JP3320195B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3320195B2
JP3320195B2 JP07950094A JP7950094A JP3320195B2 JP 3320195 B2 JP3320195 B2 JP 3320195B2 JP 07950094 A JP07950094 A JP 07950094A JP 7950094 A JP7950094 A JP 7950094A JP 3320195 B2 JP3320195 B2 JP 3320195B2
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、LB
P、ファクシミリ等とされる電子写真方式或は静電記録
方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばフルカラー画像形成装置と
して、静電潜像担持体である感光ドラムと転写材である
紙を担持する転写材担持体とを具備したものが種々提案
され、また実施されている。
【0003】図8は、そのような形式の一般的なフルカ
ラー画像形成装置の一例を図示したものである。
【0004】同図においてこのフルカラー画像形成装置
は、像担持体である感光ドラム1が矢印方向に回転自在
に担持され、感光ドラム1の周りにコロナ帯電器2、光
学系3、現像装置4、転写装置5、クリーニング器6が
配置されている。
【0005】光学系3は、原稿走査部と色分解フィルタ
からなり、色分解された光像、またはこれに相当する光
像Eを感光ドラム1に照射する例えば図示のようなレー
ザビーム露光装置である。
【0006】コロナ帯電器2により一様に帯電された感
光ドラム1に、各分解色ごとに光像Eを照射し、潜像を
形成する。現像装置4は回転現像器であり、中心軸4b
の周りに4個の現像器、つまりブラック現像器4K、イ
エロー現像器4Y、シアン現像器4C及びマゼンタ現像
器4Mを配置し、所定の現像器を感光ドラム1に対向し
た現像位置へと回転させて感光ドラム1上の潜像を現像
し、感光ドラム1上に樹脂を基体としたトナーによって
画像を形成する。
【0007】更に、感光ドラム1上のトナー画像は、転
写材カセット7より搬送系及び転写装置5を介して感光
ドラム1と対向した位置に(図中点線で示した経路に従
って)供給された転写材に転写される。転写装置5は、
本例では転写ドラム5a、転写コロナ帯電器5b、転写
材を静電吸着させるための吸着コロナ帯電器5cと対向
する吸着ローラ5g、内側コロナ帯電器5d、及び外側
コロナ帯電器5eを有し、回転駆動されるように軸支さ
れた転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる転
写材担持体としての転写材担持シート5fが円筒状に一
体的に張設されている。
【0008】転写ドラム5aが回転するに従って感光ド
ラム1上のトナー像は転写帯電器5bにより順次転写材
担持シート5fに担持された転写材上に転写される。
【0009】転写材担持シート5fに吸着搬送される転
写材には所望数の色画像が転写され、フルカラー画像が
形成される。
【0010】このようにして所望数のトナー像の転写が
終了すると転写材は転写ドラム5aから分離帯電器5j
及び分離手段8によって分離され、熱ローラ定着器9を
介してトレイ10に排紙される。
【0011】他方、転写後感光ドラム1及び転写材担持
体シート5fは、それらの表面の残留トナーをそれぞれ
のクリーニング手段であるクリーニング器6及び転写ク
リーナ14で清掃された後、再度画像形成工程に供せら
れる。
【0012】また、転写ドラム5aの周長が転写材の長
さの2倍以上ある場合は、連続画像形成時のスループッ
トを速くするため2枚以上の転写材を同時に転写シート
5f上に担持させ画像形成を行なう方式が採用されてい
