JP2004022107A - カートリッジ - Google Patents

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JP2004022107A
JP2004022107A JP2002177419A JP2002177419A JP2004022107A JP 2004022107 A JP2004022107 A JP 2004022107A JP 2002177419 A JP2002177419 A JP 2002177419A JP 2002177419 A JP2002177419 A JP 2002177419A JP 2004022107 A JP2004022107 A JP 2004022107A
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Masanobu Furukawa
古川 正信
Kyoji Kasuga
春日 恭二
Mitsunobu Yoshida
吉田 光伸
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Abstract

【課題】ディスクを露出する開口部の面積を拡大するとともに、光ディスク装置など外部電子機器に装填する際、その装填位置を決める精度を良好にする。
【解決手段】光ディスク2を格納したケース3には、格納した光ディスク2を露出する開口部32と、この開口部32を開閉するようその開閉方向にケース3面に沿って移動する開口部用シャッタ4とが設けられている。ケース3面の開口部用シャッタ4の移動領域33であってその両側部36、37には、光ディスク装置に装填した際、光ディスク装置内におけるカートリッジ1の装填位置を決める突起部38が設けられている。開口部用シャッタ4には、その開方向に移動した際に突起部38を挿入する切り欠き部48と、この切り欠き部48を開閉するようその開閉方向に移動するとともに開口部用シャッタ4が閉塞した際に切り欠き部48を閉塞状態にする切り欠き部用シャッタ5が設けられている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録再生用のディスクを格納したカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク装置に使用されるディスクは、MDなどCDに比べて径が小さく形成され、防塵、ディスク保護等の理由によりカートリッジに格納されている。そのため、カートリッジは、ディスク径が小さくなることに比例して小型化されており、可搬性に優れている。
【0003】
ところで、カートリッジを小型化すると、それに伴ってカートリッジの各構成も小さくなる。そのため、このカートリッジを装填する光ディスク装置の各構成も小さくする必要がある。例えば、カートリッジには、光ディスク装置のピックアップを挿入してディスクから情報の記録再生を行う開口部が設けられているが、この開口部を小さくすると、それに対応させて光ディスク装置のピックアップのカートリッジに挿入する部分を小型化する必要がある。しかし、ピックアップの外形は、カートリッジに格納されたディスクの径に依存していないため、ディスクの径に比例して小型化することが困難である。
【0004】
そこで、従来のカートリッジに、カートリッジ外形に比べて開口部を大きくしたカートリッジが考案され、例えば、このカートリッジに、特開平10−255432号公報に示されたカートリッジがある(図9参照)。
【0005】
このカートリッジ9は、光ディスク91を格納したケース92からなり、このケース92には、光ディスク91の一部を露出した窓部93が形成されているとともに、この窓部93を開閉するシャッタ94が設けられている。このシャッタ94は、一対のシャッタ部材95、96に分割して形成され、これらのシャッタ部材95、96は、互いに協同して窓部93を閉塞する閉塞位置と、窓部93の両側にそれぞれ位置し窓部93を開放する開放位置と、の間をそれぞれ移動自在にケース92に取付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9に示すように、このカートリッジ9に設けられたシャッタ94は、ケース92の両側部97、98まで開放しないため、シャッタ94を両側部97、98まで開放した場合と比べて、シャッタ94の移動量は減少する。そのため、シャッタ94の移動量以上の開閉を行うことができず、窓部93の開口面積が限定される。
