JP3242679U - メディアディスク用陳列ケース - Google Patents

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祐樹 滝波
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Abstract

【課題】ケース厚さを極薄化しつつ、自動装着装置の自動操縦に耐える強度を維持可能なように、本体ケースと蓋ケースの内表面の構造を改良した陳列ケースを提供する。【解決手段】メディアディスク用陳列ケース1は、正面板14Cと背面板13、蓋側面板11Cと本体側面板11B、及び底面板15Cと開口2を設けた上端に画された外表面と内表面を有し、ディスクケースの上端部16を突出させた状態で開口から挿入出来る。陳列ケースの内表面には、本体ケース10Bと蓋ケースが閉じる際に位置決めされて互いに噛み合うことが出来るように複数の案内ガイド部が設けられ、陳列ケースの外表面には、2つの側面板の正面板側の縁にその側端を止着した透明シートが、2つの側面板と背面板の表面に張着され、本体ケースと蓋ケースを開いて透明シートの張着を解除した状態で、2つの側面板及び背面板と透明シートとの間の空間にタイトル紙を装着できる。【選択図】図1

Description

本考案は、レンタル用DVD、CD等を入れたメディアディスクケースを収容するメディアディスク用陳列ケースに関し、特に、自動装着装置がメディアディスク用陳列ケースを開閉してメディアディスク用陳列ケース外表面に張着した透明シートとの間にタイトル紙を自動挿入出来るようにしたメディアディスク用陳列ケースの構造に関するものである。
図12はDVD等のメディアディスクをメディアディスクケース(ロ)に入れてメディアディスク用陳列ケース(イ)に収容した場合である。そして、このメディアディスク用陳列ケース(イ)はレンタルショツプ等の店頭の陳列棚に配列され、客は上端部が突出したメディアディスクケース(ロ)を抜き取って借りることが出来る。
以下、簡単のため、DVD等のメディアディスクを「ディスク」と、これを収納するメディアディスクケースを「ディスクケース」と、そしてこのディスクケース(メディアディスクケース)を収容するメディアディスク用陳列ケースを単に「陳列ケース」とも呼ぶこととする。
陳列ケース(イ)の表面にはタイトル紙が取付けられるが、タイトル紙は陳列ケース(イ)の表面に貼着されている透明シートに挟まれている。タイトル紙はディスクケース(ロ)に収容されているDVDやCD等のメディアディスクの記録内容を示すもので、顧客はこのタイトル紙を見て好みのDVDやCDを借りることが出来る。
陳列ケース(イ)は本体ケースと蓋ケースで構成され、開閉可能な構造としているが、この表面に張着した透明シートとの間にタイトル紙を挿入する作業は容易でない。そこで、自動装着装置により、自動でタイトル紙を挿入可能とした陳列ケース(イ)について種々の考案がなされ、例えば特許文献1、特許文献2などに開示されている。
すなわち、本体ケースと蓋ケースを開くと(開状態)、陳列ケース(イ)の外表面の透明シートはダブ付いて空間が形成され、この空間にタイトル紙を挿入して再び閉じる自動装着装置が開発され、特許文献1及び特許文献2には、この工程を行えるような自動装着装置に適応した陳列ケース(イ)が開示されている。
陳列ケース(イ)には、自動装着装置の自動操縦に対応する構造と強度が必要とされるが、一方ではコストダウンのために、一体成形される本体ケースと蓋ケース厚さの極薄化が要求されている。
特許第4951333号公報 特許第5248850号公報
このような問題に鑑み、本考案は、ケース厚さを極薄化しつつ、自動装着装置の自動操縦に耐える強度を維持可能なように、本体ケースと蓋ケースの内表面の構造を剛性化した陳列ケースを提供する。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、正面板と背面板、一方の側面板(以下、「蓋側面板」ともいう)と他方の側面板(以下、「本体側面板」ともいう)の2つの側面板、及び底面板と開口を設けた上端に画された外表面と内表面を有し、DVD等を収容したディスクケースの上端部を突出させた状態で該開口から挿入することが出来るケースにおいて、前記蓋側面板に、前記正面板、前記底面板を起立させた蓋ケースと、本体側面板に、本体正面板、本体底面板を起立させた本体ケースとが、継手部を介して前記背面板と開閉自在に連結され、該本体ケースの本体底面板と本体正面板とを、それぞれ該蓋ケースの底面板と正面板とが覆った閉状態で前記ケースを構成する陳列ケースであって、
前記陳列ケースの内表面には、該本体ケースと該蓋ケースが閉じる際に位置決めされて互いに噛み合うことが出来るように複数の案内ガイド部が設けられ、
前記陳列ケースの外表面には、前記2つの側面板の前記正面板側の縁にその側端を止着した透明シートが、該2つの側面板と前記背面板の表面に張着され、
該本体ケースと該蓋ケースを開いて該透明シートの張着を解除した状態で、該2つの側面板及び該背面板と該透明シートとの間の空間にタイトル紙を装着することができる。
このような本考案のメディアディスク用陳列ケースは、DVD、CD等の情報を記憶するあらゆるメディアディスクを収容するディスクケースに対応することができ、以下、便宜のために単に「陳列ケース」ともいう。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、紙片挿入手段と、ケース開閉手段と、を備える自動装着装置が、ケース開閉手段により前記本体ケースと前記蓋ケースを開かせた状態で、該紙片挿入手段によりタイトル紙を装着し得る上記陳列ケースであって、
前記自動装着装置が、
前記ケース開閉手段により、閉状態の本体ケースと蓋ケースを開き、前記2つの側面板の前記正面板側の縁にその側端を止着した透明シートの張着を解除して、該透明シートがその自重で垂れ下がって形成された前記空間に、前記紙片挿入手段によりタイトル紙を挿入することができる。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースにおいて、前記ケース開閉手段は、2本の開閉自在なアームを備え、該本体ケースの本体正面板と該蓋ケースの蓋正面板には、前記アームが夫々係止する本体係止部と蓋係止部とが対向して設けられており、
該本体ケースと該蓋ケースの閉状態で、該本体係止部と該蓋係止部とに囲繞されて、前記ケース開閉手段が嵌る係止凹部が形成されており、
前記自動装着装置が、
前記アームを、夫々前記本体係止部と前記蓋係止部とに係止させて本体ケースと蓋ケースを開き、前記紙片挿入手段により、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を挿入することができる。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースにおいて、前記ケース開閉手段は、前記蓋ケースの蓋側面板及び前記本体ケースの本体側面板の夫々の外表面に吸着可能な2つの吸盤を備え、該本体ケースと該蓋ケースの閉状態で、
前記自動装着装置が、
前記2つの吸盤を、前記蓋側面板と前記本体側面板の夫々の外表面に吸着させて本体ケースと蓋ケースを開き、前記紙片挿入手段により、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を挿入することができる。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースにおいて、前記ケース開閉手段は、前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、前記本体ケースの本体正面板を覆う前記蓋ケースの正面板と、該本体ケースの本体側面板との間に侵入可能な先端鋭利な挿入片を備え、
前記自動装着装置が、
