JPH07175342A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07175342A
JPH07175342A JP5344209A JP34420993A JPH07175342A JP H07175342 A JPH07175342 A JP H07175342A JP 5344209 A JP5344209 A JP 5344209A JP 34420993 A JP34420993 A JP 34420993A JP H07175342 A JPH07175342 A JP H07175342A
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JP
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transfer material
image
electric field
carrier
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JP5344209A
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Makoto Nonomura
真 野々村
Kenichiro Waki
健一郎 脇
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材表面の凹凸により、転写材と転写材担
持体との間に微小な間隙があっても、像担持体上のトナ
ー像を転写材上に良好に転写し、高品位の画像を得るこ
とを可能とした画像形成装置を提供することである。 【構成】 転写装置9Aの転写ドラム9の外周面の空域
に張設された誘電体シート93に小径の貫通孔を多数設
けて、転写帯電器10により転写材Pに転写電界を印加
する際に、その転写電界を形成する電荷の一部をシート
93の貫通孔を通って転写材Pに直接注入するようにし
た。 【効果】 転写材Pへの注入電荷により、転写材表面の
凹凸により、転写材と誘電体シートとの間に間隙があっ
ても、転写材に均一に転写電界を付与でき、これにより
像担持体上のトナー像を転写材上に良好に転写できて、
目的が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式もしくは
静電記録方式等により形成された像担持体上のトナー像
を、転写担持部材上に担持された転写材に対して転写電
界を印加して転写することにより、画像を得る画像形成
装置に関するものである。
【0002】斯る画像形成装置としては、一色或いは多
色の電子写真複写装置、プリンターその他種々の記録装
置がある。
【0003】
【従来の技術】従来、多色(フルカラー)画像形成装置
が種々提案されており、例えば図1に示すように、1つ
の感光ドラム3に対し所謂回転式現像装置1と称される
現像手段を具備した多色電子写真画像形成装置がある。
【0004】近年、このような多色画像形成装置におい
て、画像の高質化の要求に応えて潜像を高精細に形成す
ると共に、その潜像の再現性を向上させるために、現像
剤として粒径10μm以下、平均粒径5〜8μm程度の
小粒径のトナーが使用されるようになって来ている。
【0005】一般に、トナーの粒径を小さくしていく
と、トナー粒子の比表面積が増加するために、トナー単
位質量当たりの帯電電荷量、ファンデルワールス力など
が大きくなる。従って感光ドラム3に対しトナーの付着
が強くなるので、感光ドラム3上に形成されたトナー像
の転写材上への転写性を良好に保つためには、転写ドラ
ム9上に担持された転写材Pに感光ドラム3に対向した
転写領域で加える転写電界を強くしたり、転写材と感光
ドラムの密着度を高めることが行なわれている。
【0006】又、転写領域において感光ドラム3と転写
材Pとの間に微小な間隙が生じてしまうため、転写効率
が部分的に低下して転写不良が発生し、鮮明な画像が得
られないことがあった。
【0007】そこで、密着性を向上させて、高い転写効
率で鮮明な画像を得るために、図2に示すように、転写
ドラム9の回転方向から見て、転写帯電器10の上流側
に転写ドラム9の導入側から下流方向に向けて伸びる弾
性シート製の押圧部材21を設け、この押圧部材21に
より転写ドラム9周囲の誘電体シート93を押圧するこ
