JP2000155511A - 画像形成装置、画像形成方法、中間転写装置、及び、転写方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、中間転写装置、及び、転写方法

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JP2000155511A
JP2000155511A JP10333087A JP33308798A JP2000155511A JP 2000155511 A JP2000155511 A JP 2000155511A JP 10333087 A JP10333087 A JP 10333087A JP 33308798 A JP33308798 A JP 33308798A JP 2000155511 A JP2000155511 A JP 2000155511A
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toner image
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Katsuya Kawagoe
克哉 川越
Takashi Shintani
剛史 新谷
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング部材への、浮遊トナー及び微粉
末の付着を防止すること。 【解決手段】中間転写ベルト21と、該ベルト21表面
に接離可能なベルトクリーニングブレード29aと、該
ベルト21の表面に潤滑剤の微粉末を塗布するブラシロ
ーラ29bを備えた画像形成装置において、該ブラシロ
ーラ29bを該ブレード29aと該ベルト21との当接
位置より該ベルト21移動方向下流側に配置し、該ブラ
シローラ29bを該ベルト21表面の移動方向に対して
順方向に回転させる。これにより、該ブラシローラ29
bと該ブレード29aと該ベルト21に囲まれた空間S
内に、該ブラシローラ29bの該ベルト21との接触に
より、該ブラシローラ29b中に含まれた空気が吐き出
され、該空間S内の気圧が上がり、該空間S内から該空
間S外へ向かう気流が発生する。これにより、該空間S
内で浮遊しているトナーや微粉末を気流に乗せて該空間
S外へ移動させることができるので、該ブレード29a
への浮遊トナー及び微粉末の付着を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に関するものであ
り、詳しくは、トナー像担持体と、該トナー像担持体の
表面をクリーニングするクリーニング部材及び該クリー
ニング部材を該トナー像担持体表面に接触及び離間させ
るクリーニング部材接離手段を有するクリーニング手段
と、該トナー像担持体の表面に微粉末を塗布する塗布部
材を有する微粉末塗布手段とを備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
例えば、像担持体である感光体上に形成したトナー像
を、直接転写部材に転写して画像形成を行うものや、感
光体上に形成したトナー像を中間転写体へ一次転写し、
中間転写体上の一次転写画像を転写材へ二次転写して画
像形成を行うものが知られている。
【0003】上記のような画像形成装置においては、従
来、転写後の感光体あるいは中間転写体の表面に残留し
ているトナーを除去するためのクリーニング手段が設け
られている。このクリーニング手段としては、感光体あ
るいは中間転写体表面にクリーニング部材を接触させた
状態で相対的に移動させ、残留トナーを機械的に掻き取
る方法がある。
【0004】また、クリーニング性能を向上させるため
に、感光体あるいは中間転写体表面に潤滑剤などの微粉
末を塗布する微粉末塗布手段を備えた画像形成装置も知
られている。潤滑剤微粉末が塗布部材を介して感光体あ
るいは中間転写体表面に被覆されると、該表面の摩擦抵
抗が減少するので、該表面に付着した付着物を該表面か
ら容易に除去することができ、クリーニング性能の向上
や該表面に対する傷の発生防止という効果が認められて
いる。
【0005】上記のようなクリーニング部材および微粉
末の塗布部材は、2種類以上のトナー像を重ね合わせて
転写するカラー画像形成装置で採用されている場合、所
定のタイミングで接触及び離間を行う接離手段が必要と
なる。すなわち、1つめのトナー像が形成された感光体
あるいは中間転写体の表面が、クリーニング部材及び塗
布部材との対向部を通過するとき、該トナー像を乱さな
いよう、クリーニング部材及び塗布部材を接離手段によ
り感光体あるいは中間転写体表面から離間させておかな
けらばならない。これは、2つめのトナー像、3つめの
トナー像と、すべてのトナー像の重ね合わせが終了し、
転写材に転写されるまで同様である。
【0006】上記のようなクリーニング部材及び塗布部
材を備えた画像形成装置においては、クリーニング部材
近傍の空間に浮遊した浮遊トナーがファンデルワールス
力によってクリーニング部材に付着したり、塗布部材か
ら飛散した微粉末が同様にクリーニング部材に付着した
りして、クリーニング部材にトナーや微粉末が溜まりや
すいという問題があった。そして、トナーや微粉末が溜
まると、クリーニング部材の接離動作に伴う振動によっ
て、トナー及び微粉末が飛び散ってしまう恐れがあり、
この飛び散ったトナーや微粉末が、感光体あるいは中間
転写体表面に付着した場合には、その付着部分が画像形
成に使用されると、トナーの転写性が変わったり、地汚
れが発生したりする不具合が生じてしまう。
【0007】一方、クリーニング部材でクリーニングさ
れたトナーや潤滑剤の微粉末を受け止める該トナー像担
持体表面に向けた開口部を有するトナー受け部材を備え
た画像形成装置においては、受け止めたトナーや微粉末
が該該部材からの漏れるのを防ぐため、該トナー受け部
材と該トナー像担持体表面との間隙をシールするシール
部材が設けてあり、このシール部材も、クリーニング部
材と同様に、トナー像担持体上のトナー像が該シール部
材と該トナー像担持体との接触部部を通過するまでの間
は、トナー像担持体から離間させておく必要がある。し
たがって、シール部材のトナー像担持体表面に対する接
離動作によっても振動が発生し、これにより、シール部
材に付着しているトナーや微粉末が飛散したり、トナー
受け部材に堆積したトナーや微粉末が舞い上がったりし
て、装置内が汚染されてしまうという問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
に鑑みなされたものであり、その第1の目的とするとこ
ろは、クリーニング部材への、浮遊トナー及び微粉末の
付着を防止できる画像形成装置、画像形成方法、中間転
写装置、及び、転写方法を提供することである。また、
第2の目的とするところは、トナー像担持体からクリー
ニングされたトナー及び微粉末の飛散による装置内汚染
を防止できる画像形成装置、画像形成方法、中間転写装
置、及び、転写方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、トナー像担持体と、該ト
ナー像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部
材及び該クリーニング部材を該トナー像担持体表面に接
触及び離間させるクリーニング部材接離手段を有するク
リーニング手段と、該トナー像担持体の表面に微粉末を
塗布する塗布部材を有する微粉末塗布手段とを備えた画
像形成装置において、該クリーニング部材と該塗布部材
との間の空間から所定方向へ向かう気流を発生させる気
流発生手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記気流発生手段として、上記空間の空気
を外に出す空気吸引手段を用いたことを特徴とするもの
である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記気流発生手段として、上記空間に空気
を送り込む送風手段を用いたことを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項4の発明は、上記トナー像担持体に
接触配置する上記塗布部材を用いた請求項1の画像形成
装置において、該塗布部材として、該部材内で空気を収
容することができ、かつ、該トナー像担持体との接触に
よって該部材内の空気を排出しうる部材を用い、該部材
を上記クリーニング部材と該トナー像担持体との当接位
置より該トナー像担持体移動方向下流側に配置し、該塗
布部材を該トナー像担持体表面の移動方向に対して順方
向に回転させることにより、該クリーニング部材と該塗
布部材との間の空間から所定方向へ向かう気流を発生さ
せるように構成したことを特徴とするものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至4の画像
形成装置において、上記塗布部材として、ブラシローラ
を用いたことを特徴とするものである。
【0014】請求項6の発明は、中間転写体と、該中間
転写体の表面をクリーニングするクリーニング部材及び
該クリーニング部材を該中間転写体表面に接触及び離間
させるクリーニング部材接離手段を有するクリーニング
手段と、該クリーニング部材と該中間転写体との当接位
置より該中間転写体移動方向下流側に配置された該中間
転写体の表面に微粉末を塗布する塗布部材を有する微粉
末塗布手段とを備え、像担持体上のトナー像を中間転写
体に一次転写し、該中間転写体上の一次転写画像を転写
材に二次転写する中間転写装置において、該クリーニン
グ部材と該塗布部材との間の空間から所定方向へ向かう
気流を発生させる気流発生手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0015】請求項7の発明は、請求項6の中間転写装
置において、上記気流発生手段として、上記空間の空気
を外に出す空気吸引手段を用いたことを特徴とするもの
である。
【0016】請求項8の発明は、請求項6の中間転写装
置において、上記気流発生手段として、上記空間へ空気
を送り込む送風手段を用いたことを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項9の発明は、上記中間転写体に接触
配置する上記塗布部材を用いた請求項6の中間転写装置
において、該塗布部材として、該部材内で空気を収容す
ることができ、かつ、該中間転写体との接触によって該
部材内の空気を排出しうる部材を用い、該部材を上記ク
リーニング部材と該中間転写体との当接位置より該中間
転写体移動方向下流側に配置し、該塗布部材を該中間転
写体表面の移動方向に対して順方向に回転させることに
より、該クリーニング部材と該塗布部材との間の空間か
ら所定方向へ向かう気流を発生させるように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0018】請求項10の発明は、請求項6乃至9の中
間転写装置において、上記微粉末塗布として、ブラシロ
ーラを用いたことを特徴とするものである。
【0019】請求項11の発明は、像担持体と、該像担
持体上のトナー像を中間転写体に転写する中間転写装置
とを備えた画像形成装置において、該中間転写装置とし
て、請求項6乃至10の中間転写装置のいずれかを用い
たことを特徴とするものである。
【0020】請求項12の発明は、トナー像担持体上に
形成されたトナー像を転写材に転写して画像形成する画
像形成方法であって、転写後の該トナー像担持体表面に
接触又は離間可能なクリーニング部材により該表面をク
リーニングし、該クリーニング部材と該トナー像担持体
との当接位置より該トナー像担持体移動方向下流側に設
けられた塗布部材により該トナー像担持体表面に微粉末
を塗布する画像形成方法において、該クリーニング部材
と該塗布部材との間の空間から所定方向へ向かう気流を
発生させることを特徴とするものである。
【0021】請求項13の発明は、上記塗布部材を上記
