JPH0476000B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0476000B2 JPH0476000B2 JP9945886A JP9945886A JPH0476000B2 JP H0476000 B2 JPH0476000 B2 JP H0476000B2 JP 9945886 A JP9945886 A JP 9945886A JP 9945886 A JP9945886 A JP 9945886A JP H0476000 B2 JPH0476000 B2 JP H0476000B2
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- JP
- Japan
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- tunnel
- blasting
- noise
- partition walls
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- Prior art date
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- Expired
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Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
《産業上の利用分野》
この発明は、トンネル内部で発破掘削を行なう
工事において、坑口から大きな発破騒音が放射さ
れるのを防止するための方法に関する。
工事において、坑口から大きな発破騒音が放射さ
れるのを防止するための方法に関する。
《発明の背景》
発破掘削によるトンネル工事においては、坑口
近くに人家がある場合、坑口から放射される発破
騒音が問題になる。坑口からある程度離れた点で
発破騒音を測定してみた結果、100Hz以下の低周
波の音圧が大きく、可聴周波数以下の超低周波の
音圧レベルも相当大きいことが分つた。このよう
な発破騒音はある程度以上パワーが大きいと、生
理的および心理的な影響を与える恐れがある。し
かし従来、トンネル坑道から放射される発破騒音
を伝搬過程で十分低減させるような対策は採られ
ていなかつた。
近くに人家がある場合、坑口から放射される発破
騒音が問題になる。坑口からある程度離れた点で
発破騒音を測定してみた結果、100Hz以下の低周
波の音圧が大きく、可聴周波数以下の超低周波の
音圧レベルも相当大きいことが分つた。このよう
な発破騒音はある程度以上パワーが大きいと、生
理的および心理的な影響を与える恐れがある。し
かし従来、トンネル坑道から放射される発破騒音
を伝搬過程で十分低減させるような対策は採られ
ていなかつた。
そこで本発明者らは、坑口から放射される発破
騒音を低減させる対策として、トンネル内に遮音
壁を設けて密閉する方法を実験してみた。つまり
遮音壁でトンネルを塞ぐのである。
騒音を低減させる対策として、トンネル内に遮音
壁を設けて密閉する方法を実験してみた。つまり
遮音壁でトンネルを塞ぐのである。
この方法では、発破の爆風圧に耐える堅牢な遮
音壁を設けなければならず、また音響エネルギー
を十分に減衰させるためにも厚い遮音壁を必要と
する。具体的には、厚さ50cmのコンクリート製遮
音壁で塞いだところ、坑口から放射される騒音レ
ベルを期待値に下げることができた。
音壁を設けなければならず、また音響エネルギー
を十分に減衰させるためにも厚い遮音壁を必要と
する。具体的には、厚さ50cmのコンクリート製遮
音壁で塞いだところ、坑口から放射される騒音レ
ベルを期待値に下げることができた。
しかし上記の方法では、厚い遮音壁を設けるの
が面倒であるというだけでなく、これでトンネル
を塞いでしまうため、作業員の出入りや機材の運
搬が行なえないという問題がある。現実的には、
人が出入りできるようにするため、遮音壁を扉式
にしなければならない。そして扉構造で、大きな
爆風圧に耐え、十分な遮音特性を有し、しかも開
閉が容易である、といつた要求を満たさなければ
ならない。これを少い経費で実現するのは非常に
困難である。
が面倒であるというだけでなく、これでトンネル
を塞いでしまうため、作業員の出入りや機材の運
搬が行なえないという問題がある。現実的には、
人が出入りできるようにするため、遮音壁を扉式
にしなければならない。そして扉構造で、大きな
爆風圧に耐え、十分な遮音特性を有し、しかも開
閉が容易である、といつた要求を満たさなければ
ならない。これを少い経費で実現するのは非常に
困難である。
《発明の目的》
この発明は上述した技術的背景に鑑みなされた
もので、その目的は、少ない経費で容易に実施で
き、作業員や機材の運搬の妨げにならず、しかも
実用上十分な騒音防止効果が得られるトンネル工
事における発破騒音の防止方法を提供することに
ある。
もので、その目的は、少ない経費で容易に実施で
き、作業員や機材の運搬の妨げにならず、しかも
