JP2823628B2 - パネルシヤツタ装置 - Google Patents

パネルシヤツタ装置

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JP2823628B2
JP2823628B2 JP1541690A JP1541690A JP2823628B2 JP 2823628 B2 JP2823628 B2 JP 2823628B2 JP 1541690 A JP1541690 A JP 1541690A JP 1541690 A JP1541690 A JP 1541690A JP 2823628 B2 JP2823628 B2 JP 2823628B2
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和典 谷田貝
成強 松山
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文化シヤツター株式会社
ルミツター工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、建物の出入口や窓等のシャッタ開閉用開
口を昇降開閉するパネルシャッタ装置に係り、詳細には
主動によって昇降開閉を行うパネルシャッタ装置に関す
る。
【従来の技術】
第12図は従来のパネルシャッタ装置を示す概略的な正
面図、第13図は第12図のパネルシャッタ装置におけるパ
ネル収納ボックスを一部拡大して示す断面図である。 まず、第12図において、1は建物の出入口や窓等のシ
ャッタ開閉用開口の両側に起立配置された左右一対のガ
イドレールであり、これらのガイドレール1は、それぞ
れの対向面側にパネル昇降ガイド用の開口を有するコ字
部材からなっている。 かかるガイドレール1の上部にはパネル収納用ボック
ス(以下、収納ボックスという)2が配置されている。 この収納ボックス2内には、第13図に示すように、そ
の出入口上方に位置するパネル昇降駆動用のスプロケッ
ト3と、このスプロケット3の上部近傍に前端側が位置
して後端側が漸次下降傾斜するパネル吊持収納用の支持
レール4とが配置されている。 そして、上記スプロケット3には、上記両ガイドレー
ル1内で昇降動作して上記収納ボックス2内の支持レー
ル4側に移行可能な左右一対のチェーン5が噛合してい
る。 これらのチェーン5は通常構成のもので、上記両ガイ
ドレール1に両側部が昇降摺動自在に嵌込み係合されて
それらのガイドレール1相互間で垂直面方向に隣合う上
下複数段のパネル6,7の各上部両側を連繋している。 その連繋手段として、上記チェーン5のパネル取付部
には、そのチェーンリンク連結部を貫通するリンクピン
を兼ねたロングピンPが設けられ、このロングピンPに
よって上記各パネル6,7の上部両側を回動自在に吊持し
た構成となっている。 また、上記ロングピンPには、後述するパネル収納時
に上記支持レール4上に転動移行させるための上部ガイ
ドローラR1が回転自在に取付けらている。 一方、上記各パネル6,7は、その一例として第13図に
示す形状構成のものが用いられている。 即ち、上記各パネル6,7は、それぞれの上端長手方向
に嵌合凸条部8が、且つ、それぞれの下端長手方向に嵌
合凹条部9が設けられた形状構成となっており、上記ガ
イドレール1の相互間、に全てのパネル6,7が繰り出さ
れた所謂シャッタ全閉時には、上記各パネル6,7の相互
間でそれらの嵌合凸条部8と嵌合凹条部9とが嵌合し、
これによって、シャッタ全閉時には、上記パネル6,7の
相互間に隙間が生じないようにしている。 しかるに、上記収納ボックス2内へのパネル収納時
に、上記ガイドレール1に沿って上記スプロケット3の
近傍にまで上昇してきた上位パネル6の下端嵌合凹条部
9に下位パネル7の上端嵌合凸条部8が嵌合したままの
状態になっていると、上位パネル6を上記スプロケット
3に沿って上記支持レール4側(パネル収納方向)に横
送りすることが不可能となる。 そこで、上記各パネル6,7を収納方向に横送り可能と
するため、上記ガイドレール1の相互間に展開された状
態のパネル6,7相互間には、第13図に示すように、それ
らの嵌合凸条部8と嵌合凹条部9とを分離状態に維持す