トナー像担持体に接触配置した請求項12の画像形成方
法において、該塗布部材として、該部材内で空気を収容
することができ、かつ、該トナー像担持体との接触によ
って該部材内の空気を排出しうる部材を用い、該塗布部
材を該トナー像担持体表面の移動方向に対して順方向に
回転させることにより、上記クリーニング部材と該塗布
部材との間の空間から所定方向へ向かう気流を発生させ
ることを特徴とするものである。
【0022】請求項14の発明は、像担持体上に形成さ
れたトナー像を中間転写体に一次転写し、該中間転写体
上に形成された一次転写画像を転写材に二次転写する転
写方法であって、二次転写後の該中間転写体表面に接触
又は離間可能なクリーニング部材により該表面をクリー
ニングし、該クリーニング部材と該トナー像担持体との
当接位置より該トナー像担持体移動方向下流側に設けら
れた塗布部材により該中間転写体表面に微粉末を塗布す
る転写方法において、該クリーニング部材と該塗布部材
との間の空間から所定方向へ向かう気流を発生させるこ
とを特徴とするものである。
【0023】請求項15の発明は、上記塗布部材を上記
中間転写体に接触配置した請求項14の転写方法におい
て、該塗布部材として、該部材内で空気を収容すること
ができ、かつ、該中間転写体との接触によって該部材内
の空気を排出しうる部材を用い、該塗布部材を該中間転
写体表面の移動方向に対して順方向に回転させることに
より、上記クリーニング部材と該塗布部材との間の空間
から所定方向へ向かう気流を発生させることを特徴とす
るものである。
【0024】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項16の発明は、トナー像担持体と、トナー像担持
体表面の残留トナーをクリーニングするクリーニング部
材と、該クリーニング部材でクリーニングされた残留ト
ナーを受け止める該トナー像担持体表面に向けた開口部
を有するトナー受け部材と、該開口部の下端縁部に設け
られ該トナー受け部材と該トナー像担持体表面との間隙
をシールするシール部材とを備え、該シール部材が該ト
ナー像担持体表面に対して接離可能に構成された画像形
成装置において、該シール部材の接離動作時に、該シー
ル部材に隣接する空間から所定方向へ向かう少なくとも
該トナー像担持体上のトナー像を乱さない程度の気流を
発生させる気流発生手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0025】請求項17の発明は、請求項16の画像形
成装置において、上記気流発生手段として、上記シール
部材に隣接する空間の空気を吸引するような空気吸引手
段を用いたことを特徴とするものである。
【0026】請求項18の発明は、請求項16の画像形
成装置において、上記気流発生手段として、上記シール
部材に隣接する空間へ空気を送り込む送風手段を用いた
ことを特徴とするものである。
【0027】請求項19の発明は、中間転写体と、該中
間転写体の表面の残留トナーをクリーニングするクリー
ニング部材と、該クリーニング部材でクリーニングされ
た残留トナーを受け止める該中間転写体表面に向けた開
口部を有するトナー受け部材と、該開口部の下端縁部に
設けられ該トナー受け部材と該中間転写体表面との間を
シールするシール部材とを備え、該シール部材が該中間
転写体表面に対して接離可能に構成された中間転写装置
において、該シール部材の離接動作時に、該シール部材
に隣接する空間から所定方向へ向かう少なくとも該中間
転写体上のトナー像を乱さない程度の気流を発生させる
気流発生手段を設けたことを特徴とするものである。
【0028】請求項20の発明は、請求項19の中間転
写装置において、上記気流発生手段として、上記シール
部材に隣接する空間の空気を吸引するような空気吸引手
段を用いたこと特徴とするものである。
【0029】請求項21の発明は、請求項19の中間転
写装置において、上記気流発生手段として、上記シール
部材に隣接する空間に空気を送り込む送風手段を用いた
こと特徴とするものである。
【0030】請求項22の発明は、像担持体と、該像担
持体上のトナー像を中間転写体に転写する中間転写装置
とを備えた画像形成装置において、上記中間転写装置と
して、請求項19乃至21の中間転写装置のいずれかを
用いたこと特徴とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、図1乃至8
を用いて、本発明を画像形成装置であるフルカラー電子
写真複写機(以下、複写機という。)に適用した実施形
態(以下、本実施形態を「実施形態1」という。)につ
いて説明する。図1は、本実施形態に係る複写機の概略
構成を示す断面図であり、図2は、同複写機における像
担持体としての感光体ドラム周辺部の概略構成を示す拡
大図である。この複写機は、カラー画像読み取り装置1
(以下、スキャナ部1という。)とカラー画像記録装置
2(以下、プリンタ部2という。)とから構成されてい
る。
【0032】まず、上記複写機におけるスキャナ部1の
構成及び動作について説明する。このスキャナ部1にお
いては、コンタクトガラス上に載せられた原稿3の画像
を、照明ランプ4、ミラー群(5a,5b,5c)及び
レンズ6を介してカラーセンサ7に結像し、該原稿のカ
ラー画像情報を、例えばBlue(以下、Bと記
す。)、Green(同、G)、Red(同、R)の色
分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。上
記カラーセンサ7は、B、G、Rの色分解手段とCCD
のような光電変換素子とから構成され、3色同時読み取
りを行うことができる。このスキャナ部1で得たB、
G、Rの各画像信号は、その強度レベルに基づいて、図
示しない画像処理部で色変換処理が行われる。この色変
換処理によって、Black(以下、Bkと記す)、C
yan(同、C)、Magenta(同、M)、Yel
low(同、Y)のカラー画像データが得られる。具体
的には、上記スキャナ部1の照明・ミラー光学系が、プ
リンタ部2に連動するスタート信号を受けて図1におけ
る矢印Aの方向に原稿走査し、カラー画像データを得
る。本実施形態においては、上記照明・ミラー光学系に
おける1回の原稿走査につき、1色の画像データを得る
ように構成されているので、Bk、CM、Yの4色のカラ
ー画像データを得るためには、上記原稿走査を合計4回
繰り返すことになる。
【0033】次に、本実施形態に係る複写機のプリンタ
部2の構成及び動作について説明する。このプリンタ部
2には、露光手段としての書込光学ユニット8と、像担
持体としての感光体ドラム10とが設けられている。上
記書込光学ユニット8は、上述したスキャナ部1からの
カラー画像データを光信号に変換して、上記感光体ドラ
ム10に原稿画像に対応した静電潜像を形成する。この
書込光学ユニット8としては、例えば、半導体レーザ8
aと、これの発光及び駆動を制御する図示しない発光駆
動制御部と、ポリゴンミラー8bと、これを回転駆動す
る回転駆動モータ8cと、f/θレンズ8dと、反射ミ
ラー8eとから構成されたものを使用することができ
る。また、上記感光体ドラム10は、図1における矢印
Bの方向すなわち反時計回りに回転駆動する。
【0034】上記感光体ドラム10の周囲には、クリー
ニング手段としての感光体クリーニングブレード11a
と、潤滑剤を塗布する塗布手段としてのブラシローラ1
1bと、除電手段としての除電ランプ12及びクリーニ
ング前除電器11dと、帯電手段としての帯電器である
帯電チャージャ13と、電位検知手段としての電位セン
サ14と、現像手段としてのBk現像器15、C現像器
16、M現像器17及びY現像器18と、現像濃度検知
手段としての現像濃度パターン検知器19と、中間転写
ユニット20とが配設されている。
【0035】上記感光体クリーニングブレード11a
は、感光体ドラム10に常時当接するように配置され、
1次転写後の感光体ドラム10の表面をクリーニングす
る。また、上記ブラシローラ11bは、クリーニング性
能を向上させるための潤滑剤を感光体ドラム10表面に
塗布するための塗布部材であり、感光体ドラム10に常
時当接するように配置されている。このブラシローラ1
1bの回転軸に連結された図示しない駆動機構からの駆
動により該ブラシローラ11bを回転させると、ブラシ
ローラ11bが潤滑剤としての固形ステアリン酸亜鉛1
1cを掻き取るとともに、微粉末状となったステアリン
酸亜鉛を感光体ドラム10に塗布する。
【0036】上記の各現像器は、現像剤の汲み上げ及び
撹拌を行う攪拌手段としての現像パドル(15a,16
a,17a,18a)と、該現像剤のトナー濃度を検知
するトナー濃度検知手段としてのトナー濃度検知センサ
(15b,16b,17b,18b)と、該現像剤で形
成される穂を上記感光体ドラム10の表面に接触させる
現像剤担持体としての現像スリーブ(15c,16c,
17c,18c)とをそれぞれ有している。これら4つ
の現像器は、複写機が待機状態にあるとき、それぞれの
現像スリーブ上の現像剤を穂切りして不動作状態とな
る。
【0037】また、上記中間転写ユニット20は、中間
転写体としての中間転写ベルト21を、電荷付与手段と
しての1次転写バイアスローラ22と、これに接続した
電源としての1次転写電源28と、1次転写前除電手段
としてのアースローラ23と、ベルト駆動手段としての
駆動ローラ24と、従動ローラ25とに張架した構成を
とり、図示しない駆動モータにより上記中間転写ベルト
21の駆動が制御されている。
【0038】上記中間転写ベルト21は、表面層、中間
層及びベース層からなる多層構造に構成されており、上
記感光体ドラム10に接触する外周面側に表面層が位置
し、内周面側にベース層が位置するように配置される。
また、上記中間層とベース層との間には、両層を接着す
るための接着層が介在している。この中間転写ベルト2
1は、上記JIS K 6911に記載されている測定方
法による体積抵抗率が、1011〜1014Ωcm、好ま
しくは1012〜1013Ωcm、より好ましくは10
13Ωcmとなるように形成されている。本実施形態にお
いては、上記中間転写ベルト21の表面層及び中間層を
高抵抗層とし、ベース層を体積抵抗率が10〜10
11Ωcmの中抵抗層としているが、これに限定されるも
のではない。
【0039】上記中間転写ベルト21の周囲には、上述
した感光体ドラム10と同様に、ベルトクリーニング手
段としてのベルトクリーニングブレード29aと、潤滑
剤としての固形ステアリン酸亜鉛29cを塗布する塗布
手段としてのブラシローラ29bとが設けられている。
本実施形態におけるクリーニングブレード29aは、中
間転写ベルト21に対してカウンタ方向(回転に逆らう
方向)に当接するようになっている。また、ブラシロー
ラ29bは、ベルトクリーニングブレード29aと中間
転写ベルト21との当接位置より中間転写ベルト21移
動方向下流側の位置で、中間転写ベルト21表面に対向
するように配設されている。そして、ブラシローラ29
bの回転軸に固設された図示しないブラシローラ回転ギ
アが回されて、ブラシローラ29bが回転することによ
り、固形ステアリン酸亜鉛29cが削り取られ、中間転
写ベルト21にステアリン酸亜鉛の微粉末が塗布され
る。また、中間転写ベルト21用のベルトクリーニング
ブレード29a及びブラシローラ29bは、図示を省略
した接離手段としての接離機構によって、それぞれ上記
中間転写ベルト21との接触及び離間が可能となってい
る。この接離機構については、後に詳述する。
【0040】また、上記中間転写ベルト21の周囲に
は、転写手段としての転写ユニット30も配設されてい
る。この転写ユニット30は、上記中間転写ユニット2
0の駆動ローラ24に対向する2次転写バイアスローラ
31と、転写クリーニングブレード32と、転写用接離
機構33とを有する。この転写用接離機構33によっ
て、上記転写ユニット30と上記中間転写ベルト21と
の接離が可能となっている。
【0041】また、上記中間転写ベルト21を張架する
