JPH0717748U - 蓋のロック装置 - Google Patents
蓋のロック装置Info
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- JPH0717748U JPH0717748U JP4841793U JP4841793U JPH0717748U JP H0717748 U JPH0717748 U JP H0717748U JP 4841793 U JP4841793 U JP 4841793U JP 4841793 U JP4841793 U JP 4841793U JP H0717748 U JPH0717748 U JP H0717748U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】閉じた蓋のがたつきを防止する。
【構成】キャビネット24の蓋21にロック片22が形
成され、キャビネット24にロック部25が設けられて
いる。蓋21を閉じるとロック部25がロック片22に
掛かって蓋21がロックされる。また、キャビネット2
4には、ロック部用ストッパ27が移動可能に設けられ
ている。このロック部用ストッパ27には、ロック部用
固定部28と、蓋挟持部29が形成されている。蓋21
が閉じた時、ロック部用固定部28はロック部25を固
定し、ロックが不用意に解除されないようにする。ま
た、蓋挟持部29はロック片22の下側に当接し、ロッ
ク片22が蓋挟持部29とロック部25との間に挟持さ
れるので、蓋22のがたつきが防止される。
成され、キャビネット24にロック部25が設けられて
いる。蓋21を閉じるとロック部25がロック片22に
掛かって蓋21がロックされる。また、キャビネット2
4には、ロック部用ストッパ27が移動可能に設けられ
ている。このロック部用ストッパ27には、ロック部用
固定部28と、蓋挟持部29が形成されている。蓋21
が閉じた時、ロック部用固定部28はロック部25を固
定し、ロックが不用意に解除されないようにする。ま
た、蓋挟持部29はロック片22の下側に当接し、ロッ
ク片22が蓋挟持部29とロック部25との間に挟持さ
れるので、蓋22のがたつきが防止される。
Description
【0001】
本考案は、携帯式コンパクトディスクプレーヤなどの音響機器に適用して好適 な蓋のロック装置に関する。
【0002】
携帯式のコンパクトディスク(以下CDとする)プレーヤでは、収容体である キャビネットに設けられた再生部にCDを直接手で載置して、蓋を閉めた後再生 を行っている。この種のプレーヤは蓋を開けると再生処理が停止するようになっ ている。また、水平な状態で使用されるとは限らないので、一旦閉蓋した後は、 不用意に開蓋されて、再生処理が中断されたり、CDが落下したりすることのな いように蓋のロック装置が設けられている。
【0003】 図11は、従来の蓋のロック装置20の一例を示す。この蓋のロック装置20 では、蓋21の端部にロック片22が形成され、キャビネット24の内部にスラ イド式またはレバー式のロック部25が設けられている。このロック部25は圧 縮バネ23等による付勢力F1で、ロック片22に向けて付勢されている。ロッ ク片22の下面には勾配面22aが形成され、ロック部25の上面にも勾配面2 5aが形成されている。これにより、蓋21を閉じる際に、ロック片22が降下 してロック部25に当接すると、付勢力F1に対抗して勾配面25aが勾配面2 2aに沿ってスライドし、ロック部25が左方に動く。そしてロック片22の勾 配面22aがロック部25の勾配面25aより下側に位置したとき、ロック部2 5が圧縮バネ23の付勢力で元の位置に復帰する。これによって、ロック片22 がロック部25に掛止され、蓋21がロックされる。
【0004】 また、キャビネット24の上壁には開蓋ボタン26が上下動自在に取り付けら れている。開蓋ボタン26には、がたつきを防止するため、直接板バネ等による 上向きの付勢力F2が与えられている。この開蓋ボタン26の下部には勾配面2 6aが形成されており、ロック部25の突出部25cの爪には勾配面26aと対 向して当接可能な勾配面25bが形成されている。勾配面25bと勾配面26a とが当接しているので、開蓋ボタン26には付勢力F1の分力である上向きの力 が与えられている。
