JPH0718306B2 - シヤツタ−の開閉方法 - Google Patents

シヤツタ−の開閉方法

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JPH0718306B2
JPH0718306B2 JP62073292A JP7329287A JPH0718306B2 JP H0718306 B2 JPH0718306 B2 JP H0718306B2 JP 62073292 A JP62073292 A JP 62073292A JP 7329287 A JP7329287 A JP 7329287A JP H0718306 B2 JPH0718306 B2 JP H0718306B2
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guide rail
guide
slats
shutter
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卓雄 真重
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒンジ機構を介入して上下方向に連結される
複数のスラットを、一つおきのヒンジ機構を両側のガイ
ドレールに保持させて上下に移動することにより開閉動
作をするようにしたシャッターの開閉方法特に、全開状
態では複数のスラットがガイドレールから前方へ張り出
した状態でジクザク状に折り畳まれ、全閉状態では複数
のスラットが平板状に垂下伸長されるようになされたシ
ャッターの開閉方法に関する。
〔従来の技術〕
上述のように、一つおきのヒンジ機構を両側のガイドレ
ールに保持させて上下に移動することにより開閉作動す
るようにしたシャッターは、実開昭49−82531号公報や
特開昭57−205686号公報等によって開示されているが、
従来におけるこの種のシャッターの開閉は、全閉状態か
ら全開状態への移行時においても、またその逆の移行時
においても終止一定の移動速度で行なわれていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述したように、この種のシャッターは
複数のスラットを連結するヒンジ機構のうち、一つおき
のヒンジ機構に設けられたガイドローラだけが開動時お
よび閉動時における全動作工程でガイドレールに案内さ
れるようになっているに過ぎないため、高速度の一定速
度で開閉を行なうと、ガイドレールに保持されていない
側のヒンジ機構が上下に揺動し、そのままの状態で開閉
を続けると前記揺動により発生する音で騒がしいばかり
でなく、不要の荷重がかかる部分が生じることによりシ
ャッターの寿命を低下させてしまうという問題があっ
た。また、上記のような揺動に加え、一つおきのヒンジ
機構が両側のガイドレールにおいて必ずしも均一に移動
されないことにより、開閉が円滑に行なわれなくなるこ
ともあり、高速の一定速度で開閉を続ければ、この両側
の移動の不均一さも徐々に増幅され、ガイドレールとヒ
ンジ機構間における軋み音の発生やそれに伴う機械的荷
重により故障の原因となる問題もあった。このため、開
閉速度を低下させることも考えられるが、一定の低速度
での開閉は時間を要し、急ぎの場合等に問題がある。
本発明は上記のような事情に鑑みなされたものであり、
全開状態では複数のスラットがガイドレールから前方へ
張り出した状態でジクザク状に折り畳まれ、全閉状態で
は複数のスラットが平板状に垂下伸長されるようになさ
れたシャッターにおいて、開閉に要す時間を必要以上に
長くすることがなく、且つガイドレールに保持されてい
ないヒンジ機構側の揺動や、ガイドレールに保持されて
いるヒンジ機構が両側において均一に移動されないこと
による騒音の発生やシャッターの寿命低下を防止すうる
シャッターの開閉方法を提供することを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によるシャッターの開閉方法は、上記目的を達成
するために、全開状態では複数のスラットがガイドレー
ルから前方へ張り出した状態でジクザク状に折り畳ま
