JPH07171884A - タック・オフ部を有するパネル状成形品のブロー成形方法 - Google Patents

タック・オフ部を有するパネル状成形品のブロー成形方法

Info

Publication number
JPH07171884A
JPH07171884A JP31837593A JP31837593A JPH07171884A JP H07171884 A JPH07171884 A JP H07171884A JP 31837593 A JP31837593 A JP 31837593A JP 31837593 A JP31837593 A JP 31837593A JP H07171884 A JPH07171884 A JP H07171884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tack
mold
core
panel
parison
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31837593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Kohama
幸徳 小濱
Kazunari Kirimoto
一成 桐元
Yoshiaki Kano
好昭 加納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP31837593A priority Critical patent/JPH07171884A/ja
Publication of JPH07171884A publication Critical patent/JPH07171884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タック・オフ部を有するパネル状成形品を成
形する際、ヒケのない平滑性の有るパネル表面を備えた
成形品を得るブロー成形方法を提案するものである。 【構成】 平滑面を有し内部に引き中子11を備えた雌
型金型8Aと引き中子11に対向する位置に複数個の突
起部10Aを有するタック・オフ中子10を内部に備え
た雄型金型8Bとの間にパリソンPを挟んで型締し、引
き中子11を微小量後退させたうえタック・オフ中子を
前進してパネル表面とパネル裏面とを融着一体化して、
ヒケのない平滑なパネル表面を得るようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タック・オフ部を有す
るパネル状成形品のブロー成形方法に係り、特にタック
・オフ部のパネル表面に発生するヒケを防止し、パネル
表面の良好な平滑性を有する成形品を得ることを企図し
ている。
【0002】
【従来の技術】ダイスヘッドから筒状に射出または押し
出されたパリソンから中空状の樹脂製品をつくるブロー
成形では、ダイスヘッドからパリソンを射出または押し
出し、パリソンピンチによって袋状にされたパリソンに
プリブローを行って僅かに膨らませ、開放された金型内
に入れて金型を閉じ、金型とパリソンとで形成されるキ
ャビティ内のガスを抜いた後、金型表面に通じる小さな
空気抜き穴より真空ポンプ装置を介して空気を吸引した
うえ、パリソン内に高圧の空気吹込みを行ってパリソン
をキャビティに基づく所定の形状としたあと金型で冷却
して成形を完了する。このようにして、成形された樹脂
製品は金型を開いて取り出される。図4に示すものは、
従来のブロー成形機を示す。図4のものは溶融樹脂をダ
イスヘッド2の側方1個所より供給する、いわゆる、サ
イドフィード方式のブロー成形機1を示し、押出機4に
より押圧された高温溶融状態の樹脂は樹脂供給口2aを
経由してダイスヘッド2とマンドレル3との間に設けた
環状の通路を通り、最下端の環状空間通路7より吐出さ
れてパリソンPを形成する。そして、コア3aはマンド
レル3を貫通したパリコン用ロッド6aに接続され、パ
リコンシリンダ6の作動により上下方向僅かに進退動さ
れ、パリソンPの肉厚を制御するために環状空間通路7
の間隙(ギャップ)を調整できるようになっている。一
方、図5に示すように、樹脂を内部に袋状のエア空間を
有するパネル状に成形して、例えばドア(門扉)や簡易
壁材(間仕切り壁)などの建築用材料としたり、コンク
リート打設用の型枠や簡易桟橋などの床面に使用するこ
とが検討されるようになったが、これらの成形品は軽量
にも拘らずかなりの構造強度があり、変形に対して強い
という特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな内部が袋状になった空間を有するパネル状成形品を
ブロー成形で製造する場合には、図6に示すように、パ
リソンの湾曲した面を他の平滑な面に型締によって押圧
して完全に融着した時、平滑な面(パネルの表面)の湾
曲した面(パネルの裏面)と反対側の面にヒケ30が生
じて局部的にパネル表面の肉厚が薄くなり、表面の平坦
度や平滑性に問題があった。また、上述のパネル裏面2
4とパネル表面22との接合部(これをタック・オフ部
という)で上に述べたようなパネル表面22のヒケ30
が生じないように完全に接着させずに、いくらかの間隙
を保って成形する図7の場合には、ヒケ30の発生を防
止することができる代りに、パネル表面22に荷重がか
かると湾曲変形したり、捩り剛性などの剛性面が不十分
となり構造強度が劣るという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような問題を解決
し、タック・オフ部におけるパネル表面のヒケを発生さ
せることなくパネル表面とパネル裏面とを完全に融着一
体化し、かつ、パネル表面の平滑性を保持したパネル状
成形品を得るために、本発明のパネル状成形品のブロー
成形方法では、平滑面を有する雌型金型と複数個の突起
部を有し金型進退動方向に往復動するタック・オフ中子
を内部に備えた雄型金型とを具備し、該雌型金型は前記
突起部に対向する位置に金型進退動方向に往復動する引
き中子を備えたブロー成形機によって、タック・オフ部
を有するパネル状成形品を成形加工する際に、垂下した
パリソンを前記両金型で型締した後、予め前記引き中子
を微小量だけ該雌型金型の平滑面より後退させるととも
に、前記タック・オフ中子を前進させてパリソンの湾曲
面を他の一方の平滑面へ押圧してタック・オフ部を融着
一体化させる構成とした。
【0005】
【作用】本発明の方法では、パリソンを左右一対の金型
で挟圧し、雌型金型の引き中子を予めキャビティの平滑
面より0.5〜3mm程度の微小量だけ後退させたう
え、雄型金型のタック・オフ中子を前進させ、雌型金型
キャビティ面に密着するパリソンのパネル表面へパネル
裏面を軽く押圧する。そして、一定時間保持した後、型
開するとパネル表面の微小量だけ突出したタック・オフ
部は冷却するとともに収縮し、全体として平滑なパネル
表面が形成される。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて本発明に係る実施例につ
いて詳細に説明する。図1〜図3は本発明に係り、図1
はブロー成形機の全体縦断面図、図2は金型の要部縦断
面図、図3は型締工程を説明する縦断面図である。図1
に示すように、ブロー成形機1は、従来構造と同一のダ
イスヘッド2、マンドレル3、押出機4、パリコンシリ
ンダ6によってパリソン(特に偏平パリソン)Pを左右
一対の金型8の間に垂下する。本発明のブロー成形機1
は、金型8が従来構造と異なり、平滑面のキャビティ面
を持つ雌型金型8Aと複数個の突起部10Aを有するタ
ック・オフ中子10を備えた雄型金型とから形成され、
雌型金型8Aの内部には、突起部10Aに対向する位置
のみ金型進退動方向に往復動自在な引き中子11が油圧
シリンダ11aと連結され、前進後退できるようになっ
ている。同様に、雄型金型8Bのタック・オフ中子10
も油圧シリンダ10aに連結され金型進退動方向に前進
後退自在に構成され、両金型8A、8Bはともに図示し
ないプラテンに背後を接続され、開閉自在(前進後退可
能)に構成されている。以上のように構成された金型を
有するブロー成形機1においては、両金型8A、8Bを
型開状態にして断面円形のパリソンP(望ましくは金型
の横幅方向に長径を有する略楕円形状の偏平パリソン)
を垂下して静止したあと、左右の金型8A、8Bの外側
に取り付けた型締シリンダ(図示せず)を作動し、型締
を行う。型締工程では、図2に示すように、型締後に雄
型金型8B方向に後退していたタック・オフ中子を静か
に前進し、パネル裏面24がパネル表面22の裏側に接
触してからさらにタック・オフ中子を微小量前進する。
この時、予め雌型金型8Aの引き中子11をこの微小量
だけ後退させておく。このようにして図2の状態のま
ま、一定の冷却時間だけ金型を閉めたまま保持しパリソ
ンPの冷却を待つ。一定時間経過後型開すると、パリソ
ンPは図3(a)の状態でパネル表面22とパネル裏面
24は融着一体化され、前方(パネル表面側)へ幾分膨
らんだ状態となっているが、時間の経過とともに冷却収
縮して図3(b)のように面一のヒケのない平滑なパネ
ル表面が形成される。上述の微小量は0.5〜3mm程
度で、数回の試し打ちにより適正な値を予め把握してお
くことが望ましい。なお、タック・オフ中子10の突出
ならびに引き中子11の後退によってパネル表面22に
不必要な段差が発生するのを防止するために、図1に示
すように雌型金型8Aのキャビティ面に板厚1〜2mm
程度の耐熱性と可撓性ある銅合金などのシートを貼設す
ることが望ましい(図2の実施例ではシート12を貼設
しない場合を示す)。また、引き中子11の後退により
引き中子11と雌型金型8Aとの間に段差が生じないよ
うに、雌型金型8Aのキャビティ表面に例えば銅合金製
の薄い可撓性あるシートを貼設することが望ましい。以
上述べたように本発明のブロー成形方法では、パネル表
面へパネル裏面を押圧して融着一体化されるタック・オ
フ部の冷却収縮時のヒケ分に相当する微小量だけ引き中
子を後退させてパネル表面を突出させておき、最終的な
成形品のパネル表面を平滑にするのが主目的である。し
かし、コンクリートの壁面やドア製品など装飾性を加味
したい場合には、必ずしも平滑面に仕上げることに拘ら
ずタック・オフ中子や引き中子の進退動量をさらに増や
して凹凸のあるドア製品やコンクリート打設面を形成す
る型枠を生産することもできる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のブロー成形
機においては、背面に袋状の中空部を有しタック・オフ
部を有する樹脂型枠を、簡便容易に短時間で能率よく、
パネル表面にヒケもなく平滑性に優れた状態で製作する
ことができる。また、逆にパネル表面に凹凸のある加飾
性を加味したコンクリート成形物を得る型枠をつくるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロー成形機の全体縦断
面図である。
【図2】本発明の実施例を示す金型の要部縦断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る型締工程を説明する縦断
面図である。
【図4】従来のブロー成形機の全体縦断面図である。
【図5】パネル状成形品の斜視図である。
【図6】従来のパネル状成形品の接合部の要部断面平面
図である。
【図7】従来のパネル状成形品の接合部の要部断面平面
図である。
【符号の説明】
1 ブロー成形機 2 ダイスヘッド 3 マンドレル 4 押出機 6 パリコンシリンダ 8 金型 8A 雌型金型 8B 雄型金型 10 タック・オフ中子 10A 突起部 10a 油圧シリンダ 11 引き中子 11a 油圧シリンダ 12 シート 20 パネル状成形品 22 パネル表面 24 パネル裏面 30 ヒケ P パリソン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平滑面を有する雌型金型と複数個の突起
    部を有し金型進退動方向に往復動するタック・オフ中子
    を内部に備えた雄型金型とを具備し、該雌型金型は前記
    突起部に対向する位置に金型進退動方向に往復動する引
    き中子を備えたブロー成形機によって、タック・オフ部
    を有するパネル状成形品を成形加工する際に、垂下した
    パリソンを前記両金型で型締した後、予め前記引き中子
    を微小量だけ該雌型金型の平滑面より後退させるととも
    に、前記タック・オフ中子を前進させてパリソンの湾曲
    面を他の一方の平滑面へ押圧してタック・オフ部を融着
    一体化させるタック・オフ部を有するパネル状成形品の
    ブロー成形方法。
JP31837593A 1993-12-17 1993-12-17 タック・オフ部を有するパネル状成形品のブロー成形方法 Pending JPH07171884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31837593A JPH07171884A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 タック・オフ部を有するパネル状成形品のブロー成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31837593A JPH07171884A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 タック・オフ部を有するパネル状成形品のブロー成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07171884A true JPH07171884A (ja) 1995-07-11

