JPH10274610A - ねじり試験機 - Google Patents
ねじり試験機Info
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- JPH10274610A JPH10274610A JP7818897A JP7818897A JPH10274610A JP H10274610 A JPH10274610 A JP H10274610A JP 7818897 A JP7818897 A JP 7818897A JP 7818897 A JP7818897 A JP 7818897A JP H10274610 A JPH10274610 A JP H10274610A
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- Japan
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- torque
- test
- tool
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Abstract
(57)【要約】
【課題】工具等の被試験物に繰返しトルクを加圧して試
験を行う場合に、そのプログラム設定や試験作業を簡単
かつ能率的にする。 【解決手段】被試験物保持機構2とトルク加圧機構3の
間で被試験物を保持し、設定された試験トルクまでトル
クを加圧し、このトルクが試験トルクに達したら上記の
トルク加圧機構3のサーボーモータ36等を制御してこ
の被試験物の加圧トルクを減少させて繰返しトルクを加
圧する。
験を行う場合に、そのプログラム設定や試験作業を簡単
かつ能率的にする。 【解決手段】被試験物保持機構2とトルク加圧機構3の
間で被試験物を保持し、設定された試験トルクまでトル
クを加圧し、このトルクが試験トルクに達したら上記の
トルク加圧機構3のサーボーモータ36等を制御してこ
の被試験物の加圧トルクを減少させて繰返しトルクを加
圧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具等の被試験物
に繰返しトルクを加圧して試験を行うねじり試験機に関
する。さらに特定すれば、本発明は上記の繰返しトルク
を自動的に反復することができる、作動が簡単で能率的
なねじり試験機を提供するものである。
に繰返しトルクを加圧して試験を行うねじり試験機に関
する。さらに特定すれば、本発明は上記の繰返しトルク
を自動的に反復することができる、作動が簡単で能率的
なねじり試験機を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、被試験物、たとえばスパナ、ラ
チエットレンチ、ソケット等の工具の品質を保証するた
めに、耐力トルク、破壊トルク等の試験がある。また、
さらに品質を保証するために、ラチエット工具等に対し
てトルクの加圧と逆転空転を繰り返すラチエット繰返し
トルク試験、および工具に繰返しトルクを加圧する繰返
しトルク試験等の動的な試験がある。
チエットレンチ、ソケット等の工具の品質を保証するた
めに、耐力トルク、破壊トルク等の試験がある。また、
さらに品質を保証するために、ラチエット工具等に対し
てトルクの加圧と逆転空転を繰り返すラチエット繰返し
トルク試験、および工具に繰返しトルクを加圧する繰返
しトルク試験等の動的な試験がある。
【0003】これらのラチエット繰返しトルク試験や繰
返しトルク試験は、繰返しトルクに対する耐久試験で、
多数回の繰返しトルクの加圧に耐えるか否かを試験する
ものである。しかしながら、従来の試験装置では、この
ような繰返しトルクの加圧、ラチエットの逆転等の作動
を自動的に実施することができなかった。
返しトルク試験は、繰返しトルクに対する耐久試験で、
多数回の繰返しトルクの加圧に耐えるか否かを試験する
ものである。しかしながら、従来の試験装置では、この
ような繰返しトルクの加圧、ラチエットの逆転等の作動
を自動的に実施することができなかった。
【0004】また、このような繰返しトルク試験は、ト
ルクの加圧の速度や、この繰返しトルクのサイクルの単
位時間当たりの回数等の条件が規定されている場合が多
く、これらの試験を自動的に実施できる試験機を開発す
る場合においても、被試験物に対応してこれらの試験作
動の各種のプログラムを設定する機能を備える必要があ
る。
ルクの加圧の速度や、この繰返しトルクのサイクルの単
位時間当たりの回数等の条件が規定されている場合が多
く、これらの試験を自動的に実施できる試験機を開発す
る場合においても、被試験物に対応してこれらの試験作
動の各種のプログラムを設定する機能を備える必要があ
る。
【0005】しかし、工具はその種類が多く、また試験
すべき手順も工具毎に異なり、これら多数種類の工具に
対応して個別に試験プログラムを設定すると、プログラ
ム設定に多大の労力を必要とし、この繰返しトルク試験
の能率が大幅に低下してしまうという問題点がある。
すべき手順も工具毎に異なり、これら多数種類の工具に
対応して個別に試験プログラムを設定すると、プログラ
ム設定に多大の労力を必要とし、この繰返しトルク試験
の能率が大幅に低下してしまうという問題点がある。
【0006】特に、ラチエット工具等においては、所定
速度でトルクを加圧する際に、このトルクが所定の試験
トルクに達するまでのねじり回動角度および時間が個々
の工具毎にかなりのばらつきがある場合が多い。このた
め、上記の試験プログラムを設定する際には、このよう
な条件を考慮しなければならず、そのプログラムの設定
作業が一層繁雑となるという問題点もある。
速度でトルクを加圧する際に、このトルクが所定の試験
トルクに達するまでのねじり回動角度および時間が個々
の工具毎にかなりのばらつきがある場合が多い。このた
め、上記の試験プログラムを設定する際には、このよう
な条件を考慮しなければならず、そのプログラムの設定
作業が一層繁雑となるという問題点もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、工具等の種類の多い被試験物
に対して繰返しトルク試験を能率的に実施することがで
きるねじり試験機を提供するものである。
基づいてなされたもので、工具等の種類の多い被試験物
に対して繰返しトルク試験を能率的に実施することがで
きるねじり試験機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明は、被試験物を保持する被試験物保持機構と、この
被試験物保持機構に保持された被試験物にねじりを与え
て任意のトルクを加圧するトルク加圧機構と、上記の被
試験物に加圧されているトルクを測定するトルク測定機
構と、上記のトルク加圧機構を制御する測定制御装置と
を備えており、この測定制御装置は上記のトルク測定機
