JPH0717540Y2 - ドアの取付構造 - Google Patents
ドアの取付構造Info
- Publication number
- JPH0717540Y2 JPH0717540Y2 JP12207388U JP12207388U JPH0717540Y2 JP H0717540 Y2 JPH0717540 Y2 JP H0717540Y2 JP 12207388 U JP12207388 U JP 12207388U JP 12207388 U JP12207388 U JP 12207388U JP H0717540 Y2 JPH0717540 Y2 JP H0717540Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- panel
- bolt
- vehicle body
- door panel
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、作業性の優れた合理的なドアの取付構造に関
し、特に運転席及び助手席側のドアに応用して好適であ
る。
し、特に運転席及び助手席側のドアに応用して好適であ
る。
〈従来の技術〉 自動車の組立ラインにおいてシートや内装材等の車室の
艤装作業を行う場合、ドア開度に制約があることによる
作業性の低下をきらって、予めドアパネルを車体パネル
から取り外しておき、この艤装作業後にドアパネルを車
体パネルに組付けるようにしたいわゆるドアレス艤装が
採用されることが多い。このドアレス艤装を行う場合、
車体パネル及びドアパネルに対する塗料の色合せの問題
から、車体の塗装作業はドアパネルを車体パネルに組付
けた状態で行い、しかる後に車体パネルからドアパネル
を取り外し、ドアレス艤装に移行するようにしている。
艤装作業を行う場合、ドア開度に制約があることによる
作業性の低下をきらって、予めドアパネルを車体パネル
から取り外しておき、この艤装作業後にドアパネルを車
体パネルに組付けるようにしたいわゆるドアレス艤装が
採用されることが多い。このドアレス艤装を行う場合、
車体パネル及びドアパネルに対する塗料の色合せの問題
から、車体の塗装作業はドアパネルを車体パネルに組付
けた状態で行い、しかる後に車体パネルからドアパネル
を取り外し、ドアレス艤装に移行するようにしている。
ところで、ドアパネルを車体パネルに組付けるに際して
は、予めドアパネルに一方のヒンジ片をボルト止めして
おき、この一方のヒンジ片に枢着ピンを介して連結され
た他方のヒンジ片を車体パネルにボルト止めしたのち、
車体パネルに対してこのドアパネルの建て付け調整を行
っている。このドアパネルの建て付け調整作業は、塗装
残しの問題を避けるために車体の塗装作業に先立って行
う必要がある。従って、ドアレス艤装を採用する場合に
このドアレス艤装後に再びドアパネルを車体パネルに組
付けた時、最初に建て付け調整した状態と同じ状態でド
アパネルが再現性良く車体パネルに組み付けられること
が望ましい。
は、予めドアパネルに一方のヒンジ片をボルト止めして
おき、この一方のヒンジ片に枢着ピンを介して連結され
た他方のヒンジ片を車体パネルにボルト止めしたのち、
車体パネルに対してこのドアパネルの建て付け調整を行
っている。このドアパネルの建て付け調整作業は、塗装
残しの問題を避けるために車体の塗装作業に先立って行
う必要がある。従って、ドアレス艤装を採用する場合に
このドアレス艤装後に再びドアパネルを車体パネルに組
付けた時、最初に建て付け調整した状態と同じ状態でド
アパネルが再現性良く車体パネルに組み付けられること
が望ましい。
第3図に示すセダン型乗用車におけるIV-IV矢視断面構
造を表す第4図及びヒンジの外観形状を表す第5図に示
すように、フロントピラーインナ101とで箱形断面構造
を構成するフロントピラーアウタ102には、フェンダブ
ラケット103とナット104とがそれぞれ溶接止めされてい
る。フェンダブラケット103にはフェンダ取付ボルト105
がねじ込まれるナット106を溶接止めしており、フェン
ダパネル107の後端部がこのフェンダ取付ボルト105によ
りフェンダブラケット103を介してフロントピラーアウ
タ102に支持されている。前記ナット104には車体側のヒ
ンジ片108と座金109とを貫通する車体側ヒンジ連結ボル
