JPH07181822A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07181822A
JPH07181822A JP5324364A JP32436493A JPH07181822A JP H07181822 A JPH07181822 A JP H07181822A JP 5324364 A JP5324364 A JP 5324364A JP 32436493 A JP32436493 A JP 32436493A JP H07181822 A JPH07181822 A JP H07181822A
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JP
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image
transfer material
paper
fixing
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Application number
JP5324364A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kubo
貴裕 久保
Kazuo Suzuki
一生 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Color Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写時の転写材搬送速度と転写材の定着速度
が異なることによる転写材の未定着像の乱れを防止し、
装置を小型化すると共に転写材担持体をクリーニングす
るときのショックによる画像ずれを防止できる。 【構成】 標準時より定着速度を遅くした場合、転写ド
ラム5は、転写終了後も転写材を担持したまま追加回転
を行なうと共に減速され、転写ドラム5から転写材が分
離される、転写ドラム5の、同一回転中にクリーニング
装置14cによる転写ドラム5のクリーニングが開始さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ、ファクシミリ等の、電子写真装置又は静電記
録装置、のような画像形成装置に関する。
【0002】
【背景技術】フルカラー画像を形成する画像形成装置と
して図2に示すように像担持体である感光ドラム101
上に形成された像を、転写材担持体である転写ドラム1
05に担持された転写材Pに転写する方式が知られてい
る。感光ドラム101は各色の像に対応して帯電器10
2及びレーザスキャナ103による潜像形成、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像器104Y、1
04M、104C、104Bによる現像が行なわれ、感
光ドラム上に形成されたトナー像は、転写ドラム上の転
写材に1色ずつ重畳転写される。転写後転写材は、転写
ドラムから分離されて搬送ベルト126により定着器1
09へ搬送され定着器109で転写材上の重畳トナー像
は溶融混色される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、こうした画像形
成装置においては、転写材Pが厚紙・OHPシート(透
明樹脂シート)・両面二面目等の様な特殊時、トナーを
定着させるために普通紙一面目の時(以下標準時)より
大きい熱量が必要となる場合は、標準時より定着速度を
ダウンさせる。このとき、搬送ベルト26の上の転写材
は定着ニップ前での転写材Pのループの発生を防止する
よう(ループによって未定着画像が乱れたり擦れるのを
防止するため)、定着ニップへの転写材の進入速度を定
着速度のダウンに併せてダウンさせる。一方、潜像形成
動作・現像動作・転写動作については感光ドラムの移動
速度は特殊時と標準時とで同一の速度で行なわれてい
る。即ち、感光ドラムと転写ドラムの回転速度が特殊時
と標準時とで同一であるということだが、これは感光ド
ラムと転写ドラムの回転速度が変化するとそれに併せて
潜像形成条件・現像条件・転写条件が全て変化してしま
うので画像形成装置全体の安定性を損なう原因と成りか
ねないこと、さらには画像形成装置全体のシーケンスが
余りに複雑になってしまうのを防ぐために行なわれてい
る。こうしたことから、転写材Pが定着ニップに侵入す
る速度をダウンさせる方法として、転写ドラムから分離
された転写材Pの全面を搬送ベルト26に載せその搬送
速度をダウンさせる方法が実施されているわけだが、搬
