JPH0717918A - α−ブロモジエチルカーボネート - Google Patents

α−ブロモジエチルカーボネート

Info

Publication number
JPH0717918A
JPH0717918A JP3124442A JP12444291A JPH0717918A JP H0717918 A JPH0717918 A JP H0717918A JP 3124442 A JP3124442 A JP 3124442A JP 12444291 A JP12444291 A JP 12444291A JP H0717918 A JPH0717918 A JP H0717918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbonate
formula
reaction
hours
bromide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3124442A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0819052B2 (ja
Inventor
Luigi Ratti
ルイジ・ラツテイ
Derek Reginald Palmer
デレク・レジナルド・パーマー
Robert Graham Tyson
ロバート・グレイアム・タイソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Astra Lakemedel AB
Original Assignee
Astra Lakemedel AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from IT22141/82A external-priority patent/IT1190897B/it
Priority claimed from GB838300331A external-priority patent/GB8300331D0/en
Application filed by Astra Lakemedel AB filed Critical Astra Lakemedel AB
Publication of JPH0717918A publication Critical patent/JPH0717918A/ja
Publication of JPH0819052B2 publication Critical patent/JPH0819052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D499/00Heterocyclic compounds containing 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. penicillins, penems; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C68/02Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from phosgene or haloformates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/96Esters of carbonic or haloformic acids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Cephalosporin Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 の化合物。 【効果】 本発明の化合物であるα−ブロモジエチルカ
ーボネートは6−アミノペニシラン酸、ペニシリン例え
ばペニシリンG、ペニシリンVおよびアンピシリンおよ
びセファロスポリンの各エトキシカルボニルオキシエチ
ルエステルの製造のために有用な化合物である。この化
合物を使用することにより高収率かつ高純度で最終生成
物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は式I
【化2】 の6−(D−(−)−α−アミノ−α−フェニルアセトア
ミド)ペニシラン酸1−エトキシカルボニルオキシエチ
ルエステル(バカンピシリン)の製造のために有用な新
規化合物である式
【化3】 のα−ブロモジエチルカーボネートに関する。
【0002】さらに詳しくは、6−アミノペニシラン
酸、ペニシリン例えばペニシリンG、ペニシリンVおよ
びアンピシリンおよびセファロスポリンの各エトキシカ
ルボニルオキシエチルエステルの製造におけるα−ブロ
モジエチルカーボネートの使用、α−ブロモジエチルカ
ーボネートの製造法およびα−ブロモジエチルカーボネ
ートの製造における新規な中間体に関する。
【0003】
【従来の技術】前記物質Iはアンピシリンエステルであ
るがこれは治療の観点からは極めて重要である。その理
由はそれは経口的に投与された場合良好に吸収されそし
てアンピシリン自体よりもはるかにより高い血中アンピ
シリン水準を与えるからである。
【0004】このエステルは塩酸塩の形で単離されそし
てバカンピリシン塩酸塩として知られている。
【0005】これまでに知られている方法(ベルギー特
許第772723号明細書)に基づいて、バカンピリシ
ン塩酸塩は次の二つの方法により合成することができ
る。
【0006】A) 有機溶媒中または重炭酸ナトリウム
の存在下における70%ジオキサン水性溶液中でのα−
クロロジエチルカーボネートとのベンジルペニシリンカ
リウムの反応。
【0007】得られるベンジルペニシリンの1−エトキ
シカルボニルオキシエチルエステルを、6−アミノペニ
シラン酸の1−エトキシカルボニルオキシエチルエステ
ルを得るためにイミノクロリド−イミノエーテルによる
フェニル酢酸鎖除去反応にかけそしてこの6−アミノペ
ニシラン酸エステルを塩酸塩として単離する。
【0008】後者の中間体を次いでD−(−)−α−フェ
ニルグリシンと縮合させることによって式Iの化合物が
得られる。
【0009】B) 極性溶媒中でのα−クロロジエチル
カーボネートによる6−(D−(−)−α−アジド−α−
フェニルアセトアミド)ペニシラン酸のエステル化反
応。
【0010】次いで6−(D−(−)−α−アジド−α−
フェニルアセトアミド)ペニシラン酸の1−エトキシカ
ルボニルオキシエチルエステルを接触的に水素化するこ
とによって式Iの化合物が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】理解されるように、こ
れらの方法はやや複雑である。その理由はそれらが多数
の粗原料および長い処理時間の使用を伴なうからであ
る。
【0012】したがって、実施がより容易でありそして
工業的により有利な関連活性物質の製造法の開発が望ま
れている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究を
行った結果、出発物質としてアンピシリンを使用してバ
カンピシリンを製造する方法において、α−ブロモジエ
チルカーボネートが反応成分として大きな利点をもって
使用されることを見い出した。α−ブロモジエチルカー
ボネートの使用は最終生成物例えばバカンピシリンの特
に高い収率および高純度を招来するものである。
【0014】すなわち、一般式
【化4】 を有する6−(D−(−)−α−アミノ−α−フェニルア
セトアミド)ペニシラン酸の1−エトキシカルボニルオ
キシエステルを製造するにあたり、下記の段階すなわち
(a) 好ましくはアルカリ性塩の形のアンピシリンを
アセト酢酸の反応性誘導体と反応させて次式
【化5】 (式中R1は1〜4個の炭素原子を含有するアルキル
基、置換または未置換のアリール基またはアラルキル基
を表し、R2は水素、1〜4個の炭素原子を含有するア
ルキル基、置換または未置換のアリール基またはアラル
キル基を表し、R3は1〜4個の炭素原子を含有するア
ルキル基、置換または未置換のアリール基またはアラル
キル基、1〜4個の炭素原子を含有するアルコキシ基、
アリールオキシ基またはアミノ基を表し、そしてXはア
ルカリ金属、アルカリ土類金属または有機塩基を表す)
の相当するエナミンを生成させること、(b) 得られ
た中間体を次式
【化6】 を有するα−ブロモ−ジエチルカーボネートと反応させ
て次式
【化7】 (式中R1、R2およびR3は前記と同一の意味を有す
る)を有する相当するエステルを生成させること、そし
て(c) 酸性媒体中で加水分解させて式(I)の化合物
を生成させることにより上記目的が達成される。
【0015】化合物IIおよびIIIの間のエステル化反応
はエステル化触媒を存在させるかまたはその存在なしに
実施することができる。
【0016】この段階における触媒の添加は反応時間を
かなり短縮させ、そしてより大きな純度を有する生成物
のより高い収率を与える。
【0017】この目的のためには第四級アンモニウム塩
例えばテトラブチルアンモニウムブロミド、アルカリ金
属の臭化物または沃化物および環状エーテルを触媒とし
て使用することができる。
【0018】この触媒は、化合物III 1モル当たり0.