れ、全閉状態では複数のスラットが平板状に垂下伸長さ
れるようになされたシャッターにおいて、複数のスラッ
トをヒンジ機構により連結したシャッター本体を全閉状
態から全開状態に移行させるときのシャッター本体の開
動速度を下記a),b)のように制御し、シャッター本体
(A)を全開状態から全閉状態に移行させるときのシャ
ッター本体(A)の閉動速度を下記c),d)のように制
御することを特徴とする。
a)1段目のヒンジ機構5を介入して連結されている上
下一対のスラット1,2が折り畳まれながらガイドレール1
0の前方へ張り出す折畳み初期工程、並びに、奇数段目
の各ヒンジ機構7に設けられたガイドローラ75がガイド
レール10の欠除部103から前方へ少し出た後であってそ
のヒンジ機構7を介して連結されている上下一対のスラ
ット3,4が折り畳まれながらガイドレール10の前方へ張
り出す折畳み途中工程において低速に制御する。
b)折畳み初期工程の後であって、奇数段目の各ヒンジ
機構7に設けられたガイドローラ75がガイドレール10の
欠除部から前方へ少し出るまでの折畳み準備工程、並び
に、奇数段目の各ヒンジ機構7を介して連結されている
上下一対のスラット3,4が折り畳まれながらガイドレー
ル10の前方へ張り出した後であって完全に折り畳まれる
までの折畳み最終工程において高速に制御する。
c)奇数段目の各ヒンジ機構を介して連結されている上
下一対のスラットの展開が始まるまでの展開準備工程、
並びに、1段目のヒンジ機構を介して連結されている上
下一対のスラットの展開が始まるまでの展開最終準備工
程において高速に制御する。
d)展開準備工程の後であってヒンジ機構に設けられて
いるガイドローラがガイドレールの欠除部の直近位置に
達するまでの展開工程、並びに、展開最終準備工程の後
であって1段目のヒンジ機構を介して連結されている上
下一対のスラットが完全に展開されるまでの展開最終工
程において低速に制御する。
〔作用〕
本発明によれば上記のようにしたことにより、ガイドレ
ールに保持されていないヒンジ機構側の揺動や、ガイド
レールに保持されているヒンジ機構の両側の移動量の不
均一が、所定開度での減速時から所定時間後の加速時迄
の間に減衰あるいは低減される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図を参照しながら説明する。
第1図は本発明方法を実施するシャッターを全閉したと
きの正面図、第2図はその断面図である。ここに挙げる
シャッターは、四枚のスラット1,2,3,4をヒンジ機構5,
6,7を介して連結したシャッター本体Aを備え、最下位
のスラット4の下端部にヒンジ機構8を介して水切り部
材9を連結している。このようなシャッター本体Aは間
口の左右に立ち上げられた一対のガイドレール10,10に
よって開閉時の動作が案内され、且つガイドレール10,1
0の上端間に架設された水平杆11にヒンジ機構12を介し
て最上位のスラット1の上端が吊り下げられている。
上述した四枚のスラットのうち最上位のスラット1の縦
幅寸法は他のスラット2〜4の縦幅寸法よりも長く構成
され、中間部位の二つのスラット2,3は同一の縦幅寸法
に構成され、最下位のスラット4の縦幅寸法は中間部位
の二つのスラット2,3の縦幅寸法よりも長く、かつ最上
位のスラット1の縦幅寸法よりも短く構成されている。
第3図はシャッター本体Aを全開したときの側面図であ
り、この図から明らかなように、全開時には最上位のス
ラット1が間口の前方へ前下がり状に突き出して庇の役
目をし、中間部位のスラット2,3が互いに重ね合わされ
た状態に折り畳まれ、これらが間口から水平に突き出
し、最下位のスラット4が上記スラット2,3の突出端と
ガイドレール10との間に前上がりに斜めに配置される。
尚、第4図に示すようにガイドレール10はコ字形断面に
構成されており、その前板部102がその上端部分が一定
幅に亘って欠除されている。また、第5図に説明的に示
したように、シャッター本体Aにおける上から数えて2
段目を含むそれより下段側の各ヒンジ機構6,7のそれぞ
れにガイドローラ65,75が設けられ、これらのガイドロ