ト110がねじ込まれており、この車体側のヒンジ片108に
は枢着ピン111を介してドア側のヒンジ片112が回転自在
に連結されている。このドア側のヒンジ片112を貫通す
るリーマボルト113は、ドアパネルアウタ114とでドアパ
ネルを構成するドアパネルインナ115に溶接止めされた
ナット116にねじ込まれ、これによりドアパネルは枢着
ピン111を介してフロントピラー101,102に回動自在に連
結された状態となっている。
造を表す第4図及びヒンジの外観形状を表す第5図に示
すように、フロントピラーインナ101とで箱形断面構造
を構成するフロントピラーアウタ102には、フェンダブ
ラケット103とナット104とがそれぞれ溶接止めされてい
る。フェンダブラケット103にはフェンダ取付ボルト105
がねじ込まれるナット106を溶接止めしており、フェン
ダパネル107の後端部がこのフェンダ取付ボルト105によ
りフェンダブラケット103を介してフロントピラーアウ
タ102に支持されている。前記ナット104には車体側のヒ
ンジ片108と座金109とを貫通する車体側ヒンジ連結ボル
ト110がねじ込まれており、この車体側のヒンジ片108に
は枢着ピン111を介してドア側のヒンジ片112が回転自在
に連結されている。このドア側のヒンジ片112を貫通す
るリーマボルト113は、ドアパネルアウタ114とでドアパ
ネルを構成するドアパネルインナ115に溶接止めされた
ナット116にねじ込まれ、これによりドアパネルは枢着
ピン111を介してフロントピラー101,102に回動自在に連
結された状態となっている。
ドアパネルの建て付け調整を行う場合には、車体側のヒ
ンジ片108とフロントピラーアウタ102とを緊結すると共
にリーマボルト113をナット116に緩くねじ込んでおき、
この状態でドア側のヒンジ片112に対しドアパネルをリ
ーマボルト113等と共に移動させ、この建て付け調整を
終えた時点でリーマボルト113に緊密に嵌合する位置決
め用座金117をドア側のヒンジ片112に溶接止めするよう
にしている。つまり、リーマボルト113と位置決め用座
金117との嵌め合い精度により、車体パネルに対するド
アパネルの再組付け作業の際のドア側のヒンジ片112に
対するドアパネルの建て付けの再現性を確保している。
ンジ片108とフロントピラーアウタ102とを緊結すると共
にリーマボルト113をナット116に緩くねじ込んでおき、
この状態でドア側のヒンジ片112に対しドアパネルをリ
ーマボルト113等と共に移動させ、この建て付け調整を
終えた時点でリーマボルト113に緊密に嵌合する位置決
め用座金117をドア側のヒンジ片112に溶接止めするよう
にしている。つまり、リーマボルト113と位置決め用座
金117との嵌め合い精度により、車体パネルに対するド
アパネルの再組付け作業の際のドア側のヒンジ片112に
対するドアパネルの建て付けの再現性を確保している。
なお、枢着ピン111とヒンジ片108,112との嵌め合い精度
を利用して枢着ピン111を着脱形式としたものもあり、
この場合にはリーマボルト113や位置決め用座金117を使
用する必要がなく、建て付け調整後にドア側のヒンジ片
112とドアパネルとを緊結すれば良い。又、図中の符号
で118はドアパネルインナ115に取付けられたウェザスト
リップである。
を利用して枢着ピン111を着脱形式としたものもあり、
この場合にはリーマボルト113や位置決め用座金117を使
用する必要がなく、建て付け調整後にドア側のヒンジ片
112とドアパネルとを緊結すれば良い。又、図中の符号
で118はドアパネルインナ115に取付けられたウェザスト
リップである。
〈考案が解決しようとする課題〉 第3図及び第4図に示す従来の車両でドアレス艤装を採
用する場合、リーマボルト113を緩めてドアパネルを車
体パネルから外す必要がある。この場合、リーマボルト
113をナット116から完全に抜き外し、ドアパネルを車体
パネルに再度組付ける作業ブースまで運んでおく等の操
作を行わなければならない。何れにしても、リーマボル
ト113の保管スペースを二箇所以上確保する必要があ
り、管理がめんどうである。
用する場合、リーマボルト113を緩めてドアパネルを車
体パネルから外す必要がある。この場合、リーマボルト
113をナット116から完全に抜き外し、ドアパネルを車体
パネルに再度組付ける作業ブースまで運んでおく等の操
作を行わなければならない。何れにしても、リーマボル
ト113の保管スペースを二箇所以上確保する必要があ
り、管理がめんどうである。
枢着ピン111を抜き外すことによって、車体パネルとド
アパネルとを分離する形式のものも、上述したリーマボ
ルト113を抜き外す形式のものと同様な不具合がある
上、嵌め合い精度の高い枢着ピン111をヒンジ片108,112
に対して着脱するため、デリケートな操作が要求され
る。
アパネルとを分離する形式のものも、上述したリーマボ
ルト113を抜き外す形式のものと同様な不具合がある
上、嵌め合い精度の高い枢着ピン111をヒンジ片108,112
に対して着脱するため、デリケートな操作が要求され
る。
〈課題を解決するための手段〉 本考案によるドアの取付構造は、車体側のパネルとドア
のパネルとに締結される一対のヒンジ片を回動自在に連
結する枢着ピンと、少なくとも一方の前記ヒンジ片を貫
通する軸部を有するボルトと、このボルトの前記軸部の
先端側に形成され且つ前記パネルと一体のナットにねじ
込まれて前記少なくとも一方のヒンジ片を前記パネルに
連結し得る転造雄ねじ部と、この転造雄ねじ部よりも小
径の前記軸部に緊密に嵌着されると共に前記少なくとも
一方のヒンジ片に一体的に接合されてこのヒンジ片から
の前記ボルトの抜け外れを防止する座金とを具えたもの
である。
のパネルとに締結される一対のヒンジ片を回動自在に連
結する枢着ピンと、少なくとも一方の前記ヒンジ片を貫
通する軸部を有するボルトと、このボルトの前記軸部の
先端側に形成され且つ前記パネルと一体のナットにねじ
込まれて前記少なくとも一方のヒンジ片を前記パネルに
連結し得る転造雄ねじ部と、この転造雄ねじ部よりも小
径の前記軸部に緊密に嵌着されると共に前記少なくとも
一方のヒンジ片に一体的に接合されてこのヒンジ片から
の前記ボルトの抜け外れを防止する座金とを具えたもの
である。
〈作用〉 ボルトの軸部の外径寸法は転造雄ねじ部の外径寸法より
も小さくなっており、従って転造雄ねじ部の形成前に予
め軸部に緊密に嵌着された座金は、ボルトから抜け外れ
ない。この座金は少なくとも一方のパネル側のヒンジ片
に溶接止めされており、このヒンジ片は枢着ピン及び他
方のヒンジ片を介した他方のパネルに連結されている。
この結果、ボルトを緩めてドアパネルを車体パネルから
取り外しても、ボルトは座金に保持された状態となって
座金から抜け外れない。
も小さくなっており、従って転造雄ねじ部の形成前に予
め軸部に緊密に嵌着された座金は、ボルトから抜け外れ
ない。この座金は少なくとも一方のパネル側のヒンジ片
に溶接止めされており、このヒンジ片は枢着ピン及び他
方のヒンジ片を介した他方のパネルに連結されている。
この結果、ボルトを緩めてドアパネルを車体パネルから
取り外しても、ボルトは座金に保持された状態となって
座金から抜け外れない。
〈実施例〉 本考案によるドアの取付構造を第3図に示す乗用車のフ
ロントドアに応用した一実施例の断面構造を表す第1図
に示すように、フロントピラーインナ111とで箱形断面
構造を構成するフロントピラーアウタ12には、フェンダ
ブラケット13とその上方に位置するナット14とがそれぞ
れ溶接止めされている。フェンダブラケット13には、フ
ェンダ取付ボルト15用のナット16が溶接止めされてお
り、フェンダパネル17の後端部がこのフェンダ取付ボル
ト15によりフェンダブラケット13を介してフロントピラ
ーアウタ12に連結支持されている。前記ナット14には座
金18を介して車体側のヒンジ片19をフロントピラーアウ
タ12に固定するための車体側ヒンジ連結ボルト20がねじ
込まれており、車体側のヒンジ片19には枢着ピン21を介
してドア側のヒンジ片22が回動自在に連結されている。
ロントドアに応用した一実施例の断面構造を表す第1図
に示すように、フロントピラーインナ111とで箱形断面
構造を構成するフロントピラーアウタ12には、フェンダ
ブラケット13とその上方に位置するナット14とがそれぞ
れ溶接止めされている。フェンダブラケット13には、フ
ェンダ取付ボルト15用のナット16が溶接止めされてお
り、フェンダパネル17の後端部がこのフェンダ取付ボル
ト15によりフェンダブラケット13を介してフロントピラ
ーアウタ12に連結支持されている。前記ナット14には座
金18を介して車体側のヒンジ片19をフロントピラーアウ
