JP2619787B2 - 建物における開閉扉 - Google Patents

建物における開閉扉

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宏司 太田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開閉扉に関し、特に倉庫
や大型店舗あるいは工場等の大きな建物に形成されてい
る大間口部分に適用するための開閉扉に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】工場等の大きな建物の大間口部分を開閉
自在に覆う扉としては、従来より種々なものが提案さ
れ、使用されてもいる実状であるが、その通常の扉と基
本的に異なるところは、扉本体が大間口部分を覆うため
に非常に大きな面積のものとなっていることである。こ
の大間口部分を開閉する扉の一般的な構造としては、第
一に、大型扉を直接吊下して、これを横方向にスライド
させるもの、第二に所謂シャッタを使用するものであ
る。
【0003】スライド方式の扉は、間口部分の両側に位
置する建物の壁面前方に移動させて開放するものである
から、建物にこの扉の長さ程度の壁面がどうしても必要
となるものであり、間口部分が建物の長さの半分より大
きな場合には使用できないものである。また、このスラ
イド方式の扉は壁面に沿わせて収納するものであるた
め、間口部分の開放時には全く役に立たないものであ
る。しかも、間口部分が大きなものになると、このスラ
イド方式の扉は、風圧などに耐えられるようにするため
に非常に重量のあるものとならざるをえず、その開閉操
作に相当な力が必要になったり操作の時間が長くなった
りして、開閉操作が非常に困難なものとなるのである。
【0004】一方、シャッタ方式の扉にあっては、これ
を巻き取るための空間あるいは装置として非常に大きな
ものを必要とするだけでなく、間口部分が非常に大きく
なると開閉操作時間も長くなって、これを利用するメリ
ットが余りないものである。しかも、このシャッタ方式
の扉にあっては、これを巻き取る際は勿論、巻戻す場合
にも大きな異音が発生するため、その開閉操作に非常に
気を使うものであったのである。
【0005】すなわち、この種の大間口部分のための扉
を形成するにあたっては、次の点に十分注意をしておか
なければならないのである。 イ.大間口部分のための扉自体は大面積のものとなるか
ら、その受ける風圧も相当大きくなり、この大きな面積
の扉の閉止時における固定を確実に行えるようにできる
構造のものとしておく必要がある。 ロ.大間口部分のための扉ではあっても、その開閉速度
を早くしなければならない。例えば、この大間口部分を
冷蔵倉庫において形成する場合には、扉の開閉を短時間
内に行って、倉庫内の冷気の流出を防がなければならな
いからである。 ハ.大間口部分のための扉ではあっても、その開閉時に
おいて大きな異音が発生してはならない。この大間口部
分を有する建物は、住宅地に建てられることもあるから
である。 ニ.上記のイ〜ハの点を満足する扉であっても、建物の
建設に余分な条件を付与するようなものであってはなら
ない。そこで、本発明者等は、建物の大間口部分の開閉
を行うための扉を、以上のようなイ〜ハの条件を満足し
ながら構成するにはどうしたらよいかについて種々検討
を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする
課題は、大型建物の大間口部分を開閉するための扉を如
何に問題なく構成するかである。そして、本発明の目的
とするところは、大間口部分に対して適用した場合に、
その開閉操作を静かにかつ短時間で行えることは勿論、
閉止時の建物に対する固定を確実に行うことができて建
物側に付設のための厳しい条件を与えることがなく、し
かも開放時において建物の庇としても利用することので
きる開閉扉を簡単な構成によって提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「倉庫などの大型建物10に
形成されている大きな間口部分11を覆うための開閉扉
20であって、間口部分11を覆う大きさを有して少な
くとも一つの横方向の折曲部22にて折畳される扉本体
21と、間口部分11の両側に縦方向に固定されて扉本
体21の開放時の案内を行うレール23と、扉本体21
の左右上端をレール23の上端側に回動自在に連結する
連結支持部材24と、扉本体21の左右下端に連結され
てレール23上を上下方向に移動する移動支持部材25
と、一端が扉本体21の裏面上部に連結され他端が扉本
体21の曲折部22より下側部分に連結されて上下方向
に配置されるシリンダ装置26と、このシリンダ装置2
6に圧力流体を供給すべく扉本体21の内側となる部分
