JPH07176203A - 天井直付型照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易脱着手段の部品点数の低減化、透光性グ
ローブの取り付け作業の簡略化、良好な外観の実現化に
ある。 【構成】 天井１に直付け固定された器具本体４と、器
具本体４に簡易脱着手段５により着脱自在に取り付けら
れる透光性グローブ６とを具備し、透光性グローブ６の
簡易脱着手段５は、器具本体４の周縁部７近傍に配置さ
れ、少なくとも一つが器具本体４の内外方向に移動し、
かつ、外側方向へ弾性的に付勢された複数のグローブ固
定爪８と、透光性グローブ６の上部に形成されたグロー
ブ固定爪８への係止部６ａと、係止部６ａから上方に延
び、かつ、器具本体４の内外方向に移動可能なグローブ
固定爪８に対応する立上がり部９に形成した彎曲部１０
とで構成してなり、グローブ固定爪８にグローブ６を係
止した状態でグローブ６を回転させて彎曲部１０でグロ
ーブ固定爪８を後退させることにより、グローブ固定爪
８によるグローブ６の係止を解放する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井直付型照明器具に関
し、詳しくは、天井に直付けされた器具本体に透光性グ
ローブを着脱自在に取り付けるための簡易脱着手段を具
備した天井直付型照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】天井直付型照明器具では、天井に直付け
された器具本体に透光性グローブを着脱自在に取り付け
る簡易脱着手段を具備するものが一般的である。この天
井直付型照明器具に使用される簡易脱着手段としては、
例えば、実開昭５６−１１２８１０号公報に開示される
ようなプッシュボタン装置がある。

【０００３】このプッシュボタン装置は、角形の天井直
付型照明器具に適用したものであるが、近年、角形のも
のに代えて丸形の天井直付型照明器具が賞用されてお
り、この丸形の天井直付型照明器具についても、上記プ
ッシュボタン装置と同一構造の簡易脱着手段が使用され
ている。

【０００４】丸形の天井直付型照明器具にも簡易脱着手
段として適用されているプッシュボタン装置は、上述し
た公報にも開示されているように器具本体にバネの弾性
力に抗して傾倒自在に取り付けられ、係合孔を有する引
掛具と、透光性グローブの枠の内側に取り付けられ、引
掛具の係合孔に挿入される爪金具及びその枠に設けられ
た押し込み可能なプッシュボタンとから構成されてい
る。

【０００５】このプッシュボタン装置により透光性グロ
ーブを取り付けるに際しては、器具本体の引掛具に対し
て透光性グローブの爪金具を位置合わせした上で、透光
性グローブの押し上げにより爪金具で引掛具をバネの弾
性力に抗して強制的に傾倒させ、最終的に爪金具を引掛
具の係合孔に挿入した時点でバネの弾性力により引掛具
が起立して初期状態に復帰し、爪金具を引掛具に係止さ
せる。この爪金具の引掛具への係止状態により透光性グ
ローブが器具本体に保持される。

【０００６】一方、透光性グローブを器具本体から取り
外すに際しては、プッシュボタンを側方から押し込むこ
とにより、引掛具をバネの弾性力に抗して強制的に傾倒
させ、爪金具を引掛具の係合孔から抜脱してその係止状
態から開放する。この爪金具の引掛具からの解除によ
り、透光性グローブが器具本体と分離可能となる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した丸
形の天井直付型照明器具に使用されていた簡易脱着手段
では、その透光性グローブに、プッシュボタンや爪金
具、バネからなる部品を取り付けなければならず、部品
点数が多く、製品のコストアップを招来していた。ま
た、透光性グローブを器具本体に取り付けるに際して
は、透光性グローブの爪金具を器具本体の引掛具と対応
させて位置合わせしなければならず、また、透光性グロ
ーブの取り外し時も、天井に近い高所でプッシュボタン
を操作しながら行なわなければならず、透光性グローブ
の着脱作業が面倒で作業性も低下する。更に、透光性グ
ローブの外側部にプッシュボタンが突出して露呈してい
るため、外観上好ましいものではなく、商品的価値を低
下させるという問題もあった。

