JP3692152B2 - ディスクカートリッジの収納ケース - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディスクカートリッジを収納するための収納ケースであり、特に上下一対のハーフからなるディスクカートリッジの収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク等の情報記録媒体を回転自在に収納したディスクカートリッジを収納するケースとして、いわゆるスリーブケースが提案されている。このスリーブケースは、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料あるいは厚紙からなるシート材を、一側部に開口部を有する筐体状に屈曲形成されている。このスリーブケースに対しディスクカートリッジは、開口部を介して内部へと挿入されて収納される。
【0003】
このスリーブケースは、ディスクカートリッジを収納するのに必要なギリギリの大きさに形成されている。これによって内部に収納されたディスクカートリッジは、その外側面とスリーブケースの内側面との摩擦力によって収納状態が保持されるように構成されている。
【0004】
ところで、上述したようにシート材を屈曲形成してなるスリーブケースにおいては、その厚み寸法が屈曲が可能な程度の厚みとされるため、スリーブケースに充分な剛性を保持することが困難となる。したがって、ディスクカートリッジを収納した状態において、スリーブケースに外圧が加えられると、このスリーブケースが容易に変形してしまう。その結果、収納されたディスクカートリッジがこの外圧の影響を受けて、破損したり変形してしまう等の問題が生じる。
【0005】
多数のディスクカートリッジをそれぞれスリーブケースに収納した状態で積み重ねて保管した場合に、スリーブケースは、これらディスクカートリッジの重量によって容易に変形してしまう。その結果、スリーブケースに収納されたディスクカートリッジは、上述した外圧をうけた場合と同様に、破損したり変形してしまうといった問題が生じる。
【0006】
さらに、スリーブケースに収納されたディスクカートリッジは、スリーブケースの内側面との摩擦力によって収納状態が保持されるため、振動や衝撃等によってスリーブケースから脱落し、床面等に落下して破損するといった事態が生ずる可能性がある。シート材を屈曲形成してなるスリーブケースにおいては、ディスクカートリッジの挿脱を行うための開口部を自由な形状とすることが困難であり、このためディスクカートリッジの挿脱が面倒であったり、困難となるといった問題点があった。
【0007】
上述のような問題点を解決するため、天板側となる第1の部材と底板側となる第2の部材とを突き合わせ結合することによって箱状に構成したディスクカートリッジの収納ケースが考えられる。これら第1の部材及び第2の部材は、合成樹脂材料を射出成形等により形成することによって充分な剛性が付与される。一方、これら第1の部材及び第2の部材は、例えばねじ止めにより組み合わせる構造とした場合には構造が複雑となってしまう。また、これら第1の部材及び第2の部材を、いわゆる超音波溶着によって結合する構造とした場合には各部材の表面部に超音波の伝播による損傷が発生し、ケースの外観不良を生させる虞れがある。
【0008】
さらに、超音波溶着による組み合せ構造の収納ケースは、超音波が印加される融着リブ部が超音波の印加によって削られて粉塵が生じる。この粉塵が収納ケース内に残留し、粉塵が収納されたディスクカートリッジ内に進入して光ディスクの表面に付着し、情報信号の記録、再生が良好に行い得なくなるといった問題点が発生する。また、超音波溶着した部分が高温高湿の環境下においては耐久性が充分に確保されず、第1の部材と第2の部材が剥離してしまうといった問題点が生じる。
【0009】
一方、第1の部材と第2の部材とを、接着剤を用いて組み合わせた収納ケースにあっては、接着剤の硬化に所定の時間が必要となる。さらに、接着剤が接着部分からはみ出してしまうことがあるため、接着剤の塗布量に充分注意しなければならず、作業が煩わしいといった問題点がある。さらにまた、接着剤を用いて組み合わせた収納ケースも、高温高湿の環境下においては接着した部分の耐久性が充分に確保されず、第1の部材と第2の部材が剥離してしまうといった問題点が生じる。
【0010】
以上の事情から、第1の部材を天板部の下面部の両側方部及び後方部とに下方に向けて側壁部を形成して構成するとともに、第2の部材を前記天板部と略同一形状の底板部の上面部の両側方部及び後方部とに上方に向けて側壁部を形成する。これら第1の部材及び第2の部材とを、各側壁部を重ね合わせるようにしてスライドしながら組み合せることによって、前方部にディスクカートリッジを挿入する開口部を形成してなるディスクカートリッジの収納ケースが提案されている。
【0011】
このスライド組み立て構造を採用したディスクカートリッジの収納ケースは、全体として構造が簡易でありかつ充分な剛性を有するとともに内部に収納したディスクカートリッジが確実に保護される。そして、開口部からのディスクカートリッジの挿脱操作も簡単に行うことができる。さらに、第1の部材と第2の部材との組み立て作業が極めて簡単であるといった種々の利点を有している。
【0012】
このディスクカートリッジの収納ケースには、いずれか一方の部材の側方側の側壁部に、その後方側の側壁部の近傍に位置して取付け部が一体に形成されている。この取付け部に組み込んだ係合部材によって、収納したディスクカートリッジを保持するように構成したディスクカートリッジの保持機構が設けられている。この保持機構の取付け部は、相対する断面L字状をなす一対の取付け片によって構成され、これら取付け片間に例えば断面略U字状に形成された弾性係合部材を嵌合させる。このディスクカートリッジの収納ケース内にディスクカートリッジを挿入することによって、前記弾性係合部材がディスクカートリッジの両側面に当接してこれを収納位置でしっかりと保持する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、スライド組み立て構造を採用したディスクカートリッジの収納ケースは、ディスクカートリッジを収納状態に保持するため、別部材である弾性係合部材を必要とする。このため、部品点数が増え、その組み付け工数とともに全体としてコストアップをきたすといった問題点があった。また、第1の部材と第2の部材とを組み合わす際に、弾性係合部材が取付け部に正しく嵌合されているか否かを確認しながら組み付け作業を行なわなければならず、検査工程が必要となりかつ組み立て工程も煩わしいといった問題点がある。
【0014】
そこで、本発明は、上述したような従来のディスクカートリッジの収納ケースが有する問題点を解決し得る新規なディスクカートリッジの収納ケースを提供することを目的に提案されたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディスクカートリッジの収納ケースは、矩形状をなす第1の平面部と第1の平面部の3つの辺に沿って第1の平面部と一体的に形成された側壁部を有する第1の部材と、矩形状をなす第2の平面部と第2の平面部の3つの辺に沿って第2の平面部と一体的に形成された側壁部を有し、第2の平面部が第1の平面部と平行になり、且つディスクカートリッジを挿入するための開口部が形成されるように第1の部材の側壁部に結合される側壁部を有する第2の部材と、第1の部材若しくは第2の部材の側壁部のうち相対向する一対の壁部に弾性変位可能に一体的に形成され、開口部から挿入されたディスクカートリッジの凹部に係合して挿入されたディスクカートリッジを保持する側方側の側壁部に切り欠き部が設けられた一対の弾性係止部を備えてなり、弾性係止部は、それぞれ側方側の側壁部の厚み寸法と略同一の厚み寸法を有する、弾性片と弾性片の先端部に一体に形成された係合部とを備え、側方側の側壁部の外側面と後方側の側壁部の外側面には、係合突条がそれぞれ一体に形成され、弾性片の先端部に一体に形成された係合部は、断面U字状に形成され、このU字状に形成された係合部の曲率半径dを、ディスクカートリッジの凹部の間隔Dに対してd>D/2に設定されている。
【0016】