に配置される供給装置27とを備えて、シリンダ装置2
6のピストンロッド26bを収縮させたとき、扉本体2
1が間口部分11の上方にて少なくとも二つ折りとなっ
た状態で間口部分11を開放するとともに、二つ折りと
なった扉本体21によって庇をも形成するようにしたこ
とを特徴とする開閉扉20」である。
【0008】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係る開閉
扉20の作用を、その使用の態様とともに、以下に説明
する。
【0009】まず、この開閉扉20によって、図1、図
3及び図4に示すように、建物10の間口部分11を完
全に覆蓋している場合には、この開閉扉20の両側端部
は、建物10側に固定したレール23と、ピストンロッ
ド26bを伸長させたシリンダ装置26との関係によっ
てしっかりと保持された状態にあるのである。すなわ
ち、図4に示したように、扉本体21の上端側は、これ
の左右両端に一体的に設けた各連結支持部材24が各レ
ール23の上端側に、回動自在ではあってもしっかりと
連結されているのであり、一方扉本体21の下端側は、
これの左右両端に一体的に設けた各移動支持部材25が
各レール23の下端側にしっかりと保持されているのあ
る。
【0010】しかも、扉本体21の裏面側に配置した各
シリンダ装置26にあっては、そのピストンロッド26
bが延びきった状態にあって、当該シリンダ装置26に
供給装置27からの圧力流体が供給されない限り収縮し
ないから、結果として扉本体21はその展開状態での固
定がしっかりとなされているのである。従って、当該扉
本体21が風圧または風によって負圧を受けたとして
も、この扉本体21は建物10側に対してしっかりと支
持された状態を維持するのである。
【0011】この場合、図6〜図8に示した第二実施例
に係る開閉扉20においては、図7に示したように、そ
の扉本体21の折曲部22及び下端が断面三角形のトラ
ス28を使用して形成してあるため、これら各トラス2
8の一つの面が、扉本体21の下端においては土台側
に、また扉本体21の折曲部22においては互いに当接
し合う。このため、開閉扉20が図7に示した閉止状態
にある場合には、これら各トラス28が他の部分に当接
していることによって、扉本体21全体の閉止状態はし
っかりと維持されているのである。なお、この開閉扉2
0の建物10に対する支持をより一層強固にしたい場合
には、その折曲部22の両端近傍を別の固定部材によっ
て各レール23側に固定するようにすればよいものであ
り、この場合の固定部材としては、電力、油圧あるいは
ワイヤなどによって遠隔操作し得るものを採用するとよ
い。
【0012】この閉止していた開閉扉20を解放したい
場合には、例えば建物10の間口部分11近傍に設けた
スイッチ26a等を操作することにより、供給装置27
からの圧力流体をシリンダ装置26に供給して、シリン
ダ装置26を駆動させるのである。このシリンダ装置2
6においては、それまで伸長されていたピストンロッド
26bが収縮するため、このピストンロッド26bの先
端に接続されていた扉本体21の本体下部21aが、シ
リンダ装置26の作動によって本体上部21b側に向け
て引き上げられることになるのである。このとき、扉本
体21の本体上部21bは、その下端を曲折部22によ
って本体下部21aの上端に回動自在に連結してあると
ともに、その上端を建物10の間口部分11上部に連結
支持部材24によって回動自在に連結してあるから、扉
本体21の曲折部22が間口部分11の前方上部に向け
て移動し、扉本体21の本体下部21a及び本体上部2
1bは曲折部22にて折り畳まれながら上動することに
なるのである。勿論、この場合、扉本体21を構成して
いる本体下部21aの両側下部に一体化した各移動支持
部材25は、例えば図4の二点鎖線によって示すよう
に、各レール23によって案内されながら上動していく
のである。
【0013】以上のようにして、本体下部21aに設け
た各移動支持部材25が、シリンダ装置26によって各
レール23の上端側に移動すれば、すなわちシリンダ装
置26のピストンロッド26bが完全に収縮してしまえ
ば、図2あるいは図8に示すように、建物10の間口部
分11は短時間内に完全に解放されるのである。このと
き重要なことは、図2、図4、あるいは図8に示すよう
に、当該開閉扉20の扉本体21は、その折曲部22に
て折り畳まれるのであり、しかもシリンダ装置26にお
けるピストンロッド26bのストローク範囲内での作動
によって扉本体21の開放が完了するのであるから、重
量のあるものを移動させたりあるいは巻取ったりする場
合に比較して、その操作が短時間内に行われることであ
る。
【0014】また、扉本体21を構成している、本体下