ーラ65,75のうち、奇数段目のヒンジ機構7に設けられ
たガイドローラ75は偶数段目のヒンジ機構6に設けられ
たガイドローラ65よりも出幅が小さくなされ、ガイドレ
ール10の上記欠除部103から出入自在になっているのに
対し、偶数段目のヒンジ機構6に設けられたガイドロー
ラ65はガイドレール10の上記欠除部103から出入りでき
ないようになっており、複数のスラット1,2,3,4が平板
状に垂下伸長された全閉状態ではすべての前記ガイドロ
ーラ65,75が前記ガイドレール10に収容保持され、その
全閉状態から最下位のスラット4の下端を引き上げて開
動作を行わせたとき(この動作については後述する)に
は、偶数段目のヒンジ機構6に設けられたガイドローラ
65が前記ガイドレール10により全動作工程で案内される
のに対し、奇数段目のヒンジ機構7に設けられたガイド
ローラ75がガイドレール10の欠除部103に差しかかった
時点でその欠除部103から前方へ出て全開状態では複数
のスラット1,2,3,4がガイドレール10から前方へ張り出
した状態でジクザク状に折り畳まれる。また、この全開
状態から最下位のスラット4の下端を吊り下ろして閉動
作を行わせたとき(この動作についても後述する)に
は、偶数段目のヒンジ機構6に設けられたガイドローラ
65が前記ガイドレール10により全動作工程で案内される
のに対し、奇数段目のヒンジ機構7に設けられたガイド
ローラ75が、当該ヒンジ機構7を介して連結されている
上下一対のスラット3,4の折畳み状態が展開されるのに
伴って上位段に設けられたガイドローラから順次前記ガ
イドレール10の欠除部103に退入した後、ガイドレール1
0により案内されて全閉状態では複数のスラット1,2,3,4
が平板状に垂下伸長される。
第6図はシャッター駆動装置13を説明的に示している。
同図から明らかなように、シャッター駆動装置13は、間
口の上部に設置された駆動側スプロケット131と、間口
の下部に設置された従動側スプロケット132と、これら
スプロケット131,132に巻き駆けられたチェン133と、ス
プロケット131の回転駆動源となる駆動モータ134とを備
え、チェン133の一個所に最下位のスラット4が連結さ
れてなる。
また、ガイドレール10には、開閉時においてスラット4
の下端部と近接し且つそれぞれの高さが異なる箇所に、
3つの自己保持型の近接スイッチ14,15,16が装着されて
いる。即ち、下段の近接スイッチ14は、シャッター本体
Aの全閉時におけるヒンジ機構7の位置よりもやや下方
に相当する箇所に装着され、中段の近接スイッチ15は同
じくスラット3の上下方向中間部付近に相当する箇所
に、また上段の近接スイッチ16はスラット2の上下方向
中間部付近に相当する位置に装備されている。一方、シ
ャッター本体Aを構成するスラット4の下端部には、シ
ャッター開閉時にこのスラット4がガイドレール10に沿
って移動することにより、前記近接スイッチ14,15,16と
接近してこれを作動させるマグネット17が装着されてい
る。上述したように、前記近接スイッチ14,15,16は自己
保持型であり、マグネット17の移動方向によってon-off
を切替えるようになっており、近接スイッチ14と16はマ
グネット17が下から上に移動したときoffとなり、上か
ら下に移動したときonとなってそれぞれの状態を自己保
持し、一方近接スイッチ15はマグネット17が下から上に
移動したときonとなり、上から下に移動したときoffと
なって各状態を自己保持する。したがってシャッター本
体Aを全開状態から全閉状態に移行させると、この全閉
状態においては近接スイッチ14と16はon、近接スイッチ
15はoffの状態で自己保持されていることになる。
第8図は上記のようにしてガイドレール10に装着された
近接スイッチ14〜16のon-off状態に基づいて前記駆動装
置13の駆動モータ134を速度制御するための回路図を示
しており、18は制御部、19は開閉スイッチ、20は開閉指
令部である。この第8図から明らかなように、中段の近
接スイッチ15と上段の近接スイッチ16は直列に接続され
