JPH0748740Y2 - レゾネータ型防音パネル - Google Patents
レゾネータ型防音パネルInfo
- Publication number
- JPH0748740Y2 JPH0748740Y2 JP1990087221U JP8722190U JPH0748740Y2 JP H0748740 Y2 JPH0748740 Y2 JP H0748740Y2 JP 1990087221 U JP1990087221 U JP 1990087221U JP 8722190 U JP8722190 U JP 8722190U JP H0748740 Y2 JPH0748740 Y2 JP H0748740Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- hollow portion
- resonator
- panel body
- soundproof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Building Environments (AREA)
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、交通騒音や工場プラント騒音等に対する防音
壁として好適な防音パネルに関し、より具体的には、レ
ゾネータ型の防音パネルに関するものである。
壁として好適な防音パネルに関し、より具体的には、レ
ゾネータ型の防音パネルに関するものである。
〈従来の技術〉 いわゆる吸音方式の防音パネルとして、共鳴により音の
減衰を図るレゾネータ型の防音パネルがある。レゾネー
タは、所定の中空空間と外部とをスリットを介して連通
させてなるもので、原理は、ヘルムホルツの共鳴箱とし
て知られている。
減衰を図るレゾネータ型の防音パネルがある。レゾネー
タは、所定の中空空間と外部とをスリットを介して連通
させてなるもので、原理は、ヘルムホルツの共鳴箱とし
て知られている。
第５図は、レゾネータ型防音パネルの形状の一例を示す
部分斜視図、第６図はその要部断面図である。図におい
て、パネル体51は、その厚みＴ内に形成された多数の細
長い中空部52と、音の導入面となる片面側に中空部52の
長手方向に沿って形成されて中空部52を外部と連通せし
めるスリット53とを有する形状となっている。このパネ
ル体51において、スリット53とこのスリット53を介して
外部と連通する中空部52とによってレゾネータが構成さ
れている。そして、パネル体51はレゾネータ側、即ちス
リット53の形成面側が騒音源側となるように防音壁とし
て立設される。
部分斜視図、第６図はその要部断面図である。図におい
て、パネル体51は、その厚みＴ内に形成された多数の細
長い中空部52と、音の導入面となる片面側に中空部52の
長手方向に沿って形成されて中空部52を外部と連通せし
めるスリット53とを有する形状となっている。このパネ
ル体51において、スリット53とこのスリット53を介して
外部と連通する中空部52とによってレゾネータが構成さ
れている。そして、パネル体51はレゾネータ側、即ちス
リット53の形成面側が騒音源側となるように防音壁とし
て立設される。
第５図では多数の中空部52を２列に設けた例を示してお
り、スリット53を形成しない他方側は、中空部52を有す
ることによってパネル体51の軽量化に寄与し、さらには
剛性補強の機能をも有している（例えば、特開平2-1364
08号公報参照）。
り、スリット53を形成しない他方側は、中空部52を有す
ることによってパネル体51の軽量化に寄与し、さらには
剛性補強の機能をも有している（例えば、特開平2-1364
08号公報参照）。
かかる構成のレゾネータ型防音パネルにおいて、吸音減
衰する音の周波数帯域及びその効果は、中空部52の形状
及び断面積Ａや、スリット53の幅Ｗ及び中空部52までの
到達長さ、即ちスリット53の両側のスリット形成部51a,
51aによるスリット深さｄ等、各種の要因により異な
る。
衰する音の周波数帯域及びその効果は、中空部52の形状
及び断面積Ａや、スリット53の幅Ｗ及び中空部52までの
到達長さ、即ちスリット53の両側のスリット形成部51a,
51aによるスリット深さｄ等、各種の要因により異な
る。
このレゾネータ型防音パネルは、パネル体51がコンクリ
ート系によって構成されることにより遮音効果を得るこ
とができると共に、レゾネータによる吸音減衰作用によ
って吸音効果も得ることができるため、交通騒音や工場
プラント騒音等に対する防音壁、さらには建築物の壁部
材等として用いられる。
ート系によって構成されることにより遮音効果を得るこ
とができると共に、レゾネータによる吸音減衰作用によ
って吸音効果も得ることができるため、交通騒音や工場