【0005】 蓋21を開けるため、開蓋ボタン26を押し下げると、勾配面25bと勾配面 26aとが相対的にスライドし、ロック部25が圧縮バネ23の付勢力F1に対 抗して左方にスライドする。そして、ロック部25がロック片22から離れると 蓋21のロックが解除される。しかし、この例では、開蓋ボタン26を誤って押 してしまったときにも、蓋21が不用意に開いてしまうことがあった。
【0006】 そこで、図12に示すような、蓋のロック装置20が提案された。この蓋のロ ック装置20は、図11に示したロック装置20と同様の構成に加えて、さらに キャビネット24にロック部用ストッパ27がスライド可能に取り付けられてい る。ロック部用ストッパ27には、ロック部25の移動を規制するロック部用固 定部28が形成されている。ロック部用ストッパ27は適宜な規制手段で固定で きるようになっている。
【0007】 そして上述と同様に蓋21をロックした後に、ロック部用ストッパ27をスラ イドさせて、ロック部用固定部28がロック部25に当接した位置で保持する。 これにより、偶然開蓋ボタン26が押されても、ロック部25がロック部用固定 部28によって位置規制されるので、ロック部25がロック片22から外れて蓋 21が不用意に開いてしまうことがない。このときには、ロック部25が動かな いため、開蓋ボタン26の降下も規制されている。
【0008】 蓋21を開くときには、まずロック部用ストッパ27を図の左側に移動させて 、ロック部25からロック部用固定部28を退避させてから、上述と同様に開蓋 ボタン26を押し下げればよい。
【0009】
ところで、上述のいずれのロック装置20でも、蓋21をロックする時には、 ロック部25がロック片22に遮られて途中で止まることなく、円滑にロック片 22に掛かるようにしなければならない。このため、蓋21を最後まで押し下げ ると、ロック片22とロック部25との間に若干の隙間Sができるようになされ ていた。
【0010】 一方、蓋21を円滑に開くことができるように、蓋21にはバネ(図示せず) で開蓋方向への付勢力F3が加わっているので、蓋21から押し下げ力を取り去 ると、ロック片22が上昇してロック片22がロック部25に密着し、以後蓋2 1を開くまで、この状態が継続する。しかしながら、付勢力F3より僅かでも大 きな力が、蓋21に対して下向きに加われば、蓋21は降下してしまう。
【0011】 携帯式CDプレーヤの携帯時には、無意識にCDプレーヤを手で挟む等して、 蓋21に閉蓋方向への大きな力を与えてしまうことがある。この場合、上述のよ うに隙間Sがあるため、蓋21が閉蓋方向へ移動してしまい、それまで蓋21が 開いていたように使用者が錯覚することがあった。このような錯覚は一瞬のこと ながら、使用者に不快な感じを起こさせるものであった。また場合によっては、 蓋21ががたつき音を発生するといった問題があった。
【0012】 そこで本考案は、上述したような課題を解決したものであって、閉蓋状態での 蓋のがたつきを防止することが可能な蓋のロック装置を提供することを目的とす る。
【0013】
上述の課題を解決するため、本考案は、収容体の蓋の閉蓋時に、蓋に設けられ たロック片に係合して蓋をロックするロック手段と、蓋の閉蓋状態で、蓋の上下 動を規制するためロック片をロック手段との間に挟持する蓋挟持手段とを具備す ることを特徴とするものである。
【0014】
図1に示すように、キャビネット24の蓋21の端部にはロック片22が形成 されている。キャビネット24には蓋21をロックするロック部25が設けられ ている。蓋21が開いている状態から、ロック片22がロック部25よりも十分 下になるように、蓋21を閉じるとロック部25がロック片22に掛かって蓋2 1がロックされる。
【0015】 また、キャビネット24には、ロック部用ストッパ27が移動可能に設けられ ている。このロック部用ストッパ27には、ロック部25の移動を規制するロッ ク部用固定部28と、蓋21の上下動を規制する蓋挟持部29が形成されている 。ロック部用ストッパ27を右側に移動させ停止させることにより、ロック部用 固定部28がロック部25を右側に固定し、ロックの解除を規制することができ る。同時に、蓋挟持部29がロック片22の下側に当接し、ロック片22が蓋挟 持部29とロック部25との間に挟持されるので、蓋22の上下動が防止される 。
