JPH07181114A - 動力舵取装置用試験方法及び試験装置 - Google Patents
動力舵取装置用試験方法及び試験装置Info
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- JPH07181114A JPH07181114A JP32402493A JP32402493A JPH07181114A JP H07181114 A JPH07181114 A JP H07181114A JP 32402493 A JP32402493 A JP 32402493A JP 32402493 A JP32402493 A JP 32402493A JP H07181114 A JPH07181114 A JP H07181114A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 予備試験の結果に基づいて特定の動力舵取装
置における被測定体の共振周波数を高領域側に所定量ず
らして、油圧特性の測定時にピニオンシャフトの回転速
度を低下させなくても油圧特性線図に乱れが生じないよ
うにする。 【構成】 動力舵取装置10の本体11を移動不能に固
定し、かつラック12を両端にてばね部材(スプリング
45,47)を介して支持して同ばね部材の作用に抗し
て長手方向へ移動可能とし、かかるセット状態にて当該
動力舵取装置10の油圧特性を測定するようにした試験
方法において、前記セット状態にて前記ばね部材に当該
動力舵取装置10に応じた予備荷重が付与されるように
した。また、当該試験装置による試験開始時の前記ばね
部材の予備荷重を増減させるばね荷重設定装置(送りね
じ軸32、サーボモータ33、ナット34)を設けた。
置における被測定体の共振周波数を高領域側に所定量ず
らして、油圧特性の測定時にピニオンシャフトの回転速
度を低下させなくても油圧特性線図に乱れが生じないよ
うにする。 【構成】 動力舵取装置10の本体11を移動不能に固
定し、かつラック12を両端にてばね部材(スプリング
45,47)を介して支持して同ばね部材の作用に抗し
て長手方向へ移動可能とし、かかるセット状態にて当該
動力舵取装置10の油圧特性を測定するようにした試験
方法において、前記セット状態にて前記ばね部材に当該
動力舵取装置10に応じた予備荷重が付与されるように
した。また、当該試験装置による試験開始時の前記ばね
部材の予備荷重を増減させるばね荷重設定装置(送りね
じ軸32、サーボモータ33、ナット34)を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に装備される動力
舵取装置の油圧特性を測定するための試験方法及び試験
装置に関する。
舵取装置の油圧特性を測定するための試験方法及び試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置は採用される車種に応じて
各部の寸法が異なっていて、多種の動力舵取装置が製作
されており、これら各動力舵取装置の油圧特性を測定す
る動力舵取装置用試験装置は、例えば特開平4−218
746号公報にて提案されている。同公報の試験装置に
おいては、動力舵取装置の本体をクランプ手段にて移動
不能に固定するとともに、前記本体に長手方向へ移動可
能に組付けられたラックをラック負荷手段にて移動不能
に固定し、かかるセット状態にて当該動力舵取装置の油
圧特性(入力軸であるピニオンシャフトに加えられる入
力トルクと油圧シリンダへの供給油圧との関係)を測定
するようになっている。このようにして測定した油圧特
性は、ラックが移動しないものであるため、当該動力舵
取装置が実車に組付けられた場合の油圧特性とは一致し
ないといった問題がある。
各部の寸法が異なっていて、多種の動力舵取装置が製作
されており、これら各動力舵取装置の油圧特性を測定す
る動力舵取装置用試験装置は、例えば特開平4−218
746号公報にて提案されている。同公報の試験装置に
おいては、動力舵取装置の本体をクランプ手段にて移動
不能に固定するとともに、前記本体に長手方向へ移動可
能に組付けられたラックをラック負荷手段にて移動不能
に固定し、かかるセット状態にて当該動力舵取装置の油
圧特性(入力軸であるピニオンシャフトに加えられる入
力トルクと油圧シリンダへの供給油圧との関係)を測定
するようになっている。このようにして測定した油圧特
性は、ラックが移動しないものであるため、当該動力舵
取装置が実車に組付けられた場合の油圧特性とは一致し
ないといった問題がある。
【0003】かかる問題は、図1にて概略的に示したよ