プラント騒音等に対する防音壁、さらには建築物の壁部
材等として用いられる。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、交通騒音や工場プラント騒音等に対する防音
壁においては、壁の上方が開放されていることにより、
騒音源からの音波が壁の頂部をそのまま通過もしくは頂
部で回折するため、必ずしも十分なる防音効果が得られ
ないことになる。
壁においては、壁の上方が開放されていることにより、
騒音源からの音波が壁の頂部をそのまま通過もしくは頂
部で回折するため、必ずしも十分なる防音効果が得られ
ないことになる。
そこで、本考案は、防音壁として用いた場合において、
壁の頂部に到来する騒音に対しても優れた防音効果を得
ることが可能なレゾネータ型防音パネルを提供すること
を目的とする。
壁の頂部に到来する騒音に対しても優れた防音効果を得
ることが可能なレゾネータ型防音パネルを提供すること
を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本考案は、レゾネータ型の
防音パネルにおいて、パネル体の少なくともレゾネータ
側の頂部に、細長い中空部及びこの中空部の長手方向に
沿って形成されて中空部と外部とを連通せしめるスリッ
トからなるレゾネータ構造の円弧状の筒体を設け、この
筒体を押出成形セメント板によってパネル体と一体に構
成したものである。
防音パネルにおいて、パネル体の少なくともレゾネータ
側の頂部に、細長い中空部及びこの中空部の長手方向に
沿って形成されて中空部と外部とを連通せしめるスリッ
トからなるレゾネータ構造の円弧状の筒体を設け、この
筒体を押出成形セメント板によってパネル体と一体に構
成したものである。
〈作用〉 かかる構成のレゾネータ型防音パネルにおいては、レゾ
ネータ構造のパネル体で吸音及び遮音が行なわれると共
に、パネル体の頂部に到来する騒音に対しては同様にレ
ゾネータ構造の円弧状の筒体で吸音又は拡散が行なわれ
ることになる。
ネータ構造のパネル体で吸音及び遮音が行なわれると共
に、パネル体の頂部に到来する騒音に対しては同様にレ
ゾネータ構造の円弧状の筒体で吸音又は拡散が行なわれ
ることになる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は、本考案の一実施例を示す部分斜視図である。
本実施例による防音パネルは、パネル体１とこのパネル
体１の頂部に配された円形に近い円弧状の筒体２とから
構成されている。パネル体１は、その厚み内に形成され
た多数の細長い中空部1a及び音の導入面となる片面側に
中空部1aの長手方向に沿って形成されて中空部1aを外部
と連通せしめるスリット1bからなるレゾネータ構造とな
っており、筒体２も同様に、その厚み内に同心円状に形
成された多数の細長い中空部2a及びスリット1bの形成面
側に中空部2aの長手方向に沿って形成されて中空部2aを
外部と連通せしめるスリット2bからなるレゾネータ構造
となっている。
本実施例による防音パネルは、パネル体１とこのパネル
体１の頂部に配された円形に近い円弧状の筒体２とから
構成されている。パネル体１は、その厚み内に形成され
た多数の細長い中空部1a及び音の導入面となる片面側に
中空部1aの長手方向に沿って形成されて中空部1aを外部
と連通せしめるスリット1bからなるレゾネータ構造とな
っており、筒体２も同様に、その厚み内に同心円状に形
成された多数の細長い中空部2a及びスリット1bの形成面
側に中空部2aの長手方向に沿って形成されて中空部2aを
外部と連通せしめるスリット2bからなるレゾネータ構造
となっている。
このように、レゾネータ型の防音パネルを、パネル体１
の頂部にレゾネータ構造の筒体２を設けた構成としたこ
とにより、パネル体１で吸音及び遮音できると共に、パ
ネル体１の頂部に到来する騒音に対しては円弧状の筒体
２で吸音又は拡散できるため、防音壁として用いた場合
において、壁の頂部に到来する騒音に対しても優れた防
音効果が得られることになる。
の頂部にレゾネータ構造の筒体２を設けた構成としたこ
とにより、パネル体１で吸音及び遮音できると共に、パ
ネル体１の頂部に到来する騒音に対しては円弧状の筒体
２で吸音又は拡散できるため、防音壁として用いた場合
において、壁の頂部に到来する騒音に対しても優れた防
音効果が得られることになる。
パネル体１及び筒体２は、押出成形セメント板によって
例えば一体に形成される。コンクリート系の押出成形方
法においては、パネル体１及び筒体２に中空部1a,2aと
スリット1b,2bを一度（一工程）の成形で形成するため
に、中空部形状を外形とし、スリット1b,2bと同じ幅及
び深さ寸法のスリット形成片を一体に突設せしめたいわ