送ベルト26に転写材Pを全面載せる必要が生じ機械が
大型化してしまうという問題点があった。
【0004】また図2に示す装置において、転写材の両
面に画像を形成すると定着オイルによる画像への悪影響
が発生することがあった。特にカラー画像形成装置にお
いては、転写材の未定着像を担持する面と接する定着ロ
ーラへのトナーのオフセットを防止するために定着ロー
ラへ多量の定着オイルが塗布される。この定着オイルは
転写材の1面目の像定着時に定着ローラと加圧ローラと
のニップを通過するときに転写材の1面目に付着する。
次に転写材の2面目の像転写を行なうとき転写材の1面
目は転写ドラムに担持され、転写材の、トナーが溶けて
平滑になっているトナー像表面に付着している定着オイ
ルは転写ドラムの転写材担持シート表面に転着する。さ
らに、転写ドラムから転写材が分離した後この定着オイ
ルは転写位置で感光ドラムと担持シートが接するとき感
光ドラムへ転着する。
【0005】そのため両面画像形成を行った後、普通に
画像形成を行おうとすると、本来白地部である領域にト
ナーがオイルの粘着力によって付着しカブリとなって現
れ、一方、本体黒部である領域にもやはりオイルの粘着
力によって今度はドラム上から充分にトナーが紙上に転
写されないで淡い画像になってしまう場合がある。
【0006】担持シート上のオイルを除去するためのク
リーング部材を具備したものが提案されているが、潜像
動作・現像動作・転写動作を行っている最中ではクリー
ニング部材が転写ドラムに接することによるショックに
よる色ズレを生じてしまう。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、転写時の転写材の搬送
速度と転写材の定着速度が異なっても転写材上の未定着
像の乱れを防止できる画像形成装置を提供することであ
る。
【0008】本発明の他の目的は、転写材担持体から定
着手段への転写材搬送路を短かくすることができる画像
形成装置を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、転写材担持体をクリ
ーニングするときのショックによる画像ずれを防止する
画像形成装置を提供することである。
【0010】
【発明の構成】上記目的を達成するために、本発明は、
像を担持する像担持体と、この像担持体の像を転写位置
で転写するために転写材を前記転写位置へ担持搬送する
回転可能な転写材担持体と、像を転写材に定着する定着
手段であって、第1の定着速度と、この第1の定着速度
よりも遅い第2の定着手段と、を選択して転写材を搬送
する定着手段と、前記転写材担持体と接離可能であり前
記転写材担持体をクリーニングするクリーニング手段
と、を有する画像形成装置において、前記第2の定着速
度が選択される場合、転写終了後、前記転写材担持体に
担持された転写材は再び前記転写位置へ搬送されると共
に前記転写材担持体の回転速度は変速され、その後、前
記転写材担持体から転写材が分離される、前記転写材担
持体の、同一回転中に前記クリーニング手段による前記
転写材担持体への接触が開始されることを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下本発明の画像形成装置の実施例を図面に
基いて説明する。図3に画像形成装置の一例としてフル
カラー複写機の断面図を示す。
【0012】本例においてカラー画像形成装置は、像担
持体である感光ドラム1が矢印方向に回転自在に担持さ
れ、該感光ドラム1の周りにコロナ帯電器2、光学系
3、現像装置4、転写装置5、クリーニング器6が、転
写装置の周りには転写クリーニング装置14a・14b
が配置されている。
【0013】光学系3は、原稿走査部と色分解フィルタ
からなり、色分解された光像、またはこれに相当する光
像Eを感光ドラム1に照射する例えば図示レーザビーム
露光装置である。
【0014】帯電器2により一様に帯電された感光ドラ
ム1に、各分解色ごとに光像Eを照射し、潜像を形成す
る。現像装置4は4個の現像器、つまりブラック現像器
4k・シアン現像器4c・マゼンタ現像器4m・イエロ
ー現像器4yを配置し、所定の現像器を感光ドラム1に
対向した現像位置へと回転させて感光ドラム1上の潜像
を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体としたトナーに
よって画像を形成する。
【0015】更に、感光ドラム1上のトナー画像は、記
録材(転写材)カセット7aより搬送系及び転写装置5
を介して感光ドラム1と対向した位置に供給された記録