構からの信号を受け、上記の被試験物に加圧されたトル
クが所定の値に達した後にこの加圧トルクを減少させて
繰返しトルクを加圧するように上記のトルク加圧機構を
制御するものである。
発明は、被試験物を保持する被試験物保持機構と、この
被試験物保持機構に保持された被試験物にねじりを与え
て任意のトルクを加圧するトルク加圧機構と、上記の被
試験物に加圧されているトルクを測定するトルク測定機
構と、上記のトルク加圧機構を制御する測定制御装置と
を備えており、この測定制御装置は上記のトルク測定機
構からの信号を受け、上記の被試験物に加圧されたトル
クが所定の値に達した後にこの加圧トルクを減少させて
繰返しトルクを加圧するように上記のトルク加圧機構を
制御するものである。
【0009】したがって、この加圧トルクが所定の設定
された試験トルクに達すると、上記のトルク加圧機構か
制御されて自動的にトルクが減少するようにトルク加圧
機構が制御されるので、このトルク加圧の際の速度や試
験トルク等を設定しておけば、後は自動的に繰返しトル
クが加圧されて繰返しトルク試験が行われる。よって工
具毎に繁雑なプログラム設定の作業を行う必要がなく、
多数種類の工具でも能率的に繰返しトルク試験を行うこ
とができる。
された試験トルクに達すると、上記のトルク加圧機構か
制御されて自動的にトルクが減少するようにトルク加圧
機構が制御されるので、このトルク加圧の際の速度や試
験トルク等を設定しておけば、後は自動的に繰返しトル
クが加圧されて繰返しトルク試験が行われる。よって工
具毎に繁雑なプログラム設定の作業を行う必要がなく、
多数種類の工具でも能率的に繰返しトルク試験を行うこ
とができる。
【0010】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
測定制御装置は、試験を開始した後の所定の時間経過後
の上記の繰返しトルクのサイクルの単位時間当たりの回
数を算出し、この算出結果から後の試験における繰返し
トルクのサイクルの単位時間当たりの回数を設定された
所定の回数に制御するものである。
測定制御装置は、試験を開始した後の所定の時間経過後
の上記の繰返しトルクのサイクルの単位時間当たりの回
数を算出し、この算出結果から後の試験における繰返し
トルクのサイクルの単位時間当たりの回数を設定された
所定の回数に制御するものである。
【0011】したがって、単位時間当たりの繰返しトル
クのサイクル回数が厳密に規定されている場合や、上記
のトルク加圧の際に試験トルクに達するまでの時間の変
化が大きい工具のような場合には、この試験トルクに達
するまでの時間の誤差等による繰返しトルクのサイクル
時間の誤差を自動的に調整することができ、試験を簡単
かつ能率的に行うことができる。
クのサイクル回数が厳密に規定されている場合や、上記
のトルク加圧の際に試験トルクに達するまでの時間の変
化が大きい工具のような場合には、この試験トルクに達
するまでの時間の誤差等による繰返しトルクのサイクル
時間の誤差を自動的に調整することができ、試験を簡単
かつ能率的に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。まず、本発明の方法を実施するねじり
試験機の一実施形態について説明する。なお、以下の説
明では、被試験物として工具について説明するが、本発
明の方法および試験機は、このような工具に限らず、そ
の他の被試験物一般に適用できるものであることはもち
ろんである。
形態を説明する。まず、本発明の方法を実施するねじり
試験機の一実施形態について説明する。なお、以下の説
明では、被試験物として工具について説明するが、本発
明の方法および試験機は、このような工具に限らず、そ
の他の被試験物一般に適用できるものであることはもち
ろんである。
【0013】図中の1はこのねじり試験機のベッドであ
り、このベッド1上には被試験物たとえば工具を固定保
持する被試験物保持機構2、およびこの被試験物保持機
構2に保持された工具にねじれを与え、トルクを加圧す
るトルク加圧機構3が設けられている。
り、このベッド1上には被試験物たとえば工具を固定保
持する被試験物保持機構2、およびこの被試験物保持機
構2に保持された工具にねじれを与え、トルクを加圧す
るトルク加圧機構3が設けられている。
【0014】上記の被試験物保持機構2は、移動台10
を備えており、この移動台10は上記のベッド1上にそ
の長手方向すなわち軸方向に沿って配置された一対のレ
ール11に案内され、このレール11に沿って移動自在
である。
を備えており、この移動台10は上記のベッド1上にそ
の長手方向すなわち軸方向に沿って配置された一対のレ
ール11に案内され、このレール11に沿って移動自在
である。
【0015】そして、この移動台11上には、軸13が
軸方向に水平に配置され、この軸13は軸受12によっ
て回転自在に支障されている。そして、この軸13の一
端部には、取付フランジ部材14が取付けられ、被試験
物たとえば工具はこの取付けフランジ部材14に直接、
または適切な治具を介して取付けられる。
軸方向に水平に配置され、この軸13は軸受12によっ
て回転自在に支障されている。そして、この軸13の一
端部には、取付フランジ部材14が取付けられ、被試験
物たとえば工具はこの取付けフランジ部材14に直接、
または適切な治具を介して取付けられる。
【0016】また、この軸13の他端部には、トルク測
定機構が設けられている。このトルク測定機構は、上記
の軸13の他端部に取付けられたアーム15を備えてお
り、このアーム15の先端部にはロッド16の上端部が
連結され、このロッド16の下端部は上記の移動台10
上に固定されたロードセル17に連結されている。
定機構が設けられている。このトルク測定機構は、上記
の軸13の他端部に取付けられたアーム15を備えてお
り、このアーム15の先端部にはロッド16の上端部が
連結され、このロッド16の下端部は上記の移動台10
上に固定されたロードセル17に連結されている。
【0017】したがって、上記の取付フランジ部材14
に取付けられた工具にトルクが加圧されると、このトル
クは軸13を介して上記のアーム15に伝達され、この
アームはロッド16を押圧し、このロッド16の押圧力
は上記のロードセル17によって検出される。よって、
このロードセル17により検出された荷重、および上記
のアーム15の長さ等の関係から、上記の工具に加圧さ
れたトルクが検出されるものである。
に取付けられた工具にトルクが加圧されると、このトル
クは軸13を介して上記のアーム15に伝達され、この
アームはロッド16を押圧し、このロッド16の押圧力
は上記のロードセル17によって検出される。よって、
このロードセル17により検出された荷重、および上記
のアーム15の長さ等の関係から、上記の工具に加圧さ
れたトルクが検出されるものである。
【0018】なお、上記のロードセル17は、荷重が作