部21a及び本体上部21bが機械的に接触する箇所
は、本体下部21aの両側下部に一体化した各移動支持
部材25と各レール23間、本体下部21aと本体上部
21bとの曲折部22、及び間口部分11の上部に本体
上部21bを連結している連結支持部材24のみである
から、当該開閉扉20の開閉時に異音の発生は殆ど生じ
ないのである。特に、後述する実施例におけるように、
移動支持部材25をレール23内にて上下動するゴムロ
ーラ等によって構成した場合には、異音の発生は殆ど抑
えられるものである。そして、折り畳まれた扉本体21
は、間口部分11の上方にて庇となるのであり、この折
り畳まれた扉本体21によって雨や雪が遮られるから、
その下での荷物の積み下ろし作業を濡れないで行えるの
である。
【0015】また、以上のように、開閉扉20の解放操
作は、建物10の間口部分11前方においてのみ行われ
るものであるから、建物10自体が開放時の扉本体21
を収納しておく空間を必要としないのであり、間口部分
11が建物10の幅の1/2以上のものであっても、こ
の扉本体21の開閉作業には何等影響がないものであ
る。しかも、この開閉扉20は、二本のレール23を間
口部分11の左右両側に立設するとともに、扉本体21
の上下両縁を間口部分11及び両レール23に連結すれ
ばよいのであるから、その設置自体も簡単に行えるもの
となっているのである。
【0016】なお、以下に説明する実施例に係る開閉扉
20にあっては、図4および図8に示したように、その
扉本体21が一つの折曲部22を中心にして上方部分が
僅かに大きくなるように分割してある。これにより、扉
本体21を折り畳んで開放状態としたとき、図4または
図8に示したように、連結支持部材24と移動支持部材
25との間を一つの底辺とする三角形状を構成するよう
にしてあり、これにより、開放状態にある扉本体21の
建物10側に対する支持をより強固にするようにしてあ
る。また、第二実施例に係る開閉扉20においては、図
8に示したように、折り畳んだ扉本体21間に入り得る
トラス28を有したものとしてあり、このトラス28が
折り畳んだ扉本体21の間隔を一定に保つようにしてい
るものである。
【0017】勿論、開放した開閉扉20を閉止状態にす
るには、前述したシリンダ装置26の作動を上述したの
とは逆にすればよいものであり、その場合には前述した
のと逆の状態で開閉扉20の閉止が行われることは言う
までもない。
【0018】
【発明の実施例】次に、以上のような本発明に係る開閉
扉20を、図面に示した各実施例に従って説明すると、
次の通りである。
【0019】・実施例1 図1〜図4には、請求項1に係る発明の第一実施例に係
る開閉扉20が示してあり、この開閉扉20は、その扉
本体21を略中央部にて水平方向に形成した折曲部22
にて本体下部21aと本体上部21bとに二分割したも
のである。扉本体21の本体下部21aは、その両側下
部に取り付けた後述の各移動支持部材25によって間口
部分11の両側に配置固定した一対のレール23に移動
自在に支持されるものであり、また本体上部21bは、
その上端縁を連結支持部材24によって間口部分11の
上縁側に回動自在に連結されるものである。そして、以
上の曲折部22、連結支持部材24及び移動支持部材2
5以外の部分において、これらの本体下部21aと本体
上部21bとは、自由なもの、つまりレール23から前
方に離れ得るものとなっているのである。なお、この扉
本体21は、上述した二つ折り状態のものだけでなく、
これを四つ折り、六つ折り等の折畳みを行うことが考え
られるが、その場合には折曲部22を三本、五本等のよ
うに形成するとともに、これらの折曲部22の内の建物
10側となるものについては、後述する移動支持部材2
5をそれぞれ一体化するとよい。
【0020】この扉本体21は、完全に拡開したとき、
建物10の間口部分11全体を覆うのに十分な面積を有
しているものであることは当然であるが、本実施例の扉
本体21においては、その間口部分11の閉止時におけ
る風抜けを防止するために、扉本体21の下端縁に、図
4に示したように、ゴム板21cを取付けてある。ま
た、この扉本体21においては、図1に示したように、
その折曲部22の下方部分に必要な窓21dやドア21
eが一体的に形成してあり、これにより、閉止時の採光
や出入口を確保できるようにしてある。勿論、この扉本
体21は、図3に示すように、鉄骨材等を使用すること
により、言わば枠組を形成しておき、この枠組の表面な
どに表装材を取付けることにより形成したものであり、
このような枠組によって扉本体21自体の剛性を風圧等
に十分耐え得るものとしてある。
【0021】なお、本実施例においては、図4に示すよ
うに、扉本体21を構成している本体上部21bの上下
両縁にカバー29b及び樋29aが設けてある。これら