【0016】 ロック部用ストッパ27を左側に移動させると、ロック部用固定部28がロッ ク部25から退避し、ロック部25が解放されて、ロックの解除が可能になる。 同時に蓋挟持部29がロック片22から退避し、ロック片22は図示の位置より 下方に動作することができる。したがって、蓋21を開いた後に、再度ロック片 22がロック部25よりも十分下になるように、蓋21を閉じることが可能にな る。
【0017】
以下、本考案に係る蓋のロック装置の実施例について、図面を参照して詳細に 説明する。なお、上述した従来例と同一の部材には、同一の符号を付しその説明 を省略する。
【0018】 図1は、本考案による蓋のロック装置20の第1実施例を示す。この実施例に おいて、ロック部用ストッパ27には、蓋21のロック片22を規制して蓋21 のがたつきを防止するために、蓋挟持部29が形成されている。
【0019】 蓋21のロックは、蓋21を閉じた後、ロック片22がロック部25に掛かる ことで行われる。図中仮想線で示すように、開蓋時には、ロック部用ストッパ2 7が左側の限界位置にあり、ロック部25は自由に移動可能になっている。ここ で、開いていた蓋21を閉じるため最後まで押し下げると、ロック片22とロッ ク片25との間に若干の隙間Sができるが、蓋21は開蓋方向に力F3で付勢さ れているので、蓋21から押し下げ力を取り去るとロック片22が上昇して、ロ ック部25に密着し隙間Sはなくなる。
【0020】 この後、ロック部用ストッパ27を右側にスライドさせてロック部用固定部2 8をロック部25に当接したところで規制する。これによりロック部25が固定 されて、例えば開蓋ボタン26を誤って押しても、蓋21が不用意に開かなくな る。同時に蓋挟持部29がロック片22の下にほとんど隙間なく入り込む。これ によりロック片22はロック部25と蓋挟持部29とで挟まれて固定され、蓋2 1のがたつきがなくなる。
【0021】 蓋21を開くには、まずロック部用ストッパ27を図の左方向にスライドさせ て、ロック部用固定部28をロック部25から離すと共に、蓋挟持部29をロッ ク片22から離す。そして、開蓋ボタン26を押し下げると、ロック部25がロ ック片22から外れて、ロックが解除される。これで蓋21が付勢力F3により 大きく開かれる。
【0022】 次に、本考案の第2実施例について詳細に説明する。図2は、本考案に係る蓋 のロック装置を適用したCDプレーヤの構成を示す。このCDプレーヤはCD3 3の収容体であるキャビネット24に、蓋21の後端側がヒンジ結合されている 。この部分には、上述の開蓋方向への付勢力F3を与えるためのねじりバネ32 が配置されている。また、蓋21とキャビネット24の互いの側端部はリンク3 4,35で連結されている。
【0023】 蓋21の前端には矩形のロック板36が下向きに突設されている。ロック板3 6の外面側には矩形の凹部36aが形成されている。凹部36aの下には、上述 と同様なロック片22があり、ここにロック部25が掛けられて蓋21のロック が行われる。ロック板36の側端にはピン37が一体的に形成されている。
【0024】 キャビネット24の前端には、閉蓋時にロック板36を受け入れるための貫通 孔38が形成されている。またその近傍には、上述と同様の開蓋ボタン26とロ ック部用ストッパ27とが配されている。
【0025】 図3はロック装置20を分解して、キャビネット24の内側から見た状態を示 す。貫通孔38の周囲には周壁38aが形成されている。また貫通孔38の近傍 には円筒39,40,41が突設されている。円筒39には短壁42が一体的に 形成されている。これら周壁38a,円筒39,40,41,短壁42は、後述 するカバー板60(図7)を載せて固定するためにあり、円筒39,40,41 には固定用のネジ穴39a,40a,41aが形成されている。また短壁42の 図中上側にはピン42aが突設されている。
【0026】 貫通孔38とキャビネット24の前縁との間には、ほぼ卵形の貫通孔43が形 成されている。この貫通孔43には上述した開蓋ボタン26が嵌合される。開蓋 ボタン26の輪郭は卵形であり、これが裏側から貫通孔43に嵌め込まれても表 側に抜け出すことのないように、開蓋ボタン26の周囲には凸部26b,26c が形成されている。また開蓋ボタン26の中央には突出板44とピン45とが一 体になって突設されている。
【0027】 ロック部25は、第一の腕部46と第二の腕部47とからなるほぼV字形の板 であり、各腕部46,47の結合部には貫通孔48が形成されている。開蓋ボタ ン26をキャビネット24の貫通孔43に嵌合した後、キャビネット24の円筒 41を貫通孔48に挿入することにより、ロック部25は円筒41を中心に回転 可能にされている。なお、貫通孔38に挿入された蓋21のロック板36をロッ ク部25でロックするとき、ロック部25が十分回動可能なように、貫通孔38 と貫通孔43の間の周壁38aは低くなっている。
【0028】 第一の腕部46の先端上側にはピン52が突設されている。一方、第二の腕部 47の先端からは、横方向に爪49が張り出している。また、第二の腕部47の 先端からは、ほぼL字状の凸部50が上側に向けて突設されている。凸部50と 爪49の間には上下方向に突っ切る凹部51が形成されている。
【0029】 図4は貫通孔43に開蓋ボタン26を嵌め込み、ロック部25を円筒41に装 着した状態を示す。また同図は、ロック部25の爪49が蓋21のロック片22 にロックされており、かつ開蓋ボタン26が押されていない状態を示す。この時 、開蓋ボタン26の突出板44にロック部25の凸部50が重なっている。開蓋 ボタン26のピン45は、凸部50の前端に接するような位置にある。
【0030】 この時は、図5に示すように、爪49が、蓋21のロック板36の凹部36a に入り込んでロック片22に掛かり、これにより蓋21がロックされる。爪49 の表側には上述と同様の勾配面25aが形成されている。そして、蓋21を閉じ るときには、ロック板36の勾配面22aが爪49の勾配面25aを押して、一 旦爪49を図の右方向に移動させる。
【0031】 また、凸部50は上述のように、開蓋ボタン26の突出板44に重ねて配され ている。凸部50には上述と同様の勾配面25bが形成され、突出板44には勾 配面26aが形成されている。図示の状態において開蓋ボタン26を押すと、傾 斜面26aに傾斜面25bが押圧され、これによりロック部25が図4において 円筒41を中心にして反時計回りに回転する。そして図6に示すように、爪49 がロック板36すなわちロック片22から離れ、蓋21のロックが解除されて開 蓋可能となる。
【0032】 図4に示すようにキャビネット24の周縁部には、互いに面一な二枚の案内板 54が適宜な間隔をあけて突設されていて、上述のロック部用ストッパ27を配 するための溝53が案内板54の間に形成されている。
【0033】 ロック部用ストッパ27は、溝53を覆うように溝53の外側に配される操作 部27aを有する。操作部27aの中央からは、溝53の内側に配される中央部 27bが横方向に延出している。この中央部27bの前後には、薄肉板状のロッ ク部用固定部28と案内棒27cが延出している。そして、ロック部用固定部2 8と操作部27aとの間、及び案内棒27cと操作部27aとの間に、それぞれ 溝55が設けられている。また中央部27bからは、薄肉板状の上述と同様な蓋 挟持部29が横方向に延出している。
【0034】 図7に示すように、案内板54に各溝55を掛けて、ロック部用ストッパ27 をキャビネット24に取り付けると、ロック部用ストッパ27は案内板54に沿 って溝53の長手方向に移動可能になる。
【0035】 ロック部用固定部28には、ほぼ8の字形の開口56が形成されており、ロッ ク部用ストッパ27がキャビネット24に取り付けられると、この開口56内に 開蓋ボタン26のピン45及びロック部25の凸部50が配置される。なおロッ ク部用固定部28の端部には凸部31が形成され、中央部27bには突起57が 形成されている。
【0036】 図7は、ロック部用ストッパ27がロック部25を固定している状態を示す。 すなわち、まず、図4と同様にロック部25の爪49がロック片22にロックさ れており、かつ開蓋ボタン26が押されていない状態にある。この状態において 、ロック部25の凸部50が、8の字形の開口56の固定部56aに受け入れら れている。凸部50は固定部56aとほぼ同じ幅を持っており、このため、凸部 50が横方向に移動することができなくなっている。つまり、蓋21のロックを 解除して不用意に開蓋することができないように、ロック部25が円筒41を中 心にして回動するのを規制している。
【0037】 なお、上述のように、凸部50は常に開蓋ボタン26の突出板44に重なって おり、図示の状態では凸部50の動きが規制されているため、開蓋ボタン26も 動かないように規制されている。
