JPH06168562A - デイスクカートリツジ - Google Patents

デイスクカートリツジ

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Publication number
JPH06168562A
JPH06168562A JP32024092A JP32024092A JPH06168562A JP H06168562 A JPH06168562 A JP H06168562A JP 32024092 A JP32024092 A JP 32024092A JP 32024092 A JP32024092 A JP 32024092A JP H06168562 A JPH06168562 A JP H06168562A
Authority
JP
Japan
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tray
case
insertion hole
cartridge
disk
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Withdrawn
Application number
JP32024092A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Kuwa
忠弘 桑
Makoto Miura
誠 三浦
Tamotsu Iida
保 飯田
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06168562A publication Critical patent/JPH06168562A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレイのがたつきによる騒音の発生がなく、
情報記録デイスクが適正に回転駆動できる信頼性の高い
デイスクカートリツジを提供するにある。 【構成】 所定の位置にケース上ヘツド挿入孔10、ケ
ース上駆動軸挿入孔9ならびにトレイ挿入口を形成した
カートリツジケース1、2と、内側に情報記録デイスク
3を収納する収納凹部27を有し、前記ケース上ヘツド
挿入孔10ならびにケース上駆動軸挿入孔9と対応する
位置にトレイ上ヘツド挿入孔26ならびにトレイ上駆動
軸挿入孔25をそれぞれ設け、前記カートリツジケース
1、2のトレイ挿入口から出し入れ可能に挿入されるト
レイ4と、そのトレイ4の収納凹部21に出し入れ可能
に挿入される情報記録デイスク3とを有するデイスクカ
ートリツジにおいて、前記カートリツジケース1、2と
トレイ4の間に、トレイ4のがたつきを防止するための
弾性部材52を配置したことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光デイスクカー
トリツジ、光磁気デイスクカートリツジなどのデイスク
カートリツジに係り、特にカートリツジケースの内側に
トレイが出し入れ可能に挿入される構造のデイスクカー
トリツジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は、従来提案された(実公平3−
48780号公報参照)デイスクカートリツジの分解斜
視図である。
【0003】このデイスクカートリツジは図に示すよう
に、リツド101と、マガジンフレーム102と、シヤ
ツター板103と、マガジンプレート104と、情報記
録デイスク105から主に構成されている。
【0004】前記リツド101は板状をしており、中央
部に孔106が形成され、孔106の内側に情報記録デ
イスク105を保持するためのスタビライザ107が配
置されている。
【0005】前記マガジンフレーム102の中央部に
は、情報記録デイスク105を収納するための円形の切
欠部180が形成されている。
【0006】前記シヤツター板103の中央部には円形
穴109が形成され、さらにその円形穴109と連通す
る長穴110が設けられている。シヤツター板103の
一端にはシヤツターレバー111が回動可能に連結さ
れ、このシヤツターレバー111と前記マガジンフレー
ム102の下面に形成された溝(図示せず)との間にス
プリング112が配置されている。
【0007】前記マガジンプレート104の中央部には
ターンテーブル挿入孔113が形成され、それの近くに
レーザ光導入孔114が設けられている。
【0008】前記リツド101はマガジンフレーム10
2に対して基部115を中心に回動可能に支持され、一
方、マガジンプレート104はマガジンフレーム102
に連結されて、前記シヤツター板103はマガジンフレ
ーム102とマガジンプレート104の間に回動可能に
配置されている。
【0009】そしてリツド101を閉じた保管状態で
は、それとマガジンフレーム102とシヤツター板10
3との間に形成される空間部に前記情報記録デイスク1
05が収納されている。またシヤツター板103の長穴
110はマガジンプレート104のレーザ光導入孔11
4とは一致しておらず、レーザ光導入孔114はシヤツ
ター板103によつて閉塞されている。
【0010】情報記録デイスク105の使用には2つの
態様があり、その1つは情報記録デイスク105を収納
したままの状態で記録・再生装置内に装着することによ
り、装置内に設けられているシヤツタ開き用のピンで前
記シヤツターレバー111の先端部116を押し、それ
によつてシヤツター板103を回動させ、シヤツター板
103の長穴110をマガジンプレート104のレーザ
光導入孔114と一致させて、レーザ光導入孔114を
開き、情報の記録あるいは再生を行なう方法である。
【0011】他の使用態様は、マガジンフレーム102
に対してリツド101を開いて、収納空間部から情報記
録デイスク105を取り出し、それ単体を記録・再生装
置内に装着する方法である。いずれの使用態様を採用す
るかは、使用する記録・再生装置の構成によつて決定さ
れる。
【0012】図19は、従来の他の種のデイスクカート
リツジの平面図である。デイスクカートリツジは、下面
にケース上駆動軸挿入孔ならびにケース上ヘツド挿入孔
を有し、一方の側面にトレイ挿入孔121を形成した断
面形状がほぼコ字形のカートリツジケース122と、内
側に円形のデイスク収納凹部を有し、前記カートリツジ
ケース122のケース上駆動軸挿入孔ならびにケース上
ヘツド挿入孔に対応する位置にトレイ上駆動軸挿入孔な
らびにトレイ上ヘツド挿入孔を形成して、カートリツジ
ケース122に出し入れ可能に挿入されるトレイ123