うに、動力舵取装置1の本体1aを本体固定装置(図示
省略)により移動不能に固定し、かつラック1bを両端
にてラック支持装置のばね部材2aとラックホルダ2b
を介して支持して同ばね部材2aの作用に抗して長手方
向へ移動可能とし、かかるセット状態にて制御弁1cに
油圧配管を接続した後にピニオンシャフト1dをサーボ
モータ3にて駆動して、当該動力舵取装置1の油圧特性
を測定することにより解消することができる。なお、動
力舵取装置1の油圧特性は、トルクメータ4(入力軸で
あるピニオンシャフト1dに加えられる入力トルクを検
出するためのもの)にて検出される検出信号と、電動ポ
ンプ5と制御弁1c間の油圧配管に設けた圧力センサ6
(制御弁1cを通して油圧シリンダ1eに供給される供
給油圧を検出するためのもの)にて検出される検出信号
が各アンプ7を介して計測ユニット8に入力され、計測
ユニット8にて演算処理されて、CRT画面9に画像表
示およびデジタル表示されるようになっている。
うに、動力舵取装置1の本体1aを本体固定装置(図示
省略)により移動不能に固定し、かつラック1bを両端
にてラック支持装置のばね部材2aとラックホルダ2b
を介して支持して同ばね部材2aの作用に抗して長手方
向へ移動可能とし、かかるセット状態にて制御弁1cに
油圧配管を接続した後にピニオンシャフト1dをサーボ
モータ3にて駆動して、当該動力舵取装置1の油圧特性
を測定することにより解消することができる。なお、動
力舵取装置1の油圧特性は、トルクメータ4(入力軸で
あるピニオンシャフト1dに加えられる入力トルクを検
出するためのもの)にて検出される検出信号と、電動ポ
ンプ5と制御弁1c間の油圧配管に設けた圧力センサ6
(制御弁1cを通して油圧シリンダ1eに供給される供
給油圧を検出するためのもの)にて検出される検出信号
が各アンプ7を介して計測ユニット8に入力され、計測
ユニット8にて演算処理されて、CRT画面9に画像表
示およびデジタル表示されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1にて示した油圧特
性の測定においては、従来、セット状態にてばね部材2
aの予備荷重が常にゼロとなるように設定されていて、
当該動力舵取装置1が実車に組付けられた場合の油圧特
性に近似した油圧特性が試験により得られるようにして
ある。ところで、従来の試験においては、特定の動力舵
取装置において被測定体の自励振動に伴う共振により図
2の(A)にて示したように油圧特性線図(測定結果)
に乱れが生じることがある。この油圧特性線図の乱れは
入力トルクの単位時間当たりの変化量、すなわち入力軸
であるピニオンシャフト1dの回転速度を低下すること
により解消し得るものの、その場合には測定に要する時
間が長くなり測定効率が悪くなる。本発明は、上記した
問題に対処すべくなされたものであり、その目的は予備
試験の結果に基づいて特定の動力舵取装置における被測
定体の共振周波数を高領域側に所定量ずらして、油圧特
性の測定時にピニオンシャフトの回転速度を低下させな
くても油圧特性線図に乱れが生じないようにすることに
ある。
性の測定においては、従来、セット状態にてばね部材2
aの予備荷重が常にゼロとなるように設定されていて、
当該動力舵取装置1が実車に組付けられた場合の油圧特
性に近似した油圧特性が試験により得られるようにして
ある。ところで、従来の試験においては、特定の動力舵
取装置において被測定体の自励振動に伴う共振により図
2の(A)にて示したように油圧特性線図(測定結果)
に乱れが生じることがある。この油圧特性線図の乱れは
入力トルクの単位時間当たりの変化量、すなわち入力軸
であるピニオンシャフト1dの回転速度を低下すること
により解消し得るものの、その場合には測定に要する時
間が長くなり測定効率が悪くなる。本発明は、上記した
問題に対処すべくなされたものであり、その目的は予備
試験の結果に基づいて特定の動力舵取装置における被測
定体の共振周波数を高領域側に所定量ずらして、油圧特
性の測定時にピニオンシャフトの回転速度を低下させな
くても油圧特性線図に乱れが生じないようにすることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、動力舵取装置の本体を移動
不能に固定し、かつ前記本体に長手方向へ移動可能に組
付けられたラックを両端にてばね部材を介して支持して
同ばね部材の作用に抗して長手方向へ移動可能とし、か
かるセット状態にて当該動力舵取装置の油圧特性を測定
するようにした試験方法において、前記セット状態にて