【0038】 さて蓋21のロック片22の下側には、既にロック部25の爪49が当接して いる。上述したように、蓋21には開蓋方向への付勢力F3(図2参照)が与え られているので、ロック片22は爪49に密着することになる。また図7に示す 状態では、ロック部用ストッパ27の蓋挟持部29がロック片22の上側に重な って当接する。したがって、第1実施例と同様に、ロック片22は爪49と蓋挟 持部29との間に挟まれて、上下に移動しないようになっている。このため、蓋 21に上下方向の力が加わっても、これががたつくのを防止することができる。
【0039】 図7の状態から、凸部50が開口56の解放部56bに当接するまで、操作部 27aを動かしてロック部用ストッパ27をロック部25を解放する側にスライ ドさせると、凸部50は解放部56b内で横方向に移動可能になる。また、蓋挟 持部29は蓋21のロック片22には重ならない位置に退避する。
【0040】 この時、開蓋ボタン26を押すと、図8に示すように、ロック部25が円筒4 1を中心にして図中の反時計回りに回動する。これにより、爪49がロック板3 6すなわちロック片22から離れ、蓋21のロックが解除されて開蓋可能となる 。なお、開口56の端部には、開蓋ボタン26を押した時に、開蓋ボタン26の ピン45が通過するための凹溝58が形成されている。
【0041】 上述と同様に、開蓋ボタン26は付勢力F2によって表側に押し戻され、また 、ロック部25は付勢力F1により蓋21側(ここでは時計方向)に付勢されて おり、蓋21を開いた後は、ロック部25が時計回りに回動する。
【0042】 ここで、上述のように、蓋21を閉じると、爪49がロック片22に押し戻さ れた後、また時計回りに回動してロック片22の下に入り込んで、蓋21がロッ ク部25によりロックされる。ここで、蓋挟持部29がロック片22から退避し ているため、爪49がロック片22に遮られないように、ロック片22が爪49 よりも十分に上側に来るまで、蓋21を押し込むことができる。
【0043】 そして、ロック部用ストッパ27をロック部25を固定する側にスライドさせ れば、再度ロック部用固定部28によるロック部25の固定、及び蓋挟持部29 と爪49による蓋21の位置規制を行うことが可能になる。なお、ロック片22 の端部には、ロック部用ストッパ27側に向けて下がる勾配面22bが形成され ていて、蓋挟持部29がこの勾配面22bを通過してロック片22に重なること が容易にされている。
【0044】 さて、図7に示すように、ロック部用ストッパ27には、カバー板60が重ね られている。このカバー板60はほぼ三角形の板であり、各隅部に貫通孔61, 62,63が形成されている。また、カバー板60には位置決め用の貫通孔64 ,65が形成されていて、貫通孔64に開蓋ボタン26のピン45の先端が嵌入 され、貫通孔65にキャビネット24のピン42aの先端が嵌入される。これに よって、カバー板60が周壁38a、短壁42、円筒39,40,41上に載置 される。この時、貫通孔61,62,63がキャビネット24の円筒39,40 ,41のネジ穴39a,40a,41aに合致する。またカバー板60には開口 66が形成されていて、この開口66にロック部用ストッパ27の中央部27b の突起57が納まる。
【0045】 図9に示すように、カバー板60には、さらに板バネ30が重ねられる。板バ ネ30はカバー板60に固定されるL字形の基部67を有する。基部67には貫 通孔67a,67b,67cが形成されている。貫通孔67aは板バネ30の位 置決めに用いられ、ここにカバー板60の貫通孔65を通過したピン42が嵌め られて、板バネ30がカバー板60に載置される。そして貫通孔67b,67c がカバー板60の貫通孔61,63にそれぞれ合致するようになされる。
【0046】 さらに図示しないネジが貫通孔67b,61を挿通されネジ穴39a(図7) に、また貫通孔67c,63を挿通されネジ穴41aに、それぞれ螺合される。 これにより、板バネ30とカバー板60がキャビネット24に固定されている。 また、カバー板60の貫通孔62にもネジが挿通されネジ穴40a(図7)に螺 合されて、カバー板60が部分的に浮き上がらないようにされている。これによ り、上述の開蓋ボタン26、ロック部25、ロック部用ストッパ27が、カバー 板60とキャビネット24との間に挟まれて落下しないようになされている。