のカバー29bや樋29aは、当該扉本体21を図2に
示したような庇状態に開放したときの雨を受けて他の部
分に流すものである。つまり、図示はしていないが、本
体下部21a及び本体上部21bの側辺を構成している
枠組内に雨水を通す通路を形成しておいて、この通路内
に例えば樋29aが受けた雨水を流し込むようにしてい
るのである。勿論、この樋29a等は、本発明を実施す
るに当たっては必ずしも必要なものではない。
【0022】そして、この実施例の開閉扉20において
は、上述したように、扉本体21の上縁に連結支持部材
24が一体的に設けてあり、扉本体21の下方左右の二
ヶ所に移動支持部材25が一体的に設けてあるのである
が、各連結支持部材24は、間口部分11の左右に位置
する建物10側に固定した上下方向のレール23の上端
に連結してあるものである。一方、各移動支持部材25
は、例えばゴムロール等を構成部材として形成したもの
であり、このゴムローラをレール23内に係合させた状
態で支持するものである。
【0023】シリンダ装置26は、供給装置27から供
給された圧油、あるいは圧縮空気等の圧力流体によって
作動するものであり、そのピストンロッド26bを伸縮
させるものである。そして、このシリンダ装置26は、
一端を扉本体21の裏面上部に連結し、他端を扉本体2
1の曲折部22より下側部分に連結したものであり、図
3にも示したように、扉本体21の本体上部21bの背
面側に上下方向に配置されるものである。勿論、このシ
リンダ装置26の大きさ、数、及びこれに対して供給さ
れる圧力流体の圧力等は、扉本体21全体の大きさ及び
重量によって決定されるものであり、これに対応した供
給装置27が採用されるものである。なお、供給装置2
7と各シリンダ装置26とは、圧力流体供給管によって
接続されるものであり、この圧力流体供給管は、本体上
部21bの枠組及び各レール23に沿って扉本体21の
裏面側に配置されるものである。また、供給装置27と
して、図1においては間口部分11の下方に設置した例
を示したが、この供給装置27の設置箇所としては、こ
れをシリンダ装置26に近接させる意味で、間口部分1
1の内部側上方に設置するようにして実施してもよいも
のである。
【0024】・実施例2 図6〜図8には、本発明の第二実施例に係る開閉扉20
が示してあり、この開閉扉20においては、扉本体21
の構造材としてトラス28を使用している点以外は、前
述の第一実施例に係る開閉扉20と略同様である。従っ
て、この第二実施例において上述した第一実施例に係る
開閉扉20と共通する部材については、図6〜図8に同
一符号を付してその説明は省略する。
【0025】この第二実施例の開閉扉20においては、
その重要部分に図6に示したようなトラス28を使用し
ているものであり、具体的には、これらのトラス28は
図7及び図8に示したような箇所において使用されるも
のである。つまり、まず一対のトラス28を扉本体21
の中央部にて採用することにより、図7及び図8に示し
たように折曲部22を構成しており、一本のトラス28
を扉本体21の下端に採用することにより、当該扉本体
21の閉止時における土台への当接が行えるようにして
ある。また、折曲部22の上側となる扉本体22の内面
側にも一本のトラス28が採用してあり、このトラス2
8は、図8に示したように二つ折りにした扉本体21の
間隔を所定の値(トラス28の高さ)に維持するように
しているものである。そして、これら四本のトラス28
は、扉本体21全体の剛性を十分なものとしているもの
であるだけでなく、シリンダ装置26の十分な収納空間
及び作動空間を確保しているものである。
【0026】特に、折曲部22を構成するための二本の
トラス28は、開閉扉20による間口部分11の閉止時
において重要な役割を果たすものである。すなわち、図
7に示したように、各トラス28は断面が共に直角三角
形をなすようなものとして形成してあるものであり、直
角を挟む一つの辺が互いに当接し合うようにしてあるも
のである。これにより、開閉扉20による間口部分11
の閉止時においては、その扉本体21が折曲部22を構
成している各トラス28の互いの当接によってシリンダ
装置26の作動・収納空間を確保するとともに、極めて
剛性の高いものとなっているのである。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記各実施例にて例示した如く、「倉庫などの大型建物
10に形成されている大きな間口部分11を覆うための
開閉扉20であって、間口部分11を覆う大きさを有し
て少なくとも一つの横方向の折曲部22にて折畳される
扉本体21と、間口部分11の両側に縦方向に固定され
て扉本体21の開放時の案内を行うレール23と、扉本