るための隙間(オーバラップ代)Lを設定し、この状態
のパネル間隔で上記各パネル6,7相互を上述のようにチ
ェーン5で連繋している。 また、上記収納ボックス2内の出入口近傍には、上記
各パネル6,7の両側下部に回転自在に軸支された下部ガ
イドローラR2をパネル出入方向に誘導するための案内板
(下部パネルガイド)10が配置してある。 次に動作について説明する。まず、収納ボックス2内
の支持レール4上に各パネル6,7が吊持収納された状態
において、第13図中のスプロケット3を反時計廻り方向
に回転起動させると、該スプロケット3に噛合したチェ
ーン5を介して支持レール4上のパネル6,7が繰出方向
に順次引っ張られる。これにより、上記各パネル6,7の
上端部が上記スプロケット3に順次用達して該スプロケ
ット3をその円周に沿ってパネル繰出方向に通過する。
このとき、上記各パネル6,7の下部ガイドローラR2は案
内板10によってパネル繰出方向に誘導される。 このようにして、上記各パネル6,7の上端部が順次ス
プロケット3をパネル繰出方向に通過すると同時に、上
記各パネル6,7の下部ガイドローラR2が上記案内板10を
繰出方向に通過することにより、上記各パネル6,7はガ
イドレール1に沿って順次下降動作する。 この下降動作時において、最下位のパネル7が未だ接
地していない状態では、該パネル6,7相互間の嵌合凸条
部8と嵌合凹条部9とは非嵌合状態にある。 しかるに、最下位のパネル7が接地すると、この上の
上位パネル6が下降してくることにより、それらパネル
6,7の嵌合凸条部8と嵌合凹条部9とが嵌合し、パネル
6,7の相互間が密閉される。 このようにして、上記ガイドレール1の相互間に全て
のパネル6,7が完全に繰り出された所謂シャッタ全閉状
態では、全てのパネル6,7相互間が上述の如き嵌合凸条
部8と嵌合凹条部9の嵌合により密閉される。 このようなシャッタ全閉状態からスプロケット3を逆
回転起動させると、該スプロケット3に噛合したチェー
ン5を介して上記パネル6,7が最上位のものから順次引
き上げられる。 この引き上げによって、全てのパネル6,7相互間にお
けるそれぞれの嵌合凸条部8と嵌合凹条部9との嵌合が
順次解除され、この状態で上記各パネル6,7が収納ボッ
クス2内に順次進入してくる。 そして、上記収納ボックス2内に進入してきた各パネ
ル6,7の上端部がスプロケット3に差し掛かると、上記
各パネル6,7の下部ガイドローラR2が案内板10に当接誘
導されることにより、上記各パネル6,7の下端部はそれ
ぞれの下部ガイドローラR2を介して上記案内板10でパネ
ル収納方向へ強制的に横送りされる。 このとき、上位パネル6の下端と下位パネル7の上端
とは、オーバラップ代Lによって接触が避けられる。 もって、上述の如く収納ボックス2内に順次進入して
上記スプロケット3および下部ガイドローラR2をパネル
収納方向に通過した各パネル6,7は、それぞれの上部ガ
イドローラR1が支持レール4上に移行して平行折畳状態
に吊持収納される。
【発明が解決しようとする課題】
従来のパネルシャッタ装置は以上のように構成されて
いるので、パネル収納時に各パネル6,7の下部ガイドロ
ーラR2が案内板10に順次接触し、その接触騒音を発する
のみならず、上記案内板10が上記下部ガイドローラR2と
の衝撃によって破損する虞れがあり、案内板10が破損す
るとシャッタ開閉が不可能になるという問題点がある
等、両ガイドレール間から収納ボックス内へのパネルの
折畳収納動作および収納ボックス内からガイドレール間
へのパネル引出動作を常時円滑且つ確実に遂行させるの
が困難であるという課題があった。 また、上記パネル6,7はチェーン5に対して該チェー
ン5のリンクピンを兼ねたロングピンPで連結吊持され
ていることにより、スプロケット3の円周に沿ったパネ
ルの移動速度が上記スプロケット3の周速と等速になっ
て下位パネルの昇降速度より遅くなるので、特にパネル
収納時におけるパネル相互の接触を確実に防止するため
には、パネル相互間のオーバーラップ代Lを大きく設定
しなければならない。このオーバーラップ代Lは即ちパ
ネル間の隙間であり、手指等を挟む危険があった。 更に、上述の如く、オーバーラップ代Lを大きくする