と、そのトレイ123の前記デイスク収納凹部に出し入
れ可能に収納される光デイスクなどの情報記録デイスク
124から主に構成されている。この種のデイスクカー
トリツジは、情報記録デイスク124をカートリツジケ
ース122に入れたままの状態で記録・再生装置に装着
して、情報の記録あるいは再生ができるし、また、カー
トリツジケース122からトレイ123を引き出し、そ
のトレイ123から情報記録デイスク124を取り出し
て、それ単体を記録・再生装置に装着して、情報の記録
や再生ができるようになつている。
【0013】同図に示すように、トレイ123の左右両
側にはロツク解除用の弾性体125、125がカートリ
ツジケース122から露出するように設けられ、トレイ
123をカートリツジケース122内に挿入したとき、
内部のロツク手段によりトレイ123がカートリツジケ
ース122にロツクされて、トレイ123がカートリツ
ジケース122から不意に抜け出ないようになつてい
る。
【0014】なお、図中の126はスリツトで、弾性体
125の弾性変形を容易にするために設けられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記図18の
デイスクカートリツジでは、情報記録デイスク105の
すぐ下にシヤツター板103が配置されているため、シ
ヤツター板103を開け閉めするとき、あるいはデイス
クカートリツジを運搬するときなどに、シヤツター板1
03が情報記録デイスク105の記録面に接触して記録
面を傷つけ、そのために記録、再生時のエラーの原因と
なる。
【0016】また、駆動軸挿入孔が露出した状態にあ
り、ケース内へのゴミ等の侵入が容易なものとなってい
る。
【0017】このようなことが起こらないようにするた
め、断面形状がコ字形またはL字形のシヤツターをカー
トリツジケースの外側にスライド可能に取り付け、シヤ
ツターが情報記録デイスクと直接に接触せず、駆動軸挿
入孔およびレーザ光導入孔をシヤツターが覆う構造が採
用されている。
【0018】しかしこの構造ではシヤツターが外側に露
出しているため、それを簡単にスライドさせることがで
き、シヤツターを開いてヘツド挿入孔から情報記録デイ
スクの記録面を指で触れて油脂類が付着し、そのために
エラーの原因となる。
【0019】さらに、コ字形シヤツターがカートリツジ
ケースの表面に対して垂直方向に開き気味になり易く、
シヤツターとカートリツジケースとの間に隙間が形成さ
れ、その隙間からゴミ類が侵入し記録面に付着して、や
はりエラーの原因となるなどの問題点を有している。
【0020】また図19に示すデイスクカートリツジで
は、記録・再生装置からのデイスクカートリツジの抜き
出し方向Xと、カートリツジケース122からのトレイ
123の抜き出し方向Yとが同一であつた。
【0021】そのためデイスクカートリツジを記録・再
生装置から抜き出すとき、図18に示すように弾性体1
25、125を両側から摘んで引き抜くと、カートリツ
ジケース122とトレイ123のロツクが外れて、カー
トリツジケース122が記録再生装置内に残されて、そ
のままになるという不都合がある。
【0022】また、トレイ123がカートリツジケース
122と離れて引き抜かれる際、トレイ123上に載置
されている情報記録デイスク124の表面が装置内の他
の部品に当たつて擦り傷を生じることがある。特に、誤
って情報記録デイスク124の記録面を上にしてトレイ
123上に載置した場合には記録面が傷つくことがあ
り、その傷が記録、再生時のエラーの要因となるなどの
欠点を有している。
【0023】このような従来技術の欠点を解消するた
め、本発明者らは、側面にトレイ挿入口を形成したカー
トリツジケースと、そのカートリツジケースに対して出
し入れ可能に挿入されるトレイと、前記カートリツジケ
ースとトレイとの間にスライド可能に配置されるシヤツ
ターとを備えたデイスクカートリツジを提案した。
【0024】本発明の第1の目的は、がたつきによる騒
音の発生がなく、確実なトレイの位置決めを可能とし、
情報記録デイスクが適正に回転駆動できる信頼性の高い
デイスクカートリツジを提供するにある。
【0025】本発明の第2の目的は、前述した従来技術
の欠点を解消し、動作信頼性の高いデイスクカートリツ
ジを提供するにある。
【0026】本発明の第3の目的は、前述した従来技術
の欠点を解消し、情報記録デイスクの駆動軸挿入孔に対
する駆動軸の挿入がスムースに行われ、しかも小型が可
能なデイスクカートリツジを提供するにある。
【0027】本発明の第4の目的は、前述した従来技術
の欠点を解消し、記録・再生装置に支障なくスムースに
装着できるデイスクカートリツジを提供するにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、所定の位置にケース上ヘツド挿入
孔ならびにケース上駆動軸挿入孔を形成し、一方の側面
にトレイ挿入口を設けたカートリツジケースと、情報記
録デイスクを収納するデイスク収納凹部を有し、前記ケ
ース上ヘツド挿入孔ならびにケース上駆動軸挿入孔と対
応する位置にトレイ上ヘツド挿入孔ならびにトレイ上駆
動軸挿入孔をそれぞれ設け、前記カートリツジケースの
トレイ挿入口から出し入れ可能に挿入されるトレイと、
そのトレイのデイスク収納凹部に出し入れ可能に挿入さ
れる情報記録デイスクとを備えたデイスクカートリツジ
において、前記カートリツジケースとトレイの間に、ト
レイのがたつきを防止するためのがたつき防止手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0029】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、所定の位置にケース上ヘツド挿入孔ならびにケース
上駆動軸挿入孔を有し、記録・再生装置に対するデイス
クカートリツジの挿入方向と平行の側面にトレイ挿入口
を形成したカートリツジケースと、内側に情報記録デイ
スクを収納するデイスク収納凹部を有し、前記ケース上
ヘツド挿入孔ならびにケース上駆動軸挿入孔と対応する
位置にトレイ上ヘツド挿入孔ならびにトレイ上駆動軸挿
入孔をそれぞれ設け、前記カートリツジケースのトレイ
挿入口からデイスクカートリツジの挿入方向と直交する
方向に出し入れ可能に挿入されるトレイと、そのトレイ
のデイスク収納凹部に出し入れ可能に挿入される情報記
録デイスクと、前記トレイのデイスク収納凹部とヘツド
挿入孔および駆動軸挿入孔を設けた側のカートリツジケ
