JPH0978539A - 吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体 - Google Patents
吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体Info
- Publication number
- JPH0978539A JPH0978539A JP7236357A JP23635795A JPH0978539A JP H0978539 A JPH0978539 A JP H0978539A JP 7236357 A JP7236357 A JP 7236357A JP 23635795 A JP23635795 A JP 23635795A JP H0978539 A JPH0978539 A JP H0978539A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound absorbing
- resonance
- wall
- resonance chamber
- outer peripheral
- Prior art date
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- Pending
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- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】車両等の走行に伴う騒音を遮音、吸音するため
の吸音筒において、軽量且つ強度的にも強くし、また組
立てを容易にし、さらに耐久性を向上させる。 【解決手段】外周壁1によって囲まれる筒状の長尺型材
の中心部を管状壁2によって長手方向に沿って仕切り、
その管状壁2の内部を共鳴室3とする。また該共鳴室3
の管状壁2と外周壁1との間を、長手方向に連設された
仕切壁4によって周方向に仕切り、中心部の共鳴室3を
中心としてその周囲にさらに複数の共鳴室5を形成す
る。これら各共鳴室3,5と外部とを連通するスリット
6を外周壁1にそれぞれ形成する。
の吸音筒において、軽量且つ強度的にも強くし、また組
立てを容易にし、さらに耐久性を向上させる。 【解決手段】外周壁1によって囲まれる筒状の長尺型材
の中心部を管状壁2によって長手方向に沿って仕切り、
その管状壁2の内部を共鳴室3とする。また該共鳴室3
の管状壁2と外周壁1との間を、長手方向に連設された
仕切壁4によって周方向に仕切り、中心部の共鳴室3を
中心としてその周囲にさらに複数の共鳴室5を形成す
る。これら各共鳴室3,5と外部とを連通するスリット
6を外周壁1にそれぞれ形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、車両等
の走行に伴う騒音を遮音、吸音するために、高速道路や
鉄道の沿線等に沿って設置される防音壁として、また橋
梁や高架道路橋、堀割、半地下道路等の構造体の下面部
や壁面、天井面等に取付けられる吸音筒およびそれが取
付けられた吸音構成体に関するものである。
の走行に伴う騒音を遮音、吸音するために、高速道路や
鉄道の沿線等に沿って設置される防音壁として、また橋
梁や高架道路橋、堀割、半地下道路等の構造体の下面部
や壁面、天井面等に取付けられる吸音筒およびそれが取
付けられた吸音構成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸音筒としては、例えば
特開平4−174109号公報に記載される如く、金属
繊維マット等の金属多孔質吸音材の両面をパンチングメ
タル等の多孔板で挟んで圧縮成形することにより筒状体
を形成し、その筒状体の内部にグラスウールやロックウ
ール等の多孔質吸音材を挿入して吸音筒を形成したも
の、また特開平3−290514号公報に記載される如
く、連通孔を有する発泡アルミニウムからなる金属多孔
質吸音材を円筒状に加工して吸音筒を形成したもの、さ
らに特開平7−82708号公報に記載される如く、パ
ンチングメタル等の多孔板を筒状に加工し、その内部に
グラスウールやロックウール等の多孔質吸音材を挿入し
て吸音筒を形成したもの、等があった。
特開平4−174109号公報に記載される如く、金属
繊維マット等の金属多孔質吸音材の両面をパンチングメ
タル等の多孔板で挟んで圧縮成形することにより筒状体
を形成し、その筒状体の内部にグラスウールやロックウ
ール等の多孔質吸音材を挿入して吸音筒を形成したも
の、また特開平3−290514号公報に記載される如
く、連通孔を有する発泡アルミニウムからなる金属多孔
質吸音材を円筒状に加工して吸音筒を形成したもの、さ
らに特開平7−82708号公報に記載される如く、パ
ンチングメタル等の多孔板を筒状に加工し、その内部に
グラスウールやロックウール等の多孔質吸音材を挿入し