【０００８】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、簡易脱着手段
の部品点数を低減させ、透光性グローブの取り付け作業
を容易とし、外観上良好な透光性グローブを具備した天
井直付型照明器具を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、天井に直付け固定され
た器具本体と、器具本体に簡易脱着手段により着脱自在
に取り付けられる透光性グローブとを具備し、透光性グ
ローブの簡易脱着手段は、器具本体の周縁部近傍に配置
され、少なくとも一つが器具本体の内外方向に移動し、
かつ、外側方向へ弾性的に付勢された複数のグローブ固
定爪と、透光性グローブの上部に形成されたグローブ固
定爪への係止部と、係止部から上方に延び、かつ、器具
本体の内外方向に移動可能なグローブ固定爪に対応する
立上がり部に形成した彎曲部とで構成してなり、グロー
ブ固定爪にグローブを係止した状態でグローブを回転さ
せて彎曲部でグローブ固定爪を後退させることにより、
グローブ固定爪によるグローブの係止を解放することを
特徴とする。

【００１０】本発明の前記グローブ固定爪はその基端部
にグローブの回転により彎曲部で押圧されるベース板を
有し、前記ベース板を、その押圧面が前記グローブの回
転方向に対して角度をなすように配置すること、また、
前記グローブの回転によりグローブ固定爪を後退させる
彎曲部に当接してその彎曲部の移動を阻止するストッパ
を設けることが望ましい。更に、前記グローブ固定爪に
隣接してガイド板を固定配置し、グローブの前記立上が
り部をグローブガイドに当接させた上で、グローブの押
し込みにより立上がり部でグローブ固定爪を後退させる
ことも可能である。

【００１１】

【作用】本発明に係る天井直付型照明器具では、透光性
グローブの簡易脱着手段において、透光性グローブの立
上がり部に彎曲部を形成するのみであるため、部品点数
を低減させることが可能となる。また、透光性グローブ
を取り付ける際、器具本体のグローブ固定爪に対して透
光性グローブの彎曲部が対応しないようにするだけで、
グローブ固定爪を透光性グローブの係止部に係止させる
ことができるので、器具本体と透光性グローブとの位置
合わせが不要となり、また、透光性グローブの取り外し
時も、透光性グローブをその周方向に回転させるだけで
よく、透光性グローブの着脱が容易となる。

【００１２】更に、グローブ固定爪のベース板に角度を
つければ、透光性グローブの彎曲部がスムーズにグロー
ブ固定爪を後退させるのでその取り外しが容易となる。
また、ストッパを設ければ、前記彎曲部を位置決めでき
てグローブ固定爪による係止状態の解除が確実なものと
なる。また、グローブガイドを並設すれば、透光性グロ
ーブの取り付け開始時にその透光性グローブががたつく
こともない。

【００１３】

【実施例】本発明の一実施例を図１乃至図８に示して説
明する。

【００１４】本発明の丸形の天井直付型照明器具は、図
１乃至図３に示すように天井１に直付け固定され、その
中央部にランプ点灯手段〔図示せず〕を収納した皿状反
射板２を有し、その反射板２の下方に蛍光ランプ３を吊
り下げ支持した円形板状の器具本体４と、器具本体４に
後述の簡易脱着手段５により着脱自在に取り付けられる
透光性グローブ６とを具備するもので、その特徴は、透
光性グローブ６の簡易脱着手段５にある。

【００１５】即ち、その簡易脱着手段５は、器具本体４
の周縁部７近傍の例えば径方向二箇所に配置され、器具
本体４の径方向外側へ弾性的に付勢されたグローブ固定
爪８と、透光性グローブ６の上部に形成されたほぼ水平
状の係止部６ａと、係止部６ａから上方に延びる立上が
り部９と、立上がり部９に内側に突出させ、グローブ固
定爪８をその対応する位置で弾性力に抗して器具本体４
の径方向内側へ後退させる彎曲部１０とで構成される。