る。例えば、2枚同時に担持できる場合に5枚連続の画
像形成を行なう場合は、2枚−2枚−1枚というように
最初に2枚を担持して画像形成を行なうという方式であ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像形成装置においては、特に転写材の両
面に画像形成を行う場合に、定着オイルによるオイル汚
れが感光ドラム表面に発生し、画像に悪影響を及ぼすと
いう問題があった。
【0014】この問題を詳しく説明すると、転写材の表
面に画像を形成した後、転写ドラム5aにおいてその裏
面にトナーを転写する際、転写材には一度熱ローラ定着
器を通過したことによる定着オイルが溶融トナーの平滑
表面上に付着しているため、この定着オイルが先ず転写
ドラム5aの転写材担持シート5f上に転着する。更に
この転写材担持シート5f上に転着した定着オイルは転
写部で感光ドラム1と転写材担持シート5fが接触する
ときに感光ドラム1表面に転着する。そのため両面画像
形成を特に複数枚連続して行うと、感光ドラム1表面に
定着オイルがたまる。
【0015】この状態で、通常の画像形成を行うと、定
着オイルの粘着力によりトナーが本来白地部であるべき
領域に付着しカブリとなって現れる。一方、本来ベタ部
であるべき領域にも、定着オイルの粘着力によってトナ
ーが感光ドラム1上から転写材上に十分に転写されずに
淡い画像になる。
【0016】このような問題に対処するため、従来から
転写ドラムの転写材担持シートに付着した定着オイルを
除去するためのクリーニング装置を具備した画像形成装
置が提案されている。
【0017】しかしながら、従来の形式のクリーニング
装置においてはどれも完全にオイルを除去できるわけで
はなく、転写シートと感光ドラムが接触する程度であれ
ば実用上問題がないという程度にクリーニングされるも
のである。勿論アルコールなどの液体を用いれば完全に
クリーニングすることはできるが、クリーニング装置と
してはその他の弊害が大きく採用するに至っていない。
【0018】このため、特に転写材担持シートの背面に
接触子である導電性ブラシを押圧し電圧を印加すること
によって感光ドラム上のトナーを転写する形式の画像形
成装置においては、クリーニング後に残った転写材担持
シート上の微量なオイルを機械的に感光ドラム上に転着
させることになってしまい好ましくない。
【0019】従ってこのような形式の画像形成装置にお
いては、両面画像形成時に関わらず感光ドラムへのオイ
ル転着を防がなければならない。
【0020】従って、本発明の目的は、特に転写材の両
面に画像形成を行う場合に、転写材担持体及び潜像担持
体表面等の定着オイルによるオイル汚れの発生を防止
し、良好な画像を得ることのできる画像形成装置を提供
することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
静電潜像が形成される静電潜像担持体と、前記静電潜像
をトナーで現像する現像手段と、転写材を担持可能な転
写材担持体と、前記静電潜像担持体と前記転写材担持体
とが対向する転写位置において、該転写材担持体に担持
された転写材上にトナー像を転写する転写手段と、転写
材上にトナーを定着する定着手段であって、表面にオイ
ルが塗布される定着手段と、を有し、前記定着手段によ
る定着が行われた転写材に対し、再度、トナー像の転写
が可能な画像形成装置において、前記転写材担持体に担
持された転写材に対するトナー像の転写が終了後、前記
転写材は前記転写位置を通過することなく前記転写材担
持体から分離され、前記転写材が分離された前記転写材
担持体の表面領域に対向する前記静電潜像担持体表面
に、トナーを付着させることを特徴とする画像形成装置
である。
【0022】本発明の一実施態様によれば、前記転写材
担持体は2つの転写材を同時に担持し、前記転写手段
は、担持された前記2つの転写材に対してトナー像の転
