JP5158129B2 - スローアウェイチップの製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 - Google Patents

スローアウェイチップの製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 Download PDF

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本発明は、略平板状を呈するチップ本体の厚さ方向を向く平板面の周りに配置される周面にすくい面が形成された、いわゆる縦刃式のスローアウェイチップの製造方法、およびこのようなスローアウェイチップを、その原料粉末を圧縮した圧粉体から製造する場合の該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型に関するものである。
このような縦刃式スローアウェイチップの製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型としては、例えば特許文献1に、図14に示すような方形平板状のチップ本体1を備えて、その方形をなす平板面2の周囲に配置される4つの周面のうち、互いに反対側に位置する一対の周面がすくい面3とされ、このすくい面3と逃げ面とされる上記平板面2との交差稜線が切刃4とされたスローアウェイチップを製造するものとして、このチップ本体1の厚さ方向(図14において上下方向)に対応する方向に垂直な方向に互いに対向して離接(上下動)する上下のパンチと、上下動して接近したこれら上下パンチの周囲を取り囲むように配設されて該上下パンチとの間にキャビティーを画成するダイとを備えたプレス成形金型を用いて、上記キャビティー内に投入した超硬合金等のスローアウェイチップの原料粉末を、上下パンチによって圧縮して圧粉体をプレス成形するものが提案されている。
なお、上記スローアウェイチップにおいては、そのチップ本体1の上記周面のうちすくい面3に隣接する残りの一対の他の周面5と該すくい面3との交差稜線も切刃6として使用されることがあり、この場合にはこの他の周面5は該切刃6の逃げ面とされる。そして、これら切刃4,6が形成された交差稜線同士が交差するすくい面3の角部には、これらの切刃4,6に連なるコーナ部7が形成され、このコーナ部に連なる上記平板面2と他の周面5との交差稜線部がコーナ稜線部8とされる。ここで、このコーナ稜線部8は、上記他の周面5から平板面2にかけて断面凸円弧状に湾曲する凸曲面、すなわち1/4凸円筒面とされていて、これに伴い上記コーナ部7も切刃4,6に滑らかに連なる1/4凸円弧状を呈している。
また、このスローアウェイチップは、上記すくい面3と逃げ面とされる平板面2、他の周面5、および上記コーナ稜線部8とが切刃4,6およびコーナ部7を介して直交する方向に配設されたネガティブタイプのスローアウェイチップとされている。また、この特許文献1では、上記キャビティー内にダイからピンを出没可能に設けて、スローアウェイチップの工具本体への取り付けの際にクランプネジ等が挿入される取付穴9となる貫通孔を圧粉体に形成するようにしている。
一方、特許文献2には、上記縦刃式スローアウェイチップとは異なり、方形平板状のチップ本体の厚さ方向を向く方形の平板面をすくい面とするスローアウェイチップの製造方法およびその圧粉体のプレス成形金型として、このチップ本体の厚さ方向に対応する方向に上下動する上下パンチと、その周囲を取り囲んでキャビティーを画成するダイとを備えたプレス成形金型を用いて、上記平板面の周囲に配置されるチップ本体の周面(特許文献2記載のスローアウェイチップでは逃げ面とされる。)の上記すくい面とは反対の平板面近傍部分を圧粉体の時点で面取りするのに際し、圧粉体のこの部分を成形する下パンチのプレス面周縁にエッジを設け、このエッジの先端を平面で面取りすることにより、鋭利なエッジ先端にチッピング等の破損が生じるのを防ぐようにすることが提案されている。なお、これらのプレス成形金型によって成形された圧粉体は、焼結されて上記スローアウェイチップに製造される。
特開平10−146695号公報 特開2002−210603号公報
ところが、上記特許文献1に記載のように、縦刃式スローアウェイチップに形成される圧粉体を、チップ本体1の厚さ方向に対応する方向に垂直な方向に互いに対向して上下動する上下パンチによって圧縮してプレス成形すると、この圧縮される方向の圧粉体の寸法が圧粉体の厚さ寸法よりも大きくなるため、原料粉末を均一に圧縮するのが困難となるおそれがあった。特に、この特許文献1記載の製造方法およびプレス成形金型では、チップ本体1をその厚さ方向に貫通する取付穴9を形成するため、この厚さ方向に対応する方向、すなわち上下パンチによる圧縮方向に垂直な方向にピンをキャビティー内に出没可能に設けており、原料粉末の圧縮時にはこのピンの周りで圧縮比が僅かながら変化してしまうため、製造されたスローアウェイチップにおいてもその取付穴9の周囲で微小な変形が生じることになる。
その一方で、例えば図15に示すように、このような縦刃式スローアウェイチップの圧粉体を、上記特許文献2と同様にチップ本体1の厚さ方向に対応する方向(図15において上下方向)に対向して離接する上下パンチ11,12と、その周囲を取り囲んでキャビティー13を画成するダイ14とを備えたプレス成形金型を用いて成形しようとすると、キャビティー13内に突出するピン15は上下パンチ11,12による圧縮方向に延びることとなるため、その周囲での圧縮比の変化による変形は抑えられるものの、圧粉体においてチップ本体1の断面1/4凸円弧状の上記コーナ稜線部8に対応する部分を成形することとなる上下パンチ11,12のプレス面16,17の周縁部が、図16に拡大して示すように断面1/4凹円弧状に形成されることとなり、この周縁部が上下パンチ11,12のダイ14に摺接するパンチ側摺接面18との間で限りなく先細りとなる鋭利なエッジ部19を形成することとなって、このエッジ部19に容易に破損を生じ金型寿命を著しく損なう結果となる。しかるに、上記縦刃式のスローアウェイチップにおいて、このコーナ稜線部8は、上記すくい面3の角部と交差して切刃4,6に連なるコーナ部7を形成するものであるから、上記特許文献2のようにエッジ部19の先端を平面で面取りしたりするとその形状がそのまま該コーナ部7と切刃6との間に段差として転写されてしまうため、この特許文献2と同じようにして破損を防ぐことはできない。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のような縦刃式のスローアウェイチップの圧粉体を、ダイとチップ本体の厚さ方向に対応する方向に対向して離接する上下パンチを備えたプレス成形金型を用いて成形するのに、チップ本体の上記コーナ稜線部が1/4凸円弧曲面状であったりしてもコーナ部の形状を損なうことなく、パンチのプレス面周縁部の破損を防ぐことが可能なスローアウェイチップの製造方法を提供し、また係る製造方法に用いて好適な圧粉体のプレス成形金型を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のスローアウェイチップの製造方法は、略平板状を呈するチップ本体の厚さ方向を向く平板面の周りに配置される周面にすくい面が形成され、このすくい面と上記平板面との交差稜線と、このすくい面に隣接する他の周面と該すくい面との交差稜線との少なくとも一方に切刃が形成されるとともに、これらの交差稜線同士が交差する上記すくい面の角部には上記切刃に連なるコーナ部が形成されて、このコーナ部に連なる上記平板面と上記他の周面との交差稜線部がコーナ稜線部とされたスローアウェイチップの製造方法であって、上記厚さ方向に対応する方向に互いに対向して相対的に離接させられるパンチと、接近したこれらパンチの周囲を取り囲むように配設されて該パンチとの間にキャビティーを画成するダイとを備えたプレス成形金型を用いて、上記キャビティーに投入した超硬合金またはサーメットの上記チップ本体の原料粉末を上記パンチによって圧縮して圧粉体をプレス成形するに際し、上記ダイに、上記パンチに摺接するダイ側摺接面に対して後退する凹部を形成して、この凹部の内面を、接近した上記パンチのプレス面に連なるように形成し、この凹部の内面により、上記圧粉体において上記チップ本体のコーナ稜線部に対応する部分の少なくとも一部を、上記プレス成形金型のうち上記ダイ側で成形することを特徴とする。
また、本発明の圧粉体のプレス成形金型は、このようなスローアウェイチップの製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型であって、上記チップ本体の厚さ方向に対応する方向に互いに対向して相対的に離接させられるパンチと、接近したこれらパンチの周囲を取り囲むように配設されて該パンチとの間にキャビティーを画成するダイとを備え、このダイには、上記パンチに摺接するダイ側摺接面に対して後退する凹部が形成されて、この凹部の内面が、接近した上記パンチのプレス面に連なるように形成されていることを特徴とする。
従って、例えばこのようなプレス成形金型を用いると、上記ダイに形成された凹部が、離接するパンチに摺接するそのダイ側摺接面に対して後退するように形成されて、この凹部の内面が、接近したパンチのプレス面に連なるように形成されているので、上記構成のスローアウェイチップの製造方法においては、これらダイとパンチとによって画成されるキャビティー内に投入された原料粉末を、パンチによる圧縮によってこのダイ側に形成された凹部に充密させることにより、圧粉体においてチップ本体のコーナ稜線部に対応する部分の少なくとも一部が、上記凹部の内面すなわちプレス成形金型のパンチ側ではなくダイ側で成形されることとなる。このため、たとえチップ本体のコーナ稜線部が、上記他の周面から上記平板面にかけて凸状に湾曲する凸曲面状とされていて、これに伴い上記圧粉体の上記コーナ稜線部に対応する部分も凸曲面状とされるのに対し、この圧粉体の上記コーナ稜線部に対応する部分を成形する上記キャビティー内の上記凹部から、接近したパンチに連なる部分が例えば断面略円弧状などの凹曲面状に形成される場合においても、この凹曲面のうちパンチ側のプレス面に形成されるのは、上記コーナ稜線部に対応する部分の少なくとも一部を成形する上記凹部の内面部分を除いた部分となる。
すなわち、パンチが接近してキャビティーが形成された状態で、該キャビティーの内面は、上記コーナ稜線部に対応する部分の一部が上記凹部の内面によって成形される場合には、パンチのプレス面周縁部が大きく凹湾曲しないところでダイ側の凹部内面に連なることとなるので、このプレス面の周縁部がパンチのダイ側摺接面に摺接するパンチ側摺接面となすエッジ部の角度を大きく確保することができ、これにより該エッジ部に破損が生じたりするのを防ぐことが可能となるのである。なお、こうして連なる上記凹部の内面と接近したパンチのプレス面とは滑らかに連続するようにされるのが望ましく、例えばこのように上記コーナ稜線部に対応する部分の一部が凹部の内面によって成形される場合には、少なくともこの部分で上記凹部の内面と、接近したパンチのプレス面とが滑らかに連続するようにすることにより、製造されたスローアウェイチップのコーナ稜線部および切刃のコーナ部も、段差等がなく滑らかに連続するように形成することができる。さらに、このエッジ部の破損等をより確実に防ぐには、パンチのダイ側摺接面に摺接する上記パンチ側摺接面と上記プレス面との交差角、すなわち上記エッジ部の角度が45°以上とされるのが望ましい。
一方上記チップ本体に、上記平板面に開口して該チップ本体を上記厚さ方向に貫通するチップ取付穴が形成され、これに伴い上記圧粉体にも貫通孔が形成される場合には、上記キャビティー内に、互いに接近した上記パンチ間に上記厚さ方向に対応する方向に突出する突部を設けることにより、このパンチによる原料粉末の圧縮方向と突部の突出する方向とが一致するので、この突部の周囲での原料粉末の圧縮比の変化を抑えることができて、製造されたスローアウェイチップのチップ本体における取付穴周辺に変形が生じたりするのを防ぐことができる。そして、この突部をその外径が上記パンチのプレス面側に向けて拡径するように形成し、上記突部により上記圧粉体に貫通孔を形成して、上記チップ本体に、上記チップ取付穴を、その一端または両端の開口部が開口側に向けて内径が大きくなるように形成することにより、この突部の外周面によって圧粉体成形の際に原料粉末が該突部の外周側すなわち上記凹部に押し出されることとなるので、この凹部への原料粉末の充密をさらに確実かつ効率的とすることができる。また、上記パンチのプレス面には、上記ダイの凹部側に向けて互いの間隔が漸次大きくなる傾斜面を備えて、上記コーナ稜線部に交差する上記平板面の角部分のうち一方の平板面側の部分が上記コーナ稜線部から該平板面の中央部側に向かうに従い他方の平板面に向けて傾斜する傾斜面とされた上記チップ本体に製造される上記圧粉体を成形することにより、やはりこの凹部内に原料粉末を一層確実かつ効率的に充密することが可能となる。なお、上記圧粉体において上記チップ本体のコーナ稜線部に対応する部分が平面状とされる場合には、これに応じて上記凹部の上記厚さ方向に対応する方向の両端縁において上記ダイ側摺接面に連なる壁部を、該凹部の底面と角度をもって交差する平面状に形成されていてもよい。また、上記ダイを、上記キャビティーを間にして分割して離接可能とすれば、このダイ側の凹部よって上記コーナ稜線部に対応する部分が形成された圧粉体を、容易にプレス成形金型から抜き出すことが可能となる。さらに、凹部により成形される圧粉体の部分を抜き出すことができれば、ダイを部分的に分割して部分的に離接可能とするようにしてもよい。さらにまた、上記パンチに内パンチと外パンチとを備えて、これら内パンチと外パンチを互いに独立して上記厚さ方向に対応する方向に相対的に離接可能とすることにより、キャビティーに投入された原料粉末を圧縮する際に、まず内パンチを接近させて原料粉末を外側に押し出し、次いで外パンチを接近させることにより、この外側に押し出された原料粉末をさらに外側に押圧して、一層確実かつ効率的に凹部内に原料粉末を充密させることも可能となる。また、たとえ三角形平板状のチップ本体を有するスローアウェイチップでも、原料粉末を均等に圧縮した圧粉体から容易に製造することが可能となる。
本発明のプレス成形金型の第1の実施形態を示す断面図である。 図1におけるA部分の拡大断面図である。 図1に示す第1の実施形態の変形例を示すA部分に相当する拡大断面図である。 図1に示す第1の実施形態の他の変形例を示すA部分に相当する拡大断面図である。 図1に示す第1の実施形態のダイ24の分割の変形例を示すチップ厚さ方向に見た平面図である。 図1に示す第1の実施形態のダイ24の分割の他の変形例を示すチップ厚さ方向に見た平面図である。 本発明のプレス成形金型の第2の実施形態を示す断面図である。 図7におけるA部分の拡大断面図である。 本発明のプレス成形金型の第3の実施形態を示す断面図である。 本発明のプレス成形金型の第4の実施形態を示す断面図である。 三角形平板状の縦刃式スローアウェイチップを示す平面図である。 図11に示すスローアウェイチップの側面図である。 本発明のプレス成形金型の第5の実施形態を示す断面図である。 方形平板状の縦刃式スローアウェイチップを示す斜視図である。 図14に示すスローアウェイチップを特許文献2に記載の方法と同様に製造しようとしたときのプレス成形金型の断面図である。 図15におけるA部分の拡大断面図である。
図1および図2は、本発明のスローアウェイチップの製造方法に用いられる本発明のプレス成形金型の第1の実施形態を示す断面図であり、以下このプレス成形金型について説明しながら、かかるプレス成形金型を用いた本発明のスローアウェイチップの製造方法の一実施形態についても説明する。本実施形態のプレス成形金型は、図14に示したような方形平板状のチップ本体1を有するスローアウェイチップの圧粉体を成形するためのものであって、このチップ本体1の厚さ方向に対応する方向(図1において上下方向。以下、単にチップ厚さ方向と称する。)に互いに対向して図示されない駆動手段により相対的に離接させられる上下のパンチ21,22と、接近したこれらパンチ21,22の周囲を取り囲むように配設されて該パンチ21,22との間にキャビティー23を画成するダイ24とを備えている。
なお、このダイ24は、上記キャビティー23を間にしてチップ厚さ方向にその略中央から2分割される上ダイ24Aと下ダイ24Bとから構成されていて、これら上下ダイ24A,24Bはやはり図示されない駆動手段によって該チップ厚さ方向に相対的に離接可能とされており、両者が接近して密着することによってダイ24が形成されたところに、該ダイ24を基準として、下ダイ24Bに下側から嵌挿されていた下パンチ22が上昇するとともに、上側からは上パンチ21が上ダイ24Aに嵌挿されて下降させられ、図1に示すようにキャビティー23が画成される。また、これら上下パンチ21,22とダイ24の上下ダイ24A,24Bとは、そのパンチ側摺接面21A,22Aとダイ側摺接面24Cとを互いに摺接させて上下パンチ21,22が上下ダイ24A,24Bに嵌挿されるようになされている(ただし、図においては説明のため、これらパンチ側摺接面21A,22Aとダイ側摺接面24Cとの間には大きな隙間があけられているが、実際にはこの隙間は数ミクロン程度である。)。
さらに、こうして画成されるキャビティー23内には、互いに接近した上下パンチ21,22間にチップ厚さ方向に突出するピン25が、本実施形態における突部として設けられている。すなわち、このピン25は円柱状をなしていて、下パンチ22上面のプレス面22B中央に開孔するように該下パンチ22に形成された円孔22C内に嵌挿され、やはり図示されない駆動手段により下パンチ22とは独立して上記プレス面22Bから上記チップ厚さ方向にキャビティー23内に出没可能とされている。一方、上パンチ21には、その下面のプレス面21Bのやはりその中央に開孔する円孔21Cが形成されており、キャビティー23内に突出したピン25の先端(上端)部は、この上パンチ21の円孔21Cに嵌挿されて収容される。
このようなプレス成形金型によって、上記縦刃式のスローアウェイチップに製造される圧粉体を成形するには、このキャビティー23内に、上パンチ21が上ダイ24Aに嵌挿される前にその開口部から、WCを主成分とする超硬合金やTiC−TiNを主成分とするサーメットなどのスローアウェイチップの原料粉末を投入し、この原料粉末を上パンチ21のプレス面21Bと下パンチ22のプレス面22Bとによってキャビティー23内で圧縮する。従って、これにより、上記突出したピン25も含めて該キャビティー23の内面形状に応じた形状の圧粉体が成形される。
ここで、図1および図2に示した断面図は、こうして成形される圧粉体において図14に示したスローアウェイチップのすくい面3に平行となる断面に対応する断面に沿ってキャビティー23の内面形状を見るようにしたものであり、上記上下パンチ21,22は上述のようにチップ厚さ方向に接近して原料粉末を圧縮することにより、そのプレス面21B,22Bのチップ厚さ方向に垂直とされた平面部分によってチップ本体1の上記平板面2に対応する圧粉体の平板面を成形することとなる。また、ネガタイプとされた該スローアウェイチップのすくい面3に対応する圧粉体の一対の周面は、図1および図2の図面の手前側と奥側とに配設されてキャビティー23の内面を形成する図示されないダイ24内周の上記チップ厚さ方向に平行な平坦面によって成形される。
そして、方形平板状のチップ本体1において上記他の周面5に対応する圧粉体の他の周面は、上記図示されない平坦面に垂直とされてチップ厚さ方向に延びるダイ24の内周部によって成形されることとなるが、本実施形態では図1に示すようにダイ24のこの内周部に、上記ダイ側摺接面24Cに対して後退する凹部26が、圧粉体に一対形成される上記他の周面にあわせてキャビティー23の両側にそれぞれ形成されており、この凹部26の内面27が、互いに接近してキャビティー23を画成した上下パンチ21,22の上記プレス面21B,22Bに、上記ダイ側摺接面24Cを介して連なるようにされている。ここで、本実施形態では、この凹部26の内面27は、上記キャビティー23を画成したプレス面21B,22Bにダイ側摺接面24Cを介して連なるようにされていて、上記ダイ側摺接面24Cに平行にチップ厚さ方向に延びるようにして該ダイ側摺接面24Cから一段後退するようにされた底面27Aと、この底面27Aのチップ厚さ方向両端縁(凹部26の上下端縁)において該底面27Aに対して屹立してダイ側摺接面24Cに連なる壁面27Bとから構成されており、これら底面27Aと壁面27Bとは滑らかに接するように形成されている。
しかるに、このような凹部26が形成されることにより、キャビティー23内に投入された原料粉末は、上述のように上下パンチ21,22のプレス面21B,22Bによってキャビティー23内で上記チップ厚さ方向に圧縮されるとともに、該凹部26内にも充密されて圧力を受け、この凹部26も含めた上記キャビティー23の内面形状に応じた形状の圧粉体に成形される。従って、チップ本体1の他の周面5に対応する圧粉体の上記他の周面は、この凹部26の内面27の上記底面27Aによって成形されることとなるとともに、この他の周面と上記圧粉体の平板面との交差稜線部に位置してチップ本体1の上記コーナ稜線部8に対応する部分(以下、圧粉体コーナ稜線部と称する。)は、少なくともその上記他の周面側の一部が、凹部26の内面27の上記壁面27Bによって成形されることとなる。
ただし、本実施形態では、この圧粉体コーナ稜線部の一部のみを上記凹部26によって成形するようにしていて、残りの部分は、キャビティー23が画成された状態でこの凹部26に上記ダイ側摺接面24Cおよびパンチ側摺接面21A,22Aを介して連なる上下パンチ21,22側のプレス面21B,22B周縁部によって成形するようにされている。すなわち、本実施形態では製造されるスローアウェイチップのチップ本体1におけるコーナ稜線部8が上述のように凸曲面状、より具体的には断面凸円弧状に湾曲する凸曲面、すなわち1/4凸円筒面とされているのに対応して、圧粉体コーナ稜線部も凸曲面(1/4凸円筒面)とされ、従ってこの圧粉体コーナ稜線部を成形するキャビティー23の上記凹部26から上下パンチ21,22に連なるコーナ部は凹曲面状(1/4凹円筒面)に形成されるが、本実施形態のプレス成形金型では図2に拡大して示すように、このうちさらに半分の1/8凹円筒面部分が上記壁面27Bによって形成され、残りの1/8凹円筒面部分はこの壁面27Bに連なるプレス面21B,22Bのパンチ側摺接面21A,22A側の縁部に形成されているのである。
このため、本実施形態でも、パンチ21,22のプレス面21B,22Bの上記縁部には、こうして形成された凹曲面(1/8凹円筒面)部分と上記パンチ側摺接面21A,22Aとが交差することにより先細りとなるエッジ部28が形成されることとなるが、図16に示した場合にはエッジ部19が限りなく先細りとなるのに対し、このエッジ部28先端におけるパンチ側摺接面21A,22Aとプレス面21B,22B縁部の上記凹曲面との交差角αは、本実施形態ではこの凹曲面が1/8円筒面であることから45°とされる。また、これに対して上記凹部26の内面27における壁部27Bがなす凹曲面(1/8凹円筒面)がその中心Cに対してなす角度βも45°とされる。
なお、このパンチ21,22のエッジ部28におけるプレス面21B,22B縁部の凹曲面は、プレス面21B,22B中央のチップ厚さ方向に垂直とされた上記平面部分に滑らかに接するようにされている。また、上下パンチ21,22を接近させてキャビティー23を画成した状態で、このプレス面21B,22B縁部がなす凹曲面とダイ24側の凹部26の内面27における上記壁部27Bがなす凹曲面も、互いに摺接して密着した上記パンチ側摺接面21A,22Aおよびダイ側摺接面24Cを介して滑らかに連続するようにされている。
従って、このように構成されたプレス成形金型を用いた本実施形態のスローアウェイチップの製造方法においては、まずパンチ21,22が上記チップ厚さ方向に対向して離接することにより圧粉体を成形するので、原料粉末を比較的均一に圧縮することができ、変形等による寸法誤差の少ないスローアウェイチップを製造することができる。特に、チップ本体1にこれをその厚さ方向に貫通する取付穴9が形成される場合でも、この取付穴9となる貫通孔を圧粉体に成形するピン25を、パンチ21,22が離接する方向にキャビティー23内に突出させることができるので、このピン25の周りで原料粉末の圧縮比が変化してチップ本体1の取付穴9周辺に変形が生じたりするのも確実に防止することが可能となる。
そして、こうしてキャビティー23内に投入された原料粉末をパンチ21,22によって圧縮して圧粉体を成形するに際し、本実施形態ではこの原料粉末をダイ24側に形成された凹部26に充密させることにより、上述のように圧粉体コーナ稜線部の一部が、この凹部26の内面27(壁部27B)によって成形され、すなわちパンチ21,22側ではなくダイ24側で成形されることとなる。このため、圧粉体コーナ稜線部が凸曲面状であって、該圧粉体コーナ稜線部を成形するキャビティー23内面が凹曲面状とならざるを得ない場合であっても、圧粉体コーナ稜線部の残りの部分を成形することとなるパンチ21,22のプレス面21B,22B縁部のエッジ部28が先細りとなり過ぎるのを防ぐことができ、これらパンチ21,22がダイ24に嵌挿されて離接させられる際に上記エッジ部28の先端に欠け等の破損が生じたりするのを防ぐことができて、当該プレス成形金型の寿命の延長を図ることが可能となる。
また、本実施形態のプレス成形金型では、この圧粉体コーナ稜線部の一部を成形する凹部26の内面27の上記壁部27Bと、残りの部分を成形するエッジ部28の凹曲面とが、パンチ21,22が接近してキャビティー23を画成した状態で滑らかに接するようにされているので、例えば上記特許文献2に記載されたエッジ先端を面取りする場合のように圧粉体コーナ稜線部やチップ本体1のコーナ稜線部8および切刃6に連なるコーナ部7に面取りによる段差や凸部が生じることもなく、このような段差や凸部を解消するためにスローアウェイチップ製造後に後加工を要したりすることもない。従って、本実施形態によれば、いわゆるM級と称される焼結肌のスローアウェイチップでも、そのまま加工に用いて十分な精度を得ることが可能となる。
ところで、本実施形態では上記圧粉体コーナ稜線部が1/4凸円筒面とされて、プレス成形金型においてこのうち半分を成形する1/8凹円筒面部分がダイ24側の凹部26に、また残りの半分を成形する1/8凹円筒面部分がパンチ21,22のプレス面21B,22B縁部の上記エッジ部28に形成されており、これによりエッジ部28の上記凹曲面(1/8凹円筒面)とパンチ側摺接面21A,22Aとの交差角α、およびダイ24の凹部26における内面27の凹曲面(1/8凹円筒面)状の壁部27Bがその中心Cに対してなす角度βが、ともに45°とされている。
ところが、この角度βが小さくなって、すなわちコーナ稜線部のうちダイ24の凹部26側で成形される部分が小さくなると、逆にパンチ21,22の上記エッジ部28の凹曲面で成形される部分が大きくなって、該凹曲面がプレス面21B,22Bの平面部分から大きく湾曲するところまでエッジ部28が延長されることになり、上記交差角αも小さくなってエッジ部28先端の強度が損なわれ、上述の効果が十分に奏功されなくなるおそれが生じる。このため、これらの交差角α、およびコーナ稜線部が1/4凸円筒面など断面円弧状とされている場合の上記角度βは、45°以上とされるのが望ましく、60°以上とされるのがより望ましい。
一方、この圧粉体コーナ稜線部は、その少なくとも一部がダイ24側の凹部26によって成形されていればよく、すなわち場合によっては図3に示すように凹部26の内面27における壁面27Bが1/4凹円筒面をなしていて、圧粉体コーナ稜線部の全部がこの凹部26によって成形されるようにしてもよく、さらには図4に示すように壁面27Bが図3の1/4凹円筒面に滑らかに連なる壁面によって延長されて、チップ本体1の平板面2に対応する圧粉体の平板面の一部までもが凹部26によって成形されるようにしてもよい。なお、これら図3および図4や、これ以降に示す図面においては、図1および図2に示した第1の実施形態と共通する要素に同一の符号を配して説明を省略し、さらにピン25は図示も省略されている。
従って、これら図3および図4に示す場合においては、パンチ21,22のプレス面21B,22B縁部に先細りとなるエッジ部28は形成されず、パンチ側摺接面21A,22Aとこのプレス面21B,22Bとの交差角α、およびダイ24側の凹部26における内面27の凹曲面(1/4凹円筒面)状の壁部27Bがその中心Cに対してなす角度βは、ともに90°となる。ただし、こうして凹部26によって成形される圧粉体部分が大きくなると、凹部26がダイ側摺接面24Cから後退する後退量、すなわち凹部26の深さDも大きくなり、パンチ21,22による原料粉末の圧縮の際に該凹部26内に充填された原料粉末が十分に圧縮されなくなるおそれが生じる。このため、この凹部26の深さDは、パンチ21,22が接近してキャビティー23が画成されたときのプレス面21B,22Bの平面部分間の距離L以下とされるのが望ましく、L/2以下とされるのがより望ましい。言い換えれば、圧粉体のうち上記凹部26によって成形される部分の幅は、望ましくはこの圧粉体の厚さ以下、より望ましくは圧粉体の厚さの半分以下とされる。
また、本実施形態のプレス成形金型では、上記ダイ24がキャビティー23を間にしてパンチ21,22が離接するチップ厚さ方向に上ダイ24Aと下ダイ24Bとに分割されて離接可能とされており、すなわちこれら上下ダイ24A,24Bがキャビティー23を構成するダイ24側の凹部26の内面27の上記底面27Aの位置で分割されるので、この凹部26に原料粉末が充填されて圧粉体が成形されていても、上下ダイ24A,24Bを離間させてダイ24を分割することにより、容易にこれを抜き出すことが可能となる。ただし、本実施形態ではこうしてダイ24を上記チップ厚さ方向に分割して離接可能としているが、例えば図5に示す平面図のようにダイ24をチップ本体1におけるすくい面3に対応する圧粉体の上記周面に平行な方向に分割したり、あるいは図6に示す平面図のようにチップ本体1の上記他の周面5に対応する圧粉体の他の周面に平行な方向(圧粉体コーナ稜線部が延びる方向)に分割したりして、このダイ24を上記チップ厚さ方向に垂直な方向に分割して離接可能とするようにしてもよい。さらに、本実施形態ではダイ24を完全に分割して離接可能とする場合を説明したが、凹部により成形される圧粉体の部分を抜き出すことができれば、ダイを部分的に分割して部分的に離接可能とするようにしてもよい。
ところで、本実施形態では、図14に示したようなチップ本体1のすくい面3と逃げ面とされる平板部2、他の周面5、およびコーナ稜線部8とが切刃4,6およびコーナ部7を介して直交するようにされたネガティブタイプのスローアウェイチップを製造する場合について説明したが、例えばこれらすくい面3と平板部2、他の周面5、およびコーナ稜線部8とが鋭角に交差するようにされたポジティブタイプのスローアウェイチップを製造する場合にも、上記構成の製造方法およびその圧粉体のプレス成形金型を適用することができる。ただし、この場合には、チップ本体1のコーナ稜線部8および上記圧粉体コーナ稜線部は、すくい面3およびこれに対応する圧粉体の周面に対して鋭角に交差する凸円筒面状か、もしくは凸円錐面状に形成されることとなり、キャビティー23も、図1の図面の手前側をすくい面3側として、この図面の奥側に向かうに従い断面寸法が漸次小さくなるように形成される。
また、本実施形態ではこのようにチップ本体1のコーナ稜線部8および圧粉体コーナ稜線部が凸円筒面状であって、その断面が凸円弧状とされ、これに応じて該圧粉体コーナ稜線部を成形するダイ24の凹部26における内面27の壁部27Bおよびパンチ21,22のエッジ部28の上記凹曲面も断面凹円弧状の凹円筒面とされていたが、チップ本体1のコーナ部7が凸円弧状以外の曲線の場合には、これに応じた凹曲面形状に上記壁部27Bやエッジ部28の凹曲面を形成すればよい。さらに、場合によっては、コーナ部7が切刃4,6に角度をもって交差する直線状であってもよく、この場合には上記コーナ稜線部8および圧粉体コーナ稜線部は面取り平面状とされるので、これに応じて上記壁部27Bも凹部26の底面27Aと角度をもって交差する平面状に形成されていてもよい。また、チップ本体1のコーナ部7およびコーナ稜線部8の微小な変形により、焼結後にこれらの部分において所望の精度の凸円弧状等の断面形状が得られない時は、例えばこれらの部分に対応する部分の圧粉体断面が凸微小楕円円弧形状となるような凹曲面形状に上記壁部27Bやエッジ部28の凹曲面を形成するなどして、この微小変形を補正する方向に微小変形した圧粉体を成形するようにしても良い。
さらにまた、上記第1の実施形態ではチップ本体1の上記平板面2がチップ本体1の厚さ方向に垂直な平坦面とされ、従って圧粉体の該平板面2に対応する平面部を成形する上下パンチ21,22のプレス面21B,22Bも、そのエッジ部28が形成された縁部を除いて上記チップ厚さ方向に垂直な平坦面とされているが、例えば図7および図8に示す第2の実施形態のようにこのプレス面21B,22Bを断面V字等の凸形状として、チップ本体1の平板面2が平坦ではなく、切刃4が延びる方向に凹曲するV字等の谷形をなすようにされていてもよい。ここで、図8は、この場合の凹部26からパンチ21のプレス面21Bに連なる部分の拡大図であるが、こうしてチップ本体1の平板面2をV字谷状とした場合には、コーナ部7は1/4円弧より大きい円弧状を呈し、これに伴いチップ本体1のコーナ稜線部8および圧粉体コーナ稜線部も1/4円筒面より大きい凸円筒面状となるため、ダイ24側の凹部26の上記壁面27Bからパンチ21側のプレス面21B縁部に至る凹曲面も1/4円筒面よりも大きい凹円筒面状をなしている。
なお、この図8では、ダイ側摺接面24Cの位置は図3に示した場合と同じとされ、すなわち上記壁面27Bが1/4凹円筒面をなすようにされて上記角度βが90°とされ、残りの凹円筒面をパンチ21の断面凸V字形とされたプレス面21Bの縁部に形成するようにして、この凹円筒面とパンチ側摺接面21Aとの交差角αも90°となるようにしているが、例えば図8に破線で示すように上記ダイ側摺接面24Cおよびパンチ側摺接面21Aの位置を凸V字のプレス面21Bの突端側にずらすようにして角度βを90°より大きくすれば、これに伴いパンチ21のパンチ側摺接面21Aとプレス面21Bとの交差角αも90°より大きい鈍角となるので、その交差稜線部における欠け等の破損を一層確実に防止することが可能となる。また、この第2の実施形態のように、パンチ21,22のプレス面21B,22Bが少なくとも一方でも断面V字等の凸形状とされていると、該パンチ21,22による圧縮時に原料粉末がより確実に凹部26内に充填されて押圧されることとなるので、圧粉体の成形性を一層安定させることが可能となるという利点も得られる。