前記挿入片を、前記蓋ケースの正面板と該本体ケースの本体側面板との間に挿入させて本体ケースと蓋ケースを開き、前記紙片挿入手段により、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を挿入することができる。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースにおいて、前記紙片挿入手段は、複数の支持棒であり、
前記自動装着装置が、
前記ケース開閉手段により、閉状態の本体ケースと蓋ケースを開き、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を前記複数の支持棒により摘んで挿入することができる。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースにおいて、前記紙片挿入手段は、エア装置であり、
前記自動装着装置が、
前記ケース開閉手段により、閉状態の本体ケースと蓋ケースを開き、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、前記エア装置により送風してタイトル紙を挿入することができる
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースにおいて、前記陳列ケースは、前記2つの側面板の底面板側の縁又は上端側の縁の少なくとも一方にはタイトル紙の位置決めに資する低いリブが沿設され、前記紙片挿入手段により前記空間に挿入された前記タイトル紙を係止可能である。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、上記案内ガイド部として、蓋ケースの底面板との間に底縁隙間を空けて、底縁ガイド片を前記蓋側面板から起立させ、前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、前記底縁隙間に本体底面板が嵌るようにした。この底縁ガイド片は、該底面板との間に設けた該底縁隙間に嵌合する本体底面板が干渉しないように、該底面板と対向する上縁部を円弧状とするのが好ましい。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、上記案内ガイド部として、前記本体底面板の背面板側に、上方へ傾斜した傾斜ガイド片を設け、
前記蓋ケースが前記本体ケースに向かって閉じる際に、該蓋ケースの底面板が前記傾斜ガイド片に干渉して、該本体ケースの本体底面板が該底面板と直接干渉しないように、該底面板を該本体底面板の外表面側に案内するようにした。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、上記案内ガイド部として、正面板の中央部を窪ませて凹部蓋正面板を形成し、この凹部蓋正面板の背面板側には凹部中央隙間を残して凹部蓋補助正面板を蓋側面板から起立させ、前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、本体正面板の中央に設けた凹部本体正面板を上記凹部中央隙間に嵌合させてもよい。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、凹部本体正面板の両側に設けた本体凹部縁ガイド片を、蓋ケースに設けた凹部蓋補助正面板と正面板との間の凹部縁隙間に嵌合させてもよい。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、上記案内ガイド部として、正面板の上端には蓋上部コーナーを設け、本体正面板の上端には本体上部コーナーを設け、
そして、蓋上部コーナーの内側にはガイドリブを蓋側面板から起立すると共にその先端と正面板との間には隙間を形成し、
前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、この隙間に本体正面板を嵌めると供に本体上部コーナーをガイドリブの上部コーナー空間に嵌めたことを特徴とする。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、前記蓋側面板及び/又は前記本体側面板の内表面に、該蓋側面板及び/又は該本体側面板を補強するための補強リブが格子状に立設されてもよい。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、前記蓋ケースの蓋側面板又は前記本体ケースの本体側面板の内表面において、
該本体ケースと該蓋ケースの閉状態で、対向する該本体側面板又は該蓋側面板に当接して、該本体側面板と該蓋側面板間の間隔を保持する1又は複数のスペーサーが立設されてもよい。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、上記スペーサーが、前記開口から挿入したディスク収容ケースの下端部に当接してこれを支持する位置に立設されてもよい。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、前記蓋側面板と、前記本体側面板とが、前記背面板と開閉自在に連結される継手部は、一体成形された前記蓋側面板、前記背面板、及び前記本体側面板において、前記蓋側面板と前記背面板間、および、前記本体側面板と前記背面板間の夫々の外表面と内表面に、U字型又はV字型の溝が穿設されて形成されるのが好適である。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、紙片挿入手段と、ケース開閉手段と、を備える自動装着装置が、ケース開閉手段により陳列ケースの本体ケースと蓋ケースを開かせた状態で、上記紙片挿入手段によりタイトル紙を装着することができる。例えば本体正面板及び正面板に係止凹部を設けたので、自動装着装置のアーム(ケース開閉手段)を上記係止凹部に係止して本体ケースと蓋ケースで構成した陳列ケースを開くことが出来る。そして、陳列ケースを開くことで表面に貼着した透明シートがダブ付いた状態でタイトル紙を挿入して装着することが出来る。
そして、開いた本体ケースと蓋ケースを閉じる場合には、本体ケース側の正面板と底面板、及び蓋ケース側の正面板と底面板がスムーズに抱き合って接合出来るように、各種案内ガイド部を形成している。これらの案内ガイド部を設けることで、極薄化された本体ケースと蓋ケースの剛性を高めることもできる。
さらに本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、内表面に、この各種案内ガイド部と共に剛性強化構造を設けたので、ケース厚さを極薄化しつつ、自動装着装置の上記自動操縦に耐える強度を保持することができる。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースの外表面斜視図。 陳列ケースの外表面と、外表面に張着された透明シート間に空間が形成されている、開状態の陳列ケースの平面図。 陳列ケースの外表面と、外表面に張着された透明シート間の空間にタイトル紙が挿入されている、開状態の陳列ケースの平面図。 陳列ケースの開状態における内表面の正面図。 陳列ケースの開状態における別の実施態様の内表面の斜視正面図。 陳列ケースの内表面に設けられる案内ガイド部の位置を表す正面模式図。 正面係止凹部にアームが嵌合した陳列ケースの斜視図。 蓋側面板に設けたガイド片と底面板との間の隙間に本体底面板が嵌っている状態の断面模式図。 凹部蓋正面板と凹部蓋補助正面板との隙間に凹部本体正面板が嵌っている状態の断面模式図。 正面板と凹部蓋補助正面板の空間にガイド片が嵌入している状態の断面模式図。 陳列ケースが開いた状態の断面模式図。 DVD、CD等を入れたディスクケースが上端を突出して収納されている陳列ケースの外表面斜視図。
以下、図面を参照しながら本考案に係るメディアディスク用陳列ケースの実施形態、実施例について説明する。なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。

