JPH06124005A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06124005A
JPH06124005A JP4300475A JP30047592A JPH06124005A JP H06124005 A JPH06124005 A JP H06124005A JP 4300475 A JP4300475 A JP 4300475A JP 30047592 A JP30047592 A JP 30047592A JP H06124005 A JPH06124005 A JP H06124005A
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image forming
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顕 渡邉
Masahiro Ito
政宏 伊藤
Toru Obuchi
徹 大渕
Takeo Tsunemi
常見  健夫
Kenji Takeda
謙二 武田
Hisakazu Okubo
久和 大久保
Hiroshi Hirai
平井  宏
Yoshinori Mochida
喜徳 持田
Hajime Suzuki
肇 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置で給紙動作時に転写材の物理量
を電気的に測定して、最適転写電界付与を行っても、転
写画像上に特定パターンで画像濃度ムラ、色ムラが生ず
る場合がある。 【構成】 レジストローラ6の手前の給紙径路上に電極
ローラ32,33を設け、電極ローラ32を電流測定回
路35、スイッチ101を介して電源34に結合又は接
地し、電極ローラ33は接地した。転写材Pがレジスト
ローラ6に当り停止するとスイッチ101は電源34側
につながり、電流測定回路35、電極ローラ32、転写
材P、電極ローラ33、接地と電流が流れ、転写材Pを
流れる電流値が測定される。つづいてスイッチ101は
接地側に入り、転写材Pは除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には画像形成装置
に関するものであり、特に、電子写真方式或は静電記録
方式などにより形成された像担持体上のトナー像を、転
写材に転写電界を付与して転写することにより画像を得
る画像形成装置に関するものである。斯かる画像形成装
置としては、白黒、モノカラー或はフルカラーの電子写
真複写機、プリンタその他種々の記録機器などがある。
【0002】
【従来の技術】
「従来の技術1」本発明の第1〜第4の発明に関し、従
来、例えば多色(フルカラー)画像形成装置は種々提案
されているが、図8に代表的な、所謂回転式現像装置と
称される現像装置を具備した多色電子写真複写装置が図
示される。
【0003】図8を参照し簡単に説明すると、多色電子
写真複写装置は、回転自在に軸支され矢印方向に回転す
る像担持体、即ち、感光ドラム3が配置され、その外周
部に画像形成手段が配置される。画像形成手段は任意の
手段とし得るが、本例では、感光ドラム3を均一に帯電
する一時帯電器4と、色分解された光像E又はこれに相
当する光像Eを照射し、感光ドラム3上に静電潜像を形
成する。例えばレーザビーム露光装置などから成る露光
手段8と、感光ドラム3上の静電潜像を可視画像とする
回転式の現像装置1とを具備する。
【0004】回転式の現像装置1は、イエロー色現像剤
(トナー、以下同じ)、マゼンタ色現像剤、シアン色現
像剤、ブラック色現像剤の4色の現像剤を各別に収納す
る4個の現像器1Y,1M,1C,1BKと、これら4
個の現像器1Y,1M,1C,1BKを保持し且つ回転
自在に軸支された略円柱形状の筐体とから成っている。
前記回転式の現像装置1は、筐体の回転によって所望の
現像器を感光ドラム3の外周面と対向する位置に搬送
し、感光ドラム3上の静電潜像の現像を行い4色分のフ
ルカラー現像が可能に構成されている。
【0005】感光ドラム3上の可視画像、即ち、トナー
像は、転写装置に担持されて搬送される転写材Pに転写
される。本例において転写装置は転写材担持体と転写電
界形成手段とを備え、転写材担持体は回転自在に軸支さ
れた転写ドラム9とされ、該転写ドラム9は、図9をも
参照すると理解されるように、両端に配置されたリング
部9a,9bと該リング部9a,9bを連結する連結部
9cとを有し、リング部9a,9bの外周面開口域に
は、転写材担持部材として誘電体シート93が張設され
る。誘電体シート93は通常は、例えばポリエチレンテ
レフタレートやポリフッ化ビニリデン樹脂フイルムなど
のフレーム状の誘電体シートが使用される。又、前記連
結部9cには、給紙装置から送給された転写材Pを把持
する転写材グリッパ7を有する。更に転写ドラム9の内
側及び外側には、転写電界形成手段として設けた転写帯
電器10、除電手段を構成する内側除電用放電器13及
び外側除電用放電器11が配置される。
【0006】上述したごとき構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明する
と、以下のようである。
【0007】感光ドラム3に一次帯電器4により均一な
帯電を行い露光手段8にて画像情報に応じた光像Eを照
射し、感光ドラム3上に静電潜像が形成される。該静電
潜像は、回転式の現像装置1により感光ドラム3上に樹
脂を基材とした平均粒径12μmのトナーによりトナー
像として可視化される。
【0008】一方、転写材Pは第1レジストローラ5で
もって搬送され、レジストローラ6にて待機し、レジス
トローラ6により画像と同期して転写ドラム9へと送ら
れ、転写材グリッパ7によりその先端部を把持され、そ
して、該転写ドラム9にて図中矢印方向に搬送される。
【0009】次いで、感光ドラム3と当接する領域にお
いて転写ドラム9の転写材担持部材、即ち、誘電体シー
ト93の背面から転写帯電器10によってトナーと逆極
性のコロナ放電を受けることにより感光ドラム3上のト
ナー像が転写材P上に転写される。
【0010】転写材Pは必要回数の転写工程が行なわれ
た後除電用放電器11,13により除電を受けつつ分離
爪15の作用により転写ドラム9から剥離され搬送装置
24により定着器17に搬送される。定着器17にて熱
による定着を受けた後機外に排出される。
【0011】他方、感光ドラム3は、表面の残留トナー
をクリーニング装置12で清掃された後再度画像形成プ
ロセスに供せられる。
【0012】又、転写ドラム9の誘電体シート93の表
面も同様にファーブラシなどより成るクリーニング装置
18及びクリーニング補助手段18aの作用により清掃
された後再度、画像形成プロセスに供せられる。
【0013】尚上記従来例では画像形成プロセスに先立
って最適な画像を得る為に、感光ドラム3の近傍に湿度
センサや感光ドラム3の表面電位を測定する電位センサ
を配設し、各々の測定値に応じて、表面電位や像露光量
や現像バイアスや転写電流を制御している。これは特に
湿度により感光ドラム3の電位特性、現像剤中のトナー
の帯電特性、転写材Pに対する転写特性が大きく影響さ
れる為であり、特開昭56−77850号公報、57−
26858号公報、57−35871号公報、57−8
4463号公報、特公平2−53790号公報、2−5
3791号公報等により各々提案されている。
【0014】しかしながら上記従来例では、湿度に対す
る各画像形成条件の制御はかなり達成されているが、次
に述べる様な場合には、転写特性が一致せず画像濃度が
低下したり、不均一画像となったりして画像が乱れ最適
画像が得られないといった欠点があった。 1) 防湿梱包されていた転写材として転写紙を高湿環
境下で開封して使用した時。 2) 冬期など急に暖房が入って転写紙に結露し、結露
水が吸湿した場合や、冷所に置かれていた転写紙を温か
い室内で使用し吸湿した場合。 3) 夏期など急に冷房が入って室内が低湿になったの
に転写紙が吸湿状態のままの時。 4) 高湿環境下連続コピー時に、湿度の影響を受けて
いるカセット上層の転写紙と影響を受けていないカセッ
ト下層の転写紙が順次使われた時。 5) メーカー指定以外の転写紙つまりメーカー仕様と
異なる特性の転写紙が使われた時。
【0015】上記現象は転写材である転写紙が環境条
件、特に湿度に対して非常に敏感であり、吸湿により、
表面抵抗値、体積抵抗値及び体積抵抗値と静電容量の合
成容量値が急激に低下することに起因しており、対策と
して転写材の物理量を電気的に検知して、検知手段の出
力信号に基づき転写手段の帯電量を制御することが知ら
れており、特公昭54−34834号公報、62−50
782号公報等により提案されている。
【0016】また、更なる安定した最適画像を得る為
に、転写材Pの物理量を電気的に検知すると共に、前記
湿度検出手段の検出値に基いて演算することにより最適
転写電界制御を行なう方法等が本出願人より提案されて
いる。
【0017】「従来の技術2」本発明の第5〜第7の発
明に関する従来例2はほぼ図8及び図8の説明と同様な
構成の図16の如くであり、図8と同一部分は同符号を
付し、説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0018】転写ドラム9の内側には不図示の電源に接
続された転写用導電性ブラシ21が配されている。転写
時は誘電体シート93、即ち転写材担持部材の背面よ
り、感光ドラム3方向へ転写用導電性ブラシ21を押し
上げると同時に、不図示の電源によりトナーの逆極性の
電界を作用させることにより、感光ドラム3上のトナー
像が転写材P上に転写される。
【0019】上記において、近年、画像の高画質化要求
に応えて潜像を高精細にし、その潜像再現性を向上させ
るべく、現像剤としては小粒径、即ち、粒径10μm以
下、平均8μm程度のトナー粒子を作用するようになっ
てきている。
【0020】「従来の技術3」今日、複写機、プリンタ
等の様々な画像形成装置が実用化されているが、その中
で電子写真方法を用いてカラー画像を形成する画像形成
装置が一般に用いられている。
【0021】本発明の第8の発明に関し、上記画像形成
装置の一例について説明する。画像情報に応じて、分解
色転写画像を顕像するための、複数現像器群、及び、転
写画像をその周面に形成するドラム状の感光ドラムと、
この各分解色転写画像を転写材(一般に普通紙)に多重
転写するため、転写材を担持するための転写ドラムとを
有し、給紙カセット等の収納部から給送された転写材
を、感光ドラム上に形成された各色転写画像と同期を取
って転写ドラム上の所定位置に保持させて、画像転写を
行い、しかる後に転写材を転写ドラムから分離させて、
定着器により転写画像を定着させるように構成されてい
る。このような例としては図8に示す画像形成装置があ
る。
【0022】上記装置において、転写ドラムは複数枚の
転写材(例えば日本工業規格紙の大きさA4の普通紙の
長手が転写ドラムの母線方向と一致する様にして2枚)
を転写ドラム上に等間隔に保持することが可能である。
そして各分解色の現像器の変更は、転写材間の間隔のう
ち転写ドラムの周面の移動方向の最下流にある転写材間
の間隔に対応した感光ドラム上の領域が複数現像器群の
現像装置を通過する時行なわれている。
【0023】「従来の技術4」本発明の第9〜第11の
発明に関し、従来の技術をのべると、今日、複写機、プ
リンタ等の様々な画像形成装置が開発され、実用化され
ているが、その中で電子写真方法を用いてカラー画像を
形成する画像形成装置が一般に用いられており、その構
成の一例は「従来の技術3」にのべたとおりである。
【0024】上記装置において、転写材として普通紙だ
けでなく、透明の樹脂フィルム(以下トラペン)や厚手
の紙(以下厚紙という)に対応するため、加熱定着を行
う定着器において、転写材に対しての供給熱量を可変と
している。
【0025】「従来の技術5」本発明の第12,13の
発明に関し、従来、電子写真プロセスを採用する画像形
成装置において、一般に感光ドラムなどの像担持体上に
形成されたトナー像は転写装置を介して紙などのシート
状転写材に転写される。
【0026】そして、かかる転写装置としての転写材を
担持して同一の転写材上に多数回に渡ってトナー像を重
ねて転写するものには、図41に示す両端のリング部9
a,9bを連結部9cによって連結したフレーム49
に、図42に示す可撓性を有する転写材担持部材として
の誘電体シート93を巻装し、該誘電体シート93に転
写材Pを吸着保持させる様な構成の転写ドラム9が知ら
れている。
【0027】転写ドラム9に、特に転写材把持部材とし
て例えば図8の転写材グリッパ7を設けない場合、図4
3に示すように吸着手段であるところの吸着用コロナ帯
電器39と誘電体シート93をはさんで該吸着用コロナ
帯電器39と対向する位置に、転写材付勢手段としての
吸着ローラ40が設けられた画像形成装置は公知であ
る。
【0028】この様な構成の画像形成装置においては、
吸着動作中のみ前記吸着ローラ40を転写ドラム9に当
接させ、少くとも1回以上、トナー像が転写された転写
材Pが吸着位置を通過する前に吸着ローラ40を転写ド
ラム9から離間し、転写材Pに転写された未定着のトナ
ー像が吸着ローラ40に再転写するのを防いでいる。
【0029】しかし、かかる構成によっても尚、感光ド
ラム3に付着した非画像域のカブリトナーが誘電体シー
ト93の転写材非貼付域に転写され、該カブリトナーが
吸着ローラ40に付着したり、装置内の飛散トナーが吸
着ローラ40に吸着されたりし、吸着ローラ40に次第
にトナー汚れが発生する。そこで、この汚れが吸着動作
時に転写材Pの表面に再び付着するのを防止するため、
清掃手段としてのスクレーパ52を設け、吸着ローラ4
0が回転する動作により、吸着ローラ40の表面に付着
したトナーをかき取る構成となっている。
【0030】図44は吸着ローラの動作状態を示す詳細
図である。
【0031】スクレーパ52は、吸着ローラ40を支持
する揺動板53の一端に支持されている。揺動板53は
ベルクランクとなっており支持軸45で揺動自在に支持
されている。揺動板53の他端に一端が係止され、他端
を不動部に係止された加圧バネ54によって吸着ローラ
40は転写ドラム9方向に付勢される。
【0032】図45は前述の様に、吸着ローラ40を転
写ドラム9から離間した状態である。この時、スクレー
パ52の端部は吸着ローラ40に当接している。
【0033】「従来の技術6」本発明の第14の発明に
関し、従来、例えば電子写真画像形成プロセスを利用し
た電子写真式カラー複写機における現像、転写工程など
においては、複数色の画像を重畳現像、転写するため
に、無端状に移動する転写材担持体手段に転写材を把持
して、該転写材上の所定位置に繰り返し画像形成作業を
行ない、フルカラーあるいはマルチカラー等の複数色の
画像を得る装置が提案されている。
【0034】このような装置の一例が図56に示されて
いる。この図56は、従来の電子写真カラー複写機の概
略構成図を示し、この電子写真式カラー複写機の画像形
成プロセスを概略的に述べると、電子写真カラー複写機
は、潜像担持体としての感光ドラム3を備えている。こ
の感光ドラム3は矢印方向に回転し、感光ドラム3の周
囲に配置される一次帯電器4によって感光ドラム3表面
上が一様に帯電された後、L部位置にて像露光を受けて
潜像が形成され、さらに、その後現像装置1の作用によ
って、トナーによる現像像が形成される。
【0035】転写材Pはレジストローラ6によってタイ
ミングをとって給送ガイド58を介して、転写ドラム9
とともに移動するグリッパ7により把持される。
【0036】転写ドラム9のグリッパ7に把持された転
写材Pは、転写ドラム9の回転と共に転写位置Tに到達
し、この転写位置で転写帯電器10の静電作用によっ
て、感光ドラム3上の現像像が転写される。
【0037】ここで転写材Pを転写ドラム9に把持する
ために設けられる転写材把持機構としてのグリッパ7は
転写ドラム9が所定の回転位置にあり、かつ転写材Pが
給送されているときには、カム操作によって転写ドラム
9の半径方向へ開くようになっており、そして、転写材
Pの先端がグリッパ7へ到達した後には、再びカム操作
によって、グリッパ7は閉じ、転写材Pの先端部上面を
グリッパ7の把持部7aに押えられるようになってい
る。
【0038】上記構造は転写材の転写材担持体への担持
及び転写材担持体からの分離のミスが少なく、特に厚い
転写材においてはコシがあるため転写材担持体への吸着
に有効で、薄い転写材に於いてはコシがないため転写材
担持体からの分離に有効である。
【0039】またこの構造においては、転写材Pが搬送
方向に対して短く転写ドラム9にこの転写材Pを2枚支
持する余裕があっても転写スピード向上のためにもう1
枚転写材Pを支持することは不可能である。そこで図5
5に示すように1枚目は前に述べたグリッパ7で支持
し、2枚目はグリッパをもたずに給送される転写材Pと
転写ドラム9の表面とが接触を開始する位置に吸着用コ
ロナ帯電器39を配置し、このコロナ帯電器によって生
ずる静電気力によって転写材Pを転写ドラム9の表面へ
吸着させる方式いわゆる静電吸着方式をとるという方法
が従来、採用されている。
【0040】上記方法にて吸着転写された転写材Pが分
離される様子を図57に示した。転写材Pは、転写材の
誘電体シート93への力を弱めるため、除電器(図示せ
ず)によりAC除電された後、グリッパ7で把持された
転写材Pは再びカム操作によってグリッパ7が転写ドラ
ム9の半径方向外側へ開き静電吸着による転写材Pはそ
のままの状態で転写材Pと誘電体シート93の間に分離
爪15を入れることにより転写材Pが誘電体シート93
から分離される。その時分離爪15が転写材Pと誘電体
シート93との間に入りやすくするために、誘電体シー
ト93の内側に誘電体シート93を外側へ押し出す内側
押当てコロ70が設けられることもあった。グリッパ式
の把持手段においては従来分離爪15は5〜9個設けら
れ、又、各分離爪15は一定間隔にて且つ一定角度をも
って配設され、各分離爪15は同等の分離作用及び効果
を達成せしめるように構成された。又、各分離爪15
は、分離タイミングに至ったときに、制御装置(図示せ
ず)からの動作信号にて、誘電体シート93が近傍、又
は接触状態へともたらされ、転写材Pを誘電体シート9
3から分離し、その後分離の完了と共に再び制御装置か
らの動作解除信号により原位置へと戻された。
【0041】「従来の技術7」本発明の第15の発明に
関し、従来、例えば多色(フルカラー)画像形成装置は
種々提案されているが、図16に代表的な所謂回転式現
像装置と称される現像装置を具備した多色電子写真複写
装置が図示される。この説明は既に説明されており、主
として図8についてのべ、図16については図8と異な
る部分について説明したので再度の説明を省略する。
【0042】「従来の技術8」本発明の第16〜第20
の発明に関し、従来例を述べれば以下のとおりである。
【0043】例えばフルカラー電子写真複写機では感光
ドラムのような像担持体上にトナー像を形成し、該トナ
ー像を転写装置の転写材担持体上に担持された転写材に
転写することにより画像が得られる。通常転写装置はド
ラム形のフレームに転写材担持体、例えば通常高抵抗フ
ィルムとされる誘電体シートを巻装して構成される転写
ドラムとされ、転写材はこの転写ドラムに担持し搬送さ
れる。転写材を転写ドラムに担持する方法としては例え
ば転写ドラム内部にコロナ帯電器を設け誘電体シートを
はさんで外部に導電性の吸着ローラを対向させ、転写材
と誘電体シート上に電荷を付与し、静電気を用いた吸着
力により行う方法が実施されている。導電性の吸着ロー
ラには常時圧接あるいは清掃時に圧接する清掃部材例え
ばクリーニングブレードが設けられており、吸着ローラ
外表面が常に清浄な様配慮されている。一方感光ドラム
側にも類似した構成のローラを現像と転写間に配置さ
せ、適切な電圧を印加し感光ドラム回りに飛散している
反転トナーを捕集する方法が実用されている。また同位
置に着磁した導電ローラ外周に非磁性スリーブを巻き、
二成分現像剤における磁性キャリアを捕集する方法も実
用されている。
【0044】
【発明が解決しようとしている課題】
「課題1」しかしながら、上記「従来の技術1」で転写
材の物理量を電気的に検知すると共に湿度検出手段の検
出値に基いて演算することにより最適電界制御を行うと
転写電界制御に関してはかなりの安定制御かが行える
が、転写画像上に特定パターンで画像濃度ムラ、色ムラ
が生ずる場合があることが判明した。
【0045】特定なパターンは転写材の物理量を電気的
に測定する際に転写材に電極を直接接触させ電圧を印加
した転写材部位に対応し、転写時にその部位のみ他の領
域と転写効率が異なってしまう為であり、特にハーフト
ーン部で目立つものである。
【0046】また、転写材が吸湿して抵抗値が低下した
場合や、抵抗の低い転写材が使用された時より、比較的
抵抗の高い転写材が使用された場合の方が目立つもので
あった。
【0047】本発明者は上述の問題点の原因を検討の結
果、次の事項を見い出した。
【0048】転写材の物理量を電気的に測定する際に、
測定電極を転写材に接触させ電圧を印加したときに、電
圧を印加された転写部位が帯電され、転写部位に至るま
で電荷が充分に減衰しない為に転写電界が一様に寄与し
ない為であることが判明した。
【0049】「課題2」しかしながら上記「従来の技術
2」では転写及び分離が円筒形である感光ドラム3と転
写ドラム9との接するほぼ数ミリメートル程度のニップ
内で行なわれている。このわずかなニップ内にて、十分
な転写効率を達成させるため、非常に高い転写電界が印
加されている。
【0050】このため以下のような欠点を有していた。 (1) 転写材が誘電体シートに密着して移動し、強制
的に分離される構造となっており、誘電体シートが転写
によって受けた電荷を維持しつつ転写材を担持して感光
ドラムから分離するので剥離放電を助長しやすい。 (2) 反転現像の性質上、転写材と感光ドラムは異極
性に帯電されるので両者の静電引力が大きく感光ドラム
と転写材の間で剥離放電が生じ易い。 (3) 高画質化を図るためトナー粒径が小さくなり、
それによってトナーの帯電量、所謂トリボが高く、より
転写電界が大きくなり、剥離放電が助長される。またカ
ラー化のための多重転写を行なうため、転写位置での逆
転写や、画像乱れが発生しやすくなる。
【0051】従って本発明の目的は感光体と転写材との
剥離放電に起因する画像乱れを防止し、より高品位なフ
ルカラー画像を得ることができる画像形成装置を提供す
ることである。
【0052】「課題3」しかしながら、前記「従来の技
術3」の構成にあっては、図21に示すように転写ドラ
ム9上に複数の転写材P1,P2を等間隔に保持するの
で、転写材間の間隔dは、転写ドラム9の外径及び転写
材P1,P2の大きさにより一義的に決められていた。
例えば転写ドラム9の直径を160ミリメートルとし、
日本工業規格紙の大きさA4(たて297ミリメート
ル、よこ210ミリメートル)の転写材2枚を保持させ
ると転写材P1,P2間の間隔dは160×π÷2−2
10≒41.2ミリメートルとなる。このため、転写ド
ラム9の直径をそのままにして装置の高速化を行う際
(転写ドラム周速を高速化する)、転写材間の間隔を転
写ドラム9の周速で除した現像器変更許容時間が減少す
るため、現像器の変更をより高速で行なわざるを得なく
なり、この現像器変更時間の短縮が現像器移動に伴う感
光ドラムへの衝撃により転写画像に著しく影響を与えや
すくなった。また複数の現像器のうち1つを感光ドラム
に対して、平行移動等して切り換える場合、最大距離を
移動する時間が前記の許容時間よりも大きくなってい
て、実質的に装置の高速化が図れないことがあった。
【0053】本発明の目的は従来の前記課題を解決し、
転写ドラム上の転写材間隔を適正化して、画像品位を落
とさずかつ高速化が図れる画像形成装置を提供せんとす
るものである。
【0054】「課題4」しかしながら、「従来の技術
4」にあっては、定着器における供給熱量変化手段とし
て、転写材搬送速度を変化(供給熱量を上げるため、設
定温度を通常のままとし定着器における送り速度を画像
形成速度よりも格段に遅くする)させるため、トラペ
ン、又は厚紙使用時定着器と、他の部分での転写材搬送
速度に差が生じていた。
【0055】そのため、トラペン又は厚紙使用時のこと
を考えて、転写材搬送速度の差が画像形成に影響(特に
転写材の搬送方向上流側)を与えない様に、定着器の定
着開始位置(定着ローラと加圧ローラから成る定着器に
おいては、その両ローラのニップ部)から転写ドラム上
の転写位置(転写ドラムと感光ドラムとの接触位置)ま
での距離を、トラペン又は厚紙のうち使用する最大転写
材の長さ又は転写ドラムの周長(通常転写ドラム周長は
使用可能最大転写材と略同等である。)よりも長くして
いた。
【0056】その結果、装置内部で転写位置から、定着
開始位置までの距離を使用する最大の転写材の長さ(日
本工業規格紙の大きさA3を考えると420ミリメート
ル以上)に採る必要があるので、装置自体の紙送り方向
の大きさが大きくなり、最大の転写材よりも小さい転写
材を用いる場合に装置内部搬送時間が長くなり、装置を
起動させて最初の転写材が排出するまでの時間(ファー
ストコピー)が長くなる傾向にあった。加えて、前述し
た最大の転写材よりも小さい転写材(紙の大きさA3に
対してA4サイズ)を使用して、装置内に紙詰まりが発
生した時転写材の確認個所が増して、操作性の低下及び
紙詰まりの処理を忘れることによる装置損傷の危険性が
増していた。
【0057】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
その目的とする処は各種の転写材に対応しつつ、装置の
小形化、プリント又はコピー最初の転写材の排出時間短
縮化、及び紙詰まり時の操作性の向上を行った画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
【0058】「課題5」しかしながら、上記「従来の技
術5」によっても、尚、吸着ローラ40に付着したトナ
ーを完全に清掃できず、汚れが蓄積する場合があった。
これは以下の理由によるものである。
【0059】即ち、従来の画像形成装置において、図4
3に示すように、画像形成時間を短縮するために、転写
材Pの吸着動作中に、転写材Pの先端が転写ドラム9と
感光ドラム3の対向位置に達した時点から1回目の転写
動作を行っている。即ち吸着動作と転写動作が同時に行
われる状態が発生する。この時、吸着ローラ40と、転
写ドラム9との周速を完全に一致させる必要があり、さ
もなければ転写中の転写材Pの搬送速度にわずかながら
影響を与え、一方2回目以降の転写中は、吸着ローラ4
0は転写ドラム9から離間しているためこの影響は無
く、結果として1回目の転写速度と2回目以降の転写速
度がわずかにずれる事になり、特に複数回の転写によっ
て多色トナーを転写するカラー画像形成装置において
は、色ずれとなり、画像品質を低下させる原因となる。
【0060】前記条件を確実に、簡単に実現するため
に、吸着ローラ40は駆動源を有さず、転写ドラム9と
の摩擦力により、転写ドラム9に従動する構成とし、転
写ドラム9と吸着ローラ40の周速を一致させている。
【0061】従って吸着ローラ40を回転駆動させ得る
駆動トルクは、おのずから限界があり、前記スクレーパ
52の当接圧を一定以上に高くする事は困難であった。
又、これを高めんとするために、吸着ローラ40を転写
ドラム9に当接させる当接圧を高めると、吸着ローラ4
0の脱着時に衝撃が発生したり、当接時に転写ドラム9
の速度変動が発生したりし、いずれも画像品質を低下さ
せる原因となるため、画像品質を高めるためには吸着ロ
ーラ40の当接圧を下げた方が望ましいという矛盾があ
った。
【0062】以上の理由により、スクレーパ52の吸着
ローラ40への当接圧を高くすることができず、結果と
して吸着ローラ40の清掃が十分行なえず、これにより
未転写の転写材Pに汚れが発生するという問題があっ
た。
【0063】本発明は転写材担持体のシート状の転写材
担持体に向って接触・離間を行なうようにした転写材担
持部材に静電吸着保持させるための帯電手段の清掃手段
による上記課題を解決した画像形成装置を提供すること
を目的としている。
【0064】「課題6」しかしながら、上記「従来の技
術6」の転写装置の分離手段では、グリッパ式で把持さ
れた転写材は良好に分離されるが静電吸着による転写材
の分離においては転写材の誘電体シートへの吸着力がグ
リッパ式のそれよりも大きいため以下に示すような理由
から分離不良が発生した。
【0065】第1に分離爪が誘電体シートを複数の箇所
にてひずませることにより分離すると誘電体シートと転
写材との間に形成されるべき、分離爪の進入空隙が狭く
なり、5〜9個ある分離爪が全てこの空隙に確実に進入
することが困難となった。
【0066】次に分離を確実にするために分離爪を誘電
体シートに強く押し付けた場合には該誘電体シートを傷
付け、良好な品質の転写画像をえるのが困難となり、誘
電体シートの頻繁な交換を余儀なくするといった問題が
発生した。
【0067】そこで誘電体シートと転写材との間に挿入
すべき分離爪を1個とすることにより、分離爪の進入空
隙を大きくし、多数の爪による分離不良の確率を下げ
た。
【0068】この分離爪を1個とした分離手段をグリッ
パ式で把持された転写材の分離に採用すると分離は可能
であるが、従来例の図57に示した分離爪15、5〜9
個はすべて進入空隙を十分もっており、分離爪1個にし
て転写材の進行方向に対して両端を支持しないよりは、
幅方向に等間隔で分離爪を配置した方が分離不良の確率
が下がることは明らかである。
【0069】従って、本発明の目的は、転写材を転写材
担持体に把持する方法としてグリッパ及び静電吸着手段
の両方を備えた転写装置に於いて、両転写材把持方法に
適した分離爪の如き剥離部材を有した分離手段を設け、
転写材担持体上に保持された転写材を極めて効率よく且
つ転写材担持部材を損傷せしめることなく分離し良好な
品質の画像形成装置を提供することである。
【0070】「課題7」しかしながら、上記「従来の技
術7」では導電性ブラシ21の先端に紙粉やトナーを始
めとするゴミが付着し、これが原因で放電ムラや放電抜
け等を発生させるという欠点があり、転写電界の発生に
導電性ブラシ21を用いた場合に得られる画像の劣化の
大きな原因の一つとなっていた。
【0071】又、常時導電性ブラシ21が転写材担持部
材の誘電体シート93に当接している為、その摺擦によ
り導電性ブラシ21の先端や誘電体シート93の裏面の
摩耗を促進し、転写不良を生じさせ耐久による画像の劣
化を生じさせる欠点があった。
【0072】従って本発明の目的は、導電性ブラシを用
いて転写電界を発生することにより像担持体上のトナー
像を転写材上に転写するに際し、導電性ブラシと転写材
担持部材の摩耗を防止するとともに、導電性ブラシ先端
に付着した紙粉やトナーなどのゴミによる放電ムラや放
電抜け等を防いで、放電ムラや放電抜け等による画像劣
化を生じることなく良好に転写を行なわせて、常に転写
材上に高品質な画像を得ることを可能とした画像形成装
置を提供することである。
【0073】「課題8」しかしながら、前述した「従来
の技術8」では吸着部位が像担持体に近接した配置を採
用した場合、きわめて転写材吸着用の吸着ローラと飛散
トナー捕集用のローラが近接してしまう。それにもかか
わらずこれら両ローラ同士のリーク防止のため絶縁用カ
バーやローラ上に付着した捕集物の収納容器等のスペー
スを考慮すると多大な空間を必要とする。
【0074】又吸着に使用する導電性の吸着ローラはフ
ルカラー複写機で4色コピーを行う場合、転写材を誘電
体シートに吸着させた後は転写ドラムから退避しない
と、転写材の画像面を汚してしまう。
【0075】従って退避用の空間及び吸着ローラを移動
するための装置を収容する空間を確保しなければならな
いため機械小型化の難点であり、前述したような吸着部
位を像担持体に近接した構成は小型機では不採用になっ
ていた。
【0076】本発明は転写材を転写材担持体へ吸着させ
る吸着手段を像担持体に近接して配置すると共に飛散ト
ナー捕集可能な画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0077】
【課題を解決するための手段】本発明の第1から第4の
発明は「課題1」の解決を計るものである。
【0078】本発明の第1の発明はトナー像が形成され
る像担持体と該像担持体上のトナー像を転写材に転写す
る転写手段を有すると共に該転写手段に転写材を給紙搬
送する径路において給紙される転写材の物理量を電気的
に測定する手段をもうけた画像形成装置において、上記
転写材の物理量を電気的に測定した後に、この転写材を
除電する手段を有することにより、一部帯電された転写
材の電荷を転写手段に至るまでに充分一様に減衰させる
ものである。
【0079】本発明の第2の発明は上記測定される物理
量が転写材の表面抵抗値であることを特徴とする第1の
発明に記載の画像形成装置である。
【0080】本発明の第3の発明は上記測定される物理
量が転写材の厚み方向抵抗値であることを特徴とする第
1の発明に記載の画像形成装置である。
【0081】本発明の第4の発明は上記測定される物理
量が体積抵抗と静電容量を含めた合成容量であることを
特徴とす第1の発明に記載の画像形成装置である。
【0082】本発明の第5〜第7の発明は「課題2」の
解決を計るもので本発明の第5の発明は静電潜像が形成
される像担持体と、この静電潜像を現像してこの像担持
体上にトナー像を形成する1つ、或は複数の現像手段
と、無端シート状の転写材担持部材を移動して転写材を
担持搬送する転写材担持体とを備え、像担持体上のトナ
ー像を転写材担持部材を間にして像担持体に対向配設し
た転写電界形成手段により、転写材担持部材に担持した
転写材に対して転写する転写装置を有する画像形成装置
において、像担持体と転写材担持部材との最近接部の転
写材搬送方向に関し、下流直後に、像担持体に転写材担
持部材を密着させるように、接地された導電部材からな
る転写材担持部材押上部材を転写材担持部材を間にして
像担持体に対向配設したことを特徴とする画像形成装置
である。
【0083】本発明の第6の発明は転写材担持体は両端
部にシリンダを備え、その外周部に誘電体シートから成
る転写材担持部材を張架して構成された転写ドラムであ
ることを特徴とする第5の発明に記載の画像形成装置で
ある。
【0084】本発明の第7の発明は転写材担持体は複数
のローラと、これらローラに巻掛けられて前記像担持体
に当接ないし近接して転写部位を形成して前記像担持体
と同期走行する無端の搬送ベルトとを有し、像担持体及
び潜像形成手段を有する単数又は複数の画像形成部を備
えることを特徴とする第5の発明に記載の画像形成装置
である。
【0085】上記第5〜第7の発明によって、本発明の
「課題2」の目的である剥離放電による画像乱れを防止
して、高品位な画像を得ることを可能とした。
【0086】本発明の第8の発明は「課題3」の解決を
計るものであり、その構成は各現像器を現像位置へ移動
可能とした複数の異なる色の現像器群を有し、画像情報
に応じて周面にトナー像を形成し無端移動する像担持体
とこの像担持体と同期して無端移動を行う転写材担持部
材を備えた転写材担持体が、その転写材担持部材の周面
上に複数の転写材を保持して、前記トナー像を該転写材
に転写させる画像形成装置において、2つ以上の現像器
を用い、かつ、該転写材担持体に最大枚数の転写材を保
持して、連続的に画像形成をする際、転写材担持部材上
で各転写材間の間隔のうち、転写材担持部材の移動方向
に関し、最下流にある間隔を他の間隔より大きい転写材
間最大間隔となる様に複数の転写材を担持し、該現像器
使用切換を前記転写材間最大間隔に対応する該像担持体
上での領域が現像位置を通過時に行うことを特徴とする
画像形成装置である。
【0087】「作用」前記手段によれば、転写材担持体
上最下流にある転写材間の間隔を他の転写材間の間隔よ
り大きく設定しているので、装置の高速化が容易に実施
でき、かつ現像器切換時の衝撃による画像低下を著しく
することがなくなる。
【0088】本発明の第9から第11の発明は「課題
4」の解決を計るものであり、本発明の第9の発明は画
像情報に応じて、周面に複数のトナー像を形成する像担
持体と、転写材を担持して像担持体に形成した前記トナ
ー像を、像担持体に接触かつ同期移動を行いつつその内
部に在る画像転写電界形成手段により転写材へ転写する
ための転写材担持体と、像担持体と転写材担持体の同期
移動手段と、転写材上の転写画像を定着させ、かつ転写
材への供給熱量が可変であるところの定着器とを有する
画像形成装置において、転写材担持体と像担持体との同
期移動手段を係脱すると共に転写材担持体を像担持体に
対して接触と離間を行う離接装置を備え、定着器中の転
写材定着開始位置から、転写材担持体上のトナー像転写
位置までの、転写材搬送距離を転写材担持体の周長未満
とし、前記定着開始位置から転写位置までの転写材搬送
距離よりも長い長さから転写材担持体の周長と略同等ま
での長さで、かつ熱容量が大きい転写材を用いる時、転
写材担持体が転写材へのトナー像の転写が終了するま
で、前記画像転写電界形成手段を付勢した後停止し、転
写材先端が前記転写位置を再び通過し、定着器へ進入す
るまでは像担持体と接触同期移動を行い、定着器へ転写
材が進入後は、像担持体と転写材担持体の離接装置によ
り、像担持体と転写材担持体との接触同期移動が断たれ
ることを特徴とする画像形成装置である。
【0089】「作用」転写材は転写工程を完全に終了
し、それ以降は転写機能を停止して、転写材担持体に担
持され、転写材が転写材担持体から離れて転写工程時の
速度より遅い搬送速度である定着器に突入直後転写材担
持体が像担持体と離れるので、転写材は転写工程終了後
の転写位置再通過及び、転写部と定着部の搬送速度差に
よる影響を受けることが無い。また転写位置から転写開
始位置までの距離が従来の装置に比して格段に短くする
ことができる。
【0090】本発明の第10の発明は前記定着器の転写
材への供給熱量可変手段として、前記定着器の転写材搬
送速度を変化させることを特徴とする第9の発明に記載
の画像形成装置である。
【0091】本発明の第11の発明は前記画像転写電界
形成手段が転写材担持部材との位置関係を変えることに
より、その機能を停止することが可能となることを特徴
とする第9又は第10の発明に記載の画像形成装置であ
る。
【0092】本発明の第12から第13の発明は「課題
5」の解決を計るもので、清掃手段を転写材付勢手段に
対して当接、離間させ得る構成とし、吸着動作中におい
ては前記清掃手段を転写材付勢手段から離間させる事で
該転写材付勢手段が従動する妨げとならず、非吸着動作
中においては、清掃手段を十分な当接圧を有して転写材
付勢手段に当接させる事で、画像品質を低下させる事な
く、十分な清掃効果を得られる様にしたものである。
【0093】本発明の第12の発明は転写材を支持する
ための転写材担持体と、転写材を該転写材担持体に静電
吸着保持させるための帯電手段と、前記転写材担持体を
はさんで該帯電手段と対向し、転写材を転写材担持体に
向って付勢するローラ状の転写材付勢手段と、該転写材
付勢手段の表面を清掃する清掃手段とを有する画像形成
装置において、該清掃手段は前記ローラ状の転写材付勢
手段に対して当接、離間可能とした事を特徴とする画像
形成装置である。
【0094】本発明の第13の発明は転写材付勢手段が
転写材担持体から離間した状態において、前記清掃手段
によって前記ローラ状の転写材付勢手段を清掃する事を
特徴とする第12の発明に記載の画像形成装置である。
【0095】本発明の第14の発明は「課題6」の解決
を計るものであり、上記「課題6」の目的は本発明に係
る画像形成装置にて達成される。要約すれば本発明は、
トナー像を担持した像担持体に対し、転写材を搬送して
当接せしめ、該像担持体上のトナー像を転写材に転写す
る画像形成装置において、前記転写材を担持し得る移動
可能な転写材担持体と、前記トナー像を転写材に転写す
る転写手段と、前記転写材を担持するために前記転写材
担持体に設けられた把持部材と吸着手段の両手段を有
し、前記転写材担持手段によって担持された転写材を分
離するために、前記把持部材によって担持された場合は
転写材と転写材担持体との間に複数の剥離部材を進入さ
せ、前記吸着手段によって担持された場合は転写材と転
写材担持体の間に1点空隙をつくり、この空隙に剥離部
材を進入させる分離手段を有することを特徴とする画像
形成装置である。
【0096】上記「課題7」の目的は、本発明の第15
の発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば
本発明の第15の発明は、可視画像が形成される像担持
体を含む少くとも一つの画像形成部と、この像担持体に
隣接して設けられ、転写材を担持して転写材を移動させ
る転写材担持体と、周面に転写材担持部材を有する転写
材担持体の画像転写位置の転写材担持部材裏面側に設け
られた導電性ブラシを有し、像担持体上に形成されたト
ナー像を転写材へ転写せしめるようにした画像形成装置
において、前記導電性ブラシを、前記トナー像の転写材
への転写時の転写材担持部材との接触位置と、非転写時
の非接触位置とに移動せしめる移動手段と、前記導電性
ブラシの転写材担持部材への接触位置から非接触位置へ
の移動路内に前記導電性ブラシの清掃手段を設けたこと
を特徴とする画像形成装置である。
【0097】本発明の第16から第20の発明は「課題
8」の解決を計るものであり、本発明の第16の発明は
像担持体上にトナー像を形成する像形成手段と、転写材
を担持してこの画像形成手段に搬送する転写材担持体
と、転写材を転写材担持体に静電的に吸着させる吸着手
段とを有し、この吸着手段は転写材担持体に対する電荷
付与手段によって成る画像形成装置において、前記電荷
付与手段は前記像担持体に対しても電荷付与可能である
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0098】本発明の第17の発明は前記電荷付与手段
は導電性ローラと、前記導電性ローラに電圧を印加する
電圧印加手段とによってなる第16の発明に記載の画像
形成装置である。
【0099】本発明の第18の発明は前記電荷付与手段
はコロナ帯電器であることを特徴とする第16の発明に
記載の画像形成装置である。
【0100】本発明の第19の発明は前記電荷付与手段
は導電性磁性ローラを導電性非磁性スリーブで覆った構
成であることを特徴とする第16の発明に記載の画像形
成装置である。
【0101】本発明の第20の発明は前記電荷付与手段
は前記転写材担持体に接近する位置と前記像担持体に接
近する位置を取り、それぞれの位置で異なる電圧を印加
できる切り換え手段を有することを特徴とする第16の
発明から第19の発明の何れか1つに記載の画像形成装
置である。
【0102】
【実施例】以下本発明に係る画像形成装置を図面に即し
て詳しく説明する。
【0103】実施例1〜3は課題1に対応している。
【0104】「実施例1」本実施例1においては湿度検
出手段及び転写材の物理量を電気的に測定する手段から
の出力値に基づいて感光体の表面電位、像露光量や、現
像バイアス値や転写電界を制御する方法は従来通りと
し、本発明による除電手段に係ることに関して詳細に述
べる。
【0105】図1は本発明の一実施例による画像形成装
置の給紙、転写の要部の概略構成を示すものであって、
感光ドラム3の近傍には湿度検出手段である湿度センサ
30が配設されており、第1レジストローラ5と第2レ
ジストローラ6の間でかつ第2レジストローラ6の近傍
に転写材Pの定常電流を検出する為の電流検出手段であ
る電極ローラ32及び33が配設されている。更に転写
ドラム9の誘電体シート93内部の感光ドラム3と接す
る転写位置には従来技術の転写コロナ帯電器のかわりに
誘電体シート93に接触するとともに転写電源に接続さ
れている接触電極である導電性ブラシ21が配設されて
いる。
【0106】給紙カセット29に載置されている転写材
Pは給送ローラ20により1枚だけ給紙され第1レジス
トローラ5により送られて電極ローラ32及び33を通
って第2レジストローラ6へ送られ、転写材Pの先端が
第2レジストローラ6に到達した時点で一時的に停止し
た後に、感光ドラム3上の画像と同期して転写ドラム9
へと送られグリッパ7によりその先端部を把持され、該
転写ドラム9にて図中矢印方向に搬送される。次いで感
光ドラム3と当接する領域において誘電体シート93の
背面から転写用導電性ブラシ21によってトナーと逆極
性の電界により、誘電体シート93、転写材P、トナー
層、を介して感光ドラム3へ転写充電電流が付与される
ことにより、誘電体シート93が帯電すると同時に転写
材Pが吸着され感光ドラム3上のトナー像が転写され
る。
【0107】以上の工程中図2のように転写材Pが第2
レジストローラ6で一時的に停止した際に、電極ローラ
32,33により転写材Pを挟持した状態でスイッチ1
01で電源34と電極ローラ32を導通させ電極ローラ
32,33間に電源34により電圧を印加して転写材P
を通して流れる定常電流を電流測定回路35で検出する
ことにより転写材Pの厚み方向抵抗値を測定する。
【0108】定常電流検出後に転写材Pが電極ローラ3
2,33により挟持停止した状態で電極ローラ32をス
イッチ101にて電源34から切り離し接地することに
より転写材P表裏に誘起帯電していた電荷を減衰除電さ
せる。
【0109】定常電流検出手段及び除電手段としての電
極ローラ32,33の構成は本実施例においては図3の
如く電極を兼ねる金属シャフト41の回りに一体成形さ
れた導電部材からなる電極ローラ32,33で金属シャ
フト41部分で回転自在に支持しているものである。電
極ローラ32,33は転写材Pの幅より軸方向で短い構
成となっている。電極ローラ32,33の導電部材は金
属または導電性ゴム、導電性樹脂等が使用できる。
【0110】本実施例では感光ドラム3としてマイナス
極性の有機光導電層を用いたOPCドラム、トナーとし
てはマイナス極性に帯電する重量平均粒径が略8〜10
μmのポリエステル樹脂トナー、転写ドラム9の誘電体
シート93としては、150μm厚のポリフッ化ビニリ
デン(PvdF)シート、導電性ブラシ21としては直
径が約20〜30μmのレーヨン樹脂繊維中にカーボン
を混練分散した体積抵抗率が略105 Ωcmのものを使
用して実験した。
【0111】以上説明した構成による画像形成装置を用
いて高湿から低湿環境下で各種の転写材に対して画像出
しを行ったところ高画質な最適画像が安定して得られ
た。同時に、前述従来例のような電極ローラ32,33
により特定なパターンで画像濃淡ムラ、色ムラが発生す
るということもなかった。
【0112】特に電極ローラ32,33に印加する電圧
を500V〜2500Vまで変化させ定常電流を検出し
ても本発明構成によれば画像上に影響は見られなかっ
た。更に高抵抗転写紙、OHP用フィルムシートにおい
ても同様な効果が得られた。
【0113】「実施例2」図4は本発明の他の実施例を
説明する構成図であり、実施例1と異なるのは、図5の
如く、転写材Pの定常電流を検知する為の電源34と定
常電流測定回路35間に配設された電極ローラ32,3
3と、表面電流(表面抵抗)を検出する為前記電極ロー
ラ32,33の転写材P搬送方向の下流側に配され表面
電流測定回路48に連結された電極ローラ50、及び補
助ローラ51と、これらのローラ50,51の下流側に
配され転写材Pの帯電電荷を減衰除電させる為に、交流
電源104に接続された導電性ブラシ102及び接地さ
れた導電性ブラシ103を備えている点である。
【0114】検出される定常電流(厚み方向抵抗≒体積
抵抗)は転写電界制御に、又検出される表面電流(表面
抵抗)は転写材Pの転写後の内側除電用放電器13、外
側除電用放電器11における除電電界制御及び分離帯電
器14における分離電界制御に供せられる。
【0115】転写材Pが第2レジストローラ6で一時的
に停止した際に電極ローラ32,33及び電極ローラ5
0、補助ローラ51により転写材Pを挟持した状態で、
電極ローラ32,33,50間に直流電圧を印加して転
写材Pを通して流れる定常電流及び転写材Pの表面を流
れる表面電流を検出することにより転写材Pの厚み方向
抵抗値及び表面抵抗値を測定する。
【0116】その後転写材Pは、感光ドラム3上の画像
と同期して転写ドラム9へと送られるが、転写材Pが搬
送されはじめると、導電性ブラシ102,103により
転写材Pが挟持された状態で導電性ブラシ102に交流
電源104から交流電圧が印加され転写材Pに帯電され
ていた電荷が除電される。
【0117】導電性ブラシ102,103の長手方向
(図5の紙面に直角方向)は少くとも各電極ローラ3
2,33,50の長さよりも長くかつ、転写材Pの幅よ
り短い構成となっており、転写材Pとの接触位置は完全
に重なっている。
【0118】ここで使用される導電性ブラシ102,1
03はステンレス等の金属細繊維、カーボン炭素繊維、
カーボンや金属等の導電性粒子をレーヨン等の樹脂繊維
中に混練分散させたものや樹脂繊維等を金属塩等で染色
したり金属メッキをほどこしたものなどが使用でき、繊
維の抵抗値も1010Ωcm以下、好ましくは108 Ωc
m以下のものが使用できる。
【0119】本実施例の構成による画像形成装置を用い
て実施例1と同様に、高湿から低湿環境下で各種の転写
材に対して画像出しを行ったところ実施例1と同様な効
果が得られた。
【0120】「実施例3」図6は本発明の他の実施例を
説明する構成図であり、本実施例は上記各実施例が具現
化された転写ドラム9を備えた多色画像形成装置と異な
り、転写用搬送ベルト25を用いた画像形成装置であ
る。
【0121】本実施例によると一次帯電器4によって感
光ドラム3は一様に帯電され、露光されることによって
形成された潜像は現像装置1によってトナー像とされ
る。
【0122】一方、レジストローラ6a,6bに先端を
挟持され一時停止した転写材Pは画像と同期して搬送ベ
ルト25によって転写位置へ搬送され、転写帯電器10
によって感光ドラム3上のトナー像は転写材Pに転写さ
れる。その後定着器17によって定着される。
【0123】本実施例においては、レジストローラ6
a,6bが転写材Pの過渡充電電流を検出する為の電流
検出手段である電極ローラを兼ねるものであり、レジス
トローラ6aには不図示の電圧印加用の電源及び電流検
出手段が接続され、レジストローラ6bは接地されてい
る。
【0124】本例でのレジストローラ6a及び6bは縦
断面図の図7のような電極ローラ32,33と同構成の
ローラ2本により構成され、シャフト27aを兼ねる金
属電極ローラ27は中央部が拡径しており、中央部が転
写材Pと接するようになっている。ゴムまたは樹脂より
なる被覆部材28で金属電極ローラ27のシャフト27
a部を覆ってこのローラ27の中央部と同直径の円筒形
外周を構成している。
【0125】またレジストローラ6a,6bの下流側に
は、転写材Pに接触して回転する導電性ブラシローラ1
05,106が対向配置されており、各々接地されてい
る。
【0126】転写材Pがレジストローラ6a及び6bに
より挟持され通過している間に、転写材通過時間より短
い時間だけレジストローラ6a,6b間に電圧を印加し
て、通過中の転写材Pを通して流れる過渡充電電流を検
出することにより転写材Pの抵抗及び静電容量を含めた
合成充電容量を測定すると同時に、レジストローラ6
a,6bに印加された電圧により付与された転写材Pの
電荷を導電性ブラシローラ105,106により一様に
除電する。検出される過渡充電電流(合成充電容量)は
転写電界制御に供せられる。
【0127】導電性ブラシローラ105,106の材質
は実施例2の導電性ブラシ102,103と同様なもの
が使用できる。
【0128】本実施例3の構成による画像形成装置を用
いて実施例1,2と同様に高湿から低湿環境下で各種の
転写材に対して画像出しを行ったところ実施例1,2と
同様な効果が得られた。
【0129】以上の実施例においては、転写手段として
転写ドラムや転写ベルト及び導電性ブラシやコロナ放電
器を用いたが、本発明は静電転写方式であれば他の手段
例えば転写ローラを用いても充分効果があるものであ
る。
【0130】また転写材の物理量を測定する為に転写材
に電荷を付与するような方法を用いた場合には、本実施
例にかかわらず本発明を適用できるものであり、効果を
発揮するものである。
【0131】また転写材の除電手段としては本実施例以
外のあらゆる公知な手段も適用可能である。
【0132】実施例4〜6は課題2に対応している。
【0133】「実施例4」本発明は図16に関連して先
に説明した回転現像装置を有した多色電子写真複写装置
にて好適に実施し得る。従って本実施例4にて画像形成
装置は、図16の多色電子写真複写装置のうち、転写装
置の1部を改造した多色電子写真複写装置に具現化さ
れ、その全体構成及び作用は上述の通りである。従って
多色電子写真複写装置及び転写装置の全体構成及びその
動作説明は転写動作に関する以外は省略する。
【0134】図10は本発明の特徴部分を最もよく表わ
す図面であり、図9に示す転写装置即ち転写ドラム9を
含む部材の一部を示す。転写ドラム9は図9について上
述したように、金属などの導電部材よりなる2つのリン
グ部9a,9bの間に誘電率3.0〜13.0、体積抵
抗率109 〜1014Ωcm、厚み70〜200μmの条
件のうち少くとも2つの条件を満足する転写材担持部
材、即ち、誘電体シート93、例えばポリフッ化ビニリ
デン樹脂(PvdF)フィルムを張架して構成される。
【0135】誘電体シート93の先後端部は転写ドラム
9を構成する2つのリング部9a,9bを連結する連結
部9c上に固定される。
【0136】また、転写ドラム9内には転写電界発生手
段でありかつ転写材担持部材である誘電体シート93を
感光ドラム3へ押圧する押圧部材である導電性ブラシ2
1が配置されている。導電性ブラシ21は可動の取付板
21bに、金属ブラシ、樹脂ブラシ等のブラシ21aを
2枚の弾性板21cで挟持したものを取付けてあり、転
写時は取付板21bが上昇してブラシ21aが誘電体シ
ート93に接して転写電界を付与し、非転写時は取付板
21bが下降してブラシ21aは誘電体シート93から
離れている。導電性ブラシ21に対して誘電体シート9
3の移動方向下流側に接地した導電性の誘電体シート押
上部材22が配置されており、誘電体シート押上部材2
2としては接地された金属ブラシを用いた。
【0137】また誘電体シート93上の導電性ブラシ2
1と誘電体シート押上部材22との距離はほぼ約1cm
とした。この距離は感光ドラム3と転写ドラム9の直径
や、転写ニップ、また転写電界印与手段である導電性ブ
ラシ21の抵抗や、印加電圧、また誘電体シート93の
剛性などによるが、その下限値としては、転写電界が、
そのまま誘電体シート押上部材22へショートしない距
離、またその上限値はメカニカルにとり得る転写ニップ
と誘電体シート93の耐久性などによるもので一義的に
上記の値に限定されない。また、誘電体シート押上部材
22としては、十分な導電性と誘電体シート93への密
着性が良いものであれば良い。従って誘電体シート押上
部材22としては金属ブラシ以外にも、各種導電性ブラ
シや導電性のあるローラや、ブレードなど種々な形態を
とり得る。この誘電体シート押上部材22は転写ドラム
9から転写材Pを分離する際に誘電体シート93を押し
上げ、転写材Pを感光ドラム3に近ずけるように可動と
なっている。上記配列の結果、感光ドラム3と誘電体シ
ート93の最近接部、即ち、ニップ部の転写材P搬送方
向に関し、下流直後に誘電体シート押上部材22が誘電
体シート93に接するようになっている。
【0138】ここで本発明の特徴である導電性の誘電体
シート押上部材22の効果について説明する。横軸に感
光ドラム3上の位置、縦軸に電位をとった線図の図11
〜15を用いて、潜像、現像、転写における電位につい
て考えてみる。図11に示すように一次帯電器4による
帯電にて感光ドラム3は−700Vに帯電され、図12
に示すように画像露光により光像Eを受けて画像部E′
に対応する電位が−200Vまで低下する。図13に示
すようにこのネガ潜像を現像装置1による反転現像に
て、現像バイアス−500V近辺まで、トナー2が付着
する。ここへ図14に示すようにプラスの転写を受けた
転写材Pが接触することにより非画像部では矢印aの電
位差で、又、画像部では矢印bの電位差にて、感光ドラ
ム3と転写材Pが静電気的に引力を及ぼして転写するが
次の瞬間、転写材Pは、誘電体シート93に保持されつ
つ回転するので、転写でかけられた静電引力に逆って分
離しようとする。
【0139】図15は縦軸に電位、横軸に転写材P
(紙)の進行した位置を示している。図において感光ド
ラム3の感光体の電位がVD、転写材Pの電位は本発明
の誘電体シート押上部材22を用いた場合がVPM、従
来例の誘電体シート押上部材を備えない場合はVPPで
示されている。感光体は転写電界に入って来てPAで転
写材Pに転写され、転写材PはPBで分離される。
【0140】ここで従来では感光ドラム3と転写材Pと
の電位差Bの状態で分離するが本発明ではその電位がA
へと縮まり剥離放電の発生が低くおさえられることにな
る。これらの電位差は主として潜像電位と、転写によっ
て形成された電位によって決まるがその大きな影響を及
ぼすものとして誘電体シート93の抵抗値が支配的とな
る。本発明においてこの誘電体シート93は画像形成に
おける種々の条件から体積抵抗が109 〜1014Ωcm
であり、このような高抵抗なシートの場合、その効果が
顕著となる。
【0141】また、この誘電体シート押上部材22は、
誘電体シート93を感光ドラム3と反対側から押し上
げ、感光ドラム3へ接する面積を増加させる働きを有す
る。このため、より転写材Pと感光ドラム3との密着性
が向上しその間のエアーギャップが減少するので更に剥
離放電の発生が低減される効果を有する。
【0142】上述してきたように感光体と転写材担持部
材の最近接部より移動方向下流直後に接地された誘電体
シート押上部材を設けることにより、感光ドラムと転写
材の分離時の剥離放電が低く抑えられ、安定した高品質
なフルカラー画像が得られた。
【0143】「実施例5」図17を用いて実施例5の説
明をする。図17に示すように本画像形成装置は感光ド
ラム3の周囲に一次帯電器4、スライド式の現像装置
1、転写用導電性ブラシ帯電器21、誘電体シート押上
部材22、クリーニング装置12が順次配設されてお
り、更に感光ドラム3に隣接して転写ドラム9が設けら
れている。スライド式の現像装置1が矢印の方向に動く
度に、そのマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各
色の現像剤を夫々収容した現像器1M,1C,1Y,1
BKにより感光ドラム3上の潜像が順次反転現像され、
感光ドラム3上にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラッ
クの各色のトナー像が形成される。各色のトナー像は、
給紙ユニットから給紙して転写ドラム9の周囲に巻き付
けられた図示しない転写材P上に、転写用導電性ブラシ
21により順次転写され、各色のトナー像を転写した転
写材Pは、分離部で転写ドラム9より分離して定着器1
7に搬送され、そこでトナー像を転写材P上に定着、固
定したのち、画像形成装置の機外に排出される。
【0144】本実施例においても誘電体シート93の移
動方向に関し導電性ブラシ21の下流側の近い位置に誘
電体シート押上部材22を設けることにより、画像乱れ
の少ない高品位なフルカラー画像が得られた。
【0145】「実施例6」図18に本発明の実施例6を
示す。本発明は図18に図示するように4つの画像形成
部Pa,Pb,Pc,Pdを有した画像形成装置にも具
現化し得る。本実施例では各画像形成部Pa,Pb,P
c,Pdは感光ドラム3a〜3dを有し、そのまわりに
一次帯電器4a〜4d、露光手段そしてレーザビームス
キャナ8a〜8d、夫々シアンC、マゼンタM、イエロ
ーY、ブラックBKのトナーを有する現像器1a〜1
d、転写電界形成手段として導電性ブラシ21a〜21
d、誘電体シート押上部材22a〜22d、クリーニン
グ装置12a〜12dが配置され、更に各画像形成部P
a,Pb,Pc,Pdを貫通する態様にて各感光ドラム
3a,3b,3c,3dの下方に転写材担持部材である
無端の搬送ベルト25が配置される。この搬送ベルト2
5は誘電体シートを帯状にして無端としたものである。
【0146】転写材Pは給紙装置により給紙された後、
搬送ベルト25により各画像形成部Pa,Pb,Pc,
Pdの転写部で各色トナー像が転写材P上に順次転写さ
れ、この転写材Pは該搬送ベルト25から分離され定着
器17に至ってトナー像が転写材P上に定着されて外部
へ排出される。本実施例においても上記構成の転写電界
形成手段を用いることにより、実施例4,5と同様な効
果が得られ、剥離放電等による画像乱れの発生しない良
好な画像が得られた。
【0147】尚、以上の実施例4〜6においてはカラー
電子写真装置を例に説明したが、これに限定されるもの
ではなく、像担持体上のトナーを転写材へ電界を印加し
て転写する画像形成装置に適用される。
【0148】実施例7は課題3に対応している。
【0149】「実施例7」課題3の解決手段をフルカラ
ー記録が可能な画像形成装置に適用した場合の実施例7
について説明する。
【0150】図20は画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図、図19は本発明を実施した転写ドラムに於ける
転写材担持状態の説明図、図21は従来の転写ドラムに
おける転写材担持状態の説明図、図22は本発明を実施
した画像形成装置と従来の画像形成装置の転写ドラムの
回転、転写材担持位置、及び現像切換の関係を比較した
図、図23は感光ドラムにおける現像器切り換えの様子
を説明した図である。
【0151】先ず画像形成装置の概略について、図20
を参照して説明する。図20において、画像情報に応じ
て周面に転写画像を形成する感光体である感光ドラム3
の周囲には、ドラム周面を帯電させる一次帯電器4、露
光手段8からの露光光像Eにより形成された静電潜像を
顕画像化するための現像装置1、画像転写後のドラム面
に残留した現像剤(トナー)を回収するためのクリーニ
ング装置12が配設されている。
【0152】感光ドラム3は時計回り方向に回転駆動さ
れると一次帯電器4により帯電させられ、次いで露光手
段8例えば走査光学装置により図示しない原稿面からの
反射光等の画像情報を含んだ露光光像Eによって静電潜
像が形成され、その静電潜像は現像装置1によりフルカ
ラー現像されてトナー像となる。現像装置1は現像器1
Y,1M,1C,1BKを備え上記現像器には、イエロ
ーY、マゼンタM、シアンC、ブラックBKの各色を有
するトナーが内蔵されており、各色トナーによる組み合
わせによりフルカラー記録ができるように構成されてい
る。
【0153】また感光ドラム3の周囲には、転写材担持
体である転写ドラム9が接触している。上記転写ドラム
9の内部には、転写媒体である転写材Pを感光ドラム3
に形成された転写画像と逆極性に帯電させるための転写
帯電器10が設けられている。前記転写ドラム9は、上
記感光ドラム3と同一外径を有しており、周面に複数の
転写材Pを担持して前記感光ドラム3よりトナー像を転
写するものである。
【0154】上記転写ドラム9より転写材搬送方向上流
側には、転写材Pを積載収納した給紙カセット29が設
けられている。この給紙カセット29に積載された転写
材Pは、最上位のものから給送ローラ20によりガイド
部材31a,31bに沿って同期搬送手段であるレジス
トローラ6に搬送される。この時転写材Pの先端はレジ
ストローラ6のニップ部に突き当たって斜行が補正され
る。上記レジストローラ6は、前記感光ドラム3に形成
された顕画像に同期して画像転写位置に転写材Pを搬送
する。
【0155】また上記転写ドラム9より下流側には、転
写ドラム9の周面より転写材Pを分離する分離爪15、
搬送装置24、定着入口ガイド38、転写材Pの転写画
像を定着させるための定着器17、画像定着後の転写材
Pを排出するための排出ローラ36、排出後の転写材P
を積載する排出トレイ19が順次設けられている。
【0156】以上のように構成された画像形成装置の動
作を説明すると、給紙カセット29より給送ローラ20
により給送された転写材Pは、レジストローラ6に導か
れて斜行が補正される。上記レジストローラ6は感光ド
ラム3上に形成されたトナー像と同期取りして転写材P
を画像転写位置である上記感光ドラム3と転写ドラム9
との接触部に搬送する。転写位置に搬送された転写材P
は、各色画像を多重転写されて、分離爪15により転写
ドラム9より分離されて定着器17に搬送される。上記
定着器17は、粉体状のまま転写材Pに多重転写したト
ナーを溶融混色して定着し、画像定着の転写材Pは排出
ローラ36により排出トレイ19上に排出される。
【0157】次に転写ドラム9上にある転写材Pの位置
を従来例と比較して説明する。
【0158】既にのべたように図21は従来の転写ドラ
ム9に転写材(図P1,P2)が保持されている様子を
示したものである。この転写ドラム9は転写材Pを最大
2枚保持することが可能である。通常各転写材P1,P
2は本体制御のやりやすさ等から、各転写材Pを等間隔
で転写ドラム9上で保持されている。そのため各転写材
P1,P2の先端P1F,P2F同士は、転写ドラム9
上で中心角180°ズレた位置にある。従って、転写材
P1,P2間の転写ドラム9の周方向の間隔dは一義的
に決定される。ところがこの間隔dに対応する感光ドラ
ム3の領域が現像器群1を通過する時に、現像器1Y,
1M,1C,1BK切換えることが必要である。これを
説明したのが図23である。ある色の画像を形成する現
像器1Y,1M,1C,1BKは、すでに他の色で形成
された転写材P2に用いるべき顕画像T2が、現像器1
Y,1M,1C,1BKの何れかに対向する位置を通過
して、既にトナー像T2を転写された転写材P1に用い
るべき現像器1Y,1M,1C,1BKを用いて作成す
る潜像T1′の先端が、現像器1Y,1M,1C,1B
Kの対向位置にくるまでに矢印Aで示される方向にその
現像ローラ42を感光ドラム3に当接させて感光ドラム
3の表面に適切な位置まで自らが動き、転写材P1に用
いるべきトナー像に備えなくてはならない。従って転写
材P1,P2間の間隔dの値が一定で装置の高速化を図
るため感光ドラム3(転写ドラム9)の周速を早くしよ
うとした時、より短時間内に現像器1Y,1M,1C,
1BKを移動せざるを得なくなり、現像器移動速度の増
加により感光ドラム3に与える衝撃等により、画質の低
下を招いていた。
【0159】図19は本発明の転写ドラムに転写材P
1,P2が担持されている様子を示したものである。
【0160】各転写材P1の先端P1Fと転写材P2の
先端P2Fは図示矢印方向に回転する転写ドラム9上で
転写材P1の先端P1Fから矢印と反対方向にみて中心
角180°未満で、転写材P2の先端P2Fが転写材P
1の後端P1Rに重ならない位置にある。ここで、転写
材P1,P2間の間隔を転写材P1を上流側として上流
側から転写材P1,P2間の間隔をd1,d2とすれば
d1<d2となっている。また従来例を示す図21の転
写材P2と図19の転写材P2の先端位置のズレをaと
した時d2=d+aとなり、図21における転写材P
1,P2間の間隔dよりも長い転写材P1,P2間の間
隔d2の間で現像器1Y,1M,1C,1BKの変更を
行うことが可能となる。つまり本発明による転写材Pの
保持を行うと、前述した装置自体の高速化に対する対応
が可能となり、画質の低下を招くことが少ない。
【0161】なお転写材P1の先端P1Fをとおる直径
をわたる線が転写ドラム9を切る点nと転写材P2の先
端P2Fとの距離aの値は実際の装置における転写ドラ
ム9の外径、及び、転写ドラム9の周速により決定すれ
ば良い。
【0162】図22は、図19、図21で示した転写ド
ラム9の転写材担持方法を用いて、連続的にフルカラー
画像を形成した時の転写材の位置と転写ドラム9の関係
を転写ドラム回転角θを時間軸としたタイムチャートで
示したもので、図中点線は図21に示される従来例を示
している。
【0163】図22は転写ドラム9の周面を展開して示
してある。転写ドラム9は2枚の転写材P1,P2に転
写を終了するまで4回転する。それに要する時間は4T
であり、転写ドラム9の1回転には時間Tを要する。転
写ドラム9の各1回転において、本発明では転写はT−
t1間で行われ、従来例はT−t2の間で行われる。現
像器1Y,1M,1C,1BKの切換えは図19の転写
材P2の後端P2Rと転写材P1の先端P1F間の間隔
d2又はdが転写ドラム9の中心に張る中心角θ(d
2)又はθ(d)を転写ドラム9の回転速度ωで割った
時間t1,t2内に実施する。図22で明らかな様に本
発明による転写材担持方法による現像器の切換え許容時
間t1は従来の現像器の切換え時間t2よりも長いの
で、現像器切換えが装置の機能、性能に影響を与えるこ
とが少なく、逆に切換え移動速度を遅くして装置の性能
向上に寄与することもできる。
【0164】実施例8は課題4に対応している。
【0165】「実施例8」フルカラー記録が可能な画像
形成装置に適用した場合の実施例8について説明する。
【0166】図24は本発明を実施した画像形成装置の
概略構成を示す縦断面図、図25は図24で示した画像
形成装置において、転写材担持体である転写ドラムが像
担持体である感光ドラムから離れた状態を示す縦断面
図、図26から図30は図24で示した画像形成装置に
おいて、熱容量が高くかつ使用可能な最大転写材を搬送
する様子を時間の変化に従って示した縦断面図、図31
は従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面図、図3
2、図33は図31で示した画像形成装置において熱容
量が高く、かつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を
時間の変化に従って示した縦断面図である。
【0167】先ず画像形成装置の概略構成について、図
24を参照して説明する。図24において、画像情報に
応じて周面に転写画像を形成する感光体である感光ドラ
ム3の周囲には、ドラム周面を帯電させる一次帯電器
4、露光手段8からの露光光像Eにより形成された静電
潜像を顕画像化するための現像装置1、画像転写後のド
ラム面に残留した現像剤(トナー)を回収するためのク
リーニング装置12が配設されている。
【0168】感光ドラム3は時計回り方向に回転駆動さ
れると、一次帯電器4により帯電させられ、次いで露光
手段8例えば走査光学装置により図示しない原稿面から
の反射光等の画像情報を含んだ露光光像Eによって静電
潜像が形成され、その静電潜像は現像装置1によりトナ
ーを供給されフルカラー現像されてトナー像とされる。
現像装置1は現像器1Y,1M,1C,1BKを備え上
記現像器にはイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラ
ックKの各色を有するトナーが内蔵されており、各色ト
ナーによる組み合わせによりフルカラー記録ができるよ
うに構成されている。
【0169】また感光ドラム3の周囲には、転写材担持
体である転写ドラム9が接触している。上記転写ドラム
9の内部には、転写媒体である転写材Pを前記感光ドラ
ム3に形成された転写画像と逆極性に帯電させるための
転写帯電器10が設けられている。前記転写ドラム9
は、周面に転写材Pを保持して前記感光ドラム3よりト
ナー像を転写するものである。
【0170】上記転写ドラム9より転写材搬送方向上流
側には、転写材Pを積載収納した給紙カセット29が設
けられている。この給紙カセット29に積載された転写
材Pは、最上位のものから給送ローラ20によりガイド
部材31a,31bに沿って同期搬送手段であるレジス
トローラ6に搬送される。この時転写材Pの先端はレジ
ストローラ6のニップ部に突き当って斜行が補正され
る。上記レジストローラ6は、前記感光ドラム3に形成
された顕画像に同期して画像転写位置に転写材Pを搬送
する。
【0171】また上記転写ドラム9より下流側には、転
写ドラム9の周面より転写材Pを分離する分離爪15、
搬送装置24、定着入口ガイド38、転写材Pの転写画
像を定着させるための定着器17、画像定着後の転写材
Pを排出するための排出ローラー36、排出後の転写材
Pを積載する排出トレイ19が順次設けられている。
【0172】転写材担持体たる転写ドラム9は既に図9
で説明したようにリング部9a,9b間を連結部9cで