前記ばね部材に当該動力舵取装置に応じた予備荷重が付
与されるようにした。また、動力舵取装置の本体を移動
不能に固定する本体固定装置と、前記本体に長手方向へ
移動可能に組付けられたラックを両端にてばね部材を介
して支持して同ばね部材の作用に抗して長手方向へ移動
可能とするラック支持装置を備えた試験装置において、
当該試験装置による試験開始時の前記ばね部材の予備荷
重を増減させるばね荷重設定装置を設けた。
ために、本発明においては、動力舵取装置の本体を移動
不能に固定し、かつ前記本体に長手方向へ移動可能に組
付けられたラックを両端にてばね部材を介して支持して
同ばね部材の作用に抗して長手方向へ移動可能とし、か
かるセット状態にて当該動力舵取装置の油圧特性を測定
するようにした試験方法において、前記セット状態にて
前記ばね部材に当該動力舵取装置に応じた予備荷重が付
与されるようにした。また、動力舵取装置の本体を移動
不能に固定する本体固定装置と、前記本体に長手方向へ
移動可能に組付けられたラックを両端にてばね部材を介
して支持して同ばね部材の作用に抗して長手方向へ移動
可能とするラック支持装置を備えた試験装置において、
当該試験装置による試験開始時の前記ばね部材の予備荷
重を増減させるばね荷重設定装置を設けた。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明による試験方法において
は、セット状態にてばね部材に当該動力舵取装置に応じ
た予備荷重(予備試験の結果に基づいて設定されてい
る)が付与されるようにしたため、特定の動力舵取装置
においてラックを含む被測定体に作用する初期ばね荷重
を所定量高めて、被測定体の共振周波数を高領域側に所
定量ずらすことができ、油圧特性の測定時にピニオンシ
ャフトの回転速度を低下させることなく油圧特性線図に
乱れが生じないようにすることができる。また、本発明
による試験装置においては、当該試験装置による試験開
始時のばね部材の予備荷重を増減させるばね荷重設定装
置を設けたため、試験する動力舵取装置に最適な予備荷
重をばね部材に付与することができ、多種多様な動力舵
取装置を油圧特性線図に乱れが生じない最適な状態にて
効率よく試験することができる。
は、セット状態にてばね部材に当該動力舵取装置に応じ
た予備荷重(予備試験の結果に基づいて設定されてい
る)が付与されるようにしたため、特定の動力舵取装置
においてラックを含む被測定体に作用する初期ばね荷重
を所定量高めて、被測定体の共振周波数を高領域側に所
定量ずらすことができ、油圧特性の測定時にピニオンシ
ャフトの回転速度を低下させることなく油圧特性線図に
乱れが生じないようにすることができる。また、本発明
による試験装置においては、当該試験装置による試験開
始時のばね部材の予備荷重を増減させるばね荷重設定装
置を設けたため、試験する動力舵取装置に最適な予備荷
重をばね部材に付与することができ、多種多様な動力舵
取装置を油圧特性線図に乱れが生じない最適な状態にて
効率よく試験することができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図3に示した動力舵取装置用試験装置は、左
右一対の回転駆動ユニットAと、被試験体である動力舵
取装置10の本体11とラック12を別個に挟持する左
右一対のクランプユニットBと、当該試験装置に自動搬
入搬出装置(図示省略)によって自動的に搬入搬出され
る被試験体としての動力舵取装置の種別を判定するセン
サ(図示省略)からの信号に基づいて各回転駆動ユニッ
トA及び各クランプユニットBの作動を予め設定したプ
ログラムにしたがって別個に制御する制御装置Cを備え
ている。
説明する。図3に示した動力舵取装置用試験装置は、左
右一対の回転駆動ユニットAと、被試験体である動力舵
取装置10の本体11とラック12を別個に挟持する左
右一対のクランプユニットBと、当該試験装置に自動搬
入搬出装置(図示省略)によって自動的に搬入搬出され
る被試験体としての動力舵取装置の種別を判定するセン
サ(図示省略)からの信号に基づいて各回転駆動ユニッ
トA及び各クランプユニットBの作動を予め設定したプ
ログラムにしたがって別個に制御する制御装置Cを備え
ている。
【0008】各回転駆動ユニットAは、動力舵取装置1
0の入力軸であるピニオンシャフト13に対して進退可
能に構成されていて、先端に設けたジョイント21にて
ピニオンシャフト13にトルク伝達可能に嵌合するよう
に構成されるとともに、後端に設けたサーボモータ22
にてジョイント21を介してピニオンシャフト13を回
転駆動できるように構成されている。また、各回転駆動
