JP2002112901A - おにぎり成形型 - Google Patents

おにぎり成形型

Info

Publication number
JP2002112901A
JP2002112901A JP2000307526A JP2000307526A JP2002112901A JP 2002112901 A JP2002112901 A JP 2002112901A JP 2000307526 A JP2000307526 A JP 2000307526A JP 2000307526 A JP2000307526 A JP 2000307526A JP 2002112901 A JP2002112901 A JP 2002112901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing
pair
wall surface
mold
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000307526A
Other languages
English (en)
Inventor
Eitaro Asakura
英太郎 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EDOGAWA BUSSAN KK
Original Assignee
EDOGAWA BUSSAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EDOGAWA BUSSAN KK filed Critical EDOGAWA BUSSAN KK
Priority to JP2000307526A priority Critical patent/JP2002112901A/ja
Publication of JP2002112901A publication Critical patent/JP2002112901A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Food-Manufacturing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ご飯粒が付着し難いとともに、おにぎりの成形
作業や成形されたおにぎりの離型作業を効率的に行うこ
とができるおにぎり成形型を提供すること。 【解決手段】おにぎり成形型1は、一対の押型部2A・
2Bと、一対の押型部の押型面23・23が相互に近接
するように押型部2A・2Bを案内する筒型のガイド部
3と、を備える。各押型面23には、第1凹凸模様24
と第1凹凸模様よりも微細な第2凹凸模様25との少な
くとも2種類の凹凸模様が、混在する状態で設けられて
いる。ガイド部3の内面33には、第1凹凸模様24よ
りも微細な第3凹凸模様34が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おにぎりを成形す
る際に、ご飯粒が付着し難いとともに、おにぎりの成形
作業や成形されたおにぎりの離型作業を効率的に行うこ
とができるおにぎり成形型に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、一対の押型部と、
この一対の押型部の押型面が相互に近接するように押型
部を案内するガイド部と、を備えたおにぎり成形型が用
いられていた。この成形型では、ガイド部の内面と一対
の押型面とで構成される成形空間内に所定量のご飯の塊
(以下、「ご飯塊」という。)を配置し、一対の押型面
を相互に近接させてご飯塊を押圧することによって、お
にぎりの成形が行われていた。
【0003】しかし、この従来の成形型によると、おに
ぎりを成形する度に、押型部やガイド部を水で濡らし、
ご飯粒の付着を防止することが必要なために、おにぎり
の成形作業が煩雑となっていた。
【0004】また、おにぎりを成形する際には、ガイド
部の内面方向への膨張を抑制されて、型内のご飯塊が一
対の押型面で上下に圧縮された状態となる。そして、成
形されるおにぎりと、ガイド部の内面との間には、大き
な摩擦抵抗を生ずるため、押型部をガイド部より取り外
しても、このおにぎりが、ガイド部より円滑に離型しな
いことがあった。従って、おにぎりを離型させるため
に、作業者の指等によって、ガイド部の開口部より、お
にぎりを押し出したり、ガイド部を殴打しておにぎりに
振動を与えること等が必要であり、おにぎりの離型作業
が煩雑となっていた。また、この離型作業の際に、おに