005〜0.10モルに変動する量から化合物IIIと等モ
ル量までで使用することができる。好ましい具体例にお
いては、テトラブチルアンモニウムブロミドが化合物II
Iの1モル当たり0.01〜0.10モルの量で使用され
る。
【0019】上記方法においては、本発明の化合物であ
るα−ブロモジエチルカーボネートの代わりに、式
【化8】 (式中ZはClまたはIである)の化合物を使用するこ
ともまた有利である。この場合、反応は触媒量の前記定
義の触媒の存在下に実施される。この触媒は適当には化
合物Vの1モル当たり0.005〜0.10モル量で使用
される。
【0020】基R1、R2およびR3の例は以下のとおり
である。
【0021】アルキル:CH3、C25、n−C37
i−C37、n−C49 アルコキシ(R3のみ):OCH3、OC25、OCH2
CH2CH3、OCH(CH32、O(CH23CH3
【化9】
【0022】基Xは当該技術分野で周知の基例えばアル
カリ金属(Na、K)、アルカリ土類金属(Ca、M
g)、有機塩基(ペニシリン合成において知られている
有機塩基例えば第三級アンモニウム基、トリエチルアミ
ン、エチルピペリジンおよびメチルモルホリン)の群か
ら選ばれる。
【0023】好ましい具体例においてはアンピシリンの
アミノ基を保護する基は1−メトキシ−カルボニル−プ
ロペン−2−イル基または1−エトキシカルボニル−プ
ロペン−2−イル基であり、それに対して好ましい中間
体はそれぞれ式II(R1=メチル、R2=メチル、R3
メトキシまたはエトキシ、そしてX=NaまたはK)の
N−(1−メトキシ−カルボニル−プロペン−2−イ
ル)ペニシラン酸およびN−(1−エトキシ−カルボニ
ル−プロペン−2−イル)ペニシラン酸のナトリウムま
たはカリウムである。
【0024】中間体IVは中性またはアルカリ性媒体中で
は安定であり、一方酸媒体中ではアミノ基の保護基を簡
単に迅速にそして選択的に除去することが可能である。
【0025】アンピシリンのアミノ基を保護する基は例
えば英国特許第991,586号明細書記載の基および
当該技術分野に既知のその他の基から選ぶことができ
る。
【0026】更に特定的には、好ましい態様による方法
は次の段階、すなわち、極性溶媒例えばN,N−ジメチ
ルホルムアミド中でのアンピシリン3水和物のその塩例
えばカリウム塩への変換、およびそれに続くアセト酢酸
誘導体例えばメチルアセトアセテートとの反応による相
当するエナミン(II)の形成、エステル化触媒好ましくは
テトラブチルアンモニウムブロミドの添加、反応混合物
へのα−ブロモジエチルカーボネートの添加によるエナ
ミン形のアンピシリンの1−エトキシカルボニルオキシ
エチルエステル(IV)の生成、有機溶媒例えばn−ブチル
アセテート/水中での希HClによる保護基の加水分
解、水性相への例えば塩化ナトリウムの飽和そして適当
な溶媒例えばn−ブチルアセテートでの抽出によるバカ
ンピシリン塩酸塩の回収、高純度に生成物を結晶化させ
るためのn−ブチルアセテート中での低圧での溶液の濃
縮およびそれに続く生成物の濾過による単離を包含す
る。
【0027】この方法の利点の中で主なるものは、この
方法によれば実際的には一つの操作でそして高い純度を
もってバカンピシリン塩酸塩を生成させることが可能で
あるということである。
【0028】実際、この方法により得られる生成物中に
存在する不純物は当該技術分野の既知方法と比べた場合
に無視されうるものである。
【0029】その他の重要な利点は純粋な形でそして低
コストで容易に入手し得るアンピシリン3水和物が出発
物質として使用されるということである。
【0030】中間体(II)は例えば英国特許第991,5
86号明細書記載のようにしてアンピシリン3水和物を
化学量論比より10〜50%多いメチルまたはエチルア
セトアセテートと有機塩基またはアルカリ金属炭酸塩例
えば炭酸カリウムの存在下に反応させることによって容
易に95%以上の収率で製造することができる。
【0031】中間体(II)は単離しそして固体形態でエス
テル化反応に加えることができる。あるいはまた中間体
(II)を単離することなく、エナミン(II)の形成反応が実
施された同一溶媒中でエステル化反応を実施することが
できる。
【0032】アンピシリンエナミン(II)の形成反応は中
性極性溶媒例えばN,N−ジメチルアセトアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジメチル
スルホキサイド、テトラヒドロフランまたはジオキサン
中で実施される。
【0033】反応を完了させるためには混合物の成分を
0℃〜60℃の間、好ましくは20℃〜30℃の間の温
度に2〜8時間好ましくは3時間接触放置しておくだけ
で充分である。
【0034】化合物IIはフェニルグリシンの相当するエ
ナミン誘導体による6−アミノペニシラン酸のアシル化
により、化合物IIを形成させることにより製造でき、そ
してこれはその後で単離することなしに直接エステル化
してバカンピシリンに変換させることができる。
【0035】前記混合物にα−ブロモジエチルカーボネ
ートを添加した後のエステル化反応は15℃〜80℃好
ましくは45℃〜55℃の温度で1時間〜24時間好ま
しくは5時間〜10時間の間実施される。
【0036】エステル化反応は適当には有機溶媒例えば
メチレンクロリドまたはアセトン、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルホルムアミド、およびジメチルスルホキサ
イドまたは有機溶媒混合物中で実施される。また水含有
有機溶媒を使用することも可能である。エステル化触媒
の使用はアセトンがエステル化反応用溶媒として使用さ
れる場合には望ましい。
【0037】工業用目的に対して最も容易かつ最も適当
な条件はエステル化されたエナミン(IV)を反応混合物を
水で希釈しそして次いで水非混和性の適当な溶媒例えば
n−ブチルアセテートで抽出することにより単離させ
る。
【0038】その保護基が完全に加水分解されるまでア
セテート相を希HCl(0.2〜0.3N)溶液と共に撹
拌する。これは通常の温度では2〜8時間好ましくは4
〜5時間を必要とする。
【0039】塩化ナトリウムの添加によって化合物
(I)は塩酸塩の形で水性相から分離される。これを適
当な溶媒例えばn−ブチルアセテートで抽出する。
【0040】この有機相を低圧で40℃の温度で小量が
残るまで濃縮することによって式(I)の生成物の結晶
化が行われる。
【0041】結晶性生成物を濾過、洗浄および真空乾燥
することにより単離する。
【0042】本発明の式
【化10】 のα−ブロモジエチルカーボネートは6−アミノペニシ
ラン酸、ペニシリンおよびセファロスポリンのα−(エ
トキシカルボニルオキシ)エチルエステル例えば抗生物
質バカンピシリンの合成に使用されうる。有利にはα−
ブロモジエチルカーボネートは6−アミノペニシラン
酸、ペニシリンG、ペニシリンVおよびアンピシリンの
エトキシカルボニルオキシエチルエステルの製造に使用
されうる。
【0043】本発明のα−ブロモジエチルカーボネート
は以下に示す2種の方法、すなわち方法(A)および方
法(B)を用いて製造することができる。
【0044】方法(A) 方法(A)は以下の段階すなわち(a) 式 CH3CHO (VI) のアルデヒドをカルボニルブロミド COBr2 (VII) と反応させて式
【化11】 のα−ブロモ−ブロモホルメートを生成させること、お
よび(b) 式VIIIのα−ブロモ−ブロモホルメートを
式C25OHのアルコールと反応させて所望の式IIIの
α−ブロモジエチルカーボネートを生成させることを包
含する。すなわち方法(A)は次の反応スキームにより
要約させることができる。
【0045】
【化12】
【0046】式VIIIのα−ブロモ−ブロモホルメートは
それ自体新規化合物である。
【0047】アルデヒド(CH3CHO)とカルボニル
ブロミドとの間の反応は最も適当には触媒の存在下に実
施される。この触媒は例えば第3級アミン(例えば第3
級脂肪族アミン、第3級混合アルキル/アリールアミン
または第3級芳香族アミン)、第3級ホスフィン、アミ
ド、置換尿素またはチオ尿素、燐酸アミド、第3級オキ
ソニウムまたはスルホニウム塩または第4級アンモニウ
ムまたはホスホニウム塩でありうる。方法(A)で使用
するのに好ましい触媒の例としてはピリジン、ジメチル
ホルムアミド、テトラ−n−ブチル尿素、ヘキサメチル
燐酸トリアミドおよびベンジルトリメチルアンモニウム
ブロミドがあげられる。
【0048】触媒は適当にはアルデヒド1モル当たり
0.05〜0.5モル好ましくは0.05〜0.15モルの
量で使用される。
【0049】アルデヒドとカルボニルブロミドとの間の
反応は適当には溶媒の存在下に実施されるがこれは例え
ば芳香族炭化水素例えばトルエンまたはハロゲン化炭化
水素例えばジクロロメタン、四塩化炭素またはクロロベ
ンゼンでありうる。アルデヒドとカルボニルブロミドと
の間の反応は適当には−40°〜120℃、好ましくは
0〜40℃の温度で実施される。カルボニルブロミドは
通常はアルデヒドに関してモル過剰、適当には10〜1
00%好ましくは20〜50%のモル過剰で使用され
る。