ユニットAは、操舵トルクを検出するためのトルクメー
タ23を備えていて、このトルクメータ23からの入力
トルク検出信号がアンプ(図示省略)を介して計測ユニ
ットDに出力されるように構成されている。なお、計測
ユニットDには図1に示した従来と同様に動力舵取装置
10の制御弁14と電動ポンプ(図示省略)を接続する
油圧配管に設けた圧力センサ(図示省略)からの油圧
(制御弁14を通して油圧シリンダ15に供給される油
圧)検出信号がアンプ(図示省略)を介して入力される
ように構成されている。
0の入力軸であるピニオンシャフト13に対して進退可
能に構成されていて、先端に設けたジョイント21にて
ピニオンシャフト13にトルク伝達可能に嵌合するよう
に構成されるとともに、後端に設けたサーボモータ22
にてジョイント21を介してピニオンシャフト13を回
転駆動できるように構成されている。また、各回転駆動
ユニットAは、操舵トルクを検出するためのトルクメー
タ23を備えていて、このトルクメータ23からの入力
トルク検出信号がアンプ(図示省略)を介して計測ユニ
ットDに出力されるように構成されている。なお、計測
ユニットDには図1に示した従来と同様に動力舵取装置
10の制御弁14と電動ポンプ(図示省略)を接続する
油圧配管に設けた圧力センサ(図示省略)からの油圧
(制御弁14を通して油圧シリンダ15に供給される油
圧)検出信号がアンプ(図示省略)を介して入力される
ように構成されている。
【0009】各クランプユニットBは、図4にて詳細に
示したように、ベース31に回転可能かつ軸方向へ移動
不能に組付けた送りねじ軸32と、ベース31に組付け
られて送りねじ軸32を回転駆動するサーボモータ33
と、送りねじ軸32に螺合し送りねじ軸32の回転に応
じて送りねじ軸32の軸方向にスライドするナット34
と、このナット34に一体的に組付けられてナット34
と一体的に送りねじ軸32の軸方向へ移動するユニット
本体35と、このユニット本体35に回転可能かつ軸方
向へ移動不能に組付けられて前記送りねじ軸32と平行
な送りねじ軸36と、ユニット本体35に組付けられて
送りねじ軸36をタイミングベルト37を介して回転駆
動するサーボモータ38と、送りねじ軸36に螺合し送
りねじ軸36の回転に応じて送りねじ軸36の軸方向に
スライドするナット39と、このナット39にロッド4
1を介して連結されて一体的に移動するテーパ筒状のホ
ルダ42と、このホルダ42の先端に脱着可能に組付け
られて先端にて動力舵取装置10の本体11端面に当接
して本体11を挟持する筒状のクランプ治具43を備え
ている。
示したように、ベース31に回転可能かつ軸方向へ移動
不能に組付けた送りねじ軸32と、ベース31に組付け
られて送りねじ軸32を回転駆動するサーボモータ33
と、送りねじ軸32に螺合し送りねじ軸32の回転に応
じて送りねじ軸32の軸方向にスライドするナット34
と、このナット34に一体的に組付けられてナット34
と一体的に送りねじ軸32の軸方向へ移動するユニット
本体35と、このユニット本体35に回転可能かつ軸方
向へ移動不能に組付けられて前記送りねじ軸32と平行
な送りねじ軸36と、ユニット本体35に組付けられて
送りねじ軸36をタイミングベルト37を介して回転駆
動するサーボモータ38と、送りねじ軸36に螺合し送
りねじ軸36の回転に応じて送りねじ軸36の軸方向に
スライドするナット39と、このナット39にロッド4
1を介して連結されて一体的に移動するテーパ筒状のホ
ルダ42と、このホルダ42の先端に脱着可能に組付け
られて先端にて動力舵取装置10の本体11端面に当接
して本体11を挟持する筒状のクランプ治具43を備え
ている。
【0010】また、各クランプユニットBは、送りねじ
軸36と同軸的に配置されてユニット本体35に軸方向
へ移動可能に組付けられた押圧ロッド44と、この押圧
ロッド44の中間部外周に嵌合されて同ロッド44の段
部に係合するとともにばね定数の小さい圧縮スプリング
45の一端に係合し同ロッド44と一体的に軸方向へ移
動するリテーナ46と、押圧ロッド44の外周に軸方向
へ移動可能に組付けられて内周部にて前記圧縮スプリン
グ45の他端に係合するとともに外周部にてばね定数の
大きい圧縮スプリング47の一端に係合し圧縮スプリン
グ45が所定量撓むと段部にてリテーナ46に当接して
一体的に移動するリテーナ48と、押圧ロッド44の先
端に脱着可能に組付けられて先端にて動力舵取装置10
のラック12端面に当接してラック12を挟持する棒状
のクランプ治具49を備えている。
軸36と同軸的に配置されてユニット本体35に軸方向