ースとの間で、かつ前記トレイ挿入口と反対側の位置に
スライド可能に配置されて、前記ケース上ヘツド挿入孔
およびケース上駆動軸挿入孔ならびにトレイ上ヘツド挿
入孔およびトレイ上駆動軸挿入孔を同時に開閉するシヤ
ツターとを備え、そのシヤツターと対向するカートリツ
ジケースの内面に、シヤツターがスライドするための凹
部が形成されていることを特徴とするものである。
【0030】上記第3の目的を達成するために、本発明
は、所定の位置にケース上ヘツド挿入孔ならびにケース
上駆動軸挿入孔を形成し、一方の側面にトレイ挿入口を
設けたカートリツジケースと、情報記録デイスクを収納
するデイスク収納凹部を有し、前記ケース上ヘツド挿入
孔ならびにケース上駆動軸挿入孔と対応する位置にトレ
イ上ヘツド挿入孔ならびにトレイ上駆動軸挿入孔をそれ
ぞれ設け、前記カートリツジケースのトレイ挿入口から
出し入れ可能に挿入されるトレイと、そのトレイのデイ
スク収納凹部に出し入れ可能に挿入される情報記録デイ
スクとを備えたデイスクカートリツジにおいて、前記カ
ートリツジケースの所定の位置に、記録・再生装置の基
準ピンの外径D1よりも大きい内径D2を有する遊嵌用
孔を形成し、前記トレイをカートリツジケース内に収納
した状態において、前記カートリツジケースの遊嵌用孔
と対向する個所に、前記基準ピンの外径D1とほぼ同じ
内径D3を有する基準ピン係合用孔を形成したことを特
徴とするものである。
【0031】上記第4の目的を達成するために、本発明
は、所定の位置にケース上ヘツド挿入孔ならびにケース
上駆動軸挿入孔を形成し、一方の側面にトレイ挿入口を
設けたカートリツジケースと、情報記録デイスクを収納
するデイスク収納凹部を有し、前記ケース上ヘツド挿入
孔ならびにケース上駆動軸挿入孔と対応する位置にトレ
イ上ヘツド挿入孔ならびにトレイ上駆動軸挿入孔をそれ
ぞれ設け、前記カートリツジケースのトレイ挿入口から
出し入れ可能に挿入されるトレイと、そのトレイのデイ
スク収納凹部に出し入れ可能に挿入される情報記録デイ
スクとを備えたデイスクカートリツジにおいて、前記カ
ートリツジケースの所定の位置に、記録・再生装置の基
準ピンの外径D1とほぼ同寸の内径D2を有する基準ピ
ン係合用孔を形成し、前記トレイをカートリツジケース
内に収納した状態において、前記カートリツジケースの
基準ピン係合用孔と対向する個所に、前記基準ピンの外
径D1よりも大きい内径D3を有する遊嵌用孔を形成し
て、前記ケース上駆動軸挿入孔の直径をR1、トレイ上
駆動軸挿入孔の直径をR2とした場合にR1<R2の寸
法関係にあり、ケース上ヘツド挿入孔の横幅をW1、ト
レイ上ヘツド挿入孔の横幅をW2とした場合にW1<W
2の関係にあり、ケース上ヘツド挿入孔の長さをL1、
トレイ上ヘツド挿入孔の長さをL2とした場合にL1>
L2の関係にあることを特徴とするものである。
【0032】
【作用】カートリツジケース内にトレイを出し入れ可能
に配置した構造のものでは、カートリツジケースとトレ
イとの間に多少のクリアランスが設けられている。その
ため、情報記録デイスクをカートリツジケース内に収納
した状態で情報記録デイスクを高速回転したとき、トレ
イがカートリツジケース内で振動して騒音を発生した
り、あるいはその振動しているトレイに情報記録デイス
クの外周部が接触して、情報記録デイスクの回転に支障
をきたすなどの心配がある。
【0033】本発明は前述したようにカートリツジケー
スとトレイの間に、トレイのがたつきを防止するための
がたつき防止手段が設けられているから、情報記録デイ
スクの回転駆動時にトレイが振動したりすることがな
く、そのトレイのがたつきによる諸種の弊害がなくなり
信頼性の高いデイスクカートリツジを提供することがで
きる。
【0034】本発明は又前述のように、トレイをデイス
クカートリツジの挿入方向と直交する方向に出し入れす
るようになつているため、記録・再生装置からデイスク
カートリツジを取り出すときに、従来のようにカートリ
ツジケースだけが装置内に残つたり、取出時に情報記録
デイスクに擦り傷ができたりすることがない。
【0035】また、シヤツターがスライドするための凹
部がカートリツジケース側に形成されているから、トレ
イならびにカートリツジケースの変形がなく、そのため
トレイのスライドがスムースである。このようなことか
ら、動作信頼性の高いデイスクカートリツジを提供する
ことができる。
【0036】本発明はさらに前述のように、トレイ側に
基準ピンの外径とほぼ同寸の内径を有する基準ピン係合
用孔を形成し、カートリツジケース側に基準ピンの外径
よりも大きい内径を有する遊嵌用孔を形成して、トレイ
とカートリツジケースのクリアランス分だけずれても、
基準ピンがスムースに挿入できる。
【0037】このようにトレイ側に基準ピン係合用孔を
形成して、トレイを基準にして記録・再生装置内で位置
決めされるようにしたため、そのトレイに収納、保持さ
れている情報記録デイスクの駆動軸挿入孔に対する駆動
軸の挿入がスムースに行われ、情報記録デイスクと駆動
軸との係合時間が短縮される。
【0038】しかもトレイ基準であるため、情報記録デ
イスクの駆動軸挿入孔と駆動軸との中心位置が殆ど合
い、トレイに形成されるデイスク収納凹部の内径と情報
記録デイスクの外径とのクリアランスを大きくとる必要
がなくなる。
【0039】本発明はさらに前述のように、カートリツ
ジケース側に基準ピン係合用孔を形成して、カートリツ
ジケースを基準にして記録・再生装置内で位置決めされ
るようにして、前述の如くR1<R2,W1<W2なら
びにL1<L2の寸法関係にすれば、カートリツジケー
ス内でトレイが多少ずれた位置にあつても、トレイ上駆
動軸挿入孔あるいは(ならびに)トレイ上ヘツド挿入孔
の開口縁がケース上駆動軸挿入孔あるいは(ならびに)
ケース上ヘツド挿入孔より内側に突出して、装置側の駆
動軸あるいはヘツドの挿入に支障きたすようなことがな
くなり、ケース上駆動軸挿入孔ならびにケース上ヘツド
挿入孔を適正な広さで開口することができる。
【0040】
【実施例】次に本発明の実施例を図とともに説明する。
図1は実施例に係るデイスクカートリツジの分解斜視
図、図2はそのデイスクカートリツジの縦断面図、図3
はそのデイスクカートリツジの底面から見た斜視図、図
4はそのデイスクカートリツジのトレイを引き出した状
態での斜視図、図5はそのデイスクカートリツジに使用
するシヤツターの拡大斜視図、図6はそのシヤツターの
開き動作を説明するための拡大断面図、図7はそのデイ
スクカートリツジのシヤツターを開ける溝部の斜視図、
