JPH07175186A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH07175186A JPH07175186A JP5320185A JP32018593A JPH07175186A JP H07175186 A JPH07175186 A JP H07175186A JP 5320185 A JP5320185 A JP 5320185A JP 32018593 A JP32018593 A JP 32018593A JP H07175186 A JPH07175186 A JP H07175186A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、色再現性、発色性に優れ、
しかもマゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく改良された
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにあ
る。 【構成】 下記一般式〔I〕または〔II〕で表されるマ
ゼンタカプラーを少なくとも1種含有することを特徴と
するハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】
しかもマゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく改良された
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにあ
る。 【構成】 下記一般式〔I〕または〔II〕で表されるマ
ゼンタカプラーを少なくとも1種含有することを特徴と
するハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマゼンタカプラーを含有
するハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、更に詳し
くは新規なピラゾロアゾール系マゼンタカプラーを含有
することによって、色再現性及び発色性が優れ、更に、
熱や光に対して安定な色素画像が得られるハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関する。
するハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、更に詳し
くは新規なピラゾロアゾール系マゼンタカプラーを含有
することによって、色再現性及び発色性が優れ、更に、
熱や光に対して安定な色素画像が得られるハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、一般に用いられるカプラーとしては、開鎖ケトメチ
レン系化合物からなるイエローカプラー、ピラゾロン系
化合物、ピラゾロアゾール系化合物からなるマゼンタカ
プラー、フェノール系化合物、ナフトール系化合物から
なるシアンカプラー等が知られている。従来より、5-ピ
ラゾロン化合物がマゼンタカプラーとしてよく使用され
ている。
て、一般に用いられるカプラーとしては、開鎖ケトメチ
レン系化合物からなるイエローカプラー、ピラゾロン系
化合物、ピラゾロアゾール系化合物からなるマゼンタカ
プラー、フェノール系化合物、ナフトール系化合物から
なるシアンカプラー等が知られている。従来より、5-ピ
ラゾロン化合物がマゼンタカプラーとしてよく使用され
ている。
【0003】公知のピラゾロンマゼンタカプラーとして
は、米国特許2,600,788号、同3,519,429号、特開昭49-1
11631号、同57-35858号等に記載されている。しかし、
ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセ
ス(The Theory of the Photographic Process),マク
ミラン社,4版(1977),356〜358頁、ファインケミカ
ル,シー・エム・シー社刊,14巻,8号,38〜41頁、日
本写真学会・昭和60年度年次大会講演要旨集、108〜110
頁に記載されている如く、ピラゾロンマゼンタカプラー
より形成される色素は好ましくない副吸収があり、その
改良が望まれている。
は、米国特許2,600,788号、同3,519,429号、特開昭49-1
11631号、同57-35858号等に記載されている。しかし、
ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセ
ス(The Theory of the Photographic Process),マク
ミラン社,4版(1977),356〜358頁、ファインケミカ
ル,シー・エム・シー社刊,14巻,8号,38〜41頁、日
本写真学会・昭和60年度年次大会講演要旨集、108〜110
頁に記載されている如く、ピラゾロンマゼンタカプラー
より形成される色素は好ましくない副吸収があり、その
改良が望まれている。
【0004】先の文献にも記載されている如く、ピラゾ
ロアゾール系マゼンタカプラーより形成される色素には
副吸収がない。このカプラーが良好なカプラーであるこ
とは、先の文献にも米国特許3,725,067号、同3,758,309
号、同3,810,761号等に記載されている。
ロアゾール系マゼンタカプラーより形成される色素には
副吸収がない。このカプラーが良好なカプラーであるこ
とは、先の文献にも米国特許3,725,067号、同3,758,309
号、同3,810,761号等に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のカプラーから形成されるアゾメチン色素の光に対する
堅牢性は著しく低く、カラー写真感光材料、特にプリン
ト系カラー写真感光材料の性能を著しく損なうものであ
った。
のカプラーから形成されるアゾメチン色素の光に対する
堅牢性は著しく低く、カラー写真感光材料、特にプリン
ト系カラー写真感光材料の性能を著しく損なうものであ
った。
【0006】従来から光に対する堅牢性を改良するため
の研究が行われてきた。例えば特開昭59-125732号、同6
1-282845号、同61-292639号、同61-279855号にはピラゾ
ロアゾール系マゼンタカプラーに、フェノール系化合物
又はフェニルエーテル化合物を併用する技術が、特開昭
61-72246号、同62-208048号、同62-157031号、同63-163
351号にはアミン系化合物を併用する技術が開示されて
いる。
の研究が行われてきた。例えば特開昭59-125732号、同6
1-282845号、同61-292639号、同61-279855号にはピラゾ
ロアゾール系マゼンタカプラーに、フェノール系化合物
又はフェニルエーテル化合物を併用する技術が、特開昭
61-72246号、同62-208048号、同62-157031号、同63-163
351号にはアミン系化合物を併用する技術が開示されて
いる。
【0007】更に特開昭63-24256号には、アルキルオキ
シフェニルオキシ基を有するピラゾロアゾール系マゼン
タカプラーが提案されている。
シフェニルオキシ基を有するピラゾロアゾール系マゼン
タカプラーが提案されている。
【0008】しかし、上記技術においても、マゼンタ色
素画像の光に対する堅牢性は不充分であり、その改良が
強く望まれていた。
素画像の光に対する堅牢性は不充分であり、その改良が
強く望まれていた。
【0009】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、本発明の目的は、色再現性、発色性に優
れ、しかもマゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく改良さ
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することに
ある。
ものであり、本発明の目的は、色再現性、発色性に優
れ、しかもマゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく改良さ
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記一般式〔I〕または〔II〕で表されるマゼンタカプラ
ーを少なくとも1種含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料によって達成される。
記一般式〔I〕または〔II〕で表されるマゼンタカプラ
ーを少なくとも1種含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料によって達成される。
【0011】
【化3】
【0012】式中、R1,R4は置換基を表し、R2,R3
は置換または無置換のアルキル基を表し、L1,L2は置
換または無置換のアルキレン基、アリーレン基、アラル
キレン基、またはアリーレンアルキレン基を表し、Yは
は置換または無置換のアルキル基を表し、L1,L2は置
換または無置換のアルキレン基、アリーレン基、アラル
キレン基、またはアリーレンアルキレン基を表し、Yは
【0013】
【化4】
【0014】のいずれかを表し、R5,R6は置換基を表
し、Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体と反応し
た時に脱離する基を表し、Zは窒素原子とともに5員も
しくは6員の複素環を形成する非金属原子群を表し、
m,nは0または1の整数を表し、pは0〜4の整数を
表し、qは0〜2の整数を表し、pが2以上のとき、R
4は同一でも異なっていてもよくまた、各々結合して環
を形成していてもよい。
し、Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体と反応し
た時に脱離する基を表し、Zは窒素原子とともに5員も
しくは6員の複素環を形成する非金属原子群を表し、