実用上十分な騒音防止効果が得られるトンネル工
事における発破騒音の防止方法を提供することに
ある。
《発明の概要》
そこでこの発明では、発破現場から坑口までの
間の適宜個所に少なくとも2つの仕切壁を所定間
隔をおいて設けるとともに、これら仕切壁に小さ
な開口断面積の開口部を設け、これら仕切壁で囲
まれた空間を消音用膨張室として作用させ、坑口
から放射される発破による音響パワーを低減させ
るようにした。
間の適宜個所に少なくとも2つの仕切壁を所定間
隔をおいて設けるとともに、これら仕切壁に小さ
な開口断面積の開口部を設け、これら仕切壁で囲
まれた空間を消音用膨張室として作用させ、坑口
から放射される発破による音響パワーを低減させ
るようにした。
《実施例》
図はこの発明の方法を実施したトンネル内部の
概要を示している。
概要を示している。
10は断面積60m2程度のトンネルで、12はそ
の坑口を示している。発破はこのトンネル10の
奥で行なわれる。
の坑口を示している。発破はこのトンネル10の
奥で行なわれる。
14a,14bはそれぞれ厚さ15cmのコンクリ
ート製の仕切壁で、2つの仕切壁14aと14b
は10m程度の間隔をおいて設けられている。
ート製の仕切壁で、2つの仕切壁14aと14b
は10m程度の間隔をおいて設けられている。
仕切壁14a,14bにはそれぞれ開口断面積
2m2程度の開口部16a,16bが設けられてお
り、これら開口部16a,16bにはそれぞれダ
クト18a,18bが連接されている。ダクト1
8a,18bはそれぞれ長さ5m程度のコンクリ
ート製で、仕切壁14a,14bの両側に約
2.5mずつ突出している。
2m2程度の開口部16a,16bが設けられてお
り、これら開口部16a,16bにはそれぞれダ
クト18a,18bが連接されている。ダクト1
8a,18bはそれぞれ長さ5m程度のコンクリ
ート製で、仕切壁14a,14bの両側に約
2.5mずつ突出している。
ダクト18a,18b内は人が出入りできる
が、さらに大きな機材などを出し入れするため
に、仕切壁14a,14bには鉄製の扉20a,
20bが設けられている。
が、さらに大きな機材などを出し入れするため
に、仕切壁14a,14bには鉄製の扉20a,
20bが設けられている。
発破を行なう場合、扉20a,20bはしつか
りと閉じておく。しかしトンネル10は仕切壁1
4a,14bで塞がれているわけではなく、ダク
ト18a,18bを通じて内外が連通している。
発破によつて生じた音響パワーはダクト18b,
18aを通つて坑口12から外部に放射される。
この時仕切壁14a,14bおよびダクト18
a,18bは膨張型消音器として作用し(仕切壁
14a,14bで囲まれた空間が膨張室となる)、
ここを通過する際に音圧は大きく減少し、坑口1
2から外部に放射される発破騒音が小さくなる。
りと閉じておく。しかしトンネル10は仕切壁1
4a,14bで塞がれているわけではなく、ダク
ト18a,18bを通じて内外が連通している。
発破によつて生じた音響パワーはダクト18b,
18aを通つて坑口12から外部に放射される。
この時仕切壁14a,14bおよびダクト18
a,18bは膨張型消音器として作用し(仕切壁
14a,14bで囲まれた空間が膨張室となる)、
ここを通過する際に音圧は大きく減少し、坑口1
2から外部に放射される発破騒音が小さくなる。
膨張型消音器としての特性は、仕切壁14a,
14bの間隔およびこの部分のトンネル断面積、
ダクト18a,18b(開口部16a,16b)
の開口断面積と長さによつて変化する。従つて、
発破騒音の周波数スペクトルに合せてこれらを設
定することで、十分に大きな消音効果が得られ
る。また、仕切壁の数をさらに増やし、それぞれ
の開口部の開口断面積を変えたりし、必要な周波
数領域に亘つて必要な消音効果を得ることもでき
る。
14bの間隔およびこの部分のトンネル断面積、
ダクト18a,18b(開口部16a,16b)
の開口断面積と長さによつて変化する。従つて、
発破騒音の周波数スペクトルに合せてこれらを設
定することで、十分に大きな消音効果が得られ
る。また、仕切壁の数をさらに増やし、それぞれ
の開口部の開口断面積を変えたりし、必要な周波
数領域に亘つて必要な消音効果を得ることもでき
る。
この発明の大きな特徴は、仕切壁でトンネル内
を塞いでいないことである。仕切壁に設けた開口
部やダクトを通じてトンネル内外が連通している
ので、発破による爆風圧もある程度外部に逃げる
ため、仕切壁にはそれほど大きな風圧が加わらな
い。従つて、仕切壁を相当薄くしても問題はな
い。また実施例のように仕切壁に扉を設けても、
これが爆風で破壊される惧れはない。
を塞いでいないことである。仕切壁に設けた開口
部やダクトを通じてトンネル内外が連通している
ので、発破による爆風圧もある程度外部に逃げる
ため、仕切壁にはそれほど大きな風圧が加わらな
い。従つて、仕切壁を相当薄くしても問題はな
い。また実施例のように仕切壁に扉を設けても、
これが爆風で破壊される惧れはない。
《発明の効果》
以上詳細に説明したように、この発明に係るト
ンネル工事における発破騒音の防止方法は、トン