写を行い、前記転写材担持体に担持された2つの転写材
に対するトナー像の転写が終了後、前記2つの転写材は
前記転写位置を通過することなく前記転写材担持体から
分離され、前記2つの転写材が分離された前記転写材体
の表面領域に対向する前記静電潜像担持体表面に、トナ
ーを付着させる。
【0023】本発明の他の実施態様によれば、前記転写
手段は、前記転写材担持体の転写材担持面とは反対側の
面に接触する。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。以下に説明する実施例で、本
発明は、図1に示す電子写真式のカラー画像形成装置に
具現化されるものとして説明する。尚、前出の部材と同
一の部材にについては同一の符号を付すものとする。
【0028】実施例1 本実施例にて、カラー画像形成装置は、上部にデジタル
カラー画像リーダ部、下部にデジタルカラー画像プリン
タ部を有する。
【0029】デジタルカラー画像リーダ部において、原
稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32に
より露光走査することにより、原稿30からの反射光像
を、レンズ33によりフルカラーセンサ34に集光し、
カラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号
は、増幅回路(図示せず)を経てビデオ処理ユニット
(図示せず)にて処理を施され、デジタルカラー画像プ
リンタ部に送出される。
【0030】デジタルカラー画像プリンタ部において、
像担持体である感光ドラム1は、後述するような有機光
導電体による感光体であり、矢印方向に回転自在に担持
され、感光ドラム1の周りには前露光ランプ11、コロ
ナ帯電器2、レーザ露光光学系3、電位センサ12、色
の異なる4個の現像器4Y、4C、4M、4K、ドラム
上光量検知手段13、転写装置5、クリーニング器6が
配置される。
【0031】レーザ露光光学系3において、リーダ部か
らの画像信号は、レーザ出力部(図示せず)にてイメー
ジスキャン露光の光信号に変換され、変換されたレーザ
光がポリゴンミラー3aで反射され、レンズ3b及びミ
ラー3cを介して、感光ドラム1の面に投影される。
【0032】プリント部画像形成時には、感光ドラム1
を矢印方法に回転させ、前露光ランプ11で除電した後
の感光ドラム1をコロナ帯電器2により一様にマイナス
に帯電させて、各分解色ごとに光像Eを照射し、潜像を
形成する。
【0033】次に所定の現像器を動作させて、感光ドラ
ム1上の潜像を反転現像し、感光ドラム1上に樹脂を基
体としたネガトナーによるトナー画像を形成する。現像
器は、偏心カム24Y、24C、24M、24Kの動作
により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム1に接近
して現像を行う。
【0034】更に、感光体ドラム1上のトナー画像を転
写材カセット7a、7b、7cより搬送系及び転写装置
5を介して感光ドラム1と対向した転写位置に供給され
た転写材に転写する。転写装置5は、本実施例では小サ
イズ紙(本実施例ではA4サイズ以下)の少なくとも2
倍以上の周長を有する転写ドラム5a、転写帯電器5
h、転写材を静電吸着するための吸着帯電器5cと対向
する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電器5e
を有する。本実施例における転写帯電器5hは導電性転
写用ブラシ(転写ブラシ)を用いた接触式転写方式を用
いたものであり、機械的に転写シート5fを感光ドラム
表面に押付けられることになるのでオイル転着について
は条件がより厳しいものとなっている。又、回転駆動さ
れるように軸支された転写ドラム5aは、その周面開口
域に転写材を担持する転写材担持シート5fが円筒上に
一体的に張設されている。転写材担持シート5fはポリ