m,nは0または1の整数を表し、pは0〜4の整数を
表し、qは0〜2の整数を表し、pが2以上のとき、R
4は同一でも異なっていてもよくまた、各々結合して環
を形成していてもよい。
【0015】以下に本発明を更に具体的に説明する。
【0016】前記一般式〔I〕及び〔II〕において、R
1及びR4で表される置換基としては特に制限はないが、
代表的にはアルキル、アリール、アニリノ、アシルアミ
ノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、ア
ルケニル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、こ
の他にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニ
ル、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、
アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アル
コキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、ア
シルオキシ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルア
ミノ、イミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アル
コキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルア
ミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニ
ル、複素環チオ等の各基、ならびにスピロ化合物残基、
有橋炭化水素化合物残基等も挙げられる。
1及びR4で表される置換基としては特に制限はないが、
代表的にはアルキル、アリール、アニリノ、アシルアミ
ノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、ア
ルケニル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、こ
の他にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニ
ル、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、
アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アル
コキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、ア
シルオキシ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルア
ミノ、イミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アル
コキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルア
ミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニ
ル、複素環チオ等の各基、ならびにスピロ化合物残基、
有橋炭化水素化合物残基等も挙げられる。
【0017】R1及びR4で表されるアルキル基としては
炭素数1〜32のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよ
い。
炭素数1〜32のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよ
い。
【0018】R1及びR4で表されるアリール基として
は、フェニル基が好ましい。
は、フェニル基が好ましい。
【0019】R1,R4で表されるアシルアミノ基として
は、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニル
アミノ基等が挙げられる。
は、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニル
アミノ基等が挙げられる。
【0020】R1,R4で表されるスルホンアミド基とし
ては、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニ
ルアミノ基等が挙げられる。
ては、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニ
ルアミノ基等が挙げられる。
【0021】R1,R4で表されるアルキルチオ基、アリ
ールチオ基のアルキル成分、アリール成分は前記R1,
R4で表されるアルキル基、アリール基が挙げられる。
ールチオ基のアルキル成分、アリール成分は前記R1,
R4で表されるアルキル基、アリール基が挙げられる。
【0022】R1,R4で表されるアルケニル基として
は、炭素数2〜32のもの、シクロアルキル基としては、
炭素数3〜12、特に5〜7のものが好ましく、アルケニ
ル基は直鎖でも分岐でもよい。
は、炭素数2〜32のもの、シクロアルキル基としては、
炭素数3〜12、特に5〜7のものが好ましく、アルケニ
ル基は直鎖でも分岐でもよい。
【0023】R1,R4で表されるシクロアルケニル基と
しては、炭素数3〜12、特に5〜7のものが好ましい。
しては、炭素数3〜12、特に5〜7のものが好ましい。
【0024】R1,R4で表されるスルホニル基として
は、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基等;
スルフィニル基としては、アルキルスルフィニル基、ア
リールスルフィニル基等;ホスホニル基としては、アル
キルホスホニル基、アルコキシホスホニル基、アリール
オキシホスホニル基、アリールホスホニル基等;アシル
基としては、アルキルカルボニル基、アリールカルボニ
ル基等;カルバモイル基としては、アルキルカルバモイ
ル基、アリールカルバモイル基等;スルファモイル基と
しては、アルキルスルファモイル基、アリールスルファ
モイル基等;アシルオキシ基としては、アルキルカルボ
ニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基等;カルバ
モイルオキシ基としては、アルキルカルバモイルオキシ
基、アリールカルバモイルオキシ基等;ウレイド基とし
ては、アルキルウレイド基、アリールウレイド基等;ス
ルファモイルアミノ基としては、アルキルスルファモイ
ルアミノ基、アリールスルファモイルアミノ基等;複素
環基としては5〜7員のものが好ましく、具体的には2-
フリル基、2-チエニル基、2-ピリミジニル基、2-ベンゾ
チアゾリル基等;複素環オキシ基としては5〜7員の複
素環を有するものが好ましく、例えば3,4,5,6-テトラヒ
ドロピラニル-2-オキシ基、1-フェニルテトラゾール-5-
オキシ基等;複素環チオ基としては、5〜7員の複素環
チオ基が好ましく、例えば2-ピリジルチオ基、2-ベンゾ
チアゾリルチオ基、2,4-ジフェノキシ-1,3,5-トリアゾ
ール-6-チオ基;シロキシ基としては、トリメチルシロ
キシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルブチルシロキ
シ基等;イミド基としては、琥珀酸イミド基、3-ヘプタ
デシル琥珀酸イミド基、フタルイミド基、グルタルイミ
ド基等;スピロ化合物残基としては、スピロ〔3.3〕ヘ
プタン-1-イル等;有橋炭化水素化合物残基としてはビ
シクロ〔2.2.1〕ヘプタン-1-イル、トリシクロ〔3.3.1.
137〕デカン-1-イル、7,7-ジメチル-ビシクロ〔2.2.1〕
ヘプタン-1-イル等が挙げられる。
は、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基等;
スルフィニル基としては、アルキルスルフィニル基、ア
リールスルフィニル基等;ホスホニル基としては、アル
キルホスホニル基、アルコキシホスホニル基、アリール
オキシホスホニル基、アリールホスホニル基等;アシル
基としては、アルキルカルボニル基、アリールカルボニ
ル基等;カルバモイル基としては、アルキルカルバモイ
ル基、アリールカルバモイル基等;スルファモイル基と
しては、アルキルスルファモイル基、アリールスルファ
モイル基等;アシルオキシ基としては、アルキルカルボ
ニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基等;カルバ
モイルオキシ基としては、アルキルカルバモイルオキシ
基、アリールカルバモイルオキシ基等;ウレイド基とし
ては、アルキルウレイド基、アリールウレイド基等;ス
ルファモイルアミノ基としては、アルキルスルファモイ
ルアミノ基、アリールスルファモイルアミノ基等;複素
環基としては5〜7員のものが好ましく、具体的には2-
フリル基、2-チエニル基、2-ピリミジニル基、2-ベンゾ
チアゾリル基等;複素環オキシ基としては5〜7員の複
素環を有するものが好ましく、例えば3,4,5,6-テトラヒ
ドロピラニル-2-オキシ基、1-フェニルテトラゾール-5-
オキシ基等;複素環チオ基としては、5〜7員の複素環
チオ基が好ましく、例えば2-ピリジルチオ基、2-ベンゾ
チアゾリルチオ基、2,4-ジフェノキシ-1,3,5-トリアゾ
ール-6-チオ基;シロキシ基としては、トリメチルシロ
キシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルブチルシロキ
シ基等;イミド基としては、琥珀酸イミド基、3-ヘプタ
デシル琥珀酸イミド基、フタルイミド基、グルタルイミ
ド基等;スピロ化合物残基としては、スピロ〔3.3〕ヘ
プタン-1-イル等;有橋炭化水素化合物残基としてはビ
シクロ〔2.2.1〕ヘプタン-1-イル、トリシクロ〔3.3.1.