材Pに転写される。転写装置5は、本例では転写材担持
体である転写ドラム5a、転写コロナ帯電器5b、内側
コロナ帯電器5d、外側コロナ帯電器5e・5hとを有
し、回転駆動されるように軸支された転写ドラム5aの
周面開口域には誘電体からなる記録材担持シート5fが
円筒上に一体的に張設されている。
【0016】転写ドラム5aが回転するに従って感光ド
ラム上のトナー像は転写帯電器5bにより順次記録材担
持シート5fに担持された記録材P上に転写される。
【0017】記録材担持シート5fに担持搬送される記
録材には所望数の色画像が転写され、重畳トナー画像が
形成される。
【0018】このようにして所望数のトナー像の転写が
終了すると記録材は転写ドラム5aから分離手段8によ
って分離され、搬送ベルト26により搬送され、熱ロー
ラ定着器9を介してトレイ10に排紙される。
【0019】他方、転写後感光ドラム1及び記録材担持
シート5fの表面の残留トナーをそれぞれのクリーニン
グ手段であるクリーニング器6及び転写クリーナーブラ
シ14aで清掃された後再度画像形成行程に供せされ
る。
【0020】定着器9は、転写材を搬送するニップを形
成する定着ローラ9aと、加圧ローラ9bと、を備え、
定着ローラ9aは転写材の未定着トナー像と接触する側
に設けられる。定着ローラ9aには、転写材の未定着ト
ナー像がオフセットするのを防止するために定着オイル
が塗布される。
【0021】本装置における主なユニットのスペックは
以下の通りである。 ・感光ドラム:接地されたアルミニウムを基体とした直
径180mmの有機光導電体ドラム。 ・転写ドラム:直径180mmの対向する一対のリング
と、リングどうしを連結する連結部と、を備えるアルミ
ニウムの枠体に転写材担持シートとしてPVdF(ポリ
ふっ化ビニリデン)をその周囲に張貼したもの。 ・現像器:各色とも非磁性2成分現像方式による現像
器。スリーブ回転速度は232mm/s。 ・定着器:上下ローラともシリコーンゴムを肉厚部とし
上下共175℃に温調されたもので、ニップ部で圧力を
付加することにより定着させる定着器。普通紙一面目
(標準時)の定着速度は124mm/s。 ・普通紙一面目の画像形成に関与する場合の画像形成速
度:133mm/s。
【0022】先ず一面目の画像形成であるが、カセット
7bからピックアップされた普通紙(本例では、80g
/m2 のA3サイズ(最大サイズ)の紙を用いた)が搬
送路に沿ってレジストローラ部27まで運ばれ一時待機
する。その後、感光ドラム上のトナー像を転写するタイ
ミングに併せ感光ドラムと転写ドラムとの最近接部であ
る転写ニップ部まで搬送される、この紙の動きに併せて
感光ドラム及び転写ドラムはお互いのギアを噛み合わせ
て線速度133mm/sでそれぞれ回転している。
【0023】またこれらの動作と並行して画像読みとり
装置32も133mm/sで原稿台30上の原稿を読み
とり、それぞれの色データに分解されレーザー発光装置
3からレーザー光Eとして感光ドラム上に照射する。更
に、こうして形成された潜像は現像器群4m・4c・4
y・4kによって各色ごとに現像されるが、この時のス
リーブ回転速度は232mm/sである。こうした画像
形成の際、画像形成とは感光ドラムの移動速度133m
m/sのことをいう。
【0024】転写ニップ部まで搬送された紙は、マゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックのトナーの順に順次転
写され、最終色(本例ではブラック)のトナーが転写さ
れている際、紙の先端部が分離部まで(本例では転写ド
ラム移動方向に沿って転写ニップ部から分離部までは1
52.7mmなので転写ドラム移動方向における転写材
最大長さであるA3サイズの297mmよりも短い)搬
送されるタイミングに併せて分離装置8bが担持シート
5fを押し上げたときに分離装置8aの先端が紙の先端
の下に潜る込むことにより分離し搬送ベルト26へと搬
送されるが、この時の搬送速度は133mm/sであ
る。
【0025】本例では定着速度は124mm/sである
が、この速度は搬送ベルト26の長さを考慮し、転写ド
ラム上で分離中の紙を引っ張らず、かつ転写材搬送路に
おいて分離部から定着ニップ部(本例では201.5m
mなのでA3サイズの297mmよりも短い)までの間
で紙のループができ過ぎずに普通紙一面目上のトナーを
定着するための速度である。定着後の紙は、定着器9を
排出後、搬送パス切替ガイド19により水平に排紙され
ず、搬送縦パス20を経て、反転パス21aにいったん
導いた後、反転ローラ21bの逆転により、送り込まれ
