JPH0715929Y2 - 防音パネル - Google Patents

防音パネル

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JPH0715929Y2
JPH0715929Y2 JP1988032210U JP3221088U JPH0715929Y2 JP H0715929 Y2 JPH0715929 Y2 JP H0715929Y2 JP 1988032210 U JP1988032210 U JP 1988032210U JP 3221088 U JP3221088 U JP 3221088U JP H0715929 Y2 JPH0715929 Y2 JP H0715929Y2
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JP
Japan
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plate
panel
slit
adjusting rod
soundproof
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JP1988032210U
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JPH01143815U (ja
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浩造 宮崎
守行 金子
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Nozawa Corp
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Nozawa Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は交通騒音や建物内外での騒音を吸音,遮音する
に好適な防音パネルに関する。
〈従来の技術及びその課題〉 高速道路や新幹線等に隣接する地域に、所謂交通騒害を
防止する為のパネルが用いられる。この種のパネルは吸
音側にスリットやパンチング等の孔開け処理をしたアル
ミ板,合板等の型枠を主たる構成材とし、その内部内に
ロックウールやグラスウール等の吸音材を充填して形成
される。該パネルは型枠自体の耐久性は大きいものの、
パネル内部に充填されたグラスウール,ロックウール等
吸音材は耐久性に乏しく、経年変化によって縮小等劣化
し、その結果吸音効果を著しく低下させる。しかもパネ
ル自体の剛性は小さい為に支持柱等のスパンを短くしな
ければならず、その分丈取付施工に手間がかかる。
一方建物内外での騒音を防止する為、遮音効果の大きい
部材、例えばプレキャストコンクリート板に吸音効果の
大きい部材、例えばロックウール,グラスウール等を一
体的に組込んで構造壁材として用いる場合がある。
この構造壁材は、遮音効果のある構造部材に対して現場
で吸音部材を取付ける為、現場における施工手間がかか
り、又厚さ自体も厚くなる等不都合な点が多い。更に上
記交通騒音,建築内外での騒音を防止する為に用いられ
る上記パネルや構造壁材は、何れも吸音効果をロックウ
ール,グラスウールの吸音特性によって規制されてしま
い、騒音源に対応して自由に吸音設計を行うことは難し
く、使用範囲が挟められていた。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本考案者は、耐久性に優れ且つ高強度である押出
成形セメント板,PC板等の板状パネルに対してその面内
長手方向に複数の中空孔を並設し、外パネルの何れか一
面側からこの中空孔の略中央にスリットを入れて中空孔
と板状パネルの外部とを連通させた首部を形成するとと
もに、スリットに調整棒を装着することにより該首部の
連通幅を広挟調整可能に成したものである。
〈作用〉 すなわち本考案の防音パネルは、押出成形板,PC板等が
本来的に有する遮音効果と首部を介してパネル外部と連
通した中空孔による吸音効果とによって、より高い防音
性能を発揮させるものである。しかも首部の連通幅を広
挟調整可能に構成したことによって各種騒音源に対応し
た吸音設計が現場等において、自由かつ簡単に行うこと
が可能となる。
〈実施例〉 以下図面に基づき本考案の防音パネルを詳細に説明す
る。
第1図は板状パネル1の一部省略斜視図である。
この板状パネル1は、例えばセメントを合成繊維,無機
繊維等と混練して形成した石綿セメントを押出成形した
所謂押出成形セメント板や、又所定の型枠内にて予めコ
ンクリートを打設して形成されたPC板から成る。
よって板状パネル1自体は、その材料的特性からして遮
音特性が大きいものである。
上記板状パネル1において、その面内長手方向には複数
の中空孔11,11を並設する。中空孔11,11を形成する手段
としては押出成形セメント板とPC板との場合では異な
り、例えば押出成形セメント板の場合においては、押出
ダイス内に所定数の中空孔形成部材を配置し、石綿セメ
ントを押出せば、その中空孔形成部材の外形に対応した
断面形状の中空孔11が形成される。
上記板状パネル1の何れか一面側、例えば片面12側から
中空孔11の略中央にスリット13を入れる。このスリット
13は板状パネル1の形成時に中空孔11とともに形成して
もよく、又板状パネルが所定の強度を発現した後に所定
厚の鋸にて削成してもよい。該スリット13は中空孔11の
長手方向に亘って形成され、中空孔11と板状パネル1の
外部とを連通する首部14が夫々形成される。
上記スリット13は全ての中空孔11に対して設ける必要は
なく、1つおきに設けたり、又場合によっては2つおき
にとばした間隔の中空孔11として設けることも可能であ
る。
一方第2図は調整棒2の一実施例を示す一部省略斜視図
である。この調整棒2は、上記スリット13の長手方向に
亘って装着されるもので一対の把持部21と22と、これら
を繋ぐ隔て板23とからなる。
隔て板23は、例えばその中央にV溝23aが形成されて、
このV溝23aを中心に所定の角度で折曲できる構造とな
っている。
従って、両把持部21と23間に形成された連通幅24を所望
する間隔にするには、前記隔て板23を所定の角度まで折
曲すればよい。把持部21,22は側壁21a,22a、上辺21b,22
b、下辺21c,22cによって各々略コ状を成し、夫々相背向
した状態に形成される。これ等上辺21b,22bと下辺21c,2
2c間には後述する如く首部14が嵌め込れられる。
又第3図は調整棒2の他の実施例を示すもので、この調
整棒2では、隔て板25を可撓性材で形成したり、又嵌め
