JP2835014B2 - 防音ユニット - Google Patents

防音ユニット

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JP2835014B2
JP2835014B2 JP7126259A JP12625995A JP2835014B2 JP 2835014 B2 JP2835014 B2 JP 2835014B2 JP 7126259 A JP7126259 A JP 7126259A JP 12625995 A JP12625995 A JP 12625995A JP 2835014 B2 JP2835014 B2 JP 2835014B2
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soundproofing
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soundproof
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義博 太田
光男 佐藤
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NIPPON GAISHI KK
Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路用防音壁等に使用
される防音性能、強度、安全性に優れ、電波障害を生じ
ない防音ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路用防音壁等に使用される従来一般の
防音パネルとしては、図6に示されるように前面に開口
部30が形成された金属製の枠材31の内部に、グラスウー
ルやロックウール等よりなる吸音材32を取り付けたもの
が知られている。このような防音パネルは、所定の間隔
で設置されたH型支柱間に落とし込むことにより防音壁
を構成するのであるが、金属製の枠材31を使用している
ために電波障害が発生することがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決し、防音壁を構成した際に電波障害
が生ずることがなく、しかも防音性能、強度、安全性に
優れた防音ユニットを提供するためになされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の防音ユニットは、非金属材料より
なり、その前面に開口部が形成された断面角形の筒状枠
体の内部に、吸音材と背後遮音板とを空間を隔てて設け
るとともに、この空間を筒状枠体の長手方向に延びる隔
壁により仕切って複数段の空気室を形成したことを特徴
とするものである。
【0005】
【作用】本発明の防音ユニットは、従来と同様に所定の
間隔で設置されたH型支柱間に落とし込むことにより防
音壁を構成するものであるが、非金属材料よりなるもの
であるから、従来のような電波障害が生ずることがな
い。また本発明の防音ユニットは、吸音材と背後遮音板
との間の空間を長手方向に延びる隔壁により仕切って複
数段の空気室を形成したため、後記する実施例に示すよ
うに幅広い周波数領域にわたって高い吸音性が得られ
る。更に本発明の防音ユニットは、比較的安価に製造す
ることができ、しかも1ピースの重量も軽いので施工が
容易となる利点もある。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1は実施例の防音ユニット1をH型支
柱2、2間に落とし込んで構成した防音壁を示す図であ
る。図示のように実施例の防音ユニット1は従来の防音
パネルとは異なり細長く、例えば高さ125mm 、奥行き16
0mm 、長さ2000〜4000mmのサイズのものである。
【0007】図2は実施例の防音ユニット1の断面図で
あり、3は断面角形の筒状枠体、4はその内部の吸音
材、5は2枚の背後遮音板、6は空気室である。筒状枠
体3は非金属材料よりなるもので、押出成形可能な熱可
塑性樹脂に非金属補強材を混合したものが好ましい。実
施例ではアクリルゴム系の衝撃改質剤を混合したポリ塩
化ビニル樹脂が用いられているが、その他にポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン
等の各種の樹脂を用いることができる。補強材としては
ガラスファイバーや有機質ファイバー、有機質ネット等
が使用できる。なお、筒状枠体3の肉厚は1〜5mm程度
とすればよい。また、防音ユニットの両端部には側面板
を設けてもよい。
【0008】筒状枠体3の前面には、開口部7が形成さ
れている。開口部7は雨の降込みを防止できる傾斜板状
とすることが好ましく、開口率は20〜60%としておく。
また筒状枠体3は図1のように多段に積み重ねて用いら
れるものであるため、その前縁部と後縁部の上下に連結
用の嵌合部8、9を形成しておき、相互間に隙間のない
ように嵌合できるようにしてある。これにより防音壁を
構成した際の防音ユニット1、1の間隙からの音波の洩
れを防止し、優れた遮音力が得られる。