用した場合にもほとんど変位せず、また上記の軸13や
アーム等は剛性が十分に大きく、よって上記の工具等に
トルクが作用した場合でも、この軸13および取付フラ
ンジ部14は実質的に回動しない。
用した場合にもほとんど変位せず、また上記の軸13や
アーム等は剛性が十分に大きく、よって上記の工具等に
トルクが作用した場合でも、この軸13および取付フラ
ンジ部14は実質的に回動しない。
【0019】また、この移動台10を移動させる移動機
構が設けられ、この移動機構はハンドル18を備えてお
り、このハンドル18を手動で回転することによりラッ
クピニオン機構を構成する歯車機構19がラック20と
協働し、この移動台10をベッド1の軸方向に移動させ
ることができる。また、この移動機構は、この移動台1
0を任意の位置に固定する機構が設けられている。
構が設けられ、この移動機構はハンドル18を備えてお
り、このハンドル18を手動で回転することによりラッ
クピニオン機構を構成する歯車機構19がラック20と
協働し、この移動台10をベッド1の軸方向に移動させ
ることができる。また、この移動機構は、この移動台1
0を任意の位置に固定する機構が設けられている。
【0020】また、前記のトルク加圧機構3は以下のよ
うに構成されている。このトルク加圧機構3は基台30
を備え、この基台30は上記のベッド1上に固定されて
いる。そして、この基台30上には、前記の被試験物保
持機構2と同様に、軸33が軸受32により軸方向に沿
って水平に配置されている。そして、この軸33の一端
部には、取付フランジ部材34が取付けられ、この取付
けフランジ部材34は上記の被試験物保持機構2の取付
フランジ部材14に対向し、互いに正確に同軸上に配置
されている。
うに構成されている。このトルク加圧機構3は基台30
を備え、この基台30は上記のベッド1上に固定されて
いる。そして、この基台30上には、前記の被試験物保
持機構2と同様に、軸33が軸受32により軸方向に沿
って水平に配置されている。そして、この軸33の一端
部には、取付フランジ部材34が取付けられ、この取付
けフランジ部材34は上記の被試験物保持機構2の取付
フランジ部材14に対向し、互いに正確に同軸上に配置
されている。
【0021】また、上記の基台30上には減速機構35
が取付けられ、上記の軸33はこの減速機構35の出力
軸に連結されている。上記のベッド1上には、サーボモ
ータ36が取付けられ、このサーボモータ36の出力軸
はプーリ38,38、およびベルト37を介して上記の
減速機構35の入力軸には連結されている。したがっ
て、このサーボモータ36の回転により、上記の軸33
および取付フランジ部材34を所定のトルクが回転され
る。なお、このサーボモータ36は後述する測定制御装
置により回転制御され、任意のトルクを上記の軸33に
加圧することができるとともに、この軸33を任意の角
度だけ正逆任意の回動させ、また任意の角度位置で保持
固定させることができるものである。
が取付けられ、上記の軸33はこの減速機構35の出力
軸に連結されている。上記のベッド1上には、サーボモ
ータ36が取付けられ、このサーボモータ36の出力軸
はプーリ38,38、およびベルト37を介して上記の
減速機構35の入力軸には連結されている。したがっ
て、このサーボモータ36の回転により、上記の軸33
および取付フランジ部材34を所定のトルクが回転され
る。なお、このサーボモータ36は後述する測定制御装
置により回転制御され、任意のトルクを上記の軸33に
加圧することができるとともに、この軸33を任意の角
度だけ正逆任意の回動させ、また任意の角度位置で保持
固定させることができるものである。
【0022】また、このトルク加圧機構3にはねじり角
度測定機構が設けられている。このねじり角度測定機構
は、上記の軸33および取付フランジ部材34の回動角
度を測定することにより、被試験物のねじり回動角度を
測定するものであり、上記の軸33にはタイミングプー
リ40が取付けられている。そして、このタイミングプ
ーリ40、タイミングベルト41、タイミングプーリ4
3を介して回転角度検出用のロータリーエンコーダ42
が上記の軸33に連結され、この軸33の回転角度に対
応したねじり角度信号を出力する出力するように構成さ
れている。
度測定機構が設けられている。このねじり角度測定機構
は、上記の軸33および取付フランジ部材34の回動角
度を測定することにより、被試験物のねじり回動角度を
測定するものであり、上記の軸33にはタイミングプー
リ40が取付けられている。そして、このタイミングプ
ーリ40、タイミングベルト41、タイミングプーリ4
3を介して回転角度検出用のロータリーエンコーダ42
が上記の軸33に連結され、この軸33の回転角度に対
応したねじり角度信号を出力する出力するように構成さ
れている。
【0023】このようなねじり試験機には、たとえば図
6ないし図8に示すように被試験物たとえば工具が装着
される。たとえば、被試験物として六角棒レンチ46を
試験する場合には、前記の移動機構により移動台10を
移動させ、取付フランジ部材14,34の間の間隔を設
定し、この六角棒レンチ46を適切なアダプタ部材45
を介してこれらの取付フランジ部材14,34の間に取
付け、取付フランジ部材34を所定の角度回動させると
ともに所定のトルクを加圧し、この六角棒レンチ46に
与えられたトルクは前記のロードセル17により、また
この六角棒レンチ46のねじれ回動角度は前記のロータ
リーエンコーダ42により測定する。
6ないし図8に示すように被試験物たとえば工具が装着
される。たとえば、被試験物として六角棒レンチ46を
試験する場合には、前記の移動機構により移動台10を
移動させ、取付フランジ部材14,34の間の間隔を設
定し、この六角棒レンチ46を適切なアダプタ部材45
を介してこれらの取付フランジ部材14,34の間に取
付け、取付フランジ部材34を所定の角度回動させると
ともに所定のトルクを加圧し、この六角棒レンチ46に
与えられたトルクは前記のロードセル17により、また
この六角棒レンチ46のねじれ回動角度は前記のロータ
リーエンコーダ42により測定する。
【0024】また、たとえば被試験物としてラチエット
レンチ48を試験する場合には、適切なアダプタ部材4
7を介してこのラチェットレンチ48を取付フランジ部
材14,34の間に装着し、またソケット49を試験す
る場合にはこれら取付フランジ14,34の間にこのソ
ケット49を直接装着してもよい。
レンチ48を試験する場合には、適切なアダプタ部材4
7を介してこのラチェットレンチ48を取付フランジ部
材14,34の間に装着し、またソケット49を試験す
る場合にはこれら取付フランジ14,34の間にこのソ
ケット49を直接装着してもよい。
【0025】なお、上記の被試験物保持機構2の軸13
やアーム15等は剛性が十分に大きくなるような大形の