て吸音筒を形成したもの、等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の吸音筒には次のような問題点があった。すなわ
ち、特開平4−174109号公報や特開平3−290
514号公報に記載された吸音筒にあっては、金属多孔
質吸音材が用いられているが、この金属多孔質吸音材は
軽量という特長を有しているものの強度が非常に弱く、
従って運搬や施工時等に部分的な衝撃が加わると、へこ
み等の変形が生じ、扱いにくくまた加工性しにくいもの
であった。さらに金属多孔質吸音材は、それ自体のコス
トが高い上に、さらに加工性しにくいこの金属多孔質吸
音材を筒状に加工して組み立てるため、組み立てが容易
ではなく、製品として出来上がった吸音筒は非常に高価
なものとなっていた。
き従来の吸音筒には次のような問題点があった。すなわ
ち、特開平4−174109号公報や特開平3−290
514号公報に記載された吸音筒にあっては、金属多孔
質吸音材が用いられているが、この金属多孔質吸音材は
軽量という特長を有しているものの強度が非常に弱く、
従って運搬や施工時等に部分的な衝撃が加わると、へこ
み等の変形が生じ、扱いにくくまた加工性しにくいもの
であった。さらに金属多孔質吸音材は、それ自体のコス
トが高い上に、さらに加工性しにくいこの金属多孔質吸
音材を筒状に加工して組み立てるため、組み立てが容易
ではなく、製品として出来上がった吸音筒は非常に高価
なものとなっていた。
【0004】また特開平7−82708号公報に記載さ
れた吸音筒にあっては、パンチングメタル等の多孔板は
安価であるものの、やはりこの多孔板を筒状に加工して
組み立てるのが容易ではなく、また構造も複雑となり、
製品として出来上がった吸音筒は、同様に高価なものと
なり、重量的にも重くなっていた。
れた吸音筒にあっては、パンチングメタル等の多孔板は
安価であるものの、やはりこの多孔板を筒状に加工して
組み立てるのが容易ではなく、また構造も複雑となり、
製品として出来上がった吸音筒は、同様に高価なものと
なり、重量的にも重くなっていた。
【0005】さらにこれら上記の如き従来の吸音筒は、
いずれもグラスウールやロックウール等の多孔質吸音材
や金属繊維マット等の金属多孔質吸音材が用いられてい
るため、この点からも構造が複雑になると共に、これら
吸音材に雨水などが浸入することによる劣化等により、
耐久性に問題があり、長期的には吸音性能や強度の低下
が懸念されていた。
いずれもグラスウールやロックウール等の多孔質吸音材
や金属繊維マット等の金属多孔質吸音材が用いられてい
るため、この点からも構造が複雑になると共に、これら
吸音材に雨水などが浸入することによる劣化等により、
耐久性に問題があり、長期的には吸音性能や強度の低下
が懸念されていた。
【0006】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
軽量且つ強度的にも強く、組み立てが容易で、耐久性に
優れた吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体を提
供せんとするものである。
軽量且つ強度的にも強く、組み立てが容易で、耐久性に
優れた吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体を提
供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る吸音筒は、外周壁によって囲まれる筒状の長尺
型材からなり、中心部が管状壁によって長手方向に沿っ
て仕切られ、その管状壁の内部が共鳴室となされ、且つ
該共鳴室の管状壁と外周壁との間が、長手方向に連設さ
れた仕切壁によって周方向に仕切られ、中心部の共鳴室
を中心としてその周囲にさらに複数の共鳴室が形成さ
れ、これら各共鳴室と外部とを連通するスリットが外周
壁にそれぞれ形成されたことを特徴とするものである。
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る吸音筒は、外周壁によって囲まれる筒状の長尺
型材からなり、中心部が管状壁によって長手方向に沿っ
て仕切られ、その管状壁の内部が共鳴室となされ、且つ
該共鳴室の管状壁と外周壁との間が、長手方向に連設さ
れた仕切壁によって周方向に仕切られ、中心部の共鳴室
を中心としてその周囲にさらに複数の共鳴室が形成さ
れ、これら各共鳴室と外部とを連通するスリットが外周
壁にそれぞれ形成されたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。すなわち図1は本
発明に係る吸音筒の実施の一形態を示す正面図、図2は
図1の形態の斜視図、図3は本発明に係る吸音筒が設置
された吸音構成体の一形態を示す説明図である。
て図面を参照し、具体的に説明する。すなわち図1は本
発明に係る吸音筒の実施の一形態を示す正面図、図2は
図1の形態の斜視図、図3は本発明に係る吸音筒が設置
