JP4490601B2 - 画像形成方法及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾式二成分あるいは一成分現像剤を用いた複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成方法及び装置に関するものであり、特に、球形トナーを用いた際のトナー画像転写後のクリーニング不良を対策した電子写真方式の画像形成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乾式二成分あるいは一成分現像剤を用いた複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置において、帯電又は/及び電圧印加部材として従来から一般的に用いられているコロナ帯電方式がある。しかしながら、該コロナ帯電器は放電の際に発生するオゾンによって、感光体の劣化や環境保全上の問題があり、これに代わる手段として直接電圧印加方式を採用した電子写真装置が上市されている。これは、電子写真感光体や中間転写体などに当接した低抵抗部材に電圧を印加することにより、所望の帯電あるいは電圧印加を行うものである。
【0003】
このような電圧印加手段を転写工程に利用する場合、周知のコロナ帯電方式と比べて、被転写材を確実に保持できるために、該被転写材の搬送安定性が高く、転写バイアスも比較的低圧且つ低容量ですむために、装置がコンパクト化でき、オゾン発生の問題もないという利点があることから、多くの機種に搭載され始めている。
【0004】
また、近年の動向として粉砕分級法による不定形トナーに代わって、懸濁重合法や分散重合法などによる重合トナーや、熱気流、流動造粒法による球形処理を施したトナーが用いられつつあり、流動性に優れ、画像形成能にも優れたトナーとして注目されているが、これら球形トナーを用いる際に解決すべき問題点として、像担持体表面におけるクリーニング性の悪さが挙げられる。
【0005】
この対策としてはクリーニング工程にブラシを用いたり、あるいはクリーニングブレードの当接圧を上げることが行われているが、いずれの場合にも感光体に対する機械的なストレスが増加し、感光体寿命を低下させる要因となったり、またブレードの反転が発生し感光体に対して致命的なキズを与えるなどの問題があった。
【0006】
特開平5−333757号公報にはトナーの真円度が0.85以上という球形度の高くないトナーを用い、且つ感光体の表面平均粗さを0.1〜2μmと粗くすることにより、クリーニング性の悪さを改善するという記載がなされている。しかしながら、真円度が低いトナーでは形成される画像の精緻さが期待できない上に、感光体表面粗さのトナー粒径レベルでの経時的な制御など実質的に困難であり、実用的ではない。
【0007】
また、特開平9−96965号公報、特開平9−114232号公報、特開平9−274364号公報及び特開平11−84878号公報等には、転写工程後の像担持体上に残留した球形トナーに対して各種除電手段を用い、残留トナーの帯電量を低減してクリーニング性を改善し得るとの記載がある。しかしながら、上記除電手段を新たに設けることは部品点数の増加や製造コストの増加に直結するものであり、さらに当該残留トナーはもともと転写工程で大きな転写バイアスを印加しても被転写体に転写されずに残留したものであり、その保有する帯電量は正規に転写されたトナーよりも低いと推定され、上記除電手段のみで帯電量が変化しクリーニング性が改善されると言う記載及びその効果は甚だ疑問である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、球形トナーを用いた際に、転写工程後に像担持体上に残留したトナー粒子を簡便な方法で効率よくクリーニングし、且つ効率よく回収することができる新規な電子写真方式の画像形成方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明者らは先ずクリーニング不良が発生する際のトナーの状態を詳細に観察した。その結果、不定形トナーの場合はクリーニング部材に衝突した後にトナー粒子が運動エネルギーを失わずにクリーニング部材表面からの着脱を繰り返し、クリーニング部材からの分離も良好なために容易に回収されるが、球形トナーの場合は衝突した位置でクリーニング部材と被クリーニング材間に挟まった状態で粒子が回転するのみでクリーニング部材からの脱離が起きず、その後クリーニング部材の振動などによってクリーニング部材と被クリーニング材間に生じた僅かな隙間から流出して、クリーニング不良を発生することが判明した。
【0010】
つまり、この現象は特定形状のトナーの場合には、本来トナー粒子が有していた運動エネルギーが上記クリーニング部材との衝突後に保存されずに回転エネルギーに変換されることが、本問題の要因であることが明らかとなった。また、この現象をトナーの付着力として力学的見地から解析すると、中間転写体面に対して垂直方向の付着力と水平方向の付着力の比(水平付着力/垂直付着力)が0.3以下である球形トナーにおいて特に顕著になるという傾向があった。
【0011】
そこで、本発明者らが検討した結果、クリーニング部材の当接状態を工夫すると、球形トナーの運動エネルギーの一部をトナー粒子の回転エネルギーとして変換させずにそのままトナー回収部材への移動エネルギーとして利用することができ、上記問題が劇的に解決されることを見出し本発明に至った。
【0012】
即ち、本発明によれば、第一に、像担持体上のトナー像を被転写体上に転写した後、該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング部材を用いたクリーニング方法において、前記トナー像は製造工程あるいは製造後の工程で球形化した球形トナーを使用し、前記クリーニング部材を該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向に対して角度を有して前記像担持体表面に当接させることとし、遠心分離方式による粉体付着力測定方法で、粉体を付着させた試料面の法線方向を遠心分離装置の回転中心軸に直角な遠心方向と一致させて測定した場合のトナー付着力を垂直方向の付着力F とし、前記粉体を付着させた前記試料面の法線方向を前記遠心分離装置の回転中心軸に平行な方向と一致させて測定した場合のトナー付着力を水平方向の付着力F としたとき、前記球形トナーとして、前記垂直方向の付着力と前記水平方向の付着力との比であるF /F が、0.3以下であるものを用いることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0014】
に、上記第一において、前記像担持体表面上における、前記クリーニング部材と、該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向とのなす角θが、0.1度以上40度以下であることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0015】
に、上記第において、前記θが1度以上30度以下であることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0016】
に、上記第一において、前記クリーニング部材の一部が、前記像担持体の駆動方向と対向する向きに突き出た部分からなる先端部及び前記クリーニング部材の一部が前記像担持体の駆動方向に凹んで屈曲した部分からなる屈曲部のいずれかを有し、前記先端部及び屈曲部は、前記像担持体の幅方向中央に対して端部側に位置されることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0017】
に、上記第において、前記クリーニング部材が、前記先端部及び屈曲部を起点として、前記像担持体の幅方向一端側まで該像担持体に当接されるクリーニング幅の広い部分及び前記像担持体の幅方向他端側まで該像担持体に当接されるクリーニング幅の狭い部分を有し、前記像担持体表面上における前記クリーニング幅の広い部分の長さ方向と該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向とのなす角をθaとし、前記像担持体表面上における前記クリーニング幅の狭い部分の長さ方向と該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向とのなす角をθbとしたとき、θbがθaよりも大きな角度を有することを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0018】
に、上記第一〜第のいずれかにおいて、前記クリーニング部材を、該クリーニング部材の延長方向に駆動させることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0019】
に、上記第において、前記クリーニング部材の延長方向における駆動距離が50mm以下であることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0020】
に、上記第又は第において前記クリーニング部材の駆動周期が前記像担持体の線速をυ,直径をφで表した場合、πφ/υ(秒)以下であることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0021】
に、上記第一〜第のいずれかにおいて、前記クリーニング部材が、作像動作中に周期的に該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向に駆動する機構を有することを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0022】
に、上記第において、前記クリーニング部材の該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向の駆動距離が80mm以下であることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0023】
十一に、上記第又は第において、前記クリーニング部材の駆動周期が前記像担持体の線速をυ,その周長をφで表した場合、φ/2υ(秒)以下であることを特徴とするクリーニング方法が提供される。
【0024】
十二に、上記第一〜第十一のいずれかに記載のクリーニング方法を用いることを特徴とする電子写真方式の画像形成方法が提供される。
【0025】
十三に、像担持体上にトナー像を形成し、該像担持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写した後、該像担持体上に残留したトナーを除去する工程を有する画像形成方法に使用する画像形成装置であって、上記第一〜第十一のいずれかに記載のクリーニング方法に用いられるクリーニング部材の当接機構を具備してなることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置が提供される。
【0032】