た際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向きに
退出させ、中間トレイ22に収納する。従って中間トレ
イ22内では一面目で形成された画像は上向きに置かれ
ている。
【0026】続いて記録材の二面目の画像形成を行なう
とき、中間トレイ22から一面目を定着された紙が一面
目の画像形成時と同様にレジストローラ27を介し搬送
路に沿って感光ドラムと転写ドラムとの最近接部である
転写ニップ部まで搬送される、この紙の動きに併せて感
光ドラム及び転写ドラムはお互いのギアを噛み合わせて
線速度133mm/sでそれぞれ回転している。
【0027】また、記録材の二面目の画像形成装置にお
いて画像読みとり速度(133mm/s)、スリーブ回
転速度(232mm/s)、潜像形成・現像速度(13
3mm/s)も一面目と同じである。
【0028】転写ニップ部まで搬送された紙は、マゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックのトナーの順に順次転
写され最終色のトナーが転写されている際、紙の先端部
が分離部まで搬送されても分離動作は行われず転写ドラ
ム上に担持されたまま回転するが最終色の転写が全て完
了した後、転写ドラム及び感光ドラムの回転速度が10
8.8mm/s、定着速度が105mm/sにダウンす
る。そして再び紙の先端が分離部に到達するタイミング
に併せて一面目と同様に分離するが、この時の搬送ベル
ト26時の搬送速度は108.8mm/sである。その
後定着ニップ部に搬送され定着された紙は、定着器9を
排出後、搬送パス切替ガイド19により水平に排紙され
全ての画像形成を終了する。
【0029】また速度がダウンした転写ドラム及び感光
ドラムは、紙を全て分離し終わった次の回転中に再び1
33mm/sに復帰するが、連続して画像を形成する場
合は、その復帰回転中では既に画像形成が間に合わない
ため次の回転に併せて画像形成(画像読みとり動作以下
一連の上記動作)が行われる。従って、連続して両面画
像を形成する場合の二面目時は、本例の場合転写ドラム
は最初の4回転で紙上への画像形成が行われ、次の1回
転でスピードがダウンし分離が行われ、その次の1回転
でスピードを標準時に復帰させ、更に次の回転から次の
紙の画像形成が再び開始されることになる。なお、転写
ドラムの分離位置から定着器のニップまでの、転写材搬
送路に沿った、距離は、転写材の最大長さよりも小さ
い。
【0030】図4・5は、装置の一連動作のタイミング
チャートの一例である。図4は、普通紙一面目を二枚連
続で画像形成した場合のものであり、図5は、普通紙の
二面目又はOHPシート、厚紙の1面目を二枚連続で画
像形成した場合のものである。なお連続して画像形成す
るとは、装置に対して像形成信号を1回だけ入力して複
数の記録材に像形成を行なうことである。
【0031】図4においてタイミングのスタートは一色
目(マゼンタM)の潜像形成動作(潜像書き込み動作)
としている。「感光ドラム回転」における両端矢印は感
光ドラム・転写ドラムの一回転分を表し、そのスタート
は一色目の「転写」開始と同じにしてある。従って図4
のt1は、180(mm)*3.14/133(mm/
s)=4.25(sec)である。「潜像形成」「現像
形成」「転写」における各色の動作時間は、簡単のため
420(mm)(A3縦幅)/133(mm/s)=
3.16(sec)としている。「分離」動作時間も同
じく3.16(sec)であるが、「定着」動作時間は
420(mm)(A3縦幅)/124(mm/s)=
3.39(sec)である。図4からも一枚目と二枚目
の間に余分な回転がないことがわかる。
【0032】図5においてもタイミングのスタートは一
色目(マゼンタM)の潜像形成動作(潜像書き込み動
作)であり、「潜像形成」「現像形成」「転写」におけ
る各色の動作時間も3.16(sec)であるが、「分
離」動作時間は420(mm)108.8(mm/s)
=3.86(sec)、「定着」動作時間は420(m
m)/105(mm/s)=4.00(sec)であ
る。「感光ドラム回転」における両端矢印は感光ドラム
・転写ドラムの一回転分を表し、そのスタートは一色目
の「転写」開始と同じにしてありt1は図4と同じく
4.25(sec)であるが、最終色(本従来例ではブ
ラックK)の転写と同一周期中には分離動作は行われ
ず、ブラックの転写終了後速やかに感光ドラム・転写ド
ラムの移動速度が133mm/sから108.8mm/
sになるためそこでは一回転に要する時間が長くなって
いる。t2は180(mm)*3.14/108.8
(mm/s)=5.19(sec)である。そしてこの
t2の間に分離動作が行われる。分離動作終了後速やか
に108.8mm/sから133mm/sに復帰する
が、そのための一周分の時間はt3であり、本従来例で
は4.60(sec)である。一方感光ドラム・転写ド
ラムの移動速度はt3の間で133mm/sに復帰した
が、連続して画像形成を行う場合は、t3の間ではカセ
ットからの紙の搬送・潜像形成が間に合わないためさら
にもう一回転を必要とする。その後は一枚目と同じ動作
を繰り返し二枚目以降の画像形成が行われる。このよう
に図5では明らかに図4とは異なり、一枚目の最終色ブ
ラックと二枚目の最初の色マゼンタとの間に3回転余分
な回転が存在していることがわかる。
【0033】このようなシーケンスを採用することによ
り、転写材Pが厚紙・OHPシート・両面二面目の紙等
の様に定着速度を標準時よりもダウンさせる場合におい
ても、画像形成装置本体を大型化せず、画像形成全ての
シーケンスを変更するような複雑なことをしなくても良
好な定着性を得ることが出来る特徴がある。
【0034】しかしながら図5に見られる画像形成シー
ケンス方法では、前述したように特に両面画像形成の場
合において定着オイルによる画像への悪影響が発生して
しまう。
【0035】従って転写材担持シート上のオイルを除去
するためのクリーニング装置を具備しているが潜像動作
・現像動作・転写動作を行っている最中にクリーニング
を開始すると当接ショックによる色ズレを生じてしまう
ので、一方クリーニングの開始時期によっては、連続枚
形成時における各々の分離動作の次(図5におけるt
3)及びその次(図5におけるt1)の周期中に担持シ
ート上に転着していたオイルが感光ドラム表面に転着す
るという問題が発生してしまう。
【0036】このように、クリーニング開始時の転写ド
ラム当接ショックによる画像ズレと、担持シートから感
光ドラムへのオイル転着と、を防止するために分離動作
が行なわれる転写ドラムの同一回転中に担持シートのク
リーニングを開始すれば良い。
【0037】図1は本発明の画像形成装置のタイミング
チャートの一例である。両面画像形成の場合一面目の画
像の形成については既に説明した通りであるので、ここ
では二面目形成時だけに限って説明する。
【0038】中間トレイ22から一面目を定着された紙
が一面目の画像形成時と同様にレジストローラ27を介
し搬送路に沿って感光ドラムと転写ドラムとの最近接部
である転写ニップ部まで搬送される、この紙の動きに併
せて感光ドラム及び転写ドラムはお互いのギアを噛み合
わせて線速度133mm/sでそれぞれ回転している。
【0039】また、画像読みとり速度(133mm/
s)、スリーブ回転速度(232mm/s)、潜像形成
・現像速度(133mm/s)も一面目と同じである。
【0040】転写ニップ部まで搬送された紙は、マゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックのトナーの順に順次転
写され最終色のトナーが転写されている際、紙の先端部
が分離部まで搬送されても分離動作は行われず転写ドラ
ム上に担持されたまま回転するが最終色の転写が全て完
了した後、転写ドラム及び感光ドラムの回転速度が10
8.8mm/s、定着速度が105mm/sにダウンす
る。そして再び紙の先端が分離部に到達するタイミング
に併せて一面目と同様に分離するが、これと同一周期中
に紙の先端があった部分がクリーニング部に到達するタ
イミングに併せて担持シート表面にクリーニング装置1
4a・14bが接触動作を行ない紙があった部分がクリ
ーニングされる。オイルを除去するクリーニング装置1
4cは少なくとも担持シートに紙が担持されていた部分
をクリーニングした後、担持シートから離間すれば良
い。その後定着ニップ部に搬送され定着された紙は、定
着器9を排出後、搬送パス切替ガイド19により水平に
排紙され全ての画像形成を終了する。
【0041】また速度がダウンした転写ドラム及び感光
ドラムは、紙を分離し終わった次の回転中に再び133
mm/sに復帰するが、連続して画像を形成する場合
は、その復帰回転中では既に画像形成が間に合わないた
め次の回転に併せて画像形成(画像読みとり動作以下一
連の上記動作)が行われる。従って、連続して両面画像
を形成する場合の二面目時は、本実施例の場合、転写ド
ラムは最初の4回転で紙上への画像形成が行われ、次の
1回転でスピードがダウンし分離が行われ、その次の1
回転でスピードを復帰させ、更に次の回転から次の紙の