さらに、第1、第2の実施形態では、切刃6の逃げ面となるチップ本体1の他の周面5がチップ本体1の厚さ方向に平行に延びるようにされたスローアウェイチップを製造するようにされているが、例えば図9に示す第3の実施形態のように、圧粉体においてこの他の周面5に対応する他の周面を成形するダイ24側の凹部26の内面27における上記底面27Aを上記チップ厚さ方向に対して傾斜するように形成して、スローアウェイチップおよび圧粉体においても、チップ本体1の他の周面5やこれに対応する圧粉体の他の周面を、それぞれの厚さ方向に対して傾斜する傾斜面となるように形成してもよい。なお、この第3の実施形態では、キャビティー23の両側に配設される凹部26の上記底面27A間の間隔が、上記チップ厚さ方向に下パンチ22側から上パンチ21側に向けて漸次大きくなるように傾斜させられているが、このような場合においてダイ24をチップ厚さ方向に上下ダイ24A,24Bに分割して離接可能とするには、その分割面を図9に示すように、凹部26の内面27が傾斜した上記底面27Aから凹曲する上記壁面27Bに至って該壁面27Bが上ダイ24Aのダイ側摺接面24Cから最も後退した部分に位置させればよい。
さらにまた、図10は、本発明のプレス成形金型の第4の実施形態を示す断面図であり、本実施形態では上記上下パンチ21,22がさらに、圧粉体においてチップ本体1の上記平板面2中央に対応する部分にチップ厚さ方向に垂直な平坦面を成形する上下内パンチ21D,22Dと、該平板面2のこの平坦面の両外側に対応する部分を、該平坦面部分を除いて上記第2の実施形態による圧粉体と同様に断面V字等の谷形に成形する上下外パンチ21E,22Eとから構成されて、これら上下内外パンチ21D,22D,21E,22Eが互いに独立してチップ厚さ方向に相対的に離接可能とされている。従って、上下の内パンチ21D,22Dのプレス面21B,22Bはチップ厚さ方向に垂直とされ、上下外パンチ21E,22Eのプレス面21B,22Bは圧粉体コーナ稜線部側すなわちダイ24の凹部26側に向けて互いの間隔が漸次大きくなる傾斜面とされる。
従って、このような第4の実施形態のプレス成形金型でも、圧粉体コーナ稜線部の少なくとも一部がダイ24側で成形されるので、特に外パンチ21E,22Eのプレス面21B,22Bとパンチ側摺接面21A,22Aとの交差稜線部の強度を確保することができる。なお、上記第2の実施形態で説明した構成は、この第4の実施形態にも適用可能である。さらに、本実施形態ではパンチ21,22が内外パンチ21D,22D,21E,22Eに分割されて独立して離接可能とされているので、キャビティー23に投入された原料粉末を圧縮する際に、まず内パンチ21D,22Dを接近させて原料粉末を外側に押し出し、次いで外パンチ21E,22Eを接近させることにより、この外側に押し出された原料粉末をさらに外側に押圧して、一層確実かつ効率的に凹部26内に原料粉末を充密させることも可能となる。
ところで、これら第1〜第4の実施形態では、図14に示したような方形平板状の縦刃式スローアウェイチップを製造する場合について説明したが、同じ縦刃式スローアウェイチップでも例えば図11および図12に示すような略三角形平板状のチップ本体1を有するスローアウェイチップを製造するのに、本発明(特に、上記第4の実施形態の構成)を適用することも可能である。このスローアウェイチップは被削材の溝入れ加工等に使用されるものであって、そのチップ本体1の厚さ方向を向く三角形状の平板面2のうち、一方の平板面2(図12において上側の平板面2)はその中央部が、また他方の平板面2(図12において下側の平板面2)は略全体が、上記厚さ方向に垂直な平坦面とされるとともに、これらの平板面2がなす三角形の角部分においては、それぞれ該角部で隣接する一対の周面の一方がすくい面3とされるとともに他の周面5が逃げ面とされ、これらすくい面3と他の周面5との交差稜線が切刃6とされている。
そして、この切刃6の両端には凸円弧状をなすコーナ部7が形成されており、これらのコーナ部7に連なる上記他の周面5と平板面2の上記角部分との交差稜線部がコーナ稜線部8とされている。さらに、これらのコーナ稜線部8に交差する平板面2の上記角部分のうち、上記一方の平板面2側の部分は、そのコーナ稜線部8から該平板面2中央部の上記平坦面側に向かうに従い、反対側の上記他方の平板面2に向けて傾斜する傾斜面とされている。従って、このような三角形平板状のスローアウェイチップを粉末プレス成形による圧粉体から製造しようとすると圧粉体も三角形平板状となるため、例えば特許文献1に記載のように原料粉末を上記チップ厚さ方向に垂直な方向に圧縮して圧粉体を成形する方法および金型では、原料粉末を均一に圧縮することがますます困難となって現実的には製造することができない。
しかして、図13は、このようなスローアウェイチップを製造する場合の本発明のプレス成形金型の第5の実施形態を示す断面図(図11に示したスローアウェイチップのZZ断面に対応する断面図)であり、本実施形態でも上記第4の実施形態と同様に、上下パンチ21,22がそれぞれ上下内パンチ21D,22Dと上下外パンチ21E,22Eとから構成されて、これら上下内外パンチ21D,22D,21E,22Eが互いに独立してチップ厚さ方向に相対的に離接可能とされている。ただし、上パンチ21側においては、その上内パンチ21Dのプレス面21Bが、圧粉体における上記一方の平板面2中央部の上記平坦面に対応する部分を成形するようにチップ厚さ方向に垂直とされており、これに対して上外パンチ21Eは、三角形平板状に成形される圧粉体の各上記角部分に合わせて3つの上外パンチが上内パンチ21Dの周囲に配設されて一体にチップ厚さ方向に離接可能とされており、そのプレス面21Bは圧粉体コーナ稜線部側すなわちダイ24の凹部26側に向けて下パンチ22のプレス面22Bとの間隔が漸次大きくなる傾斜面とされている。
一方、下パンチ22側においては、上パンチ21の上記上内パンチ21Dと3つの上外パンチ21Eとにそれぞれ対向する位置に下内パンチ22Dと3つの下外パンチ22Eとが配設され、このうち3つの下外パンチ22Eは上外パンチ21Eと同様に一体に該上外パンチ21E側に向けてチップ厚さ方向に離接可能とされている。ただし、これら下内外パンチ22D,22Eのプレス面22Bは、チップ本体1の上記他方の平板面2の略全体が平坦面とされるのに合わせていずれもチップ厚さ方向に垂直な平坦面とされており、キャビティー23が画成された状態で互いに面一となるようにされている。従って、本実施形態では、上外パンチ21Eのプレス面21Bのみが、チップ厚さ方向に垂直な平面に対して傾斜した傾斜面とされる。また、ダイ24は、三角形平板状の圧粉体の上記各角部分に対応する位置において3分割されて、チップ厚さ方向に垂直な方向に離接可能とされている。
従って、このような第5の実施形態のプレス成形金型によれば、上述のような三角形平板状のチップ本体1を有するスローアウェイチップでも、原料粉末を均等に圧縮した圧粉体から容易に製造することが可能となり、その上で、チップ本体1のコーナ稜線部8が凸曲面状であったりしても、上下外パンチ21E,22Eのプレス面21B,22Bとパンチ側摺接面21A,22Aとの交差稜線部の強度を確保することができる。また、このうち上外パンチ21Eのプレス面21Bは、対向するチップ厚さ方向に垂直な平坦面とされた下外パンチ22Eのプレス面22Bに対し、凹部26側に向かうに従い漸次離間する傾斜面とされているので、やはりこの凹部26内に原料粉末を一層確実かつ効率的に充密することが可能となる。
なお、チップ本体1の取付穴9となる貫通孔を圧粉体に形成するのに、図1に示した上記第1の実施形態においては、あるいは図示を省略したその変形例および第2〜第5の実施形態においても、下パンチ22のプレス面22Bから突部として円柱状のピン25を上記チップ厚さ方向にキャビティー23内に出没可能に設けて、このピン25を突出させた状態でキャビティー23内に原料粉末を投入した後、ピン25を上パンチ21の円孔21Cに収容しつつ上下パンチ21,22を相対的に接近させて圧粉体を成形することにより、このピン25によって上記貫通孔が圧粉体に形成されるようにしているが、この場合の貫通孔および上記取付穴9はその全長に亙って内径が一定の円筒孔とならざるを得ない。ところが、このようなスローアウェイチップの取付穴9としては、その一端または両端の開口部が皿形状あるいはベル形状など開口側に向けて内径が大きくなるように拡径して形成されるものもある。
そこで、このような形状の取付穴9となる貫通孔を、例えば上パンチ21のプレス面21Bによって成形される面側の開口部が拡径するように圧粉体に成形するには、この上パンチ21に上記円孔21Cを形成するのに代えて、この上パンチ21のプレス面21Bにチップ厚さ方向に下パンチ22側に向けて突出し、かつその外径がプレス面21B側に向けて大きくなるように拡径するコア部を上記突部として形成し、上下パンチ21,22を相対的に接近させてこのコア部の先端がピン25の先端に当接した後は、この当接状態のままピン25が後退して下パンチ22の円孔22Cに押し込まれるつつ、圧粉体が成形されるようにすればよい。また、下パンチ22のプレス面22Bによって成形される面側の貫通孔開口部が拡径するように圧粉体に成形するには、外径がこのプレス面22B側に向けて拡径するコア部を上記突部として、ピン25に代えてプレス面22Bから出没可能に設ければよい。また、このようにキャビティー23内にチップ厚さ方向に突出する突部としてプレス面21B,22B側に向けて拡径するコア部を用いれば、このコア部の外周面によって圧粉体成形の際に原料粉末が該コア部の外周側すなわち凹部26に押し出されることとなるので、この凹部26への原料粉末の充密をさらに確実かつ効率的とすることができるという利点も得られる。
1 チップ本体
2 平板面
3 すくい面
4,6 切刃
5 チップ本体1の他の周面
7 コーナ部
8 コーナ稜線部
9 取付穴
21,22 パンチ
21A,22A パンチ側摺接面
21B,22B プレス面
23 キャビティー
24 ダイ
24C ダイ側摺接面
25 ピン
26 凹部
27 凹部26の内面
27B 内面27のうち凹部26の壁面
28 エッジ部
C 壁面27Bがなす凹曲面の中心
α パンチ側摺接面21Aとプレス面21Bとの交差角
β 凹曲面状の壁部27Bがその中心Cに対してなす角度

Claims (27)

  1. 略平板状を呈するチップ本体の厚さ方向を向く平板面の周りに配置される周面にすくい面が形成され、このすくい面と上記平板面との交差稜線と、このすくい面に隣接する他の周面と該すくい面との交差稜線との少なくとも一方に切刃が形成されるとともに、これらの交差稜線同士が交差する上記すくい面の角部には上記切刃に連なるコーナ部が形成されて、このコーナ部に連なる上記平板面と上記他の周面との交差稜線部がコーナ稜線部とされたスローアウェイチップの製造方法であって、
    上記厚さ方向に対応する方向に互いに対向して相対的に離接させられるパンチと、接近したこれらパンチの周囲を取り囲むように配設されて該パンチとの間にキャビティーを画成するダイとを備えたプレス成形金型を用いて、上記キャビティーに投入した超硬合金またはサーメットの上記チップ本体の原料粉末を上記パンチによって圧縮して圧粉体をプレス成形するに際し、上記ダイに、上記パンチに摺接するダイ側摺接面に対して後退する凹部を形成して、この凹部の内面を、接近した上記パンチのプレス面に連なるように形成し、この凹部の内面により、上記圧粉体において上記チップ本体のコーナ稜線部に対応する部分の少なくとも一部を、上記プレス成形金型のうちの上記ダイ側で成形することを特徴とするスローアウェイチップの製造方法。
  2. 上記ダイを、上記キャビティーを間にして分割されて駆動手段によって離接可能とし、このダイを分割して離間させることにより、上記圧粉体を抜き出すことを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  3. 上記ダイを部分的に分割して部分的に離接可能とすることを特徴とする請求項2に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  4. 上記キャビティー内に、互いに接近した上記パンチ間に上記厚さ方向に対応する方向に突出する突部を設けて、この突部によって上記圧粉体に貫通孔を形成することにより、上記チップ本体に、上記平板面に開口して該チップ本体を上記厚さ方向に貫通するチップ取付穴を形成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  5. 上記突部を、その外径が上記パンチのプレス面側に向けて拡径するように形成して、この突部によって上記圧粉体に上記貫通孔を形成することにより、上記チップ本体に、上記チップ取付穴を、その一端または両端の開口部が開口側に向けて内径が大きくなるように形成することを特徴とする請求項4に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  6. 上記パンチのプレス面には、上記ダイの凹部側に向けて互いの間隔が漸次大きくなる傾斜面を備えて、上記コーナ稜線部に交差する上記平板面の角部分のうち一方の平板面側の部分が上記コーナ稜線部から該平板面の中央部側に向かうに従い他方の平板面に向けて傾斜する傾斜面とされた上記チップ本体に製造される上記圧粉体を成形することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  7. 