137〕デカン-1-イル、7,7-ジメチル-ビシクロ〔2.2.1〕
ヘプタン-1-イル等が挙げられる。
【0025】これらR1及びR4で表される各基は更に置
換基を有するものを含む。
換基を有するものを含む。
【0026】前記一般式〔I〕及び〔II〕において、X
で表される発色現像主薬の酸化体との反応により離脱し
うる基としては、例えばハロゲン原子(塩素、臭素、弗
素等)及びアルコキシ、アリールオキシ、複素環オキ
シ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、アルコキシカル
ボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、アル
キルオキザリルオキシ、アルコキシオキザリルオキシ、
アルキルチオ、アリールチオ、複素環チオ、アルキルオ
キシチオカルボニルチオ、アシルアミノ、スルホンアミ
ド、N原子で結合した含窒素複素環、アルキルオキシカ
ルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、カ
ルボキシル等の各基が挙げられるが、好ましくはハロゲ
ン原子、特に塩素原子である。
で表される発色現像主薬の酸化体との反応により離脱し
うる基としては、例えばハロゲン原子(塩素、臭素、弗
素等)及びアルコキシ、アリールオキシ、複素環オキ
シ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、アルコキシカル
ボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、アル
キルオキザリルオキシ、アルコキシオキザリルオキシ、
アルキルチオ、アリールチオ、複素環チオ、アルキルオ
キシチオカルボニルチオ、アシルアミノ、スルホンアミ
ド、N原子で結合した含窒素複素環、アルキルオキシカ
ルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、カ
ルボキシル等の各基が挙げられるが、好ましくはハロゲ
ン原子、特に塩素原子である。
【0027】又、X中にピラゾロトリアゾール環を含有
する2量体カプラーの如き多量体カプラーやポリマーカ
プラーも本発明に含まれる。
する2量体カプラーの如き多量体カプラーやポリマーカ
プラーも本発明に含まれる。
【0028】前記一般式〔I〕及び〔II〕中のR2及び
R3は、炭素数1〜32のアルキル基を表し、該アルキル
基は直鎖でも分岐していてもよく、例えばメチル基、エ
チル基、イソプロピル基、ヘキシル基等が挙げられる。
R3は、炭素数1〜32のアルキル基を表し、該アルキル
基は直鎖でも分岐していてもよく、例えばメチル基、エ
チル基、イソプロピル基、ヘキシル基等が挙げられる。
【0029】前記一般式〔I〕および〔II〕においてL
1及びL2で表されるアルキレン基としては例えば、メチ
レン基、エチレン基、メチルメチレン基、デカメチレン
基等が挙げられ、L1及びL2で表されるアリーレン基と
しては例えば、フェニレン基、ナフチレン基等が挙げら
れ、L1及びL2で表されるアラルキレン基、アリーレン
アルキレン基としては
1及びL2で表されるアルキレン基としては例えば、メチ
レン基、エチレン基、メチルメチレン基、デカメチレン
基等が挙げられ、L1及びL2で表されるアリーレン基と
しては例えば、フェニレン基、ナフチレン基等が挙げら
れ、L1及びL2で表されるアラルキレン基、アリーレン
アルキレン基としては
【0030】
【化5】
【0031】等が挙げられ、m及びnは0または1の整
数を表す。
数を表す。
【0032】前記一般式〔I〕及び〔II〕において、Y
で表される
で表される
【0033】
【化6】
【0034】の各基におけるR5,R6としては,前記R
1,R4で挙げたものと同様のものを挙げることができ、
qは0〜2の整数を表す。
1,R4で挙げたものと同様のものを挙げることができ、
qは0〜2の整数を表す。
【0035】前記一般式〔I〕及び〔II〕において
【0036】
【化7】
【0037】で表される5〜6員の複素環は、飽和であ
っても不飽和であってもよく、又これらの複素環は、前
記R1,R4,R5,R6で表される置換基を有していても
よい。
っても不飽和であってもよく、又これらの複素環は、前
記R1,R4,R5,R6で表される置換基を有していても
よい。
【0038】以下に、本発明に係るマゼンタカプラーの
代表的具体例を示すが、本発明はこれらにより限定され
るものではない。
代表的具体例を示すが、本発明はこれらにより限定され
るものではない。
【0039】
【化8】
【0040】
【化9】
【0041】
【化10】
【0042】
【化11】
【0043】
【化12】
【0044】
【化13】
【0045】
【化14】
【0046】
【化15】
【0047】本発明に係る前記ピラゾロアゾール系マゼ
ンタカプラーは、ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソ
サイアティ(Journal of the Chemical Society),パー
キン(Perkin)I(1977),2047〜2052、米国特許3,72
5,067号、特開昭59-99437号、同58-42045号、同59-1625
48号、同59-171956号、同60-33552号、同60-43659号、
同60-172982号、同60-190779号、同61-189539号、同61-
241754号、同63-163351号、同62-157031号、Synthesys,
1981年40頁、同1984年122頁、同1984年894頁、特開昭49
-53574号、英国特許1,410,846号、新実験化学講座14-II
I巻,1585〜1594頁(1977),丸善刊、Helv. Chem. Act
a.,36巻,75頁(1953)、J. Am. Chem. Soc.,72巻,2762
頁(1950)、Org. Synth.,II巻,395頁(1943)等を参考
にして、当業者ならば容易に合成することができる。次
に本発明に係る前記ピラゾロアゾール系マゼンタカプラ
ーの代表的な合成例を以下に示す。
ンタカプラーは、ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソ
サイアティ(Journal of the Chemical Society),パー
キン(Perkin)I(1977),2047〜2052、米国特許3,72
5,067号、特開昭59-99437号、同58-42045号、同59-1625
48号、同59-171956号、同60-33552号、同60-43659号、
同60-172982号、同60-190779号、同61-189539号、同61-
241754号、同63-163351号、同62-157031号、Synthesys,
1981年40頁、同1984年122頁、同1984年894頁、特開昭49
-53574号、英国特許1,410,846号、新実験化学講座14-II
I巻,1585〜1594頁(1977),丸善刊、Helv. Chem. Act
a.,36巻,75頁(1953)、J. Am. Chem. Soc.,72巻,2762
頁(1950)、Org. Synth.,II巻,395頁(1943)等を参考
にして、当業者ならば容易に合成することができる。次
に本発明に係る前記ピラゾロアゾール系マゼンタカプラ
ーの代表的な合成例を以下に示す。
【0048】合成例(例示化合物(1)の合成)
【0049】
【化16】
【0050】〈中間体(II)の合成〉ヒドロキシピバリン
酸(I)118.13g(1.0モル)を200mlのクロロホルムに溶
解し、これにピリジン97ml(1.2モル)を加え、氷水浴
中5℃で撹拌した。これに塩化アセチル86.35g(1.1モ
ル)を、1時間を要して滴下し、滴下終了後さらに5℃
で30分撹拌した後、氷水浴をはずして室温でさらに2時
間撹拌した。反応液を氷冷した希塩酸200mlの中に注
ぎ、クロロホルム層を分離した後、さらに200mlの希塩
酸で2回、水で2回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去し、白色固体を得た。
これをヘキサンで再結晶し、白色結晶の中間体(II)の12
7.3g(0.795モル)を収率79.5%で得た。
酸(I)118.13g(1.0モル)を200mlのクロロホルムに溶
解し、これにピリジン97ml(1.2モル)を加え、氷水浴
中5℃で撹拌した。これに塩化アセチル86.35g(1.1モ
ル)を、1時間を要して滴下し、滴下終了後さらに5℃
で30分撹拌した後、氷水浴をはずして室温でさらに2時
間撹拌した。反応液を氷冷した希塩酸200mlの中に注
ぎ、クロロホルム層を分離した後、さらに200mlの希塩
酸で2回、水で2回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去し、白色固体を得た。
これをヘキサンで再結晶し、白色結晶の中間体(II)の12
7.3g(0.795モル)を収率79.5%で得た。
【0051】〈中間体(III)の合成〉中間体(II)の66.6
g(0.416モル)を、350mlのトルエンに溶解し、これに
塩化チオニル90ml(1.21モル)を加え、4時間加熱還流
した。溶媒トルエン及び過剰の塩化チオニルを減圧留去
し、微褐色固体の中間体(III)を74.0g(0.414モル)、
収率99.6%で得た。
g(0.416モル)を、350mlのトルエンに溶解し、これに
塩化チオニル90ml(1.21モル)を加え、4時間加熱還流
した。溶媒トルエン及び過剰の塩化チオニルを減圧留去
し、微褐色固体の中間体(III)を74.0g(0.414モル)、
収率99.6%で得た。
【0052】〈中間体(V)の合成〉中間体(IV)の76.8g
(0.345モル)を500mlのアセトニトリルに溶解し、これ
に中間体(III)の74.0g(0.414モル)を加え、2時間加
熱還流した。加熱還流終了後、溶媒のアセトニトリルを
減圧留去した。これにトルエン500ml、硫酸6mlを加
え、生成してくる水を除去しながら、2時間加熱還流し
た。
(0.345モル)を500mlのアセトニトリルに溶解し、これ
に中間体(III)の74.0g(0.414モル)を加え、2時間加