また、本発明に係るディスクカートリッジの収納ケースは、矩形状をなす第1の平面部と第1の平面部の3つの辺に沿って第1の平面部と一体的に形成された側壁部を有して合成樹脂材料を成形して形成された第1の部材と、矩形状をなす第2の平面部と第2の平面部の3つの辺に沿って第2の平面部と一体的に形成された側壁部を有し、第2の平面部が第1の平面部と平行になり、且つディスクカートリッジを挿入するための開口部が形成されるように第1の部材の側壁部に結合される側壁部を有して合成樹脂材料を成形して形成された第2の部材と、第1の部材及び第2の部材のうちのいずれか一方の部材の互いに平行な一対の側壁部に、各々第1及び第2の突部が形成され、平行な一対の側壁部と直交する側壁部に係合突部が形成され、他方の部材の互いに平行な一対の側壁部に、各々第1及び第2の突部と係合する第1及び第2の溝部が形成され、他方の部材の互いに平行な側壁部と直交する側壁部に、係合突部と係合する係合凹部が形成され、第1の部材及び第2の部材のうちのいずれか一方の部材には、開口部から挿入されたディスクカートリッジの凹部に係合して挿入されたディスクカートリッジを保持する弾性係止部が、第1の部材若しくは第2の部材の側壁部のうちの相対向する一対の側壁部に収納ケースの内外方に弾性変位可能に一体的に形成されてなり、弾性係止部は、弾性片と、上記弾性片の先端部に一体に形成された係合部とを備え、弾性片の先端部に一体に形成された係合部は、断面U字状に形成され、このU字状に形成された係合部の曲率半径dを、ディスクカートリッジの凹部の間隔Dに対してd>D/2に設定されている。
【0018】
【作用】
本発明に係るディスクカートリッジの収納ケースは、挿入されたディスクカートリッジを保持するための弾性係止部を、収納ケースを構成する一対の部材のうちの一方の部材と一体的に形成することによって、部品点数の削減が図られる。また、製品のコストダウンを図ることができる。
さらに、弾性係止部を構成する弾性片の基端部を側方側の側壁部と同じ厚みとすることによって、側方側の側壁部表面にひけが発生することがない。
【0019】
弾性支持部の係合部とディスクカートリッジの凹部とを係合させることによって、振動や衝撃がディスクカートリッジを収納した状態で収納ケースに加わった場合に、ディスクカートリッジあるいは収納ケースが削れて粉塵が発生し、この粉塵ディスクカートリッジ内の記録媒体の表面に付着するようなことが防止される。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。本発明に係るディスクカートリッジの収納ケース10は、第1の部材となる天板部材11と第2の部材となる底板部材12とを備え、図1に示すように、内部に光ディスク2を回転自在に収納したディスクカートリッジ1を収納する。ここで、収納ケース10に収納されるディスクカートリッジ1の概略構成を説明すると、ディスクカートリッジ10は、図1に示すように、合成樹脂材料によって略方形の浅皿状に成形した上ハーフ3と下ハーフ4とを組合わせて全体略矩形の薄い筐体状に構成したカートリッジ本体5を備えている。このカートリッジ本体5内には円盤状をなす情報記録媒体である光ディスク2が回転自在に収納されている。
【0021】
下ハーフ4の略中央部には円形の開口部6がケースされている。開口部6はディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、カ−トリッジ本体5に収納した光ディスク2を駆動する記録再生装置のディスクテーブルが進入する。ディスクテーブル進入用の開口部6には、カートリッジ本体5に収納された光ディスク2のセンタ孔を閉塞するように設けられるマグネットクランプ用の金属板7が外方に臨んで取付けられている。
【0022】
上ハーフ3及び下ハーフ4には、ディスク収納部に回転自在に収納された光ディスク2の少なくとも信号領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませる図示しない一対の記録再生開口部が相対向して形成されている。これら記録再生開口部は、カートリッジ本体5の中央寄りの開口部6に近接する位置からカートリッジ本体5の前面側に亘ってカートリッジ本体5の左右方向の略中央に位置して方形に形成されている。
【0023】
カートリッジ本体5には、記録再生開口部から内部に塵埃等が進入して収納された光ディスク2に付着することを防止するために、この記録再生開口部を開放、閉塞するシャッタ部材8がスライド自在に取付けられている。このシャッタ部材8は、薄い金属板を打ち抜き折曲して断面コ字状をなすように形成されている。シャッタ部材8は、記録再生開口部をそれぞれ開放、閉塞するシャッタ部と、これらシャッタ部の基端側を連結する連結部及びこの連結部の両側部にそれぞれ突設された第1のスライドガイド部及び第2のスライドガイド部とを有する。シャッタ部材8は、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、カートリッジ本体5の前方側面部に形成したガイド溝に、記録再生装置側に設けられたシャッタ開放部材が進入してシャッタ部が記録再生開口部を閉塞した状態から開放した状態へとスライドさせられる。
【0024】
カートリッジ本体5の下ハーフ4には、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、その位置決めを行うための一対の位置決め孔3a,3bが、前端部近傍の両側部にそれぞれ形成されるとともに、一方の側面部には収納された光ディスクの種別を識別するための識別凹部3cが形成されている。また、カートリッジ本体5の前方部及び後方部の両側面部には、U字状のクランピング凹部9a,9bがそれぞれ凹設されている。
【0025】
以上のように構成されたディスクカートリッジ1を、記録再生装置に装着されない未使用時に収納保管するディスクカートリッジの収納ケース10は、上述したように、第1の部材である天板部材11と、第2の部材である底板部材12とから構成されている。天板部材11は、図2及び図3に示すように、ディスクカートリッジ1の主面部の形状及び外径寸法と略等しい形状及び外径寸法の天板部13を有する。この天板部材11は、例えばアクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネートあるいはポリスチレン等の透明な合成樹脂材料を射出成形等の成形方法を用いて成形されている。
【0026】
天板部材11は、図6に示すように、天板部13の下面側の両側方部に側縁と平行な一対の側壁部14,15がそれぞれ一体に天板部13から立ち上がるように形成されるとともに、後方部に後縁と平行に側壁部16が一体に天板部13から立ち上がるように形成されている。これら側壁部14乃至16は、前方部を除いた天板部13の下面側に周回りのコ字状壁を構成するように形成されている。側方側の側壁部14,15の後方部分は、高さ方向の切り欠き部14a,15aがそれぞれ設けられている。これら切り欠き部14a,15aに位置して後述する弾性係止部23,24がそれぞれ両側方側の側壁部14,15の後端部に一体に突出するように形成されている。
【0027】
また、これら側壁部14乃至16は、図1に示すように、ディスクカートリッジ1の厚み寸法Tと略等しい高さ寸法Hを有するとともにそれぞれ側周縁から板厚寸法分の間隔を以った内側位置に形成されている。側方側の側壁部14,15の外側面には、図2に示すように、天板部13と相対するようにして係合突条17,18がそれぞれ一体に形成されている。同様に、後方側の側壁部16の外側面にも、幅方向の略中央部から両側に向かって係合突条19が一体に形成されている。
【0028】
係合突条17,18は、図6及び図7に示すように、側方側の側壁部14,15の前方端部より後方部の切り欠き部14a,15aに亘ってこれら側方側の側壁部14,15の外側面にそれぞれ突出するように形成されている。これら係合突条17,18の後端部側には、その突出寸法が次第に小ならしめるようにテーパ17a,18aが付されている。これら係合突条17,18の後端部側に設けたテーパ17a,18aは、後述する天板部材11と底板部材12とを組み合わせる際にガイド作用を奏する。
【0029】
側方側の側壁部14,15の外側面には、図7に示すように、その前方側であってかつ天板部13と係合突条17,18との間に位置して係止突起20,21が一体に形成されている。これら係止突起20,21は、各係合突条17,18よりもやや小さい突出量を有し、前方側の端面が略垂直であるとともに後方側に向かって次第に突出量が小となる略楔形に形成されている。天板部13の前方縁には、略々円弧状の切り欠き部22が設けられている。この円弧状の切り欠き部22は、図10に示すように、収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の後端側部分を外方へと臨ませる。
【0030】