ゆる中子としての成形型コア（図示せず）が利用され、
これによりパネル体１及び筒体２が一体にかつ中空部1
a,2aとスリット1b,2bが同時に形成される。
例えば一体に形成される。コンクリート系の押出成形方
法においては、パネル体１及び筒体２に中空部1a,2aと
スリット1b,2bを一度（一工程）の成形で形成するため
に、中空部形状を外形とし、スリット1b,2bと同じ幅及
び深さ寸法のスリット形成片を一体に突設せしめたいわ
ゆる中子としての成形型コア（図示せず）が利用され、
これによりパネル体１及び筒体２が一体にかつ中空部1
a,2aとスリット1b,2bが同時に形成される。
このように、パネル体１及び筒体２を押出成形セメント
板によって一体に構成することにより、押出成形セメン
ト板は、良く知られているように、耐久性があり、強度
も大きいことから、従来用いていた金属製の防音壁を取
付ける為の補強材が不要となるので、耐久性の問題を解
決できると共に、防音壁全体の工法をシステム化できる
ため施工性が向上する。しかも防音壁パネル総てが同質
の材料で構成されるので外観が良好となる。
板によって一体に構成することにより、押出成形セメン
ト板は、良く知られているように、耐久性があり、強度
も大きいことから、従来用いていた金属製の防音壁を取
付ける為の補強材が不要となるので、耐久性の問題を解
決できると共に、防音壁全体の工法をシステム化できる
ため施工性が向上する。しかも防音壁パネル総てが同質
の材料で構成されるので外観が良好となる。
かかる構成のレゾネータ型防音パネルを、例えば交通騒
音や工場プラント騒音等に対する防音壁として用いる場
合、第２図に示すように、Ｈ型の支柱３を用いて複数枚
のパネルを結合しつつ立設せしめることにより防音壁を
形成する。第２図において、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は
外側から見た立面図、（Ｃ）は内側から見た立面図、
（Ｄ）は図（Ｂ）の矢視Ｄ−Ｄの断面図である。
音や工場プラント騒音等に対する防音壁として用いる場
合、第２図に示すように、Ｈ型の支柱３を用いて複数枚
のパネルを結合しつつ立設せしめることにより防音壁を
形成する。第２図において、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は
外側から見た立面図、（Ｃ）は内側から見た立面図、
（Ｄ）は図（Ｂ）の矢視Ｄ−Ｄの断面図である。
なお、上記実施例では、パネル体１の頂部に円形に近い
円弧状の筒体２を配するとしたが、第３図に示すよう
に、パネル体１のスリット1bの形成面側の頂部に、中空
部２′ａ及びスリット２′ｂからなるレゾネータ構造の
円弧状の筒体２′を配するように構成しても良い。
円弧状の筒体２を配するとしたが、第３図に示すよう
に、パネル体１のスリット1bの形成面側の頂部に、中空
部２′ａ及びスリット２′ｂからなるレゾネータ構造の
円弧状の筒体２′を配するように構成しても良い。
この防音パネルをＨ型の支柱３の外側に防音壁として立
設した場合の構成を第４図に示す。同図において、
（Ａ）は平面図、（Ｂ）は外側から見た立面図、（Ｃ）
は内側から見た立面図、（Ｄ）は図（Ｂ）の矢視Ｄ−Ｄ
の断面図である。このように、防音パネルをＨ型の支柱
３の外側に立設せしめることにより、外側から支柱３が
見えないため、防音パネルの意匠性をより優れたものと
することができる。
設した場合の構成を第４図に示す。同図において、
（Ａ）は平面図、（Ｂ）は外側から見た立面図、（Ｃ）
は内側から見た立面図、（Ｄ）は図（Ｂ）の矢視Ｄ−Ｄ
の断面図である。このように、防音パネルをＨ型の支柱
３の外側に立設せしめることにより、外側から支柱３が
見えないため、防音パネルの意匠性をより優れたものと
することができる。
〈考案の効果〉 以上詳細に説明したように、本考案によれば、レゾネー
タ型の防音パネルにおいて、パネル体の少なくともレゾ
ネータ側の頂部に、さらにレゾネータ構造の円弧状の筒
体を設け、この筒体を押出成形セメント板によってパネ
ル体と一体に構成したことにより、パネル体では吸音及
び遮音できかつ筒体では吸音又は拡散できるため、防音
壁として用いた場合において、壁の頂部に到来する騒音
に対しても優れた防音効果を得ることができ、しかも押
出成形セメント板は耐久性があり、強度も大きいことか
ら、従来用いられていた金属製の防音壁を取付ける為の
補強材が不要となり、耐久性の問題を解決できると共
に、防音壁全体の工法をシステム化できるため施工性を
向上できることになる。
タ型の防音パネルにおいて、パネル体の少なくともレゾ
ネータ側の頂部に、さらにレゾネータ構造の円弧状の筒
体を設け、この筒体を押出成形セメント板によってパネ
ル体と一体に構成したことにより、パネル体では吸音及