【0007】
また、上記したカートリッジ9の両側部97、98までをシャッタ94の移動領域にしたカートリッジ(図示省略)を考案し、このカートリッジを光ディスク装置(図示省略)に装填したとする。しかし、この場合、光ディスク装置内部の装填位置においてカートリッジはその両側部で保持することができない。そのため、カートリッジの装填位置を決める精度が悪く、光ディスク装置に設けられたハブにカートリッジに格納されたディスクをチャッキングする際、ケースに対して格納されたディスクが傾いてチャッキングされ、ディスクがケースの内壁に接触する場合がある。
【0008】
そこで、上記課題を解決するために本発明は、ディスクを露出する開口部の面積を拡大するとともに、光ディスク装置など外部電子機器に装填する際、その装填位置を決める精度が良好であるカートリッジを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明に係るカートリッジは、情報記録再生用のディスクを格納したケースに、格納したディスクを露出する開口部と、この開口部を開閉するようその開閉方向にケース面に沿って移動する開口部用シャッタとが設けられ、ケース面における開口部用シャッタの開閉方向への移動領域が凹んで形成されてなり、外部電子機器に装填するカートリッジにおいて、前記ケース面の前記開口部用シャッタの移動領域に、外部電子機器に当該カートリッジを装填した際、外部電子機器内における当該カートリッジの装填位置を決める突起部が設けられ、前記開口部用シャッタに、その開方向に移動した際に前記突起部を挿入する切り欠き部と、この切り欠き部を開閉するようその開閉方向に移動するとともに開口部用シャッタが閉塞した際に切り欠き部を閉塞状態にする切り欠き部用シャッタとが設けられたことを特徴とする。この構成において、開口部用シャッタは、例えば、その開閉方向が反対になる一対の開口部用シャッタから構成されていてもよい。
【0010】
この発明によれば、開口部用シャッタに、その開方向に移動した際に突起部を挿入する切り欠き部が設けられているので、開口部用シャッタ自体をケースの側部まで移動させて、ディスクを露出する開口部の面積を拡大することが可能となる。また、ケースに設けられた突起部を外部電子機器へのカートリッジ装填時の装填位置を決める基準とすることが可能となるので、その装填位置を決める精度を良好にすることが可能となる。また、開口部を開口部用シャッタで閉塞した際に切り欠き部を切り欠き部用シャッタで閉塞するので、カートリッジ内部に異物などが混入するのを防ぐことが可能となり、防塵効果を得ることをできる。
【0011】
上記構成において、上記切り欠き部用シャッタには、その閉方向に付勢する切り欠きバネが設けられ、上記開口部用シャッタがその開方向に移動した際、上記切り欠き部用シャッタが上記突起部により押圧されてその開方向に移動しながら、切り欠き部に突起部を挿入してもよい。
【0012】
この場合、切り欠き部用シャッタには、その閉方向に付勢する切り欠きバネが設けられているので、外力が加わらない状態では、切り欠き部用シャッタを閉塞することが可能となり、切り欠き部から開口部を介してカートリッジ内部に異物などが混入するのを防ぐことが可能となる。また、開口部用シャッタがその開方向に移動した際、切り欠き部用シャッタが突起部により押圧されてその開方向に移動するので、切り欠き部用シャッタの開閉を行うための特別な機構を設ける必要が無い。
【0013】
上記構成において、上記開口部用シャッタと上記切り欠き部用シャッタとが連動して夫々閉方向に付勢するバネが設けられ、上記開口部用シャッタがその開方向に移動した際、この開口部用シャッタの開方向への移動に連動して上記切り欠き部用シャッタがその開方向に移動し、上記突起部を切り欠き部に挿入してもよい。
【0014】
この場合、開口部用シャッタと切り欠き部用シャッタとが連動して夫々閉方向に付勢するバネが設けられているので、開口部用シャッタの開閉駆動機構であるバネを切り欠き部用シャッタにそのまま使用することが可能となり、切り欠き部用シャッタを開閉する駆動機構を別途設ける必要がなく、部品点数の削減を行うことを可能とする。その結果、カートリッジの小型化に寄与する。また、開口部用シャッタに外力が加わらない状態では、開口部用シャッタに連動して切り欠き部用シャッタを閉塞することが可能となり、切り欠き部から開口部を介してカートリッジ内部に異物などが混入するのを防ぐことが可能となる。