図8は各駆動軸挿入孔、ヘツド挿入孔ならびにシヤツタ
ーの広さの関係を説明するための平面図、図9は基準ピ
ンを挿入する前の状態を示す一部拡大断面図、図10は
基準ピンを挿入した状態を示す一部拡大断面図、図11
はそのデイスクカートリツジに使用するトレイの平面
図、図12は弾性部材付近の拡大断面図、図13は基準
ピンを挿入する前の状態を示す一部拡大断面図、図14
は基準ピンを挿入した状態を示す一部拡大断面図であ
る。
【0041】デイスクカートリツジは、図1に示すよう
に第1ケース半体1と、第2ケース半体2と、光デイス
クなどの情報記録デイスク3、トレイ4と、シヤツター
5から主に構成されている。
【0042】第1ケース半体1、第2ケース半体2、ト
レイ4ならびにシヤツター5は、例えばABS樹脂、P
S樹脂、PC樹脂などの合成樹脂によつて所定の形状に
射出成形される。
【0043】前記第1ケース半体1は平面形状がほぼ方
形をしており、その上面には、記録・再生装置に対する
デイスクカートリツジの挿入方向を表示するために、矢
印と「IN」の英文字からなる表示部6が設けられてい
る。第1ケース半体1には両側壁7、7と後壁8とが形
成され、手前側には壁が形成されておらず開放状態にな
つている。
【0044】前記第2ケース半体2も同様に平面形状が
ほぼ方形をしており、その中央部には円形のケース上駆
動軸挿入孔9が形成され、それに連接してほぼ長方形の
ケース上ヘツド挿入孔10が設けられている。第2ケー
ス半体2の内面で前記駆動軸挿入孔9ならびにヘツド挿
入孔10を含む領域には、シヤツター5のスライドを許
容するための凹部11が形成されている。この駆動軸挿
入孔9より手前側には、円形の孔と楕円形の孔とからな
る一対の位置決め孔12a,12bが所定の間隔をおい
て形成されている。
【0045】第2ケース半体2には両側壁13、13と
後壁14とが形成され、手前側には壁が形成されておら
ず開放状態になつている。前記第1ケース半体1におけ
る両側壁7、7の手前側下端ならびに第2ケース半体2
における両側壁13、13の手前側上端にはそれぞれ切
欠部15が設けられ(合計で4個所)、第1ケース半体
1と第2ケース半体2とを接合してカートリツジケース
を構成した際に、これら切欠部15が対向してカートリ
ツジケースの両側面に係合口42(図3ならびに図4参
照)が形成される。
【0046】第2ケース半体2の後壁14において、デ
イスクカートリツジ挿入方向上流側に切欠部16が形成
され、この後壁14の若干手前側には後壁14よりも高
さの低いガイド壁17が設けられている。このガイド壁
17は、一方の側壁13から他方の側壁13にかけて連
続して形成されている。第1ケース半体1の後壁8にお
いても同様の切欠部とガイド壁18(図2ならびに図6
参照)が形成されている。
【0047】前記ガイド壁17の手前側には、バネ掛け
ピン19とストツパー20とが突設されている。なお、
このストツパー20は、ガイド壁17に設けることもで
きる。さらにバネ掛けピン19の手前側には、四角形の
コンタクト穴21と、その周辺を囲む段部22とが形成
されている。この段部22には、電気的に情報の消去が
可能なメモリ23を搭載したプリント基板24が載置さ
れる。このプリント基板24の下面には複数個の端子4
1が設けられ、これら端子41が前記コンタクト穴21
から露呈するようになつている(図3参照)。
【0048】前記トレイ4のほぼ中央部には円形のトレ
イ上駆動軸挿入孔25が形成され、それに連通するよう
にほぼ長方形のトレイ上ヘツド挿入孔26が設けられて
いる。前記駆動軸挿入孔25を取り囲みかつヘツド挿入
孔26を除いた領域に、ほぼC字形のデイスク収納凹部
27が形成されている。
【0049】駆動軸挿入孔25のヘツド挿入孔26と連
通した部分を除く外周部ならびにデイスク収納凹部27
の外周部には、連続もしくは不連続のデイスク支持部2
8a、28bが突設されている(本実施例では内側のデ
イスク支持部28aは連続して、外側のデイスク支持部
28bは不連続に形成されている)。情報記録デイスク
3をデイスク収納凹部27に挿入して、デイスク支持部
28a、28b上に載置すると、情報記録デイスク3の
記録面(下面)がデイスク収納凹部27の底面と直接接
触しないようになつている(図2参照)。
【0050】トレイ4の手前側には摘み部29が形成さ
れ、その両端にはスリツト30を介して互いに内側に弾
性変形可能な弾性部31がそれぞれ一体に設けられてい
る。
【0051】この弾性部31の両側面とトレイ4の後側
両側面には、突起32a,32bがそれぞれ形成されて
いる。
【0052】前記シヤツター5は、シヤツター板33と
スライダー34とから構成されている。このシヤツター
板33は薄いシート状素材から連続的に打ち抜いたもの
で、前記第2ケース半体2の駆動軸挿入孔9ならびにヘ
ツド挿入孔10を確実に覆う広さを有している。
【0053】前記スライダー34は、前記シヤツター板
33の幅と同じ、もしくは長い断面形状がほぼH形もし
くは方形をした細長いスライド部35と、それの内側に
一体に形成された板取付部36とから構成されている。
この板取付部36の下面に前記シヤツター板33の一端
が、例えば超音波融着、強嵌合あるいは接着などの適宜
な手段によつて連結されている。
【0054】この実施例では、別体のシヤツター板33
とスライダー34とを準備して両者を一体化したが、設
計上、シヤツター板33とスライダー34とを一体成形
することも可能である。
【0055】図5に示すように前記板取付部36の上面
には段落ちされた段部37が形成され、それの上面にバ
ネ掛けピン38が設けられている。図1に示すように、
このバネ掛けピン38と前記第2ケース半体2のバネ掛
けピン19との間にバネ39を張架することにより、バ
ネ39の引張力でシヤツター5を閉塞位置側に弾性付勢
することができ、前記板取付部36の端面が第1ケース
半体1もしくは第2ケース半体2のストツパー20に当
接する。このように板取付部36の端面がストツパー2
0に当接することにより、薄いシヤツター板33の端縁
が第2ケース半体2における凹部11の端部に直接当接
しないで、第2ケース半体2の駆動軸挿入孔9ならびに
ヘツド挿入孔10が閉塞されるようになつている。バネ
39として、ねじりバネを使うこともできる。
【0056】シヤツター5の閉塞位置においてシヤツタ
ー板33の端縁が凹部11の端部に直接当接すると、シ
ヤツター5の開閉を繰り返しているうちに薄いシヤツタ
ー板33の端部が内側にカールする癖がつき、第2ケー