カーボネートフィルム等が使用される。
【0035】転写装置5、つまり転写ドラム5aを回転
させるに従って感光ドラム上のトナー像は、転写帯電器
5hにより転写材担持シート5fに担持された転写材上
に転写される。このようにして、転写材担持シート5f
に吸着搬送される転写材には所望数の色画像が転写さ
れ、フルカラー画像が形成される。
【0036】フルカラー画像形成の場合、このようにし
て4色のトナー像の転写を終了すると、転写材を転写ド
ラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分
離帯電器5jの作用によって分離し、熱ローラ定着器9
を介してトレイ10に排紙する。
【0037】他方、転写後感光ドラム1は、表面の残留
トナーをクリーニング器6で清掃した後再度画像形成工
程に供する。
【0038】次に、本発明が特に効果を発揮する両面画
像形成時の作用について説明する。一方の面に画像形成
済の転写材に更に他の面に画像を形成する場合には、転
写材が定着器9を排出後、すぐに搬送パス切替ガイド1
9を駆動し、搬送縦パス20を経て、反転パス21aに
一旦導いた後、反転ローラ21bを逆転させ、反転パス
21aに送り込まれた際の転写材の後端を先頭にして送
り込まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレイ22
に一時収納する。次に再度上述の画像形成工程により転
写材の他方の面に画像を形成する。
【0039】また、所望のタイミングで偏心カム25を
動作させ、転写ドラム5aと一体化しているカムフォロ
ワ5iを作動させることにより、転写材担持シート5f
と感光ドラム1とのギャップを任意に設定可能な構成と
している。例えば、スタンバイ中、又は電源オフ時には
転写ドラムと感光ドラムの間隔を離すことができる。
【0040】尚、本画像形成装置には転写材担持シート
5f上の残留トナーを除去するための転写シートクリー
ナ14が設けられており、転写材担持シート5f上のク
リーニングを行う。
【0041】この転写シートクリーナ14は、図2に示
すように、トナー用クリーナ14aとオイル除去用クリ
ーナ14bから構成されており、トナー用クリーナ14
aはファーブラシクリーナであり、オイル除去用クリー
ナ14はローラ形状のクリーナとされている。又、トナ
ー用クリーナ14a及びオイル除去用クリーナ14bに
対向し且つ転写材担持シート5fを挟んでバックアップ
ブラシ15、17がそれぞれ配設されている。
【0042】このように構成された転写シートクリーナ
14は、ファーブラシクリーナ14aによって転写材担
持シート5f上のトナーをたたき落とし、更にローラ形
状のオイル除去用クリーナ14bにより転写材担持シー
ト5fを摺擦しながらオイルをクリーニングする。
【0043】尚、本実施例におけるオイル除去クリーナ
14bの材質は以下のものである。
【0044】 繊維の材質:ナイロンとポリエステルの合成不織布繊維 繊維の太さ:平均太さ4μm、太さ分布における10μ
m以下の割合90% 不織布の密度: 0.17g/cm3 不織布の厚み: 500μm このような不織布を用いることにより転写材担持シート
5f上のオイルをほとんど完全に除去することができ
た。
【0045】また、不織布を構成している繊維の材質と
しては、上記材質の他、ポリプロピレン、レーヨン、ア
クリル、ナイロン、ポリエステル、ビニロン及びこれら
の合成繊維があり、これらについて検討を行ったが有意
差はなかった。
【0046】この不織布の繊維密度としては、0.05
〜0.80g/cm3 の範囲が好ましく、特に0.1〜
0.5g/cm3 の範囲においてオイル除去能力が優れ
ていた。
【0047】更に、上記素材を不織布としてでなく適当
に織って布として使用した結果、織った方向、即ち編ん
だ方向にオイルの拭き取りむらが生じてしまい、オイル