タ12に固定するための車体側ヒンジ連結ボルト20がねじ
込まれており、車体側のヒンジ片19には枢着ピン21を介
してドア側のヒンジ片22が回動自在に連結されている。
ドアパネルアウタ23とでドアパネルを構成するドアパネ
ルインナ24には、フロントピラーアウタ12等に当接して
ドアパネルと車体パネルとの隙間をシールするウェザス
トリップ25が装着され、更にナット26が溶接止めされて
いる。このナット26には座金27を介して前記ドア側のヒ
ンジ片22をドアパネルインナ24に固定するためのドア側
ヒンジ連結ボルト28がねじ込まれており、従ってドアパ
ネルはヒンジ片19,22等を介してフロントピラーアウタ1
2に枢着ピン21を中心として回動自在に連結されてい
る。
ルインナ24には、フロントピラーアウタ12等に当接して
ドアパネルと車体パネルとの隙間をシールするウェザス
トリップ25が装着され、更にナット26が溶接止めされて
いる。このナット26には座金27を介して前記ドア側のヒ
ンジ片22をドアパネルインナ24に固定するためのドア側
ヒンジ連結ボルト28がねじ込まれており、従ってドアパ
ネルはヒンジ片19,22等を介してフロントピラーアウタ1
2に枢着ピン21を中心として回動自在に連結されてい
る。
第1図及びドア側ヒンジ連結ボルト28の部分を拡大した
第2図に示すように、このドア側ヒンジ連結ボルト28の
軸部29の先端側には転造雄ねじ部30が形成されている。
この転造雄ねじ部30の外径寸法よりも小さな外径寸法を
有する軸部29には、最終的にドア側のヒンジ片22に溶接
止めされる前述した座金27が緊密に嵌着され、このドア
側ヒンジ連結ボルト28から座金27が脱落しないようにな
っている。つまり、座金27は転造雄ねじ部30を形成する
前にドア側ヒンジ連結ボルト28の軸部29に差し込み、こ
の状態で軸部29の先端側に転造雄ねじ部30を形成する必
要がある。
第2図に示すように、このドア側ヒンジ連結ボルト28の
軸部29の先端側には転造雄ねじ部30が形成されている。
この転造雄ねじ部30の外径寸法よりも小さな外径寸法を
有する軸部29には、最終的にドア側のヒンジ片22に溶接
止めされる前述した座金27が緊密に嵌着され、このドア
側ヒンジ連結ボルト28から座金27が脱落しないようにな
っている。つまり、座金27は転造雄ねじ部30を形成する
前にドア側ヒンジ連結ボルト28の軸部29に差し込み、こ
の状態で軸部29の先端側に転造雄ねじ部30を形成する必
要がある。
なお、ドアパネルインナ24とのナット26の接合端面に
は、ドア側ヒンジ連結ボルト28を緩めた場合に転造雄ね
じ部30がナット26と噛み合った状態で座金27に喰い込ん
で行かないように、座ぐり部31を形成している。これに
より、ドア側ヒンジ連結ボルト28を緩め切ったにもかか
わらず、ドア側ヒンジ片22とドアパネルインナ24とが分
離しない場合でも、転造雄ねじ部30が座金27に喰い込ん
でしまうような虞は無くなる。又、ドア側のヒンジ片22
に形成されたボルト貫通孔32の内径寸法は、ボルト28の
転造雄ねじ部30の外径寸法より大きく設定され、ドアパ
ネルの建て付け調整のためのクリアランスを確保してい
る。但し、車体側のヒンジ片19に形成されるボルト貫通
孔33の内径寸法は、車体側ヒンジ連結ボルト20の軸部34
の外径寸法とほぼ等しい隙間嵌めの状態に設定され、車
体側ヒンジ連結ボルト20を締め込んだ際に車体側ヒンジ
片19のがた付きをほぼ無くしている。
は、ドア側ヒンジ連結ボルト28を緩めた場合に転造雄ね
じ部30がナット26と噛み合った状態で座金27に喰い込ん
で行かないように、座ぐり部31を形成している。これに
より、ドア側ヒンジ連結ボルト28を緩め切ったにもかか
わらず、ドア側ヒンジ片22とドアパネルインナ24とが分
離しない場合でも、転造雄ねじ部30が座金27に喰い込ん
でしまうような虞は無くなる。又、ドア側のヒンジ片22
に形成されたボルト貫通孔32の内径寸法は、ボルト28の
転造雄ねじ部30の外径寸法より大きく設定され、ドアパ
ネルの建て付け調整のためのクリアランスを確保してい
る。但し、車体側のヒンジ片19に形成されるボルト貫通
孔33の内径寸法は、車体側ヒンジ連結ボルト20の軸部34
の外径寸法とほぼ等しい隙間嵌めの状態に設定され、車
体側ヒンジ連結ボルト20を締め込んだ際に車体側ヒンジ