【0047】 基部67の貫通孔67c側からは、ロック部用付勢部71が一旦下方に折れ曲 がって、さらにロック部25の第一の腕部46に向けて延出している。このロッ ク部用付勢部71は、円筒41を中心として一旦反時計回りに曲げられた後、第 一の腕部46に突設されたピン52の左側に時計方向側から当接している。つま りロック部25には、上述したように、常に時計方向の付勢力が与えられている 。この付勢力が図1における付勢力F1に相当する。
【0048】 さらに、基部67からは、カバー板60の開口66側に向けてストッパクリッ ク部68が水平に延出している。そしてストッパクリック部68の先端にはV字 形の曲折部68aが形成されていて、これが開口66に入り込み、ロック部用ス トッパ27の突起57に僅かに引っ掛かるようにされている。
【0049】 そして、ロック部用ストッパ27がロック部25を固定する側にあるとき(図 7参照)、曲折部68aが突起57の前側に当接することによって突起57を固 定側に付勢して、ロック部用ストッパ27がここから不用意に動かないようにし ている。また、ロック部用ストッパ27がロック部25を解放する側にあるとき 、曲折部68aが突起57の後側に当接することによって突起57を解放側に付 勢して、ロック部用ストッパ27がここから不用意に動かないようにしている。 このようにロック部用ストッパ27をスライドして、ロック部25の固定と解放 を切り換えるとき、曲折部68aの付勢力が切り換わるようにすることにより、 使用者が手ごたえを感じるようになっている。
【0050】 また、基部67からカバー板60の貫通孔64に向けてボタン用付勢部69が 延出していて、このボタン用付勢部69の先端が貫通孔64を覆っている。この 貫通孔64には開蓋ボタン26のピン45(図3、図7参照)が嵌まっており、 ボタン用付勢部69はこのピン45を図中の下方に押すように常時付勢している 。すなわち、図1に示す付勢力F2を開蓋ボタン26に与えている。
【0051】 上述のように蓋21を開く時には、上述のF1の分力と、このボタン用付勢部 69による付勢力F2の合力より大きい力で、開蓋ボタン26を押さなければな らない。また一旦押された開蓋ボタン26は、これらの力の合力により表側に戻 ることになる。
【0052】 また、基部67から図中わずかに下方に向けて、ストッパ用規制部70が延出 している。これを受けるため、カバー板60には傾斜面72が形成されている。 ストッパ用規制部70は、撓み部30aとその先端に形成された係止部30bと からなり、ロック部用ストッパ27の移動を規制するものである。撓み部30a は、傾斜面72及び蓋21のロック片22のピン37に重なって配置されている 。
【0053】 係止部30bは撓み部30aの先端から横方向に張り出している。図10に仮 想線で示すように、蓋21が開いている時、ロック部25を解放する位置にある ロック部用ストッパ27(図8参照)のロック部用固定部28の凸部31に係合 する。これによってロック部用ストッパ27は、ロック部25を固定する側に移 動することができないように規制されている。したがって、図8に示すようにロ ック部25が固定されないため、蓋21を閉じることが可能である。
【0054】 そして、図10に実線で示すように、蓋21を閉じた時、蓋21のロック板3 6に突設されたピン37が撓み部30aに当接して、これを図中上方に押し曲げ る。すると撓み部30aは、蓋21に図中の下側への(開蓋方向への)付勢力F 4を与えることになる。この付勢力F4は、上述の付勢力F3によるロック片2 2を爪49に密着させる作用効果を向上させるものである。
【0055】 さて、このようにして撓み部30aが変形すると、係止部30bが突起31か ら外れて突起31よりも図中の上方に位置する。これにより、ロック部用ストッ パ27を自由に動かすことができるようになるので、ロック部25をロック部用 固定部28で固定することが可能になると同時に、蓋挟持部29とロック部25 とで蓋21のロック片22を挟んで、蓋21のがたつきを防止することが可能に なる。
【0056】 また、ロック部用ストッパ27を動かしてロック部25を解放し、蓋21を開 いた後で、蓋21を閉じる際には、図1の実施例と同様に隙間Sができ、蓋21 を確実にロックすることが可能になる。
【0057】 上述の実施例では、蓋21を閉じた状態で、ロック部用ストッパ27を動かす ことによって、ロック部用固定部28でロック部25を固定するだけではなく、 蓋挟持部29とロック部25とで蓋21のロック片22を挟んで、蓋21のがた つきを防止することが可能である。