【0015】
上記構成において、上記切り欠き部の開口端から底部までの長さは、上記突起部の切り欠き部に挿入する方向の長さより長くてもよい。
【0016】
この場合、切り欠き部の開口端から底部までの長さを長くするので、開口部用シャッタをケース側部よりも外方に移動させることが可能となり、ケース側部よりも外方に移動させた分開口部の面積を拡大することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施の形態では、本発明にかかるカートリッジを装填する外部電子機器として光ディスク装置を用いるがこれに限定されるものではない。
<実施の形態1>
本実施の形態1にかかるカートリッジ1を図1、2を用いて以下に詳説する。図1(a)は、開口部用シャッタを閉じた状態のカートリッジの斜視図であり、図1(b)は、開口部用シャッタを開いた状態のカートリッジの斜視図であり、図2(a)は、開口部用シャッタを閉じた状態のカートリッジの内部構成図であり、図2(b)は、開口部用シャッタを開いた状態のカートリッジの内部構成図である。
【0018】
カートリッジ1は、図1に示すように情報記録再生用の光ディスク2を格納したケース3からなり、光ディスク装置(図示省略)に装填して、光ディスク2から情報を記録再生するものである。なお、カートリッジ1の光ディスク装置に装填する装填方向をA方向とする。
【0019】
ケース3には、図1に示すように、装填方向(A方向)を基準にしてその前部31側に格納した光ディスク2の一部を露出する開口部32と、この開口部32を開閉するようその開閉方向(B、C方向)にケース3面に沿って移動する開口部用シャッタ4とが設けられ、ケース3面における開口部用シャッタ4の開閉方向(B、C方向)への移動領域33が凹んで形成されている。ケース3の後部34側には、開口部用シャッタ4をケース3に保持するための保持部35が設けられている。
【0020】
また、ケース3面の開口部用シャッタ4の移動領域33であってその両側部36、37には、図1に示すように、光ディスク装置に装填した際、光ディスク装置内におけるカートリッジ1の装填位置を決める突起部38が設けられている。この突起部38は、開口部用シャッタ4よりも高くなるように設計されている。
【0021】
開口部用シャッタ4は、図1、2に示すように、その開閉方向(B、C方向)が反対になる一対の開口部用シャッタ4a、4bから構成され、バネ40によりその閉方向(C方向)に付勢されている(図2参照)。これら開口部用シャッタ4a、4bでは、形状および構成部材の配置が逆になるだけで同一の構成部材が用いられている。そのため、図3を用いて開口部用シャッタ4aを以下に詳説し、もう一方の開口部用シャッタ4bは同一であるため、その説明を省略する。
【0022】
開口部用シャッタ4aは、矩形状の板材からなり、その長尺方向の一端部41が直角に折曲され、更にその一端42が内方に直角に折曲されている。この一端部41は、装填方向(A方向)前面にあたる。また、その前面の一側部43側には、光ディスク装置に装填する際、光ディスク装置に設けられた、開口部用シャッタ4aを開方向(B方向)に移動させる開放部(図示省略)により開方向(B方向)に押圧されて開口部用シャッタ4aをその開方向(B方向)に移動させる開放突起部44が設けられている。また、開口部用シャッタ4aの長尺方向の他端部45から、開口部用シャッタ4aをケース3の保持部35に保持させるための延出部46が延出されている。
【0023】
開口部用シャッタ4aの一側部43の表面47側には、その開方向(B方向)に移動した際に突起部38を挿入する切り欠き部48が設けられている。図3(b)に示すように、開口部用シャッタ4aの裏面49側には、切り欠き部48を開閉するようその開閉方向(D、E方向)に移動するとともに開口部用シャッタ4aが閉塞した際に切り欠き部48を閉塞状態にする切り欠き部用シャッタ5が設けられている。この切り欠き部用シャッタ5は、切り欠きバネ51によりその閉方向(E方向)に付勢されており(図3参照)、支点52を中心軸としてその開閉方向(D、E方向)に回動される。
【0024】
次に、このカートリッジ1に設けられた各々シャッタ4、5の開閉工程を、図1、2を用いて以下に詳説する。
【0025】
光ディスク装置に装填する前、カートリッジ1は、図1(a)、図2(a)に示すように開口部32が開口部用シャッタ4および切り欠き部用シャッタ5により閉塞されている。
【0026】
カートリッジ1を光ディスク装置に装填する時、光ディスクに設けられた開放部により開口部用シャッタ4a、4bに夫々設けられた開放突起部44が、その開方向(B方向)に押圧される。開放突起部44が押圧されることにより、開口部用シャッタ4a、4bが夫々その開方向(B方向)にケース3面に沿って移動する。そして、カートリッジ1が光ディスク装置内部の装填位置まで装填されると、図1(b)、2(b)に示すように開口部用シャッタ4a、4bがカートリッジ1の両側部36、37まで移動し、開口部32が完全に開放される。この時、開口部用シャッタ4a、4bに設けられた切り欠き部用シャッタ5が突起部38により押圧されてその開方向(D方向)に移動しながら、切り欠き部48に突起部38が挿入される。
【0027】
光ディスク装置の装填位置まで装填されると、突起部38によりその装填位置での位置決めがされ、カートリッジ1が正常に光ディスク装置の装填位置に装填される。
【0028】
カートリッジ1を光ディスク装置から排出する時、光ディスク装置に設けられた開放部が、開口部用シャッタ4a、4bの夫々閉方向(C方向)に移動し、開口部用シャッタ4a、4bに夫々設けられた開放突起部44が、バネ40によりその閉方向(C方向)に付勢される。この時、切り欠き部48から突起部38が抜出されるとともに、突起部38に押圧された切り欠き部用シャッタ5が切り欠きバネ51によりその閉方向(E方向)に付勢され、切り欠き部用シャッタ5は閉方向(E方向)に移動する。そして、カートリッジ1を光ディスク装置から完全に排出されると、開口部用シャッタ4a、4bにより開口部32が完全に閉塞されるとともに切り欠き部用シャッタ5により切り欠き部48が完全に閉塞される。
【0029】
上記したように、このカートリッジ1によれば、開口部用シャッタ4a、4bに、その開方向(B方向)に移動した際に突起部38を挿入する切り欠き部48が設けられているので、開口部用シャッタ4a、4b自体をケース3の両側部36、37まで移動させて、光ディスク2の一部を露出する開口部32の面積を拡大することができる。
【0030】
また、ケース3に設けられた突起部38を光ディスク装置へのカートリッジ装填時の装填位置を決める基準とすることができるので、その装填位置を決める精度を良好にすることができる。
【0031】
また、開口部32を開口部用シャッタ4で閉塞した際に切り欠き部48を切り欠き部用シャッタ5で閉塞するので、カートリッジ内部に異物などが混入するのを防ぐことができ、防塵効果を得ることをできる。
【0032】
また、切り欠き部用シャッタ5には、その閉方向(E方向)に付勢する切り欠きバネ51が設けられているので、突起部38によりその開方向(D方向)に押圧されない状態では、切り欠き部用シャッタ5を閉塞することができ、切り欠き部48から開口部32を介してカートリッジ1内部に異物などが混入するのを防ぐことができる。また、開口部用シャッタ4がその開方向(B方向)に移動した際、切り欠き部用シャッタ5が突起部38により押圧されてその開方向(B方向)に移動するので、切り欠き部用シャッタ5の開閉を行うための特別な機構を設ける必要が無い。
【0033】
なお、本実施の形態1にかかる切り欠き部48は、図1に示す形状や寸法に限定されるものではなく、図4に示すような切り欠き部48aであってもよい。この切り欠き部48aは、その開口端48bから底部48cまでの長さ48Lは、突起部38の切り欠き部48aに挿入する方向(F方向)の長さ38Lより長い。このように、開口端48bから底部48cまでの長さ48Lが長い切り欠き部48aを設けた場合、開口部用シャッタ4a、4bをケース3の両側部36、37よりも外方に移動させることができ、ケース3の両側部36、37よりも外方に移動させた分開口部32の面積を拡大させることができる。
【0034】
また、本実施の形態1にかかる突起部38の形状は、図1に示すような形状に限定されるものではなく、例えば、図5に示すような、孔38aが設けられた突起部であってもよい。
【0035】