へ移動可能に組付けられた押圧ロッド44と、この押圧
ロッド44の中間部外周に嵌合されて同ロッド44の段
部に係合するとともにばね定数の小さい圧縮スプリング
45の一端に係合し同ロッド44と一体的に軸方向へ移
動するリテーナ46と、押圧ロッド44の外周に軸方向
へ移動可能に組付けられて内周部にて前記圧縮スプリン
グ45の他端に係合するとともに外周部にてばね定数の
大きい圧縮スプリング47の一端に係合し圧縮スプリン
グ45が所定量撓むと段部にてリテーナ46に当接して
一体的に移動するリテーナ48と、押圧ロッド44の先
端に脱着可能に組付けられて先端にて動力舵取装置10
のラック12端面に当接してラック12を挟持する棒状
のクランプ治具49を備えている。
【0011】上記した各クランプユニットBにおいて、
ユニット本体35と送りねじ軸36とタイミングベルト
37とサーボモータ38とナット39とロッド41とホ
ルダ42とクランプ治具43等は動力舵取装置10の本
体11を両端にて移動不能に固定する本体固定装置の構
成部材であり、また押圧ロッド44と圧縮スプリング4
5とリテーナ46と圧縮スプリング47とリテーナ48
とクランプ治具49等は動力舵取装置10のラック12
を両端にてばね部材を介して支持するラック支持装置の
構成部材であり、また送りねじ軸32とサーボモータ3
3とナット34等は当該試験装置による試験開始時の圧
縮スプリング45,47の予備荷重を増減させるばね荷
重設定装置の構成部材である。
ユニット本体35と送りねじ軸36とタイミングベルト
37とサーボモータ38とナット39とロッド41とホ
ルダ42とクランプ治具43等は動力舵取装置10の本
体11を両端にて移動不能に固定する本体固定装置の構
成部材であり、また押圧ロッド44と圧縮スプリング4
5とリテーナ46と圧縮スプリング47とリテーナ48
とクランプ治具49等は動力舵取装置10のラック12
を両端にてばね部材を介して支持するラック支持装置の
構成部材であり、また送りねじ軸32とサーボモータ3
3とナット34等は当該試験装置による試験開始時の圧
縮スプリング45,47の予備荷重を増減させるばね荷
重設定装置の構成部材である。
【0012】上記のように構成した本実施例の試験装置
においては、被試験体としての動力舵取装置10が自動
搬入搬出装置(図示省略)にて所定の位置に搬入される
と、種別を判定するセンサ(図示省略)からの信号に基
づいて制御装置Cが各回転駆動ユニットA及び各クラン
プユニットBの作動を予め設定したプログラムにしたが
って別個に制御する。したがって、動力舵取装置10の
ピニオンシャフト13に対応する側の回転駆動ユニット
Aがピニオンシャフト13に向けて所定量移動して、回
転駆動ユニットAのジョイント21がピニオンシャフト
13にトルク伝達可能に嵌合するとともに、各クランプ
ユニットBのベース31に組付けたサーボモータ33が
作動して送りねじ軸32が回転し、各ナット34及びユ
ニット本体35が動力舵取装置10に向けて所定量移動
し、各クランプ治具49の先端がラック12の端面に当
接して、ラック12が左右一対のクランプ治具49にて
挟持される。また、これと同時に、各ユニット本体35
に組付けたサーボモータ38が作動して送りねじ軸36
が回転し、各ナット39とロッド41及びホルダ42が
動力舵取装置10の本体11に向けて所定量移動し、各
クランプ治具43の先端が本体11の端面に当接して、
本体11が左右一対のクランプ治具43にて挟持され
る。
においては、被試験体としての動力舵取装置10が自動
搬入搬出装置(図示省略)にて所定の位置に搬入される
と、種別を判定するセンサ(図示省略)からの信号に基
づいて制御装置Cが各回転駆動ユニットA及び各クラン
プユニットBの作動を予め設定したプログラムにしたが
って別個に制御する。したがって、動力舵取装置10の
ピニオンシャフト13に対応する側の回転駆動ユニット
Aがピニオンシャフト13に向けて所定量移動して、回
転駆動ユニットAのジョイント21がピニオンシャフト
13にトルク伝達可能に嵌合するとともに、各クランプ
ユニットBのベース31に組付けたサーボモータ33が
作動して送りねじ軸32が回転し、各ナット34及びユ
ニット本体35が動力舵取装置10に向けて所定量移動
し、各クランプ治具49の先端がラック12の端面に当
接して、ラック12が左右一対のクランプ治具49にて
挟持される。また、これと同時に、各ユニット本体35
に組付けたサーボモータ38が作動して送りねじ軸36
が回転し、各ナット39とロッド41及びホルダ42が
動力舵取装置10の本体11に向けて所定量移動し、各