体21の左右上端をレール23の上端側に回動自在に連
結する連結支持部材24と、扉本体21の左右下端に連
結されてレール23上を上下方向に移動する移動支持部
材25と、一端が扉本体21の裏面上部に連結され他端
が扉本体21の曲折部22より下側部分に連結されて上
下方向に配置されるシリンダ装置26と、このシリンダ
装置26に圧力流体を供給すべく扉本体21の内側とな
る部分に配置される供給装置27とを備えて、シリンダ
装置26のピストンロッド26bを収縮させたとき、扉
本体21が間口部分11の上方にて少なくとも二つ折り
となった状態で間口部分11を開放するとともに、二つ
折りとなった扉本体21によって庇をも形成するように
した」ことにその特徴があり、これにより、大間口部分
に対して適用した場合に、その開閉操作を静かにかつ短
時間で行えることは勿論、閉止時の建物に対する固定を
確実に行うことができて建物側に付設のための厳しい条
件を与えることがなく、しかも開放時において建物の庇
としても利用することのできる開閉扉20を簡単な構成
によって提供することができるのである。
【0028】すなわち、本発明に係る開閉扉20によれ
ば、 1−イ.大間口部分のための開閉扉20自体が大面積の
ものとなってその受ける風圧が相当大きくなっても、こ
の大きな面積の扉の閉止時における固定を確実に行うこ
とができるのである。 1−ロ.大間口部分のための開閉扉20ではあっても、
その開閉をピストンロッド26bが圧力流体によって伸
縮するシリンダ装置26によって行うようにしたから、
その開閉速度を非常に早くすることができる。従って、
この開閉扉20を冷蔵倉庫の大間口部分において採用し
た場合には、開閉扉20の開閉を短時間内に行って、倉
庫内の冷気の流出を防ぐことができるのである。 1−ハ.大間口部分のための開閉扉20ではあっても、
その開閉時には、機械的な接触が曲折部22、連結支持
部材24及び移動支持部材25においてしか生じないた
め、大きな異音は発生しないのである。 1−ニ.この開閉扉20は、建物10の間口部分11の
両側に移動支持部材25を支持するためのレール23を
配置するとともに、間口部分11の上縁に扉本体21を
構成している本体上部21bの上縁を連結すればよいか
ら、建物10の建設に余分な条件を付与することはない
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例に係る開閉扉の正面図で
ある。
【図2】 同開閉扉を開放したときの斜視図である。
【図3】 同開閉扉の表装材を取り除いた状態の拡大正
面図である。
【図4】 同開閉扉の開放及びその途中の状態を示す概
略側面図である。
【図5】 同開閉扉の閉止状態を示す概略側面図であ
る。
【図6】 同建物において使用しているトラスの拡大正
面図である。
【図7】 同開閉扉の閉止状態を概略的に示す側面図で
ある。
【図8】 同開閉扉の開放状態を概略的に示す側面図で
ある。
【符号の説明】
10 建物 11 間口部分 20 開閉扉 21 扉本体 21a 本体下部 21b 本体上部 22 折曲部 23 レール 24 連結支持部材 25 移動支持部材 26 シリンダ装置 26a スイッチ 26b ピストンロッド 27 供給装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倉庫等の大型建物に形成されている大き
    な間口部分を覆うための開閉扉であって、 前記間口部分を覆う大きさを有して少なくとも一つの横
    方向の折曲部にて折畳される扉本体と、前記間口部分の
    両側に縦方向に固定されて前記扉本体の開放時の案内を
    行うレールと、前記扉本体の左右上端を前記レールの上
    端側に回動自在に連結する連結支持部材と、前記扉本体
    の左右下端に連結されて前記レール上を上下方向に移動
    する移動支持部材と、一端が前記扉本体の裏面上部に連
    結され他端が前記扉本体の曲折部より下側部分に連結さ
    れて上下方向に配置されるシリンダ装置と、このシンリ
    ンダ装置に圧力流体を供給すべく前記扉本体の内側とな
    る部分に配置される供給装置とを備えて、 前記シリンダ装置のピストンロッドを収縮させたとき、
    前記扉本体が前記間口部分の上方にて少なくとも二つ折
    りとなった状態で前記間口部分を開放するとともに、二
    つ折りとなった前記扉本体によって庇をも形成するよう
    にしたことを特徴とする開閉扉。
JP5137337A 1992-06-18 1993-06-08 建物における開閉扉 Expired - Fee Related JP2619787B2 (ja)

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