JP3971841B2 - カートリッジ収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ状媒体、ディスク状媒体等の磁気記録媒体や光記録媒体等を内蔵したカートリッジを収納するカートリッジ収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フロッピィディスク(FD)等のような情報記録媒体を内蔵したカートリッジを収納するケースとしては、例えば実公平3−3513号公報に開示されたものが知られている。図6は、従来のこの種のカートリッジ収納ケースの一例を示す斜視図であり、図7は、収納時の嵌合時の要部を示す拡大断面図である。
【0003】
図6において、カートリッジ20は、情報記録媒体を内蔵したものであり、略直方体状をなしている。また、収納ケース10は、その内寸がカートリッジ20の外寸より若干大きく形成された略直方体状であって、図中、天面側がカートリッジ20を出し入れする開口面となっている。収納ケース10は、プラスチックシートを製函加工することにより形成されている。
【0004】
収納ケース10の一対向面(図中、左右両面)の内側であって底面寄りには、内側に突出する凸部11が形成されている。凸部11は、収納ケース10の形成時にプラスチックシートを筋押しすること等により形成されている。
一方、収納ケース10の凸部11に対応するカートリッジ20の左右両面には、略円形状の凹部21が形成されている。カートリッジ20が収納ケース10に収納されると、図7に示すように凸部11と凹部21とが嵌合し、カートリッジ20が収納ケース10内に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の収納ケース10において、カートリッジ20の種類によっては、カートリッジ20の側面の長手方向に凹部が延在しているものがある。このようなカートリッジ20を収納すると、たとえ凸部11とその凹部とを係合させても、カートリッジ20を保持できず、カートリッジ20が収納ケース10外に脱落してしまうという問題があった。
【0006】
また、図7のように、収納ケース10の凸部11がカートリッジ20の凹部21に入り込んだ場合であっても凸部11と凹部21との間には隙間Sが生じているので、カートリッジ20が収納ケース10内でがたつくという問題があった。
さらにまた、カートリッジ20側の凹部21が小さい場合には、収納ケース10側の凸部11もそれに対応させて小さくする必要があるが、この場合には収納ケース10の形成型の凸部11用のピンの径も小さくなり、プレス加工時に圧力が加わると、ピンが曲がってしまい、凸部11の形状や位置がばらついてしまう場合があるという問題があった。
【0007】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、側面の長手方向に延在する凹部(溝)を有するカートリッジを、出し入れ操作がしやすく、かつ開口部を下に向けても落下しないように保持できるカートリッジ収納ケースを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、一対の側面の長手方向に延在する断面凹状の案内用溝と、該案内用溝と直交する位置決め用溝とを有するカートリッジを収納するためのカートリッジ収納ケースであって、プラスチックを抜き及び筋押し又は溶融加工し、前記カートリッジを出し入れするための開口面を有するように製函又は成形するとともに、前記カートリッジの収納時に前記カートリッジの前記案内用溝と前記位置決め用溝との交差部と係合する凸部を内面に突設し、前記凸部の底幅を前記カートリッジの前記案内用溝の幅より長く形成し、前記凸部の上端幅を前記カートリッジの前記案内用溝の幅より短く形成し、かつ前記凸部に前記カートリッジの前記案内用溝と前記位置決め用溝との交差部の角と当接する傾斜面を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のカートリッジ収納ケースにおいて、前記凸部の上端部を球面状としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
本発明においては、カートリッジが収納ケース内に収納されると、カートリッジの案内用溝と位置決め用溝との交差部と収納ケースの凸部とが係合する。また、凸部の一部がカートリッジの案内用溝と位置決め用溝との交差部内に入り込み、凸部と交差部とが当接する。
したがって、カートリッジが収納ケース内でガタツキなく保持され、不慮の落下のおそれもなく、かつカートリッジの出し入れを容易にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明によるカートリッジ収納ケースの第1実施形態を示す外観斜視図である。また、図2及び図3は、図1のカートリッジ収納ケースのカートリッジとの係合の要部を示す図であり、図2は平面図、図3は断面図である。
【0012】
図1において、カートリッジ40は、DVD−RAMを例に挙げており、略直方体状に形成されている。
カートリッジ40の図中、左右両側面には、その長手方向に延在する断面凹状の案内用溝41と、この案内用溝41と直交する位置決め用溝42とが設けられ、両者により交差部43が形成されている。案内用溝41は、カートリッジ40の天面までは延在されていないが、底面(シャッター取り付け側)まで延在されており、記録再生装置内に挿入されるときに案内用として使用されるものである。また、位置決め用溝42は、記録再生装置内でカートリッジ40を位置決めするためのものである。
【0013】
収納ケース30は、その内寸がカートリッジ40の外寸より若干大きく形成された略直方体状であって、図1中、天面側が開口され、カートリッジ40の出し入れ面となっている。収納ケース30は、例えば厚みが0.5mm程度のポリプロピレン等のプラスチックシートに意匠用の印刷等を施した後、抜き、筋押し等の製函加工をすることにより形成されている。
【0014】
収納ケース30の図中、左右両面の内側であって底面寄りには、内側に突出する凸部31が形成されている。凸部31は、円錐(多角錐であっても良い)の頂角部を略平坦に切り落とした円錐台状(断面略台形状)に形成されている。凸部31は、収納ケース30の基材であるプラスチックシートを、プレス加工で筋押しすること等で形成されている。
ここで、凸部31は、図3等に示すように、カートリッジ40の案内用溝41に対して大きいので、従来より大きいものとすることができる。これにより、収納ケース30の形成用型に設ける凸部31用のピンを太くし、強度を高めることができる。
【0015】
凸部31の加工時の圧力付与方向は、収納ケース30の基体となるプラスチックシートの抜きや筋押し方向と同一であるため、凸部31の加工と抜き加工等とを同時に行うことができる。