クリーニング部材として使用するためにはその設定条件
の範囲が狭くなり好ましくなかった。
【0048】また、オイルの吸収性を向上させるため
に、転写クリーニング部材をオイル除去層とオイル吸収
層の2層で構成してもよい。
【0049】次に、図3乃至5に示すシーケンスチャー
トにより2枚担持の場合の画像形成シーケンスについて
説明する。尚、本実施例では転写ドラムとして、直径1
80φのアルミニウム枠を基体としその周囲にポリカー
ボネート樹脂を張貼したものを用いているので、A4サ
イズ用紙(長手方向:297mm、転写ドラム周長方
向:210mm)であれば2枚同時に担持することが可
能である。又、図3は本実施例における奇数枚プリント
の場合、図4は従来例における奇数枚プリントの場合、
図5は本実施例における偶数枚プリントの場合を示すシ
ーケンスチャートであり、全て両面2面目の画像形成に
関するものである。なお従来例における偶数枚プリント
の場合は本実施例と同様なので説明を割愛する。
【0050】図3では説明を簡単にするため3枚のプリ
ントを行なう場合について示す。図3に示すように、最
初に2枚担持されて画像形成が行なわれ、最後に1枚担
持されて画像形成が行なわれている。尚2枚担持される
場合の1枚目の側をAサイド、2枚目の側をBサイドと
する。このとき、最終画像(本実施例ではMa2、Ca
2、Ya2、Ka2)の画像形成中はBサイドの現像も
行なわれている。これはトナー粒子によりそれまでの2
面目画像形成で転写材担持シート上にたまったオイルを
感光ドラム上に転移するのをブロックするためである。
つまり、オイル層の厚み(本実施例では約2〜3μm)
に対しトナー粒径(本実施例では平均粒径8μm)が十
分大きいため、トナー粒子がスペーサー粒子として機能
し感光ドラム上へのオイル転着を防止することができ
る。
【0051】またこのようなBサイドの現像は、上記ブ
ロック効果を成し遂げるために行なうものであるので、
トナー消費量を少なくするために非常に淡い画像を形成
すればよい。尚、本実施例における画像形成装置は00
h〜FFhまでの濃度をデジタル的に形成可能であり、
08hハーフトーンを感光ドラム上に形成した。
【0052】又、このような淡い画像を形成する代わり
に、潜像を形成しないいわゆる空現像を行なってよい。
こうした空現像であっても、現像部においてトナーがド
ラム上に付着するいわゆるカブリが生じるためスペーサ
ー効果としては十分であった。
【0053】またAサイドにおける最終色(Ka2)が
現像された同一回転中に分離動作も行なわれ転写シート
クリーナも稼動する。そしてAサイドがクリーニングさ
れている最中にちょうどBサイドが転写部を通過するの
でこのときも最終色(Kb2)の08hハーフトーン現
像を行なうことにより感光ドラム上にオイルを転着させ
ないようにしている。
【0054】一方、図4に示す従来の画像形成シーケン
スを示すシーケンスチャートにおいても最初に2枚担持
されて画像形成が行なわれ、最後に1枚担持されて画像
形成が行なわれている。このとき、最終画像(本実施例
ではMa2、Ca2、Ya2、Ka2)の画像形成中は
Bサイドの現像を行なわない。そのためAサイドにおけ
る最終色(Ka2)が現像されたと同一回転中に分離動
作も行なわれ転写シートクリーナも稼動するが、Aサイ
ドが転写部の反対側にある時やクリーニングされている
最中にちょうどBサイドが転写部を通過するので、この
時感光ドラム上にオイルが転着し、その後の画像に悪影
響を及ぼすることとなる。
【0055】また図5のシーケンスチャートは、最初か
ら最後まで2枚ずつ担持され画像形成が行なわれる場合
を示し、特に奇数枚時に行なった空現像を必要としな
い。しかしこの場合、転写材を2枚担持したことによっ
て見かけ上の転写材の長さが長くなり、1枚目の先端部
が転写シートクリーニング部を通過するときにまだ2枚
目の最終色の転写が行なわれているので転写シートクリ
