JPS58117158A - ブロツクレゾネ−タ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、吸音効果を有した建築用ブロック１（関する
ものである。

通だのブロックは、周知の通り、その外表面で音をよく
反射させるので、高い吸音効果を期待することはできな
い。そのため、かかるブロックを壁材として使用してい
る建造物内で講演や音楽の演奏等を行なった場合、残響
が適切に吸収されず、音智効果が悪くなるという問題点
を有している。

本発明の発明首はかかる不都合を解消すべく鋭意研究を
重ねた結果、この橋のブロックは内部に空洞を有してい
るのカブ一般的であるため、この空洞をスリットを介し
て外表面に開口させさえ−「れば、該スリットと前記空
洞とによって、特定局波数の音のエネルギーを共鳴によ
り内部１ζ取り込んで減衰させる機能を有したいわゆる
ヘルムホルツの共鳴器を構成することができるという事
実を見い出した。

本発明はこのような知見に基いてなされたもので、建築
用ブロックにおける内部の空洞をスリットを介して外表
面１こ開口させること盛こよって、吸音率の高い壁体を
容易３こ構成することができるようにしたブロックレゾ
ネータ−を提供するものである。

以下、まず本発明の原理Ｅこつぃて図面を診照して説明
する。

第１図は、本発明艮かかるブロックレゾネータ−の−基
本例を示したものであり、建築用ブロック１の内部に空
洞１ａ・・・がそれぞれ設けられており、各空洞はそれ
ぞれスリット１ｂ・・・を介して外表ｒＭＩＣに開口さ
せである。

このような構成のブロックｌであれば、そのＬ１１端面
を何らかの手段により閉塞することに〔ｆｏ　’共振周
波数、Ｃ！音速、ＳＩ開口端断面禎（ｈＸｄ）　１．ｌ
ｅ＝頚部（スリット）の長さＩ！＋ｃ一定の係数をかけ
た値、■＝空洞容積〕の式で求められる周波数　　の音
響に共鳴しこれを吸収するヘルムホルツの共鳴器として
の機能を果たすことになる。すなわち、このブロック１
は、その上、下端向を閉塞することによつて吸音用の共
鳴器を構成すること擾こなるので、このブロック１を壁
体の一部または全部３４組込むことによって該壁体に吸
音機能を持たせることができる。したがっである特定の
音響を吸収したいときには、該音響の周波数に共鳴する
よう艮８（開口端断面積）、ｌ〔頚部（スリット）の長
さ〕または■（空洞容積）を設定したブロック１を壁体
に組込めばよいが、単一のブロック１だけでは所望の音
響を吸収できるだけの８、ｌあるいはＶを確保すること
ができない場合には、複数のブロックｌを組合せて１つ
の共鳴器を構成し、この共鳴器を所要個数壁体に０組込
むようにすればよい。

続いて、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明
する。

第４図はチャペルの内部を示す断面隋であり２は屋根、
８はステンドグラス配設部、４は内壁５は床をそれぞれ
示している。このチャペルの内壁４は多数のコンクリー
ト製ブロックを積み上げて構築したものであり、この内
壁４に、本発明に係るブロック１′を用いて構成した第
１の共鳴器６（図中区部参照）と、同じく本発明Ｉこ係
るブロック１′、１“を用いて構成した第２の共鳴器７
（図中区部参照）とを組込んである。第１の共鳴器６は
、第５図〜第７図に示すように、空洞８ａ・・・を有し
た通常のブロック８上に前記ブロック１′を載設すると
ともに、このブロック８上に、空洞１１ａにモルタル１
２を充填してなるブロック１１を載設してなるもので、
前記ブロック１′はその空＠１′ａ・・・を上、下げ法
の短いスリット１′ｂ・・・を介して外表ＬＩｉｔ’ｃ
に開口させである。しかして、この第１の共鳴器６の空
洞容積Ｖは前記ブロック１１１８の各空洞容積を加え合
せたものになっており、この空洞容積Ｖ、スリット１１
ｂ・・・の長さｌおよび開口端断面積８は１２０■２用
慶ζ設定しである。つまり、この第１の共鳴器６は、主
としてｔ２ｏａｚ　＠後の音のエネルギーを共鳴により
内部に取り込んで減衰させる機能を有している。ちなみ
に、この第１の共鳴器６は前記内壁４の１５０個所に散
在させである。−万、第２の共鳴器７は、前記ブロック
１／／を２段に積み上げるとともに、上段のブロックｌ
／／上に前記ブロック１１を載設してなるもので、前記
ブロック１〃　はその空洞１＃　＠　、・・をスリット
１′ｌｂ・・・を介して外表面１“Ｃに開口させである
。また前記空洞１！／ａ内の一部には該空洞１〃ａの容
積を調節するためのモルタル１８が充填しである。しか
して、この第２の共鳴器７の空洞容積Ｖおよび開口端断
面積８は２つのブロック１ｔｐ、１ｅｔ　　の各空洞容
積および各開口電断面積をそれぞれ加え合せたものにな
っており、この空洞容積ｖ１開口端断ｒｋＵ４１１１８
およびスリット１′ｂの長さｌは５００ＨＺ用に設定し
である。つまり、この第２の共鳴器７は、主として５０
０Ｈｚ　６’ｌ後の音のエネルギーを共鳴Ｉこより内部
１こ取り込んで減衰させる機能を有している。ちなみｌ
こ、この第２の共鳴器７は前記内壁４の４５０個所個所
数在させである。なお、乙のチャペルの内壁４を構成す
る各ブロック１′、１“、８１１・・・の外表面１／　
Ｃ，１／／　Ｃ、８ｃ　１１１　ｃ・・・は組織を破断
することによって形成した凹凸面をなしている。

このような構成のチャペルであれば、゛共鳴器６．７の
存在によってその内ｑ　４　＋こ適正な吸音効果を発揮
させることができる。そのため、例えば牧師の説教やパ
イプオルガンの演奏音等が耳ぎわすな残響音のために聞
きぐるしくなるという不都合をなくすことができ、内部
の音響効果を飛躍的Ｉζ向上させることができるもので
ある。

なお、ブロックの基本構成は前記のものに限られないの
は勿論であり、例えば、空洞を２つあるいは４つ以上有
するもの着こする等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形が可能でゐろ。

また、ブロックの外表ｍｌは、平担なものであっても凹
凸のあるものであってもよいが、前記実施例のよう憂こ
凹凸のあるものにすれば、その外表面で音を乱反射させ
ることができるので、その点からも音譬効果の向上に貢
献できろことになる。

さら１こ、本発明に係るブロックを用いて共鳴器を構成
する場合の組合せも前述のものに限られないのは勿論で
ある。

また、本発明に係るブロックの用途も、前記実施例のも
のに限られず、建造物内Ｉζおける多様な人声や音響等
の吸音に利用でき、さらＩζは、防音壁としての利用も
可能である。

なお、前記実施例ではブロックの空洞内に毫ルタｐを充
填することｋより該空洞の容積を調節するようにしてい
るが１本発明はかならずしもこのよう１！に４０に限ら
れないのは勿論であシ、例えば、モｐり、＆に代えて砂
等の充填材を用いて空洞の容積を調節してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本発明の原理説明図である。 第４図〜第１０図は本発明の一実施例を示し、第４図は
断面図、第５図は要部を示す部分正面図、第６図は第５
図におけるＭ−Ｖｌ線断面図第７図は第５図におけるｖ
ｌ−■線断面図、第８図は要部を示す部分正面図、第９
＃Ｉ！Ｊは第８図におけるＷ−ＩＩＸ線断面図第１０図
は第８図におけるＩ−Ｘ線断面図である。 １、？、　！’−−−−ブロック １　＆、　ｌ／ａ％！’ａ−−−−−空洞１’ｂ、１／
１）％ｆ１：１・・・・−スリットＩＱ、１１０、ｆＯ
・・・−・外表面 代理人　弁理士　赤澤−博

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 内部に空洞を有する建築用ブロックにおいて該空洞を外
   表面に開口させるスリットを設けたことを特徴とするブ
   ロックレゾネーター。