ネル内部に膨張型消音器を構成し、これにより坑
口から放射される発破による音響パワーを低減さ
せるものであるから、仕切壁は比較的簡単な構造
体でよく、人の出入りや機材の運搬のための開口
部や開閉構造を設けることができ、非常に現実
的、実際的な付加工事で坑口からの発破騒音を低
減することができる。
ンネル工事における発破騒音の防止方法は、トン
ネル内部に膨張型消音器を構成し、これにより坑
口から放射される発破による音響パワーを低減さ
せるものであるから、仕切壁は比較的簡単な構造
体でよく、人の出入りや機材の運搬のための開口
部や開閉構造を設けることができ、非常に現実
的、実際的な付加工事で坑口からの発破騒音を低
減することができる。
図はこの発明の一実施例を示すトンネル内部構
造の概略図である。 10……トンネル、12……坑口、14a,1
4b……仕切壁、16a,16b……開口部、1
8a,18b……ダクト、20a,20b……
扉。
造の概略図である。 10……トンネル、12……坑口、14a,1
4b……仕切壁、16a,16b……開口部、1
8a,18b……ダクト、20a,20b……
扉。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 トンネル内部で発破掘削を行なう工事におい
て、発破現場から坑口までの間の適宜個所に少な
くとも2つの仕切壁を所定間隔をおいて設けると
ともに、これら仕切壁に小さな開口断面積の開口
部を設け、これら仕切壁で挾まれた空間を消音用
膨張室として作用させ、坑口から放射される発破
による音響パワーを低減させることを特徴とする
トンネル工事における発破騒音の防止方法。 2 上記開口部にダクトを連接して消音特性を調
整することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載のトンネル工事における発破騒音の防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9945886A JPS62258100A (ja) | 1986-05-01 | 1986-05-01 | トンネル工事における発破騒音の防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9945886A JPS62258100A (ja) | 1986-05-01 | 1986-05-01 | トンネル工事における発破騒音の防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62258100A JPS62258100A (ja) | 1987-11-10 |
JPH0476000B2 true JPH0476000B2 (ja) | 1992-12-02 |
Family
ID=14247871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9945886A Granted JPS62258100A (ja) | 1986-05-01 | 1986-05-01 | トンネル工事における発破騒音の防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62258100A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0462400A (ja) * | 1990-06-29 | 1992-02-27 | Agency Of Ind Science & Technol | 爆発作業方法及びその装置 |
JP4743621B2 (ja) * | 2006-05-11 | 2011-08-10 | 中国電力株式会社 | 防音装置及び防音方法 |
JP5788688B2 (ja) * | 2011-02-25 | 2015-10-07 | 株式会社安藤・間 | トンネルサイレンサ |
JP6299100B2 (ja) * | 2013-07-26 | 2018-03-28 | 株式会社大林組 | トンネル用消音装置及びトンネル用消音方法 |
JP6261942B2 (ja) * | 2013-10-25 | 2018-01-17 | 三井住友建設株式会社 | トンネル低周波音低減装置 |
JP6594629B2 (ja) * | 2015-01-27 | 2019-10-23 | 株式会社錢高組 | 閉空間内の発破音低減装置及び発破音低減方法 |
JP7194321B2 (ja) * | 2017-12-19 | 2022-12-22 | 佐藤工業株式会社 | トンネル発破音の低減方法及び低減装置 |
-
1986
- 1986-05-01 JP JP9945886A patent/JPS62258100A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62258100A (ja) | 1987-11-10 |
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