第二十一に、上記第五〜第十五のいずれかにおいて、前記球形トナーを回収する手段として前記中間転写体両端部近傍にトナー粒子を静電的に吸引する電界印加機構を設けたことを特徴とする電子写真方式の画像形成方法が提供される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の端的な例としては、先ず図1に開示したような、ベルト形状の中間転写体等の像担持体上に設けたクリーニング手段に関わるものが挙げられる。図1中、点線は従来のクリーニング部材の当接方法を示しており、実線が本発明によるクリーニング部材の当接方法の例である。このように、クリーニング部材を像担持体表面上で、その像担持体の駆動方向の垂直軸より角度(図1中θで表記)を有して当接することにより、球形トナーは図1でいえば中間転写ベルトの右端に集まり、ここでトナー回収手段により回収されるものである。これは図8に表記したクリーニング部拡大図に示したように、本構成のクリーニング部材に球形トナーが衝突するとトナーが該クリーニング部材の傾斜に従って移動するという特有の現象を利用したものである。
【0035】
θの大きさは被クリーニング部材及びトナーの素材や被クリーニング部材の線速・当接圧等により左右されるが、本発明者らが検討した限りでは該中間転写体の駆動方向の垂直軸に対して0.1度以上40度以下であることが好ましく、特に1度以上30度以下の範囲であることが望ましいことが判った。これは角度が小さすぎる場合は球形トナーといえども中間転写体端部方向への移動が生じ難くなることと、また大きすぎる場合はクリーニング工程長が長過ぎて本発明を搭載する電子写真装置が長大なものとなるために、設計上常識的な範囲内で上記のような上限を設定した。
【0036】
図1及び図8では、図面に向かって右側が中間転写体進行方向の下流に位置するような傾き方を示したが、当然ながら左側が下流となるような傾きでも構わず、当該画像形成装置を構成する各部品のレイアウトに応じて任意に選択し得るものである。
【0037】
本発明ではさらにクリーニング効率を向上するべく、クリーニング動作中に該クリーニング部材が駆動する機構を保有させている。このクリーニング部材の駆動によりクリーニング工程で滞留しかかっているトナー粒子に運動エネルギーを与えた結果、さらにクリーニング効率を高まったものと予測している。具体的には本クリーニング部材は図6に点線で例示したように当該クリーニング部材の延長線方向への駆動することにより、上記効果を発現したものと考えている。
【0038】
この動きを実現する該駆動機構の構成としては公知の技術を利用できるが、例えば切り欠き部のあるギアを該クリーニング部材の一方の端に設けてこれをブラシ等他のクリーニング部材やスリーブ駆動系に取り付けて固定できるようにし、他方の端部にスプリング等の牽引部材を設け、ギアのかみ合わせ部が切り欠き部に達した時点で当該クリーニング部材がスプリングの張力に引き寄せられ、該クリーニング部材の延長方向に駆動する機構等が考えられる。
【0039】
図6ではクリーニング部材上流端にギア部を設け下流端にスプリング部を設けた例を示しているが、逆の構成でも構わない。ただし、トナー回収部がある方向への動きが直接運動エネルギーを伝達し得るために、上記のように上流から下流への駆動が好適である。ここで、本発明者等は実機中で様々な条件を検討した結果、該クリーニング部材の駆動距離が50mm以下であることが望ましく、特に30mm以下が好適であることを見出した。これは前記以上の駆動距離の場合は部材駆動時の速度を著しく上げなければならず、前記したような簡易な駆動機構で対応できない上に、経時的な使用によりクリーニング部材や当接する像担持体の消耗が激しくなる場合や、当該クリーニング部材が駆動速度に追従できずにクリーニング不良を起こし易くなるためである。
【0040】
また、本発明者らは該クリーニング部材の駆動周期を像担持体の線速υ(mm/s)と該像担持体の直径φ(mm)を用い、πφ/4υ(sec)以下であることが望ましいことを確認した。これは上記以上の長周期では充分な効果が得られず、速い段階でクリーニング不良等の問題が発生することを確認したためである。
【0041】
また、クリーニング動作中に該クリーニング部材が駆動する機構を保有させていることの他の具体例としては、図7に点線で例示したように当該クリーニング部材を該中間転写ベルトの駆動方向に対して垂直方向へ駆動することにより、クリーニング効果を発現したものと考えている。この動きを実現する該駆動機構の構成としては公知の技術を利用できるが、例えば当該クリーニング部材両端の位置関係が狂わないように両端にガイドを設けた後、一方の端部に切り欠き部のあるギアを設けてこれをブラシ等他のクリーニング部材や中間転写ベルト駆動系等に取り付けて固定し、また他方の端部にスプリング等の牽引部材を設け、ギアのかみ合わせ部が切り欠き部に達した時点で当該クリーニング部材がスプリングの張力に引き寄せられガイドに従って駆動する機構等が考えられる。例えばクリーニング部材上流端にギア部を設け下流端にスプリング部を設けた例が考えられるが、逆の構成でも構わない。ただし、クリーニング部材の駆動開始方向が直接トナーに対して運動エネルギーを伝達し得るために、先ずはトナー回収部が設けてある下流端部側への駆動からはじまることが好適である。
【0042】
さらに、本発明者等は実機中で様々な条件を検討した結果、該クリーニング部材の駆動距離が80mm以下であることが望ましく、特に50mm以下が好適であることを見出した。これ以上の駆動距離の場合は部材駆動時の速度を著しく上げねばならず、前記したような簡易な駆動機構では対応できない上に、経時的な使用によりクリーニング部材や当接する像担持体の消耗が激しくなる場合や、当該クリーニング部材が駆動速度に追従できずに逆転(メクレ)や破損等の問題を起こし易くなるためである。
【0043】
本発明者らは、該クリーニング部材の駆動周期を像担持体の線速υ(mm/s)と該中間転写ベルトの周長φ(mm)を用い、φ/2υ(sec)以下であることが望ましいことを確認した。これは上記以上の長周期では充分な効果が得られず、速い段階でクリーニング不良等の問題が発生することを確認できたためである。
【0044】
本発明の別の例としては、図2及び図3に開示したような、ベルト形状の中間転写体等の像担持体上に設けたクリーニング手段に関わるものが挙げられる。図2はクリーニング部材の先端部を中間転写体表面の中央部に設けた場合で、点線は従来のクリーニング部材の当接方法を示しており、実線が本発明によるクリーニング部材の当接方法の例である。このように、クリーニング部材を像担持体表面の駆動方向の垂直軸より角度(図2及び3中θで表記)を有して当接することにより、球形トナーは中間転写ベルトの両端に集まり、ここでトナー回収手段により回収されるものである。もちろん、この場合も図8に表記したクリーニング部拡大図に示されるように、本構成のクリーニング部材に球形トナーが衝突するとトナーが該クリーニング部材の傾斜に従って移動するという特有の現象を利用したものである。
【0045】
なお、本発明でいうクリーニング部材の角度とは、被クリーニング部材である像担持体表面上のクリーニング部材当接平面における当接角度を表しており、いわゆるカウンターブレード方式などの像担持体表面上のクリーニング部材当接平面ではない軸の角度までは言及しないが、本発明は上記カウンターブレードあるいは順方向の当接方式などブレードの3次元的な当接方法には限定されずに利用できる。
【0046】
図2におけるθあるいは図3におけるθbの大きさは、被クリーニング部材及びトナーの素材や被クリーニング部材の線速・当接圧等にも多少左右されるが、本発明者らが検討した限りでは該中間転写体の駆動方向の垂直軸に対して0.5度以上40度以下であることが好ましく、特に1度以上30度以下の範囲であることが望ましいことが判った。これは角度が小さすぎる場合は、球形トナーの場合クリーニング部材に衝突した際にトナー粒子の移動エネルギーが横方向への移動エネルギーに変換されず、その場における回転エネルギーに転換され中間転写体端部への移動が生じ難くなることと、また大きすぎる場合は、クリーニング工程長が長過ぎて本発明を搭載する電子写真装置自体が長大なものとなるために、設計レイアウト上常識的な範囲内で上記上限を設定した。当然のことながら、図2におけるθaの大きさは必ずしも上記範囲内ではなくても良く、例えば40度以上の角度に設定されてもクリーニング幅が短いのでクリーニング工程長の増大には影響し難いので、上記条件には該当しない。
【0047】
図3及び図8では図面に向かって主に右側にトナー粒子が移動するような構成例を示しているが、当然ながら該クリーニング部材の左側の長さが右よりも長くなるような構成でも本発明は構わず、当該画像形成装置を構成する各部品のレイアウトに応じて任意に選択し得るものである。
【0048】
本発明の更に別の例としては、図4及び5に開示したような、ベルト形状の中間転写体等の像担持体上に設けたクリーニング手段に関わるものが挙げられる。図4はクリーニング部材の屈曲部を中間転写体表面の中央部に設けた場合で、点線は従来のクリーニング部材の当接方法を示しており、実線が本発明によるクリーニング部材の当接方法の例である。このように、クリーニング部材を像担持体表面の駆動方向の垂直軸より角度(図4及び5中θで表記)を有して当接することにより、球形トナーは中間転写ベルトの中央部に集まり、ここでトナー回収手段により回収されるものである。もちろん、この場合も図8に表記したクリーニング部拡大図に示されるように、本構成のクリーニング部材に球形トナーが衝突するとトナーが該クリーニング部材の傾斜に従って移動するという特有の現象を利用したものである。
【0049】
なお、本発明でいうクリーニング部材の角度とは、被クリーニング部材である像担持体表面上のクリーニング部材当接平面における当接角度を表しており、いわゆるカウンターブレード方式などの像担持体表面上のクリーニング部材当接平面ではない軸の角度までは言及しないが、本発明は上記カウンターブレード(逆方向)あるいは順方向の当接方式などブレードの3次元的な当接方法には限定されずに利用できる。
【0050】
図4におけるθあるいは図5におけるθbの大きさは、被クリーニング部材及びトナーの素材や被クリーニング部材の線速・当接圧等にも多少左右されるが、本発明者らが検討した限りでは、図2及び3で示される場合と同様該中間転写体の駆動方向の垂直軸に対して0.5度以上40度以下であることが好ましく、特に1度以上30度以下の範囲であることが望ましいことが判った。これは角度が小さすぎる場合は、球形トナーの場合クリーニング部材に衝突した際にトナー粒子の移動エネルギーが横方向への移動エネルギーに変換されず、その場における回転エネルギーに転換され中間転写体端部への移動が生じ難くなることと、また大きすぎる場合は、クリーニング工程長が長過ぎて本発明を搭載する電子写真装置自体が長大なものとなるために、設計レイアウト上常識的な範囲内で上記上限を設定した。当然のことながら、図5におけるθaの大きさは必ずしも上記範囲内ではなくても良く、例えば40度以上の角度に設定されてもクリーニング幅が短いのでクリーニング工程長の増大には影響し難いので、上記条件には該当しない。