ス半体2とシヤツター5との間に隙間が形成される心配
がある。また、スライダー34をバネ39で引張り、シ
ヤツター板33の端縁を凹部11の端部に当接すること
でシヤツター5の位置決めを行なえば、シヤツター板3
3とスライダー34との接合部で剪断応力が生じ、シヤ
ツター板33がスライダー34から外れる恐れがある。
【0057】本実施例ではこのような問題点を解消する
ため、スライダー34を第1ケース半体1または第2ケ
ース半体2の一部に当接させて、シヤツター板33の端
縁が第2ケース半体2の一部に直接当接しない構造にな
つている。
【0058】図8に示すように前記第2ケース半体2の
ケース上駆動軸挿入孔9の直径をR1、トレイ4のトレ
イ上駆動軸挿入孔25の直径をR2、シヤツター板33
における先端の円形部分33aの直径をR3とした場
合、R1<R2<R3の寸法関係にある。また、第2ケ
ース半体2のケース上ヘツド挿入孔10の横幅をW1、
トレイ4のトレイ上ヘツド挿入孔26の横幅をW2、シ
ヤツター板33における長方形部分33bの横幅をW3
とした場合、W1<W2<W3の寸法関係にある。さら
に第2ケース半体2のケース上ヘツド挿入孔10の長さ
をL1、トレイ4のトレイ上ヘツド挿入孔26の長さを
L2、シヤツター板33における長方形部分33bの長
さをL3とした場合、L1<L2<L3の寸法関係にあ
る。
【0059】以上のような寸法関係にすることにより、
シヤツター板33の円形部分33aの面積が最も大き
く、次にトレイ上駆動軸挿入孔25の開口面積が大き
く、ケース上駆動軸挿入孔9の開口面積が最も小さい。
また、シヤツター板33の長方形部分33bの面積が最
も大きく、次にトレイ上ヘツド挿入孔26の開口面積が
大きく、ケース上ヘツド挿入孔10の開口面積が最も小
さい。
【0060】このような関係にすることにより、シヤツ
ター5によつて駆動軸挿入孔9、25ならびにヘツド挿
入孔10、26を確実に閉塞することができる。さら
に、デイスクカートリツジの使用時にカートリツジケー
ス内でトレイ4が多少ずれた位置で保持されても、トレ
イ上駆動軸挿入孔25あるいは(ならびに)トレイ上ヘ
ツド挿入孔26の開口縁がケース上駆動軸挿入孔9ある
いは(ならびに)ケース上ヘツド挿入孔10より内側に
突出して、装置側の駆動軸あるいはヘツドの挿入に支障
をきたすことがなく、ケース上駆動軸挿入孔9ならびに
ケース上ヘツド挿入孔10を確実に開口することがてき
る。
【0061】なお、この実施例ではシヤツター板33に
円形部分33aと長方形部分33bとが形成されている
が、図8において点線で示したように円形部分33aの
直径R3とほぼ等しい横幅を有する長方形部分33cで
シヤツター板33を構成することもできる。
【0062】またこの実施例では、第2ケース半体2な
らびにトレイ4において駆動軸挿入孔9、25とヘツド
挿入孔10、26とが連通して一体化しているが、駆動
軸挿入孔とヘツド挿入孔とを少し離して別個に形成する
こともできる。
【0063】トレイ4をカートリツジケースの所定の位
置に挿入した状態、すなわちカートリツジケース内に情
報記録デイスク3を収納したまま使用する状態のとき、
第2ケース半体2に形成されている孔12a,12bと
対向するトレイ4の位置にも円形の孔と楕円形の孔とか
らなる一対の孔50a,50bがそれぞれ形成されてい
る。
【0064】そして図9ならびに図10に示すように、
本実施例では記録・再生装置に突設されている基準ピン
51の外径D1に対して、第2ケース半体2に形成され
ている孔12a,12bの内径(但し、楕円形の孔12
bは短軸の方の内寸)D2がほぼ等しく(厳密には、
0.1〜0.2mm程度D2が大きく)、かつトレイ4
に形成されている孔50a,50bの内径(但し、楕円
形の孔50bは短軸の方の内寸)D3はこれらよりも若
干大きく設計されている(D1≒D2<D3)。
【0065】すなわち、本実施例ではデイスクカートリ
ツジを記録・再生装置に装着したとき、基準ピン51に
よつてカートリツジケース(第2ケース半体2)が位置
決めされるようになつている。このようにカートリツジ
ケース(第2ケース半体2)を基準として位置決めされ
る関係上、図8を用いて説明したようにR1<R2<R
3、W1<W2<W3、L1<L2<L3の寸法関係に
なつている。
【0066】これに対して図13ならびに図14に示す
ように、基準ピン51の外径D1に対して、第2ケース
半体2に形成される孔12a,12bの内径(但し、楕
円形の孔12bは短軸の方の内寸)D2がそれより大き
く、トレイ4に形成される孔50a,50bの内径(但
し、楕円形の孔50bは短軸の方の内寸)D3がD1と
ほぼ等しく(厳密には、0.1〜0.2mm程度D2が
大きく)なるように設計することができる(D1≒D3
<D2)。
【0067】この場合、デイスクカートリツジを記録・
再生装置に装着したとき、基準ピン51によつてトレイ
4が位置決めされるようになる。このようにトレイ4を
基準として位置決めされる場合にもR1<R2<R3、
W1<W2<W3、L1<L2<L3の寸法関係になる
ように設計すれば、シヤツター5によつて駆動軸挿入口
9、25ならびにヘツド挿入孔10、26を確実に閉塞
することができる。また、デイスクカートリツジの使用
時にケース側駆動軸挿入孔9あるいは(ならびに)ケー
ス上ヘツド挿入孔10の開口縁が、トレイ上駆動軸挿入
孔25あるいは(ならびに)トレイ上ヘツド挿入孔26
の開口縁より内側に突出して、装置側の駆動軸あるいは
ヘツドの挿入に支障をきたすことがない。
【0068】図11に示すように、トレイ4の上面には
所定の間隔をおいて複数個(本実施例の場合は、各角部
付近に1個ずつ)の舌片状の弾性部材52がトレイ4と
一体に設けられている。この弾性部材52は図12に示
すように上向きに傾斜するように形成され、先端部に半
球部53を有している。
【0069】一方、第1ケース半体1の内面には図12
に示すように、前記弾性部材52の半球部53が嵌入す
るための椀状の位置決め凹部54が形成されている。そ
れぞれの弾性部材52の半球部53を位置決め凹部54
に弾性的に嵌入することにより、弾性部材52の弾性反
力Fでトレイ4が第2ケース半体2側に押圧されて、ト
レイ4のがたつき防止ができるとともに、トレイ4がカ
ートリツジケース内で不意にずれたりすることがなく、
所定の個所に適正に位置決めされて位置保持がなされ
る。なお、前記弾性反力Fの大きさは、トレイ4の出し
入れに支障にならない程度の大きさに設計されている。