片19のがた付きをほぼ無くしている。
従って、ドアパネルの建て付け調整を行う場合には、車
体側ヒンジ連結ボルト20を締め込んで車体側のヒンジ片
19をフロントピラーアウタ12に固定する一方、ドア側ヒ
ンジ連結ボルト28を緩くねじ込み、ドア側のヒンジ片22
に対するドアパネルの相対移動を許容させ、ドアパネル
の建て付け調整を行う。ドアパネルの位置が決まった時
点でドア側ヒンジ連結ボルト28を締め込んでドア側のヒ
ンジ片22にドアパネルインナ24を固定し、更にドア側の
ヒンジ片22に座金27を溶接止めする。
体側ヒンジ連結ボルト20を締め込んで車体側のヒンジ片
19をフロントピラーアウタ12に固定する一方、ドア側ヒ
ンジ連結ボルト28を緩くねじ込み、ドア側のヒンジ片22
に対するドアパネルの相対移動を許容させ、ドアパネル
の建て付け調整を行う。ドアパネルの位置が決まった時
点でドア側ヒンジ連結ボルト28を締め込んでドア側のヒ
ンジ片22にドアパネルインナ24を固定し、更にドア側の
ヒンジ片22に座金27を溶接止めする。
ドアパネルを車体パネルから取り外す場合には、ドア側
ヒンジ連結ボルト28を緩めてナット26から抜き外すこと
で、ドアパネルインナ24に対する締結が解除される。こ
の時、ドア側ヒンジ連結ボルト28は座金27から抜け外れ
ることなく、車体パネルと一体に車体組立てラインに沿
って移動して行く。
ヒンジ連結ボルト28を緩めてナット26から抜き外すこと
で、ドアパネルインナ24に対する締結が解除される。こ
の時、ドア側ヒンジ連結ボルト28は座金27から抜け外れ
ることなく、車体パネルと一体に車体組立てラインに沿
って移動して行く。
ドアパネルを再び車体パネルに組付ける場合には、座金
27に保持されたドア側ヒンジ連結ボルト28をドアパネル
インナ24のナット26にねじ込むだけで良い。つまり、ド
ア側ヒンジ連結ボルト28は座金27によりドア側のヒンジ
片22に対する相対位置が規制されているため、ドアパネ
ルは建て付け調整後と同じ状態でドア側のヒンジ片22に
連結される。
27に保持されたドア側ヒンジ連結ボルト28をドアパネル
インナ24のナット26にねじ込むだけで良い。つまり、ド
ア側ヒンジ連結ボルト28は座金27によりドア側のヒンジ
片22に対する相対位置が規制されているため、ドアパネ
ルは建て付け調整後と同じ状態でドア側のヒンジ片22に
連結される。
なお、本実施例ではドアパネルの建て付け調整をドア側
のヒンジ片22とドアパネルインナ24との間で行うように
したが、車体側のヒンジ片19とフロントピラーアウタ12
との間で行うようにしても良い。
のヒンジ片22とドアパネルインナ24との間で行うように
したが、車体側のヒンジ片19とフロントピラーアウタ12
との間で行うようにしても良い。
〈考案の効果〉 本考案のドアの取付構造によると、ヒンジ片を貫通する
ボルトに転造雄ねじ部を形成すると共にこの転造雄ねじ
部よりも小径の軸部に緊密に嵌合する座金をヒンジ片に
溶接止めするようにしたので、ドアレス艤装に際してこ
のボルトを緩めても座金と一体のヒンジ片から抜け外れ
るような虞がなく、ボルトの保管や管理が全く不要とな
った。又、座金に対してボルトが緊密に嵌合した状態で
保持されているため、座金及びヒンジ片に対するボルト
の姿勢が傾くことなく常に一定となり、ドアパネルの再
組付け時にボルトの姿勢を調整する必要が無く、ドアの
取付け或いは取外しの自動化を容易に企図し得る。
ボルトに転造雄ねじ部を形成すると共にこの転造雄ねじ
部よりも小径の軸部に緊密に嵌合する座金をヒンジ片に
溶接止めするようにしたので、ドアレス艤装に際してこ
のボルトを緩めても座金と一体のヒンジ片から抜け外れ
るような虞がなく、ボルトの保管や管理が全く不要とな
った。又、座金に対してボルトが緊密に嵌合した状態で
保持されているため、座金及びヒンジ片に対するボルト
の姿勢が傾くことなく常に一定となり、ドアパネルの再
組付け時にボルトの姿勢を調整する必要が無く、ドアの
取付け或いは取外しの自動化を容易に企図し得る。
第1図は本考案によるドアの取付構造の一実施例の断面
図、第2図はドアパネルを取り外した状態の主要部の断
面図、第3図はセダン型乗用車の外観を表す斜視図、第
4図はそのIV-IV矢視断面図、第5図はそのヒンジの部
分を拡大した斜視図である。 又、図中の符号で12はフロントピラーアウタ、14,26は