と、その分、各パネル6,7の高さを高くしなければなら
ず、しかも、そのパネル6,7を収納し、且つ、案内板10
を必要とする収納ボックス2は必然的に大型化し、これ
に起因してパネルシャッタの設置個所が大きく制約され
るなどの問題点もあった。 更に各パネルのそれぞれは、高い剛性を要求されると
共にコスト低減を要求されるという課題を有するもので
あった。 この発明は上記のような諸々の課題を解消するために
なされたもので、パネルの昇降を手動的に容易に駆動で
き、パネル間の噛合い又は噛合い解除をパネル収納用ボ
ックス内で行えるようにして該ボックス内では常にパネ
ル間を噛合い状態で維持でき、該ボックスの昇降口近傍
でパネルの姿勢を正常に保つことにより、パネルの昇降
動作を極めて正確且つ円滑に遂行でき、パネルを複数の
スラットによって構成し、剛性を増すと共にコスト低減
が可能であるパネルシャッタ装置を提供することを目的
とする。
【課題を解決するための手段】
この発明に係るパネルシャッタ装置は、シャッタ開閉
用開口の両側に起立配置された左右一対のガイドレール
に沿ってその上部のパネル収納用ボックス内への折畳収
納を可能とするように昇降駆動される上下複数段のパネ
ルをチェーンで連繋し、該チェーンを上記パネル収納用
ボックス内に配置されたパネル駆動用のスプロケットに
噛合させ、該スプロケットの回転駆動によってパネルを
昇降駆動させて成るパネルシャッタ装置において、上記
パネルの自重によって生じるモーメントM1に大きさが等
しく且つ逆方向に作用するモーメントM2を上記スプロケ
ットに作用させるモーメントバランサと、上記スプロケ
ット近傍で相隣るパネル間の相互距離を変更させ、パネ
ル間の噛合又は噛合の解除を行う操作手段と、上記パネ
ルを複数スラット相互の嵌合連繋構成と成し且つパネル
昇降駆動中にパネル間噛合状態を保持し且つスラット相
互の移動を阻止するスラット連繋手段とを設けたもので
ある。
【作用】
この発明におけるパネルシャッタ装置は、パネルの自
重によるモーメントM1を相殺するモーメントM2をスプロ
ケットに伝達し、手動可能となったものを手指等で昇降
しスプロケットに噛合したチェーンを手繰って、チェー
ンに係止されたパネルの昇降及びパネル収納又はパネル
繰出動作を行う。パネルの昇降移動とボックス内移動と
の方向変換部であるスプロケット近傍ではチェーン移動
長とパネル移動長との間でパネル移動長がチェーン移動
長よりも長くなるようにして両移動長間の差異によって
パネル間噛合いを解除又はパネル間噛合いを行ってい
る。パネルは複数のスラットより成り、各スラットは相
互に嵌合連繋されている。そして、各スラット端部を固
着すると共にパネル寸法を規制するスラット連繋手段に
よってパネル間噛合せはパネル収納用ボックス外におい
て常に維持される。
【実施例】
以下、この発明に係るパネルシャッタ装置の実施例を
図に基づいて説明する。 第1図はこの発明に係るパネルシャッタ装置の正面
図、第2図はパネルシャッタ駆動装置の要部を示す概略
的な縦断面図である。これらの図において、従来例を示
す第12図及び第13図と同一もしくは相当する部分には同
一符号を付し重複を避けるために説明を省略する。 図において、100はパネルシャッタ装置、600は複数の
スラット61を相互に嵌合連繋したパネル600、70は上下
複数段のパネル600をそれぞれのパネル600の上部両端側
で回動可能に連繋し昇降動作する左右一対のチェーン5
をスプロケット3を介してパネル600の自重によるモー
メントM1を相殺するモーメントM2を作用させ手動によっ
てパネル600を駆動するモーメントバランサ、80はチェ
ーンを構成するピンリンクプレートの双方のチェーンピ
ンに固着されたアクチュエータである。90は収納ボック
ス2のパネル収納口近傍に配設され、少なくとも2対の
ローラによってパネル600を表裏から挟持してパネル600
の姿勢を矯正するパネルガイド手段であって、これらが
パネルシャッタ装置の概略構成である。 以下、パネルシャッタ装置を詳しく説明する。 収納ボックス2内には、上記各パネル600の相互を平
行隣接折畳状態に吊持する支持レール4が配置されてい
る。 この支持レール4は収納ボックス2の上方両側に配置
され、スプロケット3の歯先円外周に近接してチェーン