部材で重量も大きいので、試験の際の加圧トルクの値の
小さい場合には、これらを支承する軸受12の抵抗等に
より、ロードセル17によるトルク値の測定に誤差が生
じることがある。このため、本発明のねじり試験機で
は、低トルク測定用として図4に示すような低トルク測
定機構50が付属装置として備えられている。
やアーム15等は剛性が十分に大きくなるような大形の
部材で重量も大きいので、試験の際の加圧トルクの値の
小さい場合には、これらを支承する軸受12の抵抗等に
より、ロードセル17によるトルク値の測定に誤差が生
じることがある。このため、本発明のねじり試験機で
は、低トルク測定用として図4に示すような低トルク測
定機構50が付属装置として備えられている。
【0026】すなわち、この低トルク測定機構50は、
略円筒状の本体部51を備え、その一端部には取付フラ
ンジ56が設けられ、たとえば上記の取付フランジ部材
14に取付けられる。また、この本体部51の他端部に
は、軸53がベアリング52によって回転自在に支承さ
れている。なお、この軸53は、この本体部51および
取付フランジ部材14と同軸状に配置されている。
略円筒状の本体部51を備え、その一端部には取付フラ
ンジ56が設けられ、たとえば上記の取付フランジ部材
14に取付けられる。また、この本体部51の他端部に
は、軸53がベアリング52によって回転自在に支承さ
れている。なお、この軸53は、この本体部51および
取付フランジ部材14と同軸状に配置されている。
【0027】また、この軸53の一端部には、取付部材
54が設けられ、前述したような被試験物またはそのア
ダプタ部材がこの取付部材54に取付けられるように構
成されている。また、この軸53の他端部と上記の本体
部51または取付フランジ部材14との間には、トルク
変換器55が設けられている。このトルク変換器55
は、作用したトルクを直接電気信号等に変換するもの
で、上記の取付部材54にトルクが加圧された場合に、
このトルクは軸53を介してこのトルク変換器55に作
用し、このトルク変換器55はこのトルクに対応した電
気信号を出力するものである。
54が設けられ、前述したような被試験物またはそのア
ダプタ部材がこの取付部材54に取付けられるように構
成されている。また、この軸53の他端部と上記の本体
部51または取付フランジ部材14との間には、トルク
変換器55が設けられている。このトルク変換器55
は、作用したトルクを直接電気信号等に変換するもの
で、上記の取付部材54にトルクが加圧された場合に、
このトルクは軸53を介してこのトルク変換器55に作
用し、このトルク変換器55はこのトルクに対応した電
気信号を出力するものである。
【0028】なお、この低トルク測定機構50は、使用
しない場合には上記の取付フランジ部材14から取り外
されており、低トルクの試験をおこなう場合にのみ上記
のように取付フランジ部材14に取付けられるものであ
る。
しない場合には上記の取付フランジ部材14から取り外
されており、低トルクの試験をおこなう場合にのみ上記
のように取付フランジ部材14に取付けられるものであ
る。
【0029】また、このねじり試験機には、各機構の作
動を制御するとともにトルクやねじり角度を自動的に測
定し、各種のねじり試験を自動的におこなうための図5
に示すような測定制御装置60が備えられている。この
測定制御装置60は、筐体に収納されたユニット化され
ており、図1ないし図3には図示されていないが、たと
えばこのねじり試験機の本体の近傍に設置され、ケーブ
ル等により接続されるものである。
動を制御するとともにトルクやねじり角度を自動的に測
定し、各種のねじり試験を自動的におこなうための図5
に示すような測定制御装置60が備えられている。この
測定制御装置60は、筐体に収納されたユニット化され
ており、図1ないし図3には図示されていないが、たと
えばこのねじり試験機の本体の近傍に設置され、ケーブ
ル等により接続されるものである。
【0030】この測定制御装置には、制御回路61が備
えられ、この制御回路61はたとえば小形汎用のコンピ
ュータにより構成され、たとえばA/Dボード62、A
/Dボード比較回路63、Dioボード64等を備えて
おり、所定のプログラムによって作動し、前述した各機
構の作動を制御するとともに、トルク、ねじり回動角度
等の信号を記憶、処理する機能を有している。
えられ、この制御回路61はたとえば小形汎用のコンピ
ュータにより構成され、たとえばA/Dボード62、A
/Dボード比較回路63、Dioボード64等を備えて
おり、所定のプログラムによって作動し、前述した各機
構の作動を制御するとともに、トルク、ねじり回動角度
等の信号を記憶、処理する機能を有している。
【0031】また、この制御回路61には、入力手段と
してキーボード65、マウス66等が接続され、また表
示手段としてCRTデイスプレイ装置67、プリンタ6
8等が接続されている。
してキーボード65、マウス66等が接続され、また表
示手段としてCRTデイスプレイ装置67、プリンタ6
8等が接続されている。
【0032】また、上記の制御回路61には、アンプ回
路69を介して前述のロードセル17および低トルク測
定機構のトルク変換器55が接続されるように構成され
ている。また、この制御回路61は、シーケンサ回路4
0を介してサーボドライバ回路71に接続され、このサ
ーボドライバ回路71により前述したサーボモータ36
を駆動制御する。また、前述のロータリーエンコーダ4
2は、アンプ回路72を介してこの制御回路61に接続
されている。
路69を介して前述のロードセル17および低トルク測
定機構のトルク変換器55が接続されるように構成され
ている。また、この制御回路61は、シーケンサ回路4
0を介してサーボドライバ回路71に接続され、このサ
ーボドライバ回路71により前述したサーボモータ36
を駆動制御する。また、前述のロータリーエンコーダ4
2は、アンプ回路72を介してこの制御回路61に接続
されている。
【0033】次に、上記のように構成されたねじり試験
機を使用して実施されるねじり試験の過程およびこのね
じり試験機の作動を説明する。まず、レンチ、スパナ等
の工具におこなわれるねじり試験について説明する。こ
のねじり試験は、これら工具が破壊するまでトルクを加
圧してその破壊強度や耐力トルクを測定する破壊トルク
試験、これら工具に所定の試験トルクを加圧して一定時
間保持しこの時間内にこの工具に生じる塑性変形すなわ
ち永久歪みが許容範囲内にあるか否かを試験する保持ト
ルク試験等があり、また本発明の対象としているよう
な、ラチエット工具等に対してトルクの加圧とラチエッ
トの逆転空転を繰り返すラチエット繰返し試験、および
工具に繰返しトルクを加圧する繰返し試験等の繰返しト
ルク試験がある。
機を使用して実施されるねじり試験の過程およびこのね