熱還流した。加熱還流終了後、溶媒のアセトニトリルを
減圧留去した。これにトルエン500ml、硫酸6mlを加
え、生成してくる水を除去しながら、2時間加熱還流し
た。
【0053】加熱還流終了後、溶媒を減圧留去し、これ
に1リットルの酢酸エチル、及び300mlの炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和、抽出し、さらに酢酸エチル層を30
0mlの水で3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。酢酸エチルを減圧留去し、淡褐色オイル状の中間体
(V)の粗生成物105.2gを得た。
に1リットルの酢酸エチル、及び300mlの炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和、抽出し、さらに酢酸エチル層を30
0mlの水で3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。酢酸エチルを減圧留去し、淡褐色オイル状の中間体
(V)の粗生成物105.2gを得た。
【0054】〈中間体(VI)の合成〉中間体(V)の粗生成
物105.2gに無水酢酸600mlを加え、2時間加熱還流した
後、過剰の無水酢酸を留去しながらさらに加熱還流を続
け、留去し終えたところで反応液を室温まで冷却した。
これに300mlのメタノール及び80mlの濃塩酸を加え、2
時間加熱還流した後、室温まで冷却し、析出してきた硫
黄を濾別した。濾液を減圧濃縮し、これに500mlの酢酸
エチル、及び水酸化ナトリウム水溶液で中和、抽出し
た。さらに、酢酸エチル層を300mlの水で3回洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧留去
し、褐色オイル状の化合物を得た。アセトニトリルで再
結晶することにより、淡桃色結晶の中間体(VI)を、42.4
g(0.179モル)、収率51.9%(中間体(III)から)で得
た。
物105.2gに無水酢酸600mlを加え、2時間加熱還流した
後、過剰の無水酢酸を留去しながらさらに加熱還流を続
け、留去し終えたところで反応液を室温まで冷却した。
これに300mlのメタノール及び80mlの濃塩酸を加え、2
時間加熱還流した後、室温まで冷却し、析出してきた硫
黄を濾別した。濾液を減圧濃縮し、これに500mlの酢酸
エチル、及び水酸化ナトリウム水溶液で中和、抽出し
た。さらに、酢酸エチル層を300mlの水で3回洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧留去
し、褐色オイル状の化合物を得た。アセトニトリルで再
結晶することにより、淡桃色結晶の中間体(VI)を、42.4
g(0.179モル)、収率51.9%(中間体(III)から)で得
た。
【0055】〈中間体(VII)の合成〉中間体(VI)の42.0
g(0.178モル)を300mlのクロロホルムに溶解し、氷水
浴中、5℃で撹拌した。これに22.7g(0.17モル)のN-
クロロこはく酸イミドを2時間を要してゆっくりと添加
した。撹拌、添加終了後、反応液を200mlの水で3回洗
浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、得られた生成物を酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒で
再結晶することにより、白色結晶の中間体(VII)を42.0
g(0.155モル)、収率87.7%で得た。
g(0.178モル)を300mlのクロロホルムに溶解し、氷水
浴中、5℃で撹拌した。これに22.7g(0.17モル)のN-
クロロこはく酸イミドを2時間を要してゆっくりと添加
した。撹拌、添加終了後、反応液を200mlの水で3回洗
浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、得られた生成物を酢酸エチル、ヘキサン混合溶媒で
再結晶することにより、白色結晶の中間体(VII)を42.0
g(0.155モル)、収率87.7%で得た。
【0056】〈例示化合物(1)の合成〉特開平5-224369
に記載の中間体(VIII)の151.4g(0.341モル)及びp-ト
ルエンスルホン酸一水和物10g、中間体(VII)の42.0g
(0.155モル)を500mlのトルエンに加え、生成してくる
水を留去しながら、8時間加熱還流を行った。反応液を
水300ml、希塩酸300ml、炭酸水素ナトリウム水溶液300m
l、水300mlで順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。得られた生成物を酢酸エチル、ヘ
キサン混合溶媒で再結晶することにより、白色固体の例
示化合物(1)を76.4g(0.113モル)、収率72.6%で得
た。
に記載の中間体(VIII)の151.4g(0.341モル)及びp-ト
ルエンスルホン酸一水和物10g、中間体(VII)の42.0g
(0.155モル)を500mlのトルエンに加え、生成してくる
水を留去しながら、8時間加熱還流を行った。反応液を
水300ml、希塩酸300ml、炭酸水素ナトリウム水溶液300m
l、水300mlで順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。得られた生成物を酢酸エチル、ヘ
キサン混合溶媒で再結晶することにより、白色固体の例
示化合物(1)を76.4g(0.113モル)、収率72.6%で得
た。
【0057】各中間体及び例示化合物(1)の同定は、1H
NMRスペクトル、FDマススペクトル及びIRスペクトルに
より行った。
NMRスペクトル、FDマススペクトル及びIRスペクトルに
より行った。
【0058】本発明に用いられるマゼンタカプラーはハ
ロゲン化銀乳剤に含有させることが好ましく、含有させ
るには従来公知の方法に従えばよい。例えばトリクレジ
ルホスフェート、ジブチルフタレート等の沸点が175℃
以上の高沸点有機溶媒又は酢酸エチル、プロピオン酸ブ
チル等の低沸点溶媒のそれぞれ単独に、又は必要に応じ
てそれらの混合液に、本発明に係るマゼンタカプラーを
単独で又は併用して溶解した後、界面活性剤を含むゼラ
チン水溶液と混合し、高速度回転ミキサー又はコロイド
ミルで乳化した後、ハロゲン化銀乳剤に添加することが
できる。
ロゲン化銀乳剤に含有させることが好ましく、含有させ
るには従来公知の方法に従えばよい。例えばトリクレジ
ルホスフェート、ジブチルフタレート等の沸点が175℃
以上の高沸点有機溶媒又は酢酸エチル、プロピオン酸ブ
チル等の低沸点溶媒のそれぞれ単独に、又は必要に応じ
てそれらの混合液に、本発明に係るマゼンタカプラーを
単独で又は併用して溶解した後、界面活性剤を含むゼラ
チン水溶液と混合し、高速度回転ミキサー又はコロイド
ミルで乳化した後、ハロゲン化銀乳剤に添加することが
できる。
【0059】本発明に係るマゼンタカプラーは、通常ハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1モル、好ましくは
1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。
ロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1モル、好ましくは
1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。
【0060】又、本発明に係るマゼンタカプラーは、他
の種類のマゼンタカプラーと併用することもできる。
の種類のマゼンタカプラーと併用することもできる。
【0061】本発明に係るピラゾロアゾール系マゼンタ
カプラーは、特開平5-224369に記載の一般式〔A〕又は
一般式〔B〕で表される画像安定化剤と併せて用いるこ
とができる。
カプラーは、特開平5-224369に記載の一般式〔A〕又は
一般式〔B〕で表される画像安定化剤と併せて用いるこ
とができる。
【0062】特開平5-224369に記載の一般式〔A〕及び
一般式〔B〕で表される画像安定化剤の使用量は、本発
明に係るピラゾロアゾール系マゼンタカプラーに対し
て、それぞれ5〜400モル%であることが好ましく、よ
り好ましくは10〜250モル%である。
一般式〔B〕で表される画像安定化剤の使用量は、本発
明に係るピラゾロアゾール系マゼンタカプラーに対し
て、それぞれ5〜400モル%であることが好ましく、よ
り好ましくは10〜250モル%である。
【0063】本発明のピラゾロアゾール系マゼンタカプ
ラーと前記画像安定化剤は同一層中で用いられるのが好
ましいが、該カプラーが存在する層に隣接する層中に画
像安定化剤を用いてもよい。
ラーと前記画像安定化剤は同一層中で用いられるのが好
ましいが、該カプラーが存在する層に隣接する層中に画
像安定化剤を用いてもよい。
【0064】本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀
組成としては、塩化銀、塩臭化銀又は塩沃臭化銀があ
る。又、更に塩化銀と臭化銀の混合物等の組合せ混合物
であってもよい。
組成としては、塩化銀、塩臭化銀又は塩沃臭化銀があ
る。又、更に塩化銀と臭化銀の混合物等の組合せ混合物
であってもよい。
【0065】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に
は、ハロゲン化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、
塩臭化銀、塩沃臭化銀及び塩化銀等の通常のハロゲン化
銀乳剤に使用される任意のものを用いることができる。
は、ハロゲン化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、
塩臭化銀、塩沃臭化銀及び塩化銀等の通常のハロゲン化
銀乳剤に使用される任意のものを用いることができる。
【0066】ハロゲン化銀粒子は、粒子内において均一
なハロゲン化銀組成分布を有するものでも、粒子の内部
と表面層とでハロゲン化銀組成が異なるコア/シエル粒
子でもよい。又、潜像が主として表面に形成されるよう
な粒子であってもよく、主として粒子内部に形成される