【００１６】具体的に、器具本体４の周縁部７近傍の径
方向二箇所では、図４及び図５（ａ）（ｂ）に示すよう
にグローブ固定爪８は、装着状態にある透光性グローブ
６のがたつきを防止するために間隔をあけて二つ設けら
れる。それらグローブ固定爪８はテーパ部１１をそれぞ
れ有し、各基端部がベース板１２で間隔をあけて連結さ
れ、そのベース板１２から径方向内側に延びるロッド１
３を、器具本体４の周縁部７近傍に固定されたケース１
４内にバネ１５を介して挿入配置したものである。これ
により、グローブ固定爪８は、バネ１５の弾性力により
器具本体４の径方向外側へ弾性的に付勢された状態とな
り、その径方向外側に向く先端部が器具本体４の周縁部
７よりも突出した位置となるように設定される。

【００１７】一方、透光性グローブ６の立上がり部９で
その径方向二箇所に、圧空成形等の絞り加工により内側
に突出する彎曲部１０を形成する。ここで、上述した器
具本体４では、グローブ固定爪８がバネ１５の弾性力に
より外側に突出した状態の限界位置で、ベース板１２と
器具本体４の周縁部７との間に、透光性グローブ６の立
上がり部９が侵入できるだけの隙間ｍが形成される。ま
た、後述するように、透光性グローブ６の取り外し時
に、ベース板１２と器具本体４の周縁部７との隙間ｍに
透光性グローブ６の彎曲部１０が侵入するが、二つのグ
ローブ固定爪８の間隔は、この彎曲部１０を逃げること
ができる程度に設定されている。

【００１８】尚、図２中、１６は上述した簡易脱着手段
５が設けられた器具本体４の径方向とほぼ直交する方向
二箇所で、透光性グローブ６の取り付け時、その透光性
グローブ６が器具本体４に対して上述の直交方向に位置
ずれしないように器具本体４に固定されたガイド板で、
その径方向外側に向く先端部は、上述のグローブ固定爪
８と異なり、器具本体４の周縁部７から突出しない位置
にある。このガイド板１６は必ずしも必要なものではな
く、特に、簡易脱着手段５を器具本体４及び透光性グロ
ーブ６の全周等配位置で三箇所に設ける場合などには必
要ない。

【００１９】本発明の簡易脱着手段５による透光性グロ
ーブ６の取り付け及び取り外しは、以下の要領で行なわ
れる。

【００２０】まず、透光性グローブ６を器具本体４に取
り付けるに際しては、図６（ａ）（ｂ）に示すように透
光性グローブ６を押し上げてその立上がり部９を器具本
体４の周縁部７内側に嵌め込む。この時、器具本体４の
グローブ固定爪８に対して透光性グローブ６を位置合わ
せする必要はなく、器具本体４のグローブ固定爪８に対
しては、単に、透光性グローブ６の立上がり部９の彎曲
部１０が対応しないようにすればよい。

【００２１】この透光性グローブ６の嵌め込みの際、透
光性グローブ６の立上がり部９を器具本体４の周縁部７
より外側に突出するグローブ固定爪６のテーパ部１１に
当接させ、透光性グローブ６の押し上げによりグローブ
固定爪８をバネ１５の弾性力に抗して径方向内側へ後退
させる。そして、透光性グローブ６の立上がり部９がグ
ローブ固定爪８の径方向外側に向く先端部を過ぎると、
透光性グローブ６の立上がり部９が器具本体４の周縁部
７内側に嵌まり込むと同時に、透光性グローブ６の立上
がり部９によるグローブ固定爪８の押圧が解除され、グ
ローブ固定爪８がバネ１５の弾性力により径方向外側へ
弾性的に付勢されて突出し、そのグローブ固定爪８によ
り透光性グローブ６の係止部６ａが係止された状態で器
具本体４に保持される。