画像形成が再び開始されることになる。
【0042】このように転写ドラムの回転速度が変化し
ている間は潜像動作・現像動作・転写動作を行わないた
め、担持シート表面をクリーニングしても色ズレが起こ
ることはない。また実際には転写ドラムの回転速度が1
08.8mm/sから133mm/sに復帰する間にク
リーニングされることになるが、クリーニング性能上問
題はない。
【0043】図1ではこうした一連の動作に関するシー
ケンスを図5と同様に表している。図1からもわかるよ
うに、担持シートクリーニングが稼動している間は潜像
形成以下一連の画像形成が行われていないのがわかる。
【0044】また本実施例で用いた担持シートクリーナ
14cはオイル除去を行うため図6に示したようなウェ
ブ方式のクリーナーを用いており、これにより担持シー
ト上を摺擦しながらオイルをクリーニングする。また本
実施例において用いたウェブの材質としては以下のもの
である。 ・繊維の材質:ナイロンとポリエステルの合成不織布繊
維 ・不織布の密度:0.17g/cm3 ・不織布の厚み:500μm こうした不織布を用いてやることにより担持シート上の
オイルがほとんど完全に除去された。
【0045】なお、不織布を構成している繊維の材質と
しては、本実施例の他ポリプロピレン、レーヨン、アク
リル、ナイロン、ポリエステル、ビニロン及びこれらの
合成繊維について検討を行ったが有意差はなかった。ま
たこの不織布の繊維密度としては、0.05〜0.80
g/cm3 、好ましくは0.1〜0.5g/cm3 の範
囲であればオイル除去能力が優れていた。
【0046】更に、これらの材料を不織布としてではな
く適当に織って布として使用したが、織った(編んだ)
方向にオイルの拭き取りムラが生じてしまい、オイルク
リーニング部材として使用するためにはその設定条件の
範囲が狭くなってしまい好ましくなかった。更に形状と
してもウェブとしてだけでなくローラ状にしてもオイル
クリーニングの効果は有効である。またこのようにロー
ラ化することによりウェブ方式の時よりも装置を簡略化
できるというメリットもある。
【0047】一方、こうしたクリーナーは担持シート上
を強く摺擦するため担持シートの寿命を考慮すると好ま
しくない。またこうした摺擦クリーニングはオイル除去
のためには必要であるが、トナー除去だけであるならば
ファーブラシクリーナ7aの様な担持シートを比較的ソ
フトにクリーニングするものでも充分である。そこで図
3に示したように、担持シートクリーナとしてトナー用
のファーブラシクリーナ14aとオイル除去用の摺擦方
式のクリーナー14cの2つのクリーニング装置を具備
している。そしてこうしたオイル除去クリーナは、担持
シート表面を摺擦するため両面画像形成時のみ稼動する
のが好ましい。
【0048】以上、図1で示したシーケンスを採用する
ことにより、色ズレせず、本体自身も大型化することな
くオイル転着による画像への悪影響は解消された。
【0049】以上の実施例ではカセットから紙が送られ
る場合においてのシーケンスに関するものであったが、
カセットに代えて手差し給紙を用いても有効である。こ
の場合には、画像形成装置に普通紙/厚紙又はOHP用
紙、一面目/二面目等の切り替え手段としてのスイッチ
がそれぞれ付加されておりそれらを選択する。選択され
たモードが、普通紙以外で一面目のときには少なくとも
図5の様なシーケンスをとり定着性を確保するが、二面
目を選択した場合には更に図1の様なシーケンスとなる
ことにより本発明の効果は発揮される。
【0050】しかし、手差し給紙の場合は選択モードを
設けてもユーザーのミスにより、両面画像の二面目であ
るにも関わらず二面目を選択しない場合も有り得るの
で、普通紙以外で一面目のときにはすべて図1の様なシ
ーケンスを採用することも可能である。
【0051】以上の実施例では普通紙両面画像形成時の
場合の二面目画像形成時についてのものであったが、厚
紙二面目等の場合においても図1と同様のシーケンスを
採用できる。例えば157g/m2 の厚紙を定着する場
合は、一・二面とも上下熱定着ローラを175℃温調し
ている上記実施例1では定着速度を75mm/s、感光
ドラム・転写ドラムの移動速度を80mm/sにダウン
させる必要がある。
【0052】この場合、潜像形成・現像動作・転写動作
を行う際は上記例と同様に133mm/sで行われる
が、図1のように一面目でも最終色の転写が終了後に紙
を分離せず感光ドラム・転写ドラムの移動速度を133
mm/sから80mm/sにダウンし次回転中に分離す
る。そして速度を75mm/sにダウンしている定着部