ナット、18,27は座金、19,22はヒンジ片、20は車体側ヒ
ンジ連結ボルト、21は枢着ピン、24はドアパネルイン
ナ、28はドア側ヒンジ連結ボルト、29は軸部、30は転造
雄ねじ部、31は座ぐり部、32,33はボルト貫通孔であ
る。
図、第2図はドアパネルを取り外した状態の主要部の断
面図、第3図はセダン型乗用車の外観を表す斜視図、第
4図はそのIV-IV矢視断面図、第5図はそのヒンジの部
分を拡大した斜視図である。 又、図中の符号で12はフロントピラーアウタ、14,26は
ナット、18,27は座金、19,22はヒンジ片、20は車体側ヒ
ンジ連結ボルト、21は枢着ピン、24はドアパネルイン
ナ、28はドア側ヒンジ連結ボルト、29は軸部、30は転造
雄ねじ部、31は座ぐり部、32,33はボルト貫通孔であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】車体側のパネルとドアのパネルとに締結さ
れる一対のヒンジ片を回動自在に連結する枢着ピンと、
少なくとも一方の前記ヒンジ片を貫通する軸部を有する
ボルトと、このボルトの前記軸部の先端側に形成され且
つ前記パネルと一体のナットにねじ込まれて前記少なく
とも一方のヒンジ片を前記パネルに連結し得る転造雄ね
じ部と、この転造雄ねじ部よりも小径の前記軸部に緊密
に嵌着されると共に前記少なくとも一方のヒンジ片に一
体的に接合されてこのヒンジ片からの前記ボルトの抜け
外れを防止する座金とを具えたドアの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12207388U JPH0717540Y2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | ドアの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12207388U JPH0717540Y2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | ドアの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0242812U JPH0242812U (ja) | 1990-03-23 |
JPH0717540Y2 true JPH0717540Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=31369661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12207388U Expired - Lifetime JPH0717540Y2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | ドアの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717540Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2591212Y2 (ja) * | 1992-06-19 | 1999-03-03 | 株式会社大井製作所 | ドアヒンジの取付け構造 |
JP5267113B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2013-08-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用フェンダパネル取付構造 |
RU2753611C1 (ru) * | 2020-12-21 | 2021-08-18 | Акционерное общество "Уфимское агрегатное производственное объединение" | Установочный винт |
-
1988
- 1988-09-20 JP JP12207388U patent/JPH0717540Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0242812U (ja) | 1990-03-23 |
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