じり試験機の作動を説明する。まず、レンチ、スパナ等
の工具におこなわれるねじり試験について説明する。こ
のねじり試験は、これら工具が破壊するまでトルクを加
圧してその破壊強度や耐力トルクを測定する破壊トルク
試験、これら工具に所定の試験トルクを加圧して一定時
間保持しこの時間内にこの工具に生じる塑性変形すなわ
ち永久歪みが許容範囲内にあるか否かを試験する保持ト
ルク試験等があり、また本発明の対象としているよう
な、ラチエット工具等に対してトルクの加圧とラチエッ
トの逆転空転を繰り返すラチエット繰返し試験、および
工具に繰返しトルクを加圧する繰返し試験等の繰返しト
ルク試験がある。
【0034】そして、このねじり試験機では、上記の各
種の試験を自動的に実施できるように構成されており、
前記の測定制御装置60にこのような試験手順がプログ
ラムされており、以下、これらの各種の試験について順
次説明する。
種の試験を自動的に実施できるように構成されており、
前記の測定制御装置60にこのような試験手順がプログ
ラムされており、以下、これらの各種の試験について順
次説明する。
【0035】まず、図9のフローチャートを参照して上
記の破壊トルク試験の過程およびねじり試験機の作動を
説明する。まず、このねじり試験機に前述したように被
試験物の工具を装着するとともに、所定の試験トルク値
を設定し、作動を開始させる。まず、ステップST1に
示すように、前記のトルク加圧機構3により、この工具
に所定の速度、たとえば5rpmの割合でねじりを与
え、この工具に加圧するトルクを増大させてゆく。そし
てこの際に、ステップST2に示すように、この工具に
加圧されたトルクの値と、この工具のねじれ回動角度と
を測定して記録しておく。
記の破壊トルク試験の過程およびねじり試験機の作動を
説明する。まず、このねじり試験機に前述したように被
試験物の工具を装着するとともに、所定の試験トルク値
を設定し、作動を開始させる。まず、ステップST1に
示すように、前記のトルク加圧機構3により、この工具
に所定の速度、たとえば5rpmの割合でねじりを与
え、この工具に加圧するトルクを増大させてゆく。そし
てこの際に、ステップST2に示すように、この工具に
加圧されたトルクの値と、この工具のねじれ回動角度と
を測定して記録しておく。
【0036】そして、加圧トルクが上昇してゆく過程に
おいて、ステップST3に示すように、設定された試験
トルクに達する前にこの工具が破断したような場合に
は、そのトルク値やねじれ角度の急激な変化によりこれ
を検出し、破断が生じた場合には自動的にトルク加圧機
構3を停止および逆転させ、加圧しているトルクを自動
的に除荷する。
おいて、ステップST3に示すように、設定された試験
トルクに達する前にこの工具が破断したような場合に
は、そのトルク値やねじれ角度の急激な変化によりこれ
を検出し、破断が生じた場合には自動的にトルク加圧機
構3を停止および逆転させ、加圧しているトルクを自動
的に除荷する。
【0037】そして、この破壊までの間に測定記録した
トルクおよびねじれ回動角度から、この工具の耐力トル
クおよび破断トルクを算出し、ステップST4に示すよ
うに前記のCRTデイスプレイ装置67やプリンタ68
等に表示する。
トルクおよびねじれ回動角度から、この工具の耐力トル
クおよび破断トルクを算出し、ステップST4に示すよ
うに前記のCRTデイスプレイ装置67やプリンタ68
等に表示する。
【0038】このような算定は、たとえば図11の線図
に示すようにして行われる。すなわち、トルクおよびね
じれ回動角度が増加している過程において、aからbに
示す領域cではこれらが直線的な関係となり、この領域
はこの工具が種として弾性変形をしている領域であり、
この領域の上限のb点を越すと工具に塑性変形が発生
し、これらの関係が直線的な関係ではなくなる。そし
て、この領域cの上限の点bは、この工具の耐力トルク
に対応しているので、この点bをこの工具の耐力トルク
として算定する。なお、この工具の破断トルクは点hで
示される。
に示すようにして行われる。すなわち、トルクおよびね
じれ回動角度が増加している過程において、aからbに
示す領域cではこれらが直線的な関係となり、この領域
はこの工具が種として弾性変形をしている領域であり、
この領域の上限のb点を越すと工具に塑性変形が発生
し、これらの関係が直線的な関係ではなくなる。そし
て、この領域cの上限の点bは、この工具の耐力トルク
に対応しているので、この点bをこの工具の耐力トルク
として算定する。なお、この工具の破断トルクは点hで
示される。
【0039】また、上記のような破断が生じない場合に
は、設定された試験トルクまで加圧トルクを増大させて
ゆく。なお、この場合においても、上記のようにトルク
と回動角度の測定および記録がなされる。そして、ステ
ップST6に示すように、この試験トルクに達した時点
でこの試験機のトルク加圧機構によるトルク加圧を自動
的に停止させ、加圧トルクを自動的に除荷する。
は、設定された試験トルクまで加圧トルクを増大させて
ゆく。なお、この場合においても、上記のようにトルク
と回動角度の測定および記録がなされる。そして、ステ
ップST6に示すように、この試験トルクに達した時点
でこの試験機のトルク加圧機構によるトルク加圧を自動
的に停止させ、加圧トルクを自動的に除荷する。
【0040】そして、ステップST7において、前述の
ステップST4と同様に、この工具の耐力トルクを算定
し表示する。なお、この場合には、前記の破壊トルクの
代わりに、この工具に加圧した最大トルク、すなわち試
験トルクを表示する。
ステップST4と同様に、この工具の耐力トルクを算定
し表示する。なお、この場合には、前記の破壊トルクの
代わりに、この工具に加圧した最大トルク、すなわち試
験トルクを表示する。
【0041】このような試験方法およびこのねじり試験
機の作動は、最初に試験トルク値を設定するだけで自動
的に行われ、かつ途中で工具の破壊が生じた場合でも、
自動的に試験を完了させることができる。
機の作動は、最初に試験トルク値を設定するだけで自動
的に行われ、かつ途中で工具の破壊が生じた場合でも、
自動的に試験を完了させることができる。
【0042】次に、前述したような保持トルク試験の過
程およびこのねじり試験機の作動を図10に示すフロー
チャートを参照して説明する。まず、前述と同様に、こ
のねじり試験機に被試験物の工具を装着し、この工具に
対して保証すべき保持トルク値を試験値として設定す
る。
程およびこのねじり試験機の作動を図10に示すフロー
チャートを参照して説明する。まず、前述と同様に、こ
のねじり試験機に被試験物の工具を装着し、この工具に
対して保証すべき保持トルク値を試験値として設定す
る。
【0043】そして作動を開始し、まず、ステップST
1に示すように、前記のトルク加圧機構3により、この
工具に所定の速度、たとえば5rpmの割合でねじりを