とにより、誘電体シート93上の転写材Pを感光ドラム
3に押付けることが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の押圧部材21に
よる押付けは、転写材Pと感光ドラム3との密着性を簡
単に増すことができる効果的な手法であるが、転写材P
と感光ドラム3との間に生じる間隙は微小であり、この
間隙を押圧部材21による押付けで極力なくなるように
するためには、ある程度大きな押圧力が必要である。
【0009】しかしながら、押圧部材21により転写材
Pを感光ドラム3に大きな押圧力で押付けると、線や文
字部のような局所的にトナー像が形成されている箇所に
押圧力が集中するので、そのトナー像を形成しているト
ナーが凝集して、部分的に転写不良になる所謂”中抜
け”が発生し、画像品位を著しく低下させる。
【0010】又複数色のトナー像を転写材P上に順次重
ね合わせて転写することにより、多色の画像を得る場合
には、押圧部材21の当接により転写材P上に先に転写
されたトナー像を乱し、画像乱れを引き起こしてしま
う。
【0011】更に、押圧力が高い場合には、押圧部材2
1と誘電体シート93の動摩擦力が増大して負荷が大き
くなるために、押圧部材21、誘電体シート93の共
に、強度の高い特殊な材料を用いたり、新品への交換を
頻繁に行なったりする必要が生じ、コストアップにな
る。
【0012】上記において、押圧部材21による転写材
Pの押圧力を適切に設定することにより、転写材Pと感
光ドラム3との密着性を高めることは可能であるが、転
写材Pの押圧を誘電体シート93を介して行なうため
に、転写領域において誘電体シート93に押圧による歪
みが生じる。
【0013】一般に、転写材Pの表面には微小な凹凸が
存在する。例えば転写材が紙である場合、その紙を製造
する際のすきムラがそれである。このために転写材Pを
誘電体シート93上に密着させて担持しても、押圧部材
21での押圧による誘電体シート93の歪みにより、転
写材Pと誘電体シート93との間に微小な間隙が生じて
しまう。換言すると、押圧力を高めることにより、転写
材Pを感光ドラム3に密着させることは可能であるが、
押圧により歪んだ誘電体シート93との密着性を高める
程大きな圧力をかけることは難しいという問題があっ
た。
【0014】そのため、このような状態で誘電体シート
93の裏面に転写帯電器10から電荷を付与しても、転
写材Pと誘電体シート93間の微小な間隙により、局所
的なインピーダンスの違いが発生し、付与される電荷量
も局所的に不均一になって、不均一な転写電界が形成さ
れる。そのために得られる画像も、ノイズの多いガサつ
いたものになりがちであった。
【0015】本発明の目的は、転写材表面の凹凸によ
り、転写材と転写材担持体との間に微小な間隙が生じて
も、像担持体上のトナー像を転写材上に良好に転写し、
高品位の画像を得ることを可能とした画像形成装置を提
供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば本発明は、ト
ナー像が形成される像担持体と、絶縁性の転写材担持部
材上に転写材を担持して、像担持体と対向した画像転写
部へ搬送する転写材担持体と、画像転写部に搬送された
転写材に転写材担持部材の裏面側から転写電界を印加し
て、像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写
する転写電界付与手段とを備えた画像形成装置におい
て、前記電界付与手段により転写材に転写電界を印加す
る際に、その転写電界を形成する電荷の一部を転写材担
持部材を通って転写材に付与する小径の貫通孔を前記転
写材担持部材に設けたことを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0017】本発明の他の態様によれば、前記転写材担
持部材の押圧による変形で露出可能に電極部材を、転写
材担持部材の表面に小径の孔を穿設してその中に埋設す
ると共に、転写材担持部材の回動方向から見て転写電界
付与手段の上流側に前記電極部材に電荷を供給する給電
手段を設置し、そして前記転写電界付与手段を、転写材
担持部材を押圧して給電することにより転写材に転写電
界を印加する接触式の電界付与手段に構成した。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を