【0051】
図4及び図5では図面に向かって主に右側にトナー粒子が移動するような構成例を示しているが、当然ながら該クリーニング部材の左右が反転した構成でも本発明は構わず、当該画像形成装置を構成する各部品のレイアウトに応じて任意に選択し得るものである。
【0052】
なお、以上の図1〜図7で示される場合において、中間転写体の端部、両端部あるいは中央部に集まったトナー粒子は、そのまま該中間転写体の曲率を応用してその表面から落下させて回収しても良いが、公知のトナー回収手段を利用でき、例えばブラシ、ベルトやローラ等で回収する機構を設けても構わない。更に、中間転写体は高速に駆動するため該中間転写体に接触せずにトナー粒子を回収する方法として、トナーを含む気流ごと吸引して回収する手段を利用したり、あるいは静電的にトナーを回収する電圧印加手段を設けて回収したり、上記の方法を併用しても利用できる。
【0053】
本発明においては、遠心分離方式による粉体付着力測定方法によって測定される球形トナーと被転写体とが形成する付着力の内訳が、垂直方向の付着力と水平方向の付着力の比(水平付着力/垂直付着力)が0.3以下である球形トナーが用いられる。
【0054】
そこで、遠心分離による粉体付着力測定方法について説明する。
まず、遠心分離方式による被当接膜面に対して垂直方向の粉体付着力測定を実施する際の装置について説明する。
図9から図11は、本発明に係る粉体付着力測定装置の測定セル、遠心分離装置を示す図である。
【0055】
図9は、粉体付着力測定装置の測定セルの説明図である。図9において、1は測定セルであり、測定セル1は、粉体を付着させた試料面2aを有する試料基板2と、試料基板2から分離した粉体を付着させる付着面3aを有する受け基板3と、試料基板2の試料面2aと受け基板3の付着面3aの間に設けられたスペーサ4から構成される。
【0056】
図10は、粉体付着力測定装置の遠心分離装置の一部断面図である。図10において、5は遠心分離装置であり、遠心分離装置5は、測定セル1を回転させるロータ6と、保持部材7を備えている。ロータ6は、自身の回転中心軸9に対して垂直な断面で穴形状であり、保持部材7を設置する試料設置部8を有している。保持部材7は、棒状部7aと、棒状部7aに設けられ測定セル1を保持するセル保持部7b、測定セル1をセル保持部7bから押し出すための穴部11、棒状部7aを試料設置部8に固定する設置固定部10を備えている。セル保持部7bは、測定セル1を設置したときに、測定セル1の垂直方向がロータの回転中心軸9に垂直となるように構成される。また、試料基板2、受け基板3、スペーサ4、保持部材7は、大きな遠心力に耐えられる強度があり、またロータ6に設置したときに、遠心分離装置の最大回転数まで回転可能な重量以下となるような軽量の材料を用いる必要がある。
【0057】
次に、上記の装置を用いてトナーの非静電的付着力を測定する方法を説明する。
先ず、フィルム状の感光体を作製し、試料基板2の形状に合わせて加工し、試料基板2に接着剤で貼り付ける。次に、未帯電のトナーを、試料基板2に貼り付けられた感光体(試料面2a)上に自然落下させて付着させる。次に、図9のように、試料基板2、受け基板3及びスペーサ4を用いて測定セル1を構成する。測定セル1を、保持部材7をロータ6の試料設置部8に設置したときに、試料基板2が受け基板3とロータ6の回転中心軸9の間になるように、保持部材7のセル保持部7bに設置する。保持部材7を、測定セル1の垂直方向がロータの回転中心軸9に垂直となるように、ロータ6の試料設置部8に設置する。遠心分離装置5を稼働してロータ6を一定の回転数で回転させる。試料基板2に付着したトナーは回転数に応じた遠心力を受け、トナーの受ける遠心力がトナーと試料面2a間の付着力よりも大きい場合は、トナーが試料面2aから分離し、付着面3aに付着する。
【0058】
トナーの受ける遠心力Fは、トナーの重量m、ロータの回転数f(rpm)、ロータの中心軸から試料基板のトナー付着面までの距離rを用いて、下式(1)より求められる。
【数1】
F=m×r×(2πf/60)2 (1)
トナーの重量mは、トナーの真比重ρ、円相当径dを用いて、下式(2)より求められる。
【数2】
m=(π/6)×ρ×d3 (2)
式(1)と式(2)より、トナーの受ける遠心力Fは、下式(3)から求められる。
【数3】
F=(π3/5400)×ρ×d3×r×f2 (3)
【0059】
遠心分離終了後、保持部材7をロータ6の試料設置部8から取り出し、保持部材7のセル保持部7bから測定セル1を取り出す。受け基板3を交換し、測定セル1を保持部材7に設置し、保持部材7をロータ6に設置し、ロータ6を前回よりも高回転数で回転させる。トナーの受ける遠心力が前回よりも大きくなり、付着力の大きなトナーが、トナーが試料面2aから分離して付着面3aに付着する。
【0060】
遠心分離装置の設定回転数を低回転数から高回転数へ変えて同様の操作を実施することにより、各回転数で受ける遠心力と付着力の大小関係に応じて、試料面2a上のトナーが付着面3aに移動する。
【0061】
全ての設定回転数について遠心分離を実施後、各回転数の受け基板3の付着面3aに付着したトナーの粒径を計測することにより、式(3)を用いて各トナーの付着力を求めることができる。
【0062】
なお、トナーの粒径及び個数の測定は、光学顕微鏡で付着面3a上のトナーを観察し、その画像をCCDカメラを通してコンピュータに取り込み、画像処理ソフトウェアを用いておこなうことができる。
【0063】
次いで、被当接膜面に対して水平方向の粉体付着力測定を実施する際の装置について説明する。
本測定は、かつて本発明者らが出願した特開平11−64212号公報などの記載に従って測定を行っている。
【0064】
図11は、本発明に係る粉体付着力測定装置の一実施例である遠心分離装置の一部断面図である。図11において、21は粉体付着力測定装置であり、粉体付着力測定装置21は、粉体を付着させた試料面2aを有する試料基板2と、遠心分離装置23と、を備えている。試料基板2は、試料面2aが四角形である部材から構成されている。
【0065】
遠心分離装置23は、ロータ25と、保持部材26とを有する。ロータ25は、回転軸24まわりに回動自在に設けられ、試料基板2の試料面2aが鉛直上方を向くとともに回転軸24に対して垂直となるように内部に試料基板2を保持する。また、保持部材26の形状に対応する形状の凹みを有し、保持部材26を嵌合可能に支持する試料設置部25aを有する。ロータ25は、試料設置部25aが回転軸24に対して傾斜しているアングルロータである。
【0066】
保持部材26は、棒状部27と棒状部27に設けられ試料基板2を保持する基板保持部28とを備えている。保持部材26の棒状部27は、先端に設けられた配置調節部27aと、ロータ25の試料設置部25aに嵌合したとき試料設置部25aの内周面に当接する配置固定部27bと、を有している。保持部材26の基板保持部28は、試料基板2を保持部材26に対して固定する固定部材を備えるとともにガイド29を備えている。ガイド29は、基板保持部28に保持された試料基板2の試料面2aが基板保持部28の内周面に接触することがないように試料面2aの周辺部に対応する基板保持部28の内周面部分に設けられている。ガイド29と試料基板2との間には隙間が形成されるようになっている。前記固定部材はねじ30から構成されている。基板保持部28に試料面2aを鉛直上方に向けて試料基板2を挿入した後、ねじ30で試料基板2を保持部材26に固定して保持させるようになっている。
【0067】
試料基板2は、保持部材26の基板保持部28に保持されたとき設置方向が一定となるような形状の部材から構成される。試料基板2及び保持部材26は、遠心分離装置23のロータ25の大きな遠心力に耐えられる強度があり、ロータ25が最大回転数で回転可能な重量以下の軽量の部材から構成される。保持部材26の配置調節部27aは、何等かの治具で保持部材の向きを調整することができる突起を有する凸部あるいはドライバーの先端に対応する形状である凹みを有する凹部から構成される。
【0068】
保持部材の配置固定部27bは、ゴム等の弾力性を有する部材から構成される。一実施例の遠心分離式付着力測定方法は、基板配置工程と、付着力導出工程と、を備えている。前記基板配置工程においては、上述された図11に示された粉体付着力測定装置21を用いて、操作者が試料基板2を試料面2aが鉛直上方を向くようにして保持部材26の基板保持部28へ挿入し、ねじ30を用いて試料基板2を保持部材26に固定して、保持部材26の基板保持部28に試料基板2を保持させる。操作者が保持部材26を試料設置部25aに嵌合して、配置調節部27aを保持部材26の棒状部27の軸線まわりに回転させ、且つ配置固定部27bを試料設置部25aの内周面に当接させることにより、基板保持部28に保持された試料基板2の試料面2aが鉛直上方を向くとともに、ロータ25の回転軸24に対して垂直となるように、回転軸24に対して垂直な方向に対する試料設置部25a内での保持部材26の向きが調節され固定される。このため、試料基板2の試料面2aに付着した粉体にロータ25の回転による遠心力が試料面2aに平行な方向に向って作用するよう保持部材26をロータ25内に配置することを容易に行うことができる。
【0069】
また、ねじ30を用いて試料基板2を保持部材26に対して固定させているので、試料基板2の試料面2aが鉛直上方を向くとともに、ロータ25の回転軸24に対して垂直となる状態を容易に維持することができる。前記付着力導出工程においては、内部に試料基板2を保持するロータ25を回転軸24まわりに回動させることにより試料基板2上の前記粉体を移動させて、前記粉体の粒径、前記粉体の比重、回転軸24から前記粉体の測定領域の中心位置までの距離、及びロータ25の回転数から前記粉体の試料面2aへの付着力が求められる。このため、ロータ25を用いて試料基板2に大きな遠心力を加えることにより、付着力が大きい粉体の付着力の測定を行うことができる。
【0070】
球形トナーに関する公知の報告例として、例えば特開平6−308759号公報、特開平7−152218号公報、特開平7−152242号公報、特開平7−152253号公報、特開平7−152304号公報、特開平7−175266号公報、特開平8−328306号公報、特開平8−328341号公報などで、球形トナーの球形度を表す形状係数として、以下のような関数を利用してトナー形状を限定している。
【数4】
SF1=(X2/A)×(π/4)×100 (4)
【数5】
SF2=(P2/A)×(1/4π)×100 (5)
【0071】
