JPH071728B2 - マグネツトロ−ル - Google Patents
マグネツトロ−ルInfo
- Publication number
- JPH071728B2 JPH071728B2 JP17805186A JP17805186A JPH071728B2 JP H071728 B2 JPH071728 B2 JP H071728B2 JP 17805186 A JP17805186 A JP 17805186A JP 17805186 A JP17805186 A JP 17805186A JP H071728 B2 JPH071728 B2 JP H071728B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic pole
- magnetic
- fan
- pole piece
- magnet roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はPPC複写機,ファクシミリ等電子写真の現像装
置、クリーニング装置等に用いられるマグネットロール
に関するものである。
置、クリーニング装置等に用いられるマグネットロール
に関するものである。
従来の技術 従来これらのマグネットロールとしては、ロール軸の外
周に棒状や円筒状の焼結フェライト磁石を用いて構成さ
れていたが、焼結フェライトでは密度が大きく重い、収
縮が大きくそりや歪が出るなど寸法精度が出しにくい、
脆いため欠けや割れなどが発生し加工性が悪いなどの欠
点を有しており、最近では、ゴムあるいは樹脂等をベー
スとしたフェライト粉との複合による樹脂マグネットを
用いて構成されるようになってきた。
周に棒状や円筒状の焼結フェライト磁石を用いて構成さ
れていたが、焼結フェライトでは密度が大きく重い、収
縮が大きくそりや歪が出るなど寸法精度が出しにくい、
脆いため欠けや割れなどが発生し加工性が悪いなどの欠
点を有しており、最近では、ゴムあるいは樹脂等をベー
スとしたフェライト粉との複合による樹脂マグネットを
用いて構成されるようになってきた。
このような複合樹脂マグネット材料を用いたマグネット
ロールの従来の技術は、第7図に示すように樹脂1中の
フェライト粉2を圧延ローラ3等で機械的に磁化容易軸
をY1方向に配向させた圧延シート4を第8図Aに示すよ
うに数枚重ね合わせ第8図Bに示すように扇形にプレス
成形し、第8図Cの成形体5をそれぞれ第8図D,Eのよ
うに分離して磁極ピース6を得、これを第8図Fに示す
ように接着剤等を用いてシャフト7に貼り合わせて構成
されていた。更には第9図に示すように中央に金属シャ
フト7を配置した磁性金属材料8と非磁性金属材料9と
からなる円筒状キャビティ10を有する磁場成形金型11に
樹脂マグネット材料を注入し、磁性金属材料8の周囲に
設けた磁場発生用コイル12に電流を流し、磁場成形を行
ってマグネットロールとするものがある。
ロールの従来の技術は、第7図に示すように樹脂1中の
フェライト粉2を圧延ローラ3等で機械的に磁化容易軸
をY1方向に配向させた圧延シート4を第8図Aに示すよ
うに数枚重ね合わせ第8図Bに示すように扇形にプレス
成形し、第8図Cの成形体5をそれぞれ第8図D,Eのよ
うに分離して磁極ピース6を得、これを第8図Fに示す
ように接着剤等を用いてシャフト7に貼り合わせて構成
されていた。更には第9図に示すように中央に金属シャ
フト7を配置した磁性金属材料8と非磁性金属材料9と
からなる円筒状キャビティ10を有する磁場成形金型11に
樹脂マグネット材料を注入し、磁性金属材料8の周囲に
設けた磁場発生用コイル12に電流を流し、磁場成形を行
ってマグネットロールとするものがある。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、前者はフェライト粉の磁化
容易軸が極に配向されているため十分な磁力が得られる
が、磁極ピース6の貼り合わせの際、極位置のズレ,曲
がり等が発生し精度良く貼り合わすことが困難で、生産
性が極めて悪いという問題点があった。後者では、シャ
フト7を中心にその周囲を樹脂マグネットで一体成形す
るため工程が簡素化できるが、要求される磁極数や、磁
極位置が非対称の場合には金型ヨークや磁場発生用コイ
ル12のスペースに制限があり、磁極数が限定されたり、
磁力の低いマグネットロールしか得られないという大き
な問題点があった。
容易軸が極に配向されているため十分な磁力が得られる
が、磁極ピース6の貼り合わせの際、極位置のズレ,曲
がり等が発生し精度良く貼り合わすことが困難で、生産
性が極めて悪いという問題点があった。後者では、シャ
フト7を中心にその周囲を樹脂マグネットで一体成形す
るため工程が簡素化できるが、要求される磁極数や、磁
極位置が非対称の場合には金型ヨークや磁場発生用コイ