また、本実施の形態1にかかる突起部38は、ケース3の両側部36、37に設けられているが、ケース3面の開口部用シャッタ4の移動領域33に設けられ、光ディスク装置へのカートリッジ装填時の装填位置を決める基準とすることができれば、ケースの前後部31、34側であってもよく、両側部36、37の内方に設けられてもよい。さらに、本実施の形態1では、突起部38はケース3の両側部36、37に夫々1つ設けられているが、複数個設けられてもよく、その数を異ならせてもよい。
【0036】
また、本実施の形態1にかかる開放突起部44は、図1に示すような形状に限定されるものではなく、光ディスク装置の開放部により開口部用シャッタを開方向に移動させるものであればよく、例えば、開放突起部が孔に形成され、光ディスク装置の開放部が孔である開放突起部に挿入し引っかけて開口部用シャッタを移動させるものであってもよい。
【0037】
また、バネ40には、人為的なものを含めて容易に開口部用シャッタ4を開方向(B方向)に移動しない程度の付勢力が必要であるが、切り欠きバネ51は、切り欠き部48を閉塞するだけの付勢力があればよく、バネ40と比べてその付勢力を弱めてもよい。
【0038】
また、本実施の形態1では、開口部32は、ケース3表面だけに設けられているが、これに限定されるものではなく、ケース3表裏面に設けられてもよい。
<実施の形態2>
本実施の形態2にかかるカートリッジ6を図6を用いて以下に詳説する。図6(a)は開口部用シャッタを閉じた状態のカートリッジの平面図であり、図6(b)は、開口部用シャッタを開いた状態のカートリッジの平面図である。なお、本実施の形態2にかかるカートリッジ6は、上記した実施の形態1にかかるカートリッジ6と、開口部用シャッタで異なるだけであり、他の構成は同一である。従って、実施の形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0039】
カートリッジ6は、図6に示すように光ディスク2を格納したケース3からなる。このケース3には、その前部31側に開口部32と、バネ40によりその閉方向(C方向)にケース3面に沿って付勢される開口部用シャッタ7とが設けられ、ケース3面における開口部用シャッタ7の開閉方向(B、C方向)への移動領域33が凹んで形成されている。ケース3の後部34側には、保持部35が設けられている。
【0040】
また、ケース3面の開口部用シャッタ7の移動領域33であってその一側部36には、図6に示すように、突起部38が設けられている。
【0041】
開口部用シャッタ7は、矩形状の板材からなり、その長尺方向の一端部41が直角に折曲され、更にその一端42が内方に直角に折曲されている。この一端部41は、装填方向(A方向、図6参照)前面にあたる。また、その前面の一側部43側には、光ディスク装置に装填する際、光ディスク装置に設けられた、開口部用シャッタ7を開方向(B方向)に移動させる開放部(図示省略)により開方向(B方向)に押圧されて開口部用シャッタ7をその開方向(B方向)に移動させる開放突起部44が設けられている。また、開口部用シャッタ7の長尺方向の他端部45から、開口部用シャッタ7をケース3の保持部35に保持させるための延出部46が延出されている。
【0042】
開口部用シャッタ7の一側部43の表面側には、その開方向(B方向)に移動した際に突起部38を挿入する切り欠き部48が設けられている。図7に示すように、開口部用シャッタ7の裏面49側には、切り欠き部48を開閉するようその開閉方向(D、E方向)に移動するとともに開口部用シャッタ7が閉塞した際に切り欠き部48を閉塞状態にする切り欠き部用シャッタ8が設けられている。
【0043】
また、切り欠き部用シャッタ8には、開口部用シャッタ7をその閉方向(C方向)に付勢するバネ40を掛けるバネフック81が設けられている。そのため、開口部用シャッタ7と切り欠き部用シャッタ8とは、バネ40により連動して夫々閉方向(C、E方向)に付勢されている。また、切り欠き部用シャッタ8は、バネ40により付勢させることで支点52を中心軸としてその開閉方向(D、E方向)に回動される。
【0044】
次に、このカートリッジ6に設けられた各々シャッタ7、8の開閉工程を、図6を用いて以下に詳説する。
【0045】
光ディスク装置に装填する前、カートリッジ6は、図6(a)に示すように開口部32が開口部用シャッタ7および切り欠き部用シャッタ8により閉塞されている。