ような粒子であってもよい。
なハロゲン化銀組成分布を有するものでも、粒子の内部
と表面層とでハロゲン化銀組成が異なるコア/シエル粒
子でもよい。又、潜像が主として表面に形成されるよう
な粒子であってもよく、主として粒子内部に形成される
ような粒子であってもよい。
【0067】ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十
四面体のような規則的な結晶形を持つものでもよいし、
球状や板状のような変則的な結晶形を持つものでもよ
い。これらの粒子において、{100}面と{111}面の比
率は任意のものが使用できる。又、これら結晶形の複合
形を持つものでもよく、様々な結晶形の粒子が混合され
ていてもよい。
四面体のような規則的な結晶形を持つものでもよいし、
球状や板状のような変則的な結晶形を持つものでもよ
い。これらの粒子において、{100}面と{111}面の比
率は任意のものが使用できる。又、これら結晶形の複合
形を持つものでもよく、様々な結晶形の粒子が混合され
ていてもよい。
【0068】ハロゲン化銀粒子の粒子サイズとしては、
好ましくは0.05〜30μm、更に好ましくは0.1〜20μmの
ものを用いることができる。
好ましくは0.05〜30μm、更に好ましくは0.1〜20μmの
ものを用いることができる。
【0069】ハロゲン化銀乳剤は、いかなる粒子サイズ
分布を持つものでも使用できる。粒子サイズ分布の広い
乳剤(多分散乳剤と称する)を用いてもよいし、粒子サ
イズ分布の狭い乳剤(単分散乳剤と称する)を単独ある
いは数種類混合して用いてもよい。又、多分散乳剤と単
分散乳剤を混合して用いてもよい。 本発明に用いられ
るカプラーには、色補正の効果を有するカラードカプラ
ー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによって現像
抑制剤、現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化
銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化
学増感剤、分光増感剤及び減感剤のような写真的に有用
なフラグメントを放出する化合物が包含される。これら
のうち、現像に伴って現像抑制剤を放出し、画像の鮮明
性や画像の粒状性を改良する所謂DIR化合物を用いて
もよい。
分布を持つものでも使用できる。粒子サイズ分布の広い
乳剤(多分散乳剤と称する)を用いてもよいし、粒子サ
イズ分布の狭い乳剤(単分散乳剤と称する)を単独ある
いは数種類混合して用いてもよい。又、多分散乳剤と単
分散乳剤を混合して用いてもよい。 本発明に用いられ
るカプラーには、色補正の効果を有するカラードカプラ
ー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによって現像
抑制剤、現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化
銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化
学増感剤、分光増感剤及び減感剤のような写真的に有用
なフラグメントを放出する化合物が包含される。これら
のうち、現像に伴って現像抑制剤を放出し、画像の鮮明
性や画像の粒状性を改良する所謂DIR化合物を用いて
もよい。
【0070】このDIR化合物には、カップリング位に
直接抑制剤が結合したものと、抑制剤が2価基を介して
カップリング位に結合しており、カップリング反応によ
り離脱した基内での分子内求核反応や分子内電子移動反
応等により抑制剤が放出されるように結合したもの(タ
イミングDIR化合物と称する)が含まれる。又、抑制
剤も、離脱後拡散性のものと、それほど拡散性を有して
いないものを、用途により単独で又は併用して用いるこ
とができる。
直接抑制剤が結合したものと、抑制剤が2価基を介して
カップリング位に結合しており、カップリング反応によ
り離脱した基内での分子内求核反応や分子内電子移動反
応等により抑制剤が放出されるように結合したもの(タ
イミングDIR化合物と称する)が含まれる。又、抑制
剤も、離脱後拡散性のものと、それほど拡散性を有して
いないものを、用途により単独で又は併用して用いるこ
とができる。
【0071】芳香族第1級アミン現像剤の酸化体とカッ
プリング反応を行うが、色素を形成しない無色カプラー
(競合カプラーともいう)を色素形成カプラーと併用し
て用いることもできる。
プリング反応を行うが、色素を形成しない無色カプラー
(競合カプラーともいう)を色素形成カプラーと併用し
て用いることもできる。
【0072】本発明において好ましく用いられるイエロ
ーカプラーとしては、公知のアシルアセトアニリド系カ
プラーを挙げることができる。これらのうち、ベンゾイ
ルアセトアニリド系及びピバロイルアセトアニリド系化
合物が有利に使用できる。
ーカプラーとしては、公知のアシルアセトアニリド系カ
プラーを挙げることができる。これらのうち、ベンゾイ
ルアセトアニリド系及びピバロイルアセトアニリド系化
合物が有利に使用できる。
【0073】本発明において好ましく用いられるシアン
カプラーとしては、フェノール又はナフトール系カプラ
ーが挙げられる。
カプラーとしては、フェノール又はナフトール系カプラ
ーが挙げられる。
【0074】感光材料の乳剤層間(同一感色性層間及び
/又は異なった感色性層間)で現像主薬の酸化体又は電
子移動剤が移動して色濁りが生じたり、鮮鋭性が劣化し
たり、粒状性が目立つのを防止するために色カブリ防止
剤を用いることもできる。
/又は異なった感色性層間)で現像主薬の酸化体又は電
子移動剤が移動して色濁りが生じたり、鮮鋭性が劣化し
たり、粒状性が目立つのを防止するために色カブリ防止
剤を用いることもできる。
【0075】本発明の感光材料には、色素画像の劣化を
防止する画像安定化剤を用いることができる。好ましく
用いることができる化合物はリサーチ・ディスクロージ
ャ(Research Disclosure)17643号のVII項Jに記載さ
れているものである。
防止する画像安定化剤を用いることができる。好ましく
用いることができる化合物はリサーチ・ディスクロージ
ャ(Research Disclosure)17643号のVII項Jに記載さ
れているものである。
【0076】感光材料の保護層、中間層等の親水性コロ
イド層は、感光材料が摩擦等で帯電することに起因する
放電によるカブリ防止及び画像の紫外線による劣化を防
止するために紫外線吸収剤を含んでいてもよい。
イド層は、感光材料が摩擦等で帯電することに起因する
放電によるカブリ防止及び画像の紫外線による劣化を防
止するために紫外線吸収剤を含んでいてもよい。
【0077】感光材料の保存中のホルマリンによるマゼ
ンタ色素形成カプラー等の劣化を防止するために、ホル
マリンスカベンジャーを用いることができる。
ンタ色素形成カプラー等の劣化を防止するために、ホル
マリンスカベンジャーを用いることができる。
【0078】本発明は、カラーネガフィルム、カラーペ
ーパー、カラーリバーサルフィルム等に好ましく適用す
ることができる。
ーパー、カラーリバーサルフィルム等に好ましく適用す
ることができる。
【0079】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき説明するが、本
発明の実施態様はこれに限定されない。
発明の実施態様はこれに限定されない。
【0080】実施例1 紙支持体の片面にポリエチレンを、もう一方の面に酸化
チタンを含有するポリエチレンをラミネートした支持体
上に、以下の表1、表2に示す構成の各層を酸化チタン
を含有するポリエチレン層の側に塗設し、多層カラー写
真感光材料試料101 を作製した。
チタンを含有するポリエチレンをラミネートした支持体
上に、以下の表1、表2に示す構成の各層を酸化チタン
を含有するポリエチレン層の側に塗設し、多層カラー写
真感光材料試料101 を作製した。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】塗布液は下記の如く調製した。
【0084】第1層塗布液 イエローカプラー(EY−1)26.7g、色素画像安定化
剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(ST−2)
6.67g、ステイン防止剤(HQ−1)0.67gおよび高沸
点有機溶媒(DNP)6.67gに酢酸エチル60ccを加え溶
解し、この溶液を20%界面活性剤(SU−2)水溶液7
ccを含有する10%ゼラチン水溶液220ccに超音波ホモジ
ナイザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散
液を作製した。
剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(ST−2)
6.67g、ステイン防止剤(HQ−1)0.67gおよび高沸
点有機溶媒(DNP)6.67gに酢酸エチル60ccを加え溶
解し、この溶液を20%界面活性剤(SU−2)水溶液7
ccを含有する10%ゼラチン水溶液220ccに超音波ホモジ
ナイザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散
液を作製した。
【0085】この分散液を下記に示す青感性ハロゲン化
銀乳剤(銀8.67g含有)と混合し、更にイラジエーショ
ン防止染料(AIY−1)を加え第1層塗布液を調製し
た。
銀乳剤(銀8.67g含有)と混合し、更にイラジエーショ
ン防止染料(AIY−1)を加え第1層塗布液を調製し
た。
【0086】第2層〜第7層塗布液も第1層塗布液と同
様に調製した。又、硬膜剤として第2層及び第4層に
(HH−1)を、第7層に(HH−2)を添加した。塗
布助剤としては、界面活性剤(SU−1),(SU−
3)を添加し、表面張力を調整した。
様に調製した。又、硬膜剤として第2層及び第4層に
(HH−1)を、第7層に(HH−2)を添加した。塗
布助剤としては、界面活性剤(SU−1),(SU−
3)を添加し、表面張力を調整した。
【0087】以下に前述の各層中に使用される化合物の
構造式を示す。
構造式を示す。
【0088】
【化17】
【0089】
【化18】
【0090】