ル12のスペースに制限があり、磁極数が限定されたり、
磁力の低いマグネットロールしか得られないという大き
な問題点があった。
問題点を解決するための手段 本発明はこのような問題点を解決するもので、断面扇状
の円弧状から扇状両側面及び内周に配向された磁極ピー
スの扇状側面に突起部を設けた磁極ピースと溝部を設け
た磁極ピースを互いに嵌合して着磁するもので前記突起
部及び溝部は長手方向に設けるか、径方向に設ける構成
としたものである。
の円弧状から扇状両側面及び内周に配向された磁極ピー
スの扇状側面に突起部を設けた磁極ピースと溝部を設け
た磁極ピースを互いに嵌合して着磁するもので前記突起
部及び溝部は長手方向に設けるか、径方向に設ける構成
としたものである。
作用 上記構成とすることにより、磁極数が任意に選べ、かつ
磁力の高いマグネットロールとすることができる。
磁力の高いマグネットロールとすることができる。
実施例 以下本発明を第1図〜第6図に示した実施例により説明
すると、第3図中13は断面扇状にかつ扇状円弧部から扇
状両側面及び内周に配向するように成形された磁極ピー
スで、側面には嵌合用のための突起部14,14′を長手方
向に有している。一方の磁極ピース15は同様にして成形
されるが、上記突起部14,14′を嵌合するべく溝部16,1
6′を側面に設けている。更に第4図には前記と同様の
磁極ピース13,15に経方向の突起部14,14′及び経方向の
溝部16,16′を設けたものである。
すると、第3図中13は断面扇状にかつ扇状円弧部から扇
状両側面及び内周に配向するように成形された磁極ピー
スで、側面には嵌合用のための突起部14,14′を長手方
向に有している。一方の磁極ピース15は同様にして成形
されるが、上記突起部14,14′を嵌合するべく溝部16,1
6′を側面に設けている。更に第4図には前記と同様の
磁極ピース13,15に経方向の突起部14,14′及び経方向の
溝部16,16′を設けたものである。
これらの磁極ピース13,15は、フェライト粉と高分子材
料からなる複合樹脂マグネット材料で、第5図に示すよ
うに磁性金属材料17と非磁性金属材料18との組合わせか
らなる断面扇状の空間19を有する金型20の周囲に磁場発
生用コイル21を設け射出成形ないしは押出成形時に磁場
発生用コイル21に電流を流して配向させたものである。
料からなる複合樹脂マグネット材料で、第5図に示すよ
うに磁性金属材料17と非磁性金属材料18との組合わせか
らなる断面扇状の空間19を有する金型20の周囲に磁場発
生用コイル21を設け射出成形ないしは押出成形時に磁場
発生用コイル21に電流を流して配向させたものである。
このようにして得られた各磁極ピース13,15を脱磁して
シャフト22を中心にして磁極ピース13の突起部14,14′
に磁極ピース15の溝部16,16′を順次スライドさせて組
立てる。この組立後のマグネットロールを第1図,第2
図に示す。組立後外周磁極数に対応して着磁を行えばマ
グネットロールは完成する。組立てに際しては磁極ピー
ス13の突起部14,14′と磁極ピース15の溝部16,16′をス
ライドさせるだけで任意の磁極数を容易に組立てること
ができるほか極位置のズレや曲がり等が発生しない。又
着磁によって生ずる磁気力で相互の磁極ピース13,15が
強固に接合されるため、接着剤を使用しなくても欠落す
ることがない。磁極ピースは第5図に示すように扇状円
弧部Zから扇状側面α及び内周面γ方向に配向されてい
るため磁極中心Zに磁力が集中し高磁力で寸法精度の高
いマグネットロールを生産性よく得ることができる。
シャフト22を中心にして磁極ピース13の突起部14,14′
に磁極ピース15の溝部16,16′を順次スライドさせて組
立てる。この組立後のマグネットロールを第1図,第2
図に示す。組立後外周磁極数に対応して着磁を行えばマ
グネットロールは完成する。組立てに際しては磁極ピー
ス13の突起部14,14′と磁極ピース15の溝部16,16′をス
ライドさせるだけで任意の磁極数を容易に組立てること
ができるほか極位置のズレや曲がり等が発生しない。又
着磁によって生ずる磁気力で相互の磁極ピース13,15が
強固に接合されるため、接着剤を使用しなくても欠落す
ることがない。磁極ピースは第5図に示すように扇状円
弧部Zから扇状側面α及び内周面γ方向に配向されてい
るため磁極中心Zに磁力が集中し高磁力で寸法精度の高
いマグネットロールを生産性よく得ることができる。
本発明によれば従来の接着剤で貼り合わせるものに比べ
て約30%の生産性向上となる。磁力は一体成形品に比べ
て15〜20%向上することが確認された。
て約30%の生産性向上となる。磁力は一体成形品に比べ
て15〜20%向上することが確認された。
上記実施例では突起部14,14′及び溝部16,16′の形状は
角状としたが、丸状,三角状あるいは多角形等形状には