1次転写バイアスローラ22は、上記感光体ドラム10
と中間転写ベルトとが接触して形成されるニップ部から
なる1次転写領域に対して、該中間転写ベルトの回転方
向(以下、ベルト回転方向という。)の下流側に配置さ
れ、上記1次転写電源28によって所定の1次転写バイ
アスが印加される。一方、上記ニップ部に対してベルト
回転方向上流側には、接地されたアースローラ23が配
置されている。これら1次転写バイアスローラ22及び
アースローラ23によって、上記中間転写ベルト21は
上記感光体ドラム10に押しつけられ、ニップ部が形成
されている。
【0042】また、上記プリンタ部2には、更に、上記
転写ユニット30の2次転写バイアスローラ31と、上
記中間転写ユニット20の駆動ローラ24部分の中間転
写ベルト21との間に形成される2次転写領域に、転写
材としての転写紙100を送り込む給紙ローラ41と、
レジストローラ42と、各種サイズの転写紙100を収
納する転写紙カセット(43a,43b,43c)と、
OHP用紙や厚紙などを使用するための手差し給紙トレ
イ40と、紙搬送ユニット44と、定着手段としての定
着器45と、コピートレイ46とを有している。
【0043】次に、現像の順序をBk、CM、Yの順とし
た場合における上記複写機の動作について説明する。
尚、この画像形成の順序は、これに限定されるものでは
ない。コピー動作が開始されると、まずBk工程が開始
し、上記スキャナ部1において原稿のカラー画像情報が
読み取られ、この画像情報から得られたBk画像データ
に基づいて、上記プリンタ部2における書込光学ユニッ
ト8のレーザ光によって感光体ドラム10上にBk潜像
が形成される。このBk潜像は、上記Bk現像器15に
よってBkトナーを付着され、Bkトナー像を形成する
ことで現像される。このとき、Bk潜像の現像を確実に
行うため、上記Bk現像器15の現像スリーブ15a
を、このBk潜像の先端部分が該Bk現像器の現像位置
に到達する前に、予め回転させておく。これにより、B
k潜像の先端部分が上記現像位置に達したときには、現
像剤が穂立ち状態となっているので、Bk潜像全体を確
実に現像することができる。また、上記Bk現像器15
では、Bk潜像の後端部分が上記現像位置を通過した時
点で、速やかに現像スリーブ15a上に形成された現像
剤の穂切りを行われる。これにより、このBk現像器1
5は不作動状態となる。このとき、少なくとも次に現像
されるC潜像の先端部分がBk現像器15の現像位置に
到達する前に、完全に不作動状態となるようにする。
尚、上記現像剤の穂切りは、上記現像スリーブ15a
を、現像動作中の回転方向と逆方向に切替えることで行
うことができる。このようにBk現像器15により感光
体ドラム10上に形成されたBkトナー像は、該感光体
ドラムと等速駆動する中間転写ベルト21の表面に1次
転写され、これでBk工程が終了する。
【0044】上記Bkトナー像の1次転写と並行して、
上記感光体ドラム10側では次のC工程が開始される。
すなわち、所定のタイミングで再び原稿のカラー画像情
報を読み取り、この画像情報から得られたC画像データ
に基づいて、レーザ光により感光体ドラム10上にC潜
像を形成し、C現像器16によってCトナー像を形成す
る。このC現像器16における現像スリーブ16aの回
転は、該C現像器の現像位置に、上記Bk潜像後端部分
が通過した後かつC潜像の先端部分が到達する前に、開
始される。そして、C潜像の後端部分が通過した時点
で、上述したBk現像器15の場合と同様に、現像スリ
ーブ16aに形成された現像剤の穂切りが行われ、上記
C現像器16は不作動状態となる。このとき、やはり次
のM潜像の先端部分が到達する前に完全に不作動状態と
なるようにする。このように現像されて感光体ドラム1
0上に形成されたCトナー像は、上記中間転写ベルト2
1におけるBkトナー像を転写された画像面に位置合わ
せして1次転写される。
【0045】以後、M工程及びY工程においても、上述
したC工程と同様に、それぞれの画像データに基づい
て、潜像形成、現像、1次転写を行う。このようにし
て、中間転写ベルト21上における同一の画像面に、上
記感光体ドラム10上に順次形成されるBk、CM、Yの
各トナー像を1次転写することで、該中間転写ベルト上
には、これら4色が重なり合ったトナー像が形成され
る。
【0046】ここで、上記中間転写ベルト21の動作に
ついて説明する。上述したBk、CM、Yの各トナー像が
それぞれ1次転写される間、例えば1色目のBkトナー
像の1次転写が終了してから2色目のCトナー像の1次
転写が開始されるまでの間における中間転写ベルト21
の駆動方式には、一定速往動方式、スキップ往動方式、
往復動(クイックリターン)方式などが利用される。
尚、この例示した3つの駆動方式の中から1つを選択し
てもよいが、コピー速度のスピードアップを図りたい場
合には、駆動方式をコピーサイズに応じて選択できるよ
うに構成したり、複数の駆動方式を効率的に組み合わせ
るように構成することも可能である。
【0047】尚、例示した駆動方式について簡単に説明
すると、上記一定往動方式は、中間転写ベルトを一方向
に低速で往動させながら1次転写を行う駆動方式であ
る。また、上記スキップ往動方式は、上記一定往動方式
と同様に一方向に往動するものであるが、中間転写ベル
ト上に1次転写した後に該中間転写ベルトを感光体ドラ
ムから離間して、その往動方向に高速スキップし、次の
1次転写のスタート位置に戻って次の1次転写を行う動
作を繰り返す駆動方式である。また、上記往復動(クイ
ックリターン)方式は、上記スキップ往動方式と異な
り、中間転写ベルト上に1次転写し、該中間転写ベルト
を感光体ドラムから離間した後、逆方向に高速リターン
し、次の1次転写のスタート位置に戻って次の1次転写
を行うという動作を繰り返す駆動方式である。
【0048】以上のようにして中間転写ベルト21上に
転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写する
ため、上記2次転写領域に送られる。このとき、上記転
写ユニット30の2次転写バイアスローラ31は、通
常、上記トナー像が転写紙100に転写されるタイミン
グで、上記転写用接離機構33によって上記中間転写ベ
ルト21に押圧される。その後、この2次転写バイアス
ローラ31には所定の2次転写バイアスが印加され、上
記2次転写領域に2次転写電界を形成する。これによ
り、上記中間転写ベルト21上のトナー像は上記転写紙
100上に転写される。尚、この転写紙100は、図示
しない操作パネルで指定されたサイズの転写紙カセット
(43a,43b,43c)からレジストローラ42方
向に搬送され、上記2次転写領域に給紙される。この転
写紙100の給紙の際、該転写紙は、上記レジストロー
ラ42によって上記中間転写ベルト21上のトナー像の
先端部が2次転写領域に到達するタイミングに合わせて
該2次転写領域に給紙される。
【0049】上述のように、上記中間転写ベルト21上
に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転写さ
れた転写紙100は、その後、紙搬送ユニット44によ
って定着器45に搬送される。この定着器45では、上
記転写紙100上の未定着トナー像を所定温度に制御さ
れた定着ローラ45aと加圧ローラ45bとからなる定
着ローラ対の間で溶融し、該未定着トナー像の定着を行
う。そして、この転写紙100はコピートレイ46に搬
出され、スタックされる。
【0050】尚、1次転写後の感光体ドラム10は、そ
の表面を上記感光体クリーニングブレード11aによっ
てクリーニングされ、上記ブラシローラ11bによって
ステアリン酸亜鉛が塗布される。
【0051】また、リピートコピーを行う場合、上記ス
キャナ部1においては、1枚目における4色目のY工程
に引き続き、所定のタイミングで2枚目における1色目
のBk工程に進み、プリンタ部2において感光体ドラム
10への潜像形成を行う。一方、中間転写ベルト21に
おいては、1枚目のトナー像の2次転写に引き続き、上
記ベルトクリーニングブレード29aによってクリーニ
ングされた領域に、2枚目における1色目のBkトナー
像が1次転写される。
【0052】なお、上記感光体クリーニングブレード1
1a及び上記ベルトクリーニングブレード29aによっ
て掻き落とされたトナー及びステアリン酸亜鉛は、それ
ぞれ感光体ドラム10あるいは中間転写ベルト21の表
面に向けた開口部を有する図示を省略したトナー受け部
材に落下し、同じく図示しない搬送スクリューによって
所定方向に搬送されるようになっている。また、このト
ナー受け部材は、図示を省略したシール部材によって感
光体ドラム10あるいは中間転写ベルト21の表面とそ
れぞれのトナー受け部材との間隙をシールされ、トナー
及びステアリン酸亜鉛の漏れを防止するようになってい
る。また、中間転写ベルト21に設けられたトナー受け
部材のシール部材は、ベルトクリーニングブレード29
aの接離動作に連動して、中間転写ベルト21に対して
接離可能に構成されている。
【0053】以上は、4色フルカラーを得るコピーモー
ドについて説明したが、これ以外の3色コピーモードや
2色コピーモードの場合には、使用する色などが異なる
以外、上述した4色コピーモードと同様の動作を行うこ
とになる。また、単色コピーモードの場合には、所定枚
数が終了するまで、その色の現像器のみ現像剤を穂立ち
させて作動状態にしておき、ベルトクリーニングブレー
ド29a及び転写ユニット30を中間転写ベルト21に
接触させたままの状態で、かつ、該中間転写ベルトを感
光体ドラム10に接触させたままの状態で、該中間転写
ベルトを往動方向に一定速度で駆動し、コピー動作を行
うことになる。
【0054】ここで、上記ベルトクリーニングブレード
29a及びブラシローラ29bは、上記中間転写ベルト
21上にトナー像が形成されるまでの間、具体的には1
色目のBkトナー像を1次転写した後から4色目のYト
ナー像の1次転写が終了するまでの間は、中間転写ベル
ト21上のトナー像を乱ささないよう、中間転写ベルト
21から離間させておき、二次転写後の中間転写ベルト
21に対しては、再びベルトクリーニングブレード29
aを当接させてクリーニングするとともに、ブラシロー
ラ29bを当接させてステアリン酸亜鉛を塗布する必要
がある。以下に、本実施形態における、ベルトクリーニ
ングブレード29a及びブラシローラ29bの接離機構
について説明する。
【0055】本実施形態においては、それぞれの接離機
構としてカム装置を採用している。図3は、ベルトクリ
ーニングブレード29a及びブラシローラ29b近傍を
拡大したものである。ベルトクリーニングブレード29
aは、ブレード用ブラケット50aに固着支持されて中
間転写ベルト21の幅方向にわたって当接している。ま
た、ベルトクリーニングブレード29aの当接位置より
も中間転写ベルト21の移動方向下流側には、ブラシロ
ーラ用ブラケット50bに軸支されたブラシローラ29
bが中間転写ベルト21の幅方向にわたって当接してい
る。
【0056】図4(a)に、ブレード用ブラケット50
aの概略斜視図を示す。ブレード用ブラケット50a
は、図示しない装置内のユニット側板に支持されたブレ
ード揺動中心軸54aによって揺動可能に支持されてい
る。なお、ブレード揺動中心軸54aには、図示を省略
した装置本体側にある駆動手段からの駆動を受ける入力
用ギア53aが固定されており、この入力用ギア53a
の駆動により、ブラシローラ29bを回転させるように
なっている。くわしくは、入力ギア53aが、図示しな
い制御手段のプロセス信号に基づいて駆動されると、入
力用ギア53aはアイドルギア53bを介してブラシロ
ーラ回転ギア53cを回転させ、これにより、ブラシロ
ーラ29bが回転されるようになっている。また、図4
(b)に、ブラシローラ用ブラケット50bの概略斜視
図を示す。図4(b)に示すように、ブラシローラ用ブ
ラケット50bも、図示しない装置内のユニット側板に
支持されたブラシローラ揺動中心軸54bによって揺動
可能に支持されている。また、図4(c)に示すよう
に、上記ブレード用ブラケット50aの揺動端部は、中
央部分が切り取られており、この切り取られた部分に、
上記ブラシローラ用ブラケット50bの揺動端部が入り
込むように重ねて配置される。このように、2つのブラ
ケット50a及び56bのそれぞれの揺動端部は、一直
線上に配置されている。
【0057】そして、図4(c)で示したブレード用ブ
ラケット50a及びブラシローラ用ブラケット50bの
揺動端部の下方には、図5で示すカム軸51が配置さ
れ、このカム軸51には、両ブラケット50a,50b
の揺動端部下面に少なくとも一部が接触するようにブレ
ード接離用カム52a及びブラシローラ接離用カム52
b,52cの3つのカムが装着されている。また、カム
軸51は、カップリング55及び半回転クラッチ56を
介して図示しないプリンタ本体側の駆動手段に連結さ
れ、図中矢印で示した反時計回りに回転されるようにな
っている。半回転クラッチ56は、この駆動手段として
の駆動機構からの駆動を、カム軸51に伝達したり切断
したりするものであり、このON、OFFは画像形成装
置に備えられた図示しない制御手段のプロセス信号に基
づいて行われる。なお、カップリング55は、取り外し
用のものであり、それぞれカム軸51に固設されてい
る。このように、ベルトクリーニングブレード29a及
びブラシローラ29bの接離機構は、カム軸51と該カ
ム軸51を駆動する駆動機構とを共有した構成となって
いる。
【0058】上記の構成において、図6(a)及び図7
(a)に示すように、ブレード用ブラケット50a及び
ブラシローラ用ブラケット50bは、付勢手段としての
スプリングコイルによってカム軸51方向に付勢されて
いる。ここで、ブレード用ブラケット50aは、該ブラ
ケット50aの揺動端部下面が、カム軸51から所定の
ギャップGだけ離れた位置を取るように付勢されてお
り、該ギャップGは、ブレード接離用のカム52aが所
定の回転角度範囲のときに、該カム52aの外周面でブ
レード用ブラケット50aを押圧できる程度に設定され
ている。また、ブラシローラ用ブラケット50bは、該
ブラケット50bの揺動端部下面が、カム軸51と接触
するように付勢されている。このように、ブレード用ブ
ラケット50aがカム52aの外周面からギャップGを
もって離間している状態では、ベルトクリーニングブレ
ード29aが中間転写ベルト21に当接した状態に、ブ
ラシローラ用ブラケット50bがカム軸51に接触した
状態では、ブラシローラ29bが中間転写ベルト21に
当接した状態になっている。
【0059】そして、上記制御手段のプロセス信号に基
づいて上記半回転クラッチ56がONになると、カム軸
51に駆動機構からの駆動が伝えられ、3つのカム52
a,52b及び52cをちょうど半回転させて自動的に
停止する。このとき、カム52a,52b及び52c
は、ブレード用ブラケット50a及びブラシローラ用ブ
ラケット50bをそれぞれコイルスプリングの付勢力に
抗して押し上げ、ブレード用ブラケット50a及びブラ
シローラ用ブラケット50bが、それぞれの揺動中心軸
54a,54bを支点にそれぞれ揺動する。そして、図
6(b)及び図7(b)に示すように、ブレード用ブラ
ケット50a及びブラシローラ用ブラケット50bにそ
れぞれ固着されたベルトクリーニングブレード29a及
びブラシローラ29bが、それぞれ中間転写ベルト21
から離間する。その後、再び半回転クラッチ56をON
すれば、ベルトクリーニングブレード29a及びブラシ
ローラ29bを中間転写ベルト21に当接させることが
できる。このように、半回転クラッチ56ONする毎
に、ベルトクリーニングブレード29a及びブラシロー
ラ29bは当接、離間の動作を繰り返し、カム52a,
52b及び52cを半回転させてOFFになると、次に
半回転クラッチ56がONになるまで、当接状態あるい
は離間状態を維持するようになっている。
【0060】ここで、上述したようなベルトクリーニン
グブレード29a及びブラシローラ29bを備えた複写
機においては、図3のDで示すベルトクリーニングブレ
ード29aの片面に、ベルトクリーニングブレード29
a近傍の空間に浮遊しているトナーや、ブラシローラ2
9bの回転に伴ってブラシローラ29bから飛散したス
テアリン酸亜鉛の微粉末が溜まりやすいという問題があ
る。トナーやステアリン酸亜鉛が溜まった状態で、上述
したようなベルトクリーニングブレード29aの接離動
作を行うと、離接に伴う振動によって、トナーやステア
リン酸亜鉛が飛び散ってしまう恐れがある。そして、こ
の飛び散ったトナーやステアリン酸亜鉛が、中間転写ベ
ルト21表面に付着した場合には、その付着した部分が
転写に使用されると、トナーの転写性が変わったり、地
汚れが発生したりしてしまう。
【0061】そこで、本実施形態においては、浮遊トナ
ーやブラシローラ29bから飛び散ったステアリン酸亜
鉛が、ベルトクリーニングブレード29aに付着するの
を防止するために、ベルトクリーニングブレード29a
とブラシローラ29bと中間転写ベルト21とに囲まれ
たくさび形の空間から外部へ向かう気流を発生させるよ
うな構成を採用した。以下に、本発明の特徴部である、
該空間周辺の気流について説明する。
【0062】図8は、ベルトクリーニングブレード29
a及びブラシローラ29b周辺の概略斜視図である。ベ
ルトクリーニングブレード29aとブラシローラ29b
と中間転写ベルト21とに囲まれたくさび形の空間Sに
おいて、空気の出入口は、中間転写ベルト21軸方向に
おける該空間Sの両端部である間隙G1,G2と、ベル
トクリーニングブレード29aとブラシローラ29bと
の間隙G3の3カ所である。ここで、ブラシローラ29
bを中間転写ベルト21の移動方向に対して順方向(対
向部で同じ向きに移動する)に回転させると、ブラシロ
ーラ29bが外部から空気を持ち込み、さらに、ブラシ
ローラ29bが中間転写ベルト21に接触することによ
り、ブラシに含まれていた空気が該空間Sに吐き出さ
れ、該空間S内の気圧が上がる。よって、該空間S内か
ら上記間隙G1,G2,G3を通って該空間S外へ向か
う気流が発生することとなる。すなわち、ここでは、ブ
ラシローラ29bが気流発生手段としての役割を果たし
ている。このようにして、空間S内で浮遊しているトナ
ーやブラシローラ29bから飛び散ったステアリン酸亜
鉛を気流に乗せて空間S外へ持ち出すことができる。
【0063】以上のように、本実施形態においては、ブ
ラシローラ29bの順方向の回転により、ベルトクリー
ニングブレード29aとブラシローラ29bと中間転写
ベルト21に囲まれた空間Sから空間S外部へ向かう気
流を発生させるので、該空間S内で浮遊しているトナー
やブラシローラ29bから飛び散ったステアリン酸亜鉛
を気流に乗せて空間S外部へ移動させることができる。
よって、ブラシローラ29bの回転時には、常にトナー
及びステアリン酸亜鉛が持ち出されているので、ベルト
クリーニングブレード29aに溜まることはない。これ
により、ベルトクリーニングブレード29aの接離動作
時の振動で、トナー及びステアリン酸亜鉛が中間転写ベ
ルト21へ飛散するのを防止できるので、トナーの転写
性を変化させたり、地汚れが発生したりするのを防止す
ることができる。
【0064】〔実施形態2〕次に、本発明をフルカラー
電子写真複写機に適用した他の実施形態(以下、本実施
形態を「実施形態2」という。)について説明する。図
9は、本実施形態に係る複写機のプリンタ部における主
要部の概略構成図である。この複写機は、上記実施形態
1と同じ構成の図示しないスキャナ部を備え、画像形成
動作も基本的には図1のカラー複写装置と同じである。
主な相違は、プリンタ部における構造及び動作にある。
【0065】このプリンタ部には、像担持体としての感
光体ドラム10が設けられており、該感光体ドラムの周
囲に、図示しない露光手段としての書込光学ユニット
と、クリーニング手段としての感光体クリーニングブレ
ード111aと、潤滑剤を塗布する塗布手段としてのブ
ラシローラ111bと、帯電手段としての帯電チャージ
ャ13と、現像手段としての回転型現像装置であるリボ
ルバ現像ユニット110と、中間転写手段としての中間
転写ユニット120とが配設されている。また、このプ
リンタ部には、転写手段としての転写ユニット130
と、定着手段としての定着ユニット145と、上記実施
形態1と同様の図示しない給紙部及び制御部なども設け
られている。
【0066】上記感光体クリーニングブレード111a
は、感光体ドラム10に常時当接するように配置され、
1次転写後の感光体ドラム10の表面をクリーニングす
る。また、上記ブラシローラ111bは、クリーニング
性能を向上させるための潤滑剤を感光体ドラム10表面
に塗布するための塗布部材であり、感光体ドラム10に
常時当接するように配置されている。このブラシローラ
111bの回転軸に連結された図示しない駆動機構から
の駆動により該ブラシローラ111bを回転させると、
ブラシローラ111bが潤滑剤としての固形ステアリン
酸亜鉛111cを掻き取るとともに、微粉末状となった
ステアリン酸亜鉛を感光体ドラム10に塗布する。
【0067】上記リボルバ現像ユニット110は、Bk
現像器115と、C現像器116と、M現像器117
と、Y現像器118とを有し、該リボルバ現像ユニット
が回転することで、各色の現像器における感光体ドラム
10と対向する現像位置を位置決めすることができる。
【0068】上記中間転写ユニット120は、中間転写
体としての中間転写ベルト121を、電荷付与手段とし
ての1次転写バイアスローラ122と、これに接続した
電源としての1次転写電源128と、1次転写前除電手
段としてのアースローラ123と、ベルト駆動手段とし
ての駆動ローラ124と、テンションローラ125と、
2次転写対向ローラ126と、クリーニング対向ローラ
127とに張架した構成をとっている。上記中間転写ベ
ルト121を張架するすべてのローラは導電性材料で形
成されており、上記1次転写バイアスローラ122以外
の各ローラはそれぞれ接地されている。この1次転写バ
イアスローラ122には、1次転写電源128によって
定電流又は定電圧制御された所定の1次転写バイアスが
供給される。また、上記中間転写ベルト121は、上記
実施形態1と同様の構成であるが、その体積抵抗率が1
12〜1014Ωcm、好ましくは1013Ωcmとなる
ように形成されている。また、この中間転写ベルト12
1の表面層側における表面抵抗率は、10〜1014
Ω/□となるように構成されている。
【0069】ここで、上記中間転写ベルト121の周囲
には、ベルトクリーニングブレード129aと、潤滑剤
塗布手段としてのブラシローラ129bとが配設されて
おり、図示しない接離機構によってそれぞれ中間転写ベ
ルト121から接離可能となっている。また、転写ユニ
ット130も配設されており、図示しない接離機構によ
って中間転写ベルト121から接離可能となっている。
【0070】上記転写ユニット130は、転写材担持体
としての2次転写ベルト134と、該2次転写ベルト表
面をクリーニングする転写クリーニングブレード132
と、上記中間転写ユニット120の2次転写対向ローラ
126に対向する2次転写バイアスローラ131と、こ
れに接続された2次転写電源139と、給紙部側の端部
に位置する第1支持ローラ135aと、定着ユニット1
45側の端部に位置する第2支持ローラ135bと、上
記転写クリーニングブレード132に対向する第3支持
ローラ135cと、転写紙除電チャージャ136と、転
写ベルト除電チャージャ137とを有する。上記2次転
写ベルトは、PVDFからなる体積抵抗率が1013Ω
cm以上の高抵抗となるように形成されている。尚、上
記転写ユニット130は、この構成に限定されず、例え
ば上記2次転写ベルト134の代わりにドラムなどの他
の形状の部材を適用した構成とすることも可能である。
【0071】次に、現像の順序をBk、CM、Yの順とし
た場合における上記複写機の動作について説明する。画
像形成サイクルを開始する前に、上記感光体ドラム10
が、図9における矢印Cの方向すなわち反時計回りに回
転駆動し、上記帯電チャージャ13がコロナ放電を開始
する。このとき、例えば負電荷で上記感光体ドラム10
を所定電位に一様帯電する。また、上記中間転写ユニッ
ト120の中間転写ベルト121は、上記感光体ドラム
10と等速で駆動し、図9における矢印Dの方向すなわ
ち時計回りに回転する。
【0072】上記スキャナ部では、上記実施形態1のよ
うに、所定のタイミングで原稿のカラー画像情報を読み
取り、この画像情報から得られたBk画像データに基づ
いて、上記書込光学ユニットによるレーザ光での光書き
込み(例えばラスタ露光)を行う。これにより、上記感
光体ドラム10上には、Bk画像データに対応したBk
潜像が形成される。その後、感光体ドラム10上に形成
されたBk潜像は、上記リボルバ現像ユニット110の
Bk現像器115によって、負帯電トナーで反転現像さ
れる。これにより、感光体ドラム10上には、Bkトナ
ー像が形成される。
【0073】このように感光体ドラム10上に形成され
たBkトナー像は、1次転写領域における転写電界によ
って中間転写ベルト121表面に1次転写される。この
転写電界は、上記1次転写バイアスローラ122により
中間転写ベルト121に付与される電荷によって形成さ
れる。このとき、上記1次転写バイアスローラ122に
は、上記1次転写電源128によって、例えば、1色目
のBkトナー像に対して1.5kV、2色目のCトナー
像に対して1.6〜1.8kV、3色目のMトナー像に
対して1.8〜2.0kV、4色目のYトナー像に対し
て2.0〜2.2kVの適切な大きさの1次転写バイア
スが印加される。尚、現像後に感光体ドラム10上に残
留する1次転写残トナーは、上記感光体クリーニングブ
レード111aによって該感光体ドラム上から除去さ
れ、さらに、上記ブラシローラ111bによってステア
リン酸亜鉛が塗布される。
【0074】上記Bkトナー像が1次転写された中間転
写ベルト121上の画像面は、上記実施形態1と同様
に、再び1次転写領域に戻される。このとき、上記トナ
ー像が乱されないように、ベルトクリーニングブレード
129a及びブラシローラ129bを、それぞれ接離機
構によって上記中間転写ベルト121から離間させる。
更に、上記転写ユニット130における第1支持ローラ
135a及び2次転写バイアスローラ131を図示しな
い転写用接離機構によって移動させ、該2次転写バイア
スローラを上記中間転写ベルト121から離間させる。
このとき、上記2次転写バイアスローラ131に接続し
た2次転写電源139による電圧印加を停止する。上記
の状態は、中間転写ベルト121上に1次転写されたト
ナー像を転写紙に2次転写するまで維持される。
【0075】一方、上述したBk工程が終了した後、上
記感光体ドラム10側ではC工程が開始され、所定のタ
イミングで再び原稿のカラー画像情報を読み取り、この
画像情報から得られたC画像データに基づいて、レーザ
光により感光体ドラム10上にC潜像を形成し、C現像
器116によってCトナー像を形成する。本実施形態に
おいては、上記Bk潜像後端部分が通過した後、速やか
に上記リボルバ現像ユニット110の回転動作が開始さ
れる。そして、この回転動作は、感光体ドラム10上に
形成されたC潜像の先端部分がC現像器116の現像位
置に到達する前に、完了するようにする。これにより、
C現像器116は現像位置に位置決めされ、この現像位
置に移動してくるC潜像をCトナーで現像する。
【0076】以後、M工程及びY工程においても、上述
したC工程と同様に、それぞれの画像データに基づい
て、潜像形成、現像、1次転写を行う。このようにし
て、中間転写ベルト121上における同一の画像面に、
上記感光体ドラム10上に順次形成されるBk、CM、Y
の各トナー像を1次転写することで、該中間転写ベルト
上には、これら4色が重なり合ったトナー像が形成され
る。
【0077】以上のようにして中間転写ベルト121上
に転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写す
るため、上記2次転写領域に送られる。このとき、上記
転写ユニット130の2次転写バイアスローラ131
は、図示しない転写用接離機構によって上記中間転写ベ
ルト121に押圧される。その後、この2次転写バイア
スローラ131には所定の2次転写バイアスが印加さ
れ、上記2次転写領域に2次転写電界を形成する。これ
により、上記中間転写ベルト121上のトナー像は上記
転写紙100上に転写される。また、上記2次転写領域
に搬送される転写紙100は、上記中間転写ベルト12
1上のトナー像の先端部が該2次転写領域に到達するタ
イミングに合わせて給紙される。
【0078】上述のように、上記中間転写ベルト121
上に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転写
された転写紙100は、その後、上記転写ユニット13
0における転写紙除電チャージャ136との対向部に搬
送される。この対向部を通過するとき、上記転写紙は、
作動状態にある上記転写紙除電チャージャ136によっ
て除電され、2次転写ベルト134から剥離される。そ
して、剥離した転写紙は、定着ユニット145の定着ロ
ーラ対145aのローラ間に向けて送られる。この定着
ローラ対145aでは、これらローラ間に形成されるニ
ップ部からなる定着領域で、上記転写紙100上の未定
着トナー像を溶融し、該未定着トナー像の定着を行う。
そして、この転写紙は、図示しないコピートレイに搬出
され、スタックされる。
【0079】一方、2次転写後の中間転写ベルト121
は、接離機構によってベルトクリーニングブレード12
9aが当接され、その表面に残留した2次転写残トナー
を除去されるとともに、同様に接離機構によってブラシ
ローラ129cが当接され、固形潤滑剤129cの微粉
末が塗布される。本実施形態におけるベルトクリーニン
グブレード129a及びブラシローラ129bの接離機
構を図10に示す。基本構成及び動作は、上記実施形態
1で説明した図4乃至7と同様であり、同じ部材につい
ては同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0080】また、転写紙を剥離した後、上記2次転写
ベルト134表面に残留した電荷は、上記転写ベルト除
電チャージャ137によって除電される。尚、この2次
転写ベルト134表面は、更に、上記ベルトクリーニン
グブレード129bによってクリーニングされる。
【0081】なお、本実施形態においても、図10に示
すような、上記実施形態1と同様の構成及び動作の接離
機構により、ベルトクリーニングブレード129a及び
ブラシローラ129bが、中間転写ベルト121に対し
て接離可能に配置されている。
【0082】また、上記感光体クリーニングブレード1
11a及び上記ベルトクリーニングブレード129aに
よって掻き落とされたトナー及びステアリン酸亜鉛は、
それぞれ感光体ドラム10あるいは中間転写ベルト12
1の表面に向けた開口部を有する図示を省略したトナー
受け部材に落下し、同じく図示しない搬送スクリューに
よって所定方向に搬送されるようになっている。また、
このトナー受け部材は、図示を省略したシール部材によ
って感光体ドラム10あるいは中間転写ベルト121の
表面とそれぞれのトナー受け部材との間隙をシールさ
れ、トナー及びステアリン酸亜鉛の漏れを防止するよう
になっている。また、中間転写ベルト121に設けられ
たトナー受け部材のシール部材は、ベルトクリーニング
ブレード129aの接離動作に連動して、中間転写ベル
ト121に対して接離可能に構成されている。
【0083】そして、本実施形態においても、浮遊トナ
ーやブラシローラから飛び散ったステアリン酸亜鉛が、
ベルトクリーニングブレード129aに付着するのを防
止するために、上記実施形態1で示したような、ベルト
クリーニングブレード129aとブラシローラ129b
と中間転写ベルト121とに囲まれたくさび形の空間か
ら外部へ向かう気流を発生させるような構成を採用する
ことができる。以下に、具体的な実施例について説明す
る。
【実施例1】本実施例においては、上記中間転写ベルト
121を、厚さ0.15mm、幅368mm、内周長565
mmで形成し、この中間転写ベルト121の移動速度を2
00mm/sに設定した。また、この中間転写ベルト12
1の表面層は厚さ1μm程度の絶縁層で形成した。ま
た、中間層は、ポリフッ化ビニリデン(以下、PVDF
という。)で厚さを75μm程度に形成し、その体積抵
抗率は、温度25℃、湿度45%の環境で油化電子製の
抵抗測定器「ハイレスターIP」を用いて電圧100V
を10秒間印加して測定したところ9×1012Ωcm、
同様に電圧500Vを10秒間印加して測定したところ
6×1012Ωcmであった。また、ベース層は、PVD
Fと酸化チタンとから形成し、厚さを75μm程度と
し、その体積抵抗率は、同環境で同測定器を用いて電圧
100Vを10秒間印加して測定したところ7×10
Ωcmであった。また、上記中間転写ベルト121の表面
層側の表面における表面抵抗率を、油化電子製の抵抗測
定器「ハイレスターIP」で測定したところ、1013
Ω/□であった。この表面抵抗率は、上記抵抗測定器を
用いるほか、 JIS K 6911に記載されている表
面抵抗測定法で測定することもできる。
【0084】本実施例において、上記1次転写バイアス
ローラ122にはニッケルメッキの金属ローラを用い、
上記アースローラ123には金属ローラを用いた。ま
た、これら以外のローラには、金属ローラ又は導電性樹
脂ローラを用いた。本実施例においては、上記1次転写
バイアスローラ122に、1色目のBkトナー像に対し
て1.5kV、2色目のCトナー像に対して1.7k
V、3色目のMトナー像に対して1.9kV、4色目の
Yトナー像に対して2.1kVの直流の1次転写バイア
スを印加した。尚、上記1次転写領域のニップ幅は10
mmに設定した。
【0085】また、上記転写ユニット130において、
上記2次転写バイアスローラ131には、導電性スポン
ジ又は導電性ゴムからなる表面層と、金属又は導電性樹
脂からなるコア層とを有するローラを用いた。本実施例
においては、この2次転写バイアスローラ131は、表
1のように定電流制御された転写バイアスを印加した。
また、上記2次転写ベルト134は、PVDFからなる
体積抵抗率が1013Ωcmのベルト材を用いて、厚さ1
00μmで形成した。
【表1】
【0086】上記転写紙除電チャージャ136及び上記
転写ベルト除電チャージャ137には、図示しない電源
により、AC電圧のみ又はAC+DC電圧が印加された
放電器を用いた。また、上記転写クリーニングブレード
132は、第3支持ローラ135cに当接する部分にお
ける2次転写ベルト134の表面に対してカウンター方
式で当接した。
【0087】図11に、ベルトクリーニングブレード1
29a及びブラシローラ129b周辺の概略斜視図を示
す。クリーニングブレード129aは、中間転写ベルト
121に対してカウンタ方向(回転に逆らう方向)に当
接した。また、ブラシローラ129bは、ベルトクリー
ニングブレード129aと中間転写ベルト121との当
接位置より中間転写ベルト121移動方向下流側の位置
で、中間転写ベルト121表面に接触可能に配設した。
この状態で、ブラシローラ129bを中間転写ベルト1
21表面の移動方向に対して順方向に回転させた。この
とき、ブラシローラ129bに含まれていた空気が、中
間転写ベルト121とブラシローラ129bとの接触に
より、ベルトクリーニングブレード129aとブラシロ
ーラ129bと中間転写ベルト121に囲まれた空間S
に吐き出され、該空間S内の気圧が高まる。これによ
り、該空間S内部から該空間S外部へ向かう気流が発生
し、該空間S内で浮遊しているトナーやブラシローラ1
29bから飛び散ったステアリン酸亜鉛を気流に乗せて
空間S外部へ移動させることができた。
【0088】また、本実施例においては、図11に示し
たユニット側板200に、図中の左奥側に示す開口部を
設け、この開口部に空気は通すがトナー及びステアリン
酸亜鉛などの微粉末は通さない交換可能なフィルターを
取り付けた。これにより、上記間隙G1,G2,G3か
ら出てきた気流の出口を形成し、さらに、該開口部のユ
ニット側板後方にダクトを連結し、該ダクトの終点にフ
ァン300などの空気吸引手段を設けて該ダクトを通し
て空気を吸引するようにした。間隙G1,G2,G3か
らの各気流は、ファン300によって、それぞれ開口部
へ向かい、該開口部に取り付けられたフィルターにより
トナー及びステアリン酸亜鉛が取り除かれた後、該ダク
トで1つの気流にまとめられ、ファン300によって装
置外に排出された。
【0089】なお、本実施例においては、上記開口部の
ユニット側板200後方にダクトを連結し、該ダクト終
点にファン300などの空気吸引手段を設けて該ダクト
を通して空気を吸引するように構成したが、ダクトを介
さずに、該開口部に近接してファンなどの空気吸引手段
を設けてもよい。
【0090】〔実施形態3〕次に、本発明をフルカラー
電子写真複写機に適用した更に他の実施形態(以下、本
実施形態を「実施形態3」という。)について説明す
る。図12は、本実施形態に係る複写機のプリンタ部に
おける主要部の概略構成図である。この複写機は、主に
低コスト化を図ったものであり、次に述べる点で上記実
施形態2の複写機の構成と異なるのみである。よって、
同様の構成部材については同じ符号を付し、それらの説
明は省略する。
【0091】本実施形態においては、中間転写ユニット
220における中間転写ベルト221の中間層を、体積
抵抗率が10〜1011Ωcmの中抵抗層としている。
また、この中間転写ベルト221は、全体として、体積
抵抗率が1010〜1012Ωcmの体積抵抗率を有して
いる。また、この中間転写ベルト221の表面層側にお
ける表面抵抗率は、10〜1014Ω/□となるよう
に構成されている。このような中抵抗の中間転写ベルト
221を用いることで、1次転写後の中間転写ベルト2
21表面に発生する帯電ムラを防止することができる。
また、本実施形態において、中間転写ユニット220に
おける駆動ローラ224は、2次転写領域のベルト回転
方向下流側かつ1次転写領域のベルト回転方向上流側に
配置されている。そして、この駆動ローラ224に対向
するようにベルトクリーニングブレード229aを配設
することで、該駆動ローラを上記実施形態2におけるク
リーニング対向ローラ127としても兼用している。ま
た、本実施形態における給紙の際、給紙された転写紙1
00は、上記2次転写バイアスローラ231と中間転写
ベルト221との間で直接挟持され、定着ユニット14
5の定着ローラ対145aのローラ間に向けて送られ
る。
【0092】また、本実施形態においては、転写手段と
して、上記実施形態2における転写ユニットの代わり
に、中間転写ユニット220の2次転写対向ローラ12
6に対向するように配設された2次転写バイアスローラ
231を用いている。これにより、2次転写工程に必要
な構成部材数が減少し、上記実施形態2に比べて低コス
ト化を図ることができる。
【0093】そして、本実施形態においても、図13に
示すような、上記実施形態1と同様の構成及び動作の接
離機構により、ベルトクリーニングブレード229a及
びブラシローラ229bが、中間転写ベルト221に対
して接離可能に配置されている。
【0094】また、本実施形態においても、浮遊トナー
やブラシローラ229bから飛び散ったステアリン酸亜
鉛が、ベルトクリーニングブレード229aに付着する
のを防止するために、上記実施形態1と同様に、ベルト
クリーニングブレード229aとブラシローラ229b
と中間転写ベルト221とに囲まれたくさび形の空間か
ら外部へ向かう気流を発生させるような構成を採用する
ことができる。
【0095】また、図13に示すように、上記ベルトク
リーニングブレード229aによって掻き落とされたト
ナー及びステアリン酸亜鉛は、中間転写ベルト221の
表面に向けた開口部を有するトナー受け部材400に落
下し、搬送スクリュー402によって所定方向に搬送さ
れるようになっている。トナー受け部材400は、シー
ル部材401によって中間転写ベルト221の表面とト
ナー受け部材400との間隙をシールされ、トナー及び
ステアリン酸亜鉛の漏れを防止するようになっている。
【0096】このシール部材401は、ベルトクリーニ
ングブレード229aと同様に、中間転写ベルト221
上に1次転写されたトナー像が転写紙に2次転写される
までの間は、中間転写ベルト221から離間させておく
必要があるため、中間転写ベルト221の接離動作に連
動して中間転写ベルト221に対して離間及び当接され
るように構成されている。
【0097】そして、以上のようなシール部材401の
離接動作においても、その接離動作時の振動によって、
シール部材401に付着しているトナーやステアリン酸
亜鉛が飛散したり、トナー受け部材400に堆積したト
ナーやステアリン酸亜鉛が舞い上がったりする恐れがあ
り、これにより、装置内のいろいろな場所を汚染してし
まうという問題が生じる。
【0098】そこで、本実施形態においては、シール部
材401の離接動作時の振動によって、シール部材40
1から飛散したり、トナー受け部材400から舞い上が
ったりしたトナー及びステアリン酸亜鉛が、装置内の好
ましくない場所、例えば、紙搬送ユニット等に落下する
のを防ぐために、シール部材401に隣接する空間から
外部へ向かう気流を発生させるようにした。以下、具体
的な実施例について説明する。
【0099】
【実施例2】本実施例は、以下に説明する部材以外は、
上記実施例1と同じ構成である。本実施例における中間
転写ベルト221の中間層は、PVDFと酸化チタンと
から形成し、その体積抵抗率は、温度25℃、湿度45
%の環境で油化電子製の抵抗測定器「ハイレスターI
P」を用いて電圧100Vを10秒間印加して測定した
ところ5×1012Ωcm、同様に電圧500Vを10秒
間印加して測定したところの中抵抗層で形成した。この
中間転写ベルト全体の体積抵抗率を測定したところ、2
×1011Ωcmであった。尚、表面層及びベース層は、
上記実施例1と同様である。また、本実施例では、上記
中間転写ベルト221の移動速度を156mm/sに設定
した。
【0100】本実施例においては、上記1次転写バイア
スローラ122に、1色目のBkトナー像に対して1.
7kV、2色目のCトナー像に対して1.8kV、3色
目のMトナー像に対して1.9kV、4色目のYトナー
像に対して2.0kVの直流の1次転写バイアスを印加
した。また、上記2次転写バイアスローラ231には、
導電性ゴムローラを用い、表2のように定電流制御され
た転写バイアスを印加した。
【表2】
【0101】図14に、ベルトクリーニングブレード2
29a及びブラシローラ229b周辺の概略斜視図を示
す。クリーニングブレード229aは、中間転写ベルト
221に対してカウンタ方向(回転に逆らう方向)に当
接した。また、ブラシローラ229bは、ベルトクリー
ニングブレード229aと中間転写ベルト221との当
接位置より中間転写ベルト221移動方向下流側の位置
で、中間転写ベルト221表面に接触可能に配設した。
この状態で、ブラシローラ229bを中間転写ベルト2
21表面の移動方向に対して順方向に回転させた。この
とき、ブラシローラ229bに含まれていた空気が、中
間転写ベルト221とブラシローラ229bとの接触に
より、ベルトクリーニングブレード229aとブラシロ
ーラ229bと中間転写ベルト221に囲まれた空間S
に吐き出され、該空間S内の気圧が高まる。これによ
り、該空間S内部から該空間S外部へ向かう気流が発生
し、該空間S内で浮遊しているトナーやブラシローラ2
29bから飛び散ったステアリン酸亜鉛を気流に乗せて
空間S外部へ移動させることができた。また、本実施例
においては、図中の左奥側に示す開口部を設け、この開
口部に空気は通すがトナー及びステアリン酸亜鉛などの
微粉末は通さない交換可能なフィルターを取り付けた。
これにより、上記間隙G1,G2,G3から出てきた気
流の出口を形成し、さらに、該開口部のユニット側板後
方にダクトを連結し、該ダクトの終点にファン300な
どの空気吸引手段を設けて該ダクトを通して空気を吸引
するようにした。間隙G1,G2,G3からの各気流
は、ファン300によって、それぞれ開口部へ向かい、
該開口部に取り付けられたフィルターによりトナー及び
ステアリン酸亜鉛が取り除かれた後、該ダクトで1つの
気流にまとめられ、ファン300によって装置外に排出
された。
【0102】また、図13に示すように、シール部材4
01はシール部材回転支点401aを中心に揺動可能に
中間転写ベルト221の移動方向でトレーディングにな
るように取り付けた。シール部材401は、ブレード用
ブラケット50aの揺動に連動して揺動されるようにな
っており、これにより、シール部材401を中間転写ベ
ルト221に対して離接可能となっている。そして、シ
ール部材401に隣接する空間から外部へ向かう気流を
発生させる気流発生手段として、該空間へ空気を送り込
む送風手段としての送風ファン(不図示)を設けた。こ
こで、気流を発生させるタイミングとしては、中間転写
ベルト221表面に形成されたトナー像を乱さないよ
う、シール部材401の離接動作時のみ、送風ファンを
作動させた。
【0103】このように、トナー像を乱すことなく、シ
ール部材401の接離動作に伴う振動によってシール部
材401から飛散した、あるいは、トナー受け部材40
0から舞い上がったトナー及びステアリン酸亜鉛を気流
に乗せて所定方向へ移動させることができた。これによ
り、トナーや微粉末の装置内の好ましくない場所への飛
散を防ぎ、装置内の汚染を防止できた。
【0104】なお、本実施例においては、上記シール部
材401に隣接する空間から外部へ向かう気流を発生さ
せる気流発生手段として、送風ファンを用いたが、空気
を吸引する空気吸引手段としての吸引ファン該空間内な
どを用いることができる。
【0105】〔実施形態4〕次に、本発明を、紙やOH
Pシートなどの転写材を担持搬送するベルトなどの転写
材担持体を用いた画像形成装置に適用した実施形態(以
下、本実施形態を「実施形態4」という。)について説
明する。図15は、本施形態に係る複写機のプリンタ部
における主要部の概略構成図である。本実施形態におい
ては、本発明を、上述した実施形態1乃至3のように中
間転写体ではなく、トナー像担持体としての感光体ドラ
ム10に利用する。
【0106】まず、本実施形態におけるプリンタ部の構
成及び動作について説明する。このプリンタ部には、感
光体ドラム10の周囲に、図示しない露光手段としての
書込光学ユニットと、クリーニング手段としての感光体
クリーニングブレード311aと、潤滑剤を塗布する塗
布手段としてのブラシローラ311bと、図示を省略し
た帯電手段としての帯電チャージャと、同じく図示を省
略した現像手段としての各色現像装置と、転写材担持体
としての転写ベルト334とが配設されている。この転
写ベルト334は、体積抵抗率が10〜1011Ωcm
の中抵抗体から形成されている。また、このプリンタ部
には、図示しない定着手段としての定着ユニットと、上
記実施形態1と同様の図示しない給紙部及び制御部など
も設けられている。
【0107】上記感光体クリーニングブレード311a
は、感光体ドラム10に対してカウンタ方向(回転に逆
らう方向)に当接するようになっている。また、ブラシ
ローラ311bは、感光体クリーニングブレード311
aと感光体ドラム10との当接位置より感光体ドラム1
0移動方向下流側の位置で、感光体ドラム10表面に対
向するように配設されている。そして、ブラシローラ3
11bの回転軸に連結された図示しない駆動ギヤが回さ
れて、ブラシローラ311bが回転することにより、固
