JPH0716812U - レゾネータ型防音パネル - Google Patents

レゾネータ型防音パネル

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JPH0716812U
JPH0716812U JP5295193U JP5295193U JPH0716812U JP H0716812 U JPH0716812 U JP H0716812U JP 5295193 U JP5295193 U JP 5295193U JP 5295193 U JP5295193 U JP 5295193U JP H0716812 U JPH0716812 U JP H0716812U
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JP
Japan
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sound
soundproof panel
resonator
slit
type soundproof
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将男 邑橋
精之 渕上
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Nozawa Corp
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Nozawa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手間がかかることなく製造することができ、
所定の周波数の音に対して高い吸音減衰効果のあるレゾ
ネータ型防音パネルを実現すること。 【構成】 内部に複数の細長い中空部22を形成したパ
ネル体21の片面側に、各中空部22と外部とを連通す
るスリット23をおのおの形成して、スリット23と中
空部22とで所定の音を吸音するレゾネータを構成する
レゾネータ型防音パネルにおいて、スリット23相互の
間隔を、レゾネータで吸音する音の波長の1/4以下に
形成する。このことにより、中空部22とスリット23
との位置関係に関係なく所定の音に高い吸音減衰効果を
有するレゾネータ型防音パネルが得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鉄道や道路、工場の防音壁として利用するレゾネータ型防音パネルに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる吸音方式の防音パネルにおいて、共鳴により音の減衰を図るものとし てレゾネータ型防音パネルが知られている。レゾネータは、所定の中空空間と外 部とをスリットを介して連通させてなるもので、ヘルムホルツの共鳴箱を原理と している。
【0003】 図5は従来のレゾネータ型防音パネルの形状の一例を示す断面図であり、図6 はその要部断面図である。 図例の如くパネル体11は、その厚みT内に複数の細長い中空部12を形成し 、かつ音の導入面となる片面側に、中空部12と外部とを連通するスリット13 を形成した形状となっている。このスリット13は、中空部12毎にその長手方 向に沿って設けられており、また中空部12の幅Bの略真ん中の位置からパネル 体11の表面に向けて略垂直に形成されている。
【0004】 上記パネル体11においては、このスリット13とスリット13を介して外部 と連通する中空部12とによってレゾネータが構成されている。そしてパネル体 11はレゾネータ側、すなわちスリット13の形成面側を音源側に向けて壁体と して立設される。 なお、レゾネータ型防音パネルの製造方法としては、例えば中空部12形状を 外形とし、かつスリット13と同じ幅、深さのスリット片を一体に突出形成した 成形型を利用する押し出し成形法が採用されている。
【0005】 ところで、所定の音に対して高い吸音減衰効果を有するレゾネータ型防音パネ ルを形成するには、上記したスリット13相互の間隔(以下、スリット間隔と記 す)a(mm)を式(1) に示す条件を満たすように設定する必要があることが実験結 果よりわかっている。
【数1】 a≦λ/4 …(1)
【0006】 ここでλ(mm)は、レゾネータ型防音パネルにおいて共鳴する音の波長、すなわ ちレゾネータ型防音パネルが吸音減衰する音の波長であり、波長λは式(2) に示 すように減衰吸音する音の周波数Fと音速C(mm/sec)とによって求められる。
【数2】 λ=C/F …(2)
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように従来ではスリット13を、中空部12の幅Bの略真ん中の位置 に形成するので、スリット間隔aを式(1) の条件を満たすように設定するには、 例えば中空部12の幅Bを縮めかつ中空部12相互の間隔を縮める等、中空部1 2の幅Bと中空部12相互の間隔の双方で調整するしかなかった。
【0008】 しかしながら、中空部12幅Bと中空部12相互の間隔の双方を調整するため には、押し出し成形に用いる成形型の大きさと各成形型の位置を調整しなければ ならず、大きさの異なる複数の成形型の用意が必要で、かつ製造に手間がかかる という問題があった。 本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、手間がかかることなく製造で き、かつ所定の周波数の音に対して高い吸音減衰効果を有するレゾネータ型防音 パネルを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、内部に複数の細長い中空部を形成したパ ネル体の片面側に、その各中空部と外部とを連通するスリットをおのおの形成し て、該スリットと前記中空部とで所定の音を吸音するレゾネータを構成するレゾ ネータ型防音パネルにおいて、前記スリットの間隔は、前記吸音する音の波長の 1/4以下に形成されていることを特徴とするようにしたものである。
【0010】
【作用】
本考案によれば、スリット相互の間隔を吸音する音の波長の1/4以下とする ので、前記スリットが中空部に対していずれの位置に形成されていても、所定の 音に高い吸音減衰効果があるものとなる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係るレゾネータ型防音パネルの実施例を図面に基づいて説明す る。 図1は本考案のレゾネータ型防音パネルの一例を示した断面図であり、図2は 図1におけるパネル体の要部の拡大断面図である。 図例の如く、本実施例のレゾネータ型防音パネルは、パネル体21の厚みT1 内に形成された複数の細長い中空部22と、パネル体21の片面側に、中空部2 2と外部とを連通する状態で中空部22毎に設けられたスリット23とからなっ ている。そして、中空部22とスリット23とで所要の音を吸音するレゾネータ を構成している。
【0012】 これらスリット23相互の間隔(以下、スリット間隔と記す)a1 (mm)は、前 述した式(1) の条件を満たすように、すなわちレゾネータが吸音する音の波長λ (mm)の1/4と略等しいか、それより小さくなるように形成されている。また各 スリット23は、雨仕舞いの点を考慮して例えば各中空部22の幅B1 方向の一 端からパネル体11の表面に向けて略垂直に設けられている。 ここでスリット間隔a1 を波長λの1/4以下に設定するのは、そのように設 定することで、所定の音に対して高い吸音減衰効果を有するレゾネータ型防音パ ネルが得られることが実験結果より明らかとなったためである。
【0013】 すなわち図3に示したように、スリット間隔a1 を変化させて吸音率の変化を 調べた結果、スリット間隔a1 が波長λの1/4以下であると高い吸音率が維持 され、反対にスリット間隔a1 が波長λの1/4より大きいと吸音率が著しく低 下することがわかったためである。 なお、図中実線はレゾネータ型防音パネルが吸音する音の中心周波数を518 Hzと設定した場合であり、一点鎖線は吸音する音の中心周波数を660Hzと 設定した場合である。
【0014】 一方、中空部22とスリット23との位置関係は、レゾネータが吸音する音の 周波数及び吸音率に関係しないことも実験結果からわかっている。 換言すると、スリット間隔a1 を吸音する音の波長λの1/4以下とすれば、 スリット23を中空部22のいずれの位置に形成しても、高い吸音減衰効果を有 するレゾネータ型防音パネルが得られることが明らかとなっている。
【0015】 したがって、図1及び図2に示したようにスリット23を各中空部22の幅B 1 方向の一端からパネル体11の表面に向けて形成した場合でも、スリット間隔 a1 を吸音する音の波長λの1/4以下と設定しているので、所定の音に対して 高い吸音減衰効果を有し、かつ雨仕舞いの点も考慮された優れたレゾネータ型防 音パネルが得られることとなる。
【0016】 図4は本実施例のレゾネータ型防音パネルと、従来型のレゾネータ型防音パネ ルの中心周波数(Hz)における垂直入射方吸音率を調べた結果である。なお、 図中○は本実施例のレゾネータ型防音パネル、●は従来型のレゾネータ型防音パ ネルであり、いずれもスリット間隔a1 、スリット間隔aが吸音する音の波長λ の1/4以下に形成された場合を示している。 図4の結果から明らかなように、本実施例のレゾネータ型防音パネルと従来の レゾネータ型防音パネルとは、一番高い吸音効果を示す周波数が略等しく、しか もその周波数における吸音率の差異は見られない。
【0017】 この結果からも、スリット間隔a1 を吸音する音の波長λの1/4以下に設定 すれば、中空部22とスリット23との位置関係に関係なく所定の音に高い吸音 減衰効果を有するレゾネータ型防音パネルが製造されることがわかる。つまり、 スリット間隔a1 を波長λの1/4以下とすれば、中空部22に対するスリット 23の形成位置を自由に設定することができるので、図1及び図2に示したよう な雨仕舞いの点を考慮した優れたレゾネータ型防音パネルを製造することも可能 となる。
【0018】 以上のように本実施例のレゾネータ型防音パネルによれば、スリット23を吸 音する音の波長λの1/4以下のスリット間隔a1 で形成しているので、所定の 音に高い吸音減衰効果のあるものとすることができる。しかも、中空部22に対 するスリット23の形成位置を自由に設定することができるので、雨仕舞いや意 匠性等を考慮したものを形成することができる。 したがって、手間がかかることなく低いコストで製造可能な優れたレゾネータ 型防音パネルを実現することができる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のレゾネータ型防音パネルによれば、スリットを吸 音する音の波長λの1/4以下のスリット間隔で形成しているので、所定の音に 高い吸音減衰効果を有するものとすることができる。しかも、中空部に対する前 記スリットの形成位置を自由に設定することができるので、雨仕舞いや意匠性等 を考慮したものを形成することができる。 したがって、手間がかかることなく低いコストで製造可能な優れたレゾネータ 型防音パネルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレゾネータ型防音パネルの一例を示し
た断面図である。
【図2】図1におけるパネル体の要部の拡大断面図であ
る。
【図3】スリット間隔を変えた場合のレゾネータ型防音
パネルの吸音率の変化を示したグラフである。
【図4】異なるスリット形成位置のレゾネータ型防音パ
ネルによる吸音率の測定結果を示したグラフである。
【図5】従来のレゾネータ型防音パネルの形状の一例を
示す断面図である。
【図6】図5における要部断面図である。
【符号の説明】
21 パネル体 22 中空部 23 スリット a1 スリット間隔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数の細長い中空部を形成したパ
    ネル体の片面側に、その各中空部と外部とを連通するス
    リットをおのおの形成して、該スリットと前記中空部と
    で所定の音を吸音するレゾネータを構成するレゾネータ
    型防音パネルにおいて、 前記スリットの間隔は、前記吸音する音の波長の1/4
    以下に形成されていることを特徴とするレゾネータ型防
    音パネル。
JP1993052951U 1993-09-02 1993-09-02 レゾネータ型防音パネル Expired - Lifetime JP2574266Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020079509A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 Jfe建材株式会社 遮音パネル及び遮音壁

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58117158A (ja) * 1981-12-30 1983-07-12 株式会社竹中工務店 ブロツクレゾネ−タ−

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