ており、近接スイッチ15側の開放端は制御部18の端子
「6」に、また近接スイッチ16側の開放端は制御部18の
端子「7」にそれぞれ接続されている。一方、下段の近
接スイッチ14の端子は一端側が前記近接スイッチ15の開
放端が接続されたと同じ制御部18の端子「6」に接続さ
れ、他端側は制御部18の端子「8」に接続されている。
したがって、制御部18の端子「6」−「7」間は、近接
スイッチ15、16が共にonとなったときのみ閉じられ、一
方端子「6」−「8」間は、近接スイッチ14がonとなっ
たときに閉じられる。そして、制御部18は端子「6」−
「7」間もしくは端子「6」−「8」間のいずれか一方
が閉じられていれば、駆動モータ134が低速運転するよ
う制御指令を出し、この制御部18中に設けた低速制御回
路を介して駆動モータ134を低速で運転させる。また、
端子「6」−「7」間及び端子「6」−「8」間がいず
れも開かれていれば、駆動モータ134が高速運転するよ
うに制御指令を出し、制御部18中に設けた高速制御回路
を介して駆動モータ134を高速で運転させる。尚、駆動
モータ134の低速及び高速制御は、駆動モータ134をイン
バータ制御するものであってもよいし、一次電圧制御す
るものであってもよく、要するに駆動モータ134として
可変速の可逆モータを採用し、前記端子「6」−「7」
間及び「6」−「8」間の開閉状態に基づいて発っせら
れた指令により駆動モータ134の速度制御を行うもので
あればよい。
上記低速制御回路及び高速制御回路は、上昇・停止・下
降の三要素を有する開閉スイッチ19を操作することによ
り起動及び停止され、上昇用スイッチ19aもしくは下降
用スイッチ19bを閉じることにより開閉指令部20が発生
する開閉信号を受けることを条件に作動する。また、停
止用スイッチ19cを開けば作動を停止するようになって
いる。
以上のような構成で、第6図に示した全開状態からシャ
ッター駆動装置を動作させてスラット1〜4を上昇させ
ていく過程を説明する。
第6図から第7A図に至る工程は折畳み初期工程であり、
この折畳み初期工程では、1段目のヒンジ機構5を介し
て連結されている上下一対のスラット1,2が折り畳まれ
ながらガイドレール10の前方へ張り出す。この折畳み初
期工程でのシャッター本体Aの開動速度は低速である。
この折畳み初期工程は具体的には次のようにして行われ
る。すなわち、第6図の全閉状態において開閉スイッチ
19の上昇用スイッチ19aを押すと、開閉指令部20から開
信号が制御部18に対して発せられ、これによってこの制
御部18内においては、低速及び高速制御回路が作動する
とともに、駆動モータ134を正転方向に回転する状態に
回路条件が設定される。この上昇用スイッチ19aを押し
た段階では前述したように近接スイッチ14はon、近接ス
イッチ15はoff、また近接スイッチ16はonの状態に自己
保持されているから、制御部18の端子「6」−「7」間
は開、また端子「6」−「8」間は閉となる。したがっ
て、制御部18内においては低速指令が発せられ、低速制
御回路を介して駆動モータ134は予め設定された低速回
転を行ない、シャッター本体Aは低速度で上昇してい
く。第9図はシャッター上昇時におけるシャッター本体
Aの動きを、上昇用スイッチ19a及び近接スイッチ14〜1
6の動作状態と比較して表したタイムチャート図である
が、ここにも示されるようにこの実施例においてはシャ
ッター本体Aは上昇用スイッチ19aを閉じた後、遅延時
間toを持たせた後低速で上昇していくようになってい
る。これはシャッター本体Aがソレノイドバルブ等によ
りなる電気錠で施錠されている場合、上昇用スイッチ19
aが閉じられることによってこの電気錠を開錠するた
め、その開錠時間を設けたもので、制御部18内にタイミ
ング回路を設けることにより設定される。したがって、
上記のような電気錠を設けない場合には、上昇スイッチ
19aを閉じると同時にシャッター本体Aを低速上昇させ
るようにしても差支えない。
第7A図から第7B図に至る工程は折畳み準備工程であり、
この折畳み準備工程は、上記した折畳み初期工程の後で
あって、3段目のヒンジ機構7に設けられたガイドロー