び遮音できかつ筒体では吸音又は拡散できるため、防音
壁として用いた場合において、壁の頂部に到来する騒音
に対しても優れた防音効果を得ることができ、しかも押
出成形セメント板は耐久性があり、強度も大きいことか
ら、従来用いられていた金属製の防音壁を取付ける為の
補強材が不要となり、耐久性の問題を解決できると共
に、防音壁全体の工法をシステム化できるため施工性を
向上できることになる。
第１図は、本考案の一実施例を示す要部斜視図、 第２図は、一実施例の防音パネルを用いた防音壁の構成
図、 第３図は、本考案の他の実施例を示す要部斜視図、 第４図は、他の実施例の防音パネルを用いた防音壁の構
成図、 第５図は、レゾネータ型防音パネルの形状の一例を示す
部分斜視図、 第６図は、その要部断面図である。 １……パネル体,1a,2a……中空部,1b,2b……スリット,2
……円弧状の筒体,3……Ｈ型支柱。
図、 第３図は、本考案の他の実施例を示す要部斜視図、 第４図は、他の実施例の防音パネルを用いた防音壁の構
成図、 第５図は、レゾネータ型防音パネルの形状の一例を示す
部分斜視図、 第６図は、その要部断面図である。 １……パネル体,1a,2a……中空部,1b,2b……スリット,2
……円弧状の筒体,3……Ｈ型支柱。
Claims (1)
- 【請求項１】パネル体に細長い中空部を形成し、この中
空部と外部とを前記パネル体の片面側に形成したスリッ
トで連通せしめた構造のレゾネータ型防音パネルであっ
て、 前記パネル体の少なくとも前記片面側の頂部に、細長い
中空部及びこの中空部の長手方向に沿って形成されて前
記中空部と外部とを連通せしめるスリットからなるレゾ
ネータ構造の円弧状の筒体を有し、 前記筒体は押出成形セメント板によって前記パネル体と
一体に構成されたことを特徴とするレゾネータ型防音パ
ネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990087221U JPH0748740Y2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | レゾネータ型防音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990087221U JPH0748740Y2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | レゾネータ型防音パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0446115U JPH0446115U (ja) | 1992-04-20 |
| JPH0748740Y2 true JPH0748740Y2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=31819393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990087221U Expired - Fee Related JPH0748740Y2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | レゾネータ型防音パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0748740Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0978539A (ja) * | 1995-09-14 | 1997-03-25 | Sekisui Jushi Co Ltd | 吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体 |
| JP3736790B2 (ja) | 2000-04-21 | 2006-01-18 | 三菱重工業株式会社 | アクティブ遮音壁 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5938517U (ja) * | 1982-09-02 | 1984-03-12 | 株式会社ブリヂストン | 防音装置 |
| JPH02136408U (ja) * | 1989-04-17 | 1990-11-14 |
-
1990
- 1990-08-21 JP JP1990087221U patent/JPH0748740Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0446115U (ja) | 1992-04-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |