JPH07314538A - 表面平滑性に優れたブロー成形品の製造方法 - Google Patents

表面平滑性に優れたブロー成形品の製造方法

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JPH07314538A
JPH07314538A JP11009594A JP11009594A JPH07314538A JP H07314538 A JPH07314538 A JP H07314538A JP 11009594 A JP11009594 A JP 11009594A JP 11009594 A JP11009594 A JP 11009594A JP H07314538 A JPH07314538 A JP H07314538A
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JP
Japan
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parison
blow
roll
die
molding
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JP11009594A
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Hideki Ando
秀樹 安藤
Akira Ota
彰 大田
Yukimasa Kushima
行正 九島
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は上記のような従来の問題点を解決し
て、生産性を低下させることなく、良好な表面平滑性を
有するブロー成形品の製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】 押出ダイヘッドから円筒状に押し出されたパ
リソンより、断面非円形の二重壁平板状製品を成形する
ブロー成形品の製造方法であって、円筒状に押し出され
たパリソンを、内側から引き延ばしつつ、内側及び外側
からロール圧延して、パリソンの偏平化及び鏡面転写を
同時に行った後、より垂下して金型内に誘導されてきた
パリソンを型締めしてブロー成形することによって断面
非円形の二重壁平板状製品を成形することを特徴とする
ブロー成形品の製造方法、及びこの方法を実施する装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた表面平滑性を有
し、例えば自動車外板等の工業部品に好適なブロー成形
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロー成形は、従来の容器類のような断
面形状が円形の製品から、最近では断面形状が非円形
の、二重壁を有する平板状製品の成形法として注目され
ており、例えば自動車の外板部分への応用等が検討され
ている。しかし、射出成形品と比較すると表面の平滑度
が低いことから、良好な外観を求められる用途には適用
しにくいという欠点があった。
【0003】一般にブロー成形は、パリソン(円筒状の
樹脂溶融体)を型開きした金型の間に押出または射出
し、金型を閉じて5〜10kgf/cm2 程度のエアーを吹込
み成形する。金型の表面を鏡面加工しても、このエアー
圧力が低いため、良好な表面平滑性を得ることができな
い。従来は、成形後に機械的に研磨する等の仕上加工を
施していたが、工程増加により生産性が低下する問題点
があった。
【0004】かかる点を解決する方法として、(1)パ
リソン表面を加熱する方法(特開昭62−77919号
公報、特開昭63−218332号公報、特開平5−2
69828号公報)、(2)金型を高温に加熱する方法
(特開平2−127023号公報、特開平2−8821
6号公報、特開平4−77231号公報)、(3)あら
かじめ射出成形等で成形した表面平滑性の良好な部品を
金型内にインサートして、しかる後にブロー成形を行な
う方法(特開昭63−9526号公報、特開平2−17
9721号公報)、(4)金型表面の孔からパリソンを
減圧吸収して表面転写性を向上させる方法(特開平3−
272826号公報)等が提案されている。しかし、
(1)はパリソンのドローダウンを助長する怖れがあ
り、(2),(3)は成形サイクルの長時間化を招くの
で生産性の点から好ましくなく、(4)は表面平滑化の
効果が低い等の欠点がある。
【0005】一方、断面形状が非円形の二重壁平板状製
品を得る目的で、ダイと金型の間にパリソンを偏平化す
るための拡張装置を配置する方法が提案されている。例
えば、特開平2−128825や特開平2−25141
4にはダイと金型の間に配置された2個1組のロールに
よって偏平化する方法が開示されている。しかしこれら
は、表面平滑性の向上については一切考慮しておらず、
またこれらの方法では、パリソンがしっかりと固定され
ないため、ロール表面の転写を行なうことは事実上不可