ラ75がガイドレール10の欠除部から前方へ少し出るまで
の工程である。この折畳み準備工程でのシャッター本体
Aの開動速度は高速である。尚、この折畳み工程が行わ
れているときに1段目のヒンジ機構5を介して連結され
ている上下一対のスラット1,2が第7B図のように完全に
折り畳まれる。この折畳み準備工程は具体的には次のよ
うにして行われる。すなわち、シャッター本体Aが上昇
し第7A図に示すようにスラット4に設けたマグネット17
が下段の近接スイッチ14の装着位置を通過すると、この
近接スイッチ14はonからoffに切り換る。その結果制御
部18の端子「6」−「8」間及び端子「6」−「7」間
は共に開状態となり、高速指令が発せられ、高速制御回
路を介して駆動モータ134は正転方向に加速されて高速
回転する。即ち、第9図に示すように、シャッター本体
Aはこの近接スイッチ14がoffとなる所定開度に達する
とともに高速で上昇する。
第7B図から第7C図に至る工程は折畳み途中工程であり、
この折畳み途中工程では、3段目のヒンジ機構7に設け
られたガイドローラ75がガイドレール10の欠除部103か
ら前方へ少し出た後であってそのヒンジ機構7を介して
連結されている上下一対のスラット3,4が折り畳まれな
がらガイドレール10の前方へ張り出す。この折畳み工程
でのシャッター本体Aの開動速度は低速である。この折
畳み途中工程は具体的には次のようにして行われる。す
なわち、第7B図の状態からシャッター本体Aがさらに上
昇し、第7B図に示すようにマグネット17が中段の近接ス
イッチ15の装着位置を通過すると、この近接スイッチ15
はoffからonに切り換り、その結果近接スイッチ15と16
は共にonとなって制御部18の端子「6」−「7」間は閉
状態となる。一方、制御部18の端子「6」−「8」間は
開状態であるから、この制御部18内では低速指令が出さ
れ、低速制御回路を介して駆動モータ134は低速回転す
る。したがって、第9図に示すように、シャッター本体
Aは近接スイッチ15がonとなる所定開度に達するととも
に減速されて低速で上昇していく。尚、第9図におい
て、シャッター本体Aの上昇が近接スイッチ15がonとな
った時点で一旦停止しているのは駆動モータ134に対す
るブレーキ時間によるものである。
第7C図からシャッター本体Aが全開するまでの工程、す
なわち第7C図から第3図に至る工程は折畳み最終工程で
あり、この折畳み最終工程によって、3段目のヒンジ機
構7を介して連結されている上下一対のスラット3,4が
上記した折畳み途中工程を経た後に、完全に折り畳まれ
る。この折畳み最終工程でのシャッター本体Aの開動速
度は高速である。この折畳み最終工程は具体的には次の
ようにして行われる。すなわち、シャッター本体Aが、
第7C図に示すようにマグネット17が上段の近接スイッチ
16の装着位置を通過する位置まで上昇すると、この通過
に伴って近接スイッチ16はonからoffに切り換る。した
がって、制御部17の端子「6」−「7」間は再び開状態
となり、制御部17内では高速指令が出される。よって高
速制御回路を介して駆動モータ134が高速回転し、シャ
ッター本体Aは加速されて高速で上昇する。そして、こ
のシャッター本体Aは上限位置に達すると、上限リミッ
トスイッチ(図示せず)に当接し、シャッター本体Aは
全開状態となる。そして、この上限リミットスイッチの
作動に伴って開閉指令部20からの開閉信号が停止し、駆
動モータ134及び制御部18内の低速及び高速制御回路の
作動が停止する。
以上のようにすると、マグネット17が下段の近接スイッ
チ14の装着位置から中段の近接スイッチ15の装着位置に
達する迄の間にはシャッター本体Aが高速で上昇し、そ
の結果ガイドレール10に保持されないヒンジ機構5側が
若干揺動したり、ガイドレール10に保持されているヒン
ジ機構6等が両側において多少不均一に上昇したりする
ことがある。しかしながら、次の上昇過程であるマグネ
ット17が中段の近接スイッチ15の装着位置から上段の近
接スイッチ16の装着位置迄上昇する間は、シャッター本
体Aは減速されて低速で上昇するため、前記のようなヒ