Family

ID=18098452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31837593A Pending JPH07171884A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 タック・オフ部を有するパネル状成形品のブロー成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07171884A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6017694B2 (ja) プラスチツクブロー成形機用のブロー金型ユニツト
EP0556323A1 (en) METHOD FOR APPLYING GAS FOR MOLDING PLASTIC ARTICLES TO IMPROVE THE SURFACE QUALITY.
EP1116572A1 (en) Blow molding method, blow molded product and blow molding mold
US5662842A (en) Process for blow molding hollow objects with independent movement of mold halves
JPH0825469A (ja) 中空成形機の金型構造
JPH07171884A (ja) タック・オフ部を有するパネル状成形品のブロー成形方法
JP2003181908A (ja) 深絞りブロー成形燃料タンク及びその金型と成形方法
JPH07171885A (ja) 樹脂型枠用ブロー成形機
JP6657551B2 (ja) 樹脂成形体の製造方法
JPH07156258A (ja) ブロー成形方法
JP3063953B2 (ja) 伸縮中子を用いたブロー成形方法
JPH03193326A (ja) 樹脂成形品のブロー成形装置
JPH09174670A (ja) ブロー成形機およびブロー成形方法およびブロー成形 品
JP3243658B2 (ja) 二重壁成形品の製造方法
JPH0825467A (ja) タック・オフ中子を用いたブロー成形方法
JPH081763A (ja) タック・オフ部を有するブロー成形用金型
JP2797589B2 (ja) ブロー成形方法
JPH07314538A (ja) 表面平滑性に優れたブロー成形品の製造方法
JP2738434B2 (ja) 中空成形溶器の成形装置
JP3629946B2 (ja) ブロー成形方法
JPH0866959A (ja) コンクリート型枠成形用金型
JP3027753B1 (ja) 合成樹脂中空状成形品の製造方法
JPS6139178B2 (ja)
JPH0626847B2 (ja) 屈曲製品のブロー成型方法
JP2516658Y2 (ja) 樹脂成形品のブロー成形装置