【0009】吸音材4は開口部7の内側に設けられたも
ので、グラスウールやロックウール等の繊維をマット状
にし、その外表面を薄い樹脂フィルムやガラスクロスで
包むか、開口部7側の表面のみをこれらで覆っておくこ
とが好ましい。実施例では樹脂フィルムとして、厚さ21
μm のフッ素樹脂フィルムが使用されている。
【0010】この吸音材4と背後遮音板5との間の空間
は筒状枠体3の長手方向に延びる隔壁10により仕切ら
れ、複数段の空気室6が形成されている。1つの防音ユ
ニット1の内部に空気室6は3段以上設けておくことが
好ましい。実施例では筒状枠体3の高さを4等分した空
気室6が形成されているが、各段の高さを変えても差し
支えない。なお空気室6の奥行きは5〜50mm程度が好ま
しく、これよりも薄いと吸音特性が低下し、これよりも
厚いとパネルが厚くなりすぎて施工が困難になり、ま
た、吸音材を薄くして空気層を厚くした場合は吸音率が
低下することもあるので好ましくない。
【0011】図5は空気室6を分割したことによる効果
を示す吸音率のグラフである。このグラフは残響室法吸
音率を示すもので、空気室6を分割しない場合には高周
波数領域の吸音率が低下するが、実施例のように空気室
6を分割した場合には高周波数領域の吸音率も高いレベ
ルを維持することを示している。
【0012】図3は他の実施例を示すものであるが、開
口部7の形状が異なるのみで基本的な構成に差異はな
い。なおいずれの実施例においても複数枚の背後遮音板
5を備えた中空複数壁構造が採用されているため、大き
い遮音力(音響透過損失)を得ることができる。
【0013】このような防音ユニット1の両端部には図
4に示すようにロープ挿通孔11が形成されており、この
部分は鉄やアルミニウム等よりなる金属製の補強材12に
より補強されている。このロープ挿通孔11は防音ユニッ
ト1を図1のようにH型支柱2、2間に落とし込んだ後
に、ロープ13を通しておくためのもので、これにより交
通事故等の衝撃を受けた場合にも防音ユニット1が落下
することを防止する。この補強材12は金属製があるが、
鋼鉄製のH型支柱2に隠れる部分であるために電波障害
の原因となるおそれはない。
【0014】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の防音ユニ
ットは補強材以外の部分を非金属製としたので、防音壁
を構成した場合にも従来のような電波障害を生ずるおそ
れはなく、衝撃にも強い構造となる。また吸音材と背後
遮音板との空間を隔壁により仕切って複数段の空気室を
形成したため、高周波数領域の騒音をも効果的に吸音す
ることができる。更に1個のユニットを従来の防音パネ
ルよりもはるかに小さくすることができるので、実施例
のように小型で構造も簡単で押出成形が可能であり、製
作コストも安価となる。なお、施工に際しては数個のユ
ニットを予め結合しておけば、現場においてH型支柱間
に落とし込む作業も容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音ユニットを用いた防音壁の正面図
である。
【図2】実施例の防音ユニットの断面図である。
【図3】他の実施例の防音ユニットの断面図である。
【図4】実施例の防音ユニットの端部を示す斜視図であ
る。
【図5】実施例の防音ユニットの吸音率のグラフであ
る。
【図6】従来の防音ユニットの断面図である。
【符号の説明】
1 防音ユニット、2 H型支柱、3 筒状枠体、4
吸音材、5 背後遮音板、6 空気室、7 開口部、8
連結用の嵌合部、9 連結用の嵌合部、10隔壁、11
ロープ挿通孔、12 金属製の補強材、13 ロープ、30
開口部、31枠材、32 吸音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−56113(JP,U) 実開 平3−99018(JP,U) 実公 平6−17200(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01F 8/00 E01F 8/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非金属材料よりなり、その前面に開口部
    が形成された断面角形の筒状枠体の内部に、吸音材と背
    後遮音板とを空間を隔てて設けるとともに、この空間を
    筒状枠体の長手方向に延びる隔壁により仕切って複数段
    の空気室を形成したことを特徴とする防音ユニット。
  2. 【請求項2】 筒状枠体の上下に連結用の嵌合部を設け
    た請求項1に記載の防音ユニット。
  3. 【請求項3】 筒状枠体の端部に補強材により補強され
    たロープ挿通孔を設けた請求項1に記載の防音ユニッ
    ト。
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KR20060022450A (ko) * 2004-09-07 2006-03-10 주식회사 은강건설산업 방음판넬
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