ンジ機構5側の揺動はこの間において次第に減衰し、ま
たヒンジ機構6等の両側における上昇の不均一も低減さ
れ、このシャッター本体Aは安定した状態に戻る。した
がって、マグネット17が上段の近接スイッチ16の装着位
置を通過した後で、シャッター本体Aを加速して再度高
速で上昇させても、前記揺動や不均一な上昇により過度
の騒音発生や装置に対する荷重負荷が発生することがな
い。
第10図は全開状態であるシャッター本体Aを下降させて
全閉状態とする迄のタイムチャート図である。この図か
ら判るように、シャッター本体Aを全開状態から全閉状
態に移行させるときのシャッター本体Aの閉動速度は、
次のように制御される。すなわち、3段目のヒンジ機構
7を介して連結されている上下一対のスラット3,4の展
開が始まるまでの展開準備工程(第3図から第7C図に至
る工程)においては高速に制御され、展開準備工程の後
であってヒンジ機構7に設けられているガイドローラ75
がガイドレール10の欠除部103の直近位置に達するまで
の展開工程(第7C図から第7B図に至る工程)においては
低速に制御され、1段目のヒンジ機構5を介して連結さ
れている上下一対のスラット1,2の展開が始まるまでの
展開最終準備工程(第7B図から第7A図に至る工程)にお
いて高速に制御され、展開最終準備工程の後であって1
段目のヒンジ機構5を介して連結されている上下一対の
スラット1,2が完全に展開されるまでの展開最終工程
(第7A図から第6図に至る工程)においては低速に制御
される。
その詳細な過程については駆動モータ134を逆転させる
ことにより前述した上昇時の場合と全く同様に説明され
るのでここでは省略する。しかしながら、この下降時に
おいても、各高速域において発生するヒンジ機構5側の
揺動等が低速域において減衰されることに変りはない。
上記のようにしてシャッター本体を開閉するに際する低
速及び高速の開閉速度は、シャッター本体の大きさや重
量の相違によってそれぞれ最適の速度が異なることが予
想されるので、実験結果等に基づいて適宜設定すること
が望ましく、出願人が行なった実験結果によれば、例え
ば第1図に示すような四枚のスラットを有し、横幅が36
0cm、各スラットの高さが上から100cm,70cm,70cm,75c
m、総重量が100kgのシャッター本体の場合、低速速度は
60cm/min、高速速度は240cm/minの開閉速度とすること
により、前記揺動等の影響を受けないスムースな開閉を
行なうことができた。
尚、本発明が上記実施例に限定されないのはもちろんで
ある。
例えば上記実施例では中段の近接スイッチ15と上段の近
接スイッチ16の間でシャッター本体Aの昇降時の低速域
を決定しており、この低速域にある所定時間は、低速後
の移動距離、即ち近接スイッチ15と16間の距離によって
定められている。しかしながら、シャッター本体Aの上
昇時においては近接スイッチ15通過後、また下降時にお
いては近接スイッチ16通過後の時間をタイマで設定し、
このタイマで設定した所定時間経過後シャッター本体A
の開閉速度を加速するようにしてもよい。また、上記実
施例では減速によるシャッター本体の開閉速度を所定の
低速度としているが、減速により一旦昇降を停止してし
まい、揺動等を静止させた後、所定時間後加速によって
開閉を再開するようにしてもよい。
さらに、本発明においては、スラットの枚数を四枚より
多い枚数にしてもよく、そのように構成されたシャッタ
ーにおいての開動速度の制御は次のように行われる。す
なわち、シャッター本体を全閉状態から全開状態に移行
させるときのシャッター本体の開動速度は下記a),b)
のように制御され、シャッター本体を全開状態から全閉
状態に移行させるときのシャッター本体の閉動速度は下
記c),d)のように制御される。
a)1段目のヒンジ機構を介して連結されている上下一
対のスラットが折り畳まれながらガイドレールの前方へ
張り出す折畳み初期工程、並びに、奇数段目の各ヒンジ
機構に設けられたガイドローラがガイドレールの欠除部
から前方へ少し出た後であってそのヒンジ機構を介して
連結されている上下一対のスラットが折り畳まれながら