ぎりの型くずれを生ずることもあった。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、ご飯粒が付着し難いとともに、おにぎりの成形作業
や成形されたおにぎりの離型作業を効率的に行うことが
できる、おにぎり成形型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るおにぎり成
形型は、一対の押型部と、該一対の押型部の押型面が相
互に近接するように該一対の押型部を案内する筒型のガ
イド部と、を備えて構成され、前記一対の押型部の押型
面に、第1の凹凸模様と該第1の凹凸模様よりも微細な
第2の凹凸模様との少なくとも2種類の凹凸模様が、混
在する状態で設けられ、前記ガイド部の内面に、前記第
1の凹凸模様よりも微細な第3の凹凸模様が設けられて
いることを特徴とする。
【0007】そして、前記一対の押型部の押型面が、そ
れぞれ、前記一対の押型部の対向方向に略直交する底壁
面と、該底壁面の周縁から延びて、前記対向方向に沿っ
た縦壁面と、を備えて構成されるとともに、前記一対の
押型部が、前記対向方向に沿って開閉する二つの割型か
ら構成される成形用型によって成形される合成樹脂製と
している場合には、前記底壁面に、前記第1・第2の凹
凸模様を混在する状態で設け、前記縦壁面に、前記第1
の凹凸模様よりも微細として、前記縦壁面を成形する割
型の型面から前記縦壁面を前記対向方向に沿って離型可
能とした第4の凹凸模様を、設けることが望ましい。
【0008】
【発明の効果】本発明に係るおにぎり成形型では、成形
空間の内壁面を構成する「一対の押型部の押型面及びガ
イド部の内面」に凹凸模様(第1・第2・第3の凹凸模
様や第4の凹凸模様)を設けている。そして、これらの
凹凸模様を構成する各凹部には水分が入り込み易いとと
もに、残留し易いため、成形空間の内壁面を単なる平面
とする場合に比べて、この内壁面に水分が残留し易い。
しかも、このように、成形空間の内壁面に凹凸模様が設
けられ、この内壁面と成形空間内のご飯塊の表面とが、
接触面積の小さな点接触の状態となる。
【0009】さらに、一対の押型部の押型面は、ご飯塊
を直接圧縮する部分であり、特にご飯粒が付着し易い箇
所であるが、本おにぎり成形型では、この押型面に大型
の凹凸模様(第1の凹凸模様)を設けることで、この押
型面に大型の凹部を多数存在させることとし、この押型
面と、ご飯塊との接触面の総和をより小さなものとして
いる。よって、本発明によると、ご飯粒が成形型に付着
し難くなる。
【0010】また、本成形型によると、各押型面及びガ
イド部の内面に凹凸模様が設けられ、これらの面が十分
な保水能力を備えるため、おにぎりを成形する度に、押
型部やガイド部を水で濡らす必要がない。よって、おに
ぎりの成形作業を効率的に行うことができる。
【0011】さらに、本おにぎり成形型では、ガイド部
の内面に第1の凹凸模様より微細な第3の凹凸模様のみ
を設け、この内面の面粗度を低減して、ガイド部の内面
の摩擦抵抗(摺動抵抗)を低くしている。そのため、各
押型部をガイド部に挿入して案内する際、円滑に各押型
部を挿入させることができる。また、おにぎりの成形後
に、少なくとも一方の押型部をガイド部より取り外せ
ば、このおにぎりが、ガイド部より円滑に離型するた
め、この離型のための作業を円滑に行うことができる。
【0012】従って、本おにぎり成形型によると、おに
ぎりを成形する際に、ご飯粒が付着し難いとともに、お
にぎりの成形作業や成形されたおにぎりの離型作業を効
率的に行うことができる。
【0013】そして、請求項2に記載したように、押型
部を2つの割型からなる成形用型によって成形する合成
樹脂製とする場合には、押圧面における縦壁面が、第1
の凹凸模様よりも微細で、かつ、縦壁面を成形する割型
の型面から、成形した縦壁面を、一対の押型部の対向方
向に沿って離型可能とした第4の凹凸模様のみを設けて
いることから、押型部の成形用型からの離型時に、第4
の凹凸模様を賦形する型面の凹凸に極力干渉せずに、押
型部を離型させることができる。
【0014】すなわち、おにぎりを成形する際に便利に
使用できる一対の押型部を、スライドコア等を利用する
ことなく、二つの割型を備えた成形用型によって、簡便
に製造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】第1実施形態のおにぎり成形型1は、図1
に示すように、一対の押型部2A・2Bと、ガイド部3
と、を備えて構成されている。
【0017】ガイド部3は、ポリプロピレン等の合成樹