何ら制約されるものではない。又、必ずしも平行である
必要はなく第6図のように突起部14,14′にテーパーを
つけることも可能である。
角状としたが、丸状,三角状あるいは多角形等形状には
何ら制約されるものではない。又、必ずしも平行である
必要はなく第6図のように突起部14,14′にテーパーを
つけることも可能である。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によるマグネット
ロールは高磁力であり、かつ任意の磁極数を精度よく容
易に得ることができ工業的価値の大なるものである。
ロールは高磁力であり、かつ任意の磁極数を精度よく容
易に得ることができ工業的価値の大なるものである。
第1図は本発明のマグネットロールの一実施例を示す側
面図、第2図は他の実施例の正面図、第3図は第1図に
示すマグネットロールの磁極ピースの斜視図、第4図は
第2図に示すマグネットロールの磁極ピースの斜視図、
第5図は同磁極ピースを成形する磁場成形金型の断面
図、第6図は他の実施例の磁極ピースの斜視図、第7図
は従来の複合樹脂マグネットの圧延シートを得る工程の
説明図、第8図A〜Fは従来のマグネットロールの製造
工程を示す説明図、第9図は他の従来のマグネットロー
ルを得る磁場成形金型の断面図である。 13,15……磁極ピース、14,14′……突起部、16,16′…
…溝部、22……シャフト。
面図、第2図は他の実施例の正面図、第3図は第1図に
示すマグネットロールの磁極ピースの斜視図、第4図は
第2図に示すマグネットロールの磁極ピースの斜視図、
第5図は同磁極ピースを成形する磁場成形金型の断面
図、第6図は他の実施例の磁極ピースの斜視図、第7図
は従来の複合樹脂マグネットの圧延シートを得る工程の
説明図、第8図A〜Fは従来のマグネットロールの製造
工程を示す説明図、第9図は他の従来のマグネットロー
ルを得る磁場成形金型の断面図である。 13,15……磁極ピース、14,14′……突起部、16,16′…
…溝部、22……シャフト。
Claims (3)
- 【請求項1】シャフトを中心にその外周に断面扇状の複
数の長尺磁極ピースを有し、断面扇状の円弧部から扇状
両側面及び内周に配向された磁極ピースの扇状側面に突
起部を設けた磁極ピースと、溝部を設けた磁極ピースを
互いに嵌合して着磁したマグネットロール。 - 【請求項2】磁極ピースの突起部及び溝部が長手方向に
設けてある特許請求の範囲第1項記載のマグネットロー
ル。 - 【請求項3】磁極ピースの突起部及び溝部が径方向に設
けてある特許請求の範囲第1項記載のマグネットロー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17805186A JPH071728B2 (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | マグネツトロ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17805186A JPH071728B2 (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | マグネツトロ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6334905A JPS6334905A (ja) | 1988-02-15 |
JPH071728B2 true JPH071728B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=16041742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17805186A Expired - Lifetime JPH071728B2 (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | マグネツトロ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071728B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4888757B2 (ja) * | 2005-10-14 | 2012-02-29 | Tdk株式会社 | マグネットロールの製造方法 |
-
1986
- 1986-07-29 JP JP17805186A patent/JPH071728B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6334905A (ja) | 1988-02-15 |
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