【００２２】一方、透光性グローブ６を器具本体４から
取り外すに際しては、図７（ａ）（ｂ）及び図８（ａ）
（ｂ）に示すように器具本体４に対して透光性グローブ
６をその周方向に回転させることにより、透光性グロー
ブ６の立上がり部９の彎曲部１０を、グローブ固定爪８
のベース板１２と器具本体４の周縁部７との隙間ｍに嵌
入させる。これにより、透光性グローブ６の径方向内側
へ突出する彎曲部１０が、グローブ固定爪８のベース板
１２を径方向内側へバネ１５の弾性力に抗して押圧して
後退させる。このグローブ固定爪８の後退により、透光
性グローブ６のグローブ固定爪８による係止状態が解除
される。このようにして、透光性グローブ６をその周方
向に回転させるだけでグローブ固定爪８による係止状態
から解放されて透光性グローブ６が分離可能となる。

【００２３】次に、本発明の他の実施例を図９乃至図１
２に示して説明する。尚、前述した実施例と異なる点
は、簡易脱着手段のグローブ固定爪を含む器具本体側構
造にあり、他の構造については同一参照符号を付す。

【００２４】前記透光性グローブ６の簡易脱着手段５’
は、同図に示すようにテーパ部１１’を有する二つのグ
ローブ固定爪８’の基端部をベース板１２’で連結し、
そのベース板１２’から延びるロッド１３’を、器具本
体４の周縁部７近傍に固定されたケース１４’内にバネ
１５’を介して挿入配置した構造を具備する。グローブ
固定爪８’は、バネ１５’の弾性力により器具本体４の
外側へ弾性的に付勢された状態となり、その外側に向く
先端部が器具本体４の周縁部７よりも突出した位置とな
るように設定される。

【００２５】この実施例では、前記ケース１４’内に挿
入されたロッド１３’の軸方向が器具本体４の径方向に
対して、例えば１５°程度の角度θをなすようにケース
１４’を配置する。これにより前記ロッド１３’の先端
にあるベース板１２’の前面、即ち、透光性グローブ６
の彎曲部１０が押圧する押圧面を、器具本体４の周縁部
７に沿う方向、即ち、前記透光性グローブ６の回転方向
に対して角度をなすように配置されることになる。但
し、ベース板１２’の押圧面が角度をなすのは前記彎曲
部１０が進入してくる一方のグローブ固定爪８’側のみ
であり、他方のグローブ固定爪８’側は器具本体４の周
縁部７に沿うように前記ベース板１２’は屈曲した形状
を有する。また、上述したようにケース１４’及びロッ
ド１３’は器具本体４の径方向に対して角度をなすが、
二つのグローブ固定爪８’については、その径方向とほ
ぼ平行となるように設けられている。

【００２６】また、この実施例では、透光性グローブ６
の回転によりグローブ固定爪８’を後退させる彎曲部１
０に当接してその彎曲部１０の移動を阻止するストッパ
１７が設けられている。具体的には、ベース板１２’の
一部に切り欠き部１８を開口させ、グローブ固定爪８’
の後退によりベース板１２’の切り欠き部１８に入り込
んで前方へ突出する板状のストッパ１７をケース１４’
から突設する。更に、ベース板１２’のグローブ固定爪
８’の外側に隣接してグローブガイド１９を、例えばケ
ース１４’から延設させて固定配置する。このグローブ
ガイド１９はグローブ固定爪８’と同様のテーパ部２０
を有し、そのテーパ部２０から器具本体４の周縁部７に
一致するストレート部２１を延在させた形状を具備す
る。このグローブガイド１９のテーパ部２０はグローブ
固定爪８’のテーパ部１１’よりも若干前方に位置する
ようにし、これにより、グローブ６の前記立上がり部９
をグローブガイド１９に当接させた上で、グローブ６の
押し込みにより立上がり部９でグローブ固定爪８’を後
退させるようにしている。

【００２７】尚、前記ベース板１２’のほぼ中央部分に
は、器具本体４の外側に延びるレバー２２を突設し、透
光性グローブ６の取り付け又は取り外し時に不具合が発
生した場合などの非常時に、前記レバー２２を押し込む
ことにより、グローブ固定爪８’を強制的に後退させて
グローブ固定爪８’による透光性グローブ６の係止を解
放できるようにしたものである。