脂を用いて射出成形により一体成形されたものであり、
図1に示すように、点対称な状態にある、2つの横断面
略正三角形状の筒状部31・31を、壁部32を共有す
る状態に併設して構成されている。また、図1・2に示
すように、ガイド部3の内面33の全域には、第3の凹
凸模様34が、略均一に満遍なく、設けられている。第
3凹凸模様34は、後述する第1凹凸模様24より微細
な凹凸のしぼ模様としている。
【0018】一対の押型部2A・2Bは、それぞれ、ポ
リプロピレン等の合成樹脂を用いて射出成形により一体
成形されて、互いに鏡面対称な外形とされており、蓋部
21と、挿入部22・22と、を備えて構成されてい
る。
【0019】このうち、蓋部21は、点対称な状態にあ
る、2つの略正三角形状の板状部21a・21aを併設
して構成されており、各板状部21a・21aにおける
押型部2A・2Bの相互の対向面となる裏面21bの周
縁寄りから、挿入部22・22が突出している。
【0020】各挿入部22・22は、横断面略正三角形
状の筒形状とされている。そして、各押型部2A若しく
は2B毎に併設された2つの挿入部22・22は、ガイ
ド部3の2つの筒状部31・31内の上端側若しくは下
端側に摺接状態にて挿入可能とされている。
【0021】また、各板状部21a・21aの裏面21
bのうちで、各挿入部22・22で取り囲まれた部分が
押型面23・23とされている。そして、この押型面2
3・23は、図1・3に示すように、一対の押型部2A
・2Bの対向方向に略直交する底壁面23a・23a
と、底壁面23a・23aの周縁から上下方向に延び
て、一対の押型部2A・2Bの対向方向に沿った縦壁面
23b・23bと、を備えて構成されている。
【0022】これら一対の押型部2A・2Bは、図5に
示すように、同一の射出成形用型4によって一体的に成
形されるものである。射出成形用型4は、一対の押型部
2A・2Bの対向方向、すなわち、挿入部21・21の
軸方向、あるいは、縦壁面23bの底壁面23aから突
出する方向、に沿って、型締め・型開きする二つの割型
41・42から構成されている。割型41の型面41a
は、蓋部21の表面28側を賦形し、割型42の型面4
2aは、挿入部21・21を含めた蓋部21の裏面21
b側を賦形できるように、構成されている。
【0023】そして、押型部2A・2Bの各底壁面23
aの全域には、図3・4に示すように、第1の凹凸模様
24と、第2の凹凸模様25と、が設けられている。ま
た、各縦壁面23bの全域には、第4の凹凸模様26だ
けが設けられている。第2凹凸模様25は、第1凹凸模
様24より微細な凹凸のしぼ模様としている。また、第
4凹凸模様26は、第2凹凸模様25よリ微細な凹凸の
しぼ模様としている。
【0024】なお、実施形態の場合、各底壁面23aの
外周縁は、曲面状に縦壁面23bに連なっており、その
曲面状の部位は、第2凹凸模様25だけが設けられてい
る。そして、外周縁の曲面状の部位を除いた底壁面23
aには、第2の凹凸模様25が第1の凹凸模様24上に
重畳的に設けられている。
【0025】また、各縦壁面23bの第4凹凸模様26
の凹凸は、各押型部2A・2Bの対向方向で型開き・型
締めする射出成形用型4により成形されることから、そ
の型開き時に、第4凹凸模様26を賦形した型面42a
の賦形部位42bが、円滑に、縦壁面23b・23bに
沿って相対移動できるように、極力、小さく設定されて
いる。
【0026】ちなみに、各押型面23は、成形する三角
柱状のおにぎり51(図4参照)の軸方向の略半分より
若干短めの部分の外周面を成形することとなる。また、
ガイド部3の内面33は、おにぎり51の成形時、おに
ぎり51の軸方向の中間部分における軸方向回りの周面
を成形するように、設定されている。
【0027】次に、本成形型1の一使用例を、図4を用
いて説明すると、先ず、一対の押型部2A・2Bと、ガ
イド部3と、を水によって軽く湿らせた後に、下方に配
置される押型部2Bをガイド部3に装着し、ガイド部3
と押型部2Bとの一体品を台上等に設置する。この押型
部2Bの装着は、押型部2Bの各挿入部22・22を、
対応する筒状部31・31の下端側に挿入することによ
って行われる。
【0028】続いて、2つの筒状部31・31にその上
端側の開口より、ご飯塊5が挿入される。そして、上方
に配置される押型部2Aを、ガイド部3に装着する。こ
の装着は、押型部2Aの各挿入部22・22を、対応す
る筒状部31・31の上端側に挿入することによって行
われる。
【0029】そして、押型部2Aの表面28を押圧する