連結したフレーム49外周に転写材担持部材である誘電
体シート93を円筒状に張設してあり、フレーム49の
両側は図示しないジャーナル部を設けて枠体43に軸承
されている。
【0173】又、転写ドラム9の端面には、感光ドラム
3端面にあるギア(不図示)から、駆動力を受けるため
のギア(不図示)が有り、転写ドラム9が感光ドラム3
と接触している限り、転写ドラム9は感光ドラム3の回
転に同期して同速度で回転する。転写ドラム9を支持す
る枠体43は転写ドラム9の長手方向の両側に前記転写
ドラム9を支持する軸受を有して転写ドラム9を囲む様
に設けられ、枢軸44を中心として回動可能である。そ
して、枠体43は、偏向カム37と接している。つま
り、偏向カム37が図24で示す矢印の方向に揺動する
ことにより、枠体43が枢軸44を中心として揺動し、
転写ドラム9が感光ドラム3と接離を行う。転写ドラム
9が感光ドラム3と離れた状態を示したのが図25であ
る。この時転写ドラム9と感光ドラム3のギア対は噛合
が外れ、転写ドラム9は感光ドラム3からは駆動力を受
けない。
【0174】以上のように構成され画像形成装置の動作
を説明すると、給紙カセット29より給送ローラ20に
より給送された転写材Pは、レジストローラ6に導かれ
て斜行が補正される。上記レジストローラ6は感光ドラ
ム3上に形成されたトナー像と同期取りして転写材Pを
画像転写位置である上記感光ドラム3と転写ドラム9と
の接触部に搬送する。転写位置に搬送された転写材P
は、各色画像を多重転写されて、分離爪15により転写
ドラム9より分離されて搬送装置24で送られ、定着入
口ガイド38をとおって定着器17に搬送される。上記
定着器17は、粉体状のまま転写材Pに多重転写したト
ナーを溶触混色して定着し、画像定着後の転写材Pは排
出ローラ36により排出トレイ19上に排出される。
【0175】次に、転写材Pの搬送径路について従来例
(図31)と比較して説明する。転写ドラム9の外径を
Dとして、転写ドラム9上の転写位置(転写帯電器1
0)の所から、定着器17までの搬送径路上の距離を本
発明はL1、従来例はL2とすればL 1<πD<L 2と
なっている。従来例の図31で示された装置において、
使用可能な最大の厚紙を転写材Pとした時の搬送状態を
図32により説明する。最終転写画像を転写した後、転
写ドラム9上の転写材Pはそのまま転写ドラム9から分
離される。(この時、転写ドラム9及び感光ドラム3は
Vで示される周速度で回転している(図32))ところ
が図31に示す従来例では定着器17は図中V/n
(n:整数)で示される周速度(Vよりも格段に値が低
い)で回転しているため、転写材Pが定着器17に突入
した時その後端が転写ドラム9から完全に離れる様に、
搬送装置24の長さ(転写材Pの長さと略同等)が決定
されている(図33)。つまり転写ドラム9から定着器
17までの長さが長くなり、前述した装置の大形化、転
写材搬送時間の増加、及び紙詰まりの確認個所の増加と
いったことを招いていた。次に本発明を実施した装置に
於いて前述した図31の画像形成装置に用いた転写材P
を同じく図24の画像形成装置に用いた時の搬送状態を
図26から30により説明する。
【0176】転写ドラム9上にある転写材Pは、最終色
のトナー像転写のため、その先端PFが転写位置へ向
う。(図26)最終色の顕画像の転写が終了するまで転
写材Pは転写ドラム9に担持されたまま回転を行い(図
27)、転写材Pが再び転写位置を通過した後、転写材
Pを転写ドラム9から分離を行う。なお転写材Pが転写
位置再通過時には転写帯電器10への高圧力を切るか
(図27)、あるいは転写帯電器10に転写工程の補助
として用いられるサブガイド10a(図29にのみ図
示)を備えている時は、高圧入力を切るのはもちろんの
こと転写帯電器10とサブガイド10aの転写ドラム9
に対しての位置を変位させて(図29)転写材P上の画
像が感光ドラム3へ転移することを防ぐ。転写材Pが定
着器17に突入すると、偏向カム37(図24,25で
図示)を作動させて、転写ドラム9を感光ドラム3と離
す(図30)。転写ドラム9は感光ドラム3と離れると
感光ドラム3側からは駆動力を受けないが転写材Pは定
着器17により送られ、転写材Pの一部が転写ドラム9
に担持されているので、転写ドラム9は転写材Pと同
速、つまり、定着器17の周速度V/nと同周速度で転
写ドラム9は回転し、定着ローラ17aと転写ドラム9
の回転速度はこれらローラの直径の逆比で回転する。
【0177】つまり、転写工程終了後、転写ドラム9を
を空転させ、かつ転写材Pが通常速度より遅い速度で定
着される時、転写ドラム9と感光ドラム3を離したた
め、定着速度の影響が感光ドラム3に及ばない。従っ
て、搬送装置24を短縮或は省略できるので転写ドラム
9と定着器17までの距離を短くすることができる。
【0178】実施例9は課題5に対応している。
【0179】「実施例9」以下に本発明の実施例9を図
面に従って説明する。図37は、カラー画像形成装置の
概略縦断面図で示す構成であり、像担持体としての感光
ドラム3はその中心で軸支され、矢印方向に回転駆動さ
れる。上記感光ドラム3の外周面に対向してその回転方
向に一次帯電器4、露光手段8、現像装置1、二次帯電
器55が配置されている。一次帯電器4は、感光ドラム
3に均一な帯電量を与える。露光手段8は、所定のタイ
ミングで、色分解された光像Eもしくはこれに相当する
光線を感光ドラム3の表面に与えて静電潜像を形成す
る。この露光手段8には、レーザービーム露光装置など
が用いられる。
【0180】また、現像装置1は、マゼンタ色現像剤
(以下トナーと称す)、シアン色トナー、イエロー色ト
ナー、ブラック色トナーの4色のトナーをそれぞれ収納
する4個の現像器1M,1C,1Y,1BKを具備して
いる。現像器1は感光ドラム3の表面に対向して接線方
向に移動する可動式のものであり、露光手段8による選
択された色の光像E、あるいはこれに相当する光線の照
射に対応して選択された現像器1M,1C,1Y,1B
Kの1つを感光ドラム3に対向させ、静電的にトナーを
飛翔させて感光ドラム3表面にトナー像を現像させる。
【0181】さらに、感光ドラム3の回転方向に位置し
て、感光ドラム3の表面に接触あるいはわずかに離れて
転写材担持体としての転写ドラム9が対峙されている。
転写ドラム9は既に図9でのべたように両端のリング部
9a,9bを連結部9cによって連結されたフレーム4
9に転写材担持部材である誘電体シート93を円筒状に
巻装したものであり、感光ドラム3と対向して誘電体シ
ート93の転写材保持面の反対側には、転写帯電器10
が配設されている。
【0182】また、転写位置より下流側には、除電のた
めのACコロナ放電器である外側除電用放電器11、内
側除電用放電器13が誘電体シート93を挟んで配設さ
れており、上流側には誘電体シート93に転写材Pを静
電吸着する吸着手段として吸着用コロナ帯電器39と、
接地された吸着ローラ40が互いに対向して設けられ
る。この吸着ローラ40は転写材Pを転写ドラム9へ機
械的及び静電的に密着担持させる付勢手段である。
【0183】転写材Pは不図示の給紙部よりレジストロ
ーラ6対を通って給紙ガイド58により吸着位置に案内
される。そして転写材Pは転写ドラム9の誘電体シート
93に対して上記吸着手段(39,40)により初めに
吸着担持される。誘電体シート93に担持された転写材
Pは転写ドラム9の回転移動により感光ドラム3と転写
帯電器10が対向する転写位置に搬送され感光ドラム3
から順次4色のトナー像が重畳転写される。外側及び内
側の除電用放電器11,13の近傍には分離手段として
の分離爪15及び誘電体シート93を内部から変形して
転写材Pと誘電体シート93の間にすきまを作るための
内側押当てコロナ70が配設されている。
【0184】転写後、上記除電用放電器11,13によ
り除電された転写材Pは内側押当てコロ70が図示しな
い駆動装置によって矢印B方向に移動することによって
誘電体シート93が変形されて、分離爪15により誘電
体シート93から分離される。
【0185】分離された転写材Pは搬送装置24を介し
て定着ローラ17a,17bへと供給され、トナーを加
熱することにより混色してフルカラー画像を定着する。
【0186】次に図34〜図36を用いて吸着ローラ4
0部の詳細を説明する。図34は図37において吸着ロ
ーラ40を該矢印C方向から見た斜視図、図35、図3
6は吸着ローラ40部分の詳細図である。
【0187】図34において揺動板53a,53bは図
示しない本体フレームに固定された支持軸45に揺動自
在に支持されている。吸着ローラ40はベルクランクの
揺動板53a,53bの一端に回転自在に支持されてい
る。
【0188】揺動板53a,53bの他端に一端に係止
され図示しない本体筺体に他端を係止された加圧ばね5
4a,54bによって、揺動板53a,53bは矢印方
向に付勢され、これによって吸着ローラ40は転写ドラ
ム9方向に付勢される。吸着ローラ40の両端には摩擦
ローラ59a,59bが又一端には従動ギヤ71が一体
的に形成されている。回転自在に支持されたカム軸61
に固定された偏心カム62a,62bは図示しないモー
タ等の動力源によってカム軸61を介して回転駆動され
る。偏心カム62a,62bは揺動板53a,53bの
加圧ばね54a,54bを係止した支腕にそれぞれ当接
し、該偏心カム62a,62bが概ね180°回転する
ことによって、吸着ローラ40が転写ドラム9に当接す
る状態と離間する状態を実現する。
【0189】スクレーパ台63はスクレーパ揺動軸64
によって揺動板53a,53bに揺動自在に支持される
と共に、図35に示すスクレーパ揺動軸64に挿入した
捩りばねのスクレーパ加圧ばね65a,65b(65b
は不図示)によって矢印方向に付勢されている。
【0190】スクレーパ台63には、スクレーパ66が
固定され、スクレーパ台63と一体的に揺動し、その一
端のエッジは吸着ローラ40が転写ドラム9から離間し
ている図36の状態では吸着ローラ40に当接してい
る。スクレーパ台63には、ピン67a,67bによっ
て突き当てローラ68a,68bが回転自在に支持さ
れ、摩擦ローラ59a,59b及び突き当てローラ68
a,68bは、それぞれ転写ドラム9のフレーム49の
両端を形成するリング部9a,9bに当接する位置に配
設される。
【0191】吸着駆動ギヤ69は図示しない本体筺体に
支持され、図示しないモータ等の駆動源によって回転駆
動される。
【0192】吸着駆動ギヤ69は吸着ローラ40が転写
ドラム9より離間した状態の時、吸着ローラ40の軸に
固定した従動ギヤ71にかみ合う位置に配設される。
【0193】次に、かかる構成による動作について図3
5,36を用いて説明する。図35は、吸着動作状態を
表わす。偏心カム62a,62bが、退避したリフト0
の位置にあることで、揺動板53a,53bは、加圧ば
ね54a,54bによって付勢され、図34における摩
擦ローラ59a,59bが転写ドラム9のフレーム49
のリング部9a,9bに当接する。この時、突き当てロ
ーラ68a,68bもフレーム49のリング部9a,9
bに同様に当接することで、スクレーパ台63は、スク
レーパ加圧ばね65a,65bに抗して揺動板53a,
53bに対して相対的に揺動し、スクレーパ66の端部
は吸着ローラ40から離間する。
【0194】かかる状態においては、吸着ローラ40
は、その回転を妨げる要素が無いため、摩擦ローラ59
a,59bとフレーム49のリング部9a,9bとの摩
擦により回転し、その周速は転写ドラム9の周速と一致
するため、転写材Pの速度を変動させることが無く、従
って吸着動作中に転写材Pの先端で転写工程が行なわれ
ても、転写画像を乱すことが無い。
【0195】次に1色目のトナー像の転写された転写材
Pが、再び吸着位置に到達する前に、既転写トナーが吸
着ローラ40に再転写されるのを防ぐために、吸着ロー
ラ40を転写ドラム9から離間させる必要がある。即
ち、図36に示す様に、偏心カム62a,62bを概ね
180°回転させることで揺動板53a,53bを加圧
ばね54a,54bに抗して揺動させることで、吸着ロ
ーラ40を転写ドラム9から離間させる。この時、突き
当てローラ68a,68bもフレーム49のリング部9
a,9bから離間するので、スクレーパ加圧ばね65
a,65bによって付勢され、スクレーパ台63に固定
されたスクレーパ66の一端のエッジが吸着ローラ40
に当接する。
【0196】同時に、吸着ローラ40の端部に一体的に
形成された従動ギヤ71(図34)が、吸着駆動ギヤ6
9にかみ合うので、吸着駆動ギヤ69を矢印方向に回転
駆動することで、吸着ローラ40がその周面をスクレー
パ66のエッジに対抗する方向に移動するように回転す
る。
【0197】この時の吸着ローラ40の回転負荷は転写
画像に影響を与えないのでスクレーパ66の当接圧、即
ちスクレーパ加圧ばね65a,65bの付勢力は、スク
レーパ66によって十分吸着ローラ40を清掃させ得る
ように設定することが可能で、結果として吸着ローラ4
0の清掃不良が発生することが無い。
【0198】尚、本実施例においては、吸着ローラ40
の清掃手段として、スクレーパ66を用いた例を示した
が、フェルト、ブラシ等他の清掃手段をスクレーパ台6
3に固定して同様の動作をさせても、同様の効果が得ら
れるのは言うまでも無いことである。
【0199】「実施例10」以下に本発明の実施例10
を示す。尚、実施例9と共通の部分の説明は省略する。
前述の実施例9ではスクレーパ66をスクレーパ台63
を介して揺動板53a,53bに取りつけたが、本実施
例8ではスクレーパ66を固定した点が異なり、他は同
様である。
【0200】図38,39においてその一端を本体フレ
ーム75にスクレーパ66が固定されている。図38に
おいて、偏心カム62a,62bがリフト0で揺動アー
ム53a,53bから退避した位置であることで、吸着
ローラ40は加圧ばね54a,54bにより付勢され転
写ドラム9に当接し、この状態において、スクレーパ6
6は吸着ローラ40から離間している。
【0201】図39において、偏心カム62a,62b
が図38のリフト0の位置から概ね180°回転するこ
とで、揺動板53a,53bは加圧ばね54a,54b
に抗して揺動し、吸着ローラ40は転写ドラム9から離
間すると共に、スクレーパ66の一方の端部に当接す
る。更に図34において説明した実施例9と同様に、吸
着ローラ40の端部に設けられた従動ギヤ71が、本体
筺体に支持された吸着駆動ギヤ69とかみ合い、吸着駆
動ギヤ69によって吸着ローラ40は回転駆動され、吸
着ローラ40は、スクレーパ66によって清掃される。
【0202】「実施例11」以下に本発明の実施例11
を示す。尚実施例9と共通の部分の説明は省略する。
【0203】図40において、吸着ローラ40の端部に
支持された従動プーリ72と駆動軸73の端部に固定さ
れた駆動プーリ74間にはベルト76が巻掛けられてい
る。駆動軸73は図示しない本体筺体に回転自在に支持
され、更に揺動板53a,53bは軸受77a,77b
(77bは不図示)を介して駆動軸73に揺動自在に支
持される。駆動軸73の位置は実施例9の支持軸45と
同位置に有る。従動プーリ72には、ワンウェイクラッ
チ79が圧入され、該ワンウェイクラッチ79は、従動
プーリ72が、矢印B方向に回転した時に吸着ローラ4
0を回転駆動し、逆転の場合は、空転する様に設定され
る。
【0204】駆動軸73は、図示しない端部に設けられ
たギヤ等の回転伝達手段により回転駆動され、駆動プー
リ74、ベルト76、従動プーリ72、ワンウェイクラ
ッチ79を介して、吸着ローラ40は回転駆動される。
この時の回転速度は、吸着ローラ40の周速が、転写ド
ラム9の周速より充分遅くなる様に設定する。
【0205】かかる構成によれば非吸着動作時におい
て、吸着ローラ40を転写ドラム9から離間した状態、
即ち図40の状態において、吸着ローラ40は矢印B方
向に回転駆動され、スクレーパ66の端部に当接した吸
着ローラ40の清掃が行なわれる。
【0206】次に図35に示す如く、吸着動作状態にお
いて、吸着ローラ40を転写ドラム9に当接した場合、
実施例9と同様に突き当てローラ68a,68bが転写
ドラム9に当接することでスクレーパ66は吸着ローラ
40から離間する。
【0207】この時、転写ドラム9は、図40におい
て、矢印C方向に回転しているので、吸着ローラ40
は、摩擦ローラ59a,59bにより回転駆動される。
ここで、前述の様に、従動プーリ72による吸着ローラ
40の回転速度は、吸着ローラ40の周速が転写ドラム
9の周速より遅くなる様に設定されている。又、摩擦ロ
ーラ59a,59bによる回転駆動力は、吸着ローラ4
0と転写ドラム9の周速を等しく駆動する様働くので、
ワンウェイクラッチ79が空転し、吸着ローラ40は従
動プーリ72の回転に影響されること無く、転写ドラム
9に従動する。又、この時、スクレーパ66は、吸着ロ
ーラ40から離間しているので吸着ローラ40の回転速
度に影響を与えることが無い。
【0208】実施例12,13は課題6に対応してい
る。
【0209】「実施例12」本発明に係る画像形成装置
の実施例12について図面に即して詳しく説明する。
【0210】図55には本発明に係る画像形成装置を具
体化した実施例が示されている。まず図56に示した画
像形成装置と同様に転写材P1が転写ドラム9に供給さ
れる。そこで該転写材P1の先端はグリッパ7によって
把持され、図56の場合と同様に、転写ドラム9の回転
と共に転写位置T方向へ搬送される。この場合のグリッ
パ7の基本動作は図56の場合と同じなのでその構成及
び各部の作用の説明は省略する。次に該転写材P1の搬
送方向長さが誘電体シート93の円周長さの半分より短
く、該転写材P1の次に供給される転写材P2(図示せ
ず)の搬送方向長さが転写材P1のそれと同じ時、即ち
図55においてA面、B面にそれぞれ転写材P1,P2
を吸着できる場合、1枚目の転写材P1はグリッパ7で
把持される。又、2枚目の転写材P2は吸着手段のコロ
ナ帯電器39とこれに対向する吸着ローラ40によって
誘電体シート93に吸着される。吸着手段は図55に示
されるように転写ドラム9の内部に設けられ、そして感
光ドラム3上のトナー画像とは逆極性の電荷を誘電体シ