(1)メディアディスク用陳列ケース
本考案に係るメディアディスク用陳列ケース(陳列ケース)1は、図1に示すように、正面板14C及び背面板13と、一方の側面板(以下、「蓋側面板」ともいう)11C及び他方の側面板(以下、「本体側面板」ともいう)11Bの2つの側面板11C、11Bと、底面板15C及び開口2を設けた上端16とに画された外表面と内表面を有し、DVD等のメディアディスクを収容したディスクケースの上端部を突出させた状態で開口2の外表面側から内表面側へ挿入することが出来る陳列ケース1である。ここで、上記背面板13はレンタルショツプ等の陳列棚に配列する際には正面に向いて位置するが、説明の便宜上背面板とする。
本陳列ケース1は、蓋側面板11Cに、正面板14C、底面板15Cを起立させた蓋ケース10Cと、本体側面板11Bに、本体正面板14B、本体底面板15Bを起立させた本体ケース10Bとが、継手部12を介して背面板13と開閉自在に連結されている(図5、図6参照)。そして、本体ケース10Bの本体底面板15Bと本体正面板14Bとを、それぞれ蓋ケース10Cの底面板15Cと正面板14Cとが覆った閉状態で図1の陳列ケース1を構成する。
上述のように、図1の陳列ケース1は、直方体を成して上端16は開口(開口2)し、上端開口2からDVDやCDなどのメディアディスクを収容したディスクケースが挿入される形態としている。そして、陳列ケース1は本体側面板11Bと蓋側面板11C及び背面板13を有し、本のように開くことが出来て図4、図5、図6のように一面に広がる。すなわち、本体側面板11Bと背面板13の間、及び蓋側面板11Cと背面板13との間には肉厚を薄くした継手部12が形成されて、折り畳んで直方体の陳列ケース1に組立てることができ、また、一面に開くことが出来る。さらに、図2、図3のように外表面側に反ることも出来る。
また、本考案に係る陳列ケース1の内表面には、本体ケース10Bと蓋ケース10Cが閉じる際に位置決めされて互いに噛み合うことが出来るように複数の案内ガイド部が設けられている。一方、陳列ケース1の外表面には、2つの側面板11C、11Bの正面板14C側の縁にその側端を止着した透明シート3が、2つの側面板11C、11Bと背面板13の表面に張着され(図2参照)、本体ケース10Bと蓋ケース10Cを開いて透明シート3の張着を解除した状態で、2つの側面板11C、11B及び背面板13と透明シート3との間の空間4にタイトル紙110を装着することができる(図3参照)。
継手部V字型溝
ここで、蓋側面板11Cと本体側面板11Bは、上記のように、肉厚を薄くした継手部12を介して背面板13に開閉自在に連結されている(図6参照)。この継手部12は、一体成形された蓋側面板11C、背面板13、及び本体側面板11Bにおいて、蓋側面板11Cと背面板13間、および、本体側面板11Bと背面板13間の夫々の外表面と内表面に、U字型又はV字型の溝が穿設されて、肉薄に形成されている。そのため、本体ケース10Bと蓋ケース10Cとを閉じた陳列ケース1を開くと、この本体ケース10Bと蓋ケース10Cとを、図2のように外表面側に弓状に反った状態(以下、「開状態」という)にすることができる。したがって、2つの側面板11C、11Bと背面板13の表面に張着された透明シート3を鉛直下方向に向けて陳列ケース1を開けば、上記開状態で透明シート3の張着を解除して、2つの側面板11C、11B及び背面板13と透明シート3との間に空間4を形成することができる。
以上のように、本考案の陳列ケース1は、上述のように自動装着装置100で2つの側面板11C、11Bを外表面側に反らせた開状態で透明シート3をダブ付かせ、この開状態で透明シート3との間(空間4)にタイトル紙110を挿入し、その後で閉じることが出来るように構成した(図2、図3参照)。そこで、自動装着装置100のケース開閉手段101が陳列ケース1を開くことが出来る。そして、閉じる場合には本体正面板14Bと正面板14C、及び底面板15Cと本体底面板15Bがスムーズに抱き合って接合出来るように、各種案内ガイド部を形成している。さらに陳列ケース1は、内表面に、この各種案内ガイド部と共に剛性強化構造を設け、ケース厚さを極薄化しつつ、自動装着装置100の上記自動操縦に耐える強度を維持可能なように設計されている。

(2)自動装着装置によるタイトル紙挿入手段
(2-1)ケース開閉手段
正面係止凹部(自動装着装置;包括)
本考案に係るメディアディスク用陳列ケース1は、紙片挿入手段105と、ケース開閉手段101と、を備える自動装着装置100が、ケース開閉手段101により図2のように本体ケース10Bと蓋ケース10Cを開いて外表面側に反らせた開状態で、紙片挿入手段105によりタイトル紙110を装着することができる。
図2は、ケース開閉手段101が透明シート110を下方向にして陳列ケース1を開き、外表面側に弓状に反った陳列ケース1の開状態であるが、表面に貼着している透明シート110は同図のように表面から離れて間に空間4が形成される。すなわち、透明シート3の両側端は本体ケース10B表面の側縁部と蓋ケース10C表面の側縁部に止着されているため、その他の部分は自重により垂れ下がり、本体ケース10Bの外表面と蓋ケース10Cの外表面との間に大きく空間4が形成される。図2では陳列ケース1を開いたケース開閉手段101は省略されているが、開いた本体ケース10Bと蓋ケース10Cは同図に示す開状態で支持される。そこで、紙片挿入手段105がこの空間4にタイトル紙110を挿入し、ケース開閉手段101が再び陳列ケース1を閉じれば、タイトル紙110を透明シート3との間に装着することができる。
正面係止凹部(自動装着装置;アーム対応)
本実施例1の陳列ケース1において、ケース開閉手段101は、図7に示す2本の開閉自在なアーム101a、101bを備え、図1のように本体ケース10Bの本体正面板14Bと蓋ケース10Cの正面板14Cには、アーム101a、101bが夫々係止する本体係止部22と蓋係止部21とが対向して設けられている。そして、本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、本体係止部22と蓋係止部21とに囲繞されて、ケース開閉手段101が嵌る係止凹部20が形成される。
そして、このようなケース開閉手段101を備える自動装着装置100が、アーム101a、101bを、夫々本体係止部22と蓋係止部21とに係止させて本体ケース10Bと蓋ケース10Cを開き(図2参照)、紙片挿入手段105により、透明シート3がその自重で垂れ下がった状態で形成された空間4に、図3のようにタイトル紙110を挿入することができる。
図7は本考案に係る陳列ケース1の係止凹部20に一対のアーム101a、101bを嵌合させた状態であり、アーム101a、101bの先端は係止凹部20に嵌って、本体係止部22と蓋係止部21に係止している。本体ケース10Bと蓋ケース10Cから成る陳列ケース1は、アーム101a、101bを引き離すことで本体ケース10Bと蓋ケース10Cは開くことが出来る。
正面係止凹部(自動装着装置;吸盤対応)
図示しないが、ケース開閉手段101は、蓋ケース10Cの蓋側面板11C及び本体ケース10Bの本体側面板11Bの夫々の外表面に吸着可能な2つの吸盤を備えてもよい。本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、自動装着装置100が、上記2つの吸盤を、蓋側面板11Cと本体側面板11Bの夫々の外表面に吸着させて本体ケース10Bと蓋ケース10Cを開き、紙片挿入手段105により、透明シート3がその自重で垂れ下がった状態で形成された空間4に、タイトル紙110を挿入することができる。
正面係止凹部(自動装着装置;挿入片対応)
ケース開閉手段101は、本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、本体ケース10Bの本体正面板14Bを覆う蓋ケース10Cの正面板14Cと、本体ケース10Bの本体側面板11Bとの間に侵入可能な先端鋭利な挿入片を備えてもよい(図1参照)。自動装着装置100が、この挿入片を、蓋ケース10Cの正面板14Cと本体ケース10Bの本体側面板11Bとの間に挿入させて本体ケース10Bと蓋ケース10Cを開き、紙片挿入手段105により、透明シート3がその自重で垂れ下がった状態で形成された空間に、タイトル紙110を挿入することができる。本実施例3のケース開閉手段101に係る挿入片は、実施例1のアーム101a、101bや、実施例2の吸盤と併用するのが効果的である。

(2-2)紙片挿入手段
上述のように、本体ケース10Bと蓋ケース10Cは、ケース開閉手段101により図2に示す開状態で支持される。そして、図3のように、紙片挿入手段105が、この空間4にタイトル紙110を挿入する。そして、空間4へ挿入されたタイトル紙110は、ケース開閉手段101が本体ケース10Bと蓋ケース10Cを閉じることにより、本体側面板11Bと蓋側面板11C及び背面板13とその外表面に張着した透明シート3との間に装着・固定される。紙片挿入手段105は、下記実施例4のようなタイトル紙110を摘んで挿入する方式や、実施例5のようなエアでタイトル紙110を空間4に挿入するエア方式でもよく、特に限定されない。
紙片挿入手段;支持棒対応
実施例4に係る紙片挿入手段105は、図3に示すように、複数の支持棒105a、105b、及び左右の106a、106bである。自動装着装置100が、ケース開閉手段101により本体ケース10Bと蓋ケース10Cを開き、透明シート3がその自重で垂れ下がった状態で形成された空間4に、タイトル紙110を支持棒105a、105b、106a、106bで摘んで挿入することができる。
図3において、タイトル紙110は逆W形に湾曲して支持されている。すなわち、逆W形に湾曲した状態で支持されて空間4に挿入される。ここで、タイトル紙110の中央部は2本の支持棒105a、105bに挟まれ、逆W型の2つの頂部は左右一対の夫々2本の支持棒106a、106bにより夫々挟まれている。
このように上記支持棒105a、105b、106a、106bによって支持されて空間4へ挿入されたタイトル紙110は、本体ケース10Bと蓋ケース10Cが閉じることで本体ケース10B及び背面板13及び蓋ケース10Cと、その外表面に張着した透明シート3との間に装着される。すなわち、本体ケース10Bと蓋ケース10Cが閉じると同時に支持棒105a、105b、106a、106bが空間4から抜けて、本体ケース10B及び背面板13及び蓋ケース10Cと、透明シート3との間に透明シート3は挟まれて固定される。
紙片挿入手段;エア装置対応
紙片挿入手段105は、エア装置であってもよい。上述のように、自動装着装置100が、ケース開閉手段101により形成した空間4に、エア装置により送風してタイトル紙を挿入してもよい。