与え、この工具に加圧するトルクを増大させてゆく。な
おこの際に、後の試験データとして、ステップST2に
示すように、加圧トルクおよびねじれ回動角度を測定し
て記録しておく。
1に示すように、前記のトルク加圧機構3により、この
工具に所定の速度、たとえば5rpmの割合でねじりを
与え、この工具に加圧するトルクを増大させてゆく。な
おこの際に、後の試験データとして、ステップST2に
示すように、加圧トルクおよびねじれ回動角度を測定し
て記録しておく。
【0044】そして、ステップST3に示すように、こ
の加圧トルクを設定された試験トルクまで達したら、前
記のトルク加圧機構3のサーボモータ36を停止させて
その角度位置に電磁的にロックし、この工具のねじれ回
動角度を一定に保持固定させる。そして、この状態でこ
のステップST4に示すように、トルクの変化の測定お
よび記録を開始し、ステップST5に示すように、所定
の時間たとえば10秒間経過するまでこの回動角度を保
持する。
の加圧トルクを設定された試験トルクまで達したら、前
記のトルク加圧機構3のサーボモータ36を停止させて
その角度位置に電磁的にロックし、この工具のねじれ回
動角度を一定に保持固定させる。そして、この状態でこ
のステップST4に示すように、トルクの変化の測定お
よび記録を開始し、ステップST5に示すように、所定
の時間たとえば10秒間経過するまでこの回動角度を保
持する。
【0045】この状態を図12の線図を参照して説明す
ると、加圧トルクが所定の試験トルクdに達した時点
で、この工具のねじり回動角度がその点に保持固定され
る。したがって、この試験トルクによって工具に塑性変
形すなわち永久歪みが生じると、この工具内に生じてい
る応力が減少してゆくので、時間の経過とともにこの工
具に作用しているトルクがねじれ回動角度の変化を伴わ
ずに減少してゆく。よってこのトルクの減少が、基準値
iより大きい点eまでしか低下しない場合、すなわちこ
のトルクの減少値が基準値より小さい場合には、この工
具の保持トルク試験を合格と判定し、またこのトルクが
点fに示すように基準値i以下、すなわちトルクの減少
値が基準値より大きい場合には、この工具の保持トルク
試験を不合格と判定する。そして、このような判定結果
は、ステップ6に示すように、前述した表示手段に表示
する。
ると、加圧トルクが所定の試験トルクdに達した時点
で、この工具のねじり回動角度がその点に保持固定され
る。したがって、この試験トルクによって工具に塑性変
形すなわち永久歪みが生じると、この工具内に生じてい
る応力が減少してゆくので、時間の経過とともにこの工
具に作用しているトルクがねじれ回動角度の変化を伴わ
ずに減少してゆく。よってこのトルクの減少が、基準値
iより大きい点eまでしか低下しない場合、すなわちこ
のトルクの減少値が基準値より小さい場合には、この工
具の保持トルク試験を合格と判定し、またこのトルクが
点fに示すように基準値i以下、すなわちトルクの減少
値が基準値より大きい場合には、この工具の保持トルク
試験を不合格と判定する。そして、このような判定結果
は、ステップ6に示すように、前述した表示手段に表示
する。
【0046】上記のようなトルクの減少値による保持ト
ルク試験は、従来のねじれ回動角度の増加値の測定によ
る試験より精度が高く、信頼性も高い。すなわち、図1
2には従来のように加圧トルクを一定とした場合のねじ
れ回動角度の増加点gを参考のために記載してある。同
じ条件で工具の内部に同じ塑性変形が生じた場合に、上
記のようなd点からg点までの回動角度の増加分に対し
て、本発明のように回動角度を一定にした場合のd点か
らeないしf点までのトルク低下分は大きく、したがっ
て測定の精度が向上し、また信頼性も高くなる。
ルク試験は、従来のねじれ回動角度の増加値の測定によ
る試験より精度が高く、信頼性も高い。すなわち、図1
2には従来のように加圧トルクを一定とした場合のねじ
れ回動角度の増加点gを参考のために記載してある。同
じ条件で工具の内部に同じ塑性変形が生じた場合に、上
記のようなd点からg点までの回動角度の増加分に対し
て、本発明のように回動角度を一定にした場合のd点か
らeないしf点までのトルク低下分は大きく、したがっ
て測定の精度が向上し、また信頼性も高くなる。
【0047】次に、前述したような繰返しトルク試験、
たとえば前述のラチエット繰返し試験について説明す
る。本発明のねじり試験機の測定制御装置では、この試
験の過程および試験機の作動を簡単にするため、工具に
所定の試験トルクが加圧されると、自動的にトルク加圧
機構3が逆転してこの工具のラチエットを所定歯数だけ
空転させ、このサイクルを繰返すように構成されてい
る。
たとえば前述のラチエット繰返し試験について説明す
る。本発明のねじり試験機の測定制御装置では、この試
験の過程および試験機の作動を簡単にするため、工具に
所定の試験トルクが加圧されると、自動的にトルク加圧
機構3が逆転してこの工具のラチエットを所定歯数だけ
空転させ、このサイクルを繰返すように構成されてい
る。
【0048】しかし、このラチエット繰返し試験は、耐
久性の試験であるため、一般にトルク加圧と逆転ラチェ
ット空転のサイクルが、たとえば1分間の回数として設
定されている。また、トルク加圧の際のトルク増加の速
度も所定の速度、たとえば5rpmに設定されている。
久性の試験であるため、一般にトルク加圧と逆転ラチェ
ット空転のサイクルが、たとえば1分間の回数として設
定されている。また、トルク加圧の際のトルク増加の速
度も所定の速度、たとえば5rpmに設定されている。
【0049】しかしながら、このように所定速度でトル
クを加圧した場合に、所定のトルクに達するまでのねじ
り回動角度や到達する時間が工具の種類によって相違す
る。また、逆転の際に空転させるラチエットの歯数も工
具の種類に対応してそれぞれ相違している。したがっ
て、工具の種類によって、上記の1サイクルが完了する
までの時間が相違し、このためこのサイクルの毎分の回
数、つまり回/分が正確に設定された値とならないこと
がある。そして、このねじり試験機では、このサイクル
の単位時間当たりの回数を自動的に設定する機能が付加
されている。
クを加圧した場合に、所定のトルクに達するまでのねじ
り回動角度や到達する時間が工具の種類によって相違す
る。また、逆転の際に空転させるラチエットの歯数も工
具の種類に対応してそれぞれ相違している。したがっ
て、工具の種類によって、上記の1サイクルが完了する
までの時間が相違し、このためこのサイクルの毎分の回
数、つまり回/分が正確に設定された値とならないこと
がある。そして、このねじり試験機では、このサイクル
の単位時間当たりの回数を自動的に設定する機能が付加
されている。
【0050】以下、このような作動を図13に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。まず、前述と同様に、
このねじり試験機に被試験物であるラチエット工具を装
着し、また測定制御回路60に試験トルク値、ラチエッ
ト空転角度、単位時間当たりの繰返しサイクルの回数等
を設定する。
ーチャートを参照して説明する。まず、前述と同様に、
このねじり試験機に被試験物であるラチエット工具を装
着し、また測定制御回路60に試験トルク値、ラチエッ
ト空転角度、単位時間当たりの繰返しサイクルの回数等
を設定する。
【0051】そして、作動が開始されると、まずステッ
プST1に示すように、所定の速度でこの工具に試験ト
ルクまでトルクが加圧される。次に、ステップST2に
示すように、この試験トルクに達した状態でこの試験ト
ルクで所定時間保持され、ステップST3に示すように
所定の時間が経過したらステップST4に示すようにト
ルク加圧機構3のサーボモータを逆転させ、このラチエ
ット工具のラチエットを逆転させる。
プST1に示すように、所定の速度でこの工具に試験ト
ルクまでトルクが加圧される。次に、ステップST2に
示すように、この試験トルクに達した状態でこの試験ト
ルクで所定時間保持され、ステップST3に示すように
所定の時間が経過したらステップST4に示すようにト
ルク加圧機構3のサーボモータを逆転させ、このラチエ
ット工具のラチエットを逆転させる。
【0052】そして、ステップST5に示すように、上
記のステップST1ないしST4を繰返す。この場合
に、まずこの繰返しを所定時間、たとえば1分間おこな
い、ステップST6に示すように、たとえばこの数サイ
クルに要した時間を測定し、単位時間当たりのサイクル
数、回/分を算定する。そして、この状態で、この算定
した回/分をステップST7に示すように表示する。
記のステップST1ないしST4を繰返す。この場合
に、まずこの繰返しを所定時間、たとえば1分間おこな
い、ステップST6に示すように、たとえばこの数サイ
クルに要した時間を測定し、単位時間当たりのサイクル
数、回/分を算定する。そして、この状態で、この算定
した回/分をステップST7に示すように表示する。
【0053】次に、ステップST8に示すように、この
測定した回/分の値から、これ以後のサイクルが設定し
た回/分となるように自動的に調整する。この調整は、
たとえば以下のようにおこなわれる。図14の線図に
は、このような繰返しサイクルの状態を示す。
測定した回/分の値から、これ以後のサイクルが設定し
た回/分となるように自動的に調整する。この調整は、
たとえば以下のようにおこなわれる。図14の線図に
は、このような繰返しサイクルの状態を示す。
【0054】すなわち、トルク零のk点から所定の速度
でl点の試験トルクまでトルクが加圧され、この後にm
点までこの試験トルクが一定に保持され、m点からトル
クが減少し、pの区間ではトルクが逆となり、このラチ
エット工具のラチエットが空転し、以下のこの作動の繰
返しである。
でl点の試験トルクまでトルクが加圧され、この後にm
点までこの試験トルクが一定に保持され、m点からトル
クが減少し、pの区間ではトルクが逆となり、このラチ
エット工具のラチエットが空転し、以下のこの作動の繰
返しである。
【0055】そして、たとえば工具の種類によって上記
のk点からl点までのトルク加圧時間が相違した場合、
その相違を上記のl点からm点までの時間を調整するこ
とにより、この1サイクルの時間を調整し、設定された
回/分でこのサイクルが繰り返えされるように制御す
る。なお、上記の時間の調整は、ラチエットの逆転の区
間pの長さを調整することによっておこなっても良い。
のk点からl点までのトルク加圧時間が相違した場合、
その相違を上記のl点からm点までの時間を調整するこ
とにより、この1サイクルの時間を調整し、設定された
回/分でこのサイクルが繰り返えされるように制御す
る。なお、上記の時間の調整は、ラチエットの逆転の区
間pの長さを調整することによっておこなっても良い。
【0056】ステップST9に示すように、このような
調整をおこない、以降はこの調整されたサイクルを繰返
し、設定された回/分で試験をおこなう。そして、また
は所定の回数のサイクルが行われると、ステップST1
0に示すように、この試験中の平均の回/分が算出され
て表示される。
調整をおこない、以降はこの調整されたサイクルを繰返
し、設定された回/分で試験をおこなう。そして、また
は所定の回数のサイクルが行われると、ステップST1
0に示すように、この試験中の平均の回/分が算出され
て表示される。
【0057】このようなねじり試験機は、最初に繰返し
試験の各条件とともに、サイクルの回/分を設定してお
くだけで、この繰返しサイクルが自動的にこの設定され
た回/分に調整され、能率が向上し、また試験の精度が
向上する。
試験の各条件とともに、サイクルの回/分を設定してお
くだけで、この繰返しサイクルが自動的にこの設定され
た回/分に調整され、能率が向上し、また試験の精度が
向上する。
【0058】また、繰返しトルク試験としては、図15
の線図に示すように、工具に作用させるトルクを最大ト
ルクT1と最小トルクT2との間で点r,s,t,uに
示すように変化させて繰返しトルクに対する耐久試験を
行う前述の繰返し試験もある。この場合も、工具のラチ
エット等が逆転しない他は、上記の繰返しラチエット試
験と同様に、これらのサイクルの回/分が工具の種類に
よって変動することがあるが、上記の繰返しラチエット
試験と同様に、この回/分を所定の設定値に自動的に調
整することが可能である。
の線図に示すように、工具に作用させるトルクを最大ト
ルクT1と最小トルクT2との間で点r,s,t,uに
示すように変化させて繰返しトルクに対する耐久試験を
行う前述の繰返し試験もある。この場合も、工具のラチ
エット等が逆転しない他は、上記の繰返しラチエット試
験と同様に、これらのサイクルの回/分が工具の種類に
よって変動することがあるが、上記の繰返しラチエット
試験と同様に、この回/分を所定の設定値に自動的に調
整することが可能である。
【0059】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れない。たとえば、上記のように単位時間当たりの繰返
しトルクのサイクルの回数があまり厳格に規定されてい
ないような試験、または所定の試験トルクに達するまで
の時間が正確な工具を試験するような場合には、上記の
ように単位時間当たりのサイクルの回数は必ずしも自動
的に調整可能とする必要はない。
れない。たとえば、上記のように単位時間当たりの繰返
しトルクのサイクルの回数があまり厳格に規定されてい
ないような試験、または所定の試験トルクに達するまで
の時間が正確な工具を試験するような場合には、上記の
ように単位時間当たりのサイクルの回数は必ずしも自動
的に調整可能とする必要はない。
【0060】また、本発明の試験方法および試験機は、
工具のねじり試験には限定されず、その他一般の部品、
製品のねじり試験に適用できるものである。また、本発
明の試験機の被試験物保持機構、トルク加圧機構等の各
部の機構の細部の構成は、上述した実施形態のものには
限定されず、その他の機構を採用可能であることはもち
ろんである。
工具のねじり試験には限定されず、その他一般の部品、
製品のねじり試験に適用できるものである。また、本発
明の試験機の被試験物保持機構、トルク加圧機構等の各
部の機構の細部の構成は、上述した実施形態のものには
限定されず、その他の機構を採用可能であることはもち
ろんである。
【0061】
【発明の効果】上述の如く本発明の方法は、被試験物に
加圧されるトルクが所定の設定された試験トルクに達す
ると、上記のトルク加圧機構か制御されて自動的にトル
クが減少するようにトルク加圧機構が制御されるので、
このトルク加圧の際の速度や試験トルク等を設定してお
けば、後は自動的に繰返しトルクが加圧されて繰返しト
ルク試験が行われる。よって工具毎に繁雑なプログラム
設定の作業を行う必要がなく、多数種類の工具でも能率
的に繰返しトルク試験を行うことができる等、その効果
は大である。
加圧されるトルクが所定の設定された試験トルクに達す
ると、上記のトルク加圧機構か制御されて自動的にトル
クが減少するようにトルク加圧機構が制御されるので、
このトルク加圧の際の速度や試験トルク等を設定してお
けば、後は自動的に繰返しトルクが加圧されて繰返しト
ルク試験が行われる。よって工具毎に繁雑なプログラム
設定の作業を行う必要がなく、多数種類の工具でも能率
的に繰返しトルク試験を行うことができる等、その効果
は大である。
【図1】本発明のねじり試験機の側面図。
【図2】本発明のねじり試験機の平面図。
【図3】図1の3−3矢視図。
【図4】本発明の低トルク測定機構の縦断面図。
【図5】本発明のねじり試験機の測定制御装置の概略
図。
図。
【図6】工具の装着状態を示す側面図。
【図7】他の工具の装着状態を示す側面図。
【図8】他の工具の装着状態を示す側面図。
【図9】破壊トルク試験の過程および作動のフローチャ
ート。
ート。
【図10】保持トルク試験の過程および作動のフローチ
ャート。
ャート。
【図11】破壊トルク試験の際のトルクと回動角度の関
係を示す線図。
係を示す線図。
【図12】保持トルク試験の際のトルクと回動角度の関
係を示す線図。
係を示す線図。
【図13】繰返しラチエット試験の過程および作動のフ
ローチャート。
ローチャート。
【図14】繰返しラチエット試験の際のトルク変化を示
す線図。
す線図。
【図15】繰返しトルク試験の際のトルク変化を示す線
図。
図。
2 被試験物保持機構 3 トルク加圧機構 14 取付フランジ部材 17 ロードセル 34 取付けフランジ部材 35 減速機 36 サーボモータ 42 ロータリーエンコーダ 50 低トルク測定機構 55 トルク変換器 60 測定制御装置 61 制御回路
Claims (2)
- 【請求項1】 被試験物に所定の繰返し試験トルクを加
圧して試験を行うものにおいて、 被試験物を保持する被試験物保持機構と、この被試験物
保持機構に保持された被試験物にねじりを与えて任意の
トルクを加圧することができるトルク加圧機構と、上記
の被試験物に加圧されているトルクを測定するトルク測
定機構と、上記のトルク加圧機構を制御する測定制御装
置とを備え、 この測定制御装置は上記のトルク測定機構からの信号を
受け、上記の被試験物に加圧されたトルクが所定の値に
達した後にこの加圧トルクを減少させて繰返しトルクを
加圧するように上記のトルク加圧機構を制御するもので
あることを特徴とするねじり試験機。 - 【請求項2】 前記の測定制御装置は、試験を開始した
後の所定の時間経過後の上記の繰返しトルクのサイクル
の単位時間当たりの回数を算出し、この算出結果から後
の試験における繰返しトルクのサイクルの単位時間当た
りの回数を設定された所定の回数に制御するものである
ことを特徴とする請求項1のねじり試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7818897A JPH10274610A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ねじり試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7818897A JPH10274610A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ねじり試験機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274610A true JPH10274610A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13655014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7818897A Pending JPH10274610A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ねじり試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10274610A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442481B1 (ko) * | 2002-03-11 | 2004-07-30 | 주식회사 포스코 | 고온 비틀림 시험기의 제어방법 |
KR100801640B1 (ko) | 2007-07-18 | 2008-02-05 | 공준식 | 발전설비 터빈용 과속트립볼트 작동상태 시험장치 |
KR100805085B1 (ko) * | 2006-05-24 | 2008-02-20 | 평화산업주식회사 | 댐퍼 풀리의 슬립 토크 시험방법 |
WO2012141170A1 (ja) * | 2011-04-12 | 2012-10-18 | 国際計測器株式会社 | 回転ねじり試験機 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7818897A patent/JPH10274610A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8984965B2 (en) | 2011-04-12 | 2015-03-24 | Kokusai Keisokuki Kabushiki Kaisha | Rotational torsion tester |
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