上記凹部の内面と、接近した上記パンチのプレス面とを滑らかに連続するようにすることにより、上記コーナ稜線部を滑らかに連続するように形成することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  8. 上記パンチの上記ダイ側摺接面に摺接するパンチ側摺接面と上記プレス面との交差角を45°以上とすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  9. 上記圧粉体の上記コーナ稜線部に対応する部分を成形する上記キャビティー内の上記凹部から、接近した上記パンチに連なる部分を凹曲面状に形成することにより、上記圧粉体の上記コーナ稜線部に対応する部分を凸曲面状として、上記チップ本体のコーナ稜線部も、上記他の周面から上記平板面にかけて凸状に湾曲する凸曲面状とすることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  10. 上記凹曲面を、断面略円弧状とすることを特徴とする請求項9に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  11. 上記凹部の上記厚さ方向に対応する方向の両端縁において上記ダイ側摺接面に連なる壁部を、該凹部の底面と角度をもって交差する平面状に形成して、上記圧粉体において上記チップ本体のコーナ稜線部に対応する部分を平面状とすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  12. 上記パンチに内パンチと外パンチとを備えて、これら内パンチと外パンチを互いに独立して上記厚さ方向に対応する方向に相対的に離接可能とすることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  13. 上記キャビティーに投入された上記原料粉末を圧縮する際に、まず上記内パンチを接近させて上記原料粉末を上記キャビティーの外側に押し出し、次いで上記外パンチを接近させることにより、この外側に押し出された原料粉末をさらに上記キャビティー外側に押圧して上記凹部内に充密させることを特徴とする請求項12に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  14. 略三角形平板状の上記チップ本体を有するスローアウェイチップを製造することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のスローアウェイチップの製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型であって、上記チップ本体の厚さ方向に対応する方向に互いに対向して相対的に離接させられるパンチと、接近したこれらパンチの周囲を取り囲むように配設されて該パンチとの間にキャビティーを画成するダイとを備え、このダイには、上記パンチに摺接するダイ側摺接面に対して後退する凹部が形成されて、この凹部の内面が、接近した上記パンチのプレス面に連なるように形成されていることを特徴とする圧粉体のプレス成形金型。
  16. 上記ダイが、上記キャビティーを間にして分割されて駆動手段により離接可能とされていることを特徴とする請求項15に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  17. 上記ダイが、部分的に分割されて部分的に離接可能とされていることを特徴とする請求項16に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  18. 上記チップ本体には、上記平板面に開口して該チップ本体を上記厚さ方向に貫通するチップ取付穴が形成され、これに伴い上記圧粉体にも貫通孔が形成されるのに対し、上記キャビティー内には互いに接近した上記パンチ間に上記厚さ方向に対応する方向に突出する突部が設けられていることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  19. 上記突部の外径が、上記パンチのプレス面側に向けて拡径するように形成されていることを特徴とする請求項18に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  20. 上記パンチのプレス面に、上記ダイの凹部側に向けて互いの間隔が漸次大きくなる傾斜面が備えられていることを特徴とする請求項15から請求項19のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  21. 上記凹部の内面と、接近した上記パンチのプレス面とが滑らかに連続するようにされていることを特徴とする請求項15から請求項20のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  22. 上記パンチの上記ダイ側摺接面に摺接するパンチ側摺接面と上記プレス面との交差角が45°以上とされていることを特徴とする請求項15から請求項21のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  23. 上記チップ本体のコーナ稜線部は、上記他の周面から上記平板面にかけて凸状に湾曲する凸曲面状とされていて、これに伴い上記圧粉体の上記コーナ稜線部に対応する部分も凸曲面状とされるのに対し、この圧粉体の上記コーナ稜線部に対応する部分を成形する上記キャビティー内の上記凹部から、接近した上記パンチに連なる部分は凹曲面状に形成されていることを特徴とする請求項15から請求項22のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  24. 上記凹曲面が、断面略円弧状とされていることを特徴とする請求項23に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  25. 上記凹部の上記厚さ方向に対応する方向の両端縁において上記ダイ側摺接面に連なる壁部が、該凹部の底面と角度をもって交差する平面状に形成されていることを特徴とする請求項15から請求項20のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  26. 上記パンチが内パンチと外パンチとを備えて、これら内パンチと外パンチが互いに独立して上記厚さ方向に対応する方向に相対的に離接可能とされていることを特徴とする請求項15から請求項25のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
  27. 略三角形平板状の上記チップ本体を有するスローアウェイチップに製造される略三角形平板状の上記圧粉体を粉末プレス成形することを特徴とする請求項15から請求項26のいずれか一項に記載の圧粉体のプレス成形金型。
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