へと紙を搬送し定着する。
【0053】このように、通紙される材料(マテリアル
の種類)に応じて必要な熱量が得られるように定着速度
を変化させる場合でも、図1と同様のシーケンスを採用
することにより、多種に渡るマテリアルに対してもオイ
ルによる悪影響のない良好な画像を得ることができる。
【0054】なお本実施例における検討を行った結果、
普通紙としては秤量64g/m2 以上127g/m2
下、好ましくは64g/m2 以上105g/m2 以下の
紙が適切であった。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば装置の大型
化を防止でき、未定着像の乱れを防止できる。
【0056】また、転写材担持体をクリーニングすると
きのショックによる画像ずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2面目画像形成時のタイミングチャート。
【図2】従来の画像形成装置の断面図。
【図3】本発明の画像形成装置の一例の断面図。
【図4】普通紙1面目の画像形成時のタイミングチャー
ト。
【図5】特殊シート1面目の画像形成時のタイミングチ
ャート。
【図6】オイル除去クリーナの一例の断面図。
【符号の説明】 1 感光ドラム 5 転写ドラム 5f 転写材担持体シート 14c オイル除去クリーナ 26 搬送ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 21/10 21/14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像を担持する像担持体と、 この像担持体の像を転写位置で転写するために転写材を
    前記転写位置へ担持搬送する回転可能な転写材担持体
    と、 像を転写材に定着する定着手段であって、第1の定着速
    度と、この第1の定着速度よりも遅い第2の定着速度
    と、を選択して転写材を搬送する定着手段と、前記転写
    材担持体と接離可能であり前記転写材担持体をクリーニ
    ングするクリーニング手段と、を有する画像形成装置に
    おいて、 前記第2の定着速度が選択される場合、転写終了後、前
    記転写材担持体に担持された転写材は再び前記転写位置
    へ搬送されると共に前記転写材担持体の回転速度は変速
    され、その後、前記転写材担持体から転写材が分離され
    る、前記転写材担持体の、同一回転中に前記クリーニン
    グ手段による前記転写材担持体への接触が開始されるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記装置は、転写材の両面に画像形成可
    能であり、転写材の1面目に像定着されるとき前記第1
    の定着速度が選択され、転写材の2面目に像定着される
    ときに前記第2の定着速度が選択されることを特徴とす
    る請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の定着速度が選択される場合、
    前記転写材担持体の回転速度よりは転写時よりも分離時
    の方が小さいことを特徴とする請求項1又は2の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング手段は、分離前に少な
    くとも転写材が担持されていた領域をクリーニングする
    ことを特徴とする請求項1乃至3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニングする手段は、前記転写
    材担持体表面を摺擦することによってクリーニングする
    ことを特徴とする請求項1乃至4の画像形成装置。
JP5324364A 1993-12-22 1993-12-22 画像形成装置 Pending JPH07181822A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001035169A1 (en) * 1999-11-11 2001-05-17 Seiko Epson Corporation Image forming device and image forming method
JP2016071266A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム

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