上述したように、側方側の側壁部14,15の後端部から切り欠き部14a、15aに突出された弾性係止部23,24は、それぞれ弾性片23A,24Aと、これら弾性片23A,24Aの先端部に一体に形成された係合部23B,24Bとから構成されている。弾性片23A,24Aは、側方側の側壁部14,15の後端部から後方側の側壁部16に向かって突出するように形成され、側方側の側壁部14,15の高さ寸法Hよりもやや小とされた幅寸法Iを有している。また、弾性片23A,24Aは、それぞれ側方側の側壁部14,15の厚み寸法と略同一の厚み寸法を有することによって側壁部14,15と同一面を構成するように側方側の側壁部14,15の後端部に突出形成されている。
【0031】
さらに、側方側の側壁部14,15の高さ寸法Hよりもやや小とされた幅寸法Iをもって側方側の側壁部14,15の後端部に突出形成された弾性片23A,24Aは、その下側縁部が、基端部から先端側に向かって次第にその幅寸法を小とするようにテーパが付されている。弾性片23A,24Aの下側基端部は、図9に示すように、大きな曲率の面取りが施されて側方側の側壁部14,15の後端部に突出形成されている。
【0032】
弾性片23A,24Aを以上のように構成することによって、側方側の側壁部14,15の厚み寸法を均一に構成することができる。その結果、例えば弾性片23A,24Aの基端部に対応する外側面部に成形歪みによって凹部が出現するといった現象が発生することは無くなる。弾性片23A,24Aの基端部に応力が集中することも無いので、弾性片23A,24Aの強度が充分に保証される。また、これら弾性片23A,24Aは、その材料によって、基端部を中心として厚み方向に対して弾性変形自在に構成されている。
【0033】
係合部23B,24Bは、それぞれ断面略U字状に形成されており、図7に示すように、その頂点部は弾性片23A,24Aに対して互いに相対するようにして内方へと突出されている。これら係合部23B,24Bの頂点部の対向間隔Wc は、図10に示すように、後述する操作によって天板部材11と底板部材12とを組み合わせて構成したディスクカートリッジの収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の幅寸法Wd よりもやや小寸法に設定されている。後述するように、このディスクカートリッジの収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の両側面部に形成したクランピング凹部9a,9bにそれぞれ係合する。
【0034】
断面略U字状に形成された係合部23B,24Bは、その曲率半径dがディスクカートリッジ1の両側面部に形成したクランピング凹部9a,9bの開口径Dに対して、d>D/2に設定されている。これら係合部23B,24Bがクランピング凹部9a,9bに係合した状態において、図11に示すように、係合部23B,24Bの外周面は、クランピング凹部9a,9bの前方部及び後方部の内周面の2点B及びCにおいて接触した状態で係合する。このため、弾性係合部23,24は、ディスクカートリッジの収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の両側面部をしっかりと係止して保持する。
【0035】
底板部材12は、天板部材11の天板部13及びディスクカートリッジ1の主面部の形状及び外径寸法と略等しい形状及び外径寸法の底板部25を有しており、例えばABS樹脂あるいはポリカーボネート樹脂等の良好な耐熱性を有する合成樹脂材料を用いて射出成形等の成形方法を用いて成形されている。
【0036】
底板部材12は、図2、図4及び図5に示すように、底板部25の上面側の両側方部に側縁から立ち上がる一対の側壁部26,27がそれぞれ一体に底板部25から立ち上がり形成されるとともに、後方部に後縁から立ち上がる側壁部28が一体に立ち上がり形成されている。これら側壁部26乃至28は、前方部を除いた底板部25の上面側に周回りのコ字状壁を構成するように一体に形成されている。側方側の側壁部26,27には、その上縁部の外側部分に段差を構成するようにして上縁突条29,30が形成されている。
【0037】
側方側の側壁部26,27の内面には、天板部材11に設けた係合突条17,18の高さ寸法と略等しい高さ寸法を有する係合凹部31,32が前方端から後方端に亘ってそれぞれ形成されている。底板部材12の側方側の側壁部26、27は、図4に示すように、上縁突条29,30と係合凹部31,32とによって、断面略クランク状に形成されている。
【0038】
側方側の側壁部26,27の後方端部には、高さ方向の凹部26A,27Aがそれぞれ形成されている。これら凹部26A,27Aは、後述するように、この底板部材12と天板部材11とを組み合わせてディスクカートリッジの収納ケース10を構成した状態において、天板部材11に設けた切り欠き14a、15aと対応する位置に設けられている。そして、これら凹部26A,27Aは、弾性係止部23,24の弾性片23A,24Aが厚さ方向に弾性変形する際の逃げ部として作用する。側方側の側壁部26,27には、その内面の前方部に位置して係合凹部31,32の一部を高さ方向に幅広となすようにして係合溝33が形成されている。
【0039】
後方側の側壁部28には、内方へと突出するコ字状の係合部34が形成されている。この係合部34によって構成された横長矩形の凹部34Aの内形寸法は、天板部材11の後方側の側壁部16に形成した係合突条19の外形寸法と略等しく形成されている。なお、底板部25には、上面の両側方位置及び後方側位置とに段差25a乃至25cが形成されている。これら段差25a乃至25cは、僅かな高さを有して形成されている。これらの段差25a乃至25cは、収納ケース10にディスクカートリッジ1が収納された状態において、ディスクカートリッジ1が底板部25の中央部に当接することを防止する。
【0040】
底板部25の前方縁には、略々円弧状の切り欠き部35が設けられている。この円弧状の切り欠き部35は、天板部材11の前方縁に設けた切り欠き部22と協動して、この収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の後端側部分を外方へと臨ませる。
【0041】
以上のように構成された天板部材11と底板部材12とを組み合わせて結合することによって、ディスクカートリッジ1の収納ケース10が完成される。すなわち、天板部材11を底板部材12の前方側に位置させた状態で、天板部材11の係合突条17,18の後端部を底板部材12の係合凹部31,32の開口側に嵌め込んで天板部材11を底板部材12に押し込む。天板部材11は、その係止突起20,21が底板部材12の係合凹部31,32の開口縁に突き当たる。上述したように、係止突起20,21は、その側端部が傾斜面に形成されていることから、天板部材11をなおも強く押し込むにしたがって底板部材12の側方側の側壁部26,27を押し広げて進入する。
【0042】
天板部材11を、後方側の側壁部16が底板部材12の後方側の側壁部28に突き当たるまで押し込むことによって、天板部材11の後方側の側壁部16に設けた係合突条19と底板部材12の後方側の側壁部28に設けた係合部34とが相対係合する。また、係止突起20,21と側方側の側壁部26,27に設けた係合溝33とが相対係合する。これによって、天板部材11と底板部材12とは、それぞれ天板部13と底板部25の両側方部及び後方部とが互いに接合されるようにして組み合わされ、前方部にはディスクカートリッジ1の断面寸法と略等しい開口寸法の開口部Aを有するディスクカートリッジ1の収納ケース10が構成される。
【0043】
以上のようにして天板部材11と底板部材12とを組み合わせて構成したディスクカートリッジ1の収納ケース10は、両部材の相対応する側方側の側壁部(14,26)、(15,27)とが協動して構成した両側壁の後方部側の内面に、この収納ケース10の開口部Aから挿入されたディスクカートリッジ1を係止する左右一対の弾性係止部23,24が配設される。
【0044】
ディスクカートリッジ1は、その前方部がディスクカートリッジ収納用ケース10の後方部まで挿入されると、内方へと突出した弾性係止部23,24の係合部23B,24Bに突き当たる。上述したように、ディスクカートリッジ1の幅寸法Wd は、内方へと突出した弾性係止部23,24の係合部23B,24Bの対向間隔Wc よりも大きいことから、このディスクカートリッジ1を押し込むことによって、弾性片23A,24Aを外側へと弾性変位させる。
【0045】