ート93の背面に与える吸着用コロナ帯電器39と、転
写ドラム9の外側に設けられた導電性の吸着ローラ40
とを有する。この吸着ローラ40は接地され吸着用コロ
ナ帯電器39の対向電極になると共に、転写材P2に電
荷を注入し、誘電体シート93に該転写材P2を吸着さ
せる作用をなす。
【0211】転写ドラム9に吸着された該転写材P1及
びP2は、転写帯電器10が配置された転写位置Tへと
搬送され、又感光ドラム3上にある第1色目の現像剤、
例えばマゼンタトナーを転写材P1及びP2に転写する
ため、誘電体シート93の背面にはトナーと反対極性の
電荷がコロナ帯電器である転写帯電器10を用いて与え
られる。1色目のトナーが転写材P1及びP2が2度目
に吸着手段(39,40)の位置にくるまでに、吸着ロ
ーラ40は転写ドラム9から離間され、該転写材P1及
びP2上に転写されたトナー像を乱さない位置例えば誘
電体シート93から2mm以上外方へと離れる。
【0212】次いで第1色目のトナーが転写された転写
材P1,P2に同期をとって作像された感光ドラム3上
の第2色目のトナー像が転写帯電器10を用いて転写材
P1及びP2上に転写される。以下同様にして転写材P
1及びP2には4色のトナー画像が転写される。
【0213】転写装置には、転写工程終了後の転写材P
1,P2の誘電体シート93への吸着力を弱めるため
に、誘電体シート93をはさんで対向して一対のACコ
ロナ放電器である外側除電用放電器11、内側除電用放
電器13が設けられ、転写材P1及びP2、誘電体シー
ト93が除電される。その後、后で詳しく説明する分離
爪15を含む分離手段80によって転写材Pは分離され
るがその際に起こる剥離放電による画像乱れを防止する
ため、分離帯電器14を用いてACコロナ放電を行うこ
とが好ましい。
【0214】転写、分離工程終了後、転写材P1及びP
2は搬送装置24により、定着器17に搬送され、熱を
加えられることにより、トナーが混色、定着され、排紙
されて複写は終了する。
【0215】図46を参照して本発明のカラー電子写真
装置にて使用される転写装置の実施例を説明する。本実
施例にて、転写ドラム9は両端に設けられた円柱形のリ
ング部9a,9bと該リング部9a,9bを凍結する連
結部9c,9dとを有する。これら円柱形のリング部9
a,9b及び連結部9c,9dは誘電体フィルムから成
る転写材担持部材、即ち誘電体シート93を巻装するた
めのフレーム49を構成する。本実施例にて、転写装置
は分離手段80を有する。該分離手段80は転写ドラム
9の軸方向に沿って設けられた分離爪支持軸83,84
と、該支持軸83には5〜9個、支持軸84には1個の
剥離部材として本実施例では尖端部を有した6個の分離
爪15と1個の分離爪150を有する。該分離爪150
の先端には図47に示されように、案内コロ150aを
一体的に設けることもできる。一方転写ドラムの連結部
9cには分離爪150の先端が誘電体シート93と、該
誘電体シート93に吸着担持された転写材Pとの間に入
れ易くするために、切欠き案内溝91が形成され、又、
誘電体シート93の先端は、図57と同様に連結部9c
の該切欠き案内溝91をとおる母線に沿って連結部9c
上に貼りつけられ、転写材非画像領域まで切れ目が形成
される。
【0216】本実施例における分離手段を図49,50
を使って詳しく説明する。図49,50に於いて分離爪
支持軸83,84に夫々固定され互いに噛合うギア8
6,87を設けてある。分離手段80と搬送装置24を
結ぶガイド板88を備える。まず先端をグリッパ7に把
持され、誘電体シート93のA面に吸着された転写材P
1が分離タイミング至ったときに図49に示すようにグ
リッパ7は図55の場合と同様に転写ドラム9の半径外
側方向に開き転写材Pと誘電体シート93の間に十分な
空隙をつくる。そこで、図示しないソレノイド等によっ
てギア87を矢印方向に回動し分離爪15の先端を誘電
体シート93に向って移動し符号15′の状態にして、
該分離爪15の先端を該空隙に進入させて転写ドラム9
の回転と共に転写材P1が分離されていく。このとき、
ギア86は矢印方向に回転により分離爪150の先端は
符号150′の状態であり、誘電体シート93から遠ざ
かっている。
【0217】次に静電吸着によって誘電体シート93の
B面に吸着された転写材P2が分離タイミングに至った
ときは、図50に示すように図示しなしソレノイド等に
よりギア87を矢印方向に回転させることによって従動
するギア86を矢印方向に回動させ、分離爪150先端
を符号150″の状態にして案内コロ150aを案内溝
91に押し当てて、転写材P2と転写ドラム9の間に分
離爪150の先端を進入させて、該転写ドラム9の回転
と共に転写材P2が1点分離されていく。
【0218】又本実施例に於いて、ギア87にギア86
を連動させることで、図49では分離爪150が転写材
P1の進行を妨げないように上へ解除して符号150′
の状態とし、図50に於いては分離爪15を符号15″
の状態にすることで、転写材P2が分離されてからガイ
ド板88まで案内することになる。
【0219】「実施例13」本発明の他の実施例13を
説明する。本発明の転写装置の分離手段以外は図55の
実施例12の基本動作と同じなのでその構成及び各部の
作用の説明は省略する。
【0220】図51は本発明の実施例13における分離
手段を表したものである。本実施例13にて転写装置は
両端に設けられた円柱形のリング部9a,9bと該リン
グ部9a,9bを連結し、グリッパ7を備えた連結部9
cとを有する。これら円柱形リング9a,9b及び連結
部9cは誘電体シート93から成る転写材担持部材を巻
装するためのフレーム49を構成する。
【0221】本実施例13にて、転写装置は分離手段8
0を有する。該分離手段80は転写ドラム9の軸線方向
に沿って設けられた分離爪支持体92と、該支持体92
に固着された4〜8個の剥離部材として、図中矢印方向
にのみ移動可能な1個の剥離部材を含め本実施例では尖
端部を有した分離爪15,150を有する。該1個の分
離爪150の先端には案内コロ150aを一体的に設け
てある。上記分離爪支持体92は分離爪15,150の
先端が上下に揺動するように支持され、不図示のソレノ
イドにより駆動される。
【0222】又、本実施例によると、支持体92の両端
には、図51及び図52から理解されるように、適当な
支持板96を介して突当てコロ97が設けられる。該突
当てコロ97は、分離動作クラッチ(図示せず)が作動
すると、転写ドラム9の円柱形リング部9a,9bに当
接し、且つ該リング部9a,9bに形成された案内溝9
1により案内され、分離爪15,150の先端を下方へ
と、つまり転写ドラム9の法線方向に回動せしめる。分
離爪15,150の回動機構はこのような構成に限定さ
れるものではなく、支持板92に接続されたカム機構に
より達成することも可能である。
【0223】本実施例に於ける分離手段を図53,54
を使って作用を詳しく説明する。まず先端をグリッパ7
に把持され誘電体シート93のA面に吸着された転写材
P1が分離タイミングに至ったときに、図53に示すよ
うにグリッパ7は従来例の場合と同様に転写ドラム9の
半径外側方向に開き、転写材Pと誘電体シート93の間
に十分な空隙をつくる。そこで分離爪15,150の先
端を前記手段により誘電体シート93近傍へ揺動して、
該空隙に進入させて転写ドラム9の回転と共に転写材P
が分離されていく。
【0224】次に静電吸着によって誘電体シート93B
面に吸着された転写材P2が分離タイミングに至ったと
きは、図54に示すように転写ドラム9内に配置された
分離用内側押当てコロ70が図示しない揺動手段により
誘電体シート93に内側から押し当てられ、又リング部
9a,9bの連結部9c反対側に設けられた溝91に分
離手段の突当てコロ97がそれぞれ案内されることによ
り分離爪150が誘電体シート93の近傍に揺動され図
示しないソレノイド等により分離爪150が他の分離爪
15より前方に押し出されてその結果該分離爪150に
一体に設けられた案内コロ150aも又誘電体シート9
3に外側から押し当てられ、局所的に誘電体シート93
の曲率を変化させ、転写材P2の先端を曲率分離させ転
写材P2と誘電体シート93との間に分離爪150,1
5が進入し転写材P2が分離される。分離が終了すると
分離爪は図53の状態で解除され、分離用内側押当てコ
ロ70も解除される。
【0225】尚、転写材P2の分離時には実施例12と
同様転写材Pと誘電体シート93が分離する際に起こる
剥離放電による画像乱れを防止するため、分離帯電器1
4を用いてACコロナ放電を行うことが好ましい。
【0226】転写材の搬送方向長さが誘電体シート93
の半分より長い場合には前者のグリッパ把持による吸
着、分離を行うので図55の転写ドラム9の内側で転写
ドラム9に転写材Pが進入する位置に設けたセンサ99
により判断して分離用内側押当てコロ70はは揺動され
ず分離爪150も前方に押出されない。
【0227】上記説明では本発明はカラー画像形成装置
に関連して説明したが、本発明は転写装置を備えた他の
画像形成装置にも適用し得るものであり、又、転写装置
は上述した如く円筒形状に限定されるものではない。
【0228】実施例14,15は課題7に対応してい
る。
【0229】「実施例14」本発明は、先の図16を参
照して説明した回転現像装置を備えた多色電子写真複写
装置に適用することができる。本実施例は、このような
画像形成装置に適用した場合について示す。本実施例の
画像形成装置は、複写装置と同じ基本構成を有し、その
転写装置は先の図9の転写ドラム9を備える。従って画
像形成装置及び転写装置の全体構成並びにその作用の詳
しい説明は省略するが、必要に応じて図9,16を参照
して説明を加える。
【0230】転写装置の転写ドラム9は、前述した如
く、図9に示すように、1対のリング部9a,9bを連
結部9cで連結した円筒状フレーム49の外周面の開口
域に、転写材担持部材として誘電体シート93を張設し
てなっている。誘電体シート93には各種の誘電体を用
いたシートやその複合シートが使用できるが、本実施例
14では体積抵抗率が略108 〜1016Ω・cm、比誘
電率が略8、厚さが略100μmのポリフッ化ビニリデ
ン樹脂(PvdF)のシートを用いた。誘電体シート9
3の移動方向の先後端部は、転写ドラム9の連結部材9
c上に固定されている。
【0231】本実施例では転写ドラム9の直径を160
mm、その周面の移動速度を160mm/secと設定
した。同時に感光ドラム3などの移動速度であるプロセ
ススピードも160mm/秒とした。
【0232】図58に示すように、感光ドラム3と転写
ドラム9表面の誘電体シート93が当接する画像転写位
置の誘電体シート93の内側(裏面側)には、接触式の
転写電界形成手段として、誘電体シート93の裏面に当
接する導電性ブラシ21が設けられている。導電性ブラ
シ21には、これに電圧を印加して転写電界を発生させ
るためのバイアス電源(図示せず)が接続されている。
【0233】導電性ブラシ21は、弾性及び導電性を有
する細繊維からなり、本実施例では、導電性ブラシ21
には、アクリル細繊維を硫化銅で染色して導電化処理し
た導電性繊維を用いた。導電性繊維としては他に、直径
8〜15μm程度のステンレススチール繊維、或はアク
リル、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の樹脂繊維
に金属めっきをした繊維、樹脂中にカーボン、金属粉等
の導電性微粒子を混練したり、複合化して繊維にしたも
の、更には樹脂繊維等を炭化して導電性を付与した炭素
繊維等が使用できる。導電性繊維の体積抵抗率としては
1010Ωcm以下のものが使用可能であるが、好ましく
は108 Ωcm以下が好ましい。
【0234】さらに上記導電性ブラシ21は誘電体シー
ト93の転写位置への導入側から誘電体シート93の移
動方向下流側に向けて伸びて、誘電体シート93上に担
持された転写材Pと感光ドラム3とのニップ内若しく
は、その近傍で誘電体シート93を押圧する第1の位置
(転写時位置)と、誘電体シート93より離れて退避す
る第2の位置(非転写時位置)の2つの位置をとること
ができるように構成されている。
【0235】図58,59をもとに導電性ブラシ21の
動きについて詳説する。
【0236】図58,59において、転写ドラム9の不
動の側板110に回転自在に支持されたシャフト111
にはカム112が固定されている。又、導電性ブラシ2
1のアーム支持台113は側板110に固定されたピボ
ット軸114を中心に揺動可能に支持され、その一端が
カム112の周面に沿って移動するようにカム112の
周面に当接している。さらに、アーム支持台113の一
端をカム112の周面に従う方向に付勢するための引張
コイルばね115が側板110に固定された軸116と
アーム支持台113間に設けられ、アーム支持台113
をピボット軸114を中心に時計回りに付勢し、アーム
支持台113をカム112に圧接している。
【0237】上記構成にて、シャフト111に連結され
たステッピングモータ(図示せず)が図中矢印方向に回
転し続けると、カム112は、図58に示す状態(感光
ドラム3と誘電体シート93上の転写材Pとのニップ内
若しくは、その近傍で導電性ブラシ21が誘電体シート
93を押圧する第1の位置−転写位置(図58))か
ら、カム112のリフトは減少して、引張コイルばね1
15のばね力でアーム支持台113はピボット軸114
を中心に時計方向に回動し、図59に示す状態(誘電体
シート93より、導電性ブラシ21が離れて退避する第
2の位置−非転写位置(図59))に至る。
【0238】また、導電性ブラシ21が、転写位置か
ら、非転写位置へ移動する径路S領域には導電性ブラシ
21の長手方向と同じ長さで、清掃部材たるかき落し板
122が、転写ドラム9の側板110間に固設されたス
テー107に固定されている。
【0239】つまり、カム112が略180°回転する
ごとに、導電性ブラシ21は、転写の位置と非転写の位
置の2つの位置を交互にとり、その都度、かき落し板1
22により、その先端の紙粉やトナーを始めとするゴミ
の付着物が、はたき落されることとなる。
【0240】本実施例においては、かき落し板122
は、導電性ブラシ21に対してソフトにはたき落し、か
つ付着物を落すために、厚さ100μmのPETの平シ
ート材を用いたが、通常の板金であっても良いし、形状
も先端が櫛歯状になったものでもかまわない。
【0241】又、本実施例においては、導電性ブラシ2
1は転写材Pが、感光ドラム3とのニップ部に到達する
まえに、第1の位置−転写位置に移動を終了し、電源に
より電圧が印加される。これにより、導電性ブラシ21
が転写電界を発生してその作用により感光ドラム3上の
トナー像が誘電体シート93上に担持された転写材P上
に転写される。そしてトナー像の転写が終了した後導電
性ブラシ21は途中、かき落し板122によりその先端
を清掃されつつ、第2の位置へ移動し、次の画像形成ま
で待機するので、誘電体シート93の裏面の摩耗を最小
限に抑えることが可能となる。
【0242】「実施例15」次に本発明を複数の画像形
成部を有し、各画像形成部にて各色のトナー像を形成
し、転写材担持体に担持されて搬送される転写材Pに多
重転写して、カラー画像を得る画像形成装置に適用した
実施例15について示す。この装置の場合、前記の画像
形成装置と異なり、複数の転写手段を有する為、転写手
段たる導電性ブラシの汚れが各ステーション毎に微妙に
異なると、濃度の変化のみならず、色味の変化となって
現れ、ことさら目につく。つまり、導電性ブラシの汚れ
については非常に敏感であり、その防止が重要となる。
【0243】図60をもとに、上記画像形成装置におけ
る実施例について詳説する。
【0244】図60に示すごとく画像形成装置は、装置
本体100内に画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdが配
置され、これらの画像形成部の下方に、駆動ローラ10
8、従動ローラ109及びテンションローラ115、並
びにこれらのローラに巻掛けられた継ぎ目を有する全周
長略1600mmの転写材担持体たる搬送ベルト25か
ら成る搬送手段が設けられ、該搬送ベルト25は矢印方
向に100mm/secの速度で無端状に移動される。
本実施例においては前述の搬送ベルト25は、ポリウレ
タン樹脂フィルムシートを超音波融着法により継ぎ合わ
せたものを使用した。また、本実施例においては、ポリ
ウレタン樹脂を用いたがPvdF(ポリフッ化ビニリデ
ン)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹
脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂、ポリカ
ーボ樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等の誘電体シー
トも好適に用いられる。又、融着方法も超音波融着に限
らず他の方法を用いても良いことは言うまでもない。
【0245】図60にて搬送ベルト25の右側にはレジ
ストローラ6が配置される。
【0246】搬送ベルト25の上方に並列された第1、
第2、第3及び第4画像形成部Pa,Pb,Pc,Pd
は感光ドラム3a,3b,3c及び3dを有し、該感光
ドラム3a,3b,3c及び3dのそれぞれの上部左側
に一次帯電器4a,4b,4c及び4dが設けられる。
【0247】又、感光ドラム3a,3b,3c,3dは
その上部にレーザービームスキャナ8a,8b,8c,
8dがそれぞれ配設される。これらレーザービームスキ
ャナ8a,8b,8c,8dは半導体レーザー、ポリゴ
ンミラー、fθレンズ等からなり、電気デジタル画像信
号の入力を受け、その信号に対応して変調されたレーザ
ービームを一次帯電器4a,4b,4c,4dと現像器
1a,1b,1c,1dとの間で感光ドラム3a,3
b,3c,3dの母線方向に走査してこれらを露光する
ように形成されている。
【0248】画像形成作業開始信号が、本実施例15に
示した画像形成装置に入力されると、感光ドラム3aは
矢印の方向に回転を始め、帯電器4aにより一様な帯電
を受け、その後、レーザービームスキャナ8aにより、
原稿画像のブラック成分像に対応する画像信号によって
変調を受けたレーザー光が書き込まれ潜像が形成され
る。次に、現像器1aにより潜像が現像器1a内のトナ
ーにより現像され、感光ドラム3a上にトナー像が形成
される。
【0249】一方、給紙カセット29内の転写材Pは給
送ローラ20により給紙カセットより取り出され、レジ
ストローラ6に送られる。レジストローラ6で一度停止
した転写材Pは、感光ドラム3a上に形成されたトナー
像とのタイミングをとってレジストローラ6によりすで
に回転移動を始めている搬送ベルト25に送り込まれ
る。タイミングをとって搬送ベルト25上に送り込まれ
た転写材Pは画像形成部Paの転写部で導電性ブラシ2
1aにより、搬送ベルト26の裏側より転写帯電をうけ
て、感光ドラム3a上のトナー像が転写される。
【0250】この工程が残りの画像形成部Pb,Pc,
Pdにおいても同様に行われ、マゼンタトナー像、イエ
ロートナー像、シアントナー像が転写材Pの上に順に重
ね転写される。尚、色順は本実施例に限るものではな
い。
【0251】全ての転写が終了した転写材Pは搬送ベル
ト25の左端部の駆動ローラ108の略直上で分離帯電
器60によりAC除電を受けながら搬送ベルト25より
分離され、定着器17へと送り込まれる。定着器17で
転写材P上のトナー像は熱により転写材Pに定着された
後、排出口から装置本体100外へと排出される。他
方、感光ドラム3a,3b,3c,3dは表面の残留ト
ナーをクリーニング装置12a,12b,12c,12
dで清掃された後再度画像形成プロセスに供せられる。
【0252】又、ここで、導電性ブラシ21a,21
b,21c,21dはそれぞれ前記実施例14のごとき
材質であり、転写の位置と非転写の位置の2つの位置を
とるよう同様な駆動機構及び不図示のかき落とし部材1
22a,122b,122c,122dを有している。
そして同様に転写材Pが、各画像形成部に到達する直前
に転写位置に移動し、画像形成プロセスが終了した後に
非転写位置へ移動する。この移動過程において、かき落
とし部材122a,122b,122c,122dによ
り導電性ブラシ21a,21b,21c,21dは、先
端に付着した紙粉やトナー等のゴミを除去される。従っ
て、ゴミの付着による放電ムラや放電抜け等はもちろん
のこと、微少な汚れによる転写効率ダウンが各画像形成
部でその程度が異なり、その結果色味の変化になって、
ことさら目につくといった問題点も解決される。
【0253】実施例16は課題8に対応している。
【0254】「実施例16」図61に、本発明に係る画
像形成装置をカラー電子写真装置に具現化した実施例1
6が示される。本実施例では回転自在に軸支され矢印方
向に回転する像担持体、即ち電子写真感光ドラム3に一
次帯電器4により均一な帯電を行い、例えばレーザビー
ム露光装置等から成る露光手段8にて画像情報に応じた
光像Eを照射し、感光ドラム3上に静電潜像が形成され
る。該静電潜像は現像装置1にて感光ドラム3上にトナ
ー像として可視化される。その現像装置1はマゼンタ色
現像剤、シアン色現像剤、イエロー色現像剤、ブラック
色現像剤の4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器
1M,1C,1Y,1BKとから成っている。電位セン
サ121は一次帯電器4と光像Eにより、感光ドラム3
上の表面電位がどう変化したかを測定し、一次帯電時の
電流値、レーザーパワー、現像への電圧印加量など諸条
件を制御する。前記のように制御された可視画像即ちト
ナー像は、転写装置9Aにより担持搬送された転写材P
(図61には不図示)に転写される。
【0255】感光ドラム3は、表面の残留トナーをクリ
ーニング装置12で清掃し、帯電前露光装置123によ
り除電された後再度カラー画像プロセスに供せられる。
【0256】図62〜66を参照して、本発明のカラー
電子写真装置にて使用される転写装置9Aを説明する。
転写装置9Aは図66に示す転写ドラム9を有し、転写
ドラム9は両端に設けられた円柱形のリング部9a,9
bと前記リング部9a,9bを連結する連結部9cとを
有するフレーム49に誘電体シート93から成る転写材
担持部材を巻装してある。
【0257】転写装置9Aは給送された転写材Pを誘電
体シート93に吸着保持せしめるための吸着手段を有す
る。吸着手段は図16に図示されるように転写ドラム9
の内部に設けられ、そして感光ドラム3上のトナー画像
とは逆極性の電荷を誘電体シート93の背面に与える吸
着用コロナ帯電器39と吸着用コロナ帯電器39に対向
して転写ドラム9の外側に設けられた導電性の吸着ロー
ラ40とを有する。この吸着ローラ40は高圧印加さ
れ、吸着用コロナ帯電器39の対向電極なると共に転写
材Pに電荷を注入し、誘電体シート93に転写材Pを静
電吸着させる作用をなす。
【0258】図63に示すように吸着ローラ40は支点
軸125に枢着されたアーム124に回転可能に支持さ
れている。吸着ローラ40と支点軸125は吸着ローラ
40の軸に固定したプーリ126と、支点軸125に固
定したプーリ127に歯付きベルト128を巻掛けるこ
とにより駆動連結されており、支点軸125はさらに後
側板129に回転自在に支持されると共に図示せぬ駆動
源と歯付きベルト131、歯付きベルト131が巻掛け
られ、支点軸125に固定したプーリ132を介して回
転力が伝達される。
【0259】アーム124に一端の係止された引張コイ
ルばね133の他端は後側板129に係止されている。
アーム124はリンク対偶の連結板134を介してソレ
ノイド135の可動杆135aと結合されている。アー
ム124は転写ドラム9の軸方向の両側に配され、両ア
ーム124間には吸着ローラ40の全体を下側から覆う
ように廃トナー収納容器136が配され、この容器13
6は両アーム124に固定されている。廃トナー収納容
器136には図62に示すように吸着ローラ40を清掃
するための吸着ローラ清掃用スクレーパ52が固定され
ている。
【0260】廃トナー収納容器136はアーム124に
固定されているため、吸着ローラ40と共に揺動する。
【0261】吸着ローラ40は両端に吸着ローラ軸に回
転自在なカラー40aを有し、該カラー40aは図64
に示すように転写ドラムのリング部9a,9b外周に突
き当たることで吸着ローラ40と誘電体シート93との
ギャップ(t)が決定される。またソレノイド135に
通電すると可動杆135aは引込まれ連結板134を介
してアーム124は図61において支点軸125を中心
に時計回りに回転し、吸着ローラ40は図61の状態か
ら図62の状態へ揺動する。その際、カラー40aは感
光ドラム3のフレーム両端外周又はフランジに突き当た
り、吸着ローラ40と感光ドラム3間は現像済み画像を
乱さないで反転トナーを捕集するのに最適な適正ギャッ
プに設定される。
【0262】図63に示すように吸着ローラ40は奥側
に細軸部40bを有し、図61の吸着ローラ40が誘電
体シート93へ接近状態の時に電極板ばね138と接触
する。電極ばね138は本体高圧部(図示せず)と束線
139で導通されており、吸着ローラ40に電圧印加で
きる構成となっている。同様に吸着ローラ40が図62
の状態になった時に接触する電極ばね141も別の本体
高圧部(図示せず)と束線142によりつながれてい
る。
【0263】以上のように構成された画像形成装置の動
作を説明する。図示せぬ給紙カセットから送られてきた
転写材Pは停止しているレジストローラ6にいったん衝
突停止し光像Eとの同期タイミングをとった後、回転開
始したレジストローラ6により給紙ガイド58を通じて
吸着ローラ40と誘電体シート93とのニップ部(接触
部)へと導かれる。あらかじめ図61の状態で待機して
いた吸着ローラ40は図示せぬ駆動源から歯付ベルト1
31を駆動されて、プーリ132を回転し、支点軸12
5を回転する。支点軸125の回転はプーリ127、歯
付きベルト128、プーリ126と伝えられ、吸着ロー
ラ40を図61中矢印方向へ回転され転写材Pを搬送す
ると共に、その搬送中は束線139、電極板ばね138
から高電圧を印加され、吸着用コロナ帯電器39と吸着
ローラ40は別々の高圧電源から所定の電圧が印加され
る。
【0264】その作用により転写材Pは誘電体シート9
3に静電吸着し、搬送されるが転写材P後端が吸着ロー
ラ40を抜けきった後、ソレノイド135の駆動により
その可動杆135aは引込まれ、連結板134を介して
アーム124を支点軸125を中心にして図61におい
て時計回りに回転し、吸着ローラ40は図62の状態の
位置へ移動する。
【0265】転写ドラム9が転写材Pを搬送しながら吸
着回転している間、感光ドラム3は一次帯電器4、光像
E、現像器1BK(ブラック)の作用により感光ドラム
3上に第1色目(例えばブラツク)のトナー画像が転写
材位置と同期をとって形成される。
【0266】転写材Pが転写ドラム9との吸着回転を終
了し、再びその先端が転写位置に到達した時第1色目の
現像剤例えばブラックトナーを転写するため誘電体シー
ト93の背面にトナーと反対極性の電荷を転写用導電性
ブラシ21を用いて与える。
【0267】第1色目のトナー画像が現像位置から転写
位置へ感光ドラム3の回転により送られる間、図62の
状態の吸着ローラ40は不図示の高圧電源から束線14
2、電極板ばね141を通じて印加された電荷の作用に
より余分な飛散トナーを吸着ローラ40の表面へ付着さ
せる。吸着ローラ40の表面へ付着したトナーは吸着ロ
ーラ清掃用スクレーパ52によってはぎ取られ廃トナー
収納容器136へ堆積する。
【0268】同様にして第2〜4色目のトナー画像を転
写材P上へ転写するまで吸着ローラ40は図62の状態
で飛散トナーを捕集し、次の転写材搬送時に図61の状
態へもどる。
【0269】トナー画像の最終色の転写後、一枚目の転
写材Pを誘電体シート93から分離するため、図67及
び図68から理解されるように分離爪15と内側押当て
コロ70とが駆動ソレノイド(図示せず)により作動さ
れ、分離爪15の先端及び内側押当てコロ70は誘電体
シート93に接触する方向へ回動する。そして図68に
示すように分離爪15の先端コロ15aと内側押当てコ
ロ70との圧接により局所的に誘電体シート93が変形
し、転写材Pは誘電体シート93から剥離する。転写材
Pの剥離時には剥離放電による画像乱れを防止するため
コロナ帯電器となっている分離帯電器14を用いてAC
コロナ帯電を行うことが好ましい。
【0270】転写、分離工程終了後、転写材Pは搬送装
置24により定着器(図示せず)に搬送されて、熱を加
えられて、トナー画像が転写材P上に定着された後、機
外へ排出される。また、転写装置9Aには、転写、分離
工程終了後の誘電体シート93を除電するための除電用
コロナ帯電器180とその対向位置で転写ドラム枠体内
部に除電用ブラシ181が設けられており、その下流に
は誘電体シート93外表面を清掃するためのクリーニン
グユニット145が誘電体シート93に対し、接離可能
に構成配置されている。
【0271】このように本発明によれば吸着ローラ40
は転写材吸着のため電極として及び飛散トナー捕集のた
め電極としても兼用でき、空間を有効活用できると共に
コストダウン効果がある。
【0272】また、廃トナー収納容器中へ回収した廃棄
物も一体で処理できるためサービス時間が短縮化でき
る。
【0273】本実施例においては転写材を誘電体シート
に吸着時高圧印加したが単に接地するだけでもよい。ま
た、吸着ローラ40の駆動は別駆動源から得るとした
が、転写ドラムあるいは感光ドラムからそれぞれに対し
て近接時転写ドラムあるいは感光ドラムと結合するギア
対で得るようにしても良い。
【0274】図69に本発明の実施例の変形例を示す。
導電性磁性ローラ40′cの外周を導電性非磁性スリー
ブ40′dで囲んだ形状のものをこの実施例の吸着ロー
ラ40の代わりに使用し、現像剤を二成分方式(キャリ
アとして鉄粉)とすると、キャリア付着による画像不良
防止策(キャリア取りローラ)にも利用できる。この場
合磁性ローラ40′cは回転していてもいなくても良
い。また、高圧の印加も自由である(1色目を1成分現
像、2〜4色目を2成分現像とすると、吸着のための転
写ドラムの回転を省くことも可能となる)。
【0275】また、吸着ローラ40のかわりにコロナ帯
電器を用いても良い。その場合像担持体近接時はトナー
画像の転写効率を制御するための転写前帯電器として作
用する。さらに、吸着ローラの清掃用スクレーパ52を
廃止して、転写材搬送時、あるいは飛散トナー捕集時に
付着したトナーを、吸着ローラが像担持体へ接近時、吸
着ローラへ反対極性の電圧を印加することで像担持体へ
トナーを飛ばし、クリーニング装置12で回収する方法
も可能である。
【0276】
【発明の効果】
「効果1」以上説明したように、本発明の第1の発明は
転写材の物理量を電気的に測定した後に、転写材に付与
された電荷を一様に除電することができる為に、容易か
つ低コストで付与された電荷による転写領域への影響を
なくすることができる。
【0277】従って転写画像上に、転写材の物理量を電
気的に測定したことによって付与された電荷による特定
なパターンで発現する画像濃淡ムラ、色ムラ、スジ等が
解消され、高湿から低湿環境に至るまで、各種の転写材
に対して高画質で均一な最適画像が安定して得られると
いった効果がある。
【0278】上記効果は本発明の第2から第4の発明に
示すように測定する物理量が転写材の表面抵抗値、厚み
方向抵抗値、体積抵抗と静電容量を含めた合成抵抗の何
れの場合にも達成できる。
【0279】「効果2」本発明の第5の発明は像担持体
と転写材担持部材との最近接部との転写材搬送方向に関
し、下流直後に、像担持体に転写材担持部材を密着させ
るように、接地された導電部材からなる転写材担持部材
押上部材を転写材担持部材を間にして像担持体に対向配
設したことを特徴とする画像形成装置とすることによ
り、像担持体と転写材担持部材上の転写材とが分離する
時の剥離放電を低減化でき、それによって、放電による
画像乱れがなくなり、高品位なフルカラー又は単色の画
像が得られた。
【0280】また像担持体と転写材との転写位置におけ
る密着性が向上したので、より転写のラテチュードが拡
大され、安定した転写、分離が行なわれるようになっ
た。更に、転写材担持部材押上部材が、接地されている
ので転写材担持部材を内側より除電することが出来、高
抵抗な転写材担持部材をより効果的に除電できる効果が
ある。
【0281】本発明の第6の発明は転写ドラムを備えた
画像形成装置において第5の発明の効果を奏する。
【0282】本発明の第7の発明は搬送ベルトを備えた
画像形成装置において第5の発明の効果を奏する。
【0283】「効果3」本発明の第8の発明は転写材担
持体上に保持される複数の転写材間の間隔のうち、転写
材担持体の周面の移動方向の下流側にある転写材間の間
隔を転写材間最大間隔として、転写材間最大間隔に対応
する像担持体上の領域が現像位置を通過する時、現像器
の切換えを行う様にしたので、より高速に転写材担持体
及び像担持体を移動させることが可能となった。
【0284】また、転写材担持体及び像担持体を高速化
しない時においては、現像器の移動をより遅くすること
ができ、より一層の高品な画像を得ることが可能とな
る。
【0285】「効果4」本発明の第9の発明は転写位置
から定着開始位置までの転写材搬送距離を越える大きさ
でかつ熱容量の高い転写材を用いる場合に、転写材担持
体は、転写材を転写工程が終了するまで担持し、しかる
のち、供給熱量を増加させた定着器へ搬送させ、転写材
が定着器に突入した直後に、転写材は感光体と接触しな
くなるので、転写材担持体から定着器までの転写材搬送
距離を従来の装置に比べて格段に短くすることができ
る。そのため装置の小型化、装置起動直後の転写材排出
時間の短縮、及び紙詰りの確認個所の低減が可能となっ
た。
【0286】本発明の第10の発明は第9の発明におい
て、定着器の転写材への供給熱量の増加を定着器の転写
材搬送速度を変化させることとしたから、特に定着器の
熱源の変更をする必要がなく、簡単に対応できる。
【0287】本発明の第11の発明は第9の発明におい
て、画像転写電界形成手段の転写材担持部材との位置関
係を変えてその機能を停止することが可能なため、転写
材上の像担持体への再転写を防止できる。
【0288】「効果5」本発明の第12,13の発明に
よれば転写材付勢手段を清掃する清掃手段を転写材を転
写材担持体に向って付勢するローラ状の転写材付勢手段
に対して当接、離間可能とした事で転写材付勢手段が転
写材担持体に吸着動作している状態においては清掃部材
が転写材付勢手段の回転を妨げる事が無く、又、非吸着
動作状態においては、充分な清掃能力を発揮させる事が
可能である。従って転写材付勢手段にトナー等の汚れが
蓄積する事が無く、転写材に汚れが付着する事も無い。
【0289】「効果6」本発明の第14の発明に係る画
像形成装置においては、把持部材で把持された転写材に
対しては一定間隔で配置された5〜9個の分離爪の如き
複数の剥離部材で分離し、コロナ放電器により静電吸着
によって吸着した転写に対しては1点空隙を作り分離爪
の如き剥離部材を進入して分離される構成となるので、
各々の場合で最良の分離手段を作ることができ、分離の
確実性が向上する。又、該分離手段を利用することで剥
離部材と転写材担持部材との接触を少なくし、転写材担
持部材を損傷せしめることのない分離を行い良好な品質
の画像を長期にわたって得ることができるという特長を
有する。
【0290】「効果7」本発明の第15の発明により画
像形成装置は、転写装置の転写電界形成手段として、転
写材担持部材裏面に当接する導電性ブラシを用いて、転
写電界を発生することにより、像担持体上のトナー像を
転写材上に転写するに際し、導電性ブラシを転写時の転
写材担持部材に接する位置と転写材担持部材より離れる
非転写時の位置を移動する構成とし、さらにその移動径
路内に清掃部材を配置したので、導電性ブラシと転写材
担持体を構成する転写材担持部材の摩耗を防止するとと
もに、導電性ブラシ先端に付着した紙粉やトナーなどの
ゴミによる放電ムラや放電抜けを防止して画像劣化を防
止することが可能となり常に高品質な画像を得る事がで
きる。
【0291】「効果8」本発明の第16の発明は転写材
担持体へ転写材を静電吸着させる電荷付与手段を像担持
体への電荷付与可能にすることで空間の有効活用やコス
トダウンサービス時間の減少などの効果がある。
【0292】本発明の第17から第19の発明によれば
上記電荷付与手段は導電性ローラ、コロナ帯電器又は導
電性磁性ローラを導電性非磁性スリーブで覆ったローラ
に適用できる。
【0293】本発明の第20の発明によれば電荷付与手
段を転写材担持体と像担持体夫々に接近する位置をとる
と共にそれぞれの位置で異なる電圧を印加できるように
したから、上記第16の発明の実現に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施例1の縦断面
図である。
【図2】実施例1の要部を示す縦断面図である。
【図3】電極ローラを説明する概略斜視図である。
【図4】本発明の実施例2の縦断面図である。
【図5】実施例2の要部を示す縦断面図である。
【図6】実施例3の画像形成装置の縦断面図である。
【図7】図6におけるレジストローラの縦断面図であ
る。
【図8】従来例1の多色電子写真複写装置の縦断面図で
ある。
【図9】転写ドラムの斜視図である。
【図10】本発明の実施例2における像担持体及び転写
装置の略縦断面図である。
【図11】感光ドラムの一次帯電位を示す線図である。
【図12】感光ドラムの露光による電位を示す線図であ
る。
【図13】トナーの現像時電位を示す線図である。
【図14】転写材の転写時の電位を示す線図である。
【図15】転写分離時の転写材と感光体の電位の関係を
示す線図である。
【図16】従来の画像形成装置の全体構成を示す縦断面
図である。
【図17】実施例5の画像形成装置の全体構成を示す縦
断面図である。
【図18】実施例6の画像形成装置の全体構成を示す縦
断面図である。
【図19】本発明の実施例7による転写材担持方法を示
す縦断面図である。
【図20】実施例7における画像形成装置の概略構成を
示す縦断面図である。
【図21】従来の転写材担持方法を示す縦断面図であ
る。
【図22】本発明と従来例の転写ドラムの回転、転写材
担持位置及び現像器切換の関係を比較した線図である。
【図23】感光ドラムにおける現像器の切り換えを説明
する縦断面図である。
【図24】本発明の実施例8の画像形成装置の概略構成
を示す縦断面図である。
【図25】図24で示した画像形成装置において、転写
ドラムが感光ドラムから離れた状態を示す縦断面図であ
る。
【図26】図24で示した画像形成装置において、熱容
量が高くかつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を時
間の変化と共に示した縦断面図である。
【図27】図24で示した画像形成装置において、熱容
量が高くかつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を時
間の変化と共に示した縦断面図である。
【図28】図24で示した画像形成装置において、熱容
量が高くかつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を時
間の変化と共に示した縦断面図である。
【図29】図24で示した画像形成装置において、熱容
量が高くかつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を時
間の変化と共に示した縦断面図である。
【図30】図24で示した画像形成装置において、熱容
量が高くかつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を時
間の変化と共に示した縦断面図である。
【図31】従来例4の画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図である。
【図32】図31で示した画像形成装置において、熱容
量が高く、かつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を
時間の変化と共に示した縦断面図である。
【図33】図31で示した画像形成装置において、熱容
量が高く、かつ使用可能な最大転写材を搬送する様子を
時間の変化と共に示した縦断面図である。
【図34】本発明の実施例9を表わす斜視図である。
【図35】図34における吸着動作状態を表わす側面図
である。
【図36】図34における非吸着動作状態を表わす側面
図である。
【図37】本発明を用いた画像形成装置の実施例9の縦
断面図である。
【図38】本発明の実施例10の動作状態を表わす側面
図である。
【図39】本発明の実施例10の動作状態を表わす側面
図である。
【図40】本発明の実施例11を表わす斜視図である。
【図41】転写ドラムのフレームの詳細を表わす斜視図
である。
【図42】転写ドラムの斜視図である。
【図43】従来の画像形成装置の縦断面図である。
【図44】従来例5の画像形成装置の転写装置における
吸着動作状態の側面図である。
【図45】従来例5の画像形成装置の転写装置における
非吸着動作状態の側面図である。
【図46】本発明に係る画像形成装置の実施例12を示
し転写装置の斜視図である。
【図47】図46の平面図である。
【図48】図46の側面図である。
【図49】図46の転写装置に使用される分離手段を説
明する側面図である。
【図50】図46の転写装置に使用される分離手段を説
明する側面図である。
【図51】本発明に係る画像形成装置の実施例13を示
し転写装置の斜視図である。
【図52】図51の転写装置に使用される分離手段を説
明する側面図である。
【図53】図51の転写装置に使用される分離手段によ
る分離動作を説明する側面図である。
【図54】図51の転写装置に使用される分離手段によ
る分離動作を説明する側面図である。
【図55】本発明に係る画像形成装置の実施例12であ
るカラー電子写真複写装置の概略構成を示す縦断面図で
ある。
【図56】従来例6の画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図である。
【図57】従来例6の転写装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図58】実施例14,15の導電性ブラシ回りの構
成、動作を説明する略縦断面図である。
【図59】実施例14,15の導電性ブラシ回りの構
成、動作を説明する略縦断面図である。
【図60】実施例15を適用すべき画像形成装置の縦断
面図である。
【図61】実施例16の画像形成装置の縦断面図であ
る。
【図62】実施例16の画像形成装置の縦断面図であ
る。
【図63】実施例16の画像形成装置の斜視図である。
【図64】吸着ローラの突き当て部を示す図61のD矢
視図である。
【図65】本発明を適用可能な転写ドラムのフレームの
斜視図である。
【図66】本発明を適用可能な転写ドラムの斜視図であ
る。
【図67】本発明を適用可能な分離部の略縦断面図であ
る。
【図68】本発明を適用可能な分離部の略縦断面図であ
る。
【図69】本発明の実施例16の変形例の吸着ローラの
縦断面図である。
【符号の説明】
1 現像装置 3 感光ドラム 32,33 電極ローラ 35 電流測定回路 P,P1,P2 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/14 101 A 15/16 H04N 1/29 Z 9186−5C // G01R 27/02 R 8117−2G (72)発明者 常見 健夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 武田 謙二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大久保 久和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平井 宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 持田 喜徳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と該像担
    持体上のトナー像を転写材に転写する転写手段を有する
    と共に該転写手段に転写材を給紙搬送する径路において
    給紙される転写材の物理量を電気的に測定する手段をも
    うけた画像形成装置において、上記転写材の物理量を電
    気的に測定した後に、この転写材を除電する手段を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記測定される物理量が転写材の表面抵
    抗値であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 上記測定される物理量が転写材の厚み方
    向抵抗値であることを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 上記測定される物理量が体積抵抗と静電
    容量を含めた合成容量であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 静電潜像が形成される像担持体と、この
    静電潜像を現像してこの像担持体上にトナー像を形成す
    る1つ、或は複数の現像手段と、無端シート状の転写材
    担持部材を移動して転写材を担持搬送する転写材担持体
    とを備え、像担持体上のトナー像を転写材担持部材を間
    にして像担持体に対向配設した転写電界形成手段によ
    り、転写材担持部材に担持した転写材に対して転写する
    転写装置を有する画像形成装置において、像担持体と転
    写材担持部材との最近接部の転写材搬送方向に関し、下
    流直後に、像担持体に転写材担持部材を密着させるよう
    に、接地された導電部材からなる転写材担持部材押上部
    材を転写材担持部材を間にして像担持体に対向配設した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 転写材担持体は両端部にシリンダを備
    え、その外周部に誘電体シートから成る転写材担持部材
    を張架して構成された転写ドラムであることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 転写材担持体は複数のローラと、これら
    ローラに巻掛けられて前記像担持体に当接ないし近接し
    て転写部位を形成して前記像担持体と同期走行する無端
    の搬送ベルトとを有し、像担持体及び潜像形成手段を有
    する単数又は複数の画像形成部を備えることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 各現像器を現像位置へ移動可能とした複
    数の異なる色の現像器群を有し、画像情報に応じて周面
    にトナー像を形成し無端移動する像担持体とこの像担持
    体と同期して無端移動を行う転写材担持部材を備えた転
    写材担持体が、その転写材担持部材の周面上に複数の転
    写材を保持して、前記トナー像を該転写材に転写させる
    画像形成装置において、2つ以上の現像器を用い、か
    つ、該転写材担持体に最大枚数の転写材を保持して、連
    続的に画像形成をする際、転写材担持部材上で各転写材
    間の間隔のうち、転写材担持部材の移動方向に関し、最
    下流にある間隔を他の間隔より大きい転写材間最大間隔
    となる様に複数の転写材を担持し、該現像器使用切換を
    前記転写材間最大間隔に対応する該像担持体上での領域
    が現像位置を通過時に行うことを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 画像情報に応じて、周面に複数のトナー
    像を形成する像担持体と、転写材を担持して像担持体に
    形成した前記トナー像を、像担持体に接触かつ同期移動
    を行いつつその内部に在る画像転写電界形成手段により
    転写材へ転写するための転写材担持体と、像担持体と転
    写材担持体の同期移動手段と、転写材上の転写画像を定
    着させ、かつ転写材への供給熱量が可変であるところの
    定着器とを有する画像形成装置において、転写材担持体
    と像担持体との同期移動手段を係脱すると共に転写材担
    持体を像担持体に対して接触と離間を行う離接装置を備
    え、定着器中の転写材定着開始位置から、転写材担持体
    上のトナー像転写位置までの、転写材搬送距離を転写材
    担持体の周長未満とし、前記定着開始位置から転写位置
    までの転写材搬送距離よりも長い長さから転写材担持体
    の周長と略同等までの長さで、かつ熱容量が大きい転写
    材を用いる時、転写材担持体が転写材へのトナー像の転
    写が終了するまで、前記画像転写電界形成手段を付勢し
    た後停止し、転写材先端が前記転写位置を再び通過し、
    定着器へ進入するまでは像担持体と接触同期移動を行
    い、定着器へ転写材が進入後は、像担持体と転写材担持
    体の離接装置により、像担持体と転写材担持体との接触
    同期移動が断たれることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記定着器の転写材への供給熱量可変
    手段として、前記定着器の転写材搬送速度を変化させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記画像転写電界形成手段が転写材担
    持部材との位置関係を変えることにより、その機能を停
    止することが可能となることを特徴とする請求項9又は
    10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 転写材を支持するための転写材担持体
    と、転写材を該転写材担持体に静電吸着保持させるため
    の帯電手段と、前記転写材担持体をはさんで該帯電手段
    と対向し、転写材を転写材担持体に向って付勢するロー
    ラ状の転写材付勢手段と、該転写材付勢手段の表面を清
    掃する清掃手段とを有する画像形成装置において、該清
    掃手段は前記ローラ状の転写材付勢手段に対して当接、
    離間可能とした事を特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 転写材付勢手段が転写材担持体から離
    間した状態において、前記清掃手段によって前記ローラ
    状の転写材付勢手段を清掃する事を特徴とする請求項1
    2に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 トナー像を担持した像担持体に対し、
    転写材を搬送して当接せしめ、該像担持体上のトナー像
    を転写材に転写する画像形成装置において、前記転写材
    を担持し得る移動可能な転写材担持体と、前記トナー像
    を転写材に転写する転写手段と、前記転写材を担持する
    ために前記転写材担持体に設けられた把持部材と吸着手
    段の両手段を有し、前記転写材担持体によって担持され
    た転写材を分離するために、前記把持部材によって担持
    された場合は転写材と転写材担持体との間に複数の剥離
    部材を進入させ、前記吸着手段によって担持された場合
    は転写材と転写材担持体の間に1点空隙をつくり、この
    空隙に剥離部材を進入させる分離手段を有することを特
    徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 可視画像が形成される像担持体を含む
    少くとも一つの画像形成部と、この像担持体に隣接して
    設けられ、転写材を担持して転写材を移動させる転写材
    担持体と、周面に転写材担持部材を有する転写材担持体
    の画像転写位置の転写材担持部材裏面側に設けられた導
    電性ブラシを有し、像担持体上に形成されたトナー像を
    転写材へ転写せしめるようにした画像形成装置におい
    て、前記導電性ブラシを、前記トナー像の転写材への転
    写時の転写材担持部材との接触位置と、非転写時の非接
    触位置とに移動せしめる移動手段と、前記導電性ブラシ
    の転写材担持部材への接触位置から非接触位置への移動
    路内に前記導電性ブラシの清掃手段を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 像担持体上にトナー像を形成する像形
    成手段と、転写材を担持してこの画像形成手段に搬送す
    る転写材担持体と、転写材を転写材担持体に静電的に吸
    着させる吸着手段とを有し、この吸着手段は転写材担持
    体に対する電荷付与手段によって成る画像形成装置にお
    いて、前記電荷付与手段は前記像担持体に対しても電荷
    付与可能であることを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記電荷付与手段は導電性ローラと、
    前記導電性ローラに電圧を印加する電圧印加手段とによ
    ってなる請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記電荷付与手段はコロナ帯電器であ
    ることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記電荷付与手段は導電性磁性ローラ
    を導電性非磁性スリーブで覆った構成であることを特徴
    とする請求項16に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記電荷付与手段は前記転写材担持体
    に接近する位置と前記像担持体に接近する位置を取り、
    それぞれの位置で異なる電圧を印加できる切り換え手段
    を有することを特徴とする請求項16から19の何れか
    1つに記載の画像形成装置。
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