込み式の伸縮構造に形成している。
従って連通幅を所望する間隔にするには、可撓性を利用
し又は嵌め込み状態を解放することで隔て板25自体を伸
長又は縮小させればよい。
しかも把持部21,22の下辺21c,22cに切起し辺26を形成し
ておくことで、把持部21,22の首部14における定着を確
実なものにすることができる。よって所望の間隔に設定
した連通幅が維持されることになる。第4図は、上記板
状パネル1の各スリット13に各調整棒2を装着した状態
を示す一部省略斜視図である。通常調整棒2は、スリッ
ト13が開口されたパネル端面1aからスライド状態に装着
させる。すなわち把持部21と22とで首部14の両側を挟
み、その状態で調整棒2を長手方向に沿って圧入させ
る。すると上辺21b,22b及び下辺21c,22cは首部14の両側
を圧締した状態で装着される。第3図に示した調整棒2
を用いる場合には、隔て板25を伸縮させて所望する連通
幅24と成し、又首部14の厚さに応じて切起し辺26を切起
して上記同様圧入していけばよい。
第5図は、上記の装着施工によって板状パネル1の首部
14に調整棒2を装着させた状態の断面概略図である。す
なわち調整棒2の隔て板25を調整して連通幅24を狭くす
る。又第6図では隔て板25を引き伸ばして連通幅24を拡
げた状態で装着したものである。
次に実測データをもとに上記構成の防音パネルの防音効
果を説明する。
第7図は、防音パネルの吸音率実測データを示すグラフ
図である。すなわち防音パネル(イ)と(ロ)における
中心周波数(Hz)における垂直入射吸音率を示すもので
ある。ここで、吸音率とは入射音のエネルギーと入射音
から反射音エネルギーを差引いた残りとの比を表すもの
で、吸音率自体は周波数によって大きく相異する。防音
パネル(イ)は首部の厚さがt1であり、又連通幅はd1
ある。一方防音パネル(ロ)は首部の厚さがt2であり、
連通幅はd2のものである。この場合連通幅d1:d2は、約
4:1の比率に形成してある。上記2つの防音パネル
(イ),(ロ)の吸音率を比較検討するに、(ロ)の場
合は(イ)よりも低い中心周波数(Hz)において吸音率
が高くなることがわかる。一方第8図は、更に異なる防
音パネル(ハ),(ニ),(ホ)による吸音率の実測デ
ータを示すグラフ図である。防音パネル(ハ),
(ニ),(ホ)は何れも中空孔の幅w及び首部の厚さt
は同じであるが、(ハ)においては異なる連通幅d3,d4
を交互に設けたものであり、又(ニ)は連通幅d4を中空
孔に対し1つおきに設け、更に(ホ)は連通幅d3も同じ
く1つおきに設けたものである。この連通幅d3とd4の比
は約1:7の割合で形成されている。上記グラフ図からわ
かる様に吸音パネル(ハ)においては、吸音率の高い山
が2つあり、これは夫々連通幅d3,d4による効果であ
り、又防音パネル(ニ)は、上記(ハ)の連通幅d4と等
しい周波数(Hz)において高い吸音効果を示す。更に防
音パネル(ホ)では同様に(ハ)の連通幅d3による吸音
効果と同様の効果を示している。
以上の如く連通幅の数及び幅の広挟に応じ周波数に対応
して高い吸音率を得ることができる。換言すれば調整棒
の連通幅を予め所望の幅に可変させておくことで、騒音
源となっている周波数に対応した最高の吸音率を得るこ
とができる。
第9図は、上記板状パネル1の他の実施例を示すもの
で、この板状パネル1においては容積の異なる中空孔を
適宜形成し、且つ又スリットの幅も異なる幅に形成した
ものである。よって調整棒との組合せで、より自由度の
大きい防音パネルを構成することが可能となる。
〈考案の効果〉 以上説明した様に本考案の防音パネルは板状パネル自体
が持つ遮音性能と、中空孔及びその首部による吸音効果
によって高い吸音,遮音効果を発揮できる。更に調整棒
による吸音率の可変及び把持部によって形成される連通
幅は予め所望する間隔に設定しておけるので、騒音源に
対応した正確な吸音特性を発揮できることになる。しか
も板状パネル自体は押出成形セメント板やPC板から成る
もので、耐久性が大きく、スパンの大きい単位壁体に形
成できる為、施工手間もそれ程要することはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、板状パネルを説明する一部省略斜視図、 第2図は、調整棒の一部省略斜視図、 第3図は、他の実施例の調整棒を説明する一部省略斜視
図、 第4図は、板状パネルに調整棒を装着した状態を示す一
部省略斜視図、 第5図及び第6図は、連通幅を調整した状態の防音パネ
ルを説明する断面概略図、 第7図及び第8図は、本考案の防音パネルによる吸音率
の実測データを説明するグラフ図、 第9図は、他の実施例の板状パネルを説明する図であ
る。 1…板状パネル,11…中空孔,12…片面,13…スリット,14
…首部,2…調整棒,21,22…把持部,23,25…隔て板,24…
連通幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状パネルの面内長手方向に複数の中空孔
    を並設し、 該板状パネルの何れか一面側から前記中空孔の略中央に
    スリットを入れて該中空孔と板状パネルの外部とを連通
    させた防音パネルにおいて、 前記スリットには、その長手方向に亘って、隔て板で支
    持された一対の把持部間に連通幅を形成してなる調整棒
    が装着されたもので、 前記調整棒は、隔て板を伸縮させることで所定の連通幅
    に構成できることを特徴とする防音パネル。
JP1988032210U 1988-03-11 1988-03-11 防音パネル Expired - Lifetime JPH0715929Y2 (ja)

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JP1988032210U JPH0715929Y2 (ja) 1988-03-11 1988-03-11 防音パネル

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JPH01143815U JPH01143815U (ja) 1989-10-03
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JPS6231522U (ja) * 1985-08-12 1987-02-25

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JPH01143815U (ja) 1989-10-03

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