そして、ディスクカートリッジ1の前端部がディスクカートリッジ収納用ケース10の後方側の側壁部に略当接する所定位置まで挿入されると、弾性係止部23,24の係合部23B,24Bがディスクカートリッジ1のクランピング凹部9a,9bに対向位置係合する。そして、ディスクカートリッジ1の側面部によって外側へと弾性変位された弾性片弾性片23A,24Aが、初期状態に弾性復帰することから、係合部23B,24Bとクランピング凹部9a,9bとが係合する。ディスクカートリッジ1は弾性係止部23,24によって係止され、衝撃や振動等による後方側、すなわちディスクカートリッジ収納用ケース10から開口部Aを介して外方側に抜け出る方向への移動が規制される。
【0046】
以上によって収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1を取り出すには、天板部材11及び底板部材12の前方部に設けられた切り欠き部22,35によって構成された円弧状の切り欠き部から、外方側に臨んだディスクカートリッジ1の後方部分を把持して引っ張り出す。
【0047】
すると、係合部23B,24Bが、クランピング凹部9a,9bの前方部の両側部によって押圧されることによって、弾性片23A,24Aは外側へと弾性変位し、弾性係止部23,24によるディスクカートリッジ1の係止状態が解除される。ディスクカートリッジ1をさらに引っ張り出すことにより、係合部23B,24Bはディスクカートリッジ1の両側面部へと乗り上がる。そして、ディスクカートリッジ1の前方部が弾性係止部23,24を通過するまで引き出されることによって、弾性片23A,24Aは初期状態へと弾性復帰する。ディスクカートリッジ1は、なおも引っ張りだされることによって、収納ケース10から引き出される。
【0048】
ところで、収納ケース10内に、弾性係止部23,24によって係止された状態で収納されたディスクカートリッジ1は、上述したように、係合部23B,24Bの外周面とクランピング凹部9a,9bの内周面とが開口部の前方部及び後方部の2点B及びCにおいて接触した状態で係合するように構成されている。このため、ディスクカートリッジ1を収納した収納ケース10に衝撃や振動が与えられた場合でも、このディスクカートリッジ1が収納ケース10内でガタ付くといった現象が生じることは無い。従って、収納ケース10の弾性係止部23,24あるいはディスクカートリッジ1のカートリッジ本体5が削られて粉塵等が生じ、カートリッジ本体5内に回転自在に収納された光ディスク2の表面に付着するといった不都合の発生が防止されている。
【0049】
上述の実施例では、光ディスク2を収納したディスクカ−トリッジ1を収納する収納ケース10について説明したが、本発明は、その他の情報記録媒体を収納したカートリッジの収納ケースにも広く適用できるものである。また、上述の実施例では、天板部材11側に弾性係止部23、24を設けたが、本発明は、この弾性係止部を底板部材12側に設けるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るディスクカ−トリッジ収納用ケースによれば、カートリッジをホールドさせるための弾性係止部を収納ケースと一体に形成したことにより、部品点数及び組み立て工程が削減され、製品のコストダウンが達成される。また、弾性係止部を構成する弾性片の基端部を側方側の側壁部と同じ厚みとし且つ同一の高さ若しくはテーパ付きに構成したことにより、この側方側の側壁部表面のひけの発生が防止されかつ弾性片の基端部における応力の集中が排除されて耐衝撃性の向上が図られる。さらに、収納ケースの弾性係止部の係合部とディスクカ−トリッジのクランピング凹部とを接触状態で係合させるようにしたことにより、振動、衝撃が加えられた場合でもカートリッジあるいはケースの削れにより粉塵が発生し情報記録媒体の表面に付着するといった不都合の発生が防止される。
さらにまた、天板部と底板部の両側方部及び後方部とが互いに相対結合されて組み合わされるので、その組み合わせ結合は確実なものとすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースにディスクカートリッジを収納する状態を説明する分解斜視図である。
【図2】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースの分解斜視図である。
【図3】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースの平面図である。
【図4】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースの正面図である。
【図5】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースを構成する底板部材の上面側から見た斜視図である。
【図6】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースを構成する天板部材の下面側から見た斜視図である。
【図7】図6に示す天板部材の平面図である。
【図8】図6に示す天板部材の縦断面図である。
【図9】図6に示す天板部材の要部縦面図である。
【図10】ディスクカートリッジを収納した収納ケースを底板部材を除いて示した平面図である。
【図11】ディスクカートリッジのクランピング凹部と収納ケースの弾性係止部の係合部とが係合した状態を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ
2 光ディスク
5 カートリッジ本体
9a,9b クランピング凹部
10 収納ケース
11 天板部材(第1の部材)
12 底板部材(第2の部材)
13 天板部
14,15 側方側の側壁部
16 後方側の側壁部
23,24 弾性係止部
23A、24A 弾性片
23B,24B 係合部
25 底板部
26,27 側方側の側壁部
28 後方側の側壁部
A 開口部
【産業上の利用分野】
本発明は、ディスクカートリッジを収納するための収納ケースであり、特に上下一対のハーフからなるディスクカートリッジの収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク等の情報記録媒体を回転自在に収納したディスクカートリッジを収納するケースとして、いわゆるスリーブケースが提案されている。このスリーブケースは、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料あるいは厚紙からなるシート材を、一側部に開口部を有する筐体状に屈曲形成されている。このスリーブケースに対しディスクカートリッジは、開口部を介して内部へと挿入されて収納される。
【0003】
このスリーブケースは、ディスクカートリッジを収納するのに必要なギリギリの大きさに形成されている。これによって内部に収納されたディスクカートリッジは、その外側面とスリーブケースの内側面との摩擦力によって収納状態が保持されるように構成されている。
【0004】
ところで、上述したようにシート材を屈曲形成してなるスリーブケースにおいては、その厚み寸法が屈曲が可能な程度の厚みとされるため、スリーブケースに充分な剛性を保持することが困難となる。したがって、ディスクカートリッジを収納した状態において、スリーブケースに外圧が加えられると、このスリーブケースが容易に変形してしまう。その結果、収納されたディスクカートリッジがこの外圧の影響を受けて、破損したり変形してしまう等の問題が生じる。
【0005】
多数のディスクカートリッジをそれぞれスリーブケースに収納した状態で積み重ねて保管した場合に、スリーブケースは、これらディスクカートリッジの重量によって容易に変形してしまう。その結果、スリーブケースに収納されたディスクカートリッジは、上述した外圧をうけた場合と同様に、破損したり変形してしまうといった問題が生じる。
【0006】
さらに、スリーブケースに収納されたディスクカートリッジは、スリーブケースの内側面との摩擦力によって収納状態が保持されるため、振動や衝撃等によってスリーブケースから脱落し、床面等に落下して破損するといった事態が生ずる可能性がある。シート材を屈曲形成してなるスリーブケースにおいては、ディスクカートリッジの挿脱を行うための開口部を自由な形状とすることが困難であり、このためディスクカートリッジの挿脱が面倒であったり、困難となるといった問題点があった。
【0007】