【0050】方法(A)の段階(a)で製造された式VI
IIの中間体すなわちα−ブロモ−ブロモホルメートはア
ルコールC25OHとの反応の前に単離させる必要はな
く、そして事実それはそうしないことが一般に好まし
い。すなわち好ましい態様によれば、(a)段階から得
られた反応混合物を例えば減圧下に加温することによ
り、または窒素で置換させることによって過剰のカルボ
ニルブロミドを除去する。粗製のα−ブロモ−ブロモホ
ルメート含有反応混合物を次いで過剰のアルコールと反
応させる。この反応は便利には混合物を臭化水素の発生
が停止するまで還流下に加熱することにより、またはこ
の混合物に第3級塩基を加えそしてそれを必要に応じて
加温することによって実施しうる。段階(a)からのす
べての残存触媒またはそのカルボニルブロミドとのコン
プレックスは以後の反応を阻害しないし、そしてある場
合にはこれが有利である。
【0051】得られた粗製α−ブロモカーボネートは便
利には減圧下に分留によって反応混合物から単離させう
る。
【0052】方法(B) 方法(B)はアルキルクロリドまたはアリールアルキル
クロリド(またはそのような基を含有する化合物)をア
ルカリ金属臭化物またはアルカリ金属沃化物と反応させ
て塩素置換分をそれぞれ臭素または沃素置換分で置換さ
せるかまたはアルキルブロミドまたはアリールアルキル
ブロミド(またはそのような基を含有する化合物)をア
ルカリ金属沃化物と反応させて臭素置換分を沃素置換分
で置換させることによるフィンケルシュタイン(Finkels
tein)反応の変形によるα−ブロモジエチルカーボネー
トの製造法である。
【0053】フィンケルシュタイン反応は有用である。
その理由は得られるヨーダイドは一般にブロミドよりも
より反応性であり、そしてブロミドはクロリドよりも一
層反応性だからである。ある場合には触媒量のアルカリ
金属ブロミドまたはヨーダイドのみが必要である。得ら
れる一層反応性のものが所望の基質と反応してアルカリ
金属臭化物または沃化物を生成させ、そして反応が継続
することを可能ならしめるからである。
【0054】すべての任意に置換されたアルキルクロリ
ドまたはアリールアルキルクロリドがこの反応を起こす
わけではない。そして特に、α−クロロエステルおよび
α−クロロカーボネートすなわち−CO−O−基のどち
らかの端に結合している炭素原子に塩素原子が結合して
いるような化合物に関してはこの反応を実施するのは困
難であることがわかっている。そのようなα−クロロカ
ーボネートの例はα−クロロジエチルカーボネートであ
り、これは6−アミノペニシラン酸およびペニシリンの
エトキシカルボニルオキシエチルエステルの製造におけ
る既知の中間体である。
【0055】本発明者等は上記の問題は、この反応を相
の一方が水でありそして他方が水非混和性有機溶媒であ
るような二相溶媒系を使用して相間移動触媒の存在下で
実施することにより克服しうることを見い出した。
【0056】従って、方法(B)によれば、α−クロロ
ジエチルカーボネートとアルカリ金属臭化物の反応によ
りα−ブロモジエチルカーボネートを製造することがで
きる。この方法はこの反応を水と水非混和性有機溶媒を
包含する二相溶媒系中で相間移動触媒の存在下に実施す
る。
【0057】方法(B)において使用するための適当な
水非混和性有機溶媒としては、ハロゲン化炭化水素例え
ばハロゲン化パラフィン例えばジクロロメタン、芳香族
炭化水素例えばトルエンがあげられる。適当な相間移動
触媒としては第4級アンモニウム塩例えばテトラアルキ
ルアンモニウム塩例えばセチルトリメチルアンモニウム
ブロミドおよびテトラn−ブチル硫酸水素アンモニウム
があげられる。アルカリ金属臭化物は例えばナトリウ
ム、カリウムまたはリチウムの臭化物でありうる。臭化
リチウムが好ましい。
【0058】方法(B)においては式
【化13】 のα−クロロジエチルカーボネートを、一つの相が水で
ありそして他方が水非混和性有機溶媒である2相溶媒系
中で式 R−Br (X) (式中Rはアルカリ金属例えばNa、KおよびLiであ
る)のアルカリ金属臭化物と反応させて式
【化14】 の化合物を生成させる。
【0059】前述したように、好ましいアルカリ金属R
はLiでありその結果LiBrが好ましい式Xの試薬で
ある。
【0060】方法(B)に関しては、臭化リチウムを通
常のフィンケルシュタイン反応において有利に使用して
例えばα−クロロカーボネートをハロゲン化できること
がわかった(すなわち単一相有機溶媒系を使用)。
【0061】従って、α−クロロジエチルカーボネート
を臭化リチウムと反応させることによってもまたα−ブ
ロモジエチルカーボネートを製造することができる。
【0062】この場合に使用される適当な溶媒としては
低級脂肪族アルコール、低級脂肪族ケトン、低級脂肪族
エーテルおよび蟻酸の低級脂肪族アミドがあげられる。
【0063】次に、6−アミノペニシラン酸、ペニシリ
ンおよびセファロスポリンのエトキシカルボニルオキシ
エチルエステル製造におけるα−ハロゲンジエチルカー
ボネート、特に本発明のα−ブロモジエチルカーボネー
トの使用について説明する。
【0064】要約すればこの使用態様は以下のことを包
含する。 1.6−アミノペニシラン酸、ペニシリン例えばペニシ
リンG、ペニシリンVおよびアンピシリンおよびセファ
ロスポリンのエトキシカルボニルオキシエチルエステル
製造におけるα−ブロモジエチルカーボネートの使用。
【0065】2.α−ハロゲンジエチルカーボネートと
6−アミノペニシラン酸、ペニシリンまたはセファロス
ポリンとの間のエステル化反応において、エステル化段
階で第4級アンモニウム化合物を使用しそして前記第4
級アンモニウム化合物が6−アミノペニシラン酸、ペニ
シリンまたはセファロスポリン量に関して当モル量の1
〜25%、好ましくは1〜10%量で存在していること
を包含する改善。
【0066】この使用態様は、α−ブロモジエチルカー
ボネートとのカルボン酸の塩の反応によるエステルの製
造における改善をもたらす。
【0067】カルボン酸の金属塩とアルキルハライドま
たはアリールアルキルハライドとのエステル形成反応は
周知である。しかしながらその収率は特に高くはなく、
そしてこの反応は一般に強制条件例えば高温および/ま
たは長い反応時間が要求される。これらの強制的条件は
この反応の合成有用性および熱感受性および不安定物質
例えばピレスロイド、プロスタグランジン、ペプチド、
ペニシリンおよびセファロスポリンへのその工業的応用
性を限定するものである。
【0068】英国特許第1,443,738号明細書はペ
ニシリンおよびセファロスポリンエステルの製造におい
て、その金属塩の代わりにペニシリンおよびセファロス
ポリンの第4級アンモニウム塩を使用することを開示し
ている。
【0069】酸の第4級アンモニウム塩の製造は時間が
かかり、そして高価なものでありうる。しかしながら、
英国特許第1,443,738号明細書に開示されている
ようにペニシリンまたはセファロスポリンの第4級アン
モニウム塩を最初に製造する必要はない。この反応は、
カルボン酸すなわち6−アミノペニシラン酸、ペニシリ
ンまたはセファロスポリンの金属塩をカルボン酸の塩以
外の第4級アンモニウム塩の存在下にアルキルまたはア
リールアルキルハライドと反応させることによって実施
されうる。
【0070】本発明者等はカルボン酸すなわち6−アミ
ノペニシラン酸、ペニシリンまたはセファロスポリンに
関して化学量論的量で前記第4級アンモニウム塩を使用
する必要はないこと、そしてカルボン酸すなわち6−a
pa(6−アミノペニシラン酸)、ペニシリンまたはセ
ファロスポリンに関して化学量論的量以下で充分である
ことを見い出した。
【0071】従って、6−apa、ペニシリンまたはセ
ファロスポリンの金属塩を、第4級アンモニウム塩(前
記カルボン酸の塩以外)の存在下にそしてその第4級ア
ンモニウム化合物を6−apa、ペニシリンまたはセフ
ァロスポリンに関する化学量論的量以下で存在させてα
−ハロゲンジエチルカーボネートと反応させることによ
って6−apa、ペニシリンまたはセファロスポリンの
エトキシカルボニルオキシエチルエステルを製造するこ
とができる。
【0072】この場合、カルボン酸の金属塩1当量当た
り1%〜25%当量の第4級アンモニウム塩が使用さ
れ、そしてより好ましくは1%〜10%の第4級アンモ
ニウム塩当量が使用される。
【0073】カルボン酸の第4級アンモニウム塩は、適
当にはカルボン酸の金属塩と前記カルボン酸以外の酸、
典型的には鉱酸例えば塩酸、臭化水素酸または硫酸の第
4級アンモニウム塩との反応により製造される。
【0074】この場合、使用するのに適当なカルボン酸
の金属塩(カルボン酸第4級アンモニウム塩に対する前
駆体またはそれ自体)はアルカリ金属またはアルカリ土
類塩例えばナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシ
ウムおよびカルシウム塩である。カルボン酸以外の酸の
適当な第4級アンモニウム塩(カルボン酸第4級アンモ
ニウム塩のための前駆体またはそれ自体)としては例え
ばテトラアルキルアンモニウム塩例えばテトラ−n−ブ
チルアンモニウムブロミドおよびセチルトリメチルアン
モニウムブロミドおよび第4級ピリジニウム塩例えばセ
チルピリジニウムブロミドがあげられる。適当なハライ
ドとしてはフルオライド、クロリド、ブロミドおよびヨ
ーダイド、好ましくは活性化フルオライドまたは活性化
クロリド、またはブロミドまたはヨーダイドがあげられ
る。
【0075】このエステル化反応は溶媒の存在下または
その不存在下に実施されうる。適当な溶媒としては低級
脂肪族アルコール、低級脂肪族ケトン、蟻酸の低級脂肪
族アミドおよびジメチルスルホキサイドがあげられる。
あるいはまた溶媒が使用されない場合には過剰のエステ
ル形成性ハライドを特にこれが反応温度で液体である場
合には使用しうる。
【0076】6−apa、ペニシリンおよびセファロス
ポリンのエトキシカルボニルオキシエチルエステルの製
造においてα−ブロモジエチルカーボネートを使用する
場合、触媒の使用は任意である。約等モル量のカルボン
酸第4級アンモニウム塩とエステル形成性ハライドとを
この反応において使用することができる。好ましくは使
用されるカルボン酸塩1当量当たり5%〜100%過剰
のエステル形成性ハライドが使用され、そしてより好ま
しくは20%〜60%過剰のエステル形成性ハライドが
使用される。
【0077】このエステル化法における改善は特に6−
apa、ペニシリンおよびセファロスポリンのエステル
製造に適当であり、そして好ましい態様によればそのカ
ルボン酸は式
【化15】 または
【化16】 〔式中R1は水素原子またはアシル基特に置換アセチル
基例えばフェニルアセチル、α−アミノフェニルアセチ
ル、α−アミノ−p−ヒドロキシフェニルアセチル、フ
ェノキシアセチル、α−カルボキシフェニルアセチルま
たはα−カルボキシ−3−チエニルアセチル基でありま
たはカルボン酸が式XIIのものである場合には基
【化17】 (式中R3は水素原子またはアミノ保護基例えばベンジ
ルオキシカルボキシル、トリメチルシリルまたは第3級
ブチルオキシカルボキシル基である)であり、そしてR
2は水素原子、アルキル基(例えばメチル基)、置換ア
ルキル基、例えばヒドロキシメチレン、アルコキシまた
はアリールオキシメチレンまたはアセトキシメチレン
基)またはアセトキシまたは置換アセトキシ基(例えば
アルキルアセトキシ、アリールアセトキシまたはアリー
ルアルキルアセトキシ基または基C65CHOH・CO
-である〕を有するものでありうる。
【0078】ペニシリンおよびセファロスポリンのエス
テル製造においては、エステル形成ハライドは式 CH3−CH(X)−O−CO−O−CH2−CH3 (式中Xは塩素、臭素または沃素原子、好ましくは臭素
原子である)のα−ハロジアルキルカーボネートであ
る。
【0079】ペニシリンおよびセファロスポリンのエス
テル製造のための好ましい態様によれば使用される第4
級アンモニウム塩はテトラ−n−ブチルアンモニウムブ
ロミドである。
【0080】また、特に6−アミノペニシラン酸および
ペニシリンGのエトキシカルボニルオキシエチルエステ
ルは、当該技術分野では既知のように例えば得られたペ
ニシリンGエステルの側鎖の除去後に6−NH2基をア
シル化することによる所望の半合成ペニシリンエステル
を製造するに当たって使用される。
【0081】
【実施例】以下の実施例および参考例は本発明の態様に
いかなる限定も加えることなくこれを説明するものであ
る。
【0082】実施例 1 α−ブロムジエチルカーボネートの製造
【化18】 アセトン(600ml)に溶解した臭化ナトリウム(10
2.9g)を常温(20〜25℃)で2〜3時間、10
0mlのアセトンに溶解したα−クロロジエチルカーボネ
ート(152.6g)と反応させた。次いで半固体塊を
得るまでこの混合物を真空下に最高35℃の低温で濃縮
した。この反応混合物を次いでH2O/エチルエーテル
に分配させた。水性相を分離し、次いで400mlのエチ
ルエーテルで2回抽出した。
【0083】α−ブロムジエチルカーボネート含有の併
せた有機相を800mlのH2O、1000mlの1%メタ
重硫酸ナトリウム溶液、そして1000mlのNaCl飽
和溶液で洗った。
【0084】有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
次いで最高35℃の低温で真空濃縮すると、液体の形態
で表記生成物(60%)を与えた。これは最初は無色ま
たはわずかに黄褐色であった。
【0085】これはそのまま以下の参考例1のエステル
化段階で使用した。
【0086】実施例 2 アセトアルデヒド(44g、1モル)、四塩化炭素(3
00ml)および新たに蒸留したカルボニルブロミド(2
35g、1.25モル)の混合物を0℃に冷却しそして
1時間にわたってピリジン(11.9g、0.15モル)
を添加している間外的冷却によってこの温度に保持させ
た。
【0087】この混合物を常温まで加温せしめ、次いで
50℃に加熱しそして3時間この温度に保持したがこの
間に沈殿が形成された。
【0088】減圧下に50℃でこの反応混合物を蒸発さ
せると半固体油状塊を与えたが、これはエタノール(9
2g、2モル)中で加温しそして加熱還流させると容易
に溶解した。更に2時間加熱還流させた後過剰のエタノ
ールを真空中で除去し、そして残渣を水(100ml)お
よびメチレンクロリド(200ml)で磨砕した。
【0089】有機層を分離しそして分留すると45mm
Hgで90〜92℃の沸点を有しそしてすべての点で標
準品と同一の純粋なα−ブロモジエチル−カーボネート
(130g、66%収率)が得られた。
【0090】実施例 3 アセトアルデヒド(44g、1モル)、ジクロロメタン
(300ml)およびヘキサメチル燐酸トリアミド(1
7.9g、0.1モル)を−10℃に冷却しそして新たに
蒸留したカルボニルブロミド(207g、1.1モル)
を徐々に4時間かけて加えた。この間温度を10℃に上
昇せしめた。
【0091】次いでこの混合物を4時間静かに加熱還流
(約40℃)させた。還流している間にエタノール(6
9g、1.5モル)を注意して1時間かけて加え、そし
て加熱還流を更に1時間続けた。
【0092】得られた混合物の分留は直接純粋なα−ブ
ロモジエチルカーボネート(114g、58%収率)を
与えた。
【0093】形成されたα−ブロモジエチルカーボネー
トは分析および次のような独立の合成により確認した。
【0094】ジエチルカーボネート(118g、1.0
モル)を110°〜120℃の間で撹拌加熱し、そして
150ワットタングステンフィラメントランプで照射さ
せた。臭素(96g、0.6モル)を3〜4時間にわた
って、そして混合物が淡橙色以上に濃色にならないよう
な速度で滴加した。
【0095】臭素の添加完了後、混合物を常温まで冷却
しそして重炭酸ナトリウム(20g)を加えた。
【0096】得られた混合物の蒸留および分留は40m
mHgで87〜88℃の沸点を有するα−ブロモジエチ
ルカーボネート標準品(84.2g、70%収率)を与
えた。
【0097】実施例 4 臭化リチウム(43g、0.5M)、α−クロロジエチ
ルカーボネート(15.3g、0.1m)、水(100m
l)、ジクロロメタン(100ml)およびセチルトリメ
チルアンモニウムブロミド(1.5g)の混合物を常温
で24時間撹拌した。水性層を除去し、そしてセチルト
リメチルアンモニウムブロミド(1g)を含有する水
(40ml)中の臭化リチウム(26g、0.3m)の新
しい溶液で置換させた。更に24時間撹拌しこの間温度
を35℃に上昇させた。その後、有機層を分離し、乾燥
させそして真空蒸留して、反復分留した後、新しい化合
物である33mmHgで90〜92℃の沸点を有するα
−ブロモジエチルカーボネート(15.0g、76%収
率)を生成させた。
【0098】実測値:C 30.7 H 4.8 B
r 40.1% 計算値:C 30.5 H 4.6 Br 40.6
【0099】NMRスペクトルは以下のピークを示し
た。
【0100】1.2〜1.6(3H、トリプレット)−C
2CH3 2.0〜2.2(3H、ダブレット)−CH・CH3 4.1〜4.5(2H、カルテット)−CH2 ・CH3 6.5〜6.8(1H、カルテット)−CH・CH3
【0101】実施例 5 臭化リチウム(17.4g、0.2m)をジメチルホルム
アミド(150ml)に溶解させ、そしてこの混合物を常
温まで冷却させた。α−クロロジエチルカーボネート
(30.5g、0.2m)を加えそしてこの混合物を常温
で24時間撹拌した。沈殿した塩化リチウムを濾別し、
そして濾液を真空蒸留して注意深い再分留の後回収され
たα−クロロジエチルカーボネート基準で76%の収率
でα−ブロモジエチルカーボネートを得た。
【0102】参考例 1 前記の新規な化合物たるα−ブロモジエチルカーボネー
トの正当性を次の独立の合成により確認した。
【0103】四塩化炭素(50ml)中のジエチルカーボ
ネート(35g、0.3m)とα−アゾ−イソブチロニ
トリル(AIBN)(0.1g)の混合物を穏和に加熱
還流させ、そしてジブロモジメチルヒダントイン(2
8.6g、0.1m)を少量ずつ追加のAIBNの添加
(8×0.05g)と共に8時間にわたって加えた。反
応混合物中に遊離臭素が蓄積しないように注意が払われ
た。反応の終わりに混合物を真空分留にかけて実施例4
および実施例5の生成物に関してすべての点で同一の純
粋のα−ブロモジエチルカーボネート(32.3g、8
2%収率)を生成させた。
【0104】参考例 2 25.08g(0.181モル)の微細粉砕無水炭酸カリ
ウムを200mlのN,N−ジメチルアセトアミドに懸濁
させ、そして32.4ml(0.3M)のメチルアセトアセ
テートおよび60.4g(0.15M)のアンピシリン3
水和物を加える。
【0105】この混合物を迅速な撹拌下に5時間20〜
25℃に保持した。その後、46.1g(0.234M)
のα−ブロムジエチルカーボネート、6g(0.02
M)のテトラブチルアンモニウムブロミドおよび100
mlのN,N−ジメチルアセトアミドを加える。
【0106】それを更に40°〜42℃で10時間撹拌
下に加熱し、反応物を1200mlの水と400mlのn−
ブチルアセテートよりなる混合物中に注ぐ。
【0107】水性相を集め、そして他の100mlのn−
ブチルアセテートで抽出する。
【0108】合した有機相を各回100mlの水で2回洗
う。150mlの1N HClおよび370mlの水をこの
有機相に加え、これを撹拌する。これを22℃〜23℃
に4時間撹拌放置する。
【0109】水性相を集め、そして有機相を水100ml
で抽出する。
【0110】再び合した水性相を10%Na2CO3水性
溶液でpH4とし、次いで漂白炭をこれに加えそして濾
過する。
【0111】300mlのn−ブチルアセテートおよび8
0gの塩化ナトリウムをこの水性濾液に加える。
【0112】有機相を分離しそして水性相を200mlの
n−ブチルアセテートで抽出する。
【0113】再び合したn−ブチルアセテート中の相を
低圧で40℃で濃縮して約300mlの容量とする。この
生成物を+5℃に15時間放置して結晶化させる。
【0114】それを濾過し、n−ブチルアセテート(1
00ml)および酢酸エチル(100ml)で洗う。これを
40℃で24時間真空乾燥させる。6−(D(−)−α
−アミノ−α−フェニルアセトアミド)ペニシラン酸1
−エトキシカルボニルオキシエチルエステルの収量5
4.2g(72%)。m.p.160〜2℃(分解)および
標準品塩酸塩試料に一致する性質を有する。
【0115】参考例 3 160mlのアセトン、22.6g(0.075モル)のD
(−)−N−エトキシカルボニルプロペン−2−イル−
アミノフェニル酢酸カリウム塩、6.9ml(0.088モ
ル)のエチルクロロホルメートおよび3滴のN−メチル
モルホリンの混合物を−20°〜−30℃の温度で15
分撹拌する。この反応混合物に7.6g(0.075モ
ル)のトリエチルアミンを撹拌しながら静かに添加する
ことにより35mlの水に溶解させた16.2gの6−ア
ミノペニシラン酸溶液を一時に加える。その後、この混
合物を90mlアセトンで希釈しそして−20℃に冷却す
る。
【0116】それ以上冷却することなしに45分撹拌し
た後23.4g(0.117モル)のα−ブロモジエチル
カーボネート、3g(0.01モル)のテトラブチルア
ンモニウムブロミドおよび250mlのN,N−ジメチル
ホルムアミドをこの順序で加える。この混合物を25℃
で18時間撹拌する。その後、この反応物を600mlの
水および200mlのn−ブチルアセテートよりなる混合
物中に注ぎ、そしてそれを完全な溶液が得られるまで撹
拌する。この水性相を集め、そして他の50mlのn−ブ
チルアセテートで抽出する。
【0117】合した有機相を各回50mlの水で2回洗
う。185mlの水をこの有機相に加えそして1N HC
lを撹拌しながら滴加してpH1.9とする。この混合
物を撹拌下に22〜23℃に4時間放置する。
【0118】水性相を集め、そして有機相を50mlの水
で抽出する。再度合した水性相を10%水性Na2CO3
溶液でpH4とし、活性炭を加えそしてそれを濾過す
る。150mlのn−ブチルアセテートおよび40gの塩
化ナトリウムをこの水性濾液に加える。
【0119】有機相を分離しそして水性相を100mlの
n−ブチルアセテートで抽出する。再び合したブチルア
セテート中の相を低圧で40℃で濃縮して約150mlの
容量とする。この生成物を+5℃に15時間放置して結
晶化させる。
【0120】これを濾過し、n−ブチルアセテート(2
5ml)および酢酸エチル(25ml)で洗う。これを10
mmHg真空下に25℃で24時間乾燥させる。
【0121】6−(D(−)−α−アミノ−α−フェニ
ルアセトアミド)ペニシラン酸1−エトキシカルボニル
オキシエチルエステル塩酸塩の収量1.17g、m.p.1
59〜161℃。このものは標品に一致する特性(NM
R、TLC)を有している。
【0122】参考例 4 35mlの水の代わりに20mlの水に6−アミノペニシラ
ン酸を溶解する以外には参考例4の方法を繰り返した。
6−(D(−)−α−アミノ−α−フェニルアセトアミ
ドペニシラン酸1−エトキシカルボニルオキシエチルエ
ステル塩酸塩(白色結晶性粉末)の収量1.05g。m.
p.148〜151℃(分解)。標準試料に合致する特
性(TLC、IR)を有している。
【0123】参考例 5 6.25g(0.045モル)の微粉状無水炭酸カリウム
を50mlのジメチルスルホキシド中に懸濁しそして8.
1ml(0.075モル)のメチルアセトアセテートおよ
び15.1g(0.0375モル)のアンピシリン3水和
物を加えた。
【0124】混合物を早く撹拌して20〜25℃に5時
間維持し、その後11.5g(0.059モル)のブロモ
ジエチルカーボネートおよび25mlのジメチルスルホキ
シドを加える。
【0125】それを撹拌して35〜37℃で17時間加
熱し、反応物を300mlの水および100mlのn−ブチ
ルアセテートからなる混合物中に注ぐ。
【0126】水性相を集めそして別の100mlのn−ブ
チルアセテートで抽出する。
【0127】合した有機相を各回25mlの水で2回洗浄
する。
【0128】92.5mlの水およびpH1.9にしたNH
4Cl(7.0ml)を有機相に加えて撹拌する。それを撹
拌下に22〜23℃に2.5時間放置する。
【0129】水性相を集めそして有機相を25mlの水で
抽出する。
【0130】合した水性相をNa2CO3の10%水溶液
でpH4にし次に活性炭をそれに加えそして濾過する。
【0131】75mlのn−ブチルアセテートおよび37
gの塩化ナトリウムを水性濾液に加える。
【0132】有機相を分離しそして水性相を50mlのn
−ブチルアセテートで抽出する。
【0133】再び合したn−ブチルアセテート中の相を
40℃、低圧で濃縮して約75mlの容積にする。生成物
を+5℃で15時間結晶化させる。
【0134】それを濾過しそしてn−ブチルアセテート
(25ml)および酢酸エチル(25ml)で洗浄する。そ
れを40℃で3時間真空乾燥する。
【0135】6−(D−(−)−α−アミノ−α−フェ
ニルアセトアミド)ペニシラン酸の1−エトキシカルボ
ニルオキシエチルエステル収量1.9g(10%)。m.
p.160〜162℃。塩酸塩の標準試料(例えば、I
R:ν 1790cm-1、β−ラクタムカルボニル)に合
致する特性を有している。
【0136】参考例 6 ベンジルペニシリンエトキシカルボニルオキシエチルエ
ステル ペニシリンGカリウム(7.4g、20ミリモル)、エ
チルα−クロロ−エチルカーボネート(4.6g、30
ミリモル)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド
(0.8g、2.5ミリモル)およびアセトン(80ml)
の混合物を4時間静かに還流させつつ撹拌加熱した。一
部真空下に過剰のアセトンを除去しそして残渣を氷冷水
とメチルイソブチルケトンで磨砕した。乾燥メチルイソ
ブチルケトンを真空下に蒸発させると、半結晶性油状物
(3.8g)が得られた。これをエタノールで磨砕する
とHPLCによって98〜99%の純度を有するペニシ
リンGのα−(エトキシカルボニルオキシ)エチルエス
テルの白色結晶(0.9g)を残した。
【0137】 実測値:C 43.0 H 7.4 N 7.7% 計算値:C 43.4 H 7.4 N 8.0%
【0138】参考例 7 ベンジルペニシリンエトキシカルボニルオキシエチルエ
ステル 参考例6の前記実験を、α−クロロジエチルカーボネー
トの代わりにα−ブロモジエチルカーボネート(5.9
g、30ミリモル)を使用して繰り返した。メチルイソ
ブチルケトンを蒸発させると6.0gの半結晶性油状物
が得られた。この油状物を温エタノールで磨砕し、次い
で冷却するとペニシリンGのα−(エトキシカルボニル
オキシ)−エチルエステルの白色結晶(2.5g、35
%収率)を与えた。
【0139】参考例 8 ベンジルペニシリンエトキシカルボニルオキシエチルエ
ステル ベンジルペニシリン酸カリウム(25.08g、66.7
ミリモル)、重炭酸ナトリウム(0.50g、6.0ミリ
モル)およびテトラブチルアンモニウムブロミド(2.
15g、6.67ミリモル)をメチレンクロリド(41m
l)中で注意して撹拌しそして40℃に加温した。この
温度に達した時点でα−ブロモジエチルカーボネート
(17.16g、86.7ミリモル)を加えそしてこのス
ラリーを4.0時間撹拌した。水(30ml)を加え、次
いで鉱酸を加えてpHを約5とした。この混合物を約4