能である。シートブロー成形においては、2枚のシート
をダイから押出して、鏡面ヒートローラーの間を通し、
その表面を鏡面化することによって表面平滑性の良好な
製品を得る方法が、特開平3−27922号公報に開示
されている。しかし、シートブロー成形は、円筒状パリ
ソンを形成する通常のブロー成形とは異なり、ドローダ
ウンが激しく、また型締めする前にはエアーの吹込みが
できないため、成形可能な製品形状に大きな制約があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、生産性を低下させることな
く、良好な表面平滑性を有するブロー成形品の製造方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、以下
の構成を要旨とする。 (1)押出ダイヘッドから円筒状に押し出されたパリソ
ンより、断面非円形の二重壁平板状製品を成形するブロ
ー成形品の製造方法であって、円筒状に押し出されたパ
リソンを、内側から引き延ばしつつ、内側及び外側から
ロール圧延して、パリソンの偏平化及び鏡面転写を同時
に行った後、より垂下して金型内に誘導されてきたパリ
ソンを型締めしてブロー成形することによって断面非円
形の二重壁平板状製品を成形することを特徴とするブロ
ー成形品の製造方法であり、(2)偏平化したパリソン
を予備空気を吹き込みながら金型内に誘導する前項記載
のブロー成形品の製造方法であり、(3)押出ダイヘッ
ドから円筒状に押し出されたパリソンより、金型で断面
非円形の二重壁平板状製品を成形するブロー成形品の製
造装置であって、パリソン押出時に押出ダイヘッドと金
型との間に配備され、パリソンを内側から引き延ばす案
内装置と、該案内装置に対峙し、パリソン押出時にパリ
ソンの外側に位置する鏡面ロールとからなり、押し出さ
れたパリソンを案内装置に備えられた案内ロールと鏡面
ロールとの間で圧延することによって、パリソンの偏平
化及び鏡面転写を同時に行なうことを特徴とするブロー
成形品の製造装置。及び(4)案内装置が押出ヘッドに
備えられている前項(3)記載のブロー成形品の製造装
置である。
【0008】
【作用】ダイヘッドから押出された円筒状のパリソン
は、パリソン内部に設置した案内装置とパリソン外部に
設置した鏡面ロールの間で変形されることにより偏平化
され、また同時に、適切な温度に加熱温調された鏡面ロ
ールで圧延されることにより鏡面が転写される。次に偏
平化したパリソンの融着を防ぐために予備空気を吹込み
ながら金型内に誘導し、型締めした後加圧空気を吹込ん
で金型表面に圧接することにより、任意の形状をもち、
かつ表面が平滑なブロー成形品を製造することができる
のである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。ただし本発明は発明の範囲を逸脱しない限りこの
実施例に限定されるものではない。図1,2において、
1はリング状の隙間から溶融した樹脂を円筒状のパリソ
ン2として押出すことが可能なダイヘッドを示す。ダイ
ヘッド1より押出されたパリソン2は案内装置3と鏡面
ロール4の間で圧延された後、金型5の間に誘導され
る。図3は、パリソン内部に設置された案内装置3の例
であり、主にパリソン2を偏平化するための拡張ピン6
と鏡面ロールと対になってパリソンを圧延するための案
内ロール7から構成される。パリソンの押出開始時に
は、拡張ピン6はリング状隙間のほぼ直下の準備位置に
ある。パリソンが押出され、その先頭部分が拡張ピン6
にかかった段階で拡張位置へと移動し、ロール部分(案
内ロール7及び鏡面ロール4)への案内を円滑化する働
きをする。拡張ピン6の移動には油圧、空気圧、電磁力
等様々な動作方式が選択可能である。なお、案内装置3
は所望により上下動自在なものにしてもよい。また図
1,2では、案内装置はダイコアに直接取り付けられて
いるが、これに限定されるものではなく、例えばパリソ
ン2の開口部を通じて、装置の下部から挿入し、金型5
の型締め前に退避させるような構造にすることも可能で
ある。
【0010】続いて、ロール部分へ導かれたパリソン2
は、適切な温度に加熱温調された鏡面ロール4の圧荷重
により鏡面が転写され、ダイライン等の押出疵が解消さ
れる。その際の温度は結晶性樹脂であればその結晶化温
度、非結晶性樹脂であればそのガラス転移温度以上であ
ることが好ましい。融点ないしはガラス転移温度未満で
は、樹脂の冷却固化が促進され、鏡面転写が不十分とな
るからである。またその際、パリソンの押出しを円滑化
するために、鏡面ロール4はパリソン押出しの線速度に
同調した速度で回転させることが好ましい。更に、押出
しの線速度よりも鏡面ロールの回転速度をやや遅く設定
することにより、圧延部分の直前に樹脂溜まりを生じさ
せ、鏡面転写性を一層向上させることも可能である。
【0011】ロール部分を通過したパリソン2は、金型
5内に誘導されるが、その際、ロール4と金型5の間に
設けたピンチ装置(図示せず)によりパリソン先端部を