【0046】
カートリッジ6を光ディスク装置に装填する時、光ディスクに設けられた開放部により開口部用シャッタ7に設けられた開放突起部44が、その開方向(B方向)に押圧される。開放突起部44が押圧されることにより、開口部用シャッタ7がその開方向(B方向)にケース3面に沿って移動する。そして、カートリッジ6が光ディスク装置内部の装填位置まで装填されると、図6(b)に示すように開口部用シャッタ7がカートリッジ6の一側部36まで移動し、開口部32が完全に開放される。この時、開口部用シャッタ7の開方向(B方向)への移動に連動して、開口部用シャッタ7に設けられた切り欠き部用シャッタ8がその開方向(D方向)に移動し、切り欠き部48に突起部38が挿入される。
【0047】
光ディスク装置の装填位置まで装填されると、他側部37と突起部38とによりその装填位置での位置決めがされ、カートリッジ6が正常に光ディスク装置の装填位置に装填される。
【0048】
カートリッジ6を光ディスク装置から排出する時、光ディスク装置に設けられた開放部が、開口部用シャッタ7の閉方向(C方向)に移動し、開口部用シャッタ7に設けられた開放突起部44が、バネ40によりその閉方向(C方向)に付勢される。この時、切り欠き部48から突起部38が抜出されるとともに、開口部用シャッタ7の開方向(B方向)への移動に連動して、切り欠き部用シャッタ8がバネ40によりその閉方向(E方向)に付勢され、切り欠き部用シャッタ8は閉方向(E方向)に移動する。そして、カートリッジ6を光ディスク装置から完全に排出されると、開口部用シャッタ7により開口部32が完全に閉塞されるとともに切り欠き部用シャッタ8により切り欠き部48が完全に閉塞される。
【0049】
上記したように、このカートリッジ6によれば、開口部用シャッタ7に、その開方向(B方向)に移動した際に突起部38を挿入する切り欠き部48が設けられているので、開口部用シャッタ7自体をケース3の一側部36まで移動させて、光ディスク2の一部を露出する開口部32の面積を拡大することができる。
【0050】
また、ケース3に設けられた突起部38を光ディスク装置へのカートリッジ装填時の装填位置を決める基準とすることができるので、その装填位置を決める精度を良好にすることができる。
【0051】
また、開口部用シャッタ7と切り欠き部用シャッタ8とが連動して夫々閉方向(C、E方向)に付勢するバネ40が設けられているので、開口部用シャッタ7の開閉駆動機構であるバネ40を切り欠き部用シャッタ8にそのまま使用することができ、切り欠き部用シャッタ8を開閉する駆動機構を別途設ける必要がなく、部品点数の削減を行うことができる。そのため、カートリッジ6の小型化に寄与する。
【0052】
また、光ディスク装置に設けられた開放部によって開放突起部44が押圧されていない状態では、開口部用シャッタ7に連動して切り欠き部用シャッタ8を閉塞することができ、切り欠き部48から開口部32を介してカートリッジ6内部に異物などが混入するのを防ぐことができる。
【0053】
なお、本実施の形態2にかかる切り欠き部48は、図6に示す形状や寸法に限定されるものではなく、図8に示すような切り欠き部48aであってもよい。この切り欠き部48aは、その開口端48bから底部48cまでの長さ48Lは、突起部38の切り欠き部48aに挿入する方向(F方向)の長さ48Lより長い。このように、開口端48bから底部48cまでの長さ48Lが長い切り欠き部48aを設けた場合、開口部用シャッタ7をケース3の一側部36よりも外方に移動させることができ、ケース3の一側部36よりも外方に移動させた分、開口部32の面積を拡大させることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかるカートリッジによれば、開口部用シャッタに、その開方向に移動した際に突起部を挿入する切り欠き部が設けられているので、開口部用シャッタ自体をケースの側部まで移動させて、ディスクを露出する開口部の面積を拡大することができる。また、ケースに設けられた突起部を外部電子機器へのカートリッジ装填時の装填位置を決める基準とすることができるので、その装填位置を決める精度を良好にすることができる。また、開口部を開口部用シャッタで閉塞した際に切り欠き部を切り欠き部用シャッタで閉塞するので、カートリッジ内部に異物などが混入するのを防ぐことができる、防塵効果を得ることをできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本実施の形態1にかかる、開口部用シャッタを閉じた状態のカートリッジの斜視図であり、(b)は、開口部用シャッタを開いた状態のカートリッジの斜視図である。