(2-3)紙片係止手段
タイトル紙係止用の低いリブ
上述のように、実施例4では、本体ケース10Bと蓋ケース10Cが閉じると同時に支持棒105a、105b、106a、106bが空間4から抜けて、本体ケース10B及び背面板13及び蓋ケース10Cと、透明シート3との間にタイトル紙110が挟まれる。支持棒105a、105b、106a、106bは後退するが、この際、タイトル紙110が支持棒105a、105b、106a、106bの後退と共に外れないように、陳列ケース1は、2つの側面板11C、11Bの底面板15C側の縁又は上端16側の縁の少なくとも一方には低いリブ5が沿設され、紙片挿入手段101により空間4に挿入されたタイトル紙110を係止することができる。
あるいは、実施例5のエア装置が送風してタイトル紙110を空間4に挿入する際、2つの側面板11C、11Bの底面板15C側の縁又は上端16側の縁に設けた低いリブ5がストッパーとなって、タイトル紙110が陳列ケース1の外表面と透明シート3との間から外れないようにすることができる。
以上のように、2つの側面板11C、11Bの底面板15C側の縁又は上端16側の縁に設けた低いリブ5は、本体ケース10B及び背面板13及び蓋ケース10Cと、透明シート3との間にタイトル紙110を挿入する際に、事実上タイトル紙110の位置を決定する機能を有している。透明シート3との間に挟むタイトル紙110の上縁又は下縁の位置を一定に保持できるよう、適切な位置に低いリブ5を設けるのが好適である。

(3)案内ガイド部
本考案に係るメディアディスク用陳列ケース1は、上述したように、本体ケース10Bと蓋ケース10Cを閉じる際に本体正面板14Bと正面板14C、及び底面板15Cと本体底面板15Bがスムーズに抱き合って接合又は嵌合出来るように、各種案内ガイド部を形成している(図4~図6参照)。この各種案内ガイド部は、ケース厚さを極薄化しつつ、自動装着装置100の上記自動操縦に耐えるように、陳列ケース1の剛性を強化する役割も兼ねている。
すなわち、本考案の陳列ケース1は、自動装着装置100によって本体ケース10Bと蓋ケース10Cが開かれ、透明シート3との間にタイトル紙110を挿入したところで自動装着装置100により閉じられる。しかし、陳列ケース1はディスクケースを収容する為に上端16に開口2が設けられており、また、低コスト化のためディスクケースの厚さが可能な限り極薄化されているため、陳列ケース1全体の剛性は低くなり、その為に変形し易く、本体ケース10Bと蓋ケース10Cが所望の通り接合しにくくなる。各種案内ガイド部は、蓋ケース10Cが本体ケース10Bを覆って本来通り陳列ケース1が形成されるように、本体正面板14Bと正面板14C、及び本体底面板15Bと底面板15Cの噛合いをスムーズにガイドすることができる。
A部~E部における噛み合い案内ガイド部
図6は、陳列ケース1を開いた状態の本体ケース10Bと蓋ケース10Cの内表面を表しており、各種案内ガイド部の位置A部~E部が示されている。位置A部~E部に設けられた案内ガイド部は、本体ケース10Bと蓋ケース10Cが正しく噛み合って閉じることが出来る構造と成っている。本体ケース10B及び蓋ケース10Cが変形して噛合い位置が多少ズレても、案内ガイド部にて案内されて本体ケース10Bと蓋ケース10Cは閉じることが出来る。以下、実施例により各種案内ガイド部の具体的な形態について説明する。

(3-1)底縁部(図6B及びC)
底縁ガイド片
本実施例6の陳列ケース1は、上記案内ガイド部として、図6のB部に、底縁ガイド片30、30を設けた。すなわち、蓋ケース10Cの底面板15Cとの間に底縁隙間30aを空けて、底縁ガイド片30、30を蓋側面板11Cから起立させ(図5参照)、本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、底縁隙間30aに本体底面板15Bが嵌るようにした。底縁ガイド片30、30は、図8のように、底面板15Cとの間に設けた底縁隙間30aに本体底面板15Bを嵌合させる際に、この本体底面板15Bが底縁ガイド片30、30の縁部と干渉しないように、底面板15Cと対向する上縁部を円弧状(円弧31)とするのが好ましい。
上記のように、底面板15Cと対向する底縁ガイド片30の上縁部を滑らかな円弧31としたので、この底縁隙間30aに本体底面板15Bが滑らかに嵌入して、本体ケース10Bが蓋ケース10Cに嵌って閉じることが出来る。本体底面板15Bの先端が底縁ガイド片30に干渉しても、上コーナー(上縁部)の円弧31に当って隙間30aへ導かれる。なお、本実施例6では、底縁ガイド片30、30を蓋ケース10Cの底面板15C近傍に設けたが、図6の本体底面板15B側のB部に設けてもよい。
傾斜ガイド片
次に、本実施例7では上記案内ガイド部として、図6のC部にあたる本体底面板15Bの背面板13側に、上方へ傾斜した傾斜ガイド片35を設けている。この傾斜ガイド片35は陳列ケース1が閉じる際に底面板15Cに干渉して、本体底面板15Bが底面板15Cと直接干渉しないように持ち上げられる。そして持ち上げられた本体底面板15Bは上記底縁ガイド片30、30にガイドされて底縁隙間30aへ導かれる。なお、本実施例6では、この傾斜ガイド片35を本体ケース10B側に設けたが、蓋ケース10C側の底面板15Cの背面板13側に設けてもよい。
以上のように、図6のB部、C部に設けた底縁ガイド片30、30及び傾斜ガイド片35は、陳列ケース1を閉じる場合、それぞれ、あるいは相互に補完して、蓋ケース10Cの底面板15Cを所望の位置に案内し、この底面板15Cと本体ケース10Bの本体底面板15Bとを互いに噛み合わせて嵌合させることが出来る。