と、押型部2Aがガイド部3に案内されて押型部2B方
向へ下降し、押型部2Aの押型面23と、押型部2Bの
押型面23とが相互に近接する。これにより、ご飯塊5
が上下方向に圧縮され、おにぎり51の成形を完了す
る。その後、上方に配置される押型部2Aと、ガイド部
3とを上方に抜き取れば、おにぎり51を本成形型1よ
り離型することができる。
【0030】以上のように、本成形型1では、成形空間
の内壁面を構成する「一対の押型部2A・2Bの押型面
23・23及びガイド部3の内面33」に凹凸模様24
・25・26・34を設けている。そして、これらの凹
凸模様24・25・26・34を構成する各凹部には水
分が入り込み易いとともに、残留し易いため、成形空間
の内壁面(23・23・33)に水分が残留し易い。し
かも、このように、成形空間の内壁面(23・23・3
3)に凹凸模様24・25・26・34が設けられ、こ
の内壁面(23・23・33)と成形空間内のご飯塊5
の表面とが、接触面積の小さな点接触の状態となる。
【0031】さらに、押型面23・23の底壁面23a
・23aは、ご飯塊5を直接圧縮する部分であり、特に
ご飯粒が付着し易い箇所であるが、本成形型1では、こ
の底壁面23a・23aに大型の凹凸模様(第1の凹凸
模様)24・24を設けことで、この底壁面23a・2
3aに大型の凹部を多数存在させることとし、この底壁
面23a・23aと、ご飯塊5との接触面の総和をより
小さなものとしている。よって、本成形型1によると、
ご飯粒が付着し難くなる。
【0032】また、本成形型1によると、各押型面23
・23及びガイド部3の内面33に凹凸模様24・25
・26・34が設けられ、これらの面23・23・33
が十分な保水能力を備えるため、おにぎり51を成形す
る度に、押型部2やガイド部3を水で濡らす必要がな
い。よって、おにぎり51の成形作業を効率的に行うこ
とができる。
【0033】さらに、本成形型1では、ガイド部3の内
面33に微細な凹凸模様(第3の凹凸模様)34のみを
設け、この内面33の面粗度を低減して、この内面33
の摩擦抵抗(摺動抵抗)が低くしている。そのため、各
押型部2A・2Bをガイド部3に挿入して案内する際、
円滑に各押型部2A・2Bを挿入させることができる。
また、おにぎり51の成形後に、少なくとも一方の押型
部(2A若しくは2B)をガイド部3より取り外せば、
このおにぎり51が、ガイド部3より円滑に離型するた
め、この離型のための作業を円滑に行うことができる。
【0034】従って、本成形型1によると、おにぎり5
1を成形する際に、ご飯粒が付着し難いとともに、おに
ぎり51の成形作業や成形されたおにぎり51の離型作
業を効率的に行うことができる。
【0035】さらにまた、本成形型1では、押圧面23
・23における各縦壁面23bが、第1の凹凸模様24
よりも微細で、かつ、縦壁面23bを成形する割型42
の型面42aから、成形した縦壁面23bを、型開き方
向に離型可能とした第4の凹凸模様26のみを設けてい
ることから、押型部2A・2Bの成形用型4からの離型
時に、第4の凹凸模様26を賦形する型面42aの賦形
部位42bにおける凹凸に極力干渉せずに、押型部2A
・2Bを離型させることができる。すなわち、おにぎり
51を成形する際に便利に使用できる一対の押型部2A
・2Bを、スライドコア等を利用することなく、二つの
割型41・42からなる成形用型4によって、簡便に製
造することができる。
【0036】なお、第2の凹凸模様25や第3の凹凸模
様33は、凹凸の高低差(しぼ深さ)を30〜100μ
mとすることが好ましい(実施形態の場合には、第2・
3凹凸模様25・34のしぼ深さは共に50μmとして
いる)。これらの高低差が、30μm未満であると、第
2の凹凸模様25及び第3の凹凸模様34を構成する凹
凸のサイズが不十分となり、第2の凹凸模様24及び第
3の凹凸模様34が十分な保水性能を発揮できない場合
がある。また、これらの高低差が、100μmを越える
と、押型面23や内面33の面粗度が過大となるおそれ
がある。
【0037】また、第4凹凸模様26は、押型部2A・
2Bの成形用型4からの離型性とご飯粒の付着防止の観
点から、凹凸の高低差を10〜30μmの範囲とするこ
とが好ましい(実施形態の凹凸模様26のしぼ深さは2
0μmとしている)。
【0038】ちなみに、ガイド部3も、筒状部31の軸
方向に沿って開閉する二つの割側から構成される射出成
形用型によって、成形されるが、筒状に形成されている
ため、第4凹凸模様26より凹凸の高低差が大きな第3