【００２８】この実施例の簡易脱着手段５’による透光
性グローブ６の取り付け及び取り外しは、以下の要領で
行なわれる。

【００２９】まず、透光性グローブ６を器具本体４に取
り付けるに際しては、前述した実施例と同様、透光性グ
ローブ６を押し上げてその立上がり部９を器具本体４の
周縁部７内側に嵌め込む。前述した実施例と異なる点
は、この時、透光性グローブ６の立上がり部９がまずグ
ローブガイド１９のテーパ部２０に当接するので、透光
性グローブ６はがたつくことなく安定した取り付け作業
を開始することができる。このようにして前記立上がり
部９をグローブガイド１９のテーパ部２０に当接させた
上で、透光性グローブ６の押し上げによりグローブ固定
爪８’をバネ１５’の弾性力に抗して内側へ後退させる
ようにし、最終的に、グローブ固定爪８’により透光性
グローブ６の係止部６ａが係止された状態で器具本体４
に保持される。

【００３０】一方、透光性グローブ６を器具本体４から
取り外すに際しては、器具本体４に対して透光性グロー
ブ６をその周方向に回転させることにより、透光性グロ
ーブ６の立上がり部９の彎曲部１０を、グローブ固定爪
８’のベース板１２’と器具本体４の周縁部７との隙間
ｍ’に嵌入させる。前記実施例と異なる点は、この時、
透光性グローブ６の回転方向に対してグローブ固定爪
８’のベース板１２’の押圧面が角度をなしているの
で、前記立上がり部９の彎曲部１０がベース板１２’と
器具本体４の周縁部７との隙間ｍ’にスムーズに入り込
む。このようにして、隙間ｍ’に入り込んだ透光性グロ
ーブ６の彎曲部１０が、グローブ固定爪８’のベース板
１２’を内側へバネ１５’の弾性力に抗して押圧して後
退させ、これにより、透光性グローブ６のグローブ固定
爪８’による係止状態が解除されて透光性グローブ６が
分離可能となる。この時、彎曲部１０がベース板１２’
を押圧して後退させると、そのベース板１２’の切り欠
き部１８からストッパ１７が突出し、そのストッパ１７
に彎曲部１０が当接して彎曲部１０の移動が阻止され
る。これにより、透光性グローブ６がその回転方向で位
置規制させることになり、その透光性グローブ６を回転
し過ぎることなく、グローブ固定爪８’による係止状態
の解除が確実となる。

【００３１】尚、本発明は環形蛍光ランプ用の照明器具
の他、直管形蛍光ランプ、電球、コンパクト蛍光ランプ
などを使用する照明器具にも適用できる。上記実施例で
は、透光性グローブ６の簡易脱着手段５，５’を、器具
本体４及び透光性グローブ６の径方向二箇所に設けた場
合について説明したが、本発明はこれに限定されること
なく、前述したように器具本体４及び透光性グローブ６
の全周等配位置で三箇所に設けるようにしてもよい。ま
た、グローブ固定爪は少なくとも一つが彎曲部によって
移動可能であればよく、他のものは完全に固定に構成す
ることもできる。また、彎曲部の成形は絞り加工に限定
されることなく、真空成形、圧空成形などを採用できる
し、別ピースを立上がり部に固定することもできる。更
に、器具本体、グローブの形状は円形にのみ制約されな
い。

【００３２】

【発明の効果】本発明によれば、透光性グローブに彎曲
部を形成するのみであるため、部品点数の低減化が図れ
て製品のコストダウンが実現容易となる。また、透光性
グローブの取り付け時、器具本体のグローブ固定爪に対
して透光性グローブの彎曲部が対応しないようにするだ
けで済むので、器具本体に対する透光性グローブの位置
合わせが不要となり、また、透光性グローブの取り外し
時も、透光性グローブをその周方向に回転させるだけで
済み、透光性グローブの着脱が簡略化されて作業性が大
幅に向上する。

