JP3049641U - 金属組織検査用試料研磨装置 - Google Patents

金属組織検査用試料研磨装置

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JP3049641U
JP3049641U JP1997011281U JP1128197U JP3049641U JP 3049641 U JP3049641 U JP 3049641U JP 1997011281 U JP1997011281 U JP 1997011281U JP 1128197 U JP1128197 U JP 1128197U JP 3049641 U JP3049641 U JP 3049641U
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JP1997011281U
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行夫 島田
桂 柳沢
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Minebea Co Ltd
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Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属組織検査用試料を一定の加圧力で研磨盤
に押圧できるようにし、組織検査にとって好ましい被検
面を安定して得る。 【解決手段】 試料4を樹脂ブロック5に埋め込んでな
る試料マウント6を保持するマウントホルダ8と、この
マウントホルダ8を研磨盤3に所定の加圧力で押圧する
加圧機構10を内装したホルダ本体9とを備えた試料ホ
ルダ7に、加圧機構10を構成するばね20から調整ね
じ22に伝わる反力を検出するロードセル30を設け、
このロードセル30の検出結果を確認しながら調整ねじ
22を回して、研磨盤3に対する試料4の加圧力を一定
に調整する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、金属組織検査用の試料を研磨するための研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属組織の検査を行うには、通常、検査用試料を複数工程(荒研磨、中仕上研 磨等)をかけて研磨して、最終的にその表面を鏡面状態に仕上げ、エッチングを した後、金属顕微鏡等にて所定倍率、例えば500倍の視野にて試料表面の金属 組織を観察し、その良否を判定するようにしている。ところで、このような金属 組織検査を円滑に行うには、すべての工程での研磨条件の設定が最も重要で、各 工程での研磨条件の設定を誤ると、試料の表面(被検面)に傷が付き、あるいは 縁ダレが生じ、その上、金属組織が変質してしまうこともあって、正確に組織検 査を行うことができなくなる。この場合、研磨条件としては、研磨盤上の研磨砥 粒(研磨紙)の種類、研磨盤に対する検査用試料の加圧力、研磨盤の回転数、研 磨時間等があるが、研磨盤に対する試料の加圧力が特に大きく影響し、そこで従 来は、図2に示すような専用の研磨装置を用いて試料の研磨を行っていた。
【0003】 すなわち、この研磨装置は、上面に研磨紙1を貼着し軸2を中心に回転する研 磨盤3と、検査用の試料4を樹脂ブロック5に埋め込んでなる試料マウント6を 保持し、研磨盤3上に押える試料ホルダ7とからなっている。試料ホルダ7は、 ここでは試料マウント6を直接的に保持して前記研磨盤3上に置かれるマウント ホルダ8と、研磨盤1の上方に位置固定的に配置されたホルダ本体9と、このホ ルダ本体9に内装され前記マウントホルダ8を常時は研磨盤1側へ付勢する加圧 機構10とから概略構成されている。
【0004】 上記マウントホルダ8は円板状をなし、これには、試料マウント6を保持する ための複数(例えば、6つ)の孔11が円周方向に等配して設けられている。試 料マウント6は、その試料4側がマウントホルダ8からわずか突出するように各 孔11内に配置され、マウントホルダ8の外周から半径方向にねじ込んだ止めね じ(六角穴付きスクリュ)12によってその位置が固定されている。また、上記 ホルダ本体9は、中実部9aと中空部9bとを連接してなっており、その中空部 9bの開口が下向きとなるように支持板13に吊下支持されている。支持板13 は、研削盤1の周りに立設した支柱(図示略)から水平方向へ延ばした揺動アー ム(図示略)に支持棒14を介して高さ調整可能に取付けられている。
【0005】 一方、加圧機構10は、ホルダ本体9の中空部9b内に摺動可能に嵌装された カップ状摺動体15と、上記マウントホルダ8の軸心位置に設けられた軸孔16 に嵌入可能なピン17と、ホルダ本体9の中空部9b内に摺動可能に嵌装され前 記ピン17を軸受18を介して回動可能に支持するガイド部材19と、このガイ ド部材19と前記摺動体15との間に介装されたばね(圧縮ばね)20と、ホル ダ本体9の中実部9aの軸心上に設けたねじ孔21に上方からねじ込まれ先端を 前記摺動体15に当接させる調整ねじ22と、この調整ねじ22をホルダ本体9 に対して位置固定するロックナット23とからなっている。なお、摺動体15は 、その外周面に設けた軸方向溝15aに、ホルダ本体9にその外周から半径方向 へねじ込まれたねじ部材(皿ねじ)24の先端部を嵌入させることにより、ホル ダ本体9との相対回転が規制されている。また、軸受18には、マウントホルダ 8に設けたガイド孔25に嵌入して軸受18とマウントホルダ8との相対回転を 規制する一対のガイドピン26が固定されている。
【0006】 上記のように構成した研磨装置においては、予め試料マウント6を保持させた マウントホルダ8を研磨板3上に載置した後、図示を略す揺動アームを回転させ てホルダ本体9をマウントホルダ8の上方に位置決めし、さらに、ホルダ本体9 の高さを調整してマウントホルダ8の軸孔16およびガイド孔25に加圧機構1 0のピン17、ガイドピン26を挿入し、軸受18をマウントホルダ8の上面に 当接させる。次に、調整ねじ22を回して摺動体15を押し下げ、ばね20を圧 縮変形させて、その付勢力を軸受16を介してマウントホルダ8に伝え、研磨盤 3上の研磨紙1に対する試料4の加圧力を調整する。この後、研磨盤3を回転さ せると、ピン17を中心にマウントホルダ8も回転し、試料マウント6に埋め込 まれた試料4の表面が研磨盤3上の研磨紙1によって研磨される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の研磨装置によれば、調整ねじ22を回しての加圧力 の調整は、専ら作業者の勘に頼っており、このため、研磨盤3に対する試料4の 加圧力に作業者によるバラツキが生じ、組織検査にとって好ましい被検面を安定 して得ることが困難である、という問題があった。
【0008】 本考案は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは 、研磨盤に対する金属組織検査用試料の加圧力を定量的に把握できるようにし、 もって組織検査にとって好ましい被検面を安定して得ることができる研磨装置を 提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、軸中心に回転する研磨盤と金属組織検査 用試料を保持する試料ホルダとからなり、前記試料ホルダは、前記金属組織検査 用試料を研磨盤に所定の加圧力で押圧する加圧機構を備えている研磨装置におい て、前記試料ホルダに、前記加圧機構による加圧力を検出するセンサを設ける構 成としたことを特徴とする。 このように構成した研磨装置においては、センサにより検出した加圧力を確認 しながら加圧機構を調整し、研磨盤に対する試料の加圧力を一定として研磨を行 うことができる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0011】 図1は、本考案の一つの実施の形態としての研磨装置を示したものである。な お、本研磨装置の全体的構造は、前出図2に示したものと同一であるので、ここ では、前出図2に示した部分と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す ることとする。本実施の形態においては、ホルダ本体9の内部に摺動可能に配設 された摺動体15の上面にロードセル(センサ)30を取付けると共に、このロ ードセル30に耐圧板31を介して調整ねじ22の先端を係合させている。
【0012】 上記摺動体15の上面にはD字形の溝15aが形成されており、ロードセル3 0は、前記溝15aと同形状のベース部30aを該溝15aに嵌合させることに より、摺動体15に対して回転不能に取付けられている。また耐圧板31は、そ の一端部がリング状に形成されており、耐圧板31はこのリング状の一端部の端 面をロードセル30に接合させることにより該ロードセル30に固定されている 。一方、別途、表示計(図示略)が設けられており、この表示計には前記ロード セル30からホルダ本体9内を挿通して上方へ引き出した信号線ケーブル32が 接続されている。
【0013】 本研磨装置により検査用の試料4を研磨するには、前記した従来の研磨装置( 図2)による場合と同様に、予め試料マウント6を保持させたマウントホルダ8 を研磨板3上に載置した後、ホルダ本体9をマウントホルダ8の上方に位置決め して、マウントホルダ8の軸孔16およびガイド孔25に加圧機構10のピン1 7、ガイドピン26を挿入し、軸受18をマウントホルダ8の上面に当接させる 。
【0014】 次に、調整ねじ22を回して摺動体15を押し下げ、ばね20を圧縮変形させ て、その付勢力を軸受16を介してマウントホルダ8に伝える。これにより、試 料マウント6に埋め込まれた試料4が研磨盤3上の研磨紙1に対して押圧され、 その反力がロードセル30に加えられる。ロードセル30は前記反力に応じた出 力を表示計に送り、表示計には前記反力としての荷重が表示される。作業者は、 この表示計に表示された荷重(加圧力)を確認しながら調整ねじ22を回し、所 定の加圧力となった時点で調整ねじ22の回転を停止し、ロックナット23を締 め付けて調整ねじ22を位置固定する。この後、研磨盤3を回転させると、ピン 17を中心にマウントホルダ8も回転し、試料マウント6に埋め込まれた試料4 の表面が研磨盤3上の研磨紙1によって研磨される。
【0015】 このようにロードセル30による検出結果を確認しながら調整ねじ22を回し 、研磨板1に対する試料4の加圧力を調整するので、作業者によってその加圧力 にバラツキが生じることはなくなり、組織検査にとって好ましい被検面が安定し て得られるようになる。本実施の形態においては特に、ロードセル30と調整ね じ22との間にリング状端部を有する耐圧板31を介在させているので、ロード セル30に偏って荷重が集中することはなくなり、ロードセル30による検出精 度は向上する。
【0016】
【考案の効果】
以上、説明したように、本考案に係る金属組織検査用試料研磨装置によれば、 研磨盤に対する試料の加圧力を定量的に把握しながらその調整作業を行うことが できるので、作業者によって加圧力にバラツキが生じることはなくなり、組織検 査にとって好ましい被検面を安定して得ることができて、金属組織の検査を円滑 に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る金属組織検査用試料研磨装置の全
体的構造を示す断面図である。
【図2】従来の金属組織検査用試料研磨装置の全体的構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 研磨盤 4 検査用試料 5 樹脂ブロック 6 試料マウント 7 試料ホルダ 8 マウントホルダ 9 ホルダ本体 10 加圧機構 18 軸受 20 ばね 22 調整ねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸中心に回転する研磨盤と金属組織検査
    用試料を保持する試料ホルダとからなり、前記試料ホル
    ダは、前記金属組織検査用試料を研磨盤に所定の加圧力
    で押圧する加圧機構を備えている研磨装置において、前
    記試料ホルダに、前記加圧機構による加圧力を検出する
    センサを設けたことを特徴とする金属組織検査用試料研
    磨装置。
JP1997011281U 1997-12-09 1997-12-09 金属組織検査用試料研磨装置 Expired - Lifetime JP3049641U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109531353A (zh) * 2018-12-05 2019-03-29 浙江工业大学 一种金相磨抛机辅助夹持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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