【化19】
【0091】
【化20】
【0092】
【化21】
【0093】第1層、第3層、第5層に使用したハロゲ
ン化銀乳剤は以下の通り。
ン化銀乳剤は以下の通り。
【0094】 青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B) 平均粒径0.85μm、変動係数=0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体 塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安 定 剤 STAB―1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS―1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS―2 1×10-4モル/モルAgX 緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G) 平均粒径0.43μm、変動係数=0.08、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体 塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安 定 剤 STAB―1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS―1 4×10-4モル/モルAgX 赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R) 平均粒径0.50μm、変動係数=0.08、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体 塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安 定 剤 STAB―1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS―1 1×10-4モル/モルAgX
【0095】
【化22】
【0096】次に試料101の第3層のカプラーEM−1
を等モルの下記表3に示す本発明のカプラーに替え、更
に色素画像安定化剤を表3に示すように替えて試料102
〜128を作製した。尚、比較試料に用いたマゼンタカ
プラーEM−2,EM−3及びEM−4の構造式は、先
に記したEM−1と共に示してある。
を等モルの下記表3に示す本発明のカプラーに替え、更
に色素画像安定化剤を表3に示すように替えて試料102
〜128を作製した。尚、比較試料に用いたマゼンタカ
プラーEM−2,EM−3及びEM−4の構造式は、先
に記したEM−1と共に示してある。
【0097】このようにして作製した各試料を、常法に
従って緑色光によってウエッジ露光後、下記の処理工程
に従って処理を行った。
従って緑色光によってウエッジ露光後、下記の処理工程
に従って処理を行った。
【0098】 処理工程 温 度 時 間 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 安 定 化 30〜34℃ 90秒 乾 燥 60〜80℃ 60秒 各処理液の組成を以下に示す。尚、各処理液の補充量は
カラー写真感光材料1m2当たり80ccである。
カラー写真感光材料1m2当たり80ccである。
【0099】発色現像液 タンク液 補充液 純水 800cc 800cc トリエタノールアミン 10g 18g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 5g 9g 塩化カリウム 2.4g − 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.0g 1.8g N-エチル-N-β-メタンスルホンアミドエチル -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 5.4g 8.2g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンジスルホン 酸誘導体) 1.0g 1.8g 炭酸カリウム 27g 27g 水を加えて全量を1000ccとし、タンク液においてはpH
を10.10に、補充液においてはpHを10.60に調整する。
を10.10に、補充液においてはpHを10.60に調整する。
【0100】漂白定着液 (タンク液と補充液は同一) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100cc 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5cc 水を加えて全量を1000ccとし、炭酸カリウム又は氷酢酸
でpHを5.7に調整する。
でpHを5.7に調整する。
【0101】安定化液 (タンク液と補充液は同一) 5-クロル-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 1.0g エチレングリコール 1.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 2.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.5g 水を加えて全量を1000ccとし、硫酸又は水酸化カリウム
でpHを7.0に調整する。
でpHを7.0に調整する。
【0102】連続処理後の試料を用いて以下の評価を行
った。
った。
【0103】〈Dmax〉最大発色濃度を測定した。
【0104】〈耐光性〉得られた試料をキセノンフェー
ドメータで12日間照射し、初濃度1.0における色素画像
の残存率(%)を求めた。
ドメータで12日間照射し、初濃度1.0における色素画像
の残存率(%)を求めた。
【0105】これらの結果を表3に示す。
【0106】
【表3】
【0107】表3から明らかなように、本発明のマゼン
タカプラーを用いた試料103〜107、及び109〜110は比較
試料101,102,108に比べバラスト基の根元のアルキル
基分岐の効果により発色性、耐光性双方に優れているこ
とがわかる。
タカプラーを用いた試料103〜107、及び109〜110は比較
試料101,102,108に比べバラスト基の根元のアルキル
基分岐の効果により発色性、耐光性双方に優れているこ
とがわかる。
【0108】実施例1−2 実施例1の試料No.101の第3層にマゼンタカプラーと等
モルの下記表4に示す色素画像安定化剤を添加した試料
111〜130を作成した。
モルの下記表4に示す色素画像安定化剤を添加した試料
111〜130を作成した。
【0109】得られた試料を用いて実施例1と同様な評
価を行った。結果を表4に示す。
価を行った。結果を表4に示す。
【0110】
【表4】
【0111】表4から明らかなように、色素画像安定化
剤を添加した試料においても、本発明のマゼンタカプラ
ーを用いた試料115〜124,及び127〜130は、比較試料11
1〜114,及び125〜126に比べ発色性、耐光性双方に優
れ、表3における試料101〜110と比較しても、色素画像
安定化剤の存在によって発色性、耐光性共に更に向上し
ていることがわかる。
剤を添加した試料においても、本発明のマゼンタカプラ
ーを用いた試料115〜124,及び127〜130は、比較試料11
1〜114,及び125〜126に比べ発色性、耐光性双方に優
れ、表3における試料101〜110と比較しても、色素画像
安定化剤の存在によって発色性、耐光性共に更に向上し
ていることがわかる。
【0112】実施例3 実施例1の試料101〜110の反射分光吸収スペクトルを測
定し、分光吸収特性をλmax及びAds600により評価し
た。
定し、分光吸収特性をλmax及びAds600により評価し
た。
【0113】λmax:反射光学濃度1.0におけるウェッジ
の極大吸収波長を表す。
の極大吸収波長を表す。
【0114】Ads.600:反射光学濃度1.0におけるウェッ
ジの600nmにおける吸光度(λmaxの吸光度を1.0とす
る)を表す。
ジの600nmにおける吸光度(λmaxの吸光度を1.0とす
る)を表す。
【0115】
【表5】
【0116】表5から明らかに、本発明のマゼンタカプ
ラーを用いた試料103〜107,及び109〜110では、比較カ
プラーを用いた試料101〜102及び108に比べ600mmにおけ
る吸光度が減少して(吸収がシャープになって)おり、
色再現性が向上している。
ラーを用いた試料103〜107,及び109〜110では、比較カ
プラーを用いた試料101〜102及び108に比べ600mmにおけ
る吸光度が減少して(吸収がシャープになって)おり、
色再現性が向上している。
【0117】実施例4 トリアセチルセルロースフィルム支持体の片面(表面)
に下引加工を施し、次いで、支持体を挟んで、当該下引
加工を施した面と反対側の面(裏面)に下記に示す組成
の各層を、支持体側から順次作成した。
に下引加工を施し、次いで、支持体を挟んで、当該下引
加工を施した面と反対側の面(裏面)に下記に示す組成
の各層を、支持体側から順次作成した。
【0118】尚、ハロゲン化銀写真感光材料中の添加量
は特に記載のない限り1m2当りの量を示す。またハロゲ
ン化銀とコロイド銀は銀に換算して示した。
は特に記載のない限り1m2当りの量を示す。またハロゲ
ン化銀とコロイド銀は銀に換算して示した。
【0119】 裏面第1層 アルミナゾルAS-100(酸化アルミニウム)(日産化学工業株式会社製) 0.8g 裏面第2層 ジアセチルセルロース 100mg ステアリン酸 10mg シリカ微粒子(平均粒径0.2μm) 50mg 下引加工したトリアセチルセルロースフィルム支持体の
表面上に、下記に示す組成の各層を順次支持体側から形
成して多層カラー写真感光材料201を作成した。
表面上に、下記に示す組成の各層を順次支持体側から形
成して多層カラー写真感光材料201を作成した。