された吸音構成体の一形態を示す説明図である。
【0009】図1〜2に示された形態の吸音筒Pは、外
周壁1によって囲まれる円筒状の長尺型材からなるもの
であって、中心部に長手方向に沿って管状壁2が形成さ
れ、その管状壁2によって仕切られたその管状壁2の内
部が共鳴室3となされている。またその共鳴室3の管状
壁2と外周壁1との間の空間が、長手方向に連設された
仕切壁4によって周方向に仕切られ、その仕切られた各
空間がさらに共鳴室5となされることにより、中心部の
共鳴室3を中心としてその周囲にさらに複数の共鳴室5
が形成されている。そしてこれら各共鳴室3,5と外部
とを連通するスリット6が外周壁1の長手方向に沿って
それぞれ形成されている。
周壁1によって囲まれる円筒状の長尺型材からなるもの
であって、中心部に長手方向に沿って管状壁2が形成さ
れ、その管状壁2によって仕切られたその管状壁2の内
部が共鳴室3となされている。またその共鳴室3の管状
壁2と外周壁1との間の空間が、長手方向に連設された
仕切壁4によって周方向に仕切られ、その仕切られた各
空間がさらに共鳴室5となされることにより、中心部の
共鳴室3を中心としてその周囲にさらに複数の共鳴室5
が形成されている。そしてこれら各共鳴室3,5と外部
とを連通するスリット6が外周壁1の長手方向に沿って
それぞれ形成されている。
【0010】このように上記形態によれば、外部とを連
通するスリット6からそれぞれの共鳴室3,5に音が入
射し、入射した音はこれら共鳴室3,5で反響し、共鳴
しあって減衰される。しかも本吸音筒Pは筒状となされ
ているので、平面状の吸音板に比べて、あらゆる方向か
らの音を入射して減衰させる。また共鳴室3,5は、中
心部に形成された共鳴室3と、その共鳴室3の周囲に形
成された複数の共鳴室5とからなるので、大半の音が入
射される周囲の共鳴室5で吸収されると共に、この共鳴
室5で吸収されなかった残余の音が、さらに中心部の共
鳴室3で共鳴して減衰され、吸音効果が一層高められ
る。
通するスリット6からそれぞれの共鳴室3,5に音が入
射し、入射した音はこれら共鳴室3,5で反響し、共鳴
しあって減衰される。しかも本吸音筒Pは筒状となされ
ているので、平面状の吸音板に比べて、あらゆる方向か
らの音を入射して減衰させる。また共鳴室3,5は、中
心部に形成された共鳴室3と、その共鳴室3の周囲に形
成された複数の共鳴室5とからなるので、大半の音が入
射される周囲の共鳴室5で吸収されると共に、この共鳴
室5で吸収されなかった残余の音が、さらに中心部の共
鳴室3で共鳴して減衰され、吸音効果が一層高められ
る。
【0011】また吸音筒Pは長尺型材からなるので構造
が単純であり、且つ二次加工を必要としないので、安価
に製作でき、また仕切壁4がリブ状に配置されるので、
軽量であり、設置される構造体への負担が軽減できると
共に、強度が強く、運搬や施工時等に部分的な衝撃が加
わっても、へこみ等の変形が生じることが防止され、扱
いやすくまた加工性しやすく、また共鳴効果を利用し、
多孔質吸音材等を用いていないので耐久性に優れ、長期
的に吸音性能や強度が低下することがない。
が単純であり、且つ二次加工を必要としないので、安価
に製作でき、また仕切壁4がリブ状に配置されるので、
軽量であり、設置される構造体への負担が軽減できると
共に、強度が強く、運搬や施工時等に部分的な衝撃が加
わっても、へこみ等の変形が生じることが防止され、扱
いやすくまた加工性しやすく、また共鳴効果を利用し、
多孔質吸音材等を用いていないので耐久性に優れ、長期
的に吸音性能や強度が低下することがない。
【0012】前記において吸音筒Pを構成する長尺型材
は、一般にはアルミニウム等の金属や、塩化ビニルやア
クリル塩ビ、FRP等の合成樹脂を押出成型等して得ら
れるものであり、特に合成樹脂から形成すれば、より軽
量化が図れて好ましい。
は、一般にはアルミニウム等の金属や、塩化ビニルやア
クリル塩ビ、FRP等の合成樹脂を押出成型等して得ら
れるものであり、特に合成樹脂から形成すれば、より軽
量化が図れて好ましい。
【0013】中心部の共鳴室3を形成する管状壁2と吸
音筒Pの外周壁1との間を周方向に仕切り、周囲の共鳴
室5を形成する仕切壁4としては、本形態では図1の如
く、管状壁2に対して放射方向に立設された縦壁41
と、管状壁2と同心円状に設けられた周壁42とからな
り、これら縦壁41と周壁42とが複雑に組合わさっ
て、異なる幅および奥行きの共鳴室5が二段に形成され
ている。そしてこれら中心部の共鳴室3と周囲の共鳴室
5とにそれぞれ音を入射させるべく、吸音筒Pの外周壁
1に長手方向に沿って、各共鳴室3,5と外部とを連通
する適宜幅および長さのスリット6が形成されている。
音筒Pの外周壁1との間を周方向に仕切り、周囲の共鳴
室5を形成する仕切壁4としては、本形態では図1の如
く、管状壁2に対して放射方向に立設された縦壁41
と、管状壁2と同心円状に設けられた周壁42とからな
り、これら縦壁41と周壁42とが複雑に組合わさっ