【0070】図15は、がたつき防止手段の他の例を示
す図である。この例の場合、第1ケース半体1の内面に
例えばプラスチツク片、金属片あるいはプラスチツクと
金属との複合材片などからなる弾性部材52が超音波融
着や接着などの適宜な手段によつて固着されている。弾
性部材52の先端部は、トレイ4の出し入れ時に突っか
からないように丸味がつけられている。一方、トレイ4
の上面には弾性部材52の先端部が嵌入するための椀状
の位置決め凹部54が形成されている。この場合も弾性
部材52の弾性反力Fでトレイ4が第2ケース半体2側
に押圧されて、トレイ4のがたつき防止ができるととも
に、カートリツジケース内でのトレイ4の位置決めと位
置保持がなされる。
【0071】この実施例では弾性部材52を第1ケース
半体1とトレイ4との間に配置して、弾性部材52によ
りトレイ4を第2ケース半体2側に押圧したが、弾性部
材52を第2ケース半体2とトレイ4との間に配置し
て、弾性部材52によりトレイ4を第1ケース半体1側
に押圧することもできる。
【0072】また、弾性部材をカートリツジケースの一
方の側壁内面とトレイの一方の側面との間に配置して、
トレイをカートリツジケースの他方の側壁側に押圧する
こともできる。
【0073】さらに前記実施例では、弾性部材としてプ
ラスチツクあるいは金属を使用したが、例えばゴム、ス
ポンジ、フエルトなどを使用することもできる。
【0074】次にこのデイスクカートリツジの組立順序
について説明する。
【0075】スライダー34の下側溝部40(図6参
照)を第2ケース半体2のガイド壁17に挿入するよう
にして、シヤツター5を凹部11上に載置し、バネ掛け
ピン19とバネ掛けピン38との間にバネ39を張架す
る。
【0076】プリント基板24を第2ケース半体2の段
部22に載置して、プリント基板24の下面に設けられ
ている端子部41を図3に示すようにコンタクト穴21
から外側に向けて露呈する。
【0077】次に第1ケース半体1を図6に示すように
それのガイド壁18がスライダー34の上側溝部43に
挿入するように第2ケース半体2上に載置し、側壁7、
13どうしならびに後壁8、14どうしを超音波融着な
どの適宜な手段によつて接合する。この接合で第1ケー
ス半体1と第2ケース半体2の切欠部15どうしが合致
して左右両側面に係合口42(図3、図4参照)が形成
されるとともに、手前側にトレイ挿入口47が形成さ
れ、第1ケース半体1と第2ケース半体2とにより断面
形状がコ字形のカートリツジケースが構成される。
【0078】また、第1ケース半体1と第2ケース半体
2との接合により、スライダー34が第1ケース半体1
と第2ケース半体2とに確実に係合される。
【0079】さらに第1ケース半体1と第2ケース半体
2との接合により図7に示すように、両ケース半体1、
2における後壁8、14の切欠部16、16どうしが互
いに合致して、一方の側面に向けて端部が開放したシヤ
ツター開き用溝44が形成される。
【0080】このトレイ挿入口47からトレイ4を比較
的強い力で挿入し突起32bを係合口42に嵌入して、
トレイ4の引出し完了位置を確保する。この状態でトレ
イ4の収納凹部27に情報記録デイスク3を挿入し、デ
イスク支持部28上に載置する(図4参照)。
【0081】そしてトレイ4をカートリツジケース内に
挿入し、突起32aを係合口42に嵌入することにより
ロツクされてトレイ4の挿入完了位置が確保され、トレ
イ4の摘み部29によつてカートリツジケースのトレイ
挿入口47が閉塞されて(図3参照)、デイスクカート
リツジの組立を完了する。
【0082】情報記録デイスク3をカートリツジケース
内に収納したまま記録・再生装置に装着する場合、第1
ケース半体1の方を上にして、デイスクカートリツジを
表示部6(図1参照)の方向に沿つて記録・再生装置に
挿入する。記録・再生装置内のカートリツジ挿入経路上
には図6に示すようにシヤツター開き用ピン45が突設
されており、デイスクカートリツジを挿入すると、ピン
45が自動的にシヤツター開き用溝44に入り込み、ス
ライダー34の端部に当接する。
【0083】デイスクカートリツジをさらに挿入するこ
とにより、バネ39の引張力に抗してスライダー34と
ともにシヤツター板33が凹部11内をスライドし、駆
動軸挿入孔9、25ならびにヘツド挿入孔10、26が
同時に開く。
【0084】この実施例のようにスライダー35をシヤ
ツター板33の幅よりも比較的長くすることにより、上
下のガイド壁17、18に沿つてスライドさせる場合
に、シヤツター5ががたつきなくよりスムースに移動す
る。このようにして情報記録デイスク3に対する情報の
記録あるいは再生がなされる。
【0085】なお、トレイ4に設けられている4個の弾
性部材52によりトレイ4がカートリツジケースに対し
て保持されているから、記録、再生時に情報記録デイス
ク3が高速で回転してもトレイ4ががたつくことがな
く、騒音の発生もない。
【0086】また前述のようにシヤツター5は凹部11
内に収納されてトレイ4との間に若干の隙間が形成され
ているから、シヤツター5がスライドする際にトレイ4
に接触することはない。
【0087】デイスクカートリツジを記録・再生装置か
らイジエクトすることにより、シヤツター開き用ピン4
5が相対的にシヤツター開き用溝44から抜け、それに
伴いないバネ39の引張力によりシヤツター5がホーム
ポジシヨンに復帰し、駆動軸挿入孔9,25ならびにヘ
ツド挿入孔10,26を同時に閉塞する。
【0088】情報記録デイスク3をカートリツジケース
から取り出してそれ単体を使用する場合は、摘み部29
の左右両端に設けられている弾性部31、31を摘んで
互いに内側に押圧変形させる。そうすれば突起32aが
係合口42より内側に変位してロツクが解除され、その
状態でトレイ4を手前側に引き、図4に示すように突起
32bを係合口42に嵌入する。この状態でトレイ4は
カートリツジケースに対して抜け止めされ、しかも情報
記録デイスク3はカートリツジケースから完全に露呈さ
れる。
【0089】シヤツター5は図2に示すように上下のガ
イド壁17、18と常に係合しているため、トレイ4を
引き抜いてもシヤツター5はそのままカートリツジケー
ス内に残るから、トレイ4を引き抜くことにより図4に
示すようにトレイ4に設けられている駆動軸挿入孔25
がシヤツター5に邪魔されずに開口する。
【0090】したがつて、情報記録デイスク3の中央開
口46からトレイ4の駆動軸挿入孔25にかけて指先を
挿入して、トレイ4から情報記録デイスク3を容易に取