【0120】 第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.20g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20g ゼラチン 1.6g 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3g 第3層;低感度赤感性乳剤層(R−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.4g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.3g 増感色素(S−1) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.2×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50g シアンカプラー(C−2) 0.13g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.01g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55g ゼラチン 1.0g 第4層;高感度赤感性乳剤層(R−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−1) 1.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 1.6×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.1×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03g DIR化合物(D−2) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25g ゼラチン 1.0g 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8g 第6層;低感度緑感性乳剤層(G−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.6g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.2g 増感色素(S−4) 6.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5) 0.8×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.45g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10g DIR化合物(D−3) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7g ゼラチン 1.0g 第7層;高感度緑感性乳剤層(G−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均ヨウド含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−6) 1.1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−7) 2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−8) 0.3×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.35g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35g ゼラチン 1.0g 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1g 添加剤(HS−1) 0.07g 添加剤(HS−2) 0.07g 添加剤(SC−1) 0.12g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15g ゼラチン 1.0g 第9層;低感度青感性乳剤層(B−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均ヨウド含有量2.0モル%) 0.25g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均ヨウド含有量8.0モル%) 0.25g 増感色素(S−9) 5.8×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6g イエローカプラー(Y−2) 0.32g DIR化合物(D−1) 0.003g DIR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18g ゼラチン 1.3g 第10層;高感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.8μm)(平均ヨウド含有量8.5モル%) 0.5g 増感色素(S−10) 3×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11) 1.2×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.18g イエローカプラー(Y−2) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05g ゼラチン 1.0g 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀(平均粒径0.08μm) 0.3g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10g 添加剤(HS−1) 0.2g 添加剤(HS−2) 0.1g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07g ゼラチン 0.8g 第12層;第2保護層(PRO−2) 化合物A 0.04g 化合物B 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02g メチルメタアクリレート:エチルメタアクリレート:メタアクリル酸 =3:3:4(重量比)の共重合体(平均粒径3μm) 0.13g 尚、上述の感光材料101は、さらに化合物SU−1、S
U−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、安定剤S
T−1、カブリ防止剤AF−1、AF−2(重量平均分
子量10,000のもの及び1,100,000のもの)、染料AI−
1、AI−2及びDI−1(9.4g/m2)を含有する。
U−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、安定剤S
T−1、カブリ防止剤AF−1、AF−2(重量平均分
子量10,000のもの及び1,100,000のもの)、染料AI−
1、AI−2及びDI−1(9.4g/m2)を含有する。
【0121】第10層の沃臭化銀乳剤は以下の方法で調整
した。
した。
【0122】平均粒径0.33μmの単分散沃臭化銀粒子
(沃化銀含有率2モル%)を種結晶として、沃臭化銀乳
剤をダブルジェット法により調製した。
(沃化銀含有率2モル%)を種結晶として、沃臭化銀乳
剤をダブルジェット法により調製した。
【0123】溶液<G−1>を温度70℃、pAg7.8、pH
7.0に保ち、よく攪拌しながら0.34モル相当の種乳剤を
添加した。
7.0に保ち、よく攪拌しながら0.34モル相当の種乳剤を
添加した。
【0124】(内部高沃度相−コア相−の形成)その
後、<H−1>と<S−1>を1:1の流量比を保ちな
がら、しだいに流量を大きくして(終了時の流量が初期
流量の3.6倍)86分を要して添加した。
後、<H−1>と<S−1>を1:1の流量比を保ちな
がら、しだいに流量を大きくして(終了時の流量が初期
流量の3.6倍)86分を要して添加した。
【0125】(外部低沃度相−シェル相−の形成)続い
て、pAg10.1、pH6.0に保ちながら、<H−2>と<S
−2>を1:1の流量比で、しだいに流量を大きくして
(終了時の流量が初期流量の5.2倍)65分を要して添加
した。
て、pAg10.1、pH6.0に保ちながら、<H−2>と<S
−2>を1:1の流量比で、しだいに流量を大きくして
(終了時の流量が初期流量の5.2倍)65分を要して添加
した。
【0126】粒子形成中のpAgとpHは、臭化カリウム水
溶液と56%酢酸水溶液を用いて制御した。粒子形成後
に、常法のフロキュレーション法によって水洗処理を施
し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃にてpHお
よびpAgをそれぞれ5.8及び8.06に調整した。
溶液と56%酢酸水溶液を用いて制御した。粒子形成後
に、常法のフロキュレーション法によって水洗処理を施
し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃にてpHお
よびpAgをそれぞれ5.8及び8.06に調整した。
【0127】得られた乳剤は、平均粒径0.80μm、粒径
分布の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5モル%の八面体
沃臭化銀粒子を含む単分散乳剤であった。
分布の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5モル%の八面体
沃臭化銀粒子を含む単分散乳剤であった。
【0128】 <G−1> オセインゼラチン 100.0g 化合物−Iの10重量%メタノール溶液 25.0ml 28%アンモニア水溶液 440.0ml 56%酢酸水溶液 660.0ml 水で仕上げる 5000.0ml <H−1> オセインゼラチン 82.4g 臭化カリウム 151.6g 沃化カリウム 90.6g 水で仕上げる 1030.5ml <S−1> 硝酸銀 309.2g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 1030.5ml <H−2> オセインゼラチン 302.1g 臭化カリウム 770.0g 沃化カリウム 33.2g 水で仕上げる 3776.8ml <S−2> 硝酸銀 1133.0g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 3776.8ml 同様の方法で、種結晶の平均粒径、温度、pAg、pH、流