時間撹拌したがこの間pHを2.5〜3.0に保持させる
ために水酸化ナトリウム(4%)を加えた。次いでメチ
レンクロリド(50ml)を加え、そしてこの混合物を数
分間分離させた。有機相を水(65ml)で洗い、次いで
減圧下に蒸発させた。このようにして得られた油状物を
メチレンクロリド(100ml)に溶解させそして再び蒸
発させた。残存する油状物をメチレンクロリドに溶解さ
せて全量100mlとした。
【0140】このメチレンクロリド溶液のHPLC分析
は96〜97%のベンジルペニシリンエトキシカルボニ
ルオキシエチルエステル収率を示した。
【0141】参考例 9 ベンジルペニシリンエトキシカルボニルオキシエチルエ
ステル ジメチルスルホキサイド(13.5ml)中のベンジルペ
ニシリン酸カリウム(5.02g、13.3ミリモル)と
重炭酸カリウム(2.99g、38.3ミリモル)を氷浴
中で注意して撹拌した。注射器ポンプを使用してα−ブ
ロモジエチルカーボネート(3.70g、18.6ミリモ
ル)を30〜40分間にわたって加えた。反応混合物を
氷浴中に保ちつつ撹拌を続けた。HPLC分析はベンジ
ルペニシリンエトキシカルボニルオキシエチルエステル
の約70%収率が5〜10分以内に得られることを示し
た。
【0142】参考例 10 ベンジルペニシリンエトキシカルボニルオキシエチルエ
ステル ベンジルペニシリン酸カリウム(47.03g、125
ミリモル)、重炭酸ナトリウム(0.94g、11ミリ
モル)およびテトラブチルアンモニウムブロミド(2.
01g、6.25ミリモル)を注意してアセトン(77m
l)中で撹拌し、そして40℃に加温した。この温度に
達した時点でα−ブロモジエチルカーボネート(26.
06g、131ミリモル)を加えそしてこのスラリーを
4.5時間撹拌した。水(56ml)を加え、次いで鉱酸
を加えてpHを約5とした。この混合物を約3時間撹拌
したがこの間pHを4.5〜4.8に保つために水酸化ナ
トリウム(4%)を加えた。次いでブチルアセテート
(100ml)を加え、そしてこの混合物を数分間分離さ
せた。有機相を水(80ml)で洗い、次いで減圧下に蒸
発させた。残存する油状生成物をメチレンクロリド中に
溶解させて全容量を250mlとした。このメチレンクロ
リド溶液のHPLC分析は98〜99%のベンジルペニ
シリンエトキシカルボニルオキシエチルエステル収率を
示した。
【0143】参考例 11 36.4g(0.075M)のカリウムN−(1−メトキ
シカルボニル−プロペン−2−イル)−6−(D(−)
−α−アミノ−α−フェニルアセトアミド)ペニシレー
トを150mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の17.
8g(0.116M)のα−クロロジエチルカーボネー
トおよび3g(0.01M)のテトラブチルアンモニウ
ムブロミドの溶液に加える。撹拌下に温度を45℃に上
昇させ、そして45℃〜50℃に5時間保持する。
【0144】加熱完了時にこの反応混合物を300mlの
14%水性塩化ナトリウム溶液および600mlのn−ブ
チルアセテートを包含する混合物中に注ぐ。この混合物
を10分撹拌し、次いで有機相を分離しそして水性相を
100mlのn−ブチルアセテートで抽出する。再度合し
た有機相を、75mlの14%塩化ナトリウム水性溶液で
2回洗った後、低圧で油状物が得られるまで濃縮させ
る。
【0145】この油状物を200mlのテトラヒドロフラ
ンおよび100mlの水と混合する。この得られた溶液
(pH4.8)を撹拌下に全部で12mlの6N HClを
1時間で加えることによってpH1.5とする。
【0146】更に1時間常温にこの溶液を放置した後、
テトラヒドロフランを40℃において低圧で除去し、1
50mlのn−ブチルアセテートをこの残存水性相(15
0ml)に加えそして次いで15gの塩化ナトリウムを加
える。
【0147】有機相を分離し、そして水性相を100ml
のn−ブチルアセテートで抽出する。
【0148】再び合した有機相を真空下に40℃で濃縮
して120ml容量とする。
【0149】この生成物を5℃で15時間結晶化させ
る。
【0150】次いでこれを濾過し、n−ブチルアセテー
ト(50ml)および酢酸エチル(50ml)で洗う。
【0151】それを40℃で真空乾燥させる。
【0152】25.2g(66.9%)の6−(D−
(−)−α−アミノ−α−フェニルアセトアミド)ペニ
シラン酸1−エトキシカルボニルオキシエチルエステル
塩酸塩(m.p.160〜2℃)が得られる。分析測定結
果は次のとおりである。
【0153】力価 97.82% 旋光度 +166.3°(c=1、EtOH 95°) pH 4.05(2%水性溶液) 水含量 0.82% 残存溶媒 酢酸エチル0.45%、n−ブチルアセテー
ト0.98% IRおよびNMRスペクトル 標準品に合致 残存ペニシリン 0.06%。
【0154】参考例 12 16.2ml(0.15m)のメチルアセトアセテートおよ
び30.2g(0.075M)のアンピシリン3水和物を
100mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の微細粉末
化された無水炭酸カリウム12.54g(0.0907
M)の懸濁液に加える。
【0155】これを3時間22℃〜23℃に撹拌しつつ
保持する。この時間の後では全体のかなりの流動化を観
察することができる。
【0156】17.8g(0.117M)のα−クロロジ
エチルカーボネート、3g(0.01M)のテトラブチ
ルアンモニウムブロミドおよび50mlのN,N−ジメチ
ルホルムアミドをここでこの順序で加える。
【0157】この混合物を45℃〜50℃で5時間撹拌
加熱し、次いで+5℃に15時間放置する。
【0158】この反応物を600mlの水および200ml
のn−ブチルアセテートよりなる混合物中に注ぎ、そし
てそれを完全な溶液が得られるまで撹拌し、水性相を集
めそして他の50mlのn−ブチルアセテートで抽出す
る。
【0159】再び合した有機相を各回50mlの水で2回
洗う。75mlの1N HClおよび185mlの水をこの
有機相に加え、撹拌にかける。それを22℃〜23℃に
4時間撹拌放置する。
【0160】水性相を集めそして有機相を50mlの水で
抽出する。再び合した水性相をNa2CO3の10%水性
溶液でpH4とし、次いで漂白炭をそれに加えそしてそ
れを濾過する。
【0161】150mlのn−ブチルアセテートおよび4
0gの塩化ナトリウムをこの水性濾液に加える。
【0162】有機相を分離し、そして水性相を100ml
のn−ブチルアセテートで抽出する。
【0163】再び合した酢酸ブチル中の相を低圧下に4
0℃で約150ml容量まで濃縮する。
【0164】この生成物を15時間+5℃に放置して結
晶化させる。
【0165】これを濾過し、n−ブチルアセテート(5
0ml)および酢酸エチル(50ml)で洗う。
【0166】これを25℃で24時間水分の存在下に1
0mmHgの真空下に乾燥させる。
【0167】6−(D−(−)−α−アミノ−α−フェ
ニルアセトアミド)ペニシラン酸1−エトキシカルボニ
ルオキシエチルエステル塩酸塩の収量20.8g(55
%)、m.p.159〜161℃。標準試料に合致する特
性を有している。
【0168】参考例 13 アンピシリンデーン塩(アミノ基において1−メトキシ
カルボニル−プロペン−2−イル基により保護されたア
ンピシリン)のエチルアセトアセテートによるエステル
化を前記参考例12の方法によって行った。結果は次の
とおりである。白色結晶性生成物の収量16.1g。m.
p.144〜148℃。IR/TLCは標準試料に合
致。K.F. 0.35%、pH3.55(2%水溶液)。純
度95.2%。全残留溶媒3.5%。
【0169】別法としてクロロジエチルカーボネートの
添加を2段階で行った。第1段階で9gを直ちに加え、
第2段階で2時間後他の9gを加えた。45℃で3時間
加熱した。結果は次のとおりであった。茶褐色の結晶性
生成物の収量13.7g。m.p.143〜146℃。IR
/TLCは標準試料に合致。K.F.0.2%、pH3.4
3(2%水溶液)。純度94.8%。残留溶媒2.6%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 8232629 (32)優先日 1982年11月16日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 8300331 (32)優先日 1983年1月7日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (72)発明者 デレク・レジナルド・パーマー イギリス国マージーサイド.ヘスウオー ル.タワーロードノース.ラウアン(番地 なし) (72)発明者 ロバート・グレイアム・タイソン イギリス国プレステイテインクライド.ア バーコンウエイドライブ15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 の化合物。
JP3124442A 1982-06-29 1991-04-30 α−ブロモジエチルカーボネート Expired - Lifetime JPH0819052B2 (ja)

Applications Claiming Priority (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT22141/82A IT1190897B (it) 1982-06-29 1982-06-29 Procedimento per la preparazione dell'estere 1-etossicarbonilossietilico dell'acido 6-(d(-)-alfa aminoalfa fenilacetamido)-penicillanico
GB8226751 1982-09-20
GB8226751 1982-09-20
GB8228622 1982-10-06
GB8228622 1982-10-06
GB8232629 1982-11-16
GB8232629 1982-11-16
GB838300331A GB8300331D0 (en) 1983-01-07 1983-01-07 Preparation of bromo carbonates
GB22141-A/82 1983-01-07
GB8300331 1983-01-07

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58114465A Division JPS5920287A (ja) 1982-06-29 1983-06-27 バカンピシリンの新規な製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0717918A true JPH0717918A (ja) 1995-01-20
JPH0819052B2 JPH0819052B2 (ja) 1996-02-28

Family

ID=27516485

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3124442A Expired - Lifetime JPH0819052B2 (ja) 1982-06-29 1991-04-30 α−ブロモジエチルカーボネート
JP3124441A Expired - Lifetime JPH0730082B2 (ja) 1982-06-29 1991-04-30 バカンピシリンの新規な製造法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3124441A Expired - Lifetime JPH0730082B2 (ja) 1982-06-29 1991-04-30 バカンピシリンの新規な製造法

Country Status (23)

Country Link
JP (2) JPH0819052B2 (ja)
AT (1) AT383128B (ja)
AU (1) AU566803B2 (ja)
BG (3) BG38335A3 (ja)
CH (2) CH656377A5 (ja)
CY (2) CY1519A (ja)
DD (1) DD211561A5 (ja)
DE (2) DE3322783A1 (ja)
DK (3) DK160039C (ja)
FI (1) FI79115C (ja)
FR (1) FR2543957B1 (ja)
GB (3) GB2168050A (ja)
GR (1) GR78585B (ja)
HU (1) HU191534B (ja)
IE (1) IE56712B1 (ja)
IL (1) IL68992A (ja)
IS (1) IS1361B6 (ja)
NL (1) NL194081C (ja)
NO (3) NO157696C (ja)
NZ (1) NZ204736A (ja)
PT (1) PT76944B (ja)
SE (2) SE454879B (ja)
YU (2) YU43926B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2573756B1 (fr) * 1984-11-23 1987-01-16 Poudres & Explosifs Ste Nale Procede de preparation des carbonates de bromo-1 ethyle et d'hydrocarbyle et nouveaux carbonates de bromo-1 ethyle et d'hydrocarbyle