凹凸模様34を有していても、成形用型からの離型時
に、筒状の形状が拡開する態様となって、支障なく、ガ
イド部3を成形用型から離型させることができる。
【0039】さらに、第1の凹凸模様24を構成する凹
凸の高低差は0.15〜2mmの範囲とすることが好まし
く、各凸部間のピッチは、1〜5mmの範囲とすることが
好ましい(実施形態の場合、第1凹凸模様24は、直径
2mmの球状凸部を、0.35mm突出させるとともに、3
mmピッチで、多数設けて構成されている)。この高低差
が0.15mm未満であると、第1の凹凸模様24が第2
の凹凸模様25と近似した状態となり、第2の凹凸模様
25とともに第1の凹凸模様24を各押型面23の底壁
面23aに併存させる意義が、没却する。また、このピ
ッチが1mm未満であると、押型面23とおにぎり51
(ご飯塊5)との接触面の総和を十分に小さくできず、
第1の凹凸模様24を設けた意義が、没却する。一方、
この高低差が2mmを越えると、成形されるおにぎり51
に、第1の凹凸模様24が転写される可能性がある。さ
らに、このピッチが5mmを越えると、第1の凹凸模様2
4を構成する凹部のサイズが過小となり、押型面23と
おにぎり51(ご飯塊5)との接触面の総和が却って大
きくなるおそれがある。すなわち、これらの高低差やピ
ッチを上記範囲に定めれば、押型面23とおにぎり51
(ご飯塊5)との接触面の総和が確実に良好な値となる
とともに、成形されるおにぎり51に、第1の凹凸模様
24が転写される等の不具合を確実に防止できるからで
ある。
【0040】また、本成形型1では、ガイド部3に2つ
の筒状部31・31を設けるとともに、一対の押型部2
A・2Bに2つの挿入部22・22を設けて、1度の成
形作業によって、2つのおにぎり51を成形可能として
いるが、1度の成形作業で成形可能なおにぎり51の数
は1つ以上であれば特に問わない。また、本発明の成形
型によって形成されるおにぎり51の形状も、第1実施
形態に示す三角おにぎり形状に限定されず、例えば、俵
形状等の他の形状であってもよい。
【0041】次に、図6に示す第2実施形態によって、
俵形状のおにぎりを成形するための成形型6について説
明する。
【0042】この成形型6も、一対の押型部7A・7B
と、ガイド部8と、を備えて、ポリプロピレン等の合成
樹脂から射出成形によって形成されている。
【0043】ガイド部8は、横断面略矩形状の筒体を用
いて構成され、対向する一対の各内壁面より、内部空間
を3つに区画するための突条81・81を突設させてい
る。また、ガイド部8の内面83の略全域には、第1実
施形態の第3の凹凸模様34と同様な凹凸模様(第3の
凹凸模様)84が設けられている。
【0044】一方、一対の押型部7A・7Bは、略矩形
状の蓋部71と、3つの挿入部72・72・72と、備
えて構成されている。そして、3つの挿入部72・72
・72は、蓋部71の裏面71bより横断面略矩形状の
筒形状に突出している。そして、各押型部7A・7Bの
3つの挿入部72は、ガイド部8における突条81・8
1で区画される3つの空間部分の上端側若しくは下端側
に挿入可能とされている。
【0045】また、蓋部71の裏面71bのうちで、各
挿入部72で取り囲まれた部分が、俵形状のおにぎりに
おける軸直交方向の略半分の外周面を成形する押型面7
3・73・73とされている。そして、各押型面73
は、一対の押型部7A・7Bの対向方向に略直交する底
壁面73aと、底壁面73aの周縁から上下方向に延び
て、一対の押型部7A・7Bの対向方向に沿った縦壁面
73bと、を備えて構成されている。
【0046】そして、各底壁面73aの全域には、第1
の凹凸模様24と同様な第1凹凸模様74と、第2の凹
凸模様25と同様な第2凹凸模様75、が設けられてい
る。また、各縦壁面73bの全域には、第4の凹凸模様
26と同様な第4凹凸模様76が設けられている。
【0047】さらに、各底壁面73aの外周縁は、曲面
状に縦壁面73bに連なっており、その曲面状の部位
は、第2凹凸模様75だけが設けられている。そして、
外周縁の曲面状の部位を除いた底壁面73aには、第2
凹凸模様75が第1の凹凸模様74上に重畳的に設けら
れている。
【0048】また、各縦壁面73bの第4凹凸模様76
のしぼ模様の凹凸は、各押型部7A・7Bが対向方向で
型開き・型締めする射出成形用の成形型により成形され
ることから、その型開き時に、第4凹凸模様76を賦形
した型面が、円滑に、縦壁面73bに沿って移動できる
ように、極力、小さく設定されている。
【0049】この第2実施形態の成形型6も、第1実施