形ステアリン酸亜鉛311cが削り取られ、感光体ドラ
ム10にステアリン酸亜鉛の微粉末が塗布される。この
感光体クリーニングブレード311a及びブラシローラ
311bは、感光体ドラム10に対して、常に接触した
状態を保つように構成した場合、例えば、感光体ドラム
10の回転が長時間停止されると、感光体クリーニング
ブレード311a及びブラシローラ311bがトナーを
介して感光体ドラム10に固着して、再回転時に感光体
ドラム10に損傷を与えてしまうおそれがあるため、図
16で示す接離機構によって、それぞれ感光体ドラム1
0との接離が可能となっている。
【0108】上記構成において、感光体ドラム10上に
周知の電子写真プロセスでトナー像を形成する。そし
て、上記転写ユニット330において、該トナー像を感
光体ドラム10と上記転写ベルト334との間に形成さ
れる転写ニップからなる転写領域に対して上記転写ベル
ト334の回転方向の下流側に設けられた電荷付与手段
としての転写バイアスローラ331に、図示しない電源
から、所定の転写バイアスが印加されることによって、
該転写領域には転写電界が形成される。これにより、該
感光体ドラム10上のトナー像は、転写ベルト334上
に担持され搬送される転写紙100に転写される。
【0109】そして、本実施形態においても、上記実施
形態1と同様に、浮遊トナーやブラシローラ311bか
ら飛び散ったステアリン酸亜鉛が、感光体クリーニング
ブレード311aに付着するのを防止するために、感光
体クリーニングブレード311aとブラシローラ311
bと感光体ドラム10とに囲まれたくさび形の空間から
外部へ向かう気流を発生させるような構成を採用してい
る。
【0110】本実施形態における、感光体クリーニング
ブレード311aとブラシローラ311b周辺の概略斜
視図を図17に示す。図17において、ブラシローラ3
31bの順方向の回転により、感光体クリーニングブレ
ード311aとブラシローラ331bと感光体ドラム1
0に囲まれた空間S1から空間S1外部へ向かう気流を
発生させるので、該空間S1内で浮遊しているトナーや
ブラシローラ331bから飛び散ったステアリン酸亜鉛
を気流に乗せて空間S1外部へ移動させることができ
る。
【0111】以上、上述したすべての実施形態において
は、浮遊トナーやステアリン酸亜鉛が感光体クリーニン
グブレード又はベルトクリーニングブレードに付着する
のを防ぐことができるので、クリーニングブレードの接
離動作時の振動で、トナー及びステアリン酸亜鉛が感光
体ドラム又は中間転写ベルトへ飛散するのを防止でき
る。したがって、トナーの転写性を変化させたり、地汚
れが発生したりするのを防止することができる。
【0112】なお、上述したすべての実施形態において
は、潤滑剤を塗布する塗布部材として、ブラシローラを
用いたが、塗布部材内で空気を収容することができ、か
つ、接触対象物である中間転写ベルト又は感光体ドラム
との接触によって該部材内の空気を排出しうるものであ
ればよく、これに限定されるものではない。
【0113】また、上述したすべての実施形態において
は、上記ブラシローラの回転を利用して、上記空間S内
の気圧を高め、空間S内部から空間S外部へ向かう気流
を気流を発生させていたが、これに代え、又は、これに
加えて、別途、気流発生手段を設けてもよい。例えば、
空気吸引手段や空気送風手段などを設けてもよい。これ
により、浮遊トナーやステアリン酸亜鉛を空間S内の空
気と共に吸引したり、吹き払ったりすることができるの
で、同様の効果を得ることができる。
【0114】また、実施形態1及び2においても、上記
実施形態3と同様に、上記シール部材の離接時に、該シ
ール部材に隣接した空間から外部へ向かう気流を発生さ
せるようにしてもよい。
【0115】また、上述したすべての実施形態の説明で
は、上記感光体クリーニングブレード及びベルトクリー
ニングブレードの接離機構としてカム装置を用いたが、
これに限定されるものではなく、ソレノイドによる接離
機構などを用いてもよい。
【0116】また、上記した実施形態2乃至4に係る複
写機も、上記実施形態1と同様に、上述した4色フルカ
ラーコピ−モードだけでなく、他のコピーモードであっ
ても利用することができる。
【0117】また、上述したすべての実施形態の説明で
は、像担持体として、感光体ドラムを例示的に用いた
が、本発明は、これ以外の構成を有する像担持体、例え
ば2つのローラ間に張架された無端移動する感光体ベル
ト等に対しても適用することができる。また、上述では
1次転写又は2次転写の際に用いる電荷付与手段とし
て、バイアスローラを例示的に用いたが、これに代えて
ブレード、ブラシなどの他の形状の部材を適用すること
も可能である。また、同様に、1次転写前除電手段、2
次転写前除電手段として、アースローラを例示的に用い
たが、これに代えて、ブレード、ブラシなどの他の形状
の部材を適用することもできる。
【0118】また、上述した実施形態1乃至3において
は、中間転写体として中間転写ベルトを例示的に用いた
が、本発明は、これ以外の構成を有する中間転写体、例
えば中間転写ドラムや中間転写ローラ等に対しても適用
することができる。また、上記中間転写ベルトにおける
表面抵抗率等の電気的特性、構造、厚さなどは、作像条
件等によって適宜選択して採用することができる。
【0119】さらに、上述した実施形態では、像担持体
としての感光体ドラムを負極性に帯電し、2成分系現像
剤を用いた反転現像方式を採用する現像手段を例示した
が、本発明は、像担持体の帯電電位が負極性であるもの
に限定されることなく、また、1成分系現像剤を用いた
ものや正規現像方式を採用する画像形成装置に対しても
適用することが可能である。
【0120】
【発明の効果】請求項1乃至15の発明によれば、気流
発生手段により、クリーニング部材と微粉末塗布手段と
の間の空間から所定方向へ向かう気流を発生させるの
で、該空間内で浮遊しているトナーや塗布手段から飛び
散った微粉末を気流に乗せて所定方向へ移動させること
ができる。よって、浮遊トナーや微粉末がクリーニング
部材に付着するのを防ぐことができる。これにより、ク
リーニング部材の接離動作時の振動で、トナー及び微粉
末がトナー像担持体又は中間転写体へ飛散するのを防止
することができるので、トナーの転写性を変化させた
り、地汚れが発生したりするのを防止できるという優れ
た効果がある。
【0121】特に、請求項2又は7の発明によれば、気
流発生手段として空気吸引手段を用いるので、上記空間
の空気を吸引し、これにより、該空間内で浮遊している
トナーや微粉末を空気とともに吸引することができる。
【0122】特に、請求項3又は8の発明によれば、気
流発生手段として送風手段を用いるので、上記空間に空
気を送り込み、これにより、該空間内で浮遊しているト
ナーや微粉末を空気とともに吹き払うことができる。
【0123】特に、請求項4、9、13又は15の発明
によれば、塗布部材がトナー像担持体又は中間転写体に
対して順方向に回転し、トナー像担持体又は中間転写体
に接触されることにより、該塗布部材中に含まれた空気
が上記空間に吐き出されるので、該空間内の気圧が上が
り、該空間内から該空間外へ向かう気流を発生させる。
これにより、該空間内で浮遊しているトナーや微粉末を
気流に乗せて所定方向へ移動させることができる。
【0124】請求項16乃至22の発明によれば、シー
ル部材の接離動作時に、気流発生手段により、シール部
材に隣接する空間から所定方向へ向かう少なくともトナ
ー像担持体又は中間転写体表面のトナー像を乱さない程
度の気流を発生させるので、トナー像を乱すことなく、
シール部材の接離動作に伴う振動によってシール部材か
ら飛散した、あるいは、トナー受け部材から舞い上がっ
たトナー及び微粉末を気流に乗せて所定方向へ移動させ
ることができる。よって、トナーや微粉末の装置内の好
ましくない場所への飛散を防ぐので、装置内の汚染を防
止できるという優れた効果がある。
【0125】特に、請求項17又は20の発明によれ
ば、気流発生手段として空気吸引手段を用いるので、上
記空間の空気を吸引し、これにより、シール部材の接離
動作に伴う振動によってシール部材から飛散した、ある
いは、トナー受け部材から舞い上がったトナー及び微粉
末を空気とともに吸引することができる。
【0126】特に、請求項18又は21の発明によれ
ば、気流発生手段として送風手段を用いるので、上記空
間へ空気を送り込み、これにより、シール部材の接離動
作に伴う振動によってシール部材から飛散した、あるい
は、トナー受け部材から舞い上がったトナー及び微粉末
を空気とともに吹き払うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る複写機の概略構成を示す断面
図。
【図2】実施形態1に係る複写機における感光体ドラム
周辺部の概略構成を示す拡大図。
【図3】実施形態1に係るベルトクリーニングブレード
接離機構及びブラシローラ接離機構の概略構成図。
【図4】(a)は、同ベルトクリーニングブレード接離
機構の概略斜視図。(b)は、同ブラシローラ接離機構
の概略斜視図。(c)は、同ベルトクリーニングブレー
ド接離機構及び同ブラシローラ接離機構を重ねて配置し
た状態の片端部の概略斜視図。
【図5】同ベルトクリーニングブレード接離機構及び同
ブラシローラ接離機構におけるカム軸及びカムの概略斜
視図。
【図6】(a)は、ベルトクリーニングブレードが中間
転写ベルトに当接した状態の説明図。(b)は、ベルト
クリーニングブレードが中間転写ベルトから離間した状
態の説明図。
【図7】(a)は、ブラシローラが中間転写ベルトに当
接した状態の説明図。(b)は、ブラシローラが中間転
写ベルトから離間した状態の説明図。
【図8】実施形態1に係るベルトクリーニングブレード
及びブラシローラ周辺の概略斜視図。
【図9】実施形態2に係る複写機のプリンタ部における
主要部の概略構成図。
【図10】実施形態2に係るベルトクリーニングブレー
ド接離機構及びブラシローラ接離機構の概略構成図。
【図11】実施形態2に係るベルトクリーニングブレー
ド及びブラシローラ周辺の概略斜視図。
【図12】実施形態3に係る複写機のプリンタ部におけ
る主要部の概略構成図。
【図13】実施形態3に係るベルトクリーニングブレー
ド接離機構及びブラシローラ接離機構の概略構成図。
【図14】実施形態3に係るベルトクリーニングブレー
ド及びブラシローラ周辺の概略斜視図。
【図15】実施形態4に係る複写機のプリンタ部におけ
る主要部の概略構成図。
【図16】実施形態4に係る感光体クリーニングブレー
ド接離機構及びブラシローラ接離機構の概略構成図。
【図17】実施形態4に係るベルトクリーニングブレー
ド及びブラシローラ周辺の概略斜視図。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 プリンタ部 3 原稿 4 照明ランプ 5a,5b,5c ミラー群 6 レンズ 7 カラーセンサー 8 書込光学ユニット 8a 半導体レーザー 8b ポリゴンミラー 8c 回転駆動モーター 8d f/θレンズ 8e 反射ミラー 10 感光体ドラム 11a,111a,311a 感光体クリーニングブレ
ード 11b,111b,311b ブラシローラ(感光体
用) 11c,111c,311c 固形ステアリン酸亜鉛
(感光体用) 11d クリーニング前除電器 12 除電ランプ 13 帯電チャージャ 14 電位センサー 110 リボルバ現像ユニット 15,115 Bk現像器 16,116 C現像器 17,117 M現像器 18,118 Y現像器 15a,16a,17a,18a 現像パドル 15b,16b,17b,18b トナー濃度検知セン
サ 15c,16c,17c,18c 現像スリーブ 20,120,220 中間転写ユニット 21,121,221 中間転写ベルト 22 122 1次転写バイアスローラ 23 123 アースローラ 24 124 224 駆動ローラ 25 従動ローラ 27,127 クリーニング対向ローラ 28 128 1次転写電源 29a,129a,229a ベルトクリーニングブレ