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49289A (ja) * 1972-03-13 1974-01-05
JPS4924988A (ja) * 1972-03-13 1974-03-05

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH516593A (de) * 1967-09-29 1971-12-15 Leo Pharm Prod Ltd Verfahren zur Herstellung von neuen Estern von a-Aminobenzyl-penicillin
US3873521A (en) * 1970-09-17 1975-03-25 Astra Laekemedel Ab Esters of {60 -amino penicillins
IE35648B1 (en) * 1970-09-25 1976-04-14 Beecham Group Ltd Penicillins
DE2161420A1 (de) * 1970-12-30 1972-07-27 Toyama Chemical Co. Ltd., Tokio Penicillinderivate und Verfahren zu deren Herstellung
BE784800A (fr) * 1971-06-15 1972-10-02 Yamanouchi Pharma Co Ltd Procede de preparation de nouveaux derives esters oxymethyliques de la penicilline et de la cephalosporine
NZ169577A (en) * 1972-02-15 1984-09-28 Ayerst Mckenna & Harrison Preparation of lh-and fsh-releasing hormone,intermediates,and pharmaceutical compositions
GB1426869A (en) * 1972-03-13 1976-03-03 Astra Laekemedel Ab Penicillins
SE397981B (sv) * 1973-02-19 1977-11-28 Astra Laekemedel Ab Nya tetraalkylammoniumsalter av 6-aminopenicillansyra och av bensylpenicillin avsedda att anvendas som mellanprodukter vid framstellning av vissa estrar av 6-aminopenicillansyra och av bensylpenicillin
GB1565656A (en) * 1975-12-13 1980-04-23 Beecham Group Ltd Preparation of substituted penicillin acid esters
GB1598568A (en) * 1977-04-19 1981-09-23 Glaxo Lab Ltd Esters of(6r,7r)-3-carbamoyloxymethyl-7-((z)-2-(fur-2-yl)-2-methoxyiminoacetamido)-ceph-3-em-4-carboxylic acid
JPS5444694A (en) * 1977-09-06 1979-04-09 Kou Kamata Aminobenzylpenicillin derivative
NL8302309A (nl) * 1982-06-30 1984-01-16 Glaxo Group Ltd Cefalosporinen, preparaten die ze bevatten, en werkwijzen voor de bereiding daarvan.
EP0108547B1 (en) * 1982-11-04 1989-06-07 Astra Lakemedel Aktiebolag Process for the preparation of the 1'-ethoxycarbonyloxyethyl ester of benzylpenicillin

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49289A (ja) * 1972-03-13 1974-01-05
JPS4924988A (ja) * 1972-03-13 1974-03-05

Also Published As

Publication number Publication date
GB2169287A (en) 1986-07-09
NO157696B (no) 1988-01-25
FI79115B (fi) 1989-07-31
NL194081B (nl) 2001-02-01
PT76944B (en) 1986-04-09
JPH0543583A (ja) 1993-02-23
SE454879B (sv) 1988-06-06
NO157696C (no) 1988-05-04
DK160039B (da) 1991-01-21
FR2543957B1 (fr) 1986-10-24
CY1520A (en) 1990-11-16
CH656377A5 (de) 1986-06-30
NO851255L (no) 1983-12-30
PT76944A (en) 1983-07-01
DK105990A (da) 1990-04-30
YU21886A (en) 1987-10-31
IS2825A7 (is) 1984-07-08
FI832363L (fi) 1983-12-30
SE8303414D0 (sv) 1983-06-15
IE56712B1 (en) 1991-11-20
DK296683A (da) 1983-12-30
SE503843C2 (sv) 1996-09-16
DE3322783C2 (ja) 1991-01-31
CH657620B (ja) 1986-09-15
DK167807B1 (da) 1993-12-20
GB8522827D0 (en) 1985-10-23
NL8302286A (nl) 1984-01-16
DK160039C (da) 1991-06-10
NZ204736A (en) 1986-11-12
YU43693B (en) 1989-10-31
IS1361B6 (is) 1989-05-25
FI832363A0 (fi) 1983-06-28
NO832351L (no) 1983-12-30
AU1632883A (en) 1984-01-05
ATA238483A (de) 1986-10-15
HU191534B (en) 1987-03-30
GB8522826D0 (en) 1985-10-23
AU566803B2 (en) 1987-10-29
JPH0730082B2 (ja) 1995-04-05
DE3322783A1 (de) 1984-02-09
FI79115C (fi) 1989-11-10
DK296683D0 (da) 1983-06-28
DK159821B (da) 1990-12-10
IL68992A (en) 1991-06-10
DK106090D0 (da) 1990-04-30
GB2169287B (en) 1987-04-08
IE831445L (en) 1983-12-29
SE8303414L (sv) 1983-12-30
DK105990D0 (da) 1990-04-30
NL194081C (nl) 2001-06-05
BG38336A3 (en) 1985-11-15
DK106090A (da) 1990-04-30
GR78585B (ja) 1984-09-27
FR2543957A1 (fr) 1984-10-12
JPH0819052B2 (ja) 1996-02-28
SE9100548L (sv) 1991-02-26
GB2168699B (en) 1987-04-15
GB2168699A (en) 1986-06-25
NO851254L (no) 1983-12-30
AT383128B (de) 1987-05-25
CY1519A (en) 1990-11-16
GB2168050A (en) 1986-06-11
SE9100548D0 (sv) 1991-02-26
DE3348299C2 (ja) 1990-12-20
YU43926B (en) 1989-12-31
YU141583A (en) 1986-06-30
BG38335A3 (en) 1985-11-15
GB8528958D0 (en) 1986-01-02
DD211561A5 (de) 1984-07-18
BG37527A3 (en) 1985-06-14
DK159821C (da) 1991-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4358588A (en) Process for preparing cephalosporanic acid compounds
RU2134265C1 (ru) Бициклические комплексы бета-лактам/ гидроксибензойная кислота, способы получения бета-лактамов
CA1236450A (en) Synthesis route for bacampicillin
JPH0717918A (ja) α−ブロモジエチルカーボネート
US4606865A (en) Methods for the preparation of α-bromodiethylcarbonate
GB2123821A (en) ???-Halogeno diethyl carbonates and their use in the preparation of antibiotics
CA1339620C (en) The preparation of an ester of penicilling.
KR100472048B1 (ko) 아즈트레오남의 신규제조방법
JPS6183188A (ja) ペニシリンの製造法
KR870001806B1 (ko) 항생 물질의 제조 방법
JPH0128035B2 (ja)
GB2177698A (en) Improvements in the preparation of antibiotics
NZ216265A (en) Alpha-bromodiethylcarbonate and its manufacture
IE56713B1 (en) Alpha-bromodiethylcarbonate and its use in the preparation of antibiotics
FR2532933A1 (fr) Perfectionnements apportes a la preparation d'antibiotiques
JPH064639B2 (ja) 7−アミノ−3−複素環チオメチル−3−セフエム−4−カルボン酸ジフエニルメチルエステルの新規製造法
DE3348300C2 (de) Verwendung von alpha-Bromdiethylcarbonat
CS251086B2 (cs) Zp&iob výroby ethoxykarbonyloxyethylesteru penicilinu G
JPH093055A (ja) クロマノン系化合物の製造方法
SI8311415A8 (sl) POSTOPEK ZA PRIPRAVO 1-ETOKSIKARBONILOKSIETILESTRA 6-(D-(-)-ALFA-AMINO-ALFAFENILACETAMIDOjPENICILANSKE KISLINE
JPS6219431B2 (ja)
JPH0356482A (ja) 光学活性な2―フタルイミドオキシーフェニル酢酸誘導体およびその製造方法
CS251087B2 (cs) Způsob výroby ethoxykarbonyloxyethylesteru kyseliny 6- [D-(—) -ar-amino-a-fenylacetamido)penicilanové