ガイドレールの前方へ張り出す折畳み途中工程において
低速に制御する。
b)折畳み初期工程の後であって、奇数段目の各ヒンジ
機構に設けられたガイドローラがガイドレールの欠除部
から前方へ少し出るまでの折畳み準備工程、並びに、奇
数段目の各ヒンジ機構を介して連結されている上下一対
のスラットが折り畳まれながらガイドレールの前方へ張
り出した後であって完全に折り畳まれるまでの折畳み最
終工程において高速に制御する。
c)奇数段目の各ヒンジ機構を介して連結されている上
下一対のスラットの展開が始まるまでの展開準備工程、
並びに、1段目のヒンジ機構を介して連結されている上
下一対のスラットの展開が始まるまでの展開最終準備工
程において高速に制御する。
d)展開準備工程の後であってヒンジ機構に設けられて
いるガイドローラがガイドレールの欠除部の直近位置に
達するまでの展開工程、並びに、展開最終準備工程の後
であって1段目のヒンジ機構を介して連結されている上
下一対のスラットが完全に展開されるまでの展開最終工
程において低速に制御する。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によるシャッタ
ーの全開状態では複数のスラットがガイドレールから前
方へ張り出した状態でジクザク状に折り畳まれ、全閉状
態では複数のスラットが平板状に垂下伸長されるように
なされ、開閉動時にはヒンジ機構がガイドレールに保持
されるようになっているシャッターにおいて、シャッタ
ー開閉時におけるガイドレールに保持されていないヒン
ジ機構側の揺動や、ガイドレールに保持されているヒン
ジ機構両側の移動量の不均一が、開閉途中の所定開度で
の減速から所定時間後の加速迄の間に減衰あるいは低減
されるから、前記揺動や移動量の不均一さが過度になる
ことによる騒音の発生やシャッターの低寿命化を防止で
き、しかも開閉時間を必要以上に要すことがないという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するシャッターを全閉したと
きの正面図、第2図はその断面図、第3図は全開したと
きの側面図、第4図はガイドレールの部分斜視図、第5
図はガイドレールとガイドローラの取り合い関係を示す
説明図、第6図はシャッター駆動装置を説明するための
全閉状態における概略側面図、第7A図〜第7C図は上昇過
程を説明する概略側面図、第8図は駆動モータを制御す
るための回路図の一例を示す図、第9図は第8図の回路
図に基づいたシャッター本体上昇時のタイムチャート
図、第10図は同じくシャッター本体下降時のタイムチャ
ート図である。 1〜4……スラット 5〜7……ヒンジ機構 10,10……ガイドレール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスラット(1,2,3,4)をヒンジ機構
    (5,6,7)を介入して連結したシャッター本体(A)の
    最上位のスラット(1)の上端が吊り下げられ、このシ
    ャッター本体(A)の左右に立ち上げられた一対のコ字
    形断面のガイドレール(10)における前板部(102)の
    上端部分が一定幅に亘って欠除されていて、前記シャッ
    ター本体(A)における上から数えて2段目を含むそれ
    より下段側の各ヒンジ機構(6,7)のそれぞれにガイド
    ローラ(65,75)が設けられ、これらのガイドローラ(6
    5,75)のうち、奇数段目のヒンジ機構(7)に設けられ
    たガイドローラ(75)は偶数段目のヒンジ機構(6)に
    設けられたガイドローラ(65)よりも出幅が小さくなさ
    れて、ガイドレール(10)の上記欠除部(103)から出
    入自在になっているのに対し、偶数段目のヒンジ機構
    (6)に設けられたガイドローラ(65)はガイドレール
    (10)の上記欠除部(103)から出入りできないように
    なっており、 複数のスラット(1,2,3,4)が平板状に垂下伸長された
    全閉状態ではすべての前記ガイドローラ(65,75)が前
    記ガイドレール(10)に収容保持され、その全閉状態か