【００３３】更に、グローブ固定爪のベース板に角度を
つければ、透光性グローブの彎曲部がスムーズにグロー
ブ固定爪を後退させるのでその取り外しが容易となる。
また、ストッパを設ければ、前記彎曲部を位置決めでき
てグローブ固定爪による係止状態の解除が確実なものと
なる。また、グローブガイドを並設すれば、透光性グロ
ーブの取り付け作業開始時にその透光性グローブががた
つくこともない。上記のようにすれば、透光性グローブ
の着脱をより一層確実にかつスムーズに行なえて作業性
の飛躍的な向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す透光性グローブ取り外
し状態での丸形の天井直付型照明器具の断面図

【図２】図１の器具本体を示すＡ−Ａ線での矢視図

【図３】図１の透光性グローブを示すＢ−Ｂ線での矢視
図

【図４】器具本体に設けられる透光性グローブの簡易脱
着手段を示す組立分解斜視図

【図５】（ａ）は図４の簡易脱着手段を器具本体に組み
付けた状態を示す要部拡大断面図、（ｂ）は（ａ）の一
部断面部分を示す平面図

【図６】（ａ）は簡易脱着手段により器具本体に透光性
グローブを取り付ける状態を示す断面図、（ｂ）は
（ａ）の平面図

【図７】簡易脱着手段により透光性グローブを器具本体
から取り外す状態を示し、（ａ）は透光性グローブの回
転前の状態を示す部分斜視図、（ｂ）は透光性グローブ
の回転後の状態を示す部分斜視図

【図８】（ａ）は簡易脱着手段により器具本体から透光
性グローブを取り外す状態を示す断面図、（ｂ）は
（ａ）の平面図

【図９】本発明の他の実施例における簡易脱着手段を上
方から見た斜視図

【図１０】図９の簡易脱着手段のグローブ固定爪を後退
させた状態を示す斜視図

【図１１】器具本体に取り付けられた図９の簡易脱着手
段を下方から見た平面図

【図１２】図１１の簡易脱着手段のグローブ固定爪を透
光性グローブの彎曲部で後退させた状態を示す平面図

【符号の説明】

１ 天井 ４ 器具本体 ５，５’ 簡易脱着手段 ６ 透光性グローブ ６ａ 係止部 ７ 周縁部 ８，８’ グローブ固定爪 ９ 立上がり部 １０ 彎曲部 １２’ ベース板 １７ ストッパ １９ グローブガイド

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井に直付け固定された器具本体と、器
   具本体に簡易脱着手段により着脱自在に取り付けられる
   透光性グローブとを具備し、 透光性グローブの簡易脱着手段は、器具本体の周縁部近
   傍に配置され、少なくとも一つが器具本体の内外方向に
   移動し、かつ、外側方向へ弾性的に付勢された複数のグ
   ローブ固定爪と、透光性グローブの上部に形成されたグ
   ローブ固定爪への係止部と、係止部から上方に延び、か
   つ、器具本体の内外方向に移動可能なグローブ固定爪に
   対応する立上がり部に形成した彎曲部とで構成してな
   り、 グローブ固定爪にグローブを係止した状態でグローブを
   回転させて彎曲部でグローブ固定爪を後退させることに
   より、グローブ固定爪によるグローブの係止を解放する
   ことを特徴とする天井直付型照明器具。
2. 【請求項２】 前記グローブ固定爪はその基端部にグロ
   ーブの回転により彎曲部で押圧されるベース板を有し、
   前記ベース板を、その押圧面が前記グローブの回転方向
   に対して角度をなすように配置したことを特徴とする請
   求項１記載の天井直付型照明器具。
3. 【請求項３】 前記グローブの回転によりグローブ固定
   爪を後退させる彎曲部に当接してその彎曲部の移動を阻
   止するストッパを設けたことを特徴とする請求項１又は
   ２記載の天井直付型照明器具。
4. 【請求項４】 前記グローブ固定爪に隣接してガイド板
   を固定配置し、グローブの前記立上がり部をグローブガ
   イドに当接させた上で、グローブの押し込みにより立上
   がり部でグローブ固定爪を後退させることを特徴とする
   請求項１、２又は３記載の天井直付型照明器具。