形態の成形型1と同様な方法で使用される。そして、こ
の成形型6によっても、おにぎりを成形する際に、ご飯
粒が付着し難いとともに、おにぎりの成形作業や成形さ
れたおにぎりの離型作業を効率的に行うことができ、さ
らに、押型部7A・7B自体の成形時の離型も容易とな
る。
【0050】なお、第1・2実施形態では、押型面23
・73の底壁面23a・73aに、第1の凹凸模様24
・74と、第2の凹凸模様25・75とを、重畳的に設
ける態様、即ち、第1の凹凸模様24・74を構成する
凹部上と、凸部上とに第2の凹凸模様25・75を重ね
て設ける態様を例示した。しかし、第1の凹凸模様24
・74を構成する凹部上若しくは凸部上の一方に、第2
の凹凸模様25・75を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のおにぎり成形型を示す分解斜視
図である。
【図2】同実施形態のガイド部の拡大部分断面図であ
る。
【図3】同実施形態の押型部の拡大部分断面図である。
【図4】同実施形態の使用態様を示す図である。
【図5】同実施形態の押型部の成形に使用する成形用型
を示す断面図である。
【図6】第2実施形態のおにぎり成形型を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
1・6…おにぎり成形型、 2A・2B・7A・7B…押型部、 23・73…押型面、 23a・73a…底壁面、 23b・73b…縦壁面、 24・74…第1の凹凸模様、 25・27…第2の凹凸模様、 26・76…第4の凹凸模様、 3・8…ガイド部、 33・83…内面、 34・84…第3の凹凸模様、 4…成形用型、 41・42…割型、 41a・42a…型面、 5…ご飯塊、 51…おにぎり。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の押型部と、該一対の押型部の押型
    面が相互に近接するように該一対の押型部を案内する筒
    型のガイド部と、を備えて構成され、 前記一対の押型部の押型面に、第1の凹凸模様と該第1
    の凹凸模様よりも微細な第2の凹凸模様との少なくとも
    2種類の凹凸模様が、混在する状態で設けられ、 前記ガイド部の内面に、前記第1の凹凸模様よりも微細
    な第3の凹凸模様が設けられていることを特徴とするお
    にぎり成形型。
  2. 【請求項2】 前記一対の押型部の押型面が、それぞ
    れ、前記一対の押型部の対向方向に略直交する底壁面
    と、該底壁面の周縁から延びて、前記対向方向に沿った
    縦壁面と、を備えて構成されるとともに、 前記一対の押型部が、前記対向方向に沿って開閉する二
    つの割型から構成される成形用型によって成形される合
    成樹脂製として、 前記底壁面に、前記第1・第2の凹凸模様が混在する状
    態で設けられ、前記縦壁面に、前記第1の凹凸模様より
    も微細として、前記縦壁面を成形する割型の型面から前
    記縦壁面を前記対向方向に沿って離型可能とした第4の
    凹凸模様が、設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載のおにぎり成形型。
JP2000307526A 2000-10-06 2000-10-06 おにぎり成形型 Withdrawn JP2002112901A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000307526A JP2002112901A (ja) 2000-10-06 2000-10-06 おにぎり成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000307526A JP2002112901A (ja) 2000-10-06 2000-10-06 おにぎり成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002112901A true JP2002112901A (ja) 2002-04-16

Family

ID=18788026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000307526A Withdrawn JP2002112901A (ja) 2000-10-06 2000-10-06 おにぎり成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002112901A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291412A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sukeetaa Kk 粉粒食品ふりかけ用テンプレート装置