【図2】(a)は、本実施の形態1にかかる、開口部用シャッタを閉じた状態のカートリッジの内部構成図であり、(b)は、開口部用シャッタを開いた状態のカートリッジの内部構成図である。
【図3】(a)は、本実施の形態1にかかるカートリッジに設けられた開口部用シャッタの表面側斜視図であり、(b)は、開口部用シャッタの裏面側斜視図である。
【図4】本実施の形態1にかかる、切り欠き部の開口端から底部までの長さを長くした切り欠き部を設けたカートリッジの斜視図である。
【図5】本実施の形態1にかかる、突起部に孔を設けたカートリッジの斜視図である。
【図6】(a)は、本実施の形態2にかかる、開口部用シャッタを閉じた状態のカートリッジの平面図であり、(b)は、開口部用シャッタを開いた状態のカートリッジの平面図である。
【図7】本実施の形態2にかかるカートリッジに設けられた開口部用シャッタの裏面側斜視図である。
【図8】(a)は、本実施の形態2にかかる、切り欠き部の開口端から底部までの長さを長くした切り欠き部を設けた、開口部用シャッタを閉じた状態のカートリッジの平面図であり、(b)は、開口部用シャッタを開いた状態のカートリッジの平面図である。
【図9】(a)は、従来のシャッタを閉じた状態のカートリッジの斜視図であり、(b)は、シャッタを開いた状態のカートリッジの斜視図である。
【符号の説明】
1、6 カートリッジ
2 ディスク
3 ケース
32 開口部
33 移動領域
38 突起部
38L 突起部の長さ
4、7 開口部用シャッタ
40 バネ
48 切り欠き部
48b 開口端
48c 底部
48L 切り欠き部の長さ
5、8 切り欠き部用シャッタ
51 切り欠きバネ
A、B 開口部用シャッタの開閉方向
C、D 切り欠き部用シャッタの開閉方向
F 突起部の切り欠き部に挿入する方向

Claims (4)

  1. 情報記録再生用のディスクを格納したケースに、格納したディスクを露出する開口部と、この開口部を開閉するようその開閉方向にケース面に沿って移動する開口部用シャッタとが設けられ、ケース面における開口部用シャッタの開閉方向への移動領域が凹んで形成されてなり、外部電子機器に装填するカートリッジにおいて、
    前記ケース面の前記開口部用シャッタの移動領域に、外部電子機器に当該カートリッジを装填した際、外部電子機器内における当該カートリッジの装填位置を決める突起部が設けられ、
    前記開口部用シャッタに、その開方向に移動した際に前記突起部を挿入する切り欠き部と、この切り欠き部を開閉するようその開閉方向に移動するとともに開口部用シャッタが閉塞した際に切り欠き部を閉塞状態にする切り欠き部用シャッタとが設けられたことを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記切り欠き部用シャッタには、その閉方向に付勢する切り欠きバネが設けられ、
    前記開口部用シャッタがその開方向に移動した際、前記切り欠き部用シャッタが前記突起部により押圧されてその開方向に移動しながら、切り欠き部に突起部を挿入することを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記開口部用シャッタと前記切り欠き部用シャッタとが連動して夫々閉方向に付勢するバネが設けられ、
    前記開口部用シャッタがその開方向に移動した際、この開口部用シャッタの開方向への移動に連動して前記切り欠き部用シャッタがその開方向に移動し、前記突起部を切り欠き部に挿入することを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  4. 前記切り欠き部の開口端から底部までの長さは、前記突起部の切り欠き部に挿入する方向の長さより長いことを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
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