(3-2)凹部中央(図6D)
本実施例8の陳列ケース1は、上記案内ガイド部として、図6のD部に、正面板14Cの中央部を窪ませて凹部蓋正面板23を設けた。この凹部蓋正面板23の背面板13側には凹部中央隙間23aを残して凹部蓋補助正面板25を蓋側面板11Cから起立させ、本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、図9のように、本体正面板14Bの中央に設けた凹部本体正面板24を上記凹部中央隙間23aに嵌合させることができる。
この図9は、本体側面板11Bの本体正面板14B側に形成した凹部本体正面板24が、蓋側面板11Cの正面板14C側に形成した凹部蓋正面板23と凹部蓋補助正面板25との間に嵌っている状態を示す断面図である。同図のように凹部蓋正面板23と凹部蓋補助正面板25との間には凹部中央隙間23aが形成され、この凹部中央隙間23aに凹部本体正面板24が嵌入する。なお、図6において凹部蓋補助正面板25は上端16側から底面板15C側まで連続して繋がっているが、凹部蓋正面板23との間に、本体ケース10Bの凹部本体正面板24が嵌入する凹部中央隙間23aが一部に形成されればよく、必ずしも連続している必要はない。

(3-3)凹部縁(図6E)
本実施例9の陳列ケース1は、上記案内ガイド部として、図6のE部に相当する凹部本体正面板24の両側に、本体凹部縁ガイド片26、26を設けた。本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、この本体凹部縁ガイド片26、26を、蓋ケース10Cに設けた凹部蓋補助正面板25と正面板14Cとの間の凹部縁隙間25a、25aに、図10のように嵌合させることができる。
上記実施例8では、凹部本体正面板24は凹部蓋正面板23と凹部蓋補助正面板25との間に形成している凹部中央隙間23aに嵌ることができ、本実施例9で本体凹部縁ガイド片26は正面板14Cと凹部蓋補助正面板25との間に形成される凹部縁隙間25aに嵌合させることができ、本体ケース10Bと蓋ケース10Cをより強固にロックすることができる。
図10は本体正面板14Bと正面板14Cとが接合している断面図であるが、本体正面板14Bの内側には本体凹部縁ガイド片26が設けられ、その先端部は傾斜している。そして、本体凹部縁ガイド片26は正面板14Cと凹部蓋補助正面板25との間に設けている凹部縁隙間25aに嵌っている。本体正面板14Bと正面板14Cとが互いに接合するに際して、上記本体凹部縁ガイド片26の傾斜面が凹部蓋補助正面板25の先端に当って、本体凹部縁ガイド片26が凹部縁隙間25aに嵌入するように導かれる。

(3-4)上下部コーナー(A又はA’)
本実施例10の陳列ケース1は、上記案内ガイド部として、図6のA部に相当する、正面板14Cの上端には蓋上部コーナー71を、本体正面板14Bの上端には本体上部コーナー81を設けた。そして、図11のように、蓋上部コーナー71の内側にはガイドリブ75を蓋側面板11Cから起立させると共にその先端と正面板14Cとの間には隙間71aを形成した。
このような案内ガイド部により、本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、上記隙間71aに本体正面板14Bを嵌めると共に本体上部コーナー81をガイドリブ75の上部コーナー空間75aに嵌め込むことができる。このようにして本体ケース10Bと蓋ケース10Cとを閉じた際に、ガイドリブ75と本体上部コーナー81とは、閉状態としたディスク用陳列ケース1の厚み方向に交差して当接し、蓋側面板11C及び/又は本体側面板11Bに垂直な応力に対抗して、ディスク用陳列ケース1の厚みを保持するスペーサーの役割を果たすことができる。なお、本実施例10では図6のA部に相当する位置に上記案内ガイド部を設けたが、図6のA’部相当部の正面板14Cの下端に、これらの案内ガイド部を設けてもよい。

(4)剛性強化構造
本考案に係る陳列ケース1は、低コスト化のために低価格の材料を用いて出来得る限りケース厚さを極薄化することが求められるが、同時に、日常的な使用や、自動装着装置100による自動操縦に耐える強度を維持することも求められる。そこで、陳列ケース1は、内表面に、上記各種案内ガイド部と共に剛性強化構造を設け、ケースが過度に歪んだり潰れたりしないように設計される。剛性強化構造は、例えば以下の実施例で説明する格子状補強リブ50(図4参照)や、スペーサー52、収容ケース支持ホルダ54(図4、図5参照)などである。
格子状補強リブ
本考案に係る陳列ケース1は、図4のように、蓋側面板11C及び/又は本体側面板11Bの内表面に、これら蓋側面板11C及び/又は本体側面板11Bを補強するための補強リブ50を格子状に立設されるのが好ましい。格子の形状は、図4においては四角形であるが、形状は任意で良く、特に限定されない。蓋側面板11C及び/又は本体側面板11Bの内表面に補強リブ50を設けることで、蓋側面板11C及び/又は本体側面板11Bの剛性を高めることができる。
スペーサー
また、図4又は図5のように、蓋ケース10Cの蓋側面板11C又は本体ケース10Bの本体側面板11Bの内表面に、1又は複数のスペーサー52を立設させるのも効果的である。この1又は複数のスペーサー52は、本体ケース10Bと蓋ケース10Cの閉状態で、それぞれ対向する本体側面板11B又は蓋側面板11Cに当接するように立設すれば、本体側面板11Bと蓋側面板間11の間隔を保持することができる。すなわち、空の陳列ケース1を積み上げたり、上部に貨物を載せたりする場合、下方の空の陳列ケース1の表面には荷重がかかり、不可逆的に変形したり潰れたりするが、スペーサー52を設けることによりこれらの変形等を防止することができる。
スペーサー(収容ケース支持ホルダ)
上記スペーサー52を、陳列ケース1の上端16に設けた開口2からディスク収容ケースを挿入した際に、当該収容ケースの下端部に当接する位置に立設させれば、このディスク収容ケースを下方から支持することができ、好都合である。すなわち、このような位置に立設させたスペーサー52は、本体側面板11Bと蓋側面板間11の間隔を保持することができると共に、収容ケース支持ホルダ54の役割も果たすことができ、有用である。