【0058】 なお上述の実施例では、開蓋方向への付勢力F3を発生するねじりバネ32( 図2)を設けているが、これに限られることなく、他の手段により開蓋方向への 付勢力F3を発生するようにしてもよい。あるいは、上述の実施例における板バ ネ30の弾性を適度にして、撓み部30aによる付勢力F4を十分大きくするこ とにより、ねじりバネ32を設けないようにしてもよい。この場合、常時ではな く、蓋21を閉じる時から開く時までの間だけ、蓋21に開蓋方向への付勢力F 4が働くことになり、上述と同様にロック片22を押し上げて爪49に密着させ ることができる。また開蓋時には蓋21を僅かながら押し上げて開蓋操作を容易 にすることが可能である。
【0059】
以上説明したように、本考案の蓋のロック装置は、収容体の蓋の閉蓋時に、蓋 に設けられたロック片に係合して蓋をロックするロック手段と、蓋の閉蓋状態で 、蓋の上下動を規制するためロック片をロック手段との間に挟持する蓋挟持手段 とを具備したものである。
【0060】 したがって、本考案によれば、閉蓋時の蓋の不用意な開蓋とがたつきを同時に 防止することが可能である。また、閉蓋時にロック手段を固定するロック固定手 段に蓋挟持手段を設けることにより、これらを別々に設ける場合に比べて構成が 簡単になり、しかも閉蓋状態でこれらを同時に作動させることが可能になるなど の効果がある。
【図1】本考案に係る第1実施例の蓋のロック装置20
を示す図である。
を示す図である。
【図2】第2実施例の蓋のロック装置20が適用された
CDプレーヤを示す斜視図である。
CDプレーヤを示す斜視図である。
【図3】第2実施例を分解して示す図(1/5)であ
る。
る。
【図4】第2実施例を分解して示す図(2/5)であ
る。
る。
【図5】第2実施例の要部を示す、図4におけるV−V線
矢視断面図である。
矢視断面図である。
【図6】第2実施例を分解して示す図(3/5)であ
る。
る。
【図7】第2実施例を分解して示す図(4/5)であ
る。
る。
【図8】第2実施例を分解して示す図(5/5)であ
る。
る。
【図9】第2実施例を裏から見た斜視図である。
【図10】ロック部用ストッパ27の移動を規制する部
材の構成を示す、図9におけるX−X線矢視断面図であ
る。
材の構成を示す、図9におけるX−X線矢視断面図であ
る。
【図11】従来の蓋のロック装置20の一例を示す図で
ある。
ある。
【図12】従来の蓋のロック装置20の他の例を示す図
である。
である。
20 蓋のロック装置 21 蓋 22 ロック片 24 キャビネット 25 ロック部 26 開蓋ボタン 27 ロック部用ストッパ 28 ロック部用規制部 29 蓋挟持部 30 板バネ 30a 撓み部 30b 係止部 31 凸部 70 ストッパ規制部
Claims (2)
- 【請求項1】 収容体の蓋の閉蓋時に、上記蓋に設けら
れたロック片に係合して上記蓋をロックするロック手段
と、 上記蓋の閉蓋状態で、上記蓋の上下動を規制するため上
記ロック片を上記ロック手段との間に挟持する蓋挟持手
段とを具備することを特徴とする蓋のロック装置。 - 【請求項2】 上記蓋の閉蓋状態で、上記ロック片に係
合した上記ロック手段を固定するためのロック固定手段
に上記蓋挟持手段が設けられていることを特徴とする請
求項1記載の蓋のロック装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0717748U true JPH0717748U (ja) | 1995-03-31 |
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ID=12802742
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JP1993048417U Expired - Fee Related JP2603030Y2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 蓋のロック装置 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-09-06 JP JP1993048417U patent/JP2603030Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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