    ら最下位のスラット(4)の下端を引き上げて開動作を
    行わせたときには、偶数段目のヒンジ機構(6)に設け
    られたガイドローラ(65)が前記ガイドレール(10)に
    より全動作工程で案内されるのに対し、奇数段目のヒン
    ジ機構(7)に設けられたガイドローラ(75)がガイド
    レール(10)の欠除部(103)に差しかかった時点でそ
    の欠除部(103)から前方へ出て全開状態では複数のス
    ラット(1,2,3,4)がガイドレール(10)から前方へ張
    り出した状態でジクザク状に折り畳まれ、 この全開状態から最下位のスラット(4)の下端を吊り
    下ろして閉動作を行わせたときには、偶数段目のヒンジ
    機構(6)に設けられたガイドローラ(65)が前記ガイ
    ドレール(10)により全動作工程で案内されるのに対
    し、奇数段目のヒンジ機構(7)に設けられたガイドロ
    ーラ(75)が、当該ヒンジ機構(7)を介して連結され
    ている上下一対のスラット(3,4)の折畳み状態が展開
    されるのに伴って上位段に設けられたガイドローラから
    順次前記ガイドレール(10)の欠除部(103)に退入し
    た後、ガイドレール(10)により案内されて全閉状態で
    は複数のスラット(1,2,3,4)が平板状に垂下伸長され
    るようになされたシャッターにおいて、 シャッター本体(A)を全閉状態から全開状態に移行さ
    せるときのシャッター本体(A)の開動速度を下記
    a),b)のように制御し、シャッター本体(A)を全開
    状態から全閉状態に移行させるときのシャッター本体
    (A)の閉動速度を下記c),d)のように制御すること
    を特徴とするシャッターの開閉方法。 a)1段目のヒンジ機構(5)を介して連結されている
    上下一対のスラット(1,2)が折り畳まれながらガイド
    レール(10)の前方へ張り出す折畳み初期工程、並び
    に、奇数段目の各ヒンジ機構(7)に設けられたガイド
    ローラ(75)がガイドレール(10)の欠除部(103)か
    ら前方へ少し出た後であってそのヒンジ機構(7)を介
    して連結されている上下一対のスラット(3,4)が折り
    畳まれながらガイドレール(10)の前方へ張り出す折畳
    み途中工程において低速に制御する。 b)折畳み初期工程の後であって、奇数段目の各ヒンジ
    機構(7)に設けられたガイドローラ(75)がガイドレ
    ール(10)の欠除部から前方へ少し出るまでの折畳み準
    備工程、並びに、奇数段目の各ヒンジ機構(7)を介し
    て連結されている上下一対のスラット(3,4)が折り畳
    まれながらガイドレール(10)の前方へ張り出した後で
    あって完全に折り畳まれるまでの折畳み最終工程におい
    て高速に制御する。 c)奇数段目の各ヒンジ機構(7)を介して連結されて
    いる上下一対のスラット(3,4)の展開が始まるまでの
    展開準備工程、並びに、1段目のヒンジ機構(5)を介
    して連結されている上下一対のスラット(1,2)の展開
    が始まるまでの展開最終準備工程において高速に制御す
    る。 d)展開準備工程の後であってヒンジ機構(7)に設け
    られているガイドローラ(75)がガイドレール(10)の
    欠除部(103)の直近位置に達するまでの展開工程、並
    びに、展開最終準備工程の後であって1段目のヒンジ機
    構(5)を介して連結されている上下一対のスラット
    (1,2)が完全に展開されるまでの展開最終工程におい
    て低速に制御する。
  2. 【請求項2】シャッター本体を全閉状態から全開状態に
    移行させるとき及びシャッター本体を全開状態から全閉
    状態に移行されるときに、低速制御域の始期で所定の動
    作停止時間を設ける特許請求の範囲第1項記載のシャッ
    ターの開閉方法。
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