(5)その他
図6C部において、本体底面板15B側に上方へ傾斜した傾斜ガイド片35を設けたが、底面板15Cの背面板13側に下方へ傾斜した傾斜ガイド片35’を形成してもよい。また、図6B部において、蓋側面板11Cと本体側面板11Bの底縁構造を逆転し、本体側面板11B側に底縁ガイド片30及び底縁隙間30aを設けて、底面板15Cが底縁隙間30aに嵌るようにしてもよい(図4~図6参照)。
さらに、図6のA部に相当する、正面板14Cの上端には蓋上部コーナー71を、本体正面板14Bの上端には本体上部コーナー81を設け、蓋上部コーナー71の内側にはガイドリブ75を蓋側面板11Cから起立させると共にその先端と正面板14Cとの間には隙間71aを形成した。しかし、これらの案内ガイド部は、図6のA’部相当部の正面板14Cの下端及び本体正面板14Bの下端に同様の構造を設けてもよい。
さらに、図6のD、E部において、凹部本体正面板24、凹部蓋正面板23、凹部蓋補助正面板25の位置関係を逆にすることも出来、本体側面板11Bに凹部本体補助正面板(凹部蓋補助正面板25に対応)を設けることもできる。
そしてさらに、図6において、本体正面板14B、正面板14C、本体凹部縁ガイド片26、凹部蓋補助正面板25の位置関係を逆にして、蓋側面板11Cに蓋凹部縁ガイド片(本体凹部縁ガイド片26に対応)、本体側面板11B側に凹部本体補助正面板(凹部蓋補助正面板25に対応)を設け、本体正面板14Bが外表面側で正面板14Cが内側とすることもある。
以上、本考案に係るメディアディスク用陳列ケースについて説明したが、本考案は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本明細書等において、蓋ケースを右側に、本体ケースを左側としたが、左右逆転してもよい。また、自動装着装置及びそのケース開閉手段も紙片挿入手段も特に限定されない。また、格子状補強リブの格子及び補強リブの形状も限定されず、スペーサー及び収容ケース支持ホルダの形状も特に限定されない。さらに、本考案に係るメディアディスク用陳列ケースの材質や大きさも特に限定されるものではない。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本考案に係るメディアディスク用陳列ケースは、DVD、CD等のメディアディスクを入れるメディアディスクケースを収容するケースとして用いることができ、レンタルショツプ等の店頭の陳列棚に配列するなどして用いることができる。
1:メディアディスク用陳列ケース
2:開口
3:透明シート
4:空間
5:低いリブ
10C:蓋ケース
10B:本体ケース
11C:蓋側面板
11B:本体側面板
12:継手部
13:背面板
14C:正面板
14B:本体正面板
15C:底面板
15B:本体底面板
16:上端
20:係止凹部
21:蓋係止部
22:本体係止部
23:凹部蓋正面板
23a:凹部中央隙間
24:凹部本体正面板
25:凹部蓋補助正面板
25a:凹部縁隙間
26:本体凹部縁ガイド片
30:底縁ガイド片
30a:底縁隙間
31:円弧
35、35’:傾斜ガイド片
50:格子状補強リブ
52:スペーサー
54:収容ケース支持ホルダ
71:蓋上部コーナー
71a:隙間
75:ガイドリブ
75a:上部コーナー空間
81:本体上部コーナー
100:自動装着装置
101:ケース開閉手段
101a、101b:アーム
105:紙片挿入手段
105a、105b:支持棒
106a、106b:支持棒
110:タイトル紙

Claims (17)