ーナを稼動させてしまうとそのショックにより色ずれが
生じる。従って最後まで2枚張りを行なった場合は、転
写材を担持したまま空回転を行ない、その後分離と同一
回転中に転写シートクリーニングを行なうか、本実施例
のように最終色の現像器(4K)を用いて08hハーフ
トーン現像を行なうことによってオイル転着を防止しな
ければならない。
【0056】以上、このような空現像を含む画像形成シ
ーケンスを用いることにより、感光ドラムへのオイル転
移防止を、画像乱れや時間の浪費を伴うことなく達成で
き、2枚同時担持画像形成方式における両面画像形成時
においてもオイル転着による画像への悪影響を解消する
ことができる。
【0057】実施例2 実施例1においては、両面画像形成の2面目画像形成に
関するものであったが、本実施例は通常の1面目の画像
形成時、特に大サイズ(例えばA3サイズ)の両面2面
目後の小サイズ(例えばA4サイズ)1面目の画像形成
に関するものである。
【0058】図6は本実施例における画像形成シーケン
スを説明するためのシーケンスチャートであり、A4用
紙(長手方向:297mm、転写ドラム周長方向:21
0mm)を転写材として1枚担持して画像形成を行なっ
た場合に関し、図7のシーケンスチャートは従来例にお
けるA4用紙を転写材として1枚担持して画像形成を行
なった場合のものである。なお、図6及び7は、どちら
もこれらの画像形成をする前に、A3用紙(長手方向:
297mm、転写ドラム周長方向:420mm)を転写
材とする両面2面目の画像形成を行なっている。つま
り、転写材担持シート上には微量ではあるが定着オイル
が付着している。
【0059】尚本実施例における画像形成装置は、実施
例1と同一であり、転写ドラムの大きさも直径180m
mである。
【0060】図7に示す従来の画像形成シーケンスを示
すシーケンスチャートでは、1枚のA4用紙が担持され
て画像形成が行なわれている。この時、転写シートの転
写材担持先頭位置から420mm地点までは、本画像形
成前に行なわれたA3用紙を転写材とする両面2面目の
画像形成を行なったことによる定着オイルが微量ではあ
るが付着している。このような状態の下、A4用紙1枚
で画像形成を行なうと、転写材担持体先頭位置から21
0mmまでは紙があるので通常の画像形成であっても転
写材担持シート上のオイルは感光ドラム上に転着するこ
とはないが、210mm地点から420mm地点にかけ
ては感光ドラム上へのオイル転着が発生してしまい好ま
しくない。特に、転写ブラシを採用している画像形成装
置である場合は微量なオイルであっても機械的に転写材
担持シートを感光ドラムに向け押圧するので致命的な問
題となる。
【0061】一方、図6に示す本実施例の画像形成シー
ケンスにおいても、A4用紙が1枚担持されて画像形成
が行なわれているが、転写材担持先頭位置から210m
m地点までは通常の画像形成を行ない、210mm地点
から420mm地点にかけては実施例1と同様に08h
ハーフトーン現像を行なうことによって感光ドラム上へ
のオイル転着を防いでいる。
【0062】以上、このような空現像を含む画像形成シ
ーケンスを用いることにより、大サイズ両面画像形成時
後の小サイズが像形成においてもオイル転着による画像
への悪影響を解消することができた。
【0063】実施例3 実施例2では大サイズとしてA3サイズを例に挙げた
が、実施例1のように複数枚同時担持可能な画像形成装
置においては、オイル転着を防止するために必要な現像
領域は1枚目の先端から最終枚目の後端までを考慮する
必要がある。
【0064】例えば実施例1の場合であれば、転写ドラ
ムの直径は180mmなのでその周長は565.2mm
であり、均等にA4用紙を2枚担持させるとその紙間は
(565.2mm−210mm×2)/2=72.6m
mであるので、1枚目の先端から2枚目の後端までの周
長は210mm+72.6mm+210mm=492.