クランプ治具43の先端が本体11の端面に当接して、
本体11が左右一対のクランプ治具43にて挟持され
る。
【0013】これによって、動力舵取装置10の本体1
1が移動不能に固定されるとともに、ラック12が両端
にて各スプリング45,47を介して支持され、各スプ
リング45,47の作用に抗して軸方向へ移動可能とさ
れる。また、かかるセット状態にて動力舵取装置10の
制御弁14に油圧配管が自動的に接続され、これに続い
て油圧特性の測定(従来と同様の測定)が自動的に行わ
れ、従来と同様に計測ユニットDのCRT画像に画像表
示とデジタル表示がなされる。上記したセット状態で
は、各スプリング45,47の予備荷重(圧縮量)が動
力舵取装置10の種別に応じた設定値とされていて、両
スプリング45,47が共に全く圧縮されていない場合
もあれば、スプリング45のみが所定量圧縮されている
場合もあり、また両スプリング45,47がそれぞれ所
定量圧縮されている場合もある。
1が移動不能に固定されるとともに、ラック12が両端
にて各スプリング45,47を介して支持され、各スプ
リング45,47の作用に抗して軸方向へ移動可能とさ
れる。また、かかるセット状態にて動力舵取装置10の
制御弁14に油圧配管が自動的に接続され、これに続い
て油圧特性の測定(従来と同様の測定)が自動的に行わ
れ、従来と同様に計測ユニットDのCRT画像に画像表
示とデジタル表示がなされる。上記したセット状態で
は、各スプリング45,47の予備荷重(圧縮量)が動
力舵取装置10の種別に応じた設定値とされていて、両
スプリング45,47が共に全く圧縮されていない場合
もあれば、スプリング45のみが所定量圧縮されている
場合もあり、また両スプリング45,47がそれぞれ所
定量圧縮されている場合もある。
【0014】ところで、本実施例においては、上述した
ようにセット状態にて各スプリング45,47に当該動
力舵取装置10に応じた予備荷重(予備試験の結果に基
づいて設定されている)が付与されるようにしたため、
特定の動力舵取装置10においてラック12を含む被測
定体に作用する初期ばね荷重を所定量高めて、被測定体
の共振周波数を高領域側に所定量ずらすことができ、油
圧特性の測定時にピニオンシャフト13の回転速度を低
下させることなく油圧特性線図に乱れが生じないように
することができる。また、本実施例の試験装置において
は、当該試験装置による試験開始時の各スプリング4
5,47の予備荷重を増減させるばね荷重設定装置(送
りねじ軸32とサーボモータ33とナット34等からな
る)を設けたため、試験する動力舵取装置10に最適な
予備荷重を各スプリング45,47に付与することがで
き、多種多様な動力舵取装置を油圧特性線図に乱れが生
じない最適な状態にて効率よく試験することができる。
ようにセット状態にて各スプリング45,47に当該動
力舵取装置10に応じた予備荷重(予備試験の結果に基
づいて設定されている)が付与されるようにしたため、
特定の動力舵取装置10においてラック12を含む被測
定体に作用する初期ばね荷重を所定量高めて、被測定体
の共振周波数を高領域側に所定量ずらすことができ、油
圧特性の測定時にピニオンシャフト13の回転速度を低
下させることなく油圧特性線図に乱れが生じないように
することができる。また、本実施例の試験装置において
は、当該試験装置による試験開始時の各スプリング4
5,47の予備荷重を増減させるばね荷重設定装置(送
りねじ軸32とサーボモータ33とナット34等からな
る)を設けたため、試験する動力舵取装置10に最適な
予備荷重を各スプリング45,47に付与することがで
き、多種多様な動力舵取装置を油圧特性線図に乱れが生
じない最適な状態にて効率よく試験することができる。
【図1】 動力舵取装置の油圧特性を測定する方法及び
装置の一例を概略的に示した図である。
装置の一例を概略的に示した図である。
【図2】 動力舵取装置の入力トルクと供給油圧の関係
を示す油圧特性線図である。
を示す油圧特性線図である。
【図3】 本発明による動力舵取装置用試験装置の全体
構成を概略的に示す平面図である。
構成を概略的に示す平面図である。
【図4】 図3に示したクランプユニットの拡大図であ
る。
る。
10…動力舵取装置、11…本体、12…ラック、13
…ピニオンシャフト、14…制御弁、15…油圧シリン
ダ、21…ジョイント、22…サーボモータ、23…ト
ルクメータ、31…ベース、32…送りねじ軸、33…
サーボモータ、34…ナット、35…ユニット本体、3
6…送りねじ軸、37…タイミングベルト、38…サー
ボモータ、39…ナット、41…ロッド、42…ホル