示す構成図、図2は、図1の画像形成装置に備えられた
転写装置の画像転写部の概略及び転写ドラムを示す図で
ある。
【0019】図1に示すように、画像形成装置は、像担
持体として回転自在に軸支された矢印方向に回転する感
光ドラム3を備え、その周囲に画像形成手段が配置され
る。画像形成手段は任意のものとし得るが、本例では、
感光ドラム3を均一に帯電する一次帯電器4と、色分解
された光像又はこれに相当する光像Eを照射し、感光ド
ラム3上に静電潜像を形成する、例えばレーザビーム露
光装置などからなる露光手段81と、感光ドラム3上の
潜像を現像してトナー像として可視化する回転式現像装
置1とを具備する。
【0020】回転式現像装置1は、現像剤としてイエロ
ートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックト
ナーを各別に収納した4個の現像器1Y、1M、1C、
1Kと、これら現像器1Y〜1Kを保持し且つ回転自在
に軸支された略円筒状の筺体1aとからなっている。回
転式現像装置1は、筺体1aの回転によって所望の現像
器を感光ドラム3の外周面と対向した現像位置に搬送
し、感光ドラム3上の潜像を各色毎に順次現像し、4色
分のフルカラー現像が可能に構成されている。感光ドラ
ム3上に形成されたトナー像は、転写装置9Aにより転
写材P上に転写される。
【0021】転写装置9Aは、図2(a)及び(b)に
示すように、転写ドラム9を備え、この転写ドラム9
は、2つのシリンダ9a及び9b間を連結部材9cで連
結し、その枠体の外周面の円筒状空域に転写材担持部材
として誘電体シート93を張設してなっており、誘電体
シート93の両端部は連結部材9cに固定される。連結
部材9cの箇所には、転写材先端を把持部するグリッパ
107が設けられている。誘電体シート93は、体積抵
抗率1012〜1016Ω・cm、厚さ50〜200μm、
誘電率3.0〜15.0の条件を備えていることが好ま
しい。
【0022】転写ドラム9の内側及び外側には、転写帯
電器10、除電手段を構成する内側除電帯電器13及び
外側除電帯電器11、14が配置され、転写ドラム9の
回転方向から見て転写帯電器10の上流側には、転写ド
ラム9の導入側から下流方向に向けて伸びる弾性シート
製の押圧部材21が設けられている。
【0023】本発明よれば、転写電界印加手段である転
写帯電器10による転写電界の印加に際し、転写電界を
形成する電荷の一部を転写ドラム9上に担持した転写材
Pに直接付与できるようにするために、誘電体シート9
3の一部分を拡大して示す図3のように、転写ドラム9
の誘電体シート93に、例えばレーザ加工により小径の
貫通孔24を多数開けている。
【0024】このような貫通孔24を設けた誘電体シー
ト93の裏面側から転写帯電器10により、誘電体シー
ト上に担持された転写材Pに転写電界を印加すると、転
写電界を形成する電荷の一部が貫通孔24を通過して転
写材Pに到達し注入されて、この注入電荷が転写材P内
において転写電界の不均一をなくすように寄与する。従
って転写材Pの表面の凹凸により、転写材と感光ドラム
3及び誘電体シート93との間に微小間隙が生じても、
転写材に均一な転写電界を付与することが可能になる。
【0025】上記した効果を得るためには、貫通孔24
の直径は10μm〜2.0mm程度あることが好まし
く、且つ貫通孔同士の間隔は貫通孔の直径の1〜50倍
程度であることがよい。本実施例では、誘電体シート9
3としてポリイミドフィルムを用い、これに直径15μ
mの貫通孔24を20μmの間隔で開けて使用した。
【0026】本実施例において、転写ドラム9の直径は
160mm、回転速度は160mm/秒に設定した。感
光ドラムの回転速度などの移動速度であるプロセススピ
ードも、同じ160mm/秒に設定した。
【0027】上述した如き構成の多色画像形成装置によ
るフルカラーの画像形成工程を簡単に説明すると、以下
のようになる。
【0028】感光ドラム3に一次帯電器4により均一な
帯電を行ない、露光手段8により画像情報に応じた光像
Eを照射して、感光ドラム3上に静電潜像が形成され
る。この潜像は、回転式現像装置1により樹脂を基材と
した平均粒径6〜10μmのトナーにより現像して、ト
ナー像として可視化される。一方、レジストローラ6に