凸部31の形成方法としては、抜き型又は筋押し型に凸部31用のピンを立設し、相手側の受け板(平板)に凸部31の逃げとなる孔を設ければ良い。
【0016】
カートリッジ40が収納ケース30に収納されると、最初に凸部31の傾斜面31aが案内用溝41の稜部41aと当接する。ここで、図3に示すように、凸部31の底幅L3はカートリッジ40の案内用溝41の幅L1より長く、かつ凸部31の上端幅L2は案内用溝41の幅L1より短く形成されている。これにより、凸部31の上側の一部が案内用溝41内に入り込む。凸部31の案内用溝41内に入り込む高さL4としては、0.5mm以下であることが好ましい。
そして、カートリッジ40が収納ケース30内の奥まで挿入されると、図2に示すように、凸部31は、案内用溝41と位置決め用溝42との交差部43の略中央部に位置し、交差部43と係合する。このときには、凸部31の傾斜面31aが交差部43の4つの角43aと当接する。
【0017】
以上により、カートリッジ40が収納ケース30内でガタツキなく保持され、不慮の落下のおそれもない。
また、カートリッジ40の収納時及び取り出し時には、収納ケース30の凸部31が設けられた面側が弾性的にたわみ、凸部31と交差部43との係合が解除される。
なお、図3に示すように、凸部31の天面と側面との稜部にはR面取りを設けていないが、このR面取りを大きくすると柔らかな収納感が得られ、R面取りを小さくすると剛性のある収納感が得られる。
【0018】
図4は、本発明の第2実施形態の収納ケース30Aの凸部31Aを示す断面図である。この凸部31Aは、第1実施形態のものと比較して、より緩やかな傾斜面31aを設けたものである。この場合には、第1実施形態よりも柔らかな収納感が得られる。また、係合できる案内用溝41の幅の範囲が広くなる。
さらにまた、図5は、本発明の第3実施形態の収納ケース30Bの凸部31Bを示す断面図である。この凸部31Bの先端部は、球面状をなしたものである。なお、以上の第2及び第3実施形態においても、凸部31A、31Bの底幅は、案内用溝41の幅より長く、上端幅は、案内用溝41の幅より短く形成されている。
【0019】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
例えば、収納ケース30等の材質としてはポリプロピレンのシートを例に挙げたが、ポリエチレンやポリエステルを用いることも可能である。ただし、筋押し加工等の観点からは、ポリプロピレンが最も好ましい。
また、本発明は、シート状体から形成することに限らず、プラスチックを溶融加工して成形した射出成形容器のような硬質容器であっても良く、凸部31等又は凸部31等が固定される部分に適宜の弾性を持たせることで、同様の効果を得ることが可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、一対の側面に延在する断面凹状の案内用溝と位置決め用溝とを有するカートリッジを、案内用溝と位置決め用溝との交差部を利用してカートリッジ収納ケース内でガタツキなく保持することができ、不慮の落下のおそれを防止し、カートリッジの出し入れを容易にすることができる。
また、カートリッジ収納ケースの製造用の型に設ける凸部用のピンの強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジ収納ケースの第1実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】図1のカートリッジ収納ケースのカートリッジとの係合の要部を示す平面図である。
【図3】図1のカートリッジ収納ケースのカートリッジとの係合の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の収納ケースの凸部を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態の収納ケースの凸部を示す断面図である。
【図6】従来のカートリッジ収納ケースの一例を示す斜視図である。
【図7】図6のカートリッジ収納ケースの嵌合時の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
30、30A、30B 収納ケース(カートリッジ収納ケース)
31、31A、31B 凸部
31a 傾斜面
40 カートリッジ
41 案内用溝
41a 稜部
42 位置決め用溝
43 交差部
43a 角
L1 案内用溝の幅
L2 凸部の上端幅
L3 凸部の底幅
Claims (2)
- 一対の側面の長手方向に延在する断面凹状の案内用溝と、該案内用溝と直交する位置決め用溝とを有するカートリッジを収納するためのカートリッジ収納ケースであって、
プラスチックを抜き及び筋押し又は溶融加工し、前記カートリッジを出し入れするための開口面を有するように製函又は成形するとともに、前記カートリッジの収納時に前記カートリッジの前記案内用溝と前記位置決め用溝との交差部と係合する凸部を内面に突設し、前記凸部の底幅を前記カートリッジの前記案内用溝の幅より長く形成し、前記凸部の上端幅を前記カートリッジの前記案内用溝の幅より短く形成し、かつ前記凸部に前記カートリッジの前記案内用溝と前記位置決め用溝との交差部の角と当接する傾斜面を設けたことを特徴とするカートリッジ収納ケース。 - 請求項1に記載のカートリッジ収納ケースにおいて、前記凸部の上端部を球面状としたことを特徴とするカートリッジ収納ケース。
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH11278577A JPH11278577A (ja) | 1999-10-12 |
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Family Applications (1)
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JP09819698A Expired - Fee Related JP3971841B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | カートリッジ収納ケース |
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JP (1) | JP3971841B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP09819698A patent/JP3971841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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