量、添加時間及びハライド組成を変化させ平均粒径及び
沃化銀含有率が異なる前記各乳剤を調製した。いずれも
粒径分布の変動係数20%以下のコア/シェル型単分散乳
剤であった。
量、添加時間及びハライド組成を変化させ平均粒径及び
沃化銀含有率が異なる前記各乳剤を調製した。いずれも
粒径分布の変動係数20%以下のコア/シェル型単分散乳
剤であった。
【0129】各乳剤は、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸
及びチオシアン酸アンモニウムの存在下にて最適な化学
熟成を施し、増感色素、4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3
a,7-テトラザインデン、1-フェニル-5-メルカプトテト
ラゾールを加えた。
及びチオシアン酸アンモニウムの存在下にて最適な化学
熟成を施し、増感色素、4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3
a,7-テトラザインデン、1-フェニル-5-メルカプトテト
ラゾールを加えた。
【0130】
【化23】
【0131】
【化24】
【0132】
【化25】
【0133】
【化26】
【0134】
【化27】
【0135】
【化28】
【0136】
【化29】
【0137】
【化30】
【0138】試料201の第6層、第7層のマゼンタカプ
ラーを表7に示す等モルのマゼンタカプラーに変更した
以外は試料201と同様にして試料202〜213を作製した。
以上のようにして作製した感光材料201〜213をセンシト
メトリー用ステップウェッジを介して白色露光を行い、
表6の処理工程に従って現像処理した。
ラーを表7に示す等モルのマゼンタカプラーに変更した
以外は試料201と同様にして試料202〜213を作製した。
以上のようにして作製した感光材料201〜213をセンシト
メトリー用ステップウェッジを介して白色露光を行い、
表6の処理工程に従って現像処理した。
【0139】
【表6】
【0140】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は、以下のものを使用した。
その補充液は、以下のものを使用した。
【0141】発色現像液 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムあるいは20
%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0142】発色現像補充液 水 800ml 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3g 亜硫酸カリウム 5g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1g 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 6.3g 水酸化カリウム 2g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムあるいは20
%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
【0143】漂白液 水 700ml 1,3-ジアノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水あるいは氷酢
酸を用いてpH4.4に調整する。
酸を用いてpH4.4に調整する。
【0144】漂白補充液 水 700ml 1,3-ジアノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g アンモニア水あるいは氷酢酸を用いてpH4.0に調整後,
水を加えて1リットルとする。
水を加えて1リットルとする。
【0145】定着液 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水あるいは氷酢酸を用いてpH6.2に調整後,
水を加えて1リットルとする。
水を加えて1リットルとする。
【0146】定着補充液 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水あるいは氷酢酸を用いてpH6.5に調整後,
水を加えて1リットルとする。
水を加えて1リットルとする。
【0147】安定液及び安定補充液 水 900ml 化31 2.0g
【0148】
【化31】
【0149】 ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン 0.1g シロキサン(UCC製L-77) 0.1g アンモニア水 0.5ml 水を加えて1リットルとし、アンモニア水あるいは50%
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0150】現像処理を行った各試料について、マゼン
タ発色最大濃度を光学濃度計PDA−65(コニカ株式会社
製)を用いて緑色光により測定した。発色最大濃度、比
感度を表2に示す。また、試料201〜213を55℃で5日間
保存した後、同様に露光、現像し、マゼンタ濃度を測定
した。比感度を表7に示す。
タ発色最大濃度を光学濃度計PDA−65(コニカ株式会社
製)を用いて緑色光により測定した。発色最大濃度、比
感度を表2に示す。また、試料201〜213を55℃で5日間
保存した後、同様に露光、現像し、マゼンタ濃度を測定
した。比感度を表7に示す。
【0151】
【表7】
【0152】表7の比感度(1)は、カブリ濃度+0.10濃
度を与える露光量の逆数の相対値であり、試料201を100
とする値で示した。同様に比感度(2)は55℃で5日間保
存した後の試料101を100とした時の相対値である。
度を与える露光量の逆数の相対値であり、試料201を100
とする値で示した。同様に比感度(2)は55℃で5日間保
存した後の試料101を100とした時の相対値である。
【0153】表7より明らかなように、本発明のマゼン
タカプラーを用いた試料202〜213は、公知のカプラーを
用いた比較試料201に比べ最大濃度、感度、保存性とも
著しく優れていることがわかる。
タカプラーを用いた試料202〜213は、公知のカプラーを
用いた比較試料201に比べ最大濃度、感度、保存性とも
著しく優れていることがわかる。
【0154】
【発明の効果】本発明によれば、色再現性、発色性に優
れ、しかもマゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく改良さ
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することが
できる。
れ、しかもマゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく改良さ
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式〔I〕または〔II〕で表され
るマゼンタカプラーを少なくとも1種含有することを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1,R4は置換基を表し、R2,R3は置換また
は無置換のアルキル基を表し、L1,L2は置換または無
置換のアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基、
またはアリーレンアルキレン基を表し、Yは 【化2】 のいずれかを表し、R5,R6は置換基を表し、Xは水素
原子または発色現像主薬の酸化体と反応した時に脱離す
る基を表し、Zは窒素原子とともに5員もしくは6員の
複素環を形成する非金属原子群を表し、m,nは0また
は1の整数を表し、pは0〜4の整数を表し、qは0〜
2の整数を表し、pが2以上のとき、R4は同一でも異
なっていてもよくまた、各々結合して環を形成していて
もよい。〕
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
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US08/612,072 US5565313A (en) | 1993-12-20 | 1996-03-07 | Silver halide color photographic light-sensitive material |
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JP32018593A JP3248036B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
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Family Applications (1)
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- 1993-12-20 JP JP32018593A patent/JP3248036B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1994
- 1994-12-15 EP EP94309397A patent/EP0660177A2/en not_active Withdrawn
-
1996
- 1996-03-07 US US08/612,072 patent/US5565313A/en not_active Expired - Fee Related
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EP0660177A2 (en) | 1995-06-28 |
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