圧着させ、パリソン中に、例えばダイヘッド1に、これ
より延長するノズル(図示せず)等を設けて、適度な量
の予備空気を吹込むことで、偏平化したパリソン壁面が
互いに接着することを防ぎながら、成形に最適な形状に
整えることが可能で、この点がシートブロー成形での報
告例(特開平3−27922号公報)と大きく異なると
ころである。
【0012】続いて、金型の型締めを行ない、加圧空気
を吹込んで所望の形状の成形品を得る。その際、吹込み
空気圧は、前述したように5〜10kgf/cm2 程度と低い
ものであるが、既に鏡面を転写されているので、ダイラ
イン等の押出疵がない、表面平滑性に優れたブロー成形
品を得ることができるのである。
【0013】
【発明の効果】本発明のブロー成形品の製造方法によれ
ば、射出成形品に匹敵する良好な表面平滑性(Rmax :
50nm以下)を有するブロー成形品を、生産性を低下さ
せることなく、また大掛かりな設備投資をせずに従来の
ブロー成形機の簡単な改良により製造することができ
る。得られたブロー成形品は、自動車外板をはじめ、O
A機器、家電製品等のハウジング材等、各種の工業部材
に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロー成形品の製造方法の実施例を示
し金型の移動方向に対して垂直方向から見た図。
【図2】図1と同様の実施例であり金型の移動方向から
見た図を示す。
【図3】本発明の案内装置の拡大図である。
【符号の説明】
1 ダイヘッド 2 パリソン 3 案内装置 4 鏡面ロール 5 金型 6 拡張ピン 7 案内ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 九島 行正 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出ダイヘッドから円筒状に押し出され
    たパリソンより、断面非円形の二重壁平板状製品を成形
    するブロー成形品の製造方法であって、円筒状に押し出
    されたパリソンを、内側から引き延ばしつつ、内側及び
    外側からロール圧延して、パリソンの偏平化及び鏡面転
    写を同時に行った後、より垂下して金型内に誘導されて
    きたパリソンを型締めしてブロー成形することによって
    断面非円形の二重壁平板状製品を成形することを特徴と
    するブロー成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 偏平化したパリソンを予備空気を吹き込
    みながら金型内に誘導することを特徴とする請求項1記
    載のブロー成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 押出ダイヘッドから円筒状に押し出され
    たパリソンより、金型で断面非円形の二重壁平板状製品
    を成形するブロー成形品の製造装置であって、パリソン
    押出時に押出ダイヘッドと金型との間に配備され、パリ
    ソンを内側から引き延ばす案内装置と、該案内装置に対
    峙し、パリソン押出時にパリソンの外側に位置する鏡面
    ロールとからなり、押し出されたパリソンを案内装置に
    備えられた案内ロールと鏡面ロールとの間で圧延するこ
    とによって、パリソンの偏平化及び鏡面転写を同時に行
    なうことを特徴とするブロー成形品の製造装置。
  4. 【請求項4】 案内装置が押出ヘッドに備えられている
    ことを特徴とする請求項3記載のブロー成形品の製造装
    置。
JP11009594A 1994-05-24 1994-05-24 表面平滑性に優れたブロー成形品の製造方法 Withdrawn JPH07314538A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051227A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Kyoraku Co Ltd 樹脂成形品の成形方法および成形装置、並びに熱可塑性樹脂製シートの厚みの調整装置
JP2011051224A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Kyoraku Co Ltd 樹脂成形品の成形方法および成形装置、並びに熱可塑性樹脂製シートの厚みの調整装置
JP2011093224A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Kyoraku Co Ltd 発泡成形体の製造方法
DE112009001526B4 (de) * 2008-06-25 2020-02-20 Kyoraku Co., Ltd. Verfahren zum Formen von aus Kunststoff geformten Gegenständen

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