より給紙カセット20から転写材Pが、感光ドラム3上
のトナー像と同期して転写ドラム9に送られ、転写ドラ
ム9のグリッパ7等によりその先端を把持されて、転写
ドラム9上に担持される。転写ドラム9上に担持された
転写材Pは、転写ドラム9の回転により感光ドラム3と
対向した画像転写部に向けて矢印方向に搬送される。
【0029】画像転写部に搬送された転写材Pは、そこ
で感光ドラム3と当接し、その状態で誘電体シート93
の背面から転写帯電器10によって、感光ドラム3上の
トナー像を構成するトナーと逆極性のコロナ放電による
転写電界を受け、これによりトナー像が転写材P上に転
写される。
【0030】このようにして第1色目のトナー像が転写
された転写材Pは、転写ドラム3の回転に伴い画像転写
部に繰り返し搬送され、感光ドラム3上に順次形成され
る2色目以降の各色のトナー像が次々に重ね合わせて転
写される。4色分のトナー像の転写が完了すると、転写
材Pは内側除電帯電器13、外側除電帯電器11、14
及び分離爪15の作用により、転写ドラム9から剥離さ
れ、搬送ベルト16により定着器17に搬送される。定
着器17に搬送された記録材Pは、そこで加圧及び加熱
により定着して、各色のトナー像の混色及び記録材Pへ
の固定が行なわれ、その後画像形成装置の機外に排出さ
れる。
【0031】他方、感光ドラム3は表面の残留トナーを
クリーニング装置12で清掃、除去した後、再度、画像
形成に供せられる。同様に、転写ドラム9の誘電体シー
ト93表面も、ファーブラシ等からなるクリーニング装
置5及びクリーニング補助手段18の作用により清掃さ
れた後、再度、画像形成に供せられる。
【0032】本実施例の画像形成装置において、フルカ
ラーの画像形成を行なったところ、良好な転写により濃
度ムラ、色味ムラ等の画像ノイズが改善されたフルカラ
ー画像が得られた。
【0033】即ち、転写帯電器10による転写電界を形
成する電荷の一部が転写材Pの裏面に付与されることに
より、転写材裏面の電位が均一化され、感光ドラム3と
転写材P間で一様な転写電界が形成されると共に、転写
材と誘電体シート93裏面の電位差が小さくなることに
より、トナー像を転写した後の転写材Pと感光ドラム3
との分離の際の剥離放電等による画像劣化の影響がなく
なるものと考えられる。
【0034】実施例2 図4は、本発明の画像形成装置の他の実施例を示す構成
図である。本発明は、図4に示すように、独立に感光ド
ラムを有する4つの画像形成ユニットI〜IVを備えた多
色画像形成装置にも具現化し得る。
【0035】多色画像形成装置は、図4に示すように、
それぞれ感光ドラム3a、3b、3c、3dを有する画
像形成ユニットI、II、III 、IVを備え、各感光ドラム
3a、3b、3c、3dの周囲には、それぞれ、一次帯
電器4a、4b、4c、4dと、露光手段8a、8b、
8c、8dと、現像器1a、1b、1c、1dと、転写
帯電器10a、10b、10c、10dと、除電帯電器
11a、11b、11c、11d及び13a、13b、
13c、13dと、クリーナ12a、12b、12c、
12dが配置されている。
【0036】更に転写材担持部材として無端の搬送ベル
ト22が、各画像形成殻ユニットI〜IVを貫通する態様
で、感光ドラム3a〜3dの下方に設置されている。搬
送ベルト22は、これを掛け廻したローラ23a、23
b、23c等と共に転写材担持体を構成している。
【0037】転写帯電器10a、10b、10c、10
dの上流側直近の位置には、それぞれの放電幅内で搬送
ベルト22を感光ドラム3a、3b、3c、3dに押圧
する押圧部材21a、21b、21c、21dが設置さ
れている。
【0038】転写材Pは、給紙ローラ6a、6bにより
搬送ベルト22上に供給して担持され、搬送ベルト22
による搬送で、転写帯電器10a、10b、10c、1
0dが配置された各画像形成ユニットI、II、III 、IV
の画像転写部を通過する。これにより、転写材P上に感
光ドラム3a、3b、3c、3d上の各色のトナー像が
順次重ね合わせて転写される。
【0039】本実施例において、上記の搬送ベルト22
としてポリイミドフィルムの無端ベルトを使用し、これ
に先の図3に示した貫通孔24と同様な貫通孔を、レー
ザ加工により直径20μm、間隔40μmで開けて用い
た。
【0040】本実施例でも、転写時に、転写帯電器10
a〜10dにより付与された転写電界の荷電粒子の一部
が、搬送ベルト22に設けた貫通孔を通って転写材Pに
注入され、転写材と搬送ベルト22との間の凹凸による
不均一電界を改善して、一様な転写により転写材上に濃
度ムラ、色味ムラ等の画像ノイズのない高品位なカラー
画像を得ることができた。
【0041】実施例3 図5は、本発明の画像形成装置の更に他の実施例を示す
構成図である。本実施例の画像形成装置は、感光ドラム
3の一次帯電器(帯電ローラ)2による帯電、露光E3
よる潜像形成及び現像器41による潜像の現像を経て、
感光ドラム3上にトナー像を形成し、そのトナー像をレ
ジストローラ6により搬送ベルト22上に供給された転
写材P上に、転写ローラ30により転写電界を付与して
転写し、定着器17によりトナー像の定着を行なう。
【0042】この画像形成プロセスは、これまでの実施
例と基本的に同じなので、これ以上の説明は省略する。
但し、本発明を実施するために、上記のように、本実施
例では、電界付与手段として、搬送ベルト22に当接し
て押圧下で転写材Pに転写電界を印加する接触式の転写
ローラ30を必要的に使用した。
【0043】本実施例によれば、搬送ベルト22の一部
分を拡大して示す図6に示す如く、搬送ベルト22の表
面に小径のピット26を多数穿設し、そのピット26中
に電極部材28を埋設した。そしてこの電極部材28へ
の給電手段として、図5に示すように、搬送ベルト22
の回動方向から見て転写ローラ30の上流側の位置にお
いて、搬送ベルト22の外側に、導電繊維を用いた電荷
供給用回転ブラシ32、これと対向する内側に、同じく
導電繊維を用いた転写帯電ブラシ34を設置した。回転
ブラシ32の穂32aに対し、搬送ベルト22表面のピ
ット26内の電極部材28との接触回数を増し且つ均一
接触を担保するために、回転ブラシ32は搬送ベルト2
2の回動方向と逆方向に回転される。
【0044】上記の回転ブラシ32には、回転ブラシ3
2と吸着帯電ブラシ34との間に電流を印加する電源3
6が接続され、この電流は、転写ローラ30により感光
ドラム3との間に印加された転写電界の電流と同極性と
される。これにより、回転ブラシ32の穂32aが搬送
ベルト22表面のピット26内電極部材28に接触する
と、電極部材28が電荷が供給されて蓄えられる。
【0045】そして転写時に、搬送ベルト22に裏面側
から転写ローラ30が当接して押圧し、その押圧状態下
で高圧を印加して転写電界を付与する際、図7に示すよ
うに、転写ローラ22による押圧で搬送ベルト22が歪
んで、ピット26中の電極部材28が転写材Pに接触
し、電極部材28に蓄えられていた電荷が転写材に注入
される。
【0046】以上のような電荷付与が可能になるために
は、搬送ベルト22は、体積抵抗率1012〜1016Ω・
cm、厚み50〜200μm、誘電率3.0〜15.0
の条件を満たすことが好ましい。又搬送ベルト22表面
のピット26の径は、10μm〜2.0mm程度、ピッ
ト同士の間隔はピット径の1〜50倍であることが好ま
しい。ピット26に埋め込む電極部材28は、体積抵抗
率が1011Ω・cm以下の誘電体又は導電物質であるこ
とがよい。
【0047】本実施例では、搬送ベルト22に厚さ15
0μmのポリイミドフィルムの無端ベルトを使用した。
これに形成したピット26は、30μm×40μmの長
円形状断面で、深さ40μm、間隔40μmで形成し
た。ピットに埋め込んだ電極部材28は、直径30μm
程度のカーボン球を使用した。
【0048】上記本実施例の画像形成装置において、画
像形成を行なったところ、良好な転写により濃度ムラ等
の画像ノイズが改善された画像が得られた。転写時に、
転写ローラ30による転写電界の印加と共に、搬送ベル
ト22表面の電極部材28により転写材Pに直接電荷を
注入したので、同様に、転写材と搬送ベルト22との間
の間隙により発生する転写電界の不均一が改善された。
又転写材担持体として絶縁性の無端ベルトからなる搬送
ベルト22を用いているために、吸着帯電ブラシ34に
より付与された電荷による静電的な吸着力により、転写
材と搬送ベルト22との密着性を向上させることがで
き、これにより一様な転写が行なわれ、上記の良好な結
果が得られた。
【0049】以上、本発明の実施例として、一色もしく
は多色の電子写真複写装置を例に採って説明したが、本
発明は、一般に、一色もしくは多色の画像形成装置に適
用でき、一色もしくは多色のプリンタ、その他種々の記
録装置に利用できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置では、転写材担持部材に小径の貫通孔を設けて、電
界付与手段により転写材に転写電界を印加する際に、そ
の転写電界を形成する電荷の一部を転写材担持部材の貫
通孔を通って転写材に直接注入するようにしたので、転
写材表面の凹凸により、転写材と像担持体及び転写材担
持部材との間に間隙があっても、転写材に均一に転写電
界を付与して、像担持体上のトナー像を転写材上に良好
に転写することができ、濃度ムラ、色味ムラ等の画像ノ
イズを軽減した高品位の画像を得ることができる。
【0051】本発明の他の態様では、転写材担持部材の
押圧による変形で露出可能に電極部材を、転写材担持部
材の表面に小径の孔を穿設してその中に埋設し、転写材
担持部材の回動方向から見て転写電界付与手段の上流側
に設置された給電手段により、電極部材に電荷を供給し
て蓄え、そして転写電界付与手段として、転写材担持部
材に当接して押圧下で転写材に転写電界を印加する接触
式の電界付与手段を使用して、画像転写部で電界付与手
段による転写電界の印加と共に、電極部材に蓄えた電荷
を転写材に直接供給するようにしたので、同様に、転写
材に転写電界を均一に付与して、良好な転写により画像
ノイズを軽減した高品位の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた転写装置の画
像転写部の概略及び転写ドラムを示す図である。
【図3】図2の転写ドラムの誘電体シートの一部分を拡
大して示す斜視図である。
【図4】本発明の画像形成装置の他の実施例を示す構成
図である。
【図5】本発明の画像形成装置の更に他の実施例を示す
構成図である。
【図6】図5の画像形成装置に備えられた搬送ベルトの
一部分を拡大して示す斜視図である。
【図7】図6の搬送ベルト表面に埋設した電極部材によ
る転写材への電荷の注入を示す説明図である。
【符号の説明】
1 現像装置 3 感光ドラム 9 転写ドラム 9A 転写装置 10 転写帯電器 22 搬送ベルト 24 貫通孔 26 ピット 28 電極部材 30 転写ローラ 32 回転ブラシ 34 吸着帯電ブラシ 93 誘電体シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と、絶縁
    性の転写材担持部材上に転写材を担持して、像担持体と
    対向した画像転写部へ搬送する転写材担持体と、画像転
    写部に搬送された転写材に転写材担持部材の裏面側から
    転写電界を印加して、像担持体上に形成されたトナー像
    を転写材上に転写する転写電界付与手段とを備えた画像
    形成装置において、前記電界付与手段により転写材に転
    写電界を印加する際に、その転写電界を形成する電荷の
    一部を転写材担持部材を通って転写材に付与する小径の
    貫通孔を前記転写材担持部材に設けたことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナー像が形成される像担持体と、絶縁
    性の転写材担持部材上に転写材を担持して、像担持体と
    対向した画像転写部へ搬送する転写材担持体と、画像転
    写部に搬送された転写材に転写材担持部材の裏面側から
    転写電界を印加して、像担持体上に形成されたトナー像
    を転写材上に転写する転写電界付与手段とを備えた画像
    形成装置において、前記転写材担持部材の押圧による変
    形で露出可能に電極部材を、転写材担持部材の表面に小
    径の孔を穿設してその中に埋設すると共に、転写材担持
    部材の回動方向から見て転写電界付与手段の上流側に前
    記電極部材に電荷を供給する給電手段を設置し、そして
    前記転写電界付与手段として、転写材担持部材に当接し
    て押圧下で転写材に転写電界を印加する接触式の電界付
    与手段を使用したことを特徴とする画像形成装置。
JP5344209A 1993-12-17 1993-12-17 画像形成装置 Pending JPH07175342A (ja)

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