上述のような問題点を解決するため、天板側となる第1の部材と底板側となる第2の部材とを突き合わせ結合することによって箱状に構成したディスクカートリッジの収納ケースが考えられる。これら第1の部材及び第2の部材は、合成樹脂材料を射出成形等により形成することによって充分な剛性が付与される。一方、これら第1の部材及び第2の部材は、例えばねじ止めにより組み合わせる構造とした場合には構造が複雑となってしまう。また、これら第1の部材及び第2の部材を、いわゆる超音波溶着によって結合する構造とした場合には各部材の表面部に超音波の伝播による損傷が発生し、ケースの外観不良を生させる虞れがある。
【0008】
さらに、超音波溶着による組み合せ構造の収納ケースは、超音波が印加される融着リブ部が超音波の印加によって削られて粉塵が生じる。この粉塵が収納ケース内に残留し、粉塵が収納されたディスクカートリッジ内に進入して光ディスクの表面に付着し、情報信号の記録、再生が良好に行い得なくなるといった問題点が発生する。また、超音波溶着した部分が高温高湿の環境下においては耐久性が充分に確保されず、第1の部材と第2の部材が剥離してしまうといった問題点が生じる。
【0009】
一方、第1の部材と第2の部材とを、接着剤を用いて組み合わせた収納ケースにあっては、接着剤の硬化に所定の時間が必要となる。さらに、接着剤が接着部分からはみ出してしまうことがあるため、接着剤の塗布量に充分注意しなければならず、作業が煩わしいといった問題点がある。さらにまた、接着剤を用いて組み合わせた収納ケースも、高温高湿の環境下においては接着した部分の耐久性が充分に確保されず、第1の部材と第2の部材が剥離してしまうといった問題点が生じる。
【0010】
以上の事情から、第1の部材を天板部の下面部の両側方部及び後方部とに下方に向けて側壁部を形成して構成するとともに、第2の部材を前記天板部と略同一形状の底板部の上面部の両側方部及び後方部とに上方に向けて側壁部を形成する。これら第1の部材及び第2の部材とを、各側壁部を重ね合わせるようにしてスライドしながら組み合せることによって、前方部にディスクカートリッジを挿入する開口部を形成してなるディスクカートリッジの収納ケースが提案されている。
【0011】
このスライド組み立て構造を採用したディスクカートリッジの収納ケースは、全体として構造が簡易でありかつ充分な剛性を有するとともに内部に収納したディスクカートリッジが確実に保護される。そして、開口部からのディスクカートリッジの挿脱操作も簡単に行うことができる。さらに、第1の部材と第2の部材との組み立て作業が極めて簡単であるといった種々の利点を有している。
【0012】
このディスクカートリッジの収納ケースには、いずれか一方の部材の側方側の側壁部に、その後方側の側壁部の近傍に位置して取付け部が一体に形成されている。この取付け部に組み込んだ係合部材によって、収納したディスクカートリッジを保持するように構成したディスクカートリッジの保持機構が設けられている。この保持機構の取付け部は、相対する断面L字状をなす一対の取付け片によって構成され、これら取付け片間に例えば断面略U字状に形成された弾性係合部材を嵌合させる。このディスクカートリッジの収納ケース内にディスクカートリッジを挿入することによって、前記弾性係合部材がディスクカートリッジの両側面に当接してこれを収納位置でしっかりと保持する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、スライド組み立て構造を採用したディスクカートリッジの収納ケースは、ディスクカートリッジを収納状態に保持するため、別部材である弾性係合部材を必要とする。このため、部品点数が増え、その組み付け工数とともに全体としてコストアップをきたすといった問題点があった。また、第1の部材と第2の部材とを組み合わす際に、弾性係合部材が取付け部に正しく嵌合されているか否かを確認しながら組み付け作業を行なわなければならず、検査工程が必要となりかつ組み立て工程も煩わしいといった問題点がある。
【0014】
そこで、本発明は、上述したような従来のディスクカートリッジの収納ケースが有する問題点を解決し得る新規なディスクカートリッジの収納ケースを提供することを目的に提案されたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディスクカートリッジの収納ケースは、矩形状をなす第1の平面部と第1の平面部の3つの辺に沿って第1の平面部と一体的に形成された側壁部を有する第1の部材と、矩形状をなす第2の平面部と第2の平面部の3つの辺に沿って第2の平面部と一体的に形成された側壁部を有し、第2の平面部が第1の平面部と平行になり、且つディスクカートリッジを挿入するための開口部が形成されるように第1の部材の側壁部に結合される側壁部を有する第2の部材と、第1の部材若しくは第2の部材の側壁部のうち相対向する一対の壁部に弾性変位可能に一体的に形成され、開口部から挿入されたディスクカートリッジの凹部に係合して挿入されたディスクカートリッジを保持する側方側の側壁部に切り欠き部が設けられた一対の弾性係止部を備えてなり、弾性係止部は、それぞれ側方側の側壁部の厚み寸法と略同一の厚み寸法を有する、弾性片と弾性片の先端部に一体に形成された係合部とを備え、側方側の側壁部の外側面と後方側の側壁部の外側面には、係合突条がそれぞれ一体に形成され、弾性片の先端部に一体に形成された係合部は、断面U字状に形成され、このU字状に形成された係合部の曲率半径dを、ディスクカートリッジの凹部の間隔Dに対してd>D/2に設定されている。
【0016】
また、本発明に係るディスクカートリッジの収納ケースは、矩形状をなす第1の平面部と第1の平面部の3つの辺に沿って第1の平面部と一体的に形成された側壁部を有して合成樹脂材料を成形して形成された第1の部材と、矩形状をなす第2の平面部と第2の平面部の3つの辺に沿って第2の平面部と一体的に形成された側壁部を有し、第2の平面部が第1の平面部と平行になり、且つディスクカートリッジを挿入するための開口部が形成されるように第1の部材の側壁部に結合される側壁部を有して合成樹脂材料を成形して形成された第2の部材と、第1の部材及び第2の部材のうちのいずれか一方の部材の互いに平行な一対の側壁部に、各々第1及び第2の突部が形成され、平行な一対の側壁部と直交する側壁部に係合突部が形成され、他方の部材の互いに平行な一対の側壁部に、各々第1及び第2の突部と係合する第1及び第2の溝部が形成され、他方の部材の互いに平行な側壁部と直交する側壁部に、係合突部と係合する係合凹部が形成され、第1の部材及び第2の部材のうちのいずれか一方の部材には、開口部から挿入されたディスクカートリッジの凹部に係合して挿入されたディスクカートリッジを保持する弾性係止部が、第1の部材若しくは第2の部材の側壁部のうちの相対向する一対の側壁部に収納ケースの内外方に弾性変位可能に一体的に形成されてなり、弾性係止部は、弾性片と、上記弾性片の先端部に一体に形成された係合部とを備え、弾性片の先端部に一体に形成された係合部は、断面U字状に形成され、このU字状に形成された係合部の曲率半径dを、ディスクカートリッジの凹部の間隔Dに対してd>D/2に設定されている。
【0018】
【作用】
本発明に係るディスクカートリッジの収納ケースは、挿入されたディスクカートリッジを保持するための弾性係止部を、収納ケースを構成する一対の部材のうちの一方の部材と一体的に形成することによって、部品点数の削減が図られる。また、製品のコストダウンを図ることができる。
さらに、弾性係止部を構成する弾性片の基端部を側方側の側壁部と同じ厚みとすることによって、側方側の側壁部表面にひけが発生することがない。
【0019】
弾性支持部の係合部とディスクカートリッジの凹部とを係合させることによって、振動や衝撃がディスクカートリッジを収納した状態で収納ケースに加わった場合に、ディスクカートリッジあるいは収納ケースが削れて粉塵が発生し、この粉塵ディスクカートリッジ内の記録媒体の表面に付着するようなことが防止される。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。本発明に係るディスクカートリッジの収納ケース10は、第1の部材となる天板部材11と第2の部材となる底板部材12とを備え、図1に示すように、内部に光ディスク2を回転自在に収納したディスクカートリッジ1を収納する。ここで、収納ケース10に収納されるディスクカートリッジ1の概略構成を説明すると、ディスクカートリッジ10は、図1に示すように、合成樹脂材料によって略方形の浅皿状に成形した上ハーフ3と下ハーフ4とを組合わせて全体略矩形の薄い筐体状に構成したカートリッジ本体5を備えている。このカートリッジ本体5内には円盤状をなす情報記録媒体である光ディスク2が回転自在に収納されている。
【0021】