をガイドするチェーンガイド部41とパネル600を係合さ
せて支持するパネル支持部42から構成されている。 そして、スプロケット3の近傍には、上記チェーンガ
イド部41に対向させた位置にチェーン誘導部を有するチ
ェーン誘導部材21が配設されている。これらチェーンガ
イド部41とチェーン誘導部材21とは、チェーン5の昇降
動作時に、該チェーン5と接触してチェーン5をスプロ
ケット3から所定の移動方向へ確実に引き離したり、或
いは、チェーン5をスプロケット3に対する所定の噛合
方向へ接触誘導する。また、上記収納ボックス2のパネ
ル昇降口の上方からしれえに平行にパネル端ガイド10が
配設されている。このパネル端ガイド10のパネル昇降口
側はパネル下降方向に傾斜する傾斜部10aを有してお
り、収納ボックス2側から該傾斜部10aに平行に突設し
た傾斜板23と共にパネル600の下部ガイドローラR2をス
ムーズに誘導する。 第3図は、スプロケット3付近を示したパネルシャッ
タ駆動装置の部分詳細図、第4図は同駆動装置の駆動力
伝達経路の部分断面図である。 70は例えば可逆回転可能なギヤードモータ等の電動駆
動手段である。71は該駆動手段70の駆動軸73に一体的に
固着された駆動スプロケット、72は上記スプロケット3
に同期シャフト31を介して一体的に固着された同期スプ
ロケット30と上記駆動スプロケット71との間に巻回され
たローラチェーン72、R1はパネル上端部に回転自在に取
付けられた上部ガイドローラで、上記支持レール4のガ
イドレール溝に係合する。支持レール4はスプロケット
3の近傍において、スプロケット3の同期シャフト31を
中心とする所定長半径の円弧を描いて上記ガイドレール
1に滑らかに接続されている。アクチュエータ80は略T
字状をなし、上部ガイドローラR1を回転自在に軸支する
支軸63に移動自在に係合する係合開口81と、腕状に伸び
た取付部の両端には取付穴82,82が穿設されており、チ
ェーン5のチェーンピンによって該チェーン5に固着さ
れる。 第5図はパネルシャッタの駆動力を手動によって供給
するパネル駆動装置の要部を示す断面図である。図にお
いて、モーメントバランサ700以外の構成は第4図に示
した構成と同一であり、重複するので説明を省略する。 76はバランサシャフトであり、自身は収納ボックス2
の本体壁20に固設されている固定シャフトであり、この
バランサシャフト76にバランススプリング77の一端がネ
ジ等の固定手段によって固定される。駆動シャフト74の
一端には駆動スプロケット71が一体的に固着される。駆
動シャフト74は例えば上記本体壁20等か又は上記バラン
サシャフト76の周囲に回動自在に軸支されている。駆動
シャフト74の中空部には上記駆動シャフト74,バランス
スプリング77等が内装される。バランススプリング77の
他端はホイル75に固定される。 そして、ホイル75は駆動シャフト74の内周に固着され
ると共に上記バランサシャフト76の周囲に回動自在に保
持される。駆動シャフト74はバランサシャフト76の周囲
にバランススプリング77のモーメントM2に抗して回転す
ることが可能である。パネルシャッタ600の自重による
モーメントM1と上記モーメントM2とを大きさを相等しく
作用方向とすればパネルシャッタ600の自重によるモー
メントM1と上記モーメントM2とは釣合うのでパネルシャ
ッタ600の自重はモーメントバランサ700によって相殺さ
れる。すなわち、パネルシャッタ600の全開状態のと
き、同パネルシャッタ600の有する位置エネルギーは最
大であり、このときをバランススプリング77の初期状態
(スプリング端に力の加わらない状態)に対応させる
と、パネルシャッタ600を全閉すると自身の保持する位
置エネルギーはすべて駆動シャフト74の回転を介してバ
ランススプリング77に蓄えられる。しかも、このパネル
シャッタ600の自重によるモーメントM1は上記バランス
スプリング77によるモーメントM2に釣合っているため、
パネルシャッタ600は静止状態を維持する。 そして手指等による小さいきっかけ程度の上方へのパ
ネル移動によってモーメントのバランス状態がくずれ、
パネルシャッタ600は上昇移動を開始する。あとはホイ