り出すこともできる。そしてこの情報記録デイスク3単
体を記録・再生装置に装着して、情報の記録あるいは再
生が行なわれる。
【0091】記録、再生後は再び情報記録デイスク3を
トレイ4の凹部27に収納して、トレイ4をカートリツ
ジケース内に押し込めば、図3に示すように突起32a
が係合口42と嵌合してカートリツジケースに対するト
レイ4のロツクが成され、トレイ4が不意に抜け出るこ
とはない。
【0092】図16ならびに図17は、本発明の他の実
施例を説明するための図である。この実施例においてD
1,D2,D3の寸法関係については図13ならびに図
14で述べた実施例と同様である。
【0093】さらにこの実施例の場合、トレイ4に形成
されている孔50a,50bの下側開口縁に丸みを有す
る山形凸部55が形成され、一方、第2ケース半体2に
形成されている孔12a,12bの上側開口縁に前記山
形凸部55が嵌入する椀型凹部56が形成されている。
そして前記山形凸部55と椀型凹部56が嵌合すること
により、カートリツジケース内でのトレイ4の位置決め
がなされる。
【0094】この実施例において、前記弾性部材52と
位置決め凹部54とを併用することも可能である。
【0095】
【発明の効果】本発明は前述したようにカートリツジケ
ースとトレイの間に、トレイのがたつきを防止するため
のがたつき防止手段が設けられているから、情報記録デ
イスクの回転駆動時にトレイがガタつくことがなく、そ
のガタつきによる諸種の弊害がなくなり、信頼性の高い
デイスクカートリツジを提供することができる。
【0096】本発明は又前述のように、トレイをデイス
クカートリツジの挿入方向と直交する方向に出し入れす
るようになつているため、記録・再生装置からデイスク
カートリツジを取り出すときに、従来のようにカートリ
ツジケースだけが装置内に残つたり、取出時に情報記録
デイスクに擦り傷ができたりすることがない。
【0097】また、シヤツターがケースとトレイとの間
にあるためゴミの侵入を防ぐことができ、シヤツターが
スライドするための凹部がカートリツジケース側に形成
されているから、トレイならびにカートリツジケースの
変形がなく、そのためトレイのスライドがスムースであ
る。このようなことから、動作信頼性の高いデイスクカ
ートリツジを提供することができる。
【0098】本発明はさらに前述のように、トレイ側に
基準ピンの外径とほぼ同寸の内径を有する基準ピン係合
用孔を形成し、カートリツジケース側に基準ピンの外径
よりも大きい内径を有する遊嵌用孔を形成して、トレイ
とカートリツジケースのクリアランス分だけずれても、
基準ピンがスムースに挿入できる。
【0099】このようにトレイ側に基準ピン係合用孔を
形成して、トレイを基準にして記録・再生装置内で位置
決めされるようにしたため、そのトレイに収納、保持さ
れている情報記録デイスクの駆動軸挿入孔に対する駆動
軸の挿入がスムースに行われ、情報記録デイスクと駆動
軸との係合時間が短縮される。
【0100】しかもトレイ基準であるため、情報記録デ
イスクの駆動軸挿入孔と駆動軸との中心位置が殆ど合う
ため、トレイに形成されるデイスク収納凹部の内径と情
報記録デイスクの外径とのクリアランスを大きくとる必
要がなくなる。
【0101】本発明はさらに前述のように、カートリツ
ジケース側に基準ピン係合用孔を形成して、カートリツ
ジケースを基準にして記録・再生装置内で位置決めされ
るようにして、前述の如くR1<R2,W1<W2なら
びにL1<L2の寸法関係にすれば、カートリツジケー
ス内でトレイが多少ずれた位置にあつても、トレイ上駆
動軸挿入孔あるいは(ならびに)トレイ上ヘツド挿入孔
の開口縁がケース上駆動軸挿入孔あるいは(ならびに)
ケース上ヘツド挿入孔より内側に突出して、装置側の駆
動軸あるいはヘツドの挿入に支障きたすようなことがな
くなり、ケース上駆動軸挿入孔ならびにケース上ヘツド
挿入孔を適正な広さで開口することができるなどの諸種
の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデイスクカートリツジの
分解斜視図である。
【図2】そのデイスクカートリツジの縦断面図である。
【図3】そのデイスクカートリツジの底面から見た斜視
図である。
【図4】そのデイスクカートリツジのトレイを引き出し
た状態での斜視図である。
【図5】そのデイスクカートリツジに使用するシヤツタ
ーの拡大斜視図である。
【図6】そのデイスクカートリツジにおけるシヤツター
の開き動作を説明するための拡大断面図である。
【図7】そのデイスクカートリツジのシヤツターを開け
るための溝後部の斜視図である。
【図8】各駆動軸挿入孔、ヘツド挿入孔ならびにシヤツ
ターの広さの関係を説明するための平面図である。
【図9】基準ピンを挿入する前の状態を示す一部拡大断
面図である。
【図10】基準ピンを挿入した状態を示す一部拡大断面
図である。
【図11】そのデイスクカートリツジに使用するトレイ
の平面図である。
【図12】弾性部材付近の拡大断面図である。
【図13】基準ピンを挿入する前の状態を示す一部拡大
断面図である。
【図14】基準ピンを挿入した状態を示す一部拡大断面
図である。
【図15】他の例における弾性部材付近の拡大断面図で
ある。
【図16】他の例における基準ピンを挿入する前の状態
を示す一部拡大断面図である。
【図17】基準ピンを挿入した状態を示す一部拡大断面
図である。
【図18】従来提案されたデイスクカートリツジの分解
斜視図である。
【図19】従来の他のデイスクカートリツジの平面図で
ある。
【符号の説明】
1 第1ケース半体 2 第2ケース半体 3 情報記録デイスク 4 トレイ 5 シヤツター 9 ケース上駆動軸挿入孔 10 ケース上ヘツド挿入孔 25 トレイ上駆動軸挿入孔 26 トレイ上ヘツド挿入孔 27 デイスク収納凹部 47 トレイ挿入口 52 弾性部材 53 半球部 54 位置決め凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置にケース上ヘツド挿入孔なら
    びにケース上駆動軸挿入孔を形成し、一方の側面にトレ
    イ挿入口を設けたカートリツジケースと、 情報記録デイスクを収納するデイスク収納凹部を有し、
    前記ケース上ヘツド挿入孔ならびにケース上駆動軸挿入
    孔と対応する位置にトレイ上ヘツド挿入孔ならびにトレ
    イ上駆動軸挿入孔をそれぞれ設け、前記カートリツジケ
    ースのトレイ挿入口から出し入れ可能に挿入されるトレ
    イと、 そのトレイのデイスク収納凹部に出し入れ可能に挿入さ