下ハーフ4の略中央部には円形の開口部6がケースされている。開口部6はディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、カ−トリッジ本体5に収納した光ディスク2を駆動する記録再生装置のディスクテーブルが進入する。ディスクテーブル進入用の開口部6には、カートリッジ本体5に収納された光ディスク2のセンタ孔を閉塞するように設けられるマグネットクランプ用の金属板7が外方に臨んで取付けられている。
【0022】
上ハーフ3及び下ハーフ4には、ディスク収納部に回転自在に収納された光ディスク2の少なくとも信号領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませる図示しない一対の記録再生開口部が相対向して形成されている。これら記録再生開口部は、カートリッジ本体5の中央寄りの開口部6に近接する位置からカートリッジ本体5の前面側に亘ってカートリッジ本体5の左右方向の略中央に位置して方形に形成されている。
【0023】
カートリッジ本体5には、記録再生開口部から内部に塵埃等が進入して収納された光ディスク2に付着することを防止するために、この記録再生開口部を開放、閉塞するシャッタ部材8がスライド自在に取付けられている。このシャッタ部材8は、薄い金属板を打ち抜き折曲して断面コ字状をなすように形成されている。シャッタ部材8は、記録再生開口部をそれぞれ開放、閉塞するシャッタ部と、これらシャッタ部の基端側を連結する連結部及びこの連結部の両側部にそれぞれ突設された第1のスライドガイド部及び第2のスライドガイド部とを有する。シャッタ部材8は、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、カートリッジ本体5の前方側面部に形成したガイド溝に、記録再生装置側に設けられたシャッタ開放部材が進入してシャッタ部が記録再生開口部を閉塞した状態から開放した状態へとスライドさせられる。
【0024】
カートリッジ本体5の下ハーフ4には、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着したとき、その位置決めを行うための一対の位置決め孔3a,3bが、前端部近傍の両側部にそれぞれ形成されるとともに、一方の側面部には収納された光ディスクの種別を識別するための識別凹部3cが形成されている。また、カートリッジ本体5の前方部及び後方部の両側面部には、U字状のクランピング凹部9a,9bがそれぞれ凹設されている。
【0025】
以上のように構成されたディスクカートリッジ1を、記録再生装置に装着されない未使用時に収納保管するディスクカートリッジの収納ケース10は、上述したように、第1の部材である天板部材11と、第2の部材である底板部材12とから構成されている。天板部材11は、図2及び図3に示すように、ディスクカートリッジ1の主面部の形状及び外径寸法と略等しい形状及び外径寸法の天板部13を有する。この天板部材11は、例えばアクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネートあるいはポリスチレン等の透明な合成樹脂材料を射出成形等の成形方法を用いて成形されている。
【0026】
天板部材11は、図6に示すように、天板部13の下面側の両側方部に側縁と平行な一対の側壁部14,15がそれぞれ一体に天板部13から立ち上がるように形成されるとともに、後方部に後縁と平行に側壁部16が一体に天板部13から立ち上がるように形成されている。これら側壁部14乃至16は、前方部を除いた天板部13の下面側に周回りのコ字状壁を構成するように形成されている。側方側の側壁部14,15の後方部分は、高さ方向の切り欠き部14a,15aがそれぞれ設けられている。これら切り欠き部14a,15aに位置して後述する弾性係止部23,24がそれぞれ両側方側の側壁部14,15の後端部に一体に突出するように形成されている。
【0027】
また、これら側壁部14乃至16は、図1に示すように、ディスクカートリッジ1の厚み寸法Tと略等しい高さ寸法Hを有するとともにそれぞれ側周縁から板厚寸法分の間隔を以った内側位置に形成されている。側方側の側壁部14,15の外側面には、図2に示すように、天板部13と相対するようにして係合突条17,18がそれぞれ一体に形成されている。同様に、後方側の側壁部16の外側面にも、幅方向の略中央部から両側に向かって係合突条19が一体に形成されている。
【0028】
係合突条17,18は、図6及び図7に示すように、側方側の側壁部14,15の前方端部より後方部の切り欠き部14a,15aに亘ってこれら側方側の側壁部14,15の外側面にそれぞれ突出するように形成されている。これら係合突条17,18の後端部側には、その突出寸法が次第に小ならしめるようにテーパ17a,18aが付されている。これら係合突条17,18の後端部側に設けたテーパ17a,18aは、後述する天板部材11と底板部材12とを組み合わせる際にガイド作用を奏する。
【0029】
側方側の側壁部14,15の外側面には、図7に示すように、その前方側であってかつ天板部13と係合突条17,18との間に位置して係止突起20,21が一体に形成されている。これら係止突起20,21は、各係合突条17,18よりもやや小さい突出量を有し、前方側の端面が略垂直であるとともに後方側に向かって次第に突出量が小となる略楔形に形成されている。天板部13の前方縁には、略々円弧状の切り欠き部22が設けられている。この円弧状の切り欠き部22は、図10に示すように、収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の後端側部分を外方へと臨ませる。
【0030】
上述したように、側方側の側壁部14,15の後端部から切り欠き部14a、15aに突出された弾性係止部23,24は、それぞれ弾性片23A,24Aと、これら弾性片23A,24Aの先端部に一体に形成された係合部23B,24Bとから構成されている。弾性片23A,24Aは、側方側の側壁部14,15の後端部から後方側の側壁部16に向かって突出するように形成され、側方側の側壁部14,15の高さ寸法Hよりもやや小とされた幅寸法Iを有している。また、弾性片23A,24Aは、それぞれ側方側の側壁部14,15の厚み寸法と略同一の厚み寸法を有することによって側壁部14,15と同一面を構成するように側方側の側壁部14,15の後端部に突出形成されている。
【0031】
さらに、側方側の側壁部14,15の高さ寸法Hよりもやや小とされた幅寸法Iをもって側方側の側壁部14,15の後端部に突出形成された弾性片23A,24Aは、その下側縁部が、基端部から先端側に向かって次第にその幅寸法を小とするようにテーパが付されている。弾性片23A,24Aの下側基端部は、図9に示すように、大きな曲率の面取りが施されて側方側の側壁部14,15の後端部に突出形成されている。
【0032】
弾性片23A,24Aを以上のように構成することによって、側方側の側壁部14,15の厚み寸法を均一に構成することができる。その結果、例えば弾性片23A,24Aの基端部に対応する外側面部に成形歪みによって凹部が出現するといった現象が発生することは無くなる。弾性片23A,24Aの基端部に応力が集中することも無いので、弾性片23A,24Aの強度が充分に保証される。また、これら弾性片23A,24Aは、その材料によって、基端部を中心として厚み方向に対して弾性変形自在に構成されている。
【0033】
係合部23B,24Bは、それぞれ断面略U字状に形成されており、図7に示すように、その頂点部は弾性片23A,24Aに対して互いに相対するようにして内方へと突出されている。これら係合部23B,24Bの頂点部の対向間隔Wc は、図10に示すように、後述する操作によって天板部材11と底板部材12とを組み合わせて構成したディスクカートリッジの収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の幅寸法Wd よりもやや小寸法に設定されている。後述するように、このディスクカートリッジの収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の両側面部に形成したクランピング凹部9a,9bにそれぞれ係合する。
【0034】
断面略U字状に形成された係合部23B,24Bは、その曲率半径dがディスクカートリッジ1の両側面部に形成したクランピング凹部9a,9bの開口径Dに対して、d>D/2に設定されている。これら係合部23B,24Bがクランピング凹部9a,9bに係合した状態において、図11に示すように、係合部23B,24Bの外周面は、クランピング凹部9a,9bの前方部及び後方部の内周面の2点B及びCにおいて接触した状態で係合する。このため、弾性係合部23,24は、ディスクカートリッジの収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の両側面部をしっかりと係止して保持する。