ダ、43…クランプ治具、44…押圧ロッド、45…圧
縮スプリング、46…リテーナ、47…圧縮スプリン
グ、48…リテーナ、49…クランプ治具、A…回転駆
動ユニット、B…クランプユニット、C…制御装置、D
…計測ユニット。
…ピニオンシャフト、14…制御弁、15…油圧シリン
ダ、21…ジョイント、22…サーボモータ、23…ト
ルクメータ、31…ベース、32…送りねじ軸、33…
サーボモータ、34…ナット、35…ユニット本体、3
6…送りねじ軸、37…タイミングベルト、38…サー
ボモータ、39…ナット、41…ロッド、42…ホル
ダ、43…クランプ治具、44…押圧ロッド、45…圧
縮スプリング、46…リテーナ、47…圧縮スプリン
グ、48…リテーナ、49…クランプ治具、A…回転駆
動ユニット、B…クランプユニット、C…制御装置、D
…計測ユニット。
Claims (2)
- 【請求項1】 動力舵取装置の本体を移動不能に固定
し、かつ前記本体に長手方向へ移動可能に組付けられた
ラックを両端にてばね部材を介して支持して同ばね部材
の作用に抗して長手方向へ移動可能とし、かかるセット
状態にて当該動力舵取装置の油圧特性を測定するように
した試験方法において、前記セット状態にて前記ばね部
材に当該動力舵取装置に応じた予備荷重が付与されるよ
うにしたことを特徴とする試験方法。 - 【請求項2】 動力舵取装置の本体を移動不能に固定す
る本体固定装置と、前記本体に長手方向へ移動可能に組
付けられたラックを両端にてばね部材を介して支持して
同ばね部材の作用に抗して長手方向へ移動可能とするラ
ック支持装置を備えた試験装置において、当該試験装置
による試験開始時の前記ばね部材の予備荷重を増減させ
るばね荷重設定装置を設けたことを特徴とする試験装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32402493A JPH07181114A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 動力舵取装置用試験方法及び試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32402493A JPH07181114A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 動力舵取装置用試験方法及び試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07181114A true JPH07181114A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18161302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32402493A Pending JPH07181114A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 動力舵取装置用試験方法及び試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07181114A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160000050A (ko) * | 2014-06-23 | 2016-01-04 | (주)에스엠인스트루먼트 | 실차 하중 모사 기능이 구비된 차량 조향 장치 테스트 장치 |
CN111684257A (zh) * | 2017-12-07 | 2020-09-18 | 捷太格特欧洲公司 | 使用动力转向系统的辅助电机以根据振动确定周期生成测试周期 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32402493A patent/JPH07181114A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160000050A (ko) * | 2014-06-23 | 2016-01-04 | (주)에스엠인스트루먼트 | 실차 하중 모사 기능이 구비된 차량 조향 장치 테스트 장치 |
CN111684257A (zh) * | 2017-12-07 | 2020-09-18 | 捷太格特欧洲公司 | 使用动力转向系统的辅助电机以根据振动确定周期生成测试周期 |
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