    れる情報記録デイスクとを備えたデイスクカートリツジ
    において、 前記カートリツジケースとトレイの間に、トレイのがた
    つきを防止するためのがたつき防止手段を設けたことを
    特徴とするデイスクカートリツジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記がたつき防
    止手段が前記トレイに設けた弾性部材からなり、その弾
    性部材の一部が前記カートリツジケースの内面に弾接し
    ていることを特徴とするデイスクカートリツジ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記カートリツ
    ジケースの内面に前記弾性部材の一部が嵌入する位置決
    め凹部が形成されて、この凹部に弾性部材の一部が嵌入
    することによりカートリツジケース内でのトレイの位置
    決めがなされることを特徴とするデイスクカートリツ
    ジ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記がたつき防
    止手段が前記カートリツジケースに設けた弾性部材から
    なり、その弾性部材の一部が前記トレイの一部に弾接し
    ていることを特徴とするデイスクカートリツジ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、前記トレイの一
    部に前記弾性部材の一部が嵌入する位置決め凹部が形成
    されて、この凹部に弾性部材の一部が嵌入することによ
    りカートリツジケース内でのトレイの位置決めがなされ
    ることを特徴とするデイスクカートリツジ。
  6. 【請求項6】 所定の位置にケース上ヘツド挿入孔なら
    びにケース上駆動軸挿入孔を有し、記録・再生装置に対
    するデイスクカートリツジの挿入方向と平行の側面にト
    レイ挿入口を形成したカートリツジケースと、 内側に情報記録デイスクを収納するデイスク収納凹部を
    有し、前記ケース上ヘツド挿入孔ならびにケース上駆動
    軸挿入孔と対応する位置にトレイ上ヘツド挿入孔ならび
    にトレイ上駆動軸挿入孔をそれぞれ設け、前記カートリ
    ツジケースのトレイ挿入口からデイスクカートリツジの
    挿入方向と直交する方向に出し入れ可能に挿入されるト
    レイと、 そのトレイのデイスク収納凹部に出し入れ可能に挿入さ
    れる情報記録デイスクと、 前記トレイのデイスク収納凹部とヘツド挿入孔および駆
    動軸挿入孔を設けた側のカートリツジケースとの間で、
    かつ前記トレイ挿入口と反対側の位置にスライド可能に
    配置されて、前記ケース上ヘツド挿入孔およびケース上
    駆動軸挿入孔ならびにトレイ上ヘツド挿入孔およびトレ
    イ上駆動軸挿入孔を同時に開閉するシヤツターとを備
    え、 そのシヤツターと対向するカートリツジケースの内面
    に、シヤツターがスライドするための凹部が形成されて
    いることを特徴とするデイスクカートリツジ。
  7. 【請求項7】 所定の位置にケース上ヘツド挿入孔なら
    びにケース上駆動所定の位置にケース上ヘツド挿入孔な
    らびにケース上駆動軸挿入孔を形成し、一方の側面にト
    レイ挿入口を設けたカートリツジケースと、 情報記録デイスクを収納するデイスク収納凹部を有し、
    前記ケース上ヘツド挿入孔ならびにケース上駆動軸挿入
    孔と対応する位置にトレイ上ヘツド挿入孔ならびにトレ
    イ上駆動軸挿入孔をそれぞれ設け、前記カートリツジケ
    ースのトレイ挿入口から出し入れ可能に挿入されるトレ
    イと、 そのトレイのデイスク収納凹部に出し入れ可能に挿入さ
    れる情報記録デイスクとを備えたデイスクカートリツジ
    において、 前記カートリツジケースの所定の位置に、記録・再生装
    置の基準ピンの外径D1よりも大きい内径D2を有する
    遊嵌用孔を形成し、 前記トレイをカートリツジケース内に収納した状態にお
    いて、前記カートリツジケースの遊嵌用孔と対向する個
    所に、前記基準ピンの外径D1とほぼ同じ内径D3を有
    する基準ピン係合用孔を形成したことを特徴とするデイ
    スクカートリツジ。
  8. 【請求項8】 所定の位置にケース上ヘツド挿入孔なら
    びにケース上駆動軸挿入孔を形成し、一方の側面にトレ
    イ挿入口を設けたカートリツジケースと、 情報記録デイスクを収納するデイスク収納凹部を有し、
    前記ケース上ヘツド挿入孔ならびにケース上駆動軸挿入
    孔と対応する位置にトレイ上ヘツド挿入孔ならびにトレ
    イ上駆動軸挿入孔をそれぞれ設け、前記カートリツジケ
    ースのトレイ挿入口から出し入れ可能に挿入されるトレ
    イと、 そのトレイのデイスク収納凹部に出し入れ可能に挿入さ
    れる情報記録デイスクとを備えたデイスクカートリツジ
    において、 前記カートリツジケースの所定の位置に、記録・再生装
    置の基準ピンの外径D1とほぼ同寸の内径D2を有する
    基準ピン係合用孔を形成し、 前記トレイをカートリツジケース内に収納した状態にお
    いて、前記カートリツジケースの基準ピン係合用孔と対
    向する個所に、前記基準ピンの外径D1よりも大きい内
    径D3を有する遊嵌用孔を形成して、 前記ケース上駆動軸挿入孔の直径をR1、トレイ上駆動
    軸挿入孔の直径をR2とした場合にR1<R2の寸法関
    係にあり、ケース上ヘツド挿入孔の横幅をW1、トレイ
    上ヘツド挿入孔の横幅をW2とした場合にW1<W2の
    関係にあり、ケース上ヘツド挿入孔の長さをL1、トレ
    イ上ヘツド挿入孔の長さをL2とした場合にL1>L2
    の関係にあることを特徴とするデイスクカートリツジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006019012A (ja) * 2004-07-03 2006-01-19 Samsung Electronics Co Ltd ハードディスクドライブのディスクダンパ,及びハードディスクドライブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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