  1. 正面板と背面板、一方の側面板(以下、「蓋側面板」ともいう)と他方の側面板(以下、「本体側面板」ともいう)の2つの側面板、及び底面板と開口を設けた上端に画された外表面と内表面を有し、DVD等を収容したディスクケースの上端部を突出させた状態で該開口から挿入することが出来るケースにおいて、
    前記蓋側面板に、前記正面板、前記底面板を起立させた蓋ケースと、
    本体側面板に、本体正面板、本体底面板を起立させた本体ケースとが、
    継手部を介して前記背面板と開閉自在に連結され、
    該本体ケースの本体底面板と本体正面板とを、それぞれ該蓋ケースの底面板と正面板とが覆った閉状態で前記ケースを構成する陳列ケースであって、
    前記陳列ケースの内表面には、
    該本体ケースと該蓋ケースが閉じる際に位置決めされて互いに噛み合うことが出来るように複数の案内ガイド部が設けられ、
    前記陳列ケースの外表面には、
    前記2つの側面板の前記正面板側の縁にその側端を止着した透明シートが、該2つの側面板と前記背面板の表面に張着され、
    該本体ケースと該蓋ケースを開いて該透明シートの張着を解除した状態で、該2つの側面板及び該背面板と該透明シートとの間の空間にタイトル紙を装着することができる、
    メディアディスク用陳列ケース。
  2. 紙片挿入手段と、ケース開閉手段と、を備える自動装着装置が、
    ケース開閉手段により前記本体ケースと前記蓋ケースを開かせた状態で、該紙片挿入手段によりタイトル紙を装着し得る請求項1に記載の陳列ケースであって、
    前記自動装着装置が、
    前記ケース開閉手段により、
    閉状態の本体ケースと蓋ケースを開き、
    前記2つの側面板の前記正面板側の縁にその側端を止着した透明シートの張着を解除して、該透明シートがその自重で垂れ下がって形成された前記空間に、
    前記紙片挿入手段によりタイトル紙を挿入することができる、メディアディスク用陳列ケース。
  3. 前記ケース開閉手段は、2本の開閉自在なアームを備え、
    該本体ケースの本体正面板と該蓋ケースの蓋正面板には、前記アームが夫々係止する本体係止部と蓋係止部とが対向して設けられており、
    該本体ケースと該蓋ケースの閉状態で、
    該本体係止部と該蓋係止部とに囲繞されて、前記ケース開閉手段が嵌る係止凹部が形成されており、
    前記自動装着装置が、
    前記アームを、夫々前記本体係止部と前記蓋係止部とに係止させて本体ケースと蓋ケースを開き、
    前記紙片挿入手段により、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を挿入することができる、
    請求項2に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  4. 前記ケース開閉手段は、前記蓋ケースの蓋側面板及び前記本体ケースの本体側面板の夫々の外表面に吸着可能な2つの吸盤を備え、
    該本体ケースと該蓋ケースの閉状態で、
    前記自動装着装置が、
    前記2つの吸盤を、前記蓋側面板と前記本体側面板の夫々の外表面に吸着させて本体ケースと蓋ケースを開き、
    前記紙片挿入手段により、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を挿入することができる、
    請求項2に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  5. 前記ケース開閉手段は、前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、
    前記本体ケースの本体正面板を覆う前記蓋ケースの正面板と、該本体ケースの本体側面板との間に挿入可能な先端鋭利な挿入片を備え、
    前記自動装着装置が、
    前記挿入片を、前記蓋ケースの正面板と該本体ケースの本体側面板との間に挿入させて本体ケースと蓋ケースを開き、
    前記紙片挿入手段により、前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を挿入することができる、
    請求項2に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  6. 前記紙片挿入手段は、複数の支持棒であり、
    前記自動装着装置が、
    前記ケース開閉手段により、閉状態の本体ケースと蓋ケースを開き、
    前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、タイトル紙を前記複数の支持棒により摘んで挿入することができる、
    請求項2に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  7. 前記紙片挿入手段は、エア装置であり、
    前記自動装着装置が、
    前記ケース開閉手段により、閉状態の本体ケースと蓋ケースを開き、
    前記透明シートがその自重で垂れ下がった状態で形成された前記空間に、前記エア装置により送風してタイトル紙を挿入することができる、
    請求項2に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  8. 前記陳列ケースは、
    前記2つの側面板の底面板側の縁又は上端側の縁の少なくとも一方にタイトル紙の位置決めに資する低いリブが沿設され、
    前記紙片挿入手段により前記空間に挿入された前記タイトル紙を係止可能な、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  9. 上記案内ガイド部として、
    蓋ケースの底面板との間に底縁隙間を空けて、底縁ガイド片を前記蓋側面板から起立させ、
    前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、
    前記底縁隙間に本体底面板が嵌るようにした、請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  10. 上記案内ガイド部として、
    前記本体底面板の背面板側に、上方へ傾斜した傾斜ガイド片を設け、
    前記蓋ケースが前記本体ケースに向かって閉じる際に、該蓋ケースの底面板が前記傾斜ガイド片に干渉して、該本体ケースの本体底面板が該底面板と直接干渉しないように、該底面板を該本体底面板の外表面側に案内するようにした、請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  11. 上記案内ガイド部として、
    正面板の中央部を窪ませて凹部蓋正面板を形成し、
    この凹部蓋正面板の背面板側には凹部中央隙間を残して凹部蓋補助正面板を蓋側面板から起立させ、
    前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、
    本体正面板の中央に設けた凹部本体正面板を上記凹部中央隙間に嵌合させる、
    請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  12. 前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、
    凹部本体正面板の両側に設けた本体凹部縁ガイド片を、
    蓋ケースに設けた凹部蓋補助正面板と正面板との間の凹部縁隙間に嵌合させる、
    請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  13. 上記案内ガイド部として、
    正面板の上端には蓋上部コーナーを設け、
    本体正面板の上端には本体上部コーナーを設け、
    そして、蓋上部コーナーの内側にはガイドリブを蓋側面板から起立すると共にその先端と正面板との間には隙間を形成し、
    前記本体ケースと前記蓋ケースの閉状態で、
    この隙間に本体正面板を嵌めると共に本体上部コーナーをガイドリブの上部コーナー空間に嵌めたことを特徴とする、
    請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  14. 前記蓋側面板及び/又は前記本体側面板の内表面に、
    該蓋側面板及び/又は該本体側面板を補強するための補強リブが格子状に立設された、
    請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  15. 前記蓋ケースの蓋側面板又は前記本体ケースの本体側面板の内表面において、
    該本体ケースと該蓋ケースの閉状態で、対向する該本体側面板又は該蓋側面板に当接して、
    該本体側面板と該蓋側面板間の間隔を保持する1又は複数のスペーサーが立設された、
    請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  16. 請求項15に記載のスペーサーが、
    前記開口から挿入したディスク収容ケースの下端部に当接してこれを支持する位置に立設された、
    請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
  17. 前記蓋側面板と、前記本体側面板とが、前記背面板と開閉自在に連結される継手部は、
    一体成形された前記蓋側面板、前記背面板、及び前記本体側面板において、
    前記蓋側面板と前記背面板間、および、前記本体側面板と前記背面板間の夫々の外表面と内表面に、U字型又はV字型の溝が穿設されて形成された、
    請求項1に記載のメディアディスク用陳列ケース。
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