CDディスクに適用すること
ができるディスクケースであっても構わない。
【0030】以上述べたように、本発明によれば、ディ
スクケースの小型化を達成することができる。また、デ
ィスク取り出しの際に使用するアームを開口部側に配置
することにより、ディスクを容易にディスクケースから
出し入れすることができる。更にディスクケースをドラ
イブに装着あるいはドライブから着脱する際にアーム部
分が不用意に引き出される事態を避けることができる。
また、8cmディスクカートリッジ同様にディスクの取
扱い性を保ちつつ、かつディスクケースの小型化ひいて
はドライブの小型化を実現することができる。また、1
2cmカートリッジと同等の開口部幅をもつことにより
12cm対応ドライブにもディスクを取り出すことなく
容易に対応することができる。さらにディスクケース上
にディスクの内容を記載し、貼り付けることのできるラ
ベル領域を確保することができる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、デ
ィスクケースの小型化を達成することができる。また、
8cmディスクカートリッジ同様にディスクの取扱い性
を保ちつつ、12cm対応ドライブにも容易に対応する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスクケースの第1の実施を示
す分解斜視図である。
【図2】図1に示すディスクケースの平面図である。
【図3】図1に示すディスクケースの正面図である。
【図4】ディスクケースからディスクを取り出す場合の
実施例を示す上面図である。
【図5】本発明によるディスクケースの第1の実施例を
示す一部断面側面図である。
【図6】本発明によるディスクケースの第2の実施例を
示す平面図である。
【図7】本発明によるディスクケースの第3の実施例を
示す平面図である。
【図8】図7のA1−A2断面図である。
【図9】従来のディスクカートリッジをローダーに正し
く挿入する場合の平面図である。
【図10】従来のディスクカートリッジを正しくない方
向からローダーに挿入する場合の平面図である。
【符号の説明】
1…ディスク、2…上ケース本体、3…下ケース本体、
2b、3b…開口部、4、14…アーム、4r…アーム
の開口部に位置する領域、22…カートリッジ、25…
シャッタ、30、31…ローダー。
フロントページの続き (72)発明者 荻路 憲治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 長井 究一郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 水谷 光 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 古川 俊治 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 藤田 稔 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状の記録媒体と、該記録媒体に対
    して記録再生を行なうための第1の開口部を有する第1
    のケース本体と、該記録媒体に対して記録再生を行なう
    ための第2の開口部を有する第2のケース本体と、該第
    1の開口部と該第2の開口部の位置を略合致させるよう
    に対向して配置された該第1のケース本体と該第2のケ
    ース本体の該第1及び該第2の開口部側に形成された該
    記録媒体の挿脱口と、該第1及び該第2のケース本体に
    回転可能に支持され、該挿脱口を開閉するためのアーム
    部とを備え、該記録媒体は、該第1のケース本体と該第
    2のケース本体の間に内包されることを特徴とするディ
    スクケース。
  2. 【請求項2】ディスク状の記録媒体を内包し、該記録媒
    体上の記録面に対して信号の記録及びまたは再生を行な
    うための開口部を有し、該開口部が形成される平面と直
    交する開口部側側面に該ディスク状記録媒体の挿脱口を
    形成してなるケース本体と、ケース本体の該挿脱口の一
    端部或いは両端部に回転可能に支持された、該挿脱口を
    開閉するアーム部とを備えることを特徴とするディスク
    ケース。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のディスクケースに
    おいて、該ディスク状の記録媒体を内包する該ケース本
    体の平面外形は、ストレート部を有した略円形、若しく
    は略長楕円形とすることを特徴とするディスクケース。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載のディスクケースにお
    いて、該アーム部は該ディスクケースの外形形状の一部
    を形成することを特徴とするディスクケース。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のディス
    クケースにおいて、該ディスク状の記録媒体と略平行な
    面における該ディスクケースの外形投影面積は、使用す
    る該ディスク状記録媒体の面積の100%以上、120
    %以下であることを特徴とするディスクケース。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載のディスクケースにお
    いて、該ディスクケースの開口部は該ケース本体を形成
    する平面上で該ディスク状記録媒体を挿脱する方向と垂
    直方向に少なくとも39mm以上の開口幅を持つことを
    特徴とするディスクケース。
  7. 【請求項7】請求項1又は2記載のディスクケースにお
    いて、該ディスク状記憶媒体の回転中心を通る開口部方
    向に伸延した最大長さをLとし、それと垂直方向の最大
    部分の幅Wとすると、L>Wとなるように構成すること
    を特徴とするディスクケース。
  8. 【請求項8】請求項1又は2記載のディスクケースにお
    いて、該ケース本体には、ディスクの記録及びまたは再
    生装置に対する位置決めを行なうための位置決め穴を設
    けることを特徴とするディスクケース。
  9. 【請求項9】請求項1又は2記載のディスクケースにお
    いて、該ディスク状記録媒体が内包されたディスクケー
    スの最大厚さが5.6mm以下であることを特徴とする
    ディスクケース。
  10. 【請求項10】請求項1又は2記載のディスクケースに
    おいて、該アーム部の該開口部に係合する領域の厚さが
    2.8mm以下であることを特徴とするディスクケー
    ス。
  11. 【請求項11】請求項1又は2記載のディスクケースに
    おいて、該ケース本体には、該ディスクに関する情報を
    書き込む部材を保持するための領域を有することを特徴
    とするディスクケース。
  12. 【請求項12】請求項11記載のディスクケースにおい
    て、該部材を保持するための領域は、深さが0.1mm
    以上の凹部とすることを特徴とするディスクケース。
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