上式中、Xは画像上の現像剤の絶対最大長を、Pは現像剤投影像の周囲長を、Aは現像剤投影像の面積を表す。例えば、上式(4)におけるSF1が105以上、160未満である等の限定により形状を数値化しているが、本発明者らが検討し得られた知見からは形状を如何に数値的に限定しても、当該トナーを構成する樹脂や外添剤等の素材が変化する現況では特定の素材に関しては成立するかもしれないが、球形トナーの挙動自体を制御することはできないことが判った。例えば、図12に示したような場合、付着力としては2つのトナーには大きな差が生じるが、上記SF値では両者の差はほとんど確認されない。換言すれば、上式における球形度の数値化は、構成素材の限定などを無くしては物理的には単にトナー粒子の“丸さ”を示す因子に過ぎず、これが電子写真方式にて形成される画像の品質や特性を直接左右する因子とは成り得ず、例え上記条件を満たしても本質的な問題解決にはならず、例外も多分に含まれる。そこで、本発明者らは、上記トナーの球形化に基づくトナー特性の違いを、トナー粒子と他部材間の付着力という物理的に認識される吸着エネルギーの形式で測定・制御することにより、上記問題を例外なく解決することが可能であることを確認し、本発明に至ったものである。
【0072】
本発明でいう垂直及び水平方向の付着力の比とは、トナー粒子個々が接触部材に付着した際に働く動的な摩擦係数を示したものであると考えている。従って、当該付着力の比(水平方向/垂直方向)が小さいほどトナー粒子は接触部材と接触している箇所から動き易くなり、流動状態に成りやすいことを表す値であり、トナー粒子の形状を端的に表す数値であると考えている。
【0073】
ここで、本発明で用いるトナーについて説明する。本発明で用いられる球形トナーとしては公知のものを利用できるが、垂直及び水平方向の付着力から規定される粒子を作製する方法として、分散重合法及び懸濁重合法により作製されたものが好適である。
【0074】
(分散重合トナー)
先ず、本発明の“分散重合トナー”から説明を進める。
【0075】
〔樹脂粒子A〕
本発明における樹脂粒子Aは親水性有機液体に、その親水性有機液体に溶解する高分子分散剤を加え、これに前記親水性液体には溶解するが、生成する重合体は前記親水性液体にて膨潤されるか、あるいは殆ど溶解しない一種又は二種以上のビニル単量体を加えて重合することにより製造される。
【0076】
〔親水性有機液体〕
前記の種粒子の形成時及び種粒子の成長反応時に用いる単量体の希釈剤としての親水性有機液体としては、メチルアルコール、エチルアルコール、変性エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t−アミルアルコール、3−ペンタノール、オクチルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールなどのアルコール類、メチルセロソルブ、セロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテルアルコール類などが代表的なものとして挙げられる。これらの有機液体は単独で、若しくは二種以上の混合物して用いることができる。
【0077】
なお、アルコール類及びエーテルアルコール類以外の有機液体と、上述のアルコール類及びエーテルアルコール類とを併用することで、有機液体が生成重合体粒子に対して溶解性をもたせない条件下で、有機液体のSP値を種々変化させて重合を行なうことにより、生成される粒子の大きさ、種粒子同士の合一及び新粒子の発生を抑制することが可能である。
【0078】
この場合の併用する有機液体としては、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、四塩化炭素、トリクロルエチレン、テトラブロムエタンなどのハロゲン化炭化水素類、エチルエーテル、ジメチルグリコール、シリオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、メチラール、ジエチルアセタールなどのアセタール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサンなどのケトン類、ぎ酸ブチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、セロソルブアセテートなどのエステル類、ぎ酸、酢酸、プロピオン酸などの酸類、ニトロプロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドなどの硫黄、窒素含有有機化合物類、その他水も含まれる。
【0079】
また、重合開始時、重合途中、重合末期とそれぞれ混合溶媒の種類及び組成を変化させ、生成する重合体粒子の平均粒径、粒径分布、乾燥条件などを調整することができる。
【0080】
〔分散安定剤〕
種粒子製造時、又は成長粒子の製造時に使用される高分子分散剤の適当な例としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸又は無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有するアクリル系単量体、例えばアクリル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸β−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコール又はビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、又はビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原子又はその複素環を有するものなどのホモポリマー又は共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、並びにメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類、又は前記親水性モノマーとスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのベンゼン核を有するもの又はその誘導体、又はアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体との共重合体、更に、架橋性モノマー、例えばエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、メタクリル酸アリル、ジビニルベンゼンなどとの共重合体も使用可能である。
【0081】
これらの高分子分散剤は、使用する親水性有機液体、目的とする重合体粒子の種、及び種粒子の製造か成長粒子の製造かにより適宜選択されるが、特に重合体粒子同士の合一を主に立体的に防ぐ意味で、重合体粒子表面への親和性、吸着性が高く、しかも親水性有機液体への親和性、溶解性の高いものが選ばれる。また、立体的に粒子同士の反撥を高めるために、分子鎖がある程度の長さのもの、好ましくは分子量が1万以上のものが選ばれる。しかし、あまり分子量が高いと、液粘度の上昇が著しく、操作性、撹拌性が悪くなり、生成重合体の粒子表面への析出確率のばらつきを与えるため注意を要する。また、先に挙げた高分子分散剤の単量体を一部、目的とする重合体粒子を構成する単量体に共存させておくことも安定化には効果がある。
【0082】
更に、これら高分子分散剤とともに、コバルト、鉄、ニッケル、アルミニウム、銅、錫、鉛、マグネシウムなどの金属又はその合金(特に粒径1μm以下のものが好ましい)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化珪素などの酸化物の無機化合物微粉体、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、燐酸エステルなどの陰イオン界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩型の陽イオン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えば、アラニン型「例えばドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシン」などのアミノ酸型やベタイン型の両性界面活性剤を併用しても、生成重合体粒子の安定性及び粒径分布の改良を更に高めることができる。
【0083】
一般に、種粒子製造時の高分子分散剤の使用量は、目的とする重合体粒子形成用の重合性単量体の種類によって異なるが、親水性有機液体に対し0.1重量%〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。高分子分散安定剤の濃度が低い場合には、生成する重合体粒子は比較的大粒径のものが得られ、濃度の高い場合には小粒径のものが得られるが、10重量%を越えて用いても小径化への効果は少ない。
【0084】
〔単量体〕
また、前記のビニル単量体とは、親水性有機液体に溶解可能なものであり、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルエチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレンなどのスチレン類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチル脂肪酸モノカルボン酸エステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸、若しくはメタクリル酸誘導体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル類などからなる単独又は相互の混合物及びこれらを50重量%以上含有し、これらと共重合し得る単量体との相互の混合物を意味する。
【0085】
また、本発明における前記の重合体は、耐オフセット性を高めるために、重合性の二重結合を二個以上有するいわゆる架橋剤の存在下に重合させたものであっても良い。好ましく用いられる架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン及びそれらの誘導体である芳香族ジビニル化合物、その他エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールメタクリレート、トリエチレングリコールメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アリルメタクリレート、tert−ブチルアミノエチルメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートなどのジエチレン性カルボン酸エステル、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンなど全てのジビニル化合物、及び三個以上のビニル基を持つ化合物が挙げられ、これらは単独又は混合物などで用いられる。
【0086】
このように架橋された種粒子を用いて成長重合反応を引き続いて行った場合には、成長する重合体粒子の内部が架橋されたものとなる。また一方で、成長反応に用いるビニル単量体溶液に上記の架橋剤を含有させた場合には、粒子表面が硬化された重合体が得られる。
【0087】
〔連鎖移動剤〕
また、平均分子量を調節する目的として、連鎖移動定数の大きな化合物を共存させて重合を行わせるものに、例えば、メルカプト基をもつ低分子化合物や四塩化炭素、四臭化炭素が挙げられる。
【0088】
〔重合開始剤〕
また、前記単量体の重合開始剤としては、例えば2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系重合開始剤、ラウリルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオクトエートなどの過酸化物系重合開始剤、過硫酸カリウムなどの過硫酸化物系重合開始剤、これにチオ硫酸ナトリウム、アミンなどを併用した系などが用いられる。重合開始剤濃度は、ビニル単量体100重量部に対して0.1〜10重量部が望ましい。
【0089】
〔重合条件〕
種粒子を得るための重合条件は、重合体粒子の目標平均粒径、目標粒径分布に合わせて、親水性有機液体中の高分子分散剤、ビニル単量体の濃度、及び配合比が決定される。一般に、粒子の平均粒径を小さくしようとするならば、高分子分散剤の濃度を高く、また平均粒径を大きくしようとするならば、高分子分散剤の濃度が低く設定される。一方、粒子径分布を非常に鋭くしようとするならば、ビニル単量体濃度を低く、また、比較的広い分布でもよい場合は、ビニル単量体濃度は高く設定される。
【0090】
粒子の製造は親水性有機液体に、高分子分散安定剤を完全に溶解した後、一種又は二種以上のビニル単量体、重合開始剤、その他必要ならば無機微粉末、界面活性剤、染料、顔料などを添加し、30〜300rpmの通常の撹拌にて、好ましくはなるべく低速で、しかもパドル型よりもタービン型の撹拌翼を用いて、槽内の流れが均一になるような速度で撹拌しながら、用いた重合開始剤の重合速度に対応した温度にて加熱し重合が行なわれる。なお、重合初期の温度が生成する粒子種に大きな影響を与えるため、単量体を添加した後に温度を重合温度まで上げ、重合開始剤を小量の溶媒に溶解して投入した方が望ましい。重合の際には、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性気体にて反応容器内の空気中の酸素を充分に追い出す必要がある。この酸素パージが不充分であると、微粒子が発生し易い。重合を高重合率域で行なうには5〜40時間の重合時間が必要であるが、所望の粒子径、粒子径分布の状態で重合を停止させたり、また重合開始剤を順次添加したり、高圧下で反応を行なうことにより重合速度を速めることができる。
【0091】
重合終了後は、そのまま染着工程に用いてもよいし、沈降分離、遠心分離、デカンテーションなどの操作により不必要な微粒子、残存モノマー、高分子分散安定剤などを除いた後に、重合体スラリーとして回収して染着を行なってもよいが、分散安定剤を除去しない方が染着の安定性は高く、不要な凝集が抑制される。
【0092】
〔染着工程〕
本発明における染着は次のようなものである。即ち、樹脂粒子Aを溶解せしめない有機溶媒中に樹脂粒子Aを分散し、この前又は後に前記溶媒中に染料を溶解させ、前記染料を樹脂粒子A中に浸透させ着色せしめた後、前記有機溶媒を除去して染着トナーを製造する方法において、前記染料の前記有機溶媒に対する液解度(D1)及び前記樹脂粒子Aの樹脂に対する前記染料の溶解度(D2)の関係が、(D1)/(D2)≦0.5となる染料を選択使用する。これにより、樹脂粒子Aの深部まで染料が浸透(拡散)したトナーを効率よく製造することができる。この明細書における溶解度は25℃の温度で測定されたものと定義される。
【0093】
なお、染料の樹脂中への溶解度とは、染料の溶媒中への溶解度と全く同じ定義であり、樹脂中に染料が相溶状態で含有させることができる最大量を意味する。この溶解状態あるいは染料の析出状態の観察は、顕微鏡を用いることにより容易に行なうことができる。樹脂に対する染料の溶解性を知るには、上記した直接観察による方法の代わりに間接的な観察方法によってもよい。この方法は樹脂と溶解度係数が近似する液体、即ち樹脂をよく溶解する溶媒を用い、この溶媒に対する染料の溶解度を樹脂に対する溶解度として定めてもよい。
【0094】
〔染料〕
着色に使用する染料としては、前述のように使用する有機溶媒への該染料の溶解度(D1)より樹脂粒子を構成する樹脂への該染料の比(D1)/(D2)が0.5以下である必要がある。更に(D1)/(D2)が0.2以下とすることが好ましい。染料としては、上記の溶解特性を満たせば特に制限はないが、カチオン染料、アニオン染料などの水溶性染料は環境変動が大きいおそれがあり、またトナーの電気抵抗が低くなり、転写率が低下するおそれがあるので、バット染料、分散染料、油溶性染料の使用が好ましく、特に油溶性染料が好ましい。また、所望の色調に応じて数種の染料が併用することもできる。
【0095】
染着される染料と樹脂粒子との比率(重量)は、着色度に応じて任意に選択されるが、通常は樹脂粒子1重量部に対して、染料1〜50重量部の割合で用いるのが好ましい。例えば、染着溶媒にSP値の高いメタノール、エタノールなどのアルコール類を使用し、樹脂粒子としてSP値が9程度のスチレン−アクリル系樹脂を使用した場合、使用し得る染料としては、例えば、以下のような染料が挙げられる。
【0096】
C.I. SOLVENT YELLOW(6,9,17,31,35,1,102,103,105)
C.I. SOLVENT ORANGE(2,7,13,14,66)
C.I. SOLVENT RED(5,16,17,18,19,22,23,143,145,146,149,150,151,157,158)
C.I. SOLVENT VIOLET(31,32,33,37)
C.I. SOLVENT BLUE(22,63,78,83〜86,91,94,95,104)
C.I. SOLVENT GREEN(24,25)
C.I. SOLVENT BROWN(3,9)など。
【0097】
市販染料では、例えば保土谷化学工業社製の愛染SOT染料Yellow−1,3,4、Orange−1,2,3、Scarlet−1、Red−1,2,3、Brown−2、Blue−1,2、Violet−1、Green−1,2,3、Black−1,4,6,8や、BASF社製のsudan染料、Yellow−140,150、Orange−220、Red−290,380,460、Blue−670や、三菱化成社製のダイアレジン、Yellow−3G,F,H2G,HG,HC,HL、Orange−HS,G、Red−GG,S,HS,A,K,H5B、Violet−D、Blue−J,G,N,K,P,H3G,4G、Green−C、Brown−Aや、オリエント化学社製のオイルカラー、Yellow−3G,GG−S,#105、Orange−PS,PR,#201、Scarlet−#308、Red−5B、Brown−GR,#416、Green−BG,#502、Blue−BOS,HN、Black−HBB,#803,EE,EX、住友化学工業社製のスミプラスト、ブルーGP、OR、レッドFB,3B、イエローFL7G,GC、日本化薬社製のカヤロン、ポリエステルブラックEX−SH3、カヤセットRed−BのブルーA−2Rなどを使用することができる。もちろん、染料は樹脂粒子と染着時に使用する溶媒の組み合わせで適宜選択されるため、上記例に限られるものではない。
【0098】
〔染着用有機溶媒〕
染料を樹脂粒子に染着させるために用いる有機溶媒としては、使用する樹脂粒子が溶解しないもの、あるいは若干の膨潤をきたすもの、具体的には溶解性パラメーター(SP値)の差が1.0以上、好ましくは2.0以上のものが使用される。例えば、スチレン−アクリル系樹脂粒子に対しては、SP値が高いメタノール、エタノール、n−プロパノールなどのアルコール系、あるいはSP値が低いn−ヘキサン、n−ヘプタンなどを使用する。SP値の差があまりに大きすぎると、樹脂粒子に対する濡れが悪くなり、樹脂粒子の良好な分散が得られないため、最適なSP値の差は2〜5が好ましい。
【0099】
〔染着工程〕
染料を溶解した有機溶媒中に樹脂粒子を分散させた後、液温度を樹脂粒子のガラス転移温度以下に保ち、撹拌することが好ましい。これにより、樹脂粒子の凝集を防ぎながら染着することが可能となる。撹拌の方法は市販されている撹拌機、例えばホモミキサー、マグネチックスタラーなどを用いて撹拌すればよい。また、分散重合などで重合終了時得られるスラリー、つまり有機溶媒中に重合樹脂粒子が分散している状態の分散液に、染料を直接添加して前記の条件にて加熱撹拌してもよい。加熱温度がガラス転移温度超過の場合は樹脂粒子同士の融着が生じてしまう。染着後のスラリーを乾燥する方法としては、特に限定はされないが、濾過した後に減圧乾燥あるいは濾別しないで直接減圧乾燥すればよい。本発明において、濾別した後に風乾または減圧乾燥して得られた着色粒子は、凝集は殆どなく、投入した樹脂粒子の粒度分布を殆ど損なわないで再現する。
【0100】
(懸濁重合トナー)
続いて、懸濁重合トナーについて説明する。
【0101】
〔モノマー〕
懸濁重合に使用される重合性単量体はビニル基を有するモノマーであり、具体的には以下のようなモノマーが挙げられる。即ち、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、ブチルスチレン、オクチルスチレンなどのスチレン及びその誘導体が挙げられ、なかでもスチレン単量体が最も好ましい。他のビニル系単量体として、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレン系不飽和モノオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、ふっ化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸−2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物類、ビニルナフタレンなどを挙げることができ、これらの単量体を単独あるいは混合して用いることができる。
【0102】
〔架橋剤〕
単量体組成物中には、架橋重合体を生成させるために、次のような架橋剤を存在させて懸濁重合させてもよい。架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ポリエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2′−ビス(4−メタクリルロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2′−ビス(4−アクリルオキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールメタンテトラアクリレート、ジブロムネオペンチルグリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリルなどが挙げられる。
【0103】
架橋剤の使用量が多過ぎると、トナーが熱で溶融しにくくなり、熱定着性、熱圧定着性が劣ることになる。また、架橋剤の使用量が少くな過ぎると、トナーとして必要な耐ブロッキング性、耐久性などの性質が低下し、熱ロール定着において、トナーの一部が紙に完全に固着しないでロール表面に付着し、次の紙に転写するという、コールドオフセットが発生してしまう。従って、用いる架橋剤量は、重合性単量体100重量部に対して0.001〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。
【0104】
〔離型剤〕
また、得られるトナーのオフセット防止のために、重合組成物に離型剤を含有させることができる。離型剤としては、低分子量のポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンが好ましい。この低分子量オレフィン重合体は、着色剤と共に重合性単量体中に分散させておくのが好ましい。なお、離型剤は重合性単量体100重量部に対して1〜15重量部使用することが好ましい。離型剤の使用量が1重量部未満では、得られたトナーが充分な離型効果をもたず、ローラ上にオフセットしやすくなる。逆に使用量が15重量部を超過すると、トナーから離型剤が摩擦帯電付与部材にスペントするようになるし、また、トナーの流動性が極めて悪くなる。
【0105】
〔着色剤〕
単量体に含有される着色剤としては、従来知られている染料及びカーボンブラック、カーボンブラックの表面を樹脂で被覆してなるグラフト化カーボンブラックのような顔料が使用可能である。その他の着色剤としては、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6G、レーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系染料、ジスアゾ系染料などの染顔料がある。なお、これらの着色剤は、重合性単量体100重量部に対して0.1〜30重量部使用できる。
【0106】
〔分散安定剤〕
分散安定剤としては次のものが使用可能である。即ち、ポリビニルアルコール、でん粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、タルク、粘土、珪藻土、金属酸化物粉末などが用いられる。これらは水に対して0.1〜10重量%の範囲で用いるのが好ましい。
【0107】
〔重合開始剤〕
本発明において、重合開始剤は造粒後の単量体組成物を含む分散液中に添加してもよいが、個々の単量体組成物粒子に均一に重合開始剤を付与する点からは、造粒前の単量体組成物に含有させておくことが望ましい。このような重合開始剤としては、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、1,1′−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−4−メチキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスブチロニトリルなどのアゾ系又はジアゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、イソプロピルパーオキサイド、2,4−ジクロリルベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイドなどの過酸化物系重合開始剤が挙げられる。
【0108】
〔磁性体〕
本発明のトナーは、磁性体を含有する型の磁性トナーであってもよい。磁性トナーとするには、単量体組成物に磁性粒子を添加すればよい。本発明に用いることができる磁性体には、例えば、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属の粉末、若しくはマグネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合物の粉末が挙げられる。磁性粒子としては、粒径が0.05〜5μm、好ましくは0.1〜1μmのものが用いられるが、小粒径トナーを生成する場合には、粒径0.8μm以下の磁性粒子を使用することが望ましい。この磁性粒子は、単量体組成物100重量部中に10〜60重量部含有されていることが望ましい。また、これら磁性粒子はシランカップリング剤、チタンカップリング剤などの表面処理剤、あるいは適当な反応性の樹脂などで処理されていてもよい。この場合、磁性粒子の表面積あるいは表面に存在する水酸基の密度にもよるが、通常、磁性粒子100重量部に対して表面処理剤が5重量部以下、好ましくは0.1〜3重量部の処理で、充分な重合性単量体への分散性が得られ、トナー物性に対しても悪影響を及ぼさない。
【0109】
【実施例】
以下、実施例によって本発明の電子写真方式の画像形成方法及び装置を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下に示す部はいずれも重量基準である。。
【0110】
(実施例I−1)
〔球形トナーの作製方法〕
スチレンモノマー40部にカーボンブラックMA100(三菱化成社製)20部と重合開始剤として2,2′−アゾビスイソブチロニトリルを0.5部加え、スリーワンモータ駆動撹拌翼、冷却器、ガス導入管、温度計を取り付けた500ml四っ口セパラブルフラスコに入れ、窒素気流下、室温で30分間撹拌し、フラスコ内の酸素を窒素で置換した。その後、70℃の湯浴中で6時間60rpmにて撹拌し、グラフトカーボンブラックを得た。
【0111】
次いで、下記の混合物をボールミルで10時間分散した。
スチレンモノマー 50部
n−ブチルメタクリレート 14.5部
1,3−ブタンジオールジメタアクリレート 0.5部
t−ブチルアクリルアミドスルフォン酸 3部
低分子量ポリエチレン 2部
(三井石油化学社製、三井ハイワックス210P)
上記グラフトカーボンブラック 30部
【0112】
得られた分散液に2,2′−アゾビスイソブチロニトリル及び亜硝酸ナトリウムをそれぞれ1部ずつ溶解させた後、ポリビニルアルコールの2%水溶液250部に加え、特殊機化社製TKホモミキサー1,000〜6,000rpm、10分間にて撹拌し懸濁液を得た。上記懸濁液をスリーワンモータ駆動撹拌翼、冷却器、ガス導入管、温度計を取り付けた500mlの四っ口セパラブルフラスコに入れ、窒素気流下、室温で撹拌し、フラスコ内の酸素を窒素で置換した。その後、70℃の湯浴中で5〜8時間、約100rpmにて撹拌して重合を完了させ懸濁重合粒子を作成した。この粒子100部を水/メタノール=1/1(重量比)の混合液に固形分30%になるよう再分散し、荷電制御剤としてH4N(CH2)5CH=C(C25)2を3部添加し、撹拌後濾過乾燥し、トナーを得た。
【0113】
上記トナー粒子とシリカ微粒子とを、シリカ微粒子の添加量がトナー量の0.5重量%となるように配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して電子写真用トナーを作製した。
【0114】
上記方法により取得した電子写真用トナーを、複写機(リコー社製Preter 450)用のキャリヤと混合撹拌し、トナー濃度が5.0重量%となるように配合して2成分現像剤を作製した。このトナーと上記キャリアを充分混ぜ合わせた後、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したところ、帯電量は−20.7μC/gであった。また、1分後の帯電量は−16.4μC/gであり、帯電の立ち上がりは非常に良好であった。
【0115】
[付着力測定]
前述した遠心分離による粒子付着力測定法により、実施例、比較例の電子写真用トナーの垂直方向及び水平方向の付着力を測定した。測定に使用した感光体は、リコー社製Preter 450の感光体と同一構成の有機光導電体膜を、Alを蒸着したマイラーフィルム上に塗布したものを用いた。測定結果を表1〜3に示す。測定に使用した装置は以下のとおりである。
【0116】
○ 遠心分離装置:日立工機社製CP100α
・最高回転数:100,000rpm
・最大加速度:800,000×g
・アングルロータP100AT)
○ 画像処理装置:インタークエスト製Hyper700
【0117】
(実施例I−1)
[実機試験]
リコー社製Preter 450型複写機を改造し、中間転写ベルト用クリーニングブレードを、該転写ベルト駆動方向に対してカウンター方向より当接しながら、且つ装置手前側のブレード端が逆側端よりも下流となるような角度をつけて設置した(図1参照)。この時の角度は1゜に設定した。転写残トナーは装置手前側から電圧印加したクリーニングブラシをベルト端部表面に接触させることにより回収する機構を設けた。
【0118】
上記二成分現像剤を上記複写機にセットし、単色モードにて細線パターン画像を形成し、これを30回程度繰り返した後の画像を評価したところ、表1のような結果が得られた。更に、3万枚通紙によるランニングテストを行い、同様のパターン画像による画像評価を実施し、クリーニング残による異常画像発生の有無を確認した。結果を表1に示す。
【0119】
(実施例I−2)
上記実施例I−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して10°に設定した以外は、実施例I−1と同様の方法で検討した。
【0120】
(実施例I−3)
上記実施例I−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して30°に設定した以外は、実施例I−1と同様の方法で検討した。
【0121】
(実施例I−4)
上記実施例I−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して40°に設定した以外は、実施例I−1と同様の方法で検討した。
【0122】
(比較例I−1)
上記実施例Iで設定したクリーニングブレードの角度を50度に設定したところ、クリーニング工程長が300mm以上になり、且つブレードが経時使用によってめくれ上がり易くなる傾向が強まり、本発明の構成で利用し得ないことが確認された。
【0123】
(比較例I−2)
上記実施例で使用したトナーを、通常Preter 450機で用いている粉砕型トナーに変更した。この時の水平付着力/垂直付着力の比は0.4〜0.7であった。本発明の構成に粉砕トナーを実施例I−1と同様に適用したところ、転写ベルト端部への搬送が球形トナーほどうまく進まず、トナーがクリーニングブレードとベルト間に堆積すると共に、トナーの飛散が多量に発生し、地汚れや黒すじなどの異常画像が発生することが確認された。
【0124】
【表1】
Figure 0004490601
【0125】
(実施例II−1)
実施例I−1において、実機試験における中間転写ベルト用クリーニングブレードの設置態様を変更したこと以外は、実施例I−1と同様にして画像形成及び評価を行った。
【0126】
[実機試験]
リコー社製Preter 450型複写機を改造し、中間転写ベルト用クリーニングブレードを、該転写ベルト駆動方向に対してカウンター方向より当接し、且つ図2に示したようなブレードの先端部が該中間転写ベルト幅の中央に位置するよう設定し、ブレード両端が先端部よりも下流となるような角度をつけて設置した。この時の角度は該中間転写ベルト表面の進行方向の垂線に対して1゜に設定した。転写残トナーは当該転写ベルト両側から電圧印加したクリーニングブラシをベルト両端部表面に接触させることにより回収する機構を設けた。
【0127】
前記二成分現像剤を上記複写機にセットし、単色モードにて細線パターン画像を形成し、これを30回程度繰り返した後の画像を評価し、表2のような結果が得られた。更に、その後5万枚通紙によるランニングテストを行い、同様のパターン画像による画像評価を実施し、クリーニング残による異常画像発生の有無を確認した。結果を表2に示す。
【0128】
(実施例II−2)
〔実機試験〕
上記実施例II−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して10゜に設定した以外は、実施例II−1と同様の方法で検討した。
【0129】
(実施例II−3)
〔実機試験〕
上記実施例II−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して30゜に設定した以外は、実施例II−1と同様の方法で検討した。
【0130】
(実施例II−4)
〔実機試験〕
上記実施例II−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して35゜に設定した以外は、実施例II−1と同様の方法で検討した。
【0131】
(実施例II−5)
〔球形トナーの作製方法〕
撹拌翼、冷却コンデンサー、窒素ガス導入管を取り付けた密閉可能な反応容器を恒温水槽内に取り付け、メタノール90部、ポリビニルピロリドン4部を加えた系に対して、撹拌翼を回転させポリビニルピロリドンを完全に溶解させた後、以下の組成のものを容器内に仕込んだ。
【0132】
スチレン 22部
アクリル酸メチル 18部
エチレングリコールジメタクリレート 0.2部
tert−ドデシルメルカプタン 0.1部
【0133】
引続き撹拌翼を回転させながら、容器内に窒素ガスを吹き込み完全に酸素を追い出したところで、水槽内を65±0.1℃にまで昇温し、次のものを添加して重合を開始した。
アゾビスイソブチロニトリル 0.6部
メタノール 10部
【0134】
重合開始から6時間後、次のものをシリンジで添加した。
チオグリセリン 0.4部
メタノール 1部
その後、15時間反応を続けた後に室温にまで冷却した。
【0135】
次に、この分散液80部をフラスコにとり、イオン交換水20部を混合しスターラー撹拌している中に、次の染料粉体を少量ずつ30分かけて投入した。
オイルブラック860 1.8部
オイルオレンジ201 0.45部
【0136】
染料投入後、そのまま室温で10時間撹拌し、この染着液を75μmのフィルターに通した。その後、この染着液を遠心沈降し、上澄みを取り除き、メタノール70部、イオン交換水30部の混合溶媒に再分散するという工程を2回行い、最後にメタノール50部、イオン交換水50部の混合溶媒に再分散した。濾別後、風乾し、体積平均粒径5.5μm、個数平均粒径4.9μmでガラス転移点が60℃の粒子を得た。
【0137】
上記トナーの分級品100部に対し、シリカ(一次粒子径15nm)0.7部、酸化チタン(一次粒子径15nm)0.8部を各々加え、高速混合機によって混合してトナーを得た。
【0138】
キャリア(体積平均粒径50μmで真比重5.0の市販シリコン被覆フェライトキャリア)95部に対し、上記トナー5部を混合し、トナー濃度5%で帯電量−18.3μC/gを示した。以下、付着力測定以降の処理を実施例II−1と同様の方法により操作したところ、表2に示す結果が得られた。
【0139】
(実施例II−6)
上記実施例II−5で作製したトナーに対して、実施例II−3と同様の方法で評価した。
【0140】
(実施例II−7)
上記実施例II−5で作製したトナーに対して、実施例II−4と同様の方法で評価した。
【0141】
(比較例II−1)
上記実施例II−1で使用したトナーを通常Preter 650機で用いている粉砕型トナーに変更し、以下、付着力測定以降の処理を実施例II−1と同様の方法により操作したところ、表2に示す結果が得られた。
【0142】
(比較例II−2)
上記実施例II−1で使用したトナーをImagio Color 4000機で用いている粉砕型トナー(体積平均粒径:7.5μm)に変更し、以下、付着力測定以降の処理を実施例II−6と同様の方法により操作したところ、表2に示す結果が得られた。
【0143】
【表2】
Figure 0004490601
【0144】
(実施例III−1)
実施例I−1において、実機試験における中間転写ベルト用クリーニングブレードの設置態様を変更したこと以外は、実施例I−1と同様にして画像形成及び評価を行なった。
【0145】
(実機試験)
リコー社製Preter 450型複写機を改造し、中間転写ベルト用クリーニングブレードを、該転写ベルト駆動方向に対してカウンター方向より当接し、且つ図4に示したようなブレードの屈曲部が該中間転写ベルト幅の中央に位置するよう設定し、ブレード両端が屈曲部よりも上流となるような角度をつけて設置した。この時の角度は該中間転写ベルト表面の進行方向の垂線に対して1゜に設定した。転写残トナーは当該転写ベルト両側から電圧印加したクリーニングブラシをベルト両端部表面に接触させることにより回収する機構を設けた。
【0146】
前記二成分現像剤を上記複写機にセットし、単色モードにて細線パターン画像を形成し、これを30回程度繰り返した後の画像を評価し、表3のような結果が得られた。更に、その後5万枚通紙によるランニングテストを行い、同様のパターン画像による画像評価を実施し、クリーニング残による異常画像発生の有無を確認した。結果を表3に示す。
【0147】
(実施例III−2)
〔実機試験〕
上記実施例III−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して10゜に設定した以外は、実施例III−1と同様の方法で検討した。
【0148】
(実施例III−3)
〔実機試験〕
上記実施例III−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して30゜に設定した以外は、実施例III−1と同様の方法で検討した。
【0149】
(実施例III−4)
〔実機試験〕
上記実施例III−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して35゜に設定した以外は、実施例III−1と同様の方法で検討した。
【0150】
(実施例III−5)
実施例II−5と同様にして調製したトナーを用い、且つ実施例III−1と同様の方法で実機試験を行ったところ、表3に示す結果が得られた。
【0151】
(実施例III−6)
上記実施例III−5で作製したトナーに対して、実施例III−3と同様の方法で評価した。
【0152】
(実施例III−7)
上記実施例III−5で作製したトナーに対して、実施例III−4と同様の方法で評価した。
【0153】
(比較例III−1)
上記実施例III−1で使用したトナーを通常Preter 650機で用いている粉砕型トナーに変更し、以下、付着力測定以降の処理を実施例III−1と同様の方法により操作したところ、表3に示す結果が得られた。
【0154】
(比較例III−2)
上記実施例III−1で使用したトナーをImagio Color 4000機で用いている粉砕型トナー(体積平均粒径:7.5μm)に変更し、以下、付着力測定以降の処理を実施例III−6と同様の方法により操作したところ、表3に示す結果が得られた。
【0155】
【表3】
Figure 0004490601
【0156】
(実施例IV−1)
実施例Iで用いたリコー社製Preter 450型複写機改造機を用い、中間転写ベルト用クリーニングブレードを、該転写ベルト駆動方向に対してカウンター方向より当接しながら、且つ装置手前側のブレード端が逆側の端よりも角度が1゜下流となるように設定して設置し、また上流側のブレード端部には切り欠きのついたギアを設けクリーニングブラシ駆動用のギアに連結し、他方の下流端部にはスプリングを取り付け、図6のような駆動をブレードができるように設置した。以下、実施例I−1と同様に転写残トナーを装置手前側から電圧印加したクリーニングブラシをベルト端部表面に接触させることにより回収する機構を設けた。なお、この場合の感光体の径は100mmで、感光体線速はおよそ230mm/sである。
実施例I−1で使用した二成分現像剤を上記複写機にセットし、単色モードにて細線パターン画像を形成し、これを30回程度繰り返した後の画像を評価し、表4のような結果が得られた。更に、その後3万枚及び30万枚通紙によるランニングテストを行い、同様のパターン画像による画像評価を実施し、クリーニング残による異常画像の発生を確認した。結果を表4に示す。
【0157】
(実施例IV−2)
上記実施例IV−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して40゜に設定した以外は、実施例IV−1と同様の方法で検討した。
【0158】
(実施例IV−3)
上記実施例IV−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動幅を30mmに設定した以外は、実施例IV−1と同様の方法で検討した。
【0159】
(実施例IV−4)
上記実施例IV−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動周期を1.2秒に設定した以外は、実施例IV−1と同様の方法で検討した。
【0160】
(比較例IV−1)
上記実施例IV−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動周期を1.5秒に設定した以外は、実施例IV−1と同様の方法で検討した。初期〜3万枚までは問題なかったが、その後徐々に地汚れが増加し、最終的にはNGになった。
【0161】
(比較例IV−2)
上記実施例IV−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動幅を50mmとしたため、駆動周期も2.5秒になったが、これ以外は実施例IV−1と同様の方法で検討した。初期よりクリーニングがうまく行われなかったが、その後ブレードがめくれて継続検討できなくなった。
【0162】
(比較例IV−3)
上記実施例IV−1で使用したトナーを通常Preter 650機で用いている粉砕型トナーに変更し、以下、付着力測定以降の処理を実施例I−1と同様の方法により操作したところ、表4に示すように初期では問題が無かったが、経時ではトナーがクリーニングブレードとベルト間に堆積し、トナーの飛散が多量に発生し、地汚れや黒すじなどの異常画像が発生するという結果が得られた。
【0163】
【表4】
Figure 0004490601
【0164】
(実施例V−1)
実施例Iで用いたリコー社製Preter 450型複写機改造機を用い、中間転写ベルト用クリーニングブレードを、該転写ベルト駆動方向に対してカウンター方向より当接しながら、且つ装置手前側のブレード端が逆側の端よりも角度が1゜下流となるように設定して設置し、また上流側のブレード端部には切り欠きのついたギアを設けクリーニングブラシ駆動用のギアに連結し、他方の下流端部にはスプリングを取り付け、図7のような駆動をブレードができるように設置した。以下、実施例I−1と同様に転写残トナーを装置手前側から電圧印加したクリーニングブラシをベルト端部表面に接触させることにより回収する機構を設けた。なお、この場合の中間転写ベルトの周長は570mmで、線速はおよそ230mm/sであるため、φ/2υ=1.239(秒)と計算される。
実施例I−1で使用した二成分現像剤を上記複写機にセットし、単色モードにて細線パターン画像を形成し、これを30回程度繰り返した後の画像を評価し、表5のような結果が得られた。更に、その後3万枚及び30万枚通紙によるランニングテストを行い、同様のパターン画像による画像評価を実施し、クリーニング残による異常画像の発生を確認した。結果を表5に示す。
【0165】
(実施例V−2)
上記実施例V−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの角度を該転写ベルト駆動方向に対して30゜に設定した以外は、実施例V−1と同様の方法で検討した。
【0166】
(実施例V−3)
上記実施例V−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動幅を50mmに設定したため、駆動周期は1.2秒となった以外は、実施例V−1と同様の方法で検討した。30000枚までは問題なかったが、100000枚ではややクリーニング残トナー量の増加傾向が見られた。
【0167】
(実施例V−4)
上記実施例V−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動周期を1.2秒に設定した以外は、実施例V−1と同様の方法で検討した。
【0168】
(比較例V−1)
上記実施例V−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動周期を1.5秒に設定した以外は、実施例V−1と同様の方法で検討した。初期〜3万枚までは問題なかったが、その後徐々に中間転写ベルト表面の残留トナーが増加し、最終的にはNGになった。
【0169】
(比較例V−2)
上記実施例V−1にて設置した中間転写ベルト用クリーニングブレードの駆動幅を100mmとしたため、駆動速度を上げて駆動周期も3.5秒に設定したが、これ以外は実施例V−1と同様の方法で検討した。初期よりクリーニングがうまく行われなかったが、その後ブレードがめくれて継続検討できなかった。
【0170】
(比較例V−3)
上記実施例V−1で使用したトナーを通常Preter 650機で用いている粉砕トナーに変更し、以下、付着力測定以降の処理を実施例I−1と同様の方法により操作したところ、表2に示すように初期では問題が無かったが、経時ではトナーがクリーニングブレードとベルト間に堆積し、トナーの飛散が多量に発生し、地汚れや黒すじなどの異常画像が発生するという結果が得られた。
【0171】
【表5】
Figure 0004490601
【0172】
【発明の効果】
請求項1〜7の電子写真方式の画像形成方法は、前記物性を有する球形化したトナーを使用し、しかも像担持体上に残留したトナーをクリーニングする際に、当接するクリーニング部材を該像担持体表面又は中間転写体が設けられた場合は該中間転写体表面に対して前記した構成にて駆動方向の垂直軸より角度を有して当接することにしたことから、球形トナー固有のクリーニング不良を解決することが可能となる。
【0173】
請求項8〜13の電子写真の画像形成方法は、当該像担持体あるいは当該被転写体上に残留したトナーをクリーニングする際に、当該クリーニング部材に駆動機構を設け、さらに効率よく球形トナーを回収し、かつ感光体へのストレスを低減して長寿命化させることが可能となる。
【0174】
請求項14〜21の電子写真方式の画像形成方法は、像担持体上に残留したトナーをクリーニングする際に、像担持体又は中間転写体が設けられた場合は該中間転写体の端部近傍にトナー回収機構を設けたことから、該端部にクリーニングされて集まった球形トナーが効率よく回収され、球形トナー固有のクリーニング不良を解決することが可能となる。
【0175】
請求項22の電子写真方式の画像形成装置は、球形化したトナーを使用する場合において、当該像担持体あるいは当該被転写体上に残留したトナーをクリーニングする際に前記のクリーニング機構を採用したことから、球形トナーでもクリーニング不良の起き難い電子写真方式の画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中間転写体上に設けるクリーニング手段の一実施例を示す概略図である。
【図2】本発明に係る中間転写体上に設けるクリーニング手段の別の一実施例を示す概略図である。
【図3】本発明に係る中間転写体上に設けるクリーニング手段の別の一実施例を示す概略図である。
【図4】本発明に係る中間転写体上に設けるクリーニング手段の別の一実施例を示す概略図である。
【図5】本発明に係る中間転写体上に設けるクリーニング手段の別の一実施例を示す概略図である。
【図6】本発明に係る中間転写体上に設けるクリーニング手段の別の一実施例を示す概略図である。
【図7】本発明に係る中間転写体上に設けるクリーニング手段の更に別の一実施例を示す概略図である。
【図8】図1〜図5におけるクリーニング部の拡大図である。
【図9】本発明に係る粉体付着力測定装置用測定セルの構成図である。
【図10】垂直方向粉体付着力測定装置の遠心分離装置の一部断面側面図である。
【図11】水平方向粉体付着力測定装置の遠心分離装置の一部断面側面図である。
【図12】外添剤付着状態の違いによる特性差モデルを示す図である。
【符号の説明】
1 測定セル
2 試料基板
2a 試料面
3 受け基板
3a 付着面
4 スペーサ
5 遠心分離装置
6 ロータ
7 保持部材
7a 棒状部
7b セル保持部
8 試料設置部
9 回転中心軸
10 設置固定部
11 穴部
21 粉体付着力測定装置
23 遠心分離装置
24 回転軸
25 ロータ
25a 試料設置部
26 保持部材
27 棒状部
27a 配置調節部
27b 配置固定部
28 基板保持部
29 ガイド
30 ねじ

Claims (13)

  1. 像担持体上のトナー像を被転写体上に転写した後、該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング部材を用いたクリーニング方法において、
    前記トナー像は製造工程あるいは製造後の工程で球形化した球形トナーを使用し、
    前記クリーニング部材を該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向に対して角度を有して前記像担持体表面に当接させることとし、
    遠心分離方式による粉体付着力測定方法で、粉体を付着させた試料面の法線方向を遠心分離装置の回転中心軸に直角な遠心方向と一致させて測定した場合のトナー付着力を垂直方向の付着力F とし、
    前記粉体を付着させた前記試料面の法線方向を前記遠心分離装置の回転中心軸に平行な方向と一致させて測定した場合のトナー付着力を水平方向の付着力F としたとき、
    前記球形トナーとして、前記垂直方向の付着力と前記水平方向の付着力との比であるF /F が、0.3以下であるものを用いることを特徴とするクリーニング方法。
  2. 請求項1において、前記像担持体表面上における、前記クリーニング部材と、該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向とのなす角θが、0.1度以上40度以下であることを特徴とするクリーニング方法。
  3. 請求項2において、前記θが1度以上30度以下であることを特徴とするクリーニング方法。
  4. 請求項1において、前記クリーニング部材の一部が、前記像担持体の駆動方向と対向する向きに突き出た部分からなる先端部及び前記クリーニング部材の一部が前記像担持体の駆動方向に凹んで屈曲した部分からなる屈曲部のいずれかを有し、前記先端部及び屈曲部は、前記像担持体の幅方向中央に対して端部側に位置されることを特徴とするクリーニング方法。
  5. 請求項4において、前記クリーニング部材が、前記先端部及び屈曲部を起点として、前記像担持体の幅方向一端側まで該像担持体に当接されるクリーニング幅の広い部分及び前記像担持体の幅方向他端側まで該像担持体に当接されるクリーニング幅の狭い部分を有し、前記像担持体表面上における前記クリーニング幅の広い部分の長さ方向と該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向とのなす角をθaとし、前記像担持体表面上における前記クリーニング幅の狭い部分の長さ方向と該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向とのなす角をθbとしたとき、θbがθaよりも大きな角度を有することを特徴とするクリーニング方法。
  6. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記クリーニング部材を、該クリーニング部材の延長方向に駆動させることを特徴とするクリーニング方法。
  7. 請求項6において、前記クリーニング部材の延長方向における駆動距離が50mm以下であることを特徴とするクリーニング方法。
  8. 請求項6又は7において、前記クリーニング部材の駆動周期が前記像担持体の線速をυ,直径をφで表した場合、πφ/υ(秒)以下であることを特徴とするクリーニング方法。
  9. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記クリーニング部材が、作像動作中に周期的に該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向に駆動する機構を有することを特徴とするクリーニング方法。
  10. 請求項9において、前記クリーニング部材の該像担持体表面上における該像担持体の駆動軸方向の駆動距離が80mm以下であることを特徴とするクリーニング方法。
  11. 請求項9又は10において、前記クリーニング部材の駆動周期が前記像担持体の線速をυ,その周長をφで表した場合、φ/2υ(秒)以下であることを特徴とするクリーニング方法。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のクリーニング方法を用いることを特徴とする電子写真方式の画像形成方法。
  13. 像担持体上にトナー像を形成し、該像担持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写した後、該像担持体上に残留したトナーを除去する工程を有する画像形成方法に使用する画像形成装置であって、請求項1〜11のいずれかに記載のクリーニング方法に用いられるクリーニング部材の当接機構を具備してなることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
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