ード 29b,129b,229b ブラシローラ(ベルト
用) 29c,129c,229c 固形ステアリン酸亜鉛
(ベルト用) 30,130,330 転写ユニット 31,131,231 2次転写バイアスローラ 32,132 転写クリーニングブレード 33 転写用接離機構 40 手差し給紙トレイ 41 給紙ローラ 42 レジストローラ 43a 43b 43c 転写紙カセット 44 紙搬送ユニット 45 定着器 45a 定着ローラ 45b 加圧ローラ 46 コピートレイ 50a ブレード用ブラケット 50b ブラシローラ用ブラケット 51 カム軸 52a ブレード接離用カム 52b,52c ブラシローラ接離用カム 53a 入力用ギア 53b アイドルギア 53c ブラシローラ回転ギア 54a ブレード揺動中心軸 54b ブラシローラ揺動中心軸 55 カップリング 56 半回転クラッチ 100 転写紙 125 テンションローラ 126 2次転写対向ローラ 134 2次転写ベルト 135a 第1支持ローラ 135b 第2支持ローラ 135c 第3支持ローラ 136 転写紙除電チャージャ 137 転写ベルト除電チャージャ 139 2次転写電源 145 定着ユニット 200 ユニット側板 300 ファン 310 送風ファン 334 転写ベルト 400,410 トナー受け部材 401,411 シール部材 401a,411a シール部材回転支点 402,412 搬送スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 JB17 JC07 ZA07 2H030 BB02 BB23 BB42 2H032 AA15 BA09 BA23 2H034 AA07 9A001 BB06 KK31

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像担持体と、該トナー像担持体の表
    面をクリーニングするクリーニング部材及び該クリーニ
    ング部材を該トナー像担持体表面に接触及び離間させる
    クリーニング部材接離手段を有するクリーニング手段
    と、該トナー像担持体の表面に微粉末を塗布する塗布部
    材を有する微粉末塗布手段とを備えた画像形成装置にお
    いて、 上記クリーニング部材と上記塗布部材との間の空間から
    所定方向へ向かう気流を発生させる気流発生手段を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記気流発生手段として、上記空間の空気を外に出す空
    気吸引手段を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像形成装置において、 上記気流発生手段として、上記空間に空気を送り込む送
    風手段を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記トナー像担持体に接触配置する上記塗
    布部材を用いた請求項1の画像形成装置において、 上記塗布部材として、該部材内で空気を収容することが
    でき、かつ、上記トナー像担持体との接触によって該部
    材内の空気を排出しうる部材を用い、該部材を上記クリ
    ーニング部材と該トナー像担持体との当接位置より該ト
    ナー像担持体移動方向下流側に配置し、該塗布部材を該
    トナー像担持体表面の移動方向に対して順方向に回転さ
    せることにより、該クリーニング部材と該塗布部材との
    間の空間から所定方向へ向かう気流を発生させるように
    構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の画像形成装置において、 上記塗布部材として、ブラシローラを用いたことを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】中間転写体と、該中間転写体の表面をクリ
    ーニングするクリーニング部材及び該クリーニング部材
    を該中間転写体表面に接触及び離間させるクリーニング
    部材接離手段を有するクリーニング手段と、該クリーニ
    ング部材と該中間転写体との当接位置より該中間転写体
    移動方向下流側に配置された該中間転写体の表面に微粉
    末を塗布する塗布部材を有する微粉末塗布手段とを備
    え、像担持体上のトナー像を中間転写体に一次転写し、
    該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する
    中間転写装置において、 上記クリーニング部材と上記塗布部材との間の空間から
    所定方向へ向かう気流を発生させる気流発生手段を設け
    たことを特徴とする中間転写装置。
  7. 【請求項7】請求項6の中間転写装置において、 上記気流発生手段として、上記空間の空気を外に出す空
    気吸引手段を用いたことを特徴とする中間転写装置。
  8. 【請求項8】請求項6の中間転写装置において、 上記気流発生手段として、上記空間へ空気を送り込む送
    風手段を用いたことを特徴とする中間転写装置。
  9. 【請求項9】上記中間転写体に接触配置する上記塗布部
    材を用いた請求項6の中間転写装置において、 上記塗布部材として、該部材内で空気を収容することが
    でき、かつ、上記中間転写体との接触によって該部材内
    の空気を排出しうる部材を用い、該部材を上記クリーニ
    ング部材と該中間転写体との当接位置より該中間転写体
    移動方向下流側に配置し、該塗布部材を該中間転写体表
    面の移動方向に対して順方向に回転させることにより、
    該クリーニング部材と該塗布部材との間の空間から所定
    方向へ向かう気流を発生させるように構成したことを特
    徴とする中間転写装置。
  10. 【請求項10】請求項6乃至9の中間転写装置におい
    て、 上記微粉末塗布として、ブラシローラを用いたことを特
    徴とする中間転写装置。
  11. 【請求項11】像担持体と、該像担持体上のトナー像を
    中間転写体に転写する中間転写装置とを備えた画像形成
    装置において、 上記中間転写装置として、請求項6乃至10の中間転写
    装置のいずれかを用いたことを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】トナー像担持体上に形成されたトナー像
    を転写材に転写して画像形成する画像形成方法であっ
    て、転写後の該トナー像担持体表面に接触又は離間可能
    なクリーニング部材により該表面をクリーニングし、該
    クリーニング部材と該トナー像担持体との当接位置より
    該トナー像担持体移動方向下流側に設けられた塗布部材
    により該トナー像担持体表面に微粉末を塗布する画像形
    成方法において、 上記クリーニング部材と上記塗布部材との間の空間から
    所定方向へ向かう気流を発生させることを特徴とする画
    像形成方法。
  13. 【請求項13】上記塗布部材を上記トナー像担持体に接
    触配置した請求項12の画像形成方法において、 上記塗布部材として、該部材内で空気を収容することが
    でき、かつ、上記トナー像担持体との接触によって該部
    材内の空気を排出しうる部材を用い、該塗布部材を該ト
    ナー像担持体表面の移動方向に対して順方向に回転させ
    ることにより、上記クリーニング部材と該塗布部材との
    間の空間から所定方向へ向かう気流を発生させることを
    特徴とする画像形成方法。
  14. 【請求項14】像担持体上に形成されたトナー像を中間
    転写体に一次転写し、該中間転写体上に形成された一次
    転写画像を転写材に二次転写する転写方法であって、二
    次転写後の該中間転写体表面に接触又は離間可能なクリ
    ーニング部材により該表面をクリーニングし、該クリー
    ニング部材と該トナー像担持体との当接位置より該トナ
    ー像担持体移動方向下流側に設けられた塗布部材により
    該中間転写体表面に微粉末を塗布する転写方法におい
    て、 上記クリーニング部材と上記塗布部材との間の空間から
    所定方向へ向かう気流を発生させることを特徴とする転
    写方法。
  15. 【請求項15】上記塗布部材を上記中間転写体に接触配
    置した請求項14の転写方法において、 上記塗布部材として、該部材内で空気を収容することが
    でき、かつ、上記中間転写体との接触によって該部材内
    の空気を排出しうる部材を用い、該塗布部材を該中間転
    写体表面の移動方向に対して順方向に回転させることに
    より、上記クリーニング部材と該塗布部材との間の空間
    から所定方向へ向かう気流を発生させることを特徴とす
    る転写方法。
  16. 【請求項16】トナー像担持体と、トナー像担持体表面
    の残留トナーをクリーニングするクリーニング部材と、
    該クリーニング部材でクリーニングされた残留トナーを
    受け止める該トナー像担持体表面に向けた開口部を有す
    るトナー受け部材と、該開口部の下端縁部に設けられ該
    トナー受け部材と該トナー像担持体表面との間隙をシー
    ルするシール部材とを備え、該シール部材が該トナー像
    担持体表面に対して接離可能に構成された画像形成装置
    において、 上記シール部材の接離動作時に、該シール部材に隣接す
    る空間から所定方向へ向かう少なくとも上記トナー像担
    持体上のトナー像を乱さない程度の気流を発生させる気
    流発生手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】請求項16の画像形成装置において、 上記気流発生手段として、上記シール部材に隣接する空
    間の空気を吸引するような空気吸引手段を用いたことを
    特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項16の画像形成装置において、 上記気流発生手段として、上記シール部材に隣接する空
    間へ空気を送り込む送風手段を用いたことを特徴とする
    画像形成装置。
  19. 【請求項19】中間転写体と、該中間転写体の表面の残
    留トナーをクリーニングするクリーニング部材と、該ク
    リーニング部材でクリーニングされた残留トナーを受け
    止める該中間転写体表面に向けた開口部を有するトナー
    受け部材と、該開口部の下端縁部に設けられ該トナー受
    け部材と該中間転写体表面との間をシールするシール部
    材とを備え、該シール部材が該中間転写体表面に対して
    接離可能に構成された中間転写装置において、 上記シール部材の離接動作時に、該シール部材に隣接す
    る空間から所定方向へ向かう少なくとも上記中間転写体
    上のトナー像を乱さない程度の気流を発生させる気流発
    生手段を設けたことを特徴とする中間転写装置。
  20. 【請求項20】請求項19の中間転写装置において、 上記気流発生手段として、上記シール部材に隣接する空
    間の空気を吸引するような空気吸引手段を用いたことを
    特徴とする中間転写装置。
  21. 【請求項21】請求項19の中間転写装置において、 上記気流発生手段として、上記シール部材に隣接する空
    間に空気を送り込む送風手段を用いたことを特徴とする
    中間転写装置。
  22. 【請求項22】像担持体と、該像担持体上のトナー像を
    中間転写体に転写する中間転写装置とを備えた画像形成
    装置において、 上記中間転写装置として、請求項19乃至21の中間転
    写装置のいずれかを用いたことを特徴とする画像形成装
    置。
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