ル75の慣性力が作用し、パネルシャッタ600の上昇移動
は止まりにくく、バランススプリング77に蓄えられたエ
ネルギーが放出されるまで、すなわちパネルシャッタ60
0の全開状態まで継続する。 第6図(A),(B)はパネルガイド手段を示す正面
断面図である。図において、90はパネルガイド手段、91
は支持ブロック、92は支持ブロック91に植設されたロー
ラ軸、R3,R4,R5,R6は該ローラ軸に回動自在に軸支さ
れた軟質の押圧ローラである。ローラR3とR6及びR4とR5
はその間をパネルが押圧されながら通過するようにロー
ラ間距離が設定される。又、パネルガイド手段90は第6
図(B)に示すように上下ローラ間においてパネル間噛
合が発生するようにその設置位置が決められる。このパ
ネルガイド手段90は、上記収納ボックス2内の少なくと
も左右2箇所に配設される。又、必要に応じてパネル60
の中央通過箇所付近に更に配設しても好ましい。 第7図(A),(B),(C)及び第8図(A),
(B),(C)はこの発明の実施例によるパネルの構成
を示すそれぞれ中央縦断面図(A),正面図(B),及
び側面図である。そして第9図は第7図(B)における
I−I断面図である。又第10図(A),(B)はスラッ
ト61の形状を示す側面図である。 この発明におけるパネル60は、主として複数枚のスラ
ット61と、1枚の上端スラット62と、各スラット61を移
動可能に支持するスラット連繋支持板66等によって構成
される。上端スラット62は例えば第10図(A)に示すよ
うに先端にパネル間噛合用の係合凸部621を備えてい
て、パネルに構成された状態で他のパネルとの噛合を行
う。スラット61は例えば第10図(B)に示すように左右
に“返し”のついた嵌合凸部614を備えていて他のスラ
ットの係合凹部613に遊嵌係合される係合凹部613には嵌
合凸部614の左右の凸条部に係合する棚が迫出していて
各スラットを互いに側方から嵌合凸部614を係合凹部613
に嵌合させるように係合すると各スラットは縦方向(パ
ネル昇降方向)に若干の移動が可能で且つ縦方向の離反
が不可能に連繋される。スラット連繋支持板66は、上端
スラット62と複数のスラット61を相互に遊嵌係合し連繋
したのち、これらの両側方から取付けられる。スラット
連繋支持板66は上端スラット62に上記支軸63によって固
着される。各スラット61はその両側部に係着させた第9
図に示す係合部材64によってスラット連繋支持板66のス
リット661内にスライド可能に取付けられる。パネル60
は上記支軸63に係合するアクチュエータ80を介してチェ
ーン5に連繋されている。第7図(A),(B),
(C)によって示したのはパネル昇降時における状態図
である。第7図(C)の長さL1は上記支軸63と隣接する
次のパネル600の支軸63との距離を示すものであり、パ
ネル間隔である。チェーン5には上記L1の間隔でアクチ
ュエータ80が取付けられていて、各パネルはアクチュエ
ータ80の係合開口81に移動可能に係合する支軸63によっ
て吊持されている。上記長さL1はパネル伸長時の全長で
あり、各スラット間は可能な範囲で弛みなく吊り下がっ
ている。この状態で各パネル間は上端スラット62の係合
凸部621がすぐ上のパネルの下端に位置するスラット61
の係合凹部613に噛合うようになっていて、パネル間は
密着している。第7図(B)において、67はスラット61
の嵌合凸部614の根元付近に穿設した開口である。この
開口67はスラット61の長手方向へスリット状に穿設され
ている。各スラット61が弛みなく吊り下がった状態のと
きにこの開口67が出現して採光及び換気が可能である。 このような構成のパネルシャッタは3つのモードを有
している。 即ち、パネルシャッタの昇降動作時には各スラット61
がその自重で弛みなく吊り下がるので、パネルは縦方向
に最大長を有し、このとき各スラット61は互いに引っ張
り合うような状態である。このときには、上記開口67は
出現するので、採光及び換気が可能となる。次にパネル
シャッタの下端部が最下部に到達すると、下端部から順
次弛みのある状態となり、スラット間が密着されて開口
67は係合凹部613内に入り込み遮蔽される。 そして、任意の位置でえパネルシャッタの下降を停止
させると、パネルシャッタは或る位置から下方がスラッ
ト密着状態で、その位置から上方では各スラット間が弛
みのない吊り下がり状態で開口67が出現している。 パネルシャッタが上記のように任意位置での途中停止
をせずに更に下降されると、各スラットは順次弛みのあ
る吊り下がり状態となり、スリット間は密着し互いに押
し合う状態である全閉状態へと移行する。 第8図(A),(B),(C)は、上述の全閉状態に
あるパネルを示す図である。 この状態において、上述のパネル間距離はL2に縮み、
チェーン5はアクチュエータ間毎にL1−L2=L3に相当す
る長さが弛むことになる。 第11図(A),(B),(C)は別の実施例を示すパ
ネルの縦断面図(A),正面図(B),側面図(C)で
ある。これらの図において、各部は前述のパネル構成部
と同一であり重複を避けるために説明を省略する。異な
るのは、スラット連繋支持板66が各スラットの側端部に
固定ネジ等で固着されている点だけである。 スラット連繋支持板66は長手方向に長いスリット661
を有しているが、専用の支持板を設け、所定位置にスラ
ット固定用ネジ穴を穿設するようにしてもよい。 このような構成のパネル600は全体強度が増すと共に
各スラットの加工が従来に比較すると簡単であるために
製造コストも低減できる。 次に動作について説明する。パネル60の昇降動作は、
パネルシャッタ駆動装置の電動駆動手段70を起動させれ
ば、その回転駆動力がローラチェーン72,同期スプリン
グ30,同期シャフト31のそれぞれを介してスプロケット
3に伝達されることによって行われる。 即ち上記のような動力伝達によって、スプロケット3
が第2図の矢印方向に回転駆動されると、これに噛合し
たチェーン5がガイドレール1に沿って上昇し、そのチ
ェーン5の上昇に伴って、該チェーン5にアクチュエー
タ80を介して連繋された上下複数段の各パネル60が順次
引き上げられる。 これによって、パネル60の上端がスプロケット3の位
置に到達すると、パネル60の上部ガイドローラR1がガイ
ドレール1からスプロケット3の同軸円周上に配設され
た支持レール4のガイドレール溝に沿って移動し、一
方、チェーン5はスプロケット3のピッチ円周上に沿っ
て円運動するので、上部ガイドローラR1を回動自在に軸
支する支軸63とチェーン5のアクチュエータ取付部との
間に上下の位置差を生じ、この位置差分だけパネル60が
引き上げられるため、パネル間噛合が解除される。そし
て、上部ガイドローラR1が上記支持レール4のガイドレ
ール溝に沿って誘導されるので、パネル60は収納方向へ
移動する。 また、この際、上記パネル60のスラット連繋支持板66
に回動自在に軸支された下部ガイドローラR2がパネル端
ガイド10の傾斜部10aによって斜め上方に誘導されるた
めのち、パネル端ガイド10の下面に沿って移動し、横振
れ防止状態で収納ボックス2内に進行する。 パネル間噛合が解除されるとき、パネル間噛合部はパ
ネルガイド手段90の上下のローラ間に位置しパネル60の
姿勢が正常に保たれた状態で噛合解除が行われる。 このようにして、上記収納ボックス2内の収納方向に
移動した上記パネル60は、後端のパネル60の移動経路か
らスムーズに離脱するので、後続のパネル60の上昇が妨
げられることはない。 チェーン5とスプロケット3との噛合は、チェーンガ
イド部41とチェーン誘導部材21とによってチェーンはス
プロケット3から確実に離脱され、上述のごときパネル
60の収納動作は円滑に遂行される。 逆に上記パネル60の繰出し動作は、電動駆動手段70の
逆駆動によって行われる。 即ち、電動駆動手段70を逆起動させると、スプロケッ
ト3が逆回転駆動されることにより、これに噛合したチ
ェーン5が繰り出され、これによって上記各パネル60が
順次引き出される。 引き出されてきたパネル60はスプロケット3に噛合し
たチェーン5のアクチュエータ80によって支持レール4
の円周部を通過するとき、上述の噛合解除動作と全く逆
過程をたどりパネル間噛合が行われる。このとき、パネ
ル間噛合部はパネルガイド手段90の上下ローラ間に位置
し、両パネルはその姿勢が正常に保たれることから両パ
ネルの噛合はスムーズに行われる。 次に手動による動作について説明する。この場合は上
述の電動駆動手段70のかわりにモーメントバランサ700
が取り付けてあることを除けば同一の構成である。しか
し、はじめに手指等で昇降のきっかけを与える必要があ
る。このため、パネル600は固定されたスラットによる
構成となっており、例えばパネルを上昇させるときにス
ラットを移動させてもスラットだけが移動してしまっ
て、この動作がパネルに伝達されないでしまうというこ
とを防止している。 しかして、手動の場合は、手指等によるきっかけ動作
によってパネル600が移動を開始したあとは上述と同様
であり、重複を避けるために説明を省略する。
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、パネルシャッタ駆
動装置におけるモーメントバランサにより、パネル自重
によるモーメントM1を相殺するモーメントM2がパネルを
昇降するスプロケットに伝達され、手指によるきっかけ
でパネルシャッタの駆動が行われ、操作手段によりスプ
ロケット3近傍においてパネル移動長とチェーン移動長
に差を生じさせて、パネル間噛合の解除又は噛合を収納
ボックス内で行わせ、パネルを複数のスラットより構成
し、スラット連繋手段によりスラット相互の移動を防止
し且つパネル昇降時にはパネル間噛合が維持されるよう
にしたので、パネルの強度を増加させると共に、パネル
の昇降移動が手動的且つ円滑・確実に行われるパネルシ
ャッタ装置が得られる効果がある。又、パネルの昇降時
にオーバーラップ代を設けなくともよいので、パネルの
オーバーラップ代の空間に手指などを挟むことも防止で
き、昇降時の騒音も少ない安全ですぐれたパネルシャッ
タ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるパネルシャッタ装置の
正面図、第2図は上記パネルシャッタ装置におけるパネ
ルシャッタ駆動装置の要部を示す概略的な縦断面図、第
3図,第4図,第5図はパネルシャッタ駆動装置の部分
詳細図、第6図(A),(B)はパネルガイド手段を示
す概略構成図、第7図,第8図はパネルの構成図、第9
図はスラットの部分断面図、第10図はスラットの側面
図、第11図は他の実施例を示すパネルの構成図、第12図
は従来のパネルシャッタ装置を示す概略的な正面図、第
13図は従来のパネルシャッタ装置におけるパネル収納ボ
ックスを一部拡大して示す概略的な断面図である。 1…ガイドレール、2…収納ボックス、4…支持レー
ル、3…スプロケット、5…チェーン、60,600…パネ
ル、700…モーメントバランサ、80…操作手段(アクチ
ュエータ)、66…スラット連繋手段(スラット連繋支持
板)、90…パネルガイド手段、61…スラット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 9/06 E06B 9/02 E06B 9/14 - 9/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタ開閉用開口の両側に起立配置され
    た左右一対のガイドレールに沿ってその上部のパネル収
    納用ボックス内への折畳収納を可能とするように昇降駆
    動される上下複数段のパネルをチェーンで連繋し、該チ
    ェーンを上記パネル収納用ボックス内に配置されたパネ
    ル駆動用のスプロケットに噛合させ、該スプロケットの
    回転駆動によってパネルを昇降駆動させて成るパネルシ
    ャッタ装置において、上記パネルの自重によって生じる
    モーメントM1に大きさが等しく且つ逆方向に作用するモ
    ーメントM2を上記スプロケットに作用させるモーメント
    バランサと、上記スプロケット近傍で相隣るパネル間の
    相互距離を変更させ、パネル間の噛合又は噛合の解除を
    行う操作手段と、上記パネルを複数スラット相互の嵌合
    連繋構成と成し且つパネル昇降駆動中にパネル間噛合状
    態を保持し且つスラット相互の移動を阻止するスラット
    連繋手段とを設けたことを特徴とするパネルシャッタ装
    置。
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