【0035】
底板部材12は、天板部材11の天板部13及びディスクカートリッジ1の主面部の形状及び外径寸法と略等しい形状及び外径寸法の底板部25を有しており、例えばABS樹脂あるいはポリカーボネート樹脂等の良好な耐熱性を有する合成樹脂材料を用いて射出成形等の成形方法を用いて成形されている。
【0036】
底板部材12は、図2、図4及び図5に示すように、底板部25の上面側の両側方部に側縁から立ち上がる一対の側壁部26,27がそれぞれ一体に底板部25から立ち上がり形成されるとともに、後方部に後縁から立ち上がる側壁部28が一体に立ち上がり形成されている。これら側壁部26乃至28は、前方部を除いた底板部25の上面側に周回りのコ字状壁を構成するように一体に形成されている。側方側の側壁部26,27には、その上縁部の外側部分に段差を構成するようにして上縁突条29,30が形成されている。
【0037】
側方側の側壁部26,27の内面には、天板部材11に設けた係合突条17,18の高さ寸法と略等しい高さ寸法を有する係合凹部31,32が前方端から後方端に亘ってそれぞれ形成されている。底板部材12の側方側の側壁部26、27は、図4に示すように、上縁突条29,30と係合凹部31,32とによって、断面略クランク状に形成されている。
【0038】
側方側の側壁部26,27の後方端部には、高さ方向の凹部26A,27Aがそれぞれ形成されている。これら凹部26A,27Aは、後述するように、この底板部材12と天板部材11とを組み合わせてディスクカートリッジの収納ケース10を構成した状態において、天板部材11に設けた切り欠き14a、15aと対応する位置に設けられている。そして、これら凹部26A,27Aは、弾性係止部23,24の弾性片23A,24Aが厚さ方向に弾性変形する際の逃げ部として作用する。側方側の側壁部26,27には、その内面の前方部に位置して係合凹部31,32の一部を高さ方向に幅広となすようにして係合溝33が形成されている。
【0039】
後方側の側壁部28には、内方へと突出するコ字状の係合部34が形成されている。この係合部34によって構成された横長矩形の凹部34Aの内形寸法は、天板部材11の後方側の側壁部16に形成した係合突条19の外形寸法と略等しく形成されている。なお、底板部25には、上面の両側方位置及び後方側位置とに段差25a乃至25cが形成されている。これら段差25a乃至25cは、僅かな高さを有して形成されている。これらの段差25a乃至25cは、収納ケース10にディスクカートリッジ1が収納された状態において、ディスクカートリッジ1が底板部25の中央部に当接することを防止する。
【0040】
底板部25の前方縁には、略々円弧状の切り欠き部35が設けられている。この円弧状の切り欠き部35は、天板部材11の前方縁に設けた切り欠き部22と協動して、この収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1の後端側部分を外方へと臨ませる。
【0041】
以上のように構成された天板部材11と底板部材12とを組み合わせて結合することによって、ディスクカートリッジ1の収納ケース10が完成される。すなわち、天板部材11を底板部材12の前方側に位置させた状態で、天板部材11の係合突条17,18の後端部を底板部材12の係合凹部31,32の開口側に嵌め込んで天板部材11を底板部材12に押し込む。天板部材11は、その係止突起20,21が底板部材12の係合凹部31,32の開口縁に突き当たる。上述したように、係止突起20,21は、その側端部が傾斜面に形成されていることから、天板部材11をなおも強く押し込むにしたがって底板部材12の側方側の側壁部26,27を押し広げて進入する。
【0042】
天板部材11を、後方側の側壁部16が底板部材12の後方側の側壁部28に突き当たるまで押し込むことによって、天板部材11の後方側の側壁部16に設けた係合突条19と底板部材12の後方側の側壁部28に設けた係合部34とが相対係合する。また、係止突起20,21と側方側の側壁部26,27に設けた係合溝33とが相対係合する。これによって、天板部材11と底板部材12とは、それぞれ天板部13と底板部25の両側方部及び後方部とが互いに接合されるようにして組み合わされ、前方部にはディスクカートリッジ1の断面寸法と略等しい開口寸法の開口部Aを有するディスクカートリッジ1の収納ケース10が構成される。
【0043】
以上のようにして天板部材11と底板部材12とを組み合わせて構成したディスクカートリッジ1の収納ケース10は、両部材の相対応する側方側の側壁部(14,26)、(15,27)とが協動して構成した両側壁の後方部側の内面に、この収納ケース10の開口部Aから挿入されたディスクカートリッジ1を係止する左右一対の弾性係止部23,24が配設される。
【0044】
ディスクカートリッジ1は、その前方部がディスクカートリッジ収納用ケース10の後方部まで挿入されると、内方へと突出した弾性係止部23,24の係合部23B,24Bに突き当たる。上述したように、ディスクカートリッジ1の幅寸法Wd は、内方へと突出した弾性係止部23,24の係合部23B,24Bの対向間隔Wc よりも大きいことから、このディスクカートリッジ1を押し込むことによって、弾性片23A,24Aを外側へと弾性変位させる。
【0045】
そして、ディスクカートリッジ1の前端部がディスクカートリッジ収納用ケース10の後方側の側壁部に略当接する所定位置まで挿入されると、弾性係止部23,24の係合部23B,24Bがディスクカートリッジ1のクランピング凹部9a,9bに対向位置係合する。そして、ディスクカートリッジ1の側面部によって外側へと弾性変位された弾性片弾性片23A,24Aが、初期状態に弾性復帰することから、係合部23B,24Bとクランピング凹部9a,9bとが係合する。ディスクカートリッジ1は弾性係止部23,24によって係止され、衝撃や振動等による後方側、すなわちディスクカートリッジ収納用ケース10から開口部Aを介して外方側に抜け出る方向への移動が規制される。
【0046】
以上によって収納ケース10に収納されたディスクカートリッジ1を取り出すには、天板部材11及び底板部材12の前方部に設けられた切り欠き部22,35によって構成された円弧状の切り欠き部から、外方側に臨んだディスクカートリッジ1の後方部分を把持して引っ張り出す。
【0047】
すると、係合部23B,24Bが、クランピング凹部9a,9bの前方部の両側部によって押圧されることによって、弾性片23A,24Aは外側へと弾性変位し、弾性係止部23,24によるディスクカートリッジ1の係止状態が解除される。ディスクカートリッジ1をさらに引っ張り出すことにより、係合部23B,24Bはディスクカートリッジ1の両側面部へと乗り上がる。そして、ディスクカートリッジ1の前方部が弾性係止部23,24を通過するまで引き出されることによって、弾性片23A,24Aは初期状態へと弾性復帰する。ディスクカートリッジ1は、なおも引っ張りだされることによって、収納ケース10から引き出される。
【0048】
ところで、収納ケース10内に、弾性係止部23,24によって係止された状態で収納されたディスクカートリッジ1は、上述したように、係合部23B,24Bの外周面とクランピング凹部9a,9bの内周面とが開口部の前方部及び後方部の2点B及びCにおいて接触した状態で係合するように構成されている。このため、ディスクカートリッジ1を収納した収納ケース10に衝撃や振動が与えられた場合でも、このディスクカートリッジ1が収納ケース10内でガタ付くといった現象が生じることは無い。従って、収納ケース10の弾性係止部23,24あるいはディスクカートリッジ1のカートリッジ本体5が削られて粉塵等が生じ、カートリッジ本体5内に回転自在に収納された光ディスク2の表面に付着するといった不都合の発生が防止されている。
【0049】
上述の実施例では、光ディスク2を収納したディスクカ−トリッジ1を収納する収納ケース10について説明したが、本発明は、その他の情報記録媒体を収納したカートリッジの収納ケースにも広く適用できるものである。また、上述の実施例では、天板部材11側に弾性係止部23、24を設けたが、本発明は、この弾性係止部を底板部材12側に設けるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るディスクカ−トリッジ収納用ケースによれば、カートリッジをホールドさせるための弾性係止部を収納ケースと一体に形成したことにより、部品点数及び組み立て工程が削減され、製品のコストダウンが達成される。また、弾性係止部を構成する弾性片の基端部を側方側の側壁部と同じ厚みとし且つ同一の高さ若しくはテーパ付きに構成したことにより、この側方側の側壁部表面のひけの発生が防止されかつ弾性片の基端部における応力の集中が排除されて耐衝撃性の向上が図られる。さらに、収納ケースの弾性係止部の係合部とディスクカ−トリッジのクランピング凹部とを接触状態で係合させるようにしたことにより、振動、衝撃が加えられた場合でもカートリッジあるいはケースの削れにより粉塵が発生し情報記録媒体の表面に付着するといった不都合の発生が防止される。
さらにまた、天板部と底板部の両側方部及び後方部とが互いに相対結合されて組み合わされるので、その組み合わせ結合は確実なものとすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースにディスクカートリッジを収納する状態を説明する分解斜視図である。
【図2】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースの分解斜視図である。
【図3】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースの平面図である。
【図4】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースの正面図である。
【図5】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースを構成する底板部材の上面側から見た斜視図である。
【図6】本発明に係るディスクカ−トリッジの収納ケースを構成する天板部材の下面側から見た斜視図である。
【図7】図6に示す天板部材の平面図である。
【図8】図6に示す天板部材の縦断面図である。
【図9】図6に示す天板部材の要部縦面図である。
【図10】ディスクカートリッジを収納した収納ケースを底板部材を除いて示した平面図である。
【図11】ディスクカートリッジのクランピング凹部と収納ケースの弾性係止部の係合部とが係合した状態を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ
2 光ディスク
5 カートリッジ本体
9a,9b クランピング凹部
10 収納ケース
11 天板部材(第1の部材)
12 底板部材(第2の部材)
13 天板部
14,15 側方側の側壁部
16 後方側の側壁部
23,24 弾性係止部
23A、24A 弾性片
23B,24B 係合部
25 底板部
26,27 側方側の側壁部
28 後方側の側壁部
A 開口部
Claims (10)
- 矩形状をなす第1の平面部と上記第1の平面部の3つの辺に沿って上記第1の平面部と一体的に形成された側壁部を有する第1の部材と、
矩形状をなす第2の平面部と上記第2の平面部の3つの辺に沿って上記第2の平面部と一体的に形成された側壁部を有し、上記第2の平面部が上記第1の平面部と平行になり、且つディスクカートリッジを挿入するための開口部が形成されるように上記第1の部材の側壁部に結合される側壁部を有する第2の部材と、
上記第1の部材若しくは上記第2の部材の側壁部のうち相対向する一対の壁部に弾性変位可能に一体的に形成され、上記開口部から挿入された上記ディスクカートリッジの凹部に係合して挿入された上記ディスクカートリッジを保持する側方側の側壁部に切り欠き部が設けられた一対の弾性係止部を備えてなり、
上記弾性係止部は、それぞれ側方側の側壁部の厚み寸法と略同一の厚み寸法を有する、弾性片と上記弾性片の先端部に一体に形成された係合部とを備え、
上記側方側の側壁部の外側面と後方側の側壁部の外側面には、係合突条がそれぞれ一体に形成され、
上記弾性片の先端部に一体に形成された係合部は、断面U字状に形成され、このU字状に形成された係合部の曲率半径dを、上記ディスクカートリッジの凹部の間隔Dに対してd>D/2としてなるディスクカートリッジの収納ケース。 - 上記側方側の側壁部の外側面に形成された係合突条の後端部側には、その突出寸法が次第に小ならしめるようにテーパが付されている請求項1に記載のディスクカートリッジの収納ケース。
- 上記弾性係止部は、上記壁部と略平行となるように設けられた弾性片と、上記弾性片の先端部に一体に収納ケースの内方に向かって突出するように形成された断面U字状の係合部とを備えてなる請求項1記載のディスクカートリッジの収納ケース。
- 上記弾性片はその下側縁部が基端部から先端側に向かって次第にその幅寸法を小とするようにテーパが付されている請求項1記載のディスクカートリッジの収納ケース。
- 上記係合部の間隔が、上記開口部を介して挿入される上記ディスク カートリッジの挿入方向前端側の間隔よりも狭くされてなる請求項1記載のディスクカートリッジの収納ケース。
- 矩形状をなす第1の平面部と上記第1の平面部の3つの辺に沿って上記第1の平面部と一体的に形成された側壁部を有して合成樹脂材料を成形して形成された第1の部材と、
矩形状をなす第2の平面部と上記第2の平面部の3つの辺に沿って上記第2の平面部と一体的に形成された側壁部を有し、上記第2の平面部が上記第1の平面部と平行になり、且つディスクカートリッジを挿入するための開口部が形成されるように上記第1の部材の側壁部に結合される側壁部を有して合成樹脂材料を成形して形成された第2の部材と、
上記第1の部材及び第2の部材のうちのいずれか一方の部材の互いに平行な一対の側壁部に、各々第1及び第2の突部が形成され、上記平行な一対の側壁部と直交する側壁部に係合突部が形成され、他方の部材の互いに平行な一対の側壁部に、各々上記第1及び第2の突部と係合する第1及び第2の溝部が形成され、上記他方の部材の互いに平行な側壁部と直交する側壁部に、上記係合突部と係合する係合凹部が形成され、上記第1の部材及び上記第2の部材のうちのいずれか一方の部材には、上記開口部から挿入された上記ディスクカートリッジの凹部に係合して挿入された上記ディスクカートリッジを保持する弾性係止部が、上記第1の部材若しくは上記第2の部材の側壁部のうちの相対向する一対の側壁部に収納ケースの内外方に弾性変位可能に一体的に形成されてなり、
上記弾性係止部は、弾性片と、上記弾性片の先端部に一体に形成された係合部とを備え、
上記弾性片の先端部に一体に形成された係合部は、断面U字状に形成され、このU字状に形成された係合部の曲率半径dを、上記ディスクカートリッジの凹部の間隔Dに対してd>D/2としてなるディスクカートリッジの収納ケース。 - 上記第1の部材及び上記第2の部材のうち上記弾性変位部が形成された部材には、上記平面部及び上記側壁部と、上記弾性係止部との間に切欠き部が形成されてなる請求項6記載のディスクカートリッジの収納ケース。
- 上記弾性係止部は、上記壁部と略平行となるように設けられた弾性 片と、上記弾性片の先端部に一体に収納ケースの内方に向かって突出するように形成された断面U字状の係合部とを備えてなる請求項6記載のディスクカートリッジの収納ケース。
- 上記弾性係止部は、上記壁部の上方部分の一部を上記壁部に沿って形成された弾性片と、上記弾性片の先端部に一体に上記収納ケースの内方に向かって突出するように形成された断面U字状の係合部とを備えてなる請求項6記載のディスクカートリッジの収納ケース。
- 上記他方の部材には、上記弾性係止部の上記内外方向の変位を可能とする変位許容部が形成されてなる請求項6記載のディスクカートリッジの収納ケース。
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Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP5-152861 | 1993-05-31 | ||
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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1994
- 1994-05-27 JP JP11530294A patent/JP3692152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH0752988A (ja) | 1995-02-28 |
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