て、異なる幅および奥行きの共鳴室5が二段に形成され
ている。そしてこれら中心部の共鳴室3と周囲の共鳴室
5とにそれぞれ音を入射させるべく、吸音筒Pの外周壁
1に長手方向に沿って、各共鳴室3,5と外部とを連通
する適宜幅および長さのスリット6が形成されている。
【0014】前記共鳴室3,5の広さ、すなわち断面
積、およびスリット6の長さは特に限定されるものでは
なく、従って中心部の共鳴室3の周囲に形成された複数
の共鳴室5も、すべて同一形状、すなわち同一の断面積
およびスリット6の長さにして一段で形成されていても
よいが、断面積およびスリット6の長さにより共鳴周波
数が異なるため、本形態の如く、周囲の共鳴室5を2種
類以上の異なる断面積およびスリット6の長さで二段に
形成すれば、それらの共鳴室5ごとに周波数の異なる騒
音が共鳴し、全体として低周波域から高周波域に至る広
範囲の騒音が吸収されるので好ましい。
積、およびスリット6の長さは特に限定されるものでは
なく、従って中心部の共鳴室3の周囲に形成された複数
の共鳴室5も、すべて同一形状、すなわち同一の断面積
およびスリット6の長さにして一段で形成されていても
よいが、断面積およびスリット6の長さにより共鳴周波
数が異なるため、本形態の如く、周囲の共鳴室5を2種
類以上の異なる断面積およびスリット6の長さで二段に
形成すれば、それらの共鳴室5ごとに周波数の異なる騒
音が共鳴し、全体として低周波域から高周波域に至る広
範囲の騒音が吸収されるので好ましい。
【0015】なお7は、吸音筒Pの外周壁1に形成され
た案内溝であって、この案内溝7にボルト8の頭が摺動
可能に挿入されるようになされ、このボルト8を締めつ
けることにより、高速道路橋等の構造体の橋桁等に取付
けられるようになされている。すなわちボルト8の頭を
その案内溝7内をスライドさせて、高速道路橋等の構造
体の下地材の取付位置に位置合わせし、ナット等を螺入
して取付けられるようになされている。
た案内溝であって、この案内溝7にボルト8の頭が摺動
可能に挿入されるようになされ、このボルト8を締めつ
けることにより、高速道路橋等の構造体の橋桁等に取付
けられるようになされている。すなわちボルト8の頭を
その案内溝7内をスライドさせて、高速道路橋等の構造
体の下地材の取付位置に位置合わせし、ナット等を螺入
して取付けられるようになされている。
【0016】上記の如き図1〜2に例示した本発明に係
る吸音筒Pは上記特性を有しているため、例えば図3に
示した設置例の如く、高速道路橋等の構造体Aの橋桁に
取付けられた下地材Bに所定の間隔をあけて複数個並設
して設置されて好適に吸音構成体Cを形成することがで
き、この他この吸音筒Pを道路に沿って複数個立設さ
せ、防音壁等として用いられることもでき、特にその設
置場所や用途において限定されるものではない。なお図
1〜2に例示した吸音筒Pは円筒状となされているが、
本発明においてその形状は特に限定されるものではな
く、三角筒状、四角筒状、扇形筒状、多角形筒状、楕円
形筒状等であってもよい。
る吸音筒Pは上記特性を有しているため、例えば図3に
示した設置例の如く、高速道路橋等の構造体Aの橋桁に
取付けられた下地材Bに所定の間隔をあけて複数個並設
して設置されて好適に吸音構成体Cを形成することがで
き、この他この吸音筒Pを道路に沿って複数個立設さ
せ、防音壁等として用いられることもでき、特にその設
置場所や用途において限定されるものではない。なお図
1〜2に例示した吸音筒Pは円筒状となされているが、
本発明においてその形状は特に限定されるものではな
く、三角筒状、四角筒状、扇形筒状、多角形筒状、楕円
形筒状等であってもよい。
【0017】
【発明の効果】この発明による吸音筒および吸音構成体
によれば、外部とを連通するスリットからそれぞれの共
鳴室に音が入射し、入射した音はこれら共鳴室で反響
し、共鳴しあって減衰され、しかも本吸音筒は筒状とな
されているので、平面状の吸音板に比べて、あらゆる方
向からの音を入射して減衰させる。また共鳴室は、中心
部に形成された共鳴室と、その共鳴室の周囲に形成され
た複数の共鳴室とからなるので、大半の音が入射される
周囲の共鳴室で吸収されると共に、この共鳴室で吸収さ
れなかった残余の音が、さらに中心部の共鳴室で共鳴し
て減衰され、吸音効果が一層高められる。
によれば、外部とを連通するスリットからそれぞれの共
鳴室に音が入射し、入射した音はこれら共鳴室で反響
し、共鳴しあって減衰され、しかも本吸音筒は筒状とな
されているので、平面状の吸音板に比べて、あらゆる方
向からの音を入射して減衰させる。また共鳴室は、中心
部に形成された共鳴室と、その共鳴室の周囲に形成され
た複数の共鳴室とからなるので、大半の音が入射される
周囲の共鳴室で吸収されると共に、この共鳴室で吸収さ
れなかった残余の音が、さらに中心部の共鳴室で共鳴し
て減衰され、吸音効果が一層高められる。
【0018】また上記吸音筒は長尺型材からなるので構