6mmとなる。従って、実施例2のように1面目画像形
成時にA4用紙1枚だけを担持させた場合のオイル転着
を防ぐための現像動作は、少なくとも転写材担持先端位
置から210mmの地点から492.6mmの地点まで
行なわければならない。
【0065】なお本実施例で用いている画像形成装置で
の最大転写材担持領域は、レター用紙(転写ドラム周長
方向:216mm)を2枚担持した場合の1枚目の先端
から2枚目の後端までの距離(216mm+66.6m
m+216mm=498.6mm)であるので、画像形
成を行なう場合は、その時担持される用紙の先端から後
端(複数同時担持のときは最終枚後端)までは通常の画
像形成を行ない、後端から498.6mm地点までは空
現像を含む所望の画像形成シーケンスを実行しなければ
ならない。
【0066】以上のように、複数枚同時担持可能な画像
形成装置においては、1枚目の先端から最終枚目の後端
までの距離を考慮し、最大転写材担持領域をカバーする
ように空現像を含めた画像形成シーケンスを用いること
により、複数枚同時担持可能な画像形成装置における小
サイズ画像形成においてもオイル転着による画像への悪
影響を解消することができる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成装置は、静電潜像が形成される静電潜像
担持体と、静電潜像をトナーで現像する現像手段と、転
写材を担持可能な転写材担持体と、静電潜像担持体と転
写材担持体とが対向する転写位置において、転写材担持
体に担持された転写材上にトナー像を転写する転写手段
と、転写材上にトナーを定着する定着手段であって、表
面にオイルが塗布される定着手段と、を有し、定着手段
による定着が行われた転写材に対し、再度、トナー像の
転写が可能な画像形成装置において、転写材担持体に担
持された転写材に対するトナー像の転写が終了後、転写
材は前記転写位置を通過することなく転写材担持体から
分離され、転写材が分離された転写材担持体の表面領域
に対向する静電潜像担持体表面に、トナーを付着させる
構成とされるので、転写材担持体を介した像担持体への
オイル転移防止を、画像乱れや時間の浪費を伴うことな
く達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の第1実施例を示す
全体構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の転写クリーナを示す拡大
図である。
【図3】図1の画像形成装置の画像形成シーケンスを示
す、奇数枚担持時のシーケンスチャートである。
【図4】従来の画像形成装置の画像形成シーケンスを示
す、奇数枚担持時のシーケンスチャートである。
【図5】図1の画像形成装置の画像形成シーケンスを示
す、偶数枚担持時のシーケンスチャートである。
【図6】第2実施例の画像形成シーケンスを示すシーケ
ンスチャートである。
【図7】図6のシーケンスチャートと比較するための従
来の画像形成装置のシーケンスチャートである。
【図8】従来の画像形成装置の構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(静電潜像担持体) 4Y、4C、4M、4K 現像器(現像手段) 5 転写装置 5a 転写ドラム(転写材担持体) 5f 転写材担持ソート 5h 転写ブラシ 6 クリーナ 9 定着装置 14 転写クリーナ 14a トナー用転写シートクリーナ 14b オイル除去用転写シートクリーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−6119(JP,A) 特開 平5−53401(JP,A) 特開 昭61−204669(JP,A) 特開 平2−134670(JP,A) 特許2994178(JP,B1) 特許2851215(JP,B1) 特許2851216(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/01 G03G 15/06 - 15/08 G03G 15/14 - 15/16 G03G 21/00 G03G 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される静電潜像担持体
    と、 前記静電潜像をトナーで現像する現像手段と、 転写材を担持可能な転写材担持体と、 前記静電潜像担持体と前記転写材担持体とが対向する転
    写位置において、該転写材担持体に担持された転写材上
    にトナー像を転写する転写手段と、 転写材上にトナーを定着する定着手段であって、表面に
    オイルが塗布される定着手段と、 を有し、前記定着手段による定着が行われた転写材に対
    し、再度、トナー像の転写が可能な画像形成装置におい
    て、 前記転写材担持体に担持された転写材に対するトナー像
    の転写が終了後、前記転写材は前記転写位置を通過する
    ことなく前記転写材担持体から分離され、前記転写材が
    分離された前記転写材担持体の表面領域に対向する前記
    静電潜像担持体表面に、トナーを付着させることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材担持体は2つの転写材を同時
    に担持し、前記転写手段は、担持された前記2つの転写
    材に対してトナー像の転写を行い、前記転写材担持体に
    担持された2つの転写材に対するトナー像の転写が終了
    後、前記2つの転写材は前記転写位置を通過することな
    く前記転写材担持体から分離され、前記2つの転写材が
    分離された前記転写材体の表面領域に対向する前記静電
    潜像担持体表面に、トナーを付着させることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写手段は、前記転写材担持体の転
    写材担持面とは反対側の面に接触することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
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