KR20140113613A (ko) * 2014-04-28 2014-09-24 이재우 주먹밥 성형틀
KR101523016B1 (ko) * 2013-03-12 2015-05-27 이재우 주먹밥 제조방법 및 성형틀
CN105455604A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 康贝株式会社 煮饭用容器
JP2017086050A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 一巳 重村 焼きおにぎりの製造法
KR20180109551A (ko) * 2017-03-28 2018-10-08 이성재 초밥 성형기

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291412A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sukeetaa Kk 粉粒食品ふりかけ用テンプレート装置
KR101523016B1 (ko) * 2013-03-12 2015-05-27 이재우 주먹밥 제조방법 및 성형틀
KR20140113613A (ko) * 2014-04-28 2014-09-24 이재우 주먹밥 성형틀
KR101881399B1 (ko) * 2014-04-28 2018-07-24 이재우 주먹밥 성형틀
CN105455604A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 康贝株式会社 煮饭用容器
JP2017086050A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 一巳 重村 焼きおにぎりの製造法
KR20180109551A (ko) * 2017-03-28 2018-10-08 이성재 초밥 성형기
KR101980238B1 (ko) * 2017-03-28 2019-05-21 이성재 초밥 성형기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002112901A (ja) おにぎり成形型
JP4920171B2 (ja) スローアウェイチップの製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型
JP3554443B2 (ja) 圧粉体の成形方法
JPS63281647A (ja) パッド
CN212126204U (zh) 便于取玻片的玻片盒
JP4143988B2 (ja) 糊容器のスライダー
KR100726327B1 (ko) 금형 장치
JPH0523294Y2 (ja)
JPS63172617A (ja) 深みぞ玉軸受用のスナップ保持器を製造するための注型あるいは射出成形工具、並びにこの工具で製造されるスナップ保持器
JP3971841B2 (ja) カートリッジ収納ケース
JP3850401B2 (ja) 成形用金型及び成形方法
US20040178101A1 (en) Tool retaining structure of toolbox
JPH0514659Y2 (ja)
JP5158129B2 (ja) スローアウェイチップの製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型
JPS59125440U (ja) 車両用収納箱
JPS58116136U (ja) 成形用金型
KR200204095Y1 (ko) 샤프심 케이스
JPH0744257Y2 (ja) 固形化粧料の繰り出し容器
KR200250780Y1 (ko) 샤프펜슬의 처크
JPH0311192Y2 (ja)
JPH0319856Y2 (ja)
JP3027302U (ja) 芯入り固形石鹸
JPH0116769Y2 (ja)
JPH0321686Y2 (ja)
TWI284023B (en) Structure of spike mode

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080108