造が単純であり、且つ二次加工を必要としないので、安
価に製作でき、また仕切壁がリブ状に配置されるので、
軽量であり、設置される構造体への負担が軽減できると
共に、強度が強く、運搬や施工時等に部分的な衝撃が加
わっても、へこみ等の変形が生じることが防止され、扱
いやすくまた加工性しやすいものであり、また共鳴効果
を利用し、多孔質吸音材等を用いないので耐久性に優
れ、長期的に吸音性能や強度が低下することがない。
造が単純であり、且つ二次加工を必要としないので、安
価に製作でき、また仕切壁がリブ状に配置されるので、
軽量であり、設置される構造体への負担が軽減できると
共に、強度が強く、運搬や施工時等に部分的な衝撃が加
わっても、へこみ等の変形が生じることが防止され、扱
いやすくまた加工性しやすいものであり、また共鳴効果
を利用し、多孔質吸音材等を用いないので耐久性に優
れ、長期的に吸音性能や強度が低下することがない。
【図1】本発明に係る吸音筒の実施の一形態を示す正面
図である。
図である。
【図2】図1の形態の斜視図である。
【図3】本発明に係る吸音筒の設置された吸音構成体の
一形態を示す説明図である。
一形態を示す説明図である。
P 吸音筒 1 外周壁 2 管状壁 3 中心部の共鳴室 4 仕切壁 41 縦壁 42 周壁 5 周囲の共鳴室 6 スリット 7 案内溝 8 ボルト A 構造体 B 下地材 C 吸音構成体
Claims (3)
- 【請求項1】 外周壁によって囲まれる筒状の長尺型材
からなり、中心部が管状壁によって長手方向に沿って仕
切られ、その管状壁の内部が共鳴室となされ、且つ該共
鳴室の管状壁と外周壁との間が、長手方向に連設された
仕切壁によって周方向に仕切られ、中心部の共鳴室を中
心としてその周囲にさらに複数の共鳴室が形成され、こ
れら各共鳴室と外部とを連通するスリットが外周壁にそ
れぞれ形成されたことを特徴とする吸音筒。 - 【請求項2】 中心部の共鳴室の周囲に形成された複数
の共鳴室は、2種類以上の異なる断面積およびスリット
長さで形成されていることを特徴とする請求項1記載の
吸音筒。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の吸音筒が、構造
体の下面部や壁面、天井面等に所定の間隔をあけて複数
個並設して取付けられたことを特徴とする吸音構成体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7236357A JPH0978539A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7236357A JPH0978539A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978539A true JPH0978539A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16999608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7236357A Pending JPH0978539A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 吸音筒およびそれが取付けられた吸音構成体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0978539A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2012020239A1 (en) * | 2010-08-12 | 2012-02-16 | The Open University | Sonic crystal noise barrier |
KR101251957B1 (ko) * | 2010-09-17 | 2013-04-08 | 에스피월텍(주) | 방음벽용 소음 감쇠블럭체 및 이들로 구성되는 방음벽 |
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JP2015219322A (ja) * | 2014-05-15 | 2015-12-07 | 株式会社リコー | 操作用パネル、電子機器および画像形成装置 |
JP2016224194A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 株式会社リコー | 吸音装置、電子機器及び画像形成装置 |
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-
1995
- 1995